JP4817274B1 - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体レーザを光源とするレーザ光源装置を備えた画像表示装置において、コンパクトな構成により、レーザ光源装置の温度上昇に起因する画質劣化を抑制することを可能とする。
【解決手段】画像表示装置1は、緑色、赤色及び青色を出力するレーザ光源装置2〜4と、各色のレーザ光を外部に投射する投射光学系8と、各色のレーザ光源装置および投射光学系を支持する筐体21と、各色のレーザ光源装置を冷却する冷却手段とを備え、筐体が、青色レーザ光源装置が取り付けられると共に投射光学系の投射口が形成された前壁部23と、この前壁部に連なると共に、赤色および緑色レーザ光源装置が取り付けられた側壁部24とを有し、冷却手段が、側壁部側に配置された構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体レーザを光源とするレーザ光源装置を備えた画像表示装置に関する。
近年、画像表示装置の光源に半導体レーザを用いる技術が注目されている。この半導体レーザは、画像表示装置に多用されてきた水銀ランプに比較して、色再現性がよい点、瞬時点灯が可能である点、長寿命である点、高効率で消費電力を低減することができる点、及び小型化が容易である点など種々の利点を有している。
半導体レーザを用いた従来の画像表示装置としては、例えば、半導体レーザを備えた3つのレーザ光源装置から出射された赤色、青色および緑色の3色のレーザ光を、画像光として外部のスクリーン上に投射するプロジェクタが知られている(特許文献1参照)。
特開2010−32796号公報
ところで、上記の3つのレーザ光源装置はそれぞれ異なる温度特性を有し、基本的にレーザ光源装置の温度上昇はレーザ出力低下の要因となる。しかしながら、上記特許文献1に記載された従来技術では、上記のようなレーザ光源装置に対して効果的な冷却が行われていないため、長時間にわたる使用によってレーザ光源装置の温度が上昇し、投射する画像の画質が劣化するという問題があった。レーザ光源装置の冷却に関しては、赤色レーザ光源装置は温度上昇による出力低下が他の2つに比べて顕著であるため、その冷却は特に重要である。また、レーザ光源装置を冷却するための手段は、画像表示装置が大型化することがないように適切に配置することが望ましい。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、コンパクトな構成でありながら、赤色レーザ光源装置を効果的に冷却することにより、レーザ光源装置の温度上昇に起因する画質劣化を抑制することを可能とした画像表示装置を提供することを主目的とする。
本発明の画像表示装置は、半導体レーザを光源として用いる画像表示装置であって、赤色のレーザ光を出力する赤色レーザ光源装置と、青色のレーザ光を出力する青色レーザ光源装置と、緑色のレーザ光を出力する緑色レーザ光源装置と、前記各色のレーザ光を外部に投射する投射光学系と、前記各色のレーザ光源装置および前記投射光学系を支持する筐体と、前記筐体の外側に配置され、前記各色のレーザ光源装置を冷却する冷却手段とを備え、前記筐体は、前記青色レーザ光源装置が取り付けられると共に前記投射光学系の投射口が形成された前壁部と、当該前壁部に連なると共に、前記赤色レーザ光源装置および前記緑色レーザ光源装置が取り付けられた側壁部とを有し、前記冷却手段は、前記側壁部側における赤色レーザ光源装置の近傍に配置されたことを特徴とする。
このように本発明によれば、コンパクトな構成でありながら、赤色レーザ光源装置を効果的に冷却することにより、レーザ光源装置の温度上昇に起因する画質劣化を抑制することが可能となるという優れた効果を奏する。
画像表示装置1を内蔵したノート型の情報処理装置101を示す斜視図 光学エンジンユニット1aの要部構成図 光学エンジンユニット1aの要部斜視図 緑色レーザ光源装置2における緑色レーザ光の状況を示す模式図 画像表示装置1を示す斜視図 画像表示装置1の収容ケース51の内部を示す斜視図 光学エンジンユニット1aのハウジング内部を示す平面図
