JP4879726B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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    • H01Q25/002Antennas or antenna systems providing at least two radiating patterns providing at least two patterns of different beamwidth; Variable beamwidth antennas

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Description

この発明はアンテナ装置に関し、特に、指向性の制御が可能なアンテナ装置に関する。
図23は、指向性の制御が可能な従来のアンテナ装置の要部を示す平面図である。図23において、このアンテナ装置は、同一平面上において中心点の周りに等角度間隔で順次配置された4つのアンテナ素子51〜54を備える。アンテナ素子51〜54は、それぞれ給電点P1〜P4を有する。アンテナ素子51と53、およびアンテナ素子52と54は、それぞれダイポールアンテナを構成している。アンテナ装置は、複数のUHF(Ultra High Frequency)テレビ放送の電波を受信するために用いられる。アンテナ素子51〜54は水平に配置され、たとえばアンテナ素子52が主なUHFテレビ放送局の方向に向けられる。中心点から見てアンテナ素子52の方向を0度とする。アンテナ装置の指向性は、複数のUHFテレビ放送局のうちの視聴者によって選択されたUHFテレビ放送局の方向に制御される。
図24(a)〜(d)は、このアンテナ装置の指向性の制御方法を示す図である。図24(a)に示すように、アンテナ装置の8字指向性を0度方向(前方)および180度方向(後方)に向ける場合は、給電点P1,P3をテレビ受信機に接続する。0度方向から送信された電波は、アンテナ素子51,53で受信され、給電点P1,P3を介してテレビ受信機に与えられる。また、180度方向から送信された電波は、アンテナ素子51,53で受信され、給電点P1,P3を介してテレビ受信機に与えられる。したがって、アンテナ装置の指向性は、図24(a)中の点線で示されるように、0度方向および180度方向で受信感度が最大になる8字指向性となる。
また図24(b)に示すように、アンテナ装置の8字指向性を90度方向(右横方向)および270度方向(左横方向)に向ける場合は、給電点P2,P4をテレビ受信機に接続する。90度方向から送信された電波は、アンテナ素子52,54で受信され、給電点P2,P4を介してテレビ受信機に与えられる。また、270度方向から送信された電波は、アンテナ素子52,54で受信され、給電点P2,P4を介してテレビ受信機に与えられる。したがって、アンテナ装置の指向性は、図24(b)中の点線で示されるように、90度方向および270度方向で受信感度が最大になる8字指向性となる。
また図24(c)に示すように、アンテナ装置の8字指向性を45度方向(右斜め前方向)および225度方向(左斜め後方向)に向ける場合は、給電点P1とP2および給電点P3とP4の間をそれぞれ導線55,56で接続し、給電点P1,P4をテレビ受信機に接続する。これにより、アンテナ素子51と52が1つのアンテナ素子を構成し、アンテナ素子53と54がもう1つのアンテナ素子を構成し、構成された2つのアンテナ素子は45度方向および225度方向からの電波を受信する。したがって、アンテナ装置の指向性は、図24(c)中の点線で示されるように、45度方向および225度方向で受信感度が最大になる8字指向性となる。
また図24(d)に示すように、アンテナ装置の8字指向性を135度方向(右斜め後方向)および315度方向(左斜め前方向)に向ける場合は、給電点P1とP4および給電点P2とP3の間をそれぞれ導線55,56で接続し、給電点P1,P2をテレビ受信機に接続する。これにより、アンテナ素子51と54が1つのアンテナ素子を構成し、アンテナ素子52と53がもう1つのアンテナ素子を構成し、構成された2つのアンテナ素子は135度方向および315度方向からの電波を受信する。したがって、アンテナ装置の指向性は、図24(d)中の点線で示されるように、135度方向および315度方向で受信感度が最大となる8字指向性となる。
図25は、このアンテナ装置の利得の周波数特性を示す図である。図25において、周波数の範囲は470〜806MHzであるが、この範囲には日本および米国におけるUHFテレビ放送の周波数範囲が含まれる。日本では、UHFテレビ放送における放送電波の周波数範囲は470〜770MHz(13〜62チャンネル)である。特に、地上波デジタル放送の場合、周波数範囲は470〜710MHzである。また、米国におけるUHFテレビ放送の場合、周波数範囲は470〜806MHzである。図25から、このアンテナ装置は、470〜806MHzにおいて十分に高い利得を有することが分かる。
図26(a)〜(f)は、このアンテナ装置の0度方向の8字指向性の周波数特性を示す図である。図26(a)〜(f)から、このアンテナ装置は470〜806MHzにおいて良好な8字指向性を示すことが分かる。
また、直交配置した2つのダイポールアンテナの指向性を合成して4方向の8字指向性を実現するアンテナ装置もある(たとえば特許文献1参照)。
特開2006−157209号公報
しかし、従来のアンテナ装置は8字指向性を有するので、マルチパス妨害を受け易いという問題があった。たとえば、前方からの電波に対する受信感度と後方からの電波に対する受信感度が同じであるので、アンテナ装置の後方にビルがある場合、前方からの電波と後方のビルで反射した電波とが合成され、映像が不鮮明になっていた。
それゆえに、この発明の主たる目的は、指向性の制御が可能で、マルチパス妨害を受け難いアンテナ装置を提供することである。
