JP4879897B2 - 眼科レーザー治療用器具 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザー光を利用した眼科レーザー治療、特にレーザー虹彩切開手術において用いられる器具である眼科レーザー治療用器具に関する。
【背景技術】
【0002】
眼科における経角膜的レーザー治療には、角膜接触型の接眼レンズが用いられ、レーザー発振機から照射されたレーザー光が接眼レンズおよび角膜を通過し眼内に至ることで治療効果を発揮する。
【0003】
代表的なレーザー治療用接眼レンズには虹彩切開術用の接眼レンズがある(例えば特許文献1)。この接眼レンズは、レーザー光が入射する側のレンズとレーザー光が出射する側つまり眼球と接触する側のレンズが、外部からの光の入射を防ぐとともにレンズを保持するホルダの中に設置された構造をしており、接眼レンズを眼球に接触させレーザー光を入射させた際に、虹彩上にレーザー光の焦点を合わせることが可能となっている。焦点では光エネルギー密度が高くなっており、その光エネルギーにより生じる熱効果を利用して、虹彩を切開し、虹彩に穴を開けることができる。
【0004】
上記したようにレーザー光による虹彩切開手術は、レーザー光による生体作用である熱効果を利用し、虹彩にレーザー光を反復照射し虹彩を切開する。その際、レーザー光が角膜を通過することによる角膜の加熱や、虹彩に着弾したレーザー光の高密度の光エネルギーにより生じる熱効果による虹彩および房水の加熱が生じる。その加熱により術後に高眼圧症や水泡性角膜症などの合併症が引き起こされることが多く、特に急性緑内障発作時においては角膜浮腫のために合併症が生じやすくなっている。
【0005】
従来のレーザー治療用接眼レンズは使用時、レンズと眼球が接触しており、眼球に蓄積される熱が角膜を介して放散するのを妨げる構造をしている。この構造のレーザー治療用接眼レンズにおいて、これら加熱により生じる合併症を回避するためには、レーザー強度を下げることで対処する必要があるが、それでは虹彩切開などの必要な治療効果が得られないという問題が生じることが多い。
[特許文献1]
特開昭63−29639号公報
[発明の開示]
[発明が解決しようとする課題]
[0006]
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、眼球の加熱により引き起こされる合併症を予防しながら、より強いレーザー強度でレーザー光を照射し治療効果を高めるため、眼球を冷却するとともに、角膜浮腫を軽減させながらレーザー光の照射を行うことを可能とする眼科レーザー治療用器具を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
[0007]
[0008]
[0009]
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の眼科レーザー治療用器具は、眼球に当接して、レーザー光を眼球に導く光透過部材を備え、光透過部材を冷却するための流体が供給される流路が、眼球から離れて設けられている。
これによれば、流体により冷却させられた眼球に当接する光透過部材を介して、眼球が冷却される。従って、眼球に流体が直接接触することなく、眼球を冷却する。このため、流体の成分や水流の影響が眼球に及ぶことなく眼球を冷却することができる。
【0010】
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載の眼科レーザー治療用器具では、流路は、光透過部材の内部に設けられている。
これにより、流体により光透過部材の内部から効率よく光透過部材を冷却することができる。
【0011】
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載の眼科レーザー治療用器具は、光透過部材とレーザー光を発振させるレーザー発振機との間に空間を形成する透明な隔壁を備える。
これにより、大気中の水蒸気による結露が光透過部材に生じることがない。そのため、レーザー通過や使用者の視界を結露により妨げることなくレーザー治療が実施できる。
【0012】
〔請求項6の手段〕
請求項6に記載の眼科レーザー治療用器具は、光透過部材の反眼球側に設けられた透明体と、光透過部材と透明体との間に空間を形成するスペーサとを備え、流路は、光透過部材と透明体との間に設けられる。
これによれば、流体は眼球に当接する光透過部材の反眼球側の表面を流れて光透過部材を冷却するため、光透過部材の内部に中空部分を設けるという加工をしなくても、十分に冷却できる。
【0013】
〔請求項7の手段〕
請求項7に記載の眼科レーザー治療用器具では、光透過部材は、可撓性の弾性膜にて形成される。
これにより、光透過部材を眼球へフレキシブルに装着することが可能となり、また眼球に当接する光透過部材の破損による眼球の損傷の恐れを低減することができる。
【0014】
〔請求項8の手段〕
請求項8に記載の眼科レーザー治療用器具では、流体を供給する流体供給手段と、流体供給手段の作動を制御する制御手段とを備え、制御手段は、流体の流量を調整することで光透過部材の形状が眼球の形状に応じた形状に略一致するよう制御している。
これにより、眼球に大きな負荷がかかることなく、角膜接触隔壁が眼球にぴったりと接触する。
【0015】
〔請求項9の手段〕
請求項9に記載の眼科レーザー治療用器具は、透明体とレーザー光を発振させるレーザー発振機との間に空間を形成する透明な隔壁を備える。