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、半導体レーザを光源として用いる画像表示装置であって、赤色のレーザ光を出力する赤色レーザ光源装置と、青色のレーザ光を出力する青色レーザ光源装置と、緑色のレーザ光を出力する緑色レーザ光源装置と、前記各色のレーザ光を外部に投射する投射光学系と、前記各色のレーザ光源装置および前記投射光学系を支持する筐体と、前記筐体の外側に配置され、前記各色のレーザ光源装置を冷却する冷却手段とを備え、前記筐体は、前記青色レーザ光源装置が取り付けられると共に前記投射光学系の投射口が形成された前壁部と、当該前壁部に連なると共に、前記赤色レーザ光源装置および前記緑色レーザ光源装置が取り付けられた側壁部とを有し、前記冷却手段は、前記側壁部側における赤色レーザ光源装置の近傍に配置された構成とする。
これによると、コンパクトな構成でありながら、赤色レーザ光源装置を効果的に冷却することにより、レーザ光源装置の温度上昇に起因する画質劣化を抑制することが可能となる。
また、第2の発明は、前記投射口は、前記前壁部において前記側壁部と接続されない端部側に配置され、前記赤色レーザ光源装置は、前記側壁部において前記前壁部と接続されない端部側に配置された構成とする。
これによると、赤色レーザ光源装置の近傍に冷却手段を配置した場合でも、投射口からの画像光の投射が阻害されることはなく、また、装置の大型化を回避することができる。
また、第3の発明は、前記緑色レーザ光源装置は、赤外レーザ光の波長を変換することにより、緑色のレーザ光を出力し、前記側壁部は、前記前壁部の一端を延長する方向に突設されると共に、前記緑色レーザ光源装置が取り付けられる突出部を有し、前記冷却手段は、前記赤色レーザ光源装置の外側に配置された構成とする。
これによると、装置内の空所を有効利用して装置のコンパクト化が図れる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る画像表示装置1を内蔵したノート型の情報処理装置101を示す斜視図である。情報処理装置101において、本体102のキーボードの裏面側には、画像表示装置1が出没自在に格納される収容スペースが形成されている。画像表示装置1は、周知のDVD(Digital Versatile Disc)ドライブと同様に、不使用時には収容スペース内に収容され、使用時には収容スペースから引き出される。画像表示装置1の光学エンジンユニット1aは、制御ユニット1bによって回動自在に支持されている。使用者は、光学エンジンユニット1aを所要の角度に回動させることで、画像表示装置1からのレーザ光をスクリーンSに投射させることができる。
図2は光学エンジンユニット1aの要部構成図であり、図3は光学エンジンユニット1aの要部斜視図である。この光学エンジンユニット1aは、所要の画像をスクリーンSに拡大して投影表示するものであり、緑色レーザ光を出力する緑色レーザ光源装置2と、赤色レーザ光を出力する赤色レーザ光源装置3と、青色レーザ光を出力する青色レーザ光源装置4と、映像信号に応じて各レーザ光源装置2〜4からのレーザ光を空間的に変調して像を形成する液晶反射型の空間光変調器5と、各レーザ光源装置2〜4からのレーザ光を反射させて空間光変調器5に照射させるとともに空間光変調器5から出射された変調レーザ光を透過させる偏光ビームスプリッタ6と、各レーザ光源装置2〜4から出射されるレーザ光を偏光ビームスプリッタ6に導くリレー光学系7と、偏光ビームスプリッタ6を透過した変調レーザ光を外部のスクリーンSに投射する投射レンズを含む投射光学系8とを備えている。
画像表示装置1は、いわゆるフィールドシーケンシャル方式(時分割表示方式)でカラー画像を表示するものであり、各レーザ光源装置2〜4から各色のレーザ光が時分割で順次出力され、各色のレーザ光による画像が残像によってカラー画像として認識される。
リレー光学系7は、各レーザ光源装置2〜4から出射される各色のレーザ光を平行ビームに変換するコリメータレンズ11〜13と、コリメータレンズ11〜13を通過した各色のレーザ光を所要の方向に導く第1および第2のダイクロイックミラー14、15と、ダイクロイックミラー14、15により導かれたレーザ光を拡散させる拡散板16と、拡散板16を通過したレーザ光を収束レーザに変換するフィールドレンズ17とを備えている。