この発明に係るアンテナ装置は、指向性の制御が可能なアンテナ装置であって、同一平面上において中心点の周りに等角度間隔で順次配置され、それぞれ第1〜第4の給電点を有する第1〜第4のアンテナ素子と、受信した電波の位相を略90度遅延させる移相器と、アンテナ装置の単一指向性の方向を制御するための第1の切換手段とを備えたものである。この第1の切換手段は、第1および第2のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第1の場合は、第1および第2の給電点と第および第の給電点との間に移相器を接続して第4および第3の給電点に給電し、第2および第3のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第2の場合は、第2および第3の給電点と第および第の給電点との間に移相器を接続して第1および第4の給電点に給電し、第3および第4のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第3の場合は、第3および第4の給電点と第および第の給電点との間に移相器を接続して第2および第1の給電点に給電し、第4および第1のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第4の場合は、第4および第1の給電点と第および第の給電点との間に移相器を接続して第3および第2の給電点に給電する。
好ましくは、第1の切換手段は、第1の場合は、第1および第2のアンテナ素子で受信されて移相器で遅延された電波と第4および第3のアンテナ素子で受信された電波とを合成して受信装置に与え、第2の場合は、第2および第3のアンテナ素子で受信されて移相器で遅延された電波と第1および第4のアンテナ素子で受信された電波とを合成して受信装置に与え、第3の場合は、第3および第4のアンテナ素子で受信されて移相器で遅延された電波と第2および第1のアンテナ素子で受信された電波とを合成して受信装置に与え、第4の場合は、第4および第1のアンテナ素子で受信されて移相器で遅延された電波と第3および第2のアンテナ素子で受信された電波とを合成して受信装置に与える。
また、この発明に係る他のアンテナ装置は、指向性の制御が可能なアンテナ装置であって、同一平面上において中心点の周りに等角度間隔で順次配置され、それぞれ第1〜第4の給電点を有する第1〜第4のアンテナ素子と、受信した電波の位相を略90度遅延させる移相器と、アンテナ装置の単一指向性の方向を制御するための第1の切換手段とを備えたものである。第1の切換手段は、第1および第2のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第1の場合は、第1および第2の給電点と第3および第4の給電点との間に移相器を接続して第1および第2の給電点に給電し、第2および第3のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第2の場合は、第2および第3の給電点と第4および第1の給電点との間に移相器を接続して第2および第3の給電点に給電し、第3および第4のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第3の場合は、第3および第4の給電点と第1および第2の給電点との間に移相器を接続して第3および第4の給電点に給電し、第4および第1のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第4の場合は、第4および第1の給電点と第2および第3の給電点との間に移相器を接続して第4および第1の給電点に給電する。
また好ましくは、第1の切換手段は、第1の場合は、第1および第2のアンテナ素子で受信された電波と第3および第4のアンテナ素子で受信されて移相器で遅延された電波とを合成して受信装置に与え、第2の場合は、第2および第3のアンテナ素子で受信された電波と第4および第1のアンテナ素子で受信されて移相器で遅延された電波とを合成して受信装置に与え、第3の場合は、第3および第4のアンテナ素子で受信された電波と第1および第2のアンテナ素子で受信されて移相器で遅延された電波とを合成して受信装置に与え、第4の場合は、第4および第1のアンテナ素子で受信された電波と第2および第3のアンテナ素子で受信されて移相器で遅延された電波とを合成して受信装置に与える。
また好ましくは、さらに、アンテナ装置の8字指向性の方向を制御するための第2の切換手段を備える。この第2の切換手段は、第1および第3のアンテナ素子の方向に8字指向性を制御する第5の場合は、第2および第4のアンテナ素子で受信した電波を受信装置に与え、第2および第4のアンテナ素子の方向に8字指向性を制御する第6の場合は、第1および第3のアンテナ素子で受信した電波を受信装置に与える。
また好ましくは、第1および第3のアンテナ素子は第1のダイポールアンテナを構成し、第2および第4のアンテナ素子は第2のダイポールアンテナを構成している。
また好ましくは、第1および第2のダイポールアンテナの各々はファンダイポールアンテナである。
また好ましくは、第1および第2のダイポールアンテナは絶縁基板または絶縁フィルム上に設けられた導電性膜で形成されている。
また好ましくは、第1および第3のアンテナ素子は第1のループアンテナを構成し、第2および第4のアンテナ素子は第2のループアンテナを構成している。
また好ましくは、第1および第2のループアンテナの各々は2分の1波長折返しダイポールアンテナである。