これにより、大気中の水蒸気による結露が透明体に生じることがない。そのため、レーザー通過や使用者の視界を結露により妨げることなくレーザー治療が実施できる。
【0016】
〔請求項10の手段〕
請求項10に記載の眼科レーザー治療用器具では、スペーサは、光透過部材とともに、透明体から着脱可能となっている。
これにより、眼球冷却の必要に応じて、流路を形成することができる。また、スペーサ及び光透過部材が分離していることで、スペーサ及び光透過部材のみを1回または複数回の使用毎に使い捨て使用することが可能となり、良好なメンテナンス性や品質維持、医療器具としての清潔性を得ることができる。
さらに、現在、眼科レーザー治療の分野で広く用いられている既存の接眼レンズにスペーサ及び光透過部材を装着して用いることが可能となり、汎用性に優れる。
【0017】
〔請求項11の手段〕
請求項11に記載の眼科レーザー治療用器具は、流体を冷却する流体冷却手段と、流体冷却手段の作動を制御する制御手段とを備え、制御手段は、流体の温度を目標温度に略一致するように制御している。
これにより、レーザー照射時間や冷却部位などにより要求される眼球冷却の程度に応じた、適切な流体の温度を保つことが可能となる。
【0018】
〔請求項12の手段〕
請求項12に記載の眼科レーザー治療用器具は、眼球に当接して、レーザー光を透過させる光透過部材と、光透過部材に組み付けられたペルチェ素子とを備え、ペルチェ素子が光透過部材を冷却することで、眼球を冷却する。
これによれば、流体を使用することなく簡単に光透過部材を冷却することができる。熱電素子による冷却であるため、流体を使用するものとは異なり、流体が流動する際の振動などが生じない。また、温度応答性が良く、精密な温度制御をすることもできる。
【0019】
〔請求項13の手段〕
請求項13に記載の眼科レーザー治療用器具では、光透過部材の内部に流体を貯留するための貯留室が設けられ、ペルチェ素子は、光透過部材及び貯留室中の流体を冷却する。 これによれば、光透過部材自体をペルチェ素子で冷却するのと比較して、流体の対流により、光透過部材全体がむらなく冷却できる。また、貯留する構成であるため、光透過部材の内部に流体を通過させる場合に必要な流体を供給する流路や排出するための流路などは不要であり、シンプルな構成となる。
【0020】
〔請求項14の手段〕
請求項14に記載の眼科レーザー治療用器具は、光透過部材とレーザー光を発振させるレーザー発振機との間に空間を形成する透明な隔壁を備える。
これにより、大気中の水蒸気による結露が光透過部材に生じることがない。そのため、レーザー通過や使用者の視界を結露により妨げることなくレーザー治療が実施できる。
【0021】
〔請求項15の手段〕
請求項15に記載の眼科レーザー治療用器具では、光透過部材は、レーザー光を集光し、眼球にレーザー光の焦点を合わせるレンズである。
これにより、眼球の様々な場所にレーザー光の焦点をあわせたり、レーザー光の密度を高めたりすることができる。
【0022】
〔請求項16の手段〕
請求項16に記載の眼科レーザー治療用器具は、光透過部材に入射するレーザー光を、屈折または反射させて、眼球の任意の位置に焦点を合わせる焦点合わせ手段を具備する。これにより、眼球の様々な場所にレーザー光の焦点をあわせたり、レーザー光の密度を高めたりすることができる。
【図面の簡単な説明】
[0023]
[図1]眼科レーザー治療用器具の断面図である(実施例1)。
[図2]眼科レーザー治療用器具の断面図である(実施例1の変形例)。
[図3]眼科レーザー治療用器具のレーザー発信機側からみた図である(実施例1の変形例)。
[図4]眼科レーザー治療用器具の斜視部分断面図である(実施例2)。
[図5]眼科レーザー治療用器具の断面図である(実施例3)。
[図6]眼科レーザー治療用器具の断面図である(実施例4)。
[図7]眼科レーザー治療用器具の断面図である(実施例5)。
[図8]眼科レーザー治療用器具の断面図である(実施例6)。
[図9](a)は、眼科レーザー治療用器具の断面図であり、(b)は、眼科レーザー治療用器具のレーザー発信機側からみた図である(実施例7)。
[符号の説明]
[0024]
1 眼球レーザー治療用器具
2 眼球
3 レンズ(光透過部材、透明体、焦点合わせ手段)
4 レンズホルダ
5 隔壁
10 ホルダ筒部
20 タンク
21 ポンプ(流体供給手段)
22 コンピュータ(制御手段)
30 内部流路(流路)
40 外周流路(流路)
50 流路
51 冷却容器(光透過部材)
60 流路
61 角膜接触隔壁(光透過部材)
62 流路形成部(スペーサ)
65 冷却装置(流体冷却手段)
80 ペルチェ素子
90 貯留室
[発明を実施するための最良の形態]
[0025]
眼球を冷却するとともに、角膜浮腫を軽減させながらレーザー光の照射を行うことを可能とするため、眼球に当接して、レーザー光を眼球に導く光透過部材を備え、その光透過部材を冷却するための流体が供給される流路が、眼球から離れて設け、光透過部材を介してレーザー照射中の眼球を冷却可能とする構成とした。
[実施例1]
[0026]
〔実施例1の構成〕
実施例1の眼科レーザー治療用器具1の構成を、図1を用いて説明する。図1は、眼球2に当てた状態の眼科レーザー治療用器具1の概略構成を示している。図の上下方向が重力方向である。図の左側をレーザー発振機側、右側を眼球側、上側を頭頂側、下側を顎側とする。
眼科レーザー治療用器具1は、レーザー発振機より発振されるレーザー光を眼球2に導き、集光し、眼球2にレーザー光の焦点を合わせるレンズ3と、レンズ3を保持するレンズホルダ4と、レンズ3とともに気密空間を形成する透明な隔壁5とを備える。