投射光学系8の投射口8aからスクリーンSに向けてレーザ光が出射される側を前側とすると、青色レーザ光源装置4から青色レーザ光が後方に向けて出射される。この青色レーザ光の光軸に対して緑色レーザ光の光軸および赤色レーザ光の光軸が互いに直交するように、緑色レーザ光源装置2および赤色レーザ光源装置3から緑色レーザ光および赤色レーザ光が出射され、この青色レーザ光、赤色レーザ光、および緑色レーザ光が、2つのダイクロイックミラー14,15で同一の光路に導かれる。すなわち、青色レーザ光と緑色レーザ光が第1のダイクロイックミラー14で同一の光路に導かれ、青色レーザ光および緑色レーザ光と赤色レーザ光が第2のダイクロイックミラー15で同一の光路に導かれる。
第1および第2のダイクロイックミラー14,15は、表面に所定の波長のレーザ光を透過および反射させるための膜が形成されたものであり、第1のダイクロイックミラー14は、青色レーザ光を透過するとともに緑色レーザ光を反射させる。第2のダイクロイックミラー15は、赤色レーザ光を透過するとともに青色レーザ光および緑色レーザ光を反射させる。
これらの各光学部材は、銅やアルミ等の熱伝導性の高い材料で形成した筐体21に支持されている。筐体21は、各レーザ光源装置2〜4で発生した熱を放熱する放熱体として機能し、アルミニウムや銅などの熱伝導性の高い材料で形成されている。また、筐体21には、空間光変調器5、偏光ビームスプリッタ6、リレー光学系7、及び投射光学系8等が取り付けられている。筐体21の上部開口は、投射光学系8以外から外部にレーザ光が漏れることを防ぐために、金属製の蓋19によって密閉される。
緑色レーザ光源装置2は、筐体21の本体部21aから側方に向けて突出した状態で筐体21に形成された取付板(突出部)22に取り付けられている。この取付板22は、リレー光学系7の収容スペースの前方と側方にそれぞれ位置する前壁部23と側壁部24とが直交する角部から当該前壁部23を延長するように側壁部24に直交する向きに突出する。このような構成により、取付板22はヒートシンクとしての機能を有し、緑色レーザ光源装置2の放熱が促進されると共に、その熱が筐体21に伝わりにくくなり、他のレーザ光源装置への熱的な影響を抑制することができる。なお、取付板22は、本体部21aと別部材として設けてもよいが、本実施形態のように本体部21aと一体に設けることで放熱の効果がより高まる。赤色レーザ光源装置3は、ホルダ25に保持された状態で側壁部24の外面24aに取り付けられている。青色レーザ光源装置4は、ホルダ26に保持された状態で前壁部23の外面23aに取り付けられている。ここで、外面24aを含む仮想平面と外面23aを含む仮想平面とは互いに直交する関係にある。なお、緑色レーザ光源装置2については、赤色レーザ光源装置3と同様に側壁部24の外面24aに取り付ける構成も可能である。
筐体21では、投射光学系8の投射口8aが配置される前壁部23の右端部が前方に突出するように設けられている。そして、その突出部位の左側の空所に青色レーザ光源装置4が取り付けられることにより、光学エンジンユニット1aコンパクト化が図られている。
赤色レーザ光源装置3および青色レーザ光源装置4は、いわゆるCANパッケージで構成され、レーザ光を出力するレーザチップが、ステムに支持された状態で缶状の外装部の中心軸上に光軸が位置するように配置されたものであり、外装部の開口に設けられたガラス窓からレーザ光が出射される。この赤色レーザ光源装置3および青色レーザ光源装置4は、ホルダ25、26に開設された取付孔27、28に圧入するなどしてホルダ25、26に対して固定される。青色レーザ光源装置4および赤色レーザ光源装置3のレーザチップの発熱は、ホルダ25、26を介して筐体21に伝達されて放熱される。各ホルダ25、26は、アルミニウムや銅などの熱伝導率の高い材料で形成されている。
赤色レーザ光は、640nmの波長を有するが、少なくとも赤色と認識できるものであればよく、例えばピーク波長が610〜750nmの範囲となる波長領域のものを用いるとよい。また、青色レーザ光は、450nmの波長を有するが、少なくとも青色と認識できるものであればよく、例えばピーク波長が435〜480nmの範囲となる波長領域のものを用いるとよい。