この発明に係るアンテナ装置は、指向性の制御が可能なアンテナ装置であって、中心点の周りに等角度間隔で順次配置され、それぞれ第1〜第4の給電点を有する第1〜第4のアンテナ素子と、受信した電波の位相を略90度遅延させる移相器と、アンテナ装置の単一指向性の方向を制御するための第1の切換手段とを備えたものである。この第1の切換手段は、第1および第2のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第1の場合は、第1および第2の給電点と第および第の給電点との間に移相器を接続して第4および第3の給電点に給電し、第2および第3のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第2の場合は、第2および第3の給電点と第および第の給電点との間に移相器を接続して第1および第4の給電点に給電し、第3および第4のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第3の場合は、第3および第4の給電点と第および第の給電点との間に移相器を接続して第2および第1の給電点に給電し、第4および第1のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第4の場合は、第4および第1の給電点と第および第の給電点との間に移相器を接続して第3および第2の給電点に給電する。したがって、単一指向性を4方向に制御することができる。また、単一指向性を有し、たとえば前方からの電波に対する受信感度が後方からの電波に対する受信感度よりも大きいので、マルチパス妨害を受け難い。
また、この発明に係る他のアンテナ装置は、指向性の制御が可能なアンテナ装置であって、同一平面上において中心点の周りに等角度間隔で順次配置され、それぞれ第1〜第4の給電点を有する第1〜第4のアンテナ素子と、受信した電波の位相を略90度遅延させる移相器と、アンテナ装置の単一指向性の方向を制御するための第1の切換手段とを備えたものである。第1の切換手段は、第1および第2のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第1の場合は、第1および第2の給電点と第3および第4の給電点との間に移相器を接続して第1および第2の給電点に給電し、第2および第3のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第2の場合は、第2および第3の給電点と第4および第1の給電点との間に移相器を接続して第2および第3の給電点に給電し、第3および第4のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第3の場合は、第3および第4の給電点と第1および第2の給電点との間に移相器を接続して第3および第4の給電点に給電し、第4および第1のアンテナ素子の間の方向に単一指向性を制御する第4の場合は、第4および第1の給電点と第2および第3の給電点との間に移相器を接続して第4および第1の給電点に給電する。したがって、単一指向性を4方向に制御することができる。また、単一指向性を有し、たとえば前方からの電波に対する受信感度が後方からの電波に対する受信感度よりも大きいので、マルチパス妨害を受け難い。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1によるアンテナ装置の要部を示す平面図である。図1において、このアンテナ装置は、同一平面上において中心点の周りに等角度間隔で順次配置された4つのアンテナ素子1〜4を備える。アンテナ素子1〜4は、それぞれ給電点P1〜P4を有する。アンテナ素子1と3、およびアンテナ素子2と4は、それぞれダイポールアンテナを構成している。
アンテナ素子1〜4の各々は、ファン形(扇形)のダイポール素子5と、導線部6,7とを含む。給電点P1〜P4は、それぞれアンテナ素子1〜4のダイポール素子5の基端部(中心点側の部分)に設けられている。導線部6,7は、ダイポール素子5の両側の2辺に沿って設けられる。導線部6,7の一方端は、ダイポール素子5の先端部(中心点と反対側の部分)に接続されている。各導線部6の他方端は、隣接するアンテナ素子の導線部7の他方端に接続されるとともに、対向する導線部6,7に接続されている。導線部6,7を設けたことにより、アンテナ装置の特性の向上と小型化が図られている(たとえば特開2006−157209号公報参照)。
アンテナ素子1の先端からアンテナ素子3の先端までの長さ、およびアンテナ素子2の先端からアンテナ素子4の先端までの長さは、ともに250mmである。アンテナ素子1の基端とアンテナ素子3の基端との間の距離、およびアンテナ素子2の基端とアンテナ素子4の基端との間の距離は、ともに20mmである。アンテナ素子1〜4の各々の幅は、基端から先端に向かって徐々に広くなり、先端から66mmの位置で64mmとなる。ダイポール素子5と導線部6,7との間には、それぞれ2mmの隙間が設けられている。
アンテナ装置は、複数のUHFテレビ放送の電波を受信するために用いられる。アンテナ素子1〜4は水平に配置され、アンテナ素子1と2の中間の方向が主なUHFテレビ放送局の方向に向けられる。中心点から見てアンテナ素子1と2の中間の方向を0度とする。アンテナ装置の指向性は、複数のUHFテレビ放送局のうちの視聴者によって選択されたUHFテレビ放送局の方向に制御される。
図2(a)〜(d)は、このアンテナ装置の指向性の制御方法を示す図である。図2(a)に示すように、アンテナ装置の単一指向性を0度方向に向ける場合は、給電点P1,P2と給電点P4,P3の間に移相器8を接続するとともに、給電点P4,P3をテレビ受信機に接続する。移相器8は、受信された電波の位相を略90度遅延させる。移相器8は、たとえば、平行に配置された2本の導線8a,8bを含み、長さが160mmで特性インピーダンスが300オームの平行線路で構成される。0度方向からの電波は、アンテナ素子1,2で受信され、移相器8で略90度遅延されて給電点P4,P3に伝達される。また、0度方向からの電波は、空間で略90度遅延されてアンテナ素子4,3で受信される。したがって、アンテナ素子1,2で受信されて移相器8で遅延された電波と、アンテナ素子4,3で受信された電波とが同位相となり、給電点P4,P3で合成される。
一方、180度方向からの電波は、アンテナ素子4,3で受信されて給電点P4,P3に与えられる。また、180度方向からの電波は、空間で略90度遅延されてアンテナ素子1,2で受信され、移相器8でさらに略90度遅延されて給電点P4,P3に伝達される。したがって、アンテナ素子1,2で受信されて移相器8で遅延された電波と、アンテナ素子4,3で受信された電波とが逆位相となり、電波は減衰する。この場合、アンテナ装置の指向性は、図2(a)中の点線で示されるように、0度方向の受信感度が180度方向の受信感度よりも高い単一指向性となる。