本実施例では、レンズ3が、レーザー光を眼球2に導く「光透過部材」である。
[0027]
レンズ3は、透明な光透過性材料にて円盤状に形成され、レンズ3の眼球側の面(レンズ眼球側面7)は、眼球の表面形状に対応した凹球面形状を呈している。そして、レンズ3のレーザー発振機側の面(入射面8)には、レーザー発振機側に突出した凸部9が設けられている。凸部9は、レーザー光を屈曲させて集光し、虹彩に焦点を合わせて、虹彩でのレーザー密度を増大させる。
[0028]
本実施例のレンズホルダ4は、全体として円筒状を呈し、内周面にレンズ3が気密に固定されるホルダ筒部10を有し、レーザー発振機側の端部に、レンズ3の外径より径大な径大筒部11を有し、ホルダ筒部10と径大筒部11との間に、径大筒部側に径大となるテーパ状筒部12を有する。ホルダ筒部10、径大筒部11、テーパ状筒部12は、樹脂により一体的に形成され、レンズホルダ4をなしている。レンズホルダ4は、ホルダ筒部10に固定されたレンズ3のレンズ眼球側面7が眼球2に当接する構成である。当接部15は、ホルダ筒部10の眼球側の開口周縁部に設けられており、当接部15の眼球2に当接する面は、レンズ眼球側面7とともに、眼球2の表面形状に対応した凹球面形状を形成している。
[0029]
本実施例の眼科レーザー治療用器具1では、レンズ3の内部が刳り貫かれて、内部流路30が形成されている。この内部流路30は、レンズ3の中央に円柱状に設けられた中空室31、中空室31の顎側に設けられた中空室31と連通する流入通路32、中空室31の頭頂側に設けられた中空室31と連通する流出通路33からなる。また、ホルダ筒部10の側面の顎側には流体が流入する孔である流入口18が形成されており、ホルダ筒部10の頭頂側の側面には流体が排出される孔である流出口19が形成されている。流入口18は、流入通路32と連通しており、流出口18は、流出通路33と連通している。流体は、流入口18から供給され、流入通路32・中空室31・流出通路33を経て、流出口18から排出される。
[0030]
また、本実施例の眼科レーザー治療用器具1は、流体供給手段及び流体供給手段の作動を制御する制御手段を備えている。流体供給手段は、流体を、流体の供給源であり流入口18に接続されているタンクから、流入口18を経由して冷却室13へ供給するもので、ポンプである。
制御手段は、ポンプの作動を制御するもので周知のコンピュータである。
ポンプの吸引流速が制御されることで、冷却室13を流動する流体の流量が調整される。タンクの中の流体の温度と流出口19より排出される流体の温度を計測し、その温度上昇分に対応させて、ポンプの吸引流速が制御される。
[0031]
隔壁5は、透明な材料にて形成されており、レンズ3の反眼球側に、レンズ3と対向して配置され、レンズホルダ4の径大筒部11の内周面に気密的に固定されている。この実施例では、隔壁5は平行的に配置された2枚のガラス板(第1隔壁5a、第2隔壁5b)からなっている。第1隔壁5aは、レンズ3とともに第1空間5cを形成しており、第2隔壁5bは第1隔壁5aとともに第2空間5dを形成している。
[0032]
〔実施例1の治療方法〕
眼科レーザー治療用器具1を用いてレーザー虹彩切開手術を行う。まず、レンズ3のレンズ眼球側面7及び当接部15を眼球2に押し当てた状態で、レンズ3に、レーザーが照射され、虹彩上に焦点が合わせられる。そして、虹彩が切開され、穴が開けられる。照射の間、流入口18より流体(例えば、冷却水)が断続的に供給される。尚、流体は、レーザーを透過するものであり、レーザーは、流体を通過し、眼球2に至る。流体は、内部流路30中を流動し、その間、レンズ3から熱を奪い冷却する。そして、冷却されたレンズ3は、レーザー照射中に眼球2に発生する熱を奪う。
レーザー照射による眼球2の加熱に従って、冷却室13に流体を供給するポンプの吸引速度を速くするよう制御され、冷却室13を流動する流体の流量が多くなる。
このようにして、眼球2を冷却しながらレーザー治療が行われる。
[0033]
〔実施例1の効果〕
実施例1の眼科レーザー治療用器具1では、レンズ3の内部に内部流路30を形成して、内部流路30に流体を流動させることにより、レンズ3を冷却することができる。眼球2に当接しているレンズ3を冷却することにより、レンズ3を介して眼球2を冷却することができる。
これにより、流体の成分や水流の影響が眼球2に及ぶことなく、眼球2を冷却しながらレーザー治療を行うことが可能となる。
[0034]
そして、レーザー照射中の眼球2の冷却が可能となり、眼球2の加熱により生じる合併症を防ぐことができる。また、治療効果を高めるために強いレーザー光を照射した場合でも、眼球2を冷却できるため、合併症を防ぐことが可能である。
レンズ3の内部に流路を設けているので、内部から効率よくレンズ3を冷却することができる。
[0035]
ホルダ筒部10は、頭頂側つまり、反重力方向の頂部に、流体の流出口19をもつ。これにより、流体中に気泡が発生した場合でも、気泡は流出口に集まり、スムーズに冷却室13から排出され、冷却室13に気泡がとどまり続けることはない。そのため、レーザー通過や使用者の視界を気泡により妨げることなくレーザー治療が実施できる。
[0036]
[0037]
タンクの中の流体の温度と流出口19より排出される流体の温度を計測し、その温度差に対応させて、ポンプの吸引速度が制御される。これにより、眼球2の冷却の程度を一定に保ちながら、レーザー治療を行うことができる。
[0038]