緑色レーザ光源装置2は、図2に示すように、励起用レーザ光を出力する半導体レーザ31と、半導体レーザ31から出力された励起用レーザ光を集光する集光レンズであるFAC(Fast-Axis Collimator)レンズ32およびロッドレンズ33と、励起用レーザ光により励起されて基本レーザ光(赤外レーザ光)を出力するレーザ媒体34と、基本レーザ光の波長を変換して半波長レーザ光(緑色レーザ光)を出力する波長変換素子35と、レーザ媒体34とともに共振器を構成する凹面ミラー36と、励起用レーザ光および基本波長レーザ光の漏洩を阻止するガラスカバー37と、各部を支持する基台38と、各部を覆うカバー体39とを備えている。
図2において、緑色レーザ光源装置2と筐体21の側壁部24との間には所要の幅(例えば0.5mm以下)の間隙G1が形成される。これにより、緑色レーザ光源装置2の熱が赤色レーザ光源装置3に伝わりにくくなり、赤色レーザ光源装置3の昇温が抑制されて、温度特性の悪い赤色レーザ光源装置3を安定的に動作させることができる。また、間隙G1を0.5mm以下とすれば、緑色レーザ光の拡散による利用効率の低下を防止できる。また、赤色レーザ光源装置3の所要の光軸調整代(例えば0.3mm程度)を確保するため、緑色レーザ光源装置2と赤色レーザ光源装置3との間に所要の幅(例えば0.3mm以上)の間隙G2が設けられている。
図4は、緑色レーザ光源装置2における緑色レーザ光の状況を示す模式図である。半導体レーザ31のレーザチップ41は、波長808nmの励起用レーザ光を出力する。FACレンズ32は、レーザ光のファースト軸(光軸方向に対して直交し且つ図の紙面に沿う方向)の拡がりを低減する。ロッドレンズ33は、レーザ光のスロー軸(図の紙面に対して直交する方向)の拡がりを低減する。
レーザ媒体34は、いわゆる固体レーザ結晶であり、ロッドレンズ33を通過した波長808nmの励起用レーザ光により励起されて波長1064nmの基本波長レーザ光(赤外レーザ光)を出力する。このレーザ媒体34は、Y(イットリウム)VO(バナデート)からなる無機光学活性物質(結晶)にNd(ネオジウム)をドーピングしたものであり、より具体的には、母材であるYVOのYを、蛍光を発する元素であるNd+3に置換してドーピングしたものである。
レーザ媒体34におけるロッドレンズ33に対向する側には、波長808nmの励起用レーザ光に対する反射防止と、波長1064nmの基本波長レーザ光および波長532nmの半波長レーザ光に対する高反射の機能を有する膜42が形成されている。レーザ媒体34における波長変換素子35に対向する側には、波長1064nmの基本波長レーザ光および波長532nmの半波長レーザ光に対する反射防止の機能を有する膜43が形成されている。
波長変換素子35は、いわゆるSHG(Second Harmonics Generation)素子であり、レーザ媒体34から出力される波長1064nmの基本波長レーザ光(赤外レーザ光)の波長を変換して波長532nmの半波長レーザ光(緑色レーザ光)を生成する。この波長変換素子35は、強誘電体結晶に、分極が反転した領域とそのままの領域とを交互に形成した、周期的な分極反転構造を備えたものであり、分極反転周期方向(分極反転領域の配列方向)に基本波長レーザ光を入射させる。なお、強誘電体結晶には、例えばLN(ニオブ酸リチウム)にMgOを添加したものが用いられる。
波長変換素子35におけるレーザ媒体34に対向する側には、波長1064nmの基本波長レーザ光に対する反射防止と、波長532nmの半波長レーザ光に対する高反射の機能を有する膜44が形成されている。波長変換素子35における凹面ミラー36に対向する側には、波長1064nmの基本波長レーザ光および波長532nmの半波長レーザ光に対する反射防止の機能を有する膜45が形成されている。
凹面ミラー36は、波長変換素子35に対向する側に凹面を有し、この凹面には、波長1064nmの基本波長レーザ光に対する高反射と、波長532nmの半波長レーザ光に対する反射防止の機能を有する膜46が形成されている。これにより、レーザ媒体34の膜42と凹面ミラー36の膜46との間で、波長1064nmの基本波長レーザ光が共振して増幅される。