また、アンテナ装置の単一指向性を180度方向に向ける場合は、図2(a)と同様に給電点P1,P2と給電点P4,P3の間に移相器8を接続し、給電点P4,P3の代わりに給電点P1,P2をテレビ受信機に接続する。この場合は、アンテナ装置の指向性は、図2(a)の場合と逆になり、180度方向の受信感度が0度方向の受信感度よりも高い単一指向性となる。
また図2(b)に示すように、アンテナ装置の8字指向性を45度および225度方向に向ける場合は、給電点P1,P3をテレビ受信機に接続する。45度方向から送信された電波は、アンテナ素子1,3で受信され、給電点P1,P3を介してテレビ受信機に与えられる。また、180度方向から送信された電波は、アンテナ素子1,3で受信され、給電点P1,P3を介してテレビ受信機に与えられる。この場合、アンテナ装置の指向性は、図2(b)中の点線で示されるように、45度方向および225度方向で受信感度が最大になる8字指向性となる。
また図2(c)に示すように、アンテナ装置の8字指向性を135度および315度方向に向ける場合は、給電点P2,P4をテレビ受信機に接続する。135度方向から送信された電波は、アンテナ素子2,4で受信され、給電点P2,P4を介してテレビ受信機に与えられる。また、315度方向から送信された電波は、アンテナ素子2,4で受信され、給電点P2,P4を介してテレビ受信機に与えられる。この場合、アンテナ装置の指向性は、図2(c)中の点線で示されるように、135度方向および315度方向で受信感度が最大になる8字指向性となる。
また図2(d)に示すように、アンテナ装置の単一指向性を90度方向に向ける場合は、給電点P2,P3と給電点P1,P4の間に移相器8を接続するとともに、給電点P1,P4をテレビ受信機に接続する。90度方向からの電波は、アンテナ素子2,3で受信され、移相器8で略90度遅延されて給電点P1,P4に伝達される。また、90度方向からの電波は、空間で略90度遅延されてアンテナ素子1,4で受信される。したがって、アンテナ素子2,3で受信されて移相器8で遅延された電波と、アンテナ素子1,4で受信された電波とが同位相となり、給電点P1,P4で合成される。
一方、270度方向からの電波は、アンテナ素子1,4で受信されて給電点P1,P4に与えられる。また、270度方向からの電波は、空間で略90度遅延されてアンテナ素子2,3で受信され、移相器8でさらに略90度遅延されて給電点P1,P4に伝達される。したがって、アンテナ素子2,3で受信されて移相器8で遅延された電波と、アンテナ素子1,4で受信された電波とが逆位相となり、電波は減衰する。この場合、アンテナ装置の指向性は、図2(d)中の点線で示されるように、90度方向の受信感度が270度方向の受信感度よりも高い単一指向性となる。
また、アンテナ装置の単一指向性を270度方向に向ける場合は、図2(d)と同様に給電点P2,P3と給電点P1,P4の間に移相器8を接続し、給電点P1,P4の代わりに給電点P3,P2をテレビ受信機に接続する。この場合は、アンテナ装置の指向性は、図2(d)の場合と逆になり、270度方向の受信感度が90度方向の受信感度よりも高い単一指向性となる。
したがって、このアンテナ装置によれば、図3に示すように、単一指向性を0度、90度、180度、270度の4方向に制御することができる。また、8字指向性を45度および225度方向と、135度および315度方向の2方向に制御することができる。
なお、図2(a)〜(d)においては、図面の簡単化を図るため、アンテナ素子1〜4の中心部において対向する導線部6,7同士が接続されている様子の図示は省略されている。この点については以下の図面でも同様である。
図4は、このアンテナ装置の利得の周波数特性を示す図である。図4から、このアンテナ装置は、470〜806MHzにおいて十分に高い利得を有することが分かる。図5は、このアンテナ装置のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)の周波数特性を示す図である。図5から、このアンテナ装置は、470〜806MHzにおいて十分に低いVSWRを有することが分かる。図6(a)〜(f)は、このアンテナ装置の0度方向の単一指向性の周波数特性を示す図である。図6(a)〜(f)から、このアンテナ装置は470〜806MHzにおいて良好な単一指向性を示すことが分かる。
図7は、このアンテナ装置の構成を例示する図である。図7において、このアンテナ装置は、図1および図2(a)〜(d)で示したアンテナ素子1〜4および移相器8に加え、切換回路9を備える。切換回路9はテレビ受信機10に接続される。テレビ受信機10は、視聴者によって選択されたUHFテレビ放送局に応じた制御信号を切換回路9に与える。切換回路9は、テレビ受信機10からの制御信号に従い、図2(a)〜(d)で説明したように、給電点P1〜P4と移相器8とテレビ受信機10とを接続し、選択されたUHFテレビ放送局の方向にアンテナ装置の指向性を制御し、選択されたUHFテレビ放送局からの電波をテレビ受信機10に与える。テレビ受信機10は、その電波を映像信号に変換し、映像を画面に表示する。
この実施の形態1では、単一指向性を0度、90度、180度、270度の4方向に制御することができ、さらに8字指向性を45度および225度方向と、135度および315度方向の2方向に制御することができる。したがって、複数のUHFテレビ放送局からの電波を高感度で受信することができる。また、0度、90度、180度、または270度の方向からの電波を受信する場合は、その方向からの電波に対する受信感度が逆方向からの電波に対する受信感度よりも大きいので、マルチパス妨害を受け難い。
なお、アンテナ素子1〜4は、たとえば金型を用いて板金をプレス加工することにより形成される。また、図8に示すように、絶縁基板(または絶縁フィルム)11の表面の金属膜をアンテナ素子1〜4の形状にエッチングすることにより形成してもよい。