冷却室13に流体が供給されると、外気温に比べレンズ3の温度が低くなるため、大気中の水蒸気によりレンズ3に結露が生じる。そこで、レンズホルダ4の径大筒部11の内周面に気密となるように固定され、レンズ3とレーザー発振機との間に第1空間5cおよび第2空間5dを形成する2枚の隔壁5(第1隔壁5a、第2隔壁5b)を設けた。
これにより、レンズ3とレーザー発振機との間の第1空間5cおよび第2空間5dが断熱効果を高め、レンズ3に結露が生じることなく、レーザー通過や使用者の視界を妨げることがない。この実施例では、隔壁5を2枚設け、断熱効果をより高めたが、1枚でも同様の効果がある。また、隔壁5により形成される空間を真空にすることにより、さらに断熱効果を高めることもできる。
さらに、隔壁5は透明な材料にて形成されているため、レーザー通過や使用者の視界を妨げることはない。
[0039]
【0040】
この眼科レーザー治療用器具1では、流入口18が冷却室13を囲む冷却室形成部14の円周接線方向に設けられている。流出口19も、冷却室形成部14の円周接線方向に流入口18とは逆向きに設けられている。流入口18から流体が供給されると、流体は冷却室13の内周面に沿って流れ、渦が形成される。
【0041】
これにより、冷却室13の中心部は低圧となり、流体が眼球2に直接接触しながら流動する場合に生じる冷却室13からの流体の漏出量を、低減させることができる。
さらに、冷却室13の中心部が低圧となることで、角膜および眼球2内の水分が流体側へ引き込まれるため、急性緑内障発作時などに生じる角膜浮腫を改善しつつ、眼球2を冷却しながらレーザー治療を行うことが可能となる。
【実施例2】
【0042】
実施例2(請求項2に対応)の眼科レーザー治療用器具1の構成を、実施例1と異なる点を中心に、図3を用いて説明する。
実施例2では、冷却室形成部14が別体であり、冷却室形成部14がレンズ3より着脱自在になっている。
そして、独立させた冷却室形成部14を1回または複数回の使用毎に使い捨て使用するならば、良好なメンテナンス性や品質維持、医療器具としての清潔性を得ることができ有利である。また、冷却室形成部14を、眼科レーザー治療の分野で広く用いられている既存の接眼レンズに取り付けることも可能であり、汎用性が広がる。
【実施例3】
【0043】
〔実施例3の構成〕
実施例3(請求項3、4、5に対応)の眼科レーザー治療用器具1の構成を、実施例1とは異なる点を中心に、図4を用いて説明する。図4は、眼球2に当てた状態の眼科レーザー治療用器具1の概略構成を示している。図の上下方向が重力方向である。図の左側をレーザー発振機側、右側を眼球側、上側を頭頂側、下側を顎側とする。
【0044】
実施例3でも、眼科レーザー治療用器具1は、レンズ3と、レンズ3を保持するレンズホルダ4と、レンズ3とともに気密空間を形成する透明な隔壁5とを備える。
本実施例では、レンズ3が、眼球に当接して、レーザー光を眼球2に導く「光透過部材」である。
【0045】
実施例3のレンズホルダ4は、実施例1のレンズホルダ4とは異なり、ホルダ筒部10は、レンズ3のレンズ眼球側面7よりも眼球側に実施例1の冷却室形成部14(図1参照)に該当する部分を有さず、ホルダ筒部10に固定されたレンズ3のレンズ眼球側面7が眼球2に当接する構成である。
当接部15は、ホルダ筒部10の眼球側の開口周縁部に設けられており、当接部15の眼球2に当接する面は、レンズ眼球側面7とともに、眼球2の表面形状に対応した凹球面形状を形成している。
【0046】
本実施例の眼科レーザー治療用器具1では、レンズ3の内部が刳り貫かれて、内部流路30が形成されている。この内部流路30は、レンズ3の中央に円柱状に設けられた中空室31、中空室31の顎側に設けられた中空室31と連通する流入通路32、中空室31の頭頂側に設けられた中空室31と連通する流出通路33からなる。また、ホルダ筒部10の側面の顎側には流体が流入する孔である流入口18が形成されており、ホルダ筒部10の頭頂側の側面には流体が排出される孔である流出口19が形成されている。流入口18は、流入通路32と連通しており、流出口18は、流出通路33と連通している。
【0047】
流体は、流入口18から供給され、流入通路32・中空室31・流出通路33を経て、流出口18から排出される。
【0048】
〔実施例3の治療方法〕
眼科レーザー治療用器具1を用いてレーザー虹彩切開手術を行う。まず、レンズ3のレンズ眼球側面7及び当接部15を眼球2に押し当てた状態で、レンズ3に、レーザーが照射され、虹彩上に焦点が合わせられる。そして、虹彩が切開され、穴が開けられる。照射の間、流入口18より流体(例えば、冷却水)が断続的に供給される。尚、流体は、レーザーを透過するものであり、レーザーは、流体を通過し、眼球2に至る。流体は、内部流路30中を流動し、その間、レンズ3から熱を奪い冷却する。そして、冷却されたレンズ3は、レーザー照射中に眼球2に発生する熱を奪う。このようにして、眼球2を冷却しながらレーザー治療が行われる。
【0049】
〔実施例3の効果〕
実施例3の眼科レーザー治療用器具1では、レンズ3の内部に内部流路30を形成して、内部流路30に流体を流動させることにより、レンズ3を冷却することができる。眼球2に当接しているレンズ3を冷却することにより、レンズ3を介して眼球2を冷却することができる。
これにより、流体の成分や水流の影響が眼球2に及ぶことなく、眼球2を冷却しながらレーザー治療を行うことが可能となる。
そして、レーザー照射中の眼球2の冷却が可能となり、眼球2の加熱により生じる合併症を防ぐことができる。また、治療効果を高めるために強いレーザー光を照射した場合でも、眼球2を冷却できるため、合併症を防ぐことが可能である。