波長変換素子35では、レーザ媒体34から入射した波長1064nmの基本波長レーザ光の一部が波長532nmの半波長レーザ光に変換され、変換されずに波長変換素子35を通過した波長1064nmの基本波長レーザ光は、凹面ミラー36で反射されて波長変換素子35に再度入射し、波長532nmの半波長レーザ光に変換される。この波長532nmの半波長レーザ光は、波長変換素子35の膜44で反射されて波長変換素子35から出射される。
ここで、レーザ媒体34から波長変換素子35に入射して波長変換素子35で波長変化されて波長変換素子35から出射されるレーザ光のビームB1と、凹面ミラー36で一旦反射されて波長変換素子35に入射して膜44で反射されて波長変換素子35から出射されるレーザ光のビームB2とが干渉を起すと、出力が低下する。そこで、波長変換素子35を光軸方向に対して傾斜させて、屈折作用によりレーザ光のビームB1、B2が互いに干渉しないようにしており、これにより出力低下を避けることができる。
なお、図1に示したガラスカバー37には、波長808nmの励起用レーザ光および波長1064nmの基本波長レーザ光が外部に漏洩することを防止するため、これらのレーザ光を透過させない膜が形成されている。
前記の例では、緑色レーザ光源装置2のレーザチップ41、レーザ媒体34、および波長変換素子35がそれぞれ、波長808nmの励起用レーザ光、波長1064nmの基本波長レーザ光(赤外レーザ光)、および波長532nmの半波長レーザ光(緑色レーザ光)を出力するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。最終的に緑色レーザ光源装置2から出力されるレーザ光が緑色と認識できるものであればよく、例えばピーク波長が500nm〜560nmの範囲となる波長領域のレーザ光を出力するようにするとよい。また、緑色レーザ光源装置2については、上述のように赤外レーザ光の波長を変換するものではなく、赤色レーザ光源装置3および青色レーザ光源装置4と同様に、緑色レーザ光を出力する半導体レーザチップを用いてもよい。
図5は、画像表示装置1を示す斜視図であり、図6は、画像表示装置1の収容ケース51の内部を示す斜視図である。図5(A)には、光学エンジンユニット1aおよび制御ユニット1bを収容ケース51内に格納した格納状態が、図5(B)には、光学エンジンユニット1aおよび制御ユニット1bの一部を収容ケース51から引き出した使用状態がそれぞれ示されている。
光学エンジンユニット1aおよび制御ユニット1bの各ハウジングは、高さ方向の寸法が短い扁平な箱形状をなしている。光学エンジンユニット1aおよび制御ユニット1bの各ハウジングの両側縁には、収容ケース51内に設けられた図示しないガイドレールに沿ってスライドするスライダ52,53が設けられており、使用者による押し引き操作で、矢印Aで示すように、収容ケース51に対して光学エンジンユニット1aの全体および制御ユニット1bの一部が出し入れされる。
光学エンジンユニット1aと制御ユニット1bとはヒンジ部55を介して連結されており、光学エンジンユニット1aが制御ユニット1b(本体側の部材)に回動可能に支持されている。光学エンジンユニット1aにおけるヒンジ部55と相反する側の端部には出射窓56が設けられており、この出射窓56から光学エンジンユニット1aの投射光学系8(図2参照)を通過したレーザ光が出射される。
図1に示したように、画像表示装置1に内蔵される収容ケース51は、情報処理装置101の本体102の側面に開口を有しており、情報処理装置101の本体102の側面に対して略直交する向きに光学エンジンユニット1aおよび制御ユニット1bを出し入れする構成となっている。画像表示装置1の収容ケース51は、情報処理装置101の本体102の収容スペース内に固定され、使用状態では光学エンジンユニット1aと制御ユニット1bの一部が、情報処理装置101の本体102の側方に突出した状態となる。情報処理装置101はその側面がスクリーンSに正対するように配置され、これにより光学エンジンユニット1aに設けられた出射窓56をスクリーンSに正対させることができる。