また、図9は、この実施の形態1の変更例を示す図である。図9において、このアンテナ装置は、実施の形態1のアンテナ素子1〜4をアンテナ素子12〜15で置換したものである。アンテナ素子12〜15は、それぞれ給電点P1〜P4を有する。アンテナ素子12〜15の各々は所定長のポール16を含む。アンテナ素子12と14,13と15は、それぞれ2分の1波長ダイポールアンテナを構成する。この変更例でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
[実施の形態2]
図10(a)〜(d)は、この発明の実施の形態2によるアンテナ装置の指向性制御方法を示す図であって、図2(a)〜(d)と対比される図である。図10(a)〜(d)において、このアンテナ装置が実施の形態1のアンテナ装置と異なる点は、移相器8が受信された電波の位相を90度遅延させ、さらに反転させるように接続される点である。
図10(a)に示すように、アンテナ装置の単一指向性を0度方向に向ける場合は、給電点P1,P2と給電点P3,P4の間に移相器8を接続するとともに、給電点P1,P2をテレビ受信機に接続する。0度方向からの電波は、アンテナ素子1,2で受信されて給電点P1,P2に与えられる。また、0度方向からの電波は、空間で略90度遅延されてアンテナ素子4,3で受信され、移相器8で略90度遅延され、さらに反転されて給電点P1,P2に伝達される。したがって、アンテナ素子4,3で受信されて移相器8で遅延および反転された電波と、アンテナ素子1,2で受信された電波とが同位相となり、給電点P1,P2で合成される。
一方、180度方向からの電波は、アンテナ素子4,3で受信され、移相器8で90度遅延され、さらに反転されて給電点P1,P2に伝達される。また、180度方向からの電波は、空間で略90度遅延されてアンテナ素子1,2で受信される。したがって、アンテナ素子4,3で受信されて移相器8で遅延および反転された電波と、アンテナ素子1,2で受信された電波とが逆位相となり、電波は減衰する。この場合、アンテナ装置の指向性は、図10(a)中の点線で示されるように、0度方向の受信感度が180度方向の受信感度よりも高い単一指向性となる。
また、アンテナ装置の単一指向性を180度方向に向ける場合は、図10(a)と同様に給電点P1,P2と給電点P3,P4の間に移相器8を接続し、給電点P1,P2の代わりに給電点P3,P4をテレビ受信機に接続する。この場合は、アンテナ装置の指向性は、図10(a)の場合と逆になり、180度方向の受信感度が0度方向の受信感度よりも高い単一指向性となる。
また図10(b)に示すように、アンテナ装置の8字指向性を45度および225度方向に向ける場合は、給電点P1,P3をテレビ受信機に接続する。45度方向から送信された電波は、アンテナ素子1,3で受信され、給電点P1,P3を介してテレビ受信機に与えられる。また、225度方向から送信された電波は、アンテナ素子1,3で受信され、給電点P1,P3を介してテレビ受信機に与えられる。この場合、アンテナ装置の指向性は、図10(b)中の点線で示されるように、45度方向および225度方向で受信感度が最大になる8字指向性となる。
また図10(c)に示すように、アンテナ装置の8字指向性を135度および315度方向に向ける場合は、給電点P2,P4をテレビ受信機に接続する。135度方向から送信された電波は、アンテナ素子2,4で受信され、給電点P2,P4を介してテレビ受信機に与えられる。また、315度方向から送信された電波は、アンテナ素子2,4で受信され、給電点P2,P4を介してテレビ受信機に与えられる。この場合、アンテナ装置の指向性は、図10(c)中の点線で示されるように、135度方向および315度方向で受信感度が最大になる8字指向性となる。
また図10(d)に示すように、アンテナ装置の単一指向性を90度方向に向ける場合は、給電点P2,P3と給電点P1,P4の間に移相器8を接続するとともに、給電点P2,P3をテレビ受信機に接続する。90度方向からの電波は、アンテナ素子2,3で受信されて給電点P2,P3に与えられる。また、90度方向からの電波は、空間で略90度遅延されてアンテナ素子1,4で受信され、移相器8で略90度遅延され、さらに反転されて給電点P2,P3に伝達される。したがって、アンテナ素子1,4で受信されて移相器8で遅延および反転された電波と、アンテナ素子2,3で受信された電波とが同位相となり、給電点P2,P3で合成される。
一方、270度方向からの電波は、アンテナ素子1,4で受信され、移相器8で90度遅延され、さらに反転されて給電点P2,P3に伝達される。また、270度方向からの電波は、空間で略90度遅延されてアンテナ素子2,3で受信される。したがって、アンテナ素子1,4で受信されて移相器8で遅延および反転された電波と、アンテナ素子2,3で受信された電波とが逆位相となり、電波は減衰する。この場合、アンテナ装置の指向性は、図10(d)中の点線で示されるように、90度方向の受信感度が270度方向の受信感度よりも高い単一指向性となる。
また、アンテナ装置の単一指向性を270度方向に向ける場合は、図10(d)と同様に給電点P2,P3と給電点P4,P1の間に移相器8を接続し、給電点P2,P3の代わりに給電点P4,P1をテレビ受信機に接続する。この場合は、アンテナ装置の指向性は、図10(d)の場合と逆になり、270度方向の受信感度が90度方向の受信感度よりも高い単一指向性となる。
図11は、このアンテナ装置の利得の周波数特性を示す図である。図11から、このアンテナ装置は、470〜806MHzにおいて十分に高い利得を有することが分かる。図12は、このアンテナ装置のVSWRの周波数特性を示す図である。図12から、このアンテナ装置は、470〜806MHzにおいて十分に低いVSWRを有することが分かる。図13(a)〜(f)は、このアンテナ装置の0度方向の単一指向性の周波数特性を示す図である。図13(a)〜(f)から、このアンテナ装置は470〜806MHzにおいて良好な単一指向性を示すことが分かる。