レンズ3の内部に流路を設けているので、内部から効率よくレンズ3を冷却することができる。
[0050]
〔実施例1の変形例〕
実施例1の変形例として、レンズ3の凸部9の下方に、中空室31の内部に突出する凸部9aを設けて、入射面に設けられた凸部9と共に、両凸レンズのように形成してもよい(図2参照)。
また、実施例1では、内部流路30は、レンズ3の中央の内部が円柱状に刳り貫かれた中空室31を有しているが、レンズ3の内部がリング状に刳り貫かれて形成されていてもよい(図3参照)。
また、本実施例では、レンズ3の内部が刳り貫かれて中空室31が形成されているが、レンズ3は、透明な光透過性材料を皿状に形成した2枚の皿状部材を、皿状部分が向かい合うようにして2枚合わせて接合して形成されたものでもよく、皿状部分により中空室31が形成されていてもよい。
また、本実施例では、流体は、レーザーを透過するものであったが、レーザー通過を妨げない場所に内部流路30が形成されている場合は、流体はレーザーを透過するものでなくても使用できる。
[実施例2]
[0051]
〔実施例2の構成〕
実施例2の眼科レーザー治療用器具1の構成を、実施例1とは異なる点を中心に、図4を用いて説明する。
尚、治療時の眼球2とレンズ3との接触状態については実施例1(図1参照)に準ずる。
この実施例では、実施例1とは異なり、レンズ3の内部ではなく、レンズ3の外周に流体が供給される外周流路40を有する。
[0052]
実施例2では、レンズ3の側面の全周にわたって、周溝41が設けられている。周溝41の開口がホルダ筒部10の内周面によってふさがれることによって、レンズ3の外周にリング状の外周流路40が形成される。レンズ3の側面とホルダ筒部10の内周面とは、液密に接合している。
ホルダ筒部10側面には、流体が流入する孔である流入口18と、流体が排出される孔である流出口19とが形成されている。
[0053]
〔実施例2の治療方法〕
レンズ3を眼球2に押し当てた状態で、レンズ3に、レーザーが照射される。照射の間、流入口18より流体が断続的に供給される。流体は、外周流路40中を流動し、その間、レンズ3から熱を奪い冷却する。そして、冷却されたレンズ3は、レーザー照射中に眼球2に発生する熱を奪う。このようにして、眼球2を冷却しながらレーザー治療が行われる。
[0054]
〔実施例2の効果〕
実施例2の眼科レーザー治療用器具1では、レンズ3の外周に外周流路40を形成することにより、レンズ3の内部を刳り貫くという高度な加工をしなくても、容易に流体を流動してレンズ3を冷却することができる。眼球2に当接しているレンズ3を冷却することにより、レンズ3を介して眼球2を冷却することができる。これにより、レーザー照射中の眼球2の冷却が可能となり、眼球2の加熱により生じる合併症を防ぐことができる。また、治療効果を高めるために強いレーザー光を照射した場合でも、眼球2を冷却できるため、合併症を防ぐことが可能である。
[0055]
実施例2の変形例として、レンズ3の側面に周溝41を設けるのではなく、ホルダ筒部10の内周面に全周にわたり凹溝を設けて、外周流路40を形成してもよい。また、ホルダ筒部10全体がリング状のパイプで形成され、パイプ内に流体を流動させることにより、外周流路40としてもよい。
また、ホルダ筒部10の外周に外周流路40を形成するための別部材が設けられていてもよい。
[実施例3]
[0056]
実施例3の眼科レーザー治療用器具1の構成を、図5を用いて説明する。図5は、眼球2に当てた状態の眼科レーザー治療用器具1の概略構成を示している。
この眼科レーザー治療用器具1は、眼球2に当接してレーザー光を眼球2に導く「光透過部材」は、内部に流体の流路50が形成された冷却容器51である。そして、本実施例では、レンズ3は、冷却容器51に入射するレーザー光を、屈折させて眼球2の任意の位置に焦点を合わせる「焦点合わせ手段」である。
冷却容器51は、レンズ3と眼球2との間に設けられている。
[0057]
冷却容器51は、透明な光透過性材料にて形成される。冷却容器51の眼球接触側は眼球2の形状に対応した凹球面形状に形成されている。レンズ眼球側面7側はレンズ眼球側面7の形状に対応した形状に形成されて、レンズ眼球側面7に当接している。
[0058]
冷却容器51は、レンズ3より着脱が可能となっている。冷却容器51は、1回または複数回の使用毎に使い捨て使用するならば、良好なメンテナンス性や品質維持、医療器具としての清潔性を得ることができ有利である。
[実施例4]
[0059]
〔実施例4の構成〕
実施例4の眼科レーザー治療用器具1の構成を、図6を用いて説明する。図6は、眼球2に当てた状態の眼科レーザー治療用器具1の概略構成を示している。図の上下方向が重力方向である。図の左側をレーザー発振機側、右側を眼球側、上側を頭頂側、下側を顎側とする。
[0060]
本実施例でも眼科レーザー治療用器具1は、レンズ3と、レンズ3を保持するレンズホルダ4と、レンズ3とともに気密空間を形成する透明な隔壁5とを備える。
この眼科レーザー治療用器具1は、眼球2に当接するとともに、レンズ3との間に流路60を形成する角膜接触隔壁61を備える。
本実施例では、角膜接触壁61が、眼球2に当接して、レーザー光を眼球に導く「光透過部材」である。そして、本実施例のレンズ3は、光透過部材である角膜接触壁61との間に流路60を形成する「透明体」であり、角膜接触隔壁61に入射するレーザー光を、屈折させて眼球2の任意の位置に焦点を合わせる焦点合わせ手段でもある。
[0061]