また、図5に示したヒンジ部55は直交2軸構造を有し、図5(B)に示す使用状態では、制御ユニット1bが収容ケース51のガイドレールに支持される一方で、光学エンジンユニット1aは収容ケース51から完全に抜け出し、矢印Bで示すように、光学エンジンユニット1aを上下方向に回動させることができ、また、矢印Cで示すように、前後方向、すなわち可動体12の出し入れ方向の軸回りに光学エンジンユニット1aを回動させることができる。
光学エンジンユニット1aの前面には、後述する光学エンジンユニット1aの冷却空気用の排気口60が設けられている。また、制御ユニット1bの上面には、操作部61が設けられており、操作部61には、電源用の操作ボタン62と、輝度切り替え用の操作ボタン63と、台形歪み補正用の2つの操作ボタン64,65とが設けられている。この他に収容ケース51内には、光学エンジンユニット1aおよび制御ユニット1bを格納位置に保持するために、図示しないラッチロックが設けられている。
画像表示装置1の収容ケース51には、情報処理装置101から電力を供給するための給電線および情報処理装置101から映像信号を送信するための信号線が接続されるインタフェイス部71が設けられており、このインタフェイス部71と制御ユニット1bとが配線ケーブル72で結ばれている。この配線ケーブル72は、可撓性を有し、収容ケース51に対して光学エンジンユニット1aおよび制御ユニット1bを出し入れする際には、制御ユニット1bに追随するように屈曲変形する。
図6に示すように、スイッチ81は、制御ユニット1bの側縁部に接触するように設けられており、収容ケース51に対する光学エンジンユニット1aおよび制御ユニット1bの出し入れ動作に伴って、制御ユニット1bに接触する接触子82が動作するのに応じてオンオフされる。接触子82は、スイッチ81の本体に出没自在に設けられ、図示しないばねで突出方向に付勢されている。一方、制御ユニット1bには、接触子82に当接する当接部83が側縁部に沿って設けられており、当接部83が接触子82と整合する位置に移動すると、当接部83により接触子82が押し込まれる。ここでは、2つの接触子82の両方が押し込まれていない状態でスイッチ81がオンとなり、2つの接触子82の両方が押し込まれた状態でスイッチ81がオフとなる。
図7は、光学エンジンユニット1aのハウジング内部を示す平面図である。光学エンジンユニット1aのハウジング内には、各色のレーザ光源装置2〜4の冷却手段として冷却ファン91が設けられている。光学エンジンユニット1aのハウジング内は、平面視において、筐体21の左右幅が収まるように適合した左右方向の1対の長辺枠と、筐体21の前後幅が収まるように適合した前後方向の1対の短辺枠とによって画成される長方形状の空間を有している。冷却ファン91は、筐体21から左方に突出する緑色レーザ光源装置2の後方且つ赤色レーザ光源装置3の左方に配置されている。
冷却ファン91の直下には図示しない吸気口が設けられている。図5(B)に示したように、光学エンジンユニット1aおよび制御ユニット1bを引き出した状態で冷却ファン91を動作させると、吸気口から外気が取り込まれ、この取り込まれた空気は、光学エンジンユニット1aのハウジング内で循環した後に排気口60から外部に排出される。このとき、冷却空気の進路は、図7中の矢印Dに示すように、赤色レーザ光源装置3の左側に付設されたヒートシンク92に向けられると共に、矢印Eに示すように、光学エンジンユニット1aのハウジングの内壁と筐体21の外壁とによって画成された冷却風路に沿って、ヒートシンクとして機能する緑色レーザ光源装置2用の取付板22を経た後、ヒートシンクとして機能する青色レーザ光源装置4のホルダ26まで到達する。
このように、回動可能な光学エンジンユニット1aのハウジング内に冷却ファン91を設けることにより、画像表示装置1の動作時に発熱量が大きい光学系に対する高い冷却効果を実現できる。冷却ファン91は、筐体21の側壁部24側における赤色レーザ光源装置3の近傍に配置されているため、他のレーザ光源装置2、4よりも温度特性が悪い赤色レーザ光源装置3を優先して冷却できるという利点がある。また、冷却空気は、筐体21の外壁によって画成された冷却風路を流れるため、筐体21を冷却する(すなわち、筐体21を介して各色のレーザ光源装置2〜4を冷却する)効果も得られる。