この実施の形態2でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
[実施の形態3]
図14は、この発明の実施の形態3によるアンテナ装置の要部を示す図であって、図2(a)と対比される図である。図14において、このアンテナ装置が実施の形態1のアンテナ装置と異なる点は、アンテナ素子1〜4がそれぞれアンテナ素子21〜24で置換されている点である。アンテナ素子21〜24は、それぞれ給電点P1〜P4を有する。アンテナ素子21と23は第1の1波長ループアンテナを構成し、アンテナ素子22と24は第2の1波長ループアンテナを構成し、第1および第2の1波長ループアンテナの中心点25は接続されている。アンテナ素子21〜24はアンテナ素子1〜4と同様に電波を受信する。したがって、実施の形態1と同様に、給電点P1〜P4と移相器8とテレビ受信機10とを選択的に接続することにより、指向性を制御することができる。
図15は、このアンテナ装置の利得の周波数特性を示す図である。図15から、このアンテナ装置は、470〜806MHzにおいて十分に高い利得を有することが分かる。図16(a)〜(f)は、このアンテナ装置の0度方向の単一指向性の周波数特性を示す図である。図16(a)〜(f)から、このアンテナ装置は470〜806MHzにおいて良好な単一指向性を示すことが分かる。
この実施の形態3でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
図17は、この発明の実施の形態3の変更例を示す図であって、図14と対比される図である。図17において、このアンテナ装置が実施の形態3のアンテナ装置と異なる点は、移相器8が受信された電波の位相を90度遅延させ、さらに反転させるように接続される点である。したがって、実施の形態2と同様に、給電点P1〜P4と移相器8とテレビ受信機10とを選択的に接続することにより、指向性を制御することができる。
図18は、図17に示したアンテナ装置の利得の周波数特性を示す図である。図18から、このアンテナ装置は、470〜806MHzにおいて十分に高い利得を有することが分かる。図19(a)〜(f)は、このアンテナ装置の0度方向の単一指向性の周波数特性を示す図である。図19(a)〜(f)から、このアンテナ装置は470〜806MHzにおいて良好な単一指向性を示すことが分かる。
また、図20は、この実施の形態3の他の変更例を示す図である。図20において、このアンテナ装置は、実施の形態3のアンテナ素子21〜24をアンテナ素子31〜34で置換したものである。アンテナ素子31〜34は、それぞれ給電点P1〜P4を有する。アンテナ素子31〜34の各々はU字状に曲げられた所定長のポール35を含む。アンテナ素子31〜34の一方端に給電点P1〜P4が設けられ、アンテナ素子31〜34の他方端は接続されている。アンテナ素子31と33,32と34は、それぞれ2分の1波長折返しダイポールアンテナを構成する。この変更例でも、実施の形態3と同じ効果が得られる。
[実施の形態4]
図21は、この発明の実施の形態4によるアンテナ装置の指向性制御部を示す回路ブロック図である。このアンテナ装置は、図1のアンテナ素子1〜4と、図21の指向性制御部とを備える。指向性制御部は、移相器40、整合器41〜43、およびスイッチSW1〜SW7を備える。移相器40は、たとえば長さが100mmで特性インピーダンスが75オームの同軸線路で構成され、受信された電波の位相を略90度遅延させる。整合器41〜43の各々は、受信された電波の反射を抑制してテレビ受信機10に伝達するものである。
スイッチSW1は、給電点P1に接続される切換端子A1と、給電点P2に接続される切換端子B1と、整合器41の第1の入力端子に接続される共通端子C1とを有する。スイッチSW2は、給電点P2に接続される切換端子A2と、給電点P3に接続される切換端子B2と、スイッチSW5の共通端子C5に接続される共通端子C2とを有する。スイッチSW3は、給電点P3に接続される切換端子A3と、給電点P4に接続される切換端子B3と、整合器42の第1の入力端子に接続される共通端子C3とを有する。スイッチSW4は、給電点P4に接続される切換端子A4と、給電点P1に接続される切換端子B4と、スイッチSW6の共通端子C6に接続される共通端子C4とを有する。
スイッチSW5は、スイッチSW6の切換端子A6とスイッチSW7の切換端子D7に接続される切換端子A5と、整合器41の第2の入力端子に接続される切換端子B5と、整合器43の第1の入力端子に接続される切換端子D5と、スイッチSW2の共通端子C2に接続される共通端子C5とを有する。
スイッチSW6は、上記切換端子A5,D7に接続される切換端子A6と、整合器42の第2の入力端子に接続される切換端子B6と、整合器43の第2の入力端子に接続される切換端子D6と、上記共通端子C4に接続される共通端子C6とを有する。
スイッチSW7は、整合器42の出力端子に接続される切換端子A7と、整合器41の出力端子に接続される切換端子B7と、上記切換端子A5,A6に接続される切換端子D7と、整合器43の出力端子に接続される切換端子E7と、同軸線を介してテレビ受信機に接続される共通端子C7とを有する。スイッチSW1〜SW7は、たとえばテレビ受信機からの制御信号によって制御される。移相器40は、整合器41,42の出力端子間に接続される。
図22は、スイッチSW1〜SW7の導通端子とアンテナ装置の指向性との関係を示す図である。図22において、0度方向の単一指向性を実現したい場合は、スイッチSW1の端子A1,C1間、スイッチSW2の端子A2,C2間、スイッチSW3の端子A3,C3間、スイッチSW4の端子A4,C4間、スイッチSW5の端子B5,C5間、スイッチSW6の端子B6,C6間、スイッチSW7の端子A7,C7間を導通させる。これにより、給電点P1,P2が整合器41を介して移相器40の一方端子に接続され、給電点P4,P3が整合器42を介して移相器40の他方端子に接続され、移相器40の他方端子がスイッチSW7の共通端子C7を介してテレビ受信機に接続される。これは、図2(a)の状態と等価となる。したがって、0度方向の単一指向性が得られる。