実施例4のレンズホルダ4は、ホルダ筒部10が、内周面にレンズ3が固定されるとともに、そのレンズ3のレンズ眼球側面7よりも眼球側に、レンズ3と後に詳述する角膜接触隔壁61との間に流路60を形成する流路形成部62(スペーサ)を有する。
流路60に流体を供給するために、流路形成部62の側面の顎側には流体が流入する孔である流入口18が形成されており、流路形成部62の頭頂側の側面には流体が排出される孔である流出口19が形成されている。
[0062]
本実施例のレンズホルダ4では、流路形成部62の眼球側が開口しており、流路形成部62は、眼球側の開口周縁部に、外方向に広がる略スカート状に形成され、使用時に眼球2に当接する当接部15を設けている。
角膜接触隔壁61は、流路形成部62の眼球側の内周面に液密に固定され、眼球2と接触するように設けられており、角膜接触隔壁61は、例えば高分子材料の膜のような可撓性の弾性膜にて形成される。
[0063]
また、隔壁5は、透明な材料にて形成されており、レンズ3の反眼球側に、レンズ3と対向して配置され、レンズホルダ4の径大筒部11の内周面に気密的に固定されている。この実施例では、隔壁5は平行的に配置された2枚のガラス板(第1隔壁5a、第2隔壁5b)からなっている。第1隔壁5aは、レンズ3とともに第1空間5cを形成しており、第2隔壁5bは第1隔壁5aとともに第2空間5dを形成している。
[0064]
また、本実施例の眼科レーザー治療用器具1は、流体を供給する流体供給手段と、流体を冷却する流体冷却手段と、流体供給手段及び流体冷却手段の作動を制御する制御手段とを備える。
流体冷却手段は、流体を冷却する冷却装置65である。冷却装置65は、流体を溜めてあるタンク20に設置され、タンク20内の流体の温度を低下させる。
流体供給手段は、流体を、流入口18に接続されているタンク20から、流入口18を経由して流路60へ供給するもので、ポンプ21である。ポンプ21は吸引式であり、流出口19に接続されている。
制御手段は、冷却装置65およびポンプ21の作動を制御するもので周知のコンピュータ22である。
[0065]
ポンプ21の吸引速度が制御されることで、流路60を流動する流体の流量が調整され、流路60の内圧が調整される。角膜接触隔壁61は可撓性の弾性膜であるため、流路60の内圧により、ある曲率で撓み、内圧を一定に保つとその曲率を維持する。予め、流路60の内圧と、その内圧により撓む角膜接触隔壁61の曲率との関係を調べておき、角膜接触隔壁61の曲率が、治療する眼球2の曲率に合うのに必要な内圧となるよう、ポンプ21の吸引速度が調節される。
冷却装置65で冷却される流体の温度は、流出口19より排出される流体の温度が、目標温度となるよう、制御されている。
[0066]
〔実施例4の治療方法〕
角膜接触隔壁61を、眼科用潤滑剤を介して眼球2に接触させるよう眼球2に押し当て、ホルダ筒部10に保持されたレンズ3に、レーザーが照射される。照射の間、流入口18より流体が断続的に供給される。流体は流路60を流動し、角膜接触隔壁61を介してレーザー照射中に眼球2に発生する熱を奪う。
角膜接触隔壁61の曲率が、治療する眼球2の曲率に合うのに必要な内圧を保つよう、ポンプ21の吸引速度が調節される。また、冷却装置65の設定温度は、流出口19より排出される流体の温度が目標温度となるよう制御されている。
このようにして、眼球2を冷却しながらレーザー治療が行われる。
[0067]
〔実施例4の効果〕
実施例4の眼科レーザー治療用器具1では、流体は流路60を流動し、角膜接触隔壁61を介してレーザー照射中に眼球2に発生する熱を奪う。すなわち、流体は眼球2に接触することなく、眼球2を冷却する。
これにより、流体の成分や水流の影響が眼球2に及ぶことなく、眼球2を冷却しながらレーザー治療を行うことが可能となる。
[0068]
角膜接触隔壁61の曲率は、治療する眼球2の曲率に合うのに必要な内圧を保つよう、ポンプ21の吸引速度が調節される。これにより、眼球2に大きな負荷がかかることなく、角膜接触隔壁61が眼球2にぴったりと接触する。
[実施例5]
[0069]
実施例5の眼科レーザー治療用器具1の構成を、図7を用いて説明する。実施例5では、眼球側の端部に角膜接触隔壁61が固定された流路形成部62が別体であり、レンズ3より着脱自在になっている。
そして、独立させた流路形成部62を1回または複数回の使用毎に使い捨て使用するならば、良好なメンテナンス性や品質維持、医療器具としての清潔性を得ることができ有利である。また、流路形成部62を、眼科レーザー治療の分野で広く用いられている既存の接眼レンズに取り付けることも可能であり、汎用性が広がる。
[実施例6]
[0070]
〔実施例6の構成〕
実施例6の眼科レーザー治療用器具1の構成を、図8を用いて説明する。
尚、治療時の眼球2とレンズ3との接触状態については実施例1(図1参照)に準ずる。
本実施例でも、眼科レーザー治療用器具1は、レンズ3と、レンズ3を保持するレンズホルダ4と、レンズ3とともに気密空間を形成する透明な隔壁5とを備える。
本実施例では、レンズ3が、眼球に当接して、レーザー光を眼球に導く「光透過部材」である。
[0071]
実施例6のレンズホルダ4は、実施例1のレンズホルダ4と同様に、ホルダ筒部10に固定されたレンズ3のレンズ眼球側面7が眼球2に当接する構成である。
当接部15は、ホルダ筒部10の眼球側の開口周縁部に設けられており、当接部15の眼球2に当接する面は、レンズ眼球側面7とともに、眼球2の表面形状に対応した凹球面形状を形成している。
[0072]