また、図1、図7の平面視において、投射口8aが前壁部23の右端側(すなわち、側壁部24と接続されない端部側)に配置されると共に、赤色レーザ光源装置3が側壁部24の後端側(すなわち、前壁部23と接続されない端部側)に配置された構成であるため、冷却ファン91やヒートシンク92によって投射口8aからの画像光の投射が阻害されることはなく、また、光学エンジンユニット1aの大型化を回避することができる。
さらに、冷却ファン91は、筐体21から左方に突出する緑色レーザ光源装置2の後方の空所に配置されているため、光学エンジンユニット1aのハウジング内のスペースを有効利用でき、装置のコンパクト化が図れる。
なお、緑色レーザ光源装置2として、赤色レーザ光源装置3および青色レーザ光源装置4と同様の半導体レーザチップを用いる場合には、筐体21から左方への突出量は、赤色レーザ光源装置3と同様となるため、緑色レーザ光源装置2の外側(左側)に冷却ファン91を配置することが可能となる。
本発明について特定の実施形態に基づいて説明したが、この実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこの実施形態によって限定されるものではない。なお、上記実施形態に示した本発明に係る画像表示装置の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
本発明に係る画像表示装置は、コンパクトな構成でありながら、赤色レーザ光源装置を効果的に冷却することにより、レーザ光源装置の温度上昇に起因する画質劣化を抑制することを可能とし、半導体レーザを光源とするレーザ光源装置を備えた画像表示装置として有用である。
1 画像表示装置
1a 光学エンジンユニット
1b 制御ユニット
2 緑色レーザ光源装置
3 赤色レーザ光源装置
4 青色レーザ光源装置
5 空間光変調器
8 投射光学系
8a 投射口
14 第1のダイクロイックミラー
15 第2のダイクロイックミラー
21 筐体
22 取付板(突出部)
23 前壁部
24 側壁部

Claims (3)

  1. 半導体レーザを光源として用いる画像表示装置であって、
    赤色のレーザ光を出力する赤色レーザ光源装置と、
    青色のレーザ光を出力する青色レーザ光源装置と、
    緑色のレーザ光を出力する緑色レーザ光源装置と、
    前記各色のレーザ光を外部に投射する投射光学系と、
    前記各色のレーザ光源装置および前記投射光学系を支持する筐体と、
    前記筐体の外側に配置され、前記各色のレーザ光源装置を冷却する冷却手段と
    を備え、
    前記筐体は、前記青色レーザ光源装置が取り付けられると共に前記投射光学系の投射口が形成された前壁部と、当該前壁部に連なると共に、前記赤色レーザ光源装置および前記緑色レーザ光源装置が取り付けられた側壁部とを有し、
    前記冷却手段は、前記側壁部側における赤色レーザ光源装置の近傍に配置されたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記投射口は、前記前壁部において前記側壁部と接続されない端部側に配置され、
    前記赤色レーザ光源装置は、前記側壁部において前記前壁部と接続されない端部側に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記緑色レーザ光源装置は、赤外レーザ光の波長を変換することにより、緑色のレーザ光を出力し、
    前記側壁部は、前記前壁部の一端を延長する方向に突設されると共に、前記緑色レーザ光源装置が取り付けられる突出部を有し、
    前記冷却手段は、前記赤色レーザ光源装置の外側に配置されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
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