また、180度方向の単一指向性を実現したい場合は、スイッチSW1〜SW6を0度方向の単一性を実現した場合と同じ状態にし、スイッチSW7の端子B7,C7間を導通させる。これは、図2(a)のように移相器8を接続し、給電点P1,P2をテレビ受信機に接続した場合と等価になる。したがって、180度方向の単一指向性が得られる。
また、45度および225度の方向の8字指向性を実現したい場合は、スイッチSW1の端子B1,C1間、スイッチSW2の端子B2,C2間、スイッチSW3の端子B3,C3間、スイッチSW4の端子B4,C4間、スイッチSW5の端子D5,C5間、スイッチSW6の端子D6,C6間、スイッチSW7の端子E7,C7間を導通させる。これにより、給電点P1が整合器43の第2の入力端子に接続され、給電点P3が整合器43の第1の入力端子に接続され、整合器43の出力端子がスイッチSW7の共通端子C7を介してテレビ受信機に接続される。これは、図2(b)の状態と等価となる。したがって、45度および225度の方向の8字指向性が得られる。
また、90度方向の単一指向性を実現したい場合は、スイッチSW1の端子B1,C1間、スイッチSW2の端子B2,C2間、スイッチSW3の端子B3,C3間、スイッチSW4の端子B4,C4間、スイッチSW5の端子B5,C5間、スイッチSW6の端子B6,C6間、スイッチSW7の端子A7,C7間を導通させる。これにより、給電点P2,P3が整合器41を介して移相器40の一方端子に接続され、給電点P1,P4が整合器42を介して移相器40の他方端子に接続され、移相器40の他方端子がスイッチSW7の共通端子C7を介してテレビ受信機に接続される。これは、図2(d)の状態と等価となる。したがって、90度方向の単一指向性が得られる。
また、270度方向の単一指向性を実現したい場合は、スイッチSW1〜SW6を90度方向の単一性を実現した場合と同じ状態にし、スイッチSW7の端子B7,C7間を導通させる。これは、図2(d)のように移相器8を接続し、給電点P2,P3をテレビ受信機に接続した場合と等価になる。したがって、270度方向の単一指向性が得られる。
また、135度および315度の方向の8字指向性を実現したい場合は、スイッチSW1の端子A1,C1間、スイッチSW2の端子A2,C2間、スイッチSW3の端子A3,C3間、スイッチSW4の端子A4,C4間、スイッチSW5の端子D5,C5間、スイッチSW6の端子D6,C6間、スイッチSW7の端子E7,C7間を導通させる。これにより、給電点P2が整合器43の第1の入力端子に接続され、給電点P4が整合器43の第2の入力端子に接続され、整合器43の出力端子がスイッチSW7の共通端子C7を介してテレビ受信機に接続される。これは、図2(c)の状態と等価となる。したがって、135度および315度の方向の8字指向性が得られる。
この実施の形態4でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1によるアンテナ装置の要部を示す平面図である。 図1に示したアンテナ装置の指向性制御方法を示す図である。 図1に示したアンテナ装置の8方向の指向性を示す図である。 図1〜図3に示したアンテナ装置の利得の周波数特性を示す図である。 図1〜図3に示したアンテナ装置のVSWRの周波数特性を示す図である。 図1〜図3に示したアンテナ装置の単一指向性の周波数特性を示す図である。 図2に示した指向性の制御を行なうための切換回路を示すブロック図である。 実施の形態1の変更例を示す平面図である。 実施の形態1の他の変更例を示す図である。 この発明の実施の形態2によるアンテナ装置の指向性制御方法を示す図である。 図10に示したアンテナ装置の利得の周波数特性を示す図である。 図10に示したアンテナ装置のVSWRの周波数特性を示す図である。 図10に示したアンテナ装置の単一指向性の周波数特性を示す図である。 この発明の実施の形態3によるアンテナ装置の要部を示す図である。 図14に示したアンテナ装置の利得の周波数特性を示す図である。 図14に示したアンテナ装置の単一指向性の周波数特性を示す図である。 実施の形態3の変更例を示す平面図である。 図17に示したアンテナ装置の利得の周波数特性を示す図である。 図17に示したアンテナ装置の単一指向性の周波数特性を示す図である。 実施の形態3の他の変更例を示す図である。 この発明の実施の形態4によるアンテナ装置の要部を示す回路ブロック図である。 図21に示したスイッチの導通端子とアンテナ装置の指向性との関係を示す図である。 従来のアンテナ装置の要部を示す平面図である。 図23に示したアンテナ装置の指向性制御方法を示す図である。 図23および図24に示したアンテナ装置の利得の周波数特性を示す図である。 図23および図24に示したアンテナ装置の8字指向性の周波数特性を示す図である。
符号の説明
1〜4,12〜15,21〜24,31〜34,51〜54 アンテナ素子、P1〜P4 給電点、5 ダイポール素子、6,7 導線部、8,40 移相器、8a,8b,55,56 導線、9 切換回路、10 テレビ受信機、11 絶縁基板、16 ポール、25 中心点、41〜43 整合器、SW1〜SW7 スイッチ、A,B,D,E 切換端子、C 共通端子。

Claims (10)

  1. 指向性の制御が可能なアンテナ装置であって、
    同一平面上において中心点の周りに等角度間隔で順次配置され、それぞれ第1〜第4の給電点を有する第1〜第4のアンテナ素子と、
    受信した電波の位相を略90度遅延させる移相器と、
    前記アンテナ装置の単一指向性の方向を制御するための第1の切換手段とを備え、
    前記第1の切換手段は、
    前記第1および第2のアンテナ素子の間の方向に前記単一指向性を制御する第1の場合は、前記第1および第2の給電点と前記第および第の給電点との間に前記移相器を接続して前記第4および第3の給電点に給電し