また、実施例6の眼科レーザー治療用器具1は、レンズ3に配設されたペルチェ素子80、ペルチェ素子80に接続されたコントローラ81、レンズ3に設けられるとともにコントローラ81に接続された温度センサ82、及び電源83を有する。ペルチェ素子80とは、直流電流により冷却・加熱・温度制御を行うことのできる半導体素子である。このペルチェ素子80に直流電流を流すことにより、ペルチェ素子80の両面に温度差が発生する。低温側の面(冷却面80a)で吸熱、高温側の面(放熱面80b)で発熱が起こり、低温側から高温側へと熱を押し上げる。
[0073]
レンズ3の側面に2箇所の凹部84が設けられ、それぞれの凹部84にペルチェ素子80が配設される。
ペルチェ素子80の冷却面80aをレンズ3側にし、放熱面80bをホルダ筒部10内周面側にして配設される。
ペルチェ素子80には電源83及びコントローラ81が接続されている。コントローラ81は、レンズ3に設けられた温度センサ82から検出される温度が目標温度になるように、電流の極性または、電流の大きさ、またはスイッチのON/OFFを制御することにより、ペルチェ素子80の吸熱熱量を調整し、レンズ3の温度を調節する。
[0074]
〔実施例6の治療方法〕
レンズ3を眼球2に押し当てた状態で、レンズ3に、レーザーが照射される。照射の間、ペルチェ素子80に通電され、冷却面80aは、レンズ3から熱を奪い冷却する。そして、冷却されたレンズ3は、レーザー照射中に眼球2に発生する熱を奪う。このようにして、眼球2を冷却しながらレーザー治療が行われる。
[0075]
〔実施例6の効果〕
実施例6の眼科レーザー治療用器具1では、ペルチェ素子80を、冷却面80aをレンズ3側にして配設することにより、レンズ3を冷却することができる。眼球2に当接しているレンズ3を冷却することにより、レンズ3を介して眼球2を冷却することができる。
これにより、レーザー照射中の眼球2の冷却が可能となり、眼球2の加熱により生じる合併症を防ぐことができる。また、治療効果を高めるために強いレーザー光を照射した場合でも、眼球2を冷却できるため、合併症を防ぐことが可能である。
[0076]
また、ペルチェ素子80で冷却するため、温度応答性がよく、直ちに冷却することができる。そして、流体を用いるのとは異なり、流体の漏れなどの対策をする必要がなく、保守も容易である。そして、流体を用いないため、流体の流動による振動の影響を受けることなく、レーザー照射を行うことができる。また、精密な温度制御をすることも可能である。
[0077]
実施例6において、放熱面80bが接触するホルダ筒部10は放熱がしやすいようにフィン形状を有していてもよい。また、ホルダ筒部10に複数の通気孔を設けて放熱がしやすいようにしてもよい。また、温度センサ82やコントローラ81を設けず、手動にて電源の切り替え等を行ってもよい。
実施例6の変形例として、ペルチェ素子80を、ホルダ筒部10の外側において、ホルダ筒部10の外周面に冷却面80aを向けるようにして配設してもよい。
[実施例7]
[0078]
〔実施例7の構成〕
実施例7の眼科レーザー治療用器具1の構成を、実施例6と異なる点を中心に、図9を用いて説明する。
尚、治療時の眼球2とレンズ3との接触状態については実施例1(図1参照)に準ずる。
この実施例では、レンズ3の内部が刳り貫かれて、貯留室90が設けられている。レンズ3には、貯留室90に流体を入れるために側部開口91が設けられているが、側部開口91にはゴム栓92が挿入され、貯留室90は閉空間となっている。
[0079]
そして、ペルチェ素子80が、貯留室90の内部の流体に冷却面80aが接触するようにレンズ3に配設されており、貯留室90に貯留された流体を冷却する。
本実施例では、ペルチェ素子80は約90度間隔に3つ配設されている(図9(b)参照)。
[0080]
〔実施例7の治療方法〕
レンズ3を眼球2に押し当てた状態で、レンズ3に、レーザーが照射される。照射の間、ペルチェ素子80に通電され、冷却面80aは、貯留室90に貯留された流体から熱を奪い冷却する。レンズ3内部の貯留室90中の流体が冷却されることにより、レンズ3が冷却される。そして、冷却されたレンズ3は、レーザー照射中に眼球2に発生する熱を奪う。このようにして、眼球2を冷却しながらレーザー治療が行われる。
尚、貯留室90への流体の挿入は、ゴム栓92を外し、側部開口91から入れてもよく、また、ゴム栓92に注射器の針を穿刺し、注射器により貯留室90内に流体を入れてもよい。
[0081]
〔実施例7の効果〕
実施例7の眼科レーザー治療用器具1では、ペルチェ素子80によりレンズ3内部に貯留された流体を冷却することにより、レンズ3を冷却することができる。眼球2に当接しているレンズ3を冷却することにより、レンズ3を介して眼球2を冷却することができる。
これにより、レーザー照射中の眼球2の冷却が可能となり、眼球2の加熱により生じる合併症を防ぐことができる。また、治療効果を高めるために強いレーザー光を照射した場合でも、眼球2を冷却できるため、合併症を防ぐことが可能である。
[0082]
また、本実施例では、レンズ3の内部に貯留室90を設けて、貯留室90に貯留する流体をペルチェ素子80により冷却する構成であるため、内部から効率よくレンズ3を冷却することができる。
また、流体を眼科レーザー治療用器具1の外部で冷却するのではなく、眼科レーザー治療用器具1の中で流体を冷却する構成にすることにより、使用時の準備としては、貯留室90に流体を入れ、電源83を入れるだけで済み、術者の使用が容易となる。
[0083]
実施例7では、ペルチェ素子80は、貯留室90の内部の流体に冷却面80aが接触するように配設されているが、貯留室90の内部の流体を冷却できるのであれば、冷却面80aが流体に直接接触していなくてもよく、例えば、レンズ3の外周に配設して冷却してもよい。