    前記第2および第3のアンテナ素子の間の方向に前記単一指向性を制御する第2の場合は、前記第2および第3の給電点と前記第および第の給電点との間に前記移相器を接続して前記第1および第4の給電点に給電し
    前記第3および第4のアンテナ素子の間の方向に前記単一指向性を制御する第3の場合は、前記第3および第4の給電点と前記第および第の給電点との間に前記移相器を接続して前記第2および第1の給電点に給電し
    前記第4および第1のアンテナ素子の間の方向に前記単一指向性を制御する第4の場合は、前記第4および第1の給電点と前記第および第の給電点との間に前記移相器を接続して前記第3および第2の給電点に給電することを特徴とする、アンテナ装置。
  2. 前記第1の切換手段は、
    前記第1の場合は、前記第1および第2のアンテナ素子で受信されて前記移相器で遅延された電波と前記第4および第3のアンテナ素子で受信された電波とを合成して受信装置に与え、
    前記第2の場合は、前記第2および第3のアンテナ素子で受信されて前記移相器で遅延された電波と前記第1および第4のアンテナ素子で受信された電波とを合成して前記受信装置に与え、
    前記第3の場合は、前記第3および第4のアンテナ素子で受信されて前記移相器で遅延された電波と前記第2および第1のアンテナ素子で受信された電波とを合成して前記受信装置に与え、
    前記第4の場合は、前記第4および第1のアンテナ素子で受信されて前記移相器で遅延された電波と前記第3および第2のアンテナ素子で受信された電波とを合成して前記受信装置に与えることを特徴とする、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 指向性の制御が可能なアンテナ装置であって、
    同一平面上において中心点の周りに等角度間隔で順次配置され、それぞれ第1〜第4の給電点を有する第1〜第4のアンテナ素子と、
    受信した電波の位相を略90度遅延させる移相器と、
    前記アンテナ装置の単一指向性の方向を制御するための第1の切換手段とを備え、
    前記第1の切換手段は、
    前記第1および第2のアンテナ素子の間の方向に前記単一指向性を制御する第1の場合は、前記第1および第2の給電点と前記第3および第4の給電点との間に前記移相器を接続して前記第1および第2の給電点に給電し、
    前記第2および第3のアンテナ素子の間の方向に前記単一指向性を制御する第2の場合は、前記第2および第3の給電点と前記第4および第1の給電点との間に前記移相器を接続して前記第2および第3の給電点に給電し、
    前記第3および第4のアンテナ素子の間の方向に前記単一指向性を制御する第3の場合は、前記第3および第4の給電点と前記第1および第2の給電点との間に前記移相器を接続して前記第3および第4の給電点に給電し、
    前記第4および第1のアンテナ素子の間の方向に前記単一指向性を制御する第4の場合は、前記第4および第1の給電点と前記第2および第3の給電点との間に前記移相器を接続して前記第4および第1の給電点に給電することを特徴とする、アンテナ装置。
  4. 前記第1の切換手段は、
    前記第1の場合は、前記第1および第2のアンテナ素子で受信された電波と前記第3および第4のアンテナ素子で受信されて前記移相器で遅延された電波とを合成して受信装置に与え、
    前記第2の場合は、前記第2および第3のアンテナ素子で受信された電波と前記第4および第1のアンテナ素子で受信されて前記移相器で遅延された電波とを合成して前記受信装置に与え、
    前記第3の場合は、前記第3および第4のアンテナ素子で受信された電波と前記第1および第2のアンテナ素子で受信されて前記移相器で遅延された電波とを合成して前記受信装置に与え、
    前記第4の場合は、前記第4および第1のアンテナ素子で受信された電波と前記第2および第3のアンテナ素子で受信されて前記移相器で遅延された電波とを合成して前記受信装置に与えることを特徴とする、請求項に記載のアンテナ装置。
  5. さらに、前記アンテナ装置の8字指向性の方向を制御するための第2の切換手段を備え、
    前記第2の切換手段は、
    前記第1および第3のアンテナ素子の方向に前記8字指向性を制御する第5の場合は、前記第2および第4のアンテナ素子で受信した電波を前記受信装置に与え、
    前記第2および第4のアンテナ素子の方向に前記8字指向性を制御する第6の場合は、前記第1および第3のアンテナ素子で受信した電波を前記受信装置に与えることを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれかに記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1および第3のアンテナ素子は第1のダイポールアンテナを構成し、
    前記第2および第4のアンテナ素子は第2のダイポールアンテナを構成していることを特徴とする、請求項1から請求項までのいずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 前記第1および第2のダイポールアンテナの各々はファンダイポールアンテナであることを特徴とする、請求項に記載のアンテナ装置。
  8. 前記第1および第2のダイポールアンテナは絶縁基板または絶縁フィルム上に設けられた導電性膜で形成されていることを特徴とする、請求項または請求項に記載のアンテナ装置。
  9. 前記第1および第3のアンテナ素子は第1のループアンテナを構成し、
    前記第2および第4のアンテナ素子は第2のループアンテナを構成していることを特徴とする、請求項1から請求項までのいずれかに記載のアンテナ装置。
  10. 前記第1および第2のループアンテナの各々は2分の1波長折返しダイポールアンテナであることを特徴とする、請求項に記載のアンテナ装置。
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