[0084]
〔変形例〕
ポンプの吸引速度および冷却装置65で冷却される流体の温度は、コンピュータなどの自動の制御手段によらず、手動で調節するようにしてもよい。
流体の流量の調整は、ポンプの吸引速度の調整によらず、タンクと流入口18の間もしくは流出口19とポンプの間にバルブを配置し、そのバルブの開度を調整することによってなされてもよい。
また、流体の供給源は、氷と流体の入った点滴袋であってもよく、流体供給手段としてサイフォンの原理を利用し、内部流路30、外周流路40、流路50、流路60に流体を供給してもよい。
[0085]
また、実施例1のレンズ3、実施例5の冷却容器51、実施例6の角膜接触隔壁61において、眼球側は開口していないが、部分的に穴を設け、眼球側に開口させてもよい。
[0086]
実施例1ないし実施例5に、ペルチェ素子を用いた冷却を組み合わせてもよい。
また、光透過部材は、レーザー光を透過するとともに眼球2に当接するものであればよく、レーザー光を集光する屈折力を持たないものでもよい。レーザー発振機から発振されるレーザーは一点に収束するように発振されているため、必ずしも光透過部材での集光が必要ではない場合もあるからである。
また、焦点合わせ手段は、鏡面反射装置であり、屈折力を持たない光透過部材の入射側に鏡面反射装置を設けて、反射により眼球2の任意の位置に焦点を合わせるのでもよい。
[産業上の利用可能性]
[0087]
眼球にレーザー光を照射して行う眼科レーザー治療において有用である。

Claims (14)

  1. 眼球に当接して、レーザー光を前記眼球に導く光透過部材を備え、
    前記光透過部材を冷却するための流体が供給される流路が、前記眼球から離れて設けられていることを特徴とする眼科レーザー治療器具。
  2. 請求項3に記載の眼科レーザー治療用器具において、
    前記流路は、前記光透過部材の内部に設けられていることを特徴とする眼科レーザー治療用器具。
  3. 請求項3又は請求項4に記載の眼科レーザー治療用器具において、
    前記光透過部材と前記レーザー光を発振させるレーザー発振機との間に空間を形成する透明な隔壁を備える眼科レーザー治療用器具。
  4. 請求項3に記載の眼科レーザー治療器具において、
    前記光透過部材の反眼球側に設けられた透明体と、前記光透過部材と前記透明体との間に空間を形成するスペーサとを備え、
    前記流路は、前記光透過部材と前記透明体との間に設けられることを特徴とする眼科レーザー治療用器具。
  5. 請求項6に記載の眼科レーザー治療器具において、
    前記光透過部材は、可撓性の弾性膜にて形成されることを特徴とする眼科レーザー治療器具。
  6. 請求項7に記載の眼科レーザー治療用器具において、
    前記流体を供給する流体供給手段と、前記流体供給手段の作動を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記流体の流量を調整することで前記光透過部材の形状が前記眼球の形状に応じた形状に略一致するよう制御していることを特徴とする眼科レーザー治療用器具。
  7. 請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の眼科レーザー治療器具において、
    前記透明体と前記レーザー光を発振させるレーザー発振機との間に空間を形成する透明な隔壁を備える眼科レーザー治療用器具。
  8. 請求項6ないし請求項9のいずれかに記載の眼科レーザー治療器具において、
    前記スペーサは、前記光透過部材とともに、前記透明体から着脱可能となっていることを特徴とする眼科レーザー治療用器具。
  9. 請求項3ないし10のいずれかに記載の眼科レーザー治療器具において、
    前記流体を冷却する流体冷却手段と、前記流体冷却手段の作動を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記流体の温度を目標温度に略一致するように制御していることを特徴とする眼科レーザー治療用器具。
  10. 眼球に当接して、レーザー光を透過させる光透過部材と、
    前記光透過部材に組み付けられたペルチェ素子とを備え、
    前記ペルチェ素子が前記光透過部材を冷却することで、前記眼球を冷却することを特徴とする眼科レーザー治療器具。
  11. 請求項12に記載の眼科レーザー治療用器具において、
    前記光透過部材の内部に流体を貯留するための貯留室が設けられ、
    前記ペルチェ素子は、前記光透過部材及び前記貯留室中の流体を冷却することを特徴とする眼科レーザー治療用器具。
  12. 請求項12又は請求項13に記載の眼科レーザー治療用器具において、
    前記光透過部材と前記レーザー光を発振させるレーザー発振機との間に空間を形成する透明な隔壁を備える眼科レーザー治療用器具。
  13. 請求項3ないし14のいずれかに記載眼科レーザー治療器具において、
    前記光透過部材は、前記レーザー光を集光し、前記眼球に前記レーザー光の焦点を合わせるレンズであることを特徴とする眼科レーザー治療用器具。
  14. 請求項3ないし15のいずれかに記載の眼科レーザー治療器具において、
    前記光透過部材に入射する前記レーザー光を、屈折または反射させて、前記眼球の任意の位置に焦点を合わせる焦点合わせ手段を具備することを特徴とする眼科レーザー治療器具。
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