JP4876949B2 - 電源回路 - Google Patents

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Description

本発明は、発電素子により得られる電力から負荷の電源を発生させる電源回路に関するものである。
負荷の電源を発生させる従来の電源回路として、単セルのような太陽電池(発電素子)に対応する電源回路がある。この従来の電源回路は、太陽電池からの微小電力を昇圧回路部で昇圧し、レギュレータ回路部からなる電力供給回路部で定電圧出力し、負荷回路へ電力を供給するものである。
このような従来の電源回路は、レギュレータ回路部の出力側に一次電池又は二次電池を備えることで、太陽電池に光が十分に得られない状況下でも負荷を駆動することができる。具体的には、太陽電池に対する光照射が常に得られる状況下において、太陽電池の発電量がある一定値を超えると、昇圧回路部及び電力供給回路部が動作し負荷回路に電力を供給する。一方、太陽電池に光が十分に得られず、太陽電池に発電量が一定値を下回る場合は、昇圧動作を停止し、無駄な電流消費を抑え、負荷回路は一次電池又は二次電池の電力で駆動される。
また、上記電源回路とは別の従来の電源回路の例として、特許文献1には、昇圧回路を駆動するためのクロック信号を生成する発振回路に、給電電力と蓄電電力のいずれかを選択して供給する電子機器が開示されている。
特開平11−196540号公報(段落0047〜0070及び図1)
さて、今後予想されるユビキタス社会において、電源回路を内蔵したセンサ装置として、小型で長寿命の電池レス/ワイヤレスセンサ装置が必要となってくる。
しかしながら、装置全体の小型化を考えた場合、従来の電源回路では、太陽電池の受光面積が小さくなり、発電量が減少する。特に光量が少ない低照度下では、太陽電池の電流能力が小さいため、昇圧回路部が動作し、負荷回路に負荷電流が流れるとすぐに電圧が下がってしまい、昇圧回路部は動作を停止する。つまり、従来の電源回路には、発電素子(太陽電池)の発電量が十分に多くない場合、発電素子から負荷回路へ電力をほとんど供給することができず、蓄電素子(二次電池)からの電力が補われているという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、発電素子の発電量が十分に多くない場合でも、発電素子の発電を効率よく利用することができる電源回路を提供することにある。
請求項1の発明は、発電素子と、前記発電素子から得られる電圧を安定化する平滑化容量素子と、前記平滑化容量素子で安定化された電圧をスイッチ素子のスイッチング動作によって昇圧する昇圧回路部と、前記昇圧回路部の出力電圧から定電圧を生成し当該定電圧を負荷回路へ供給する電力供給回路部と、前記電力供給回路部の出力側に接続される蓄電素子と、前記スイッチ素子に前記スイッチング動作をさせる発振回路部と、予め設定された複数のしきい値を用いて前記発振回路部への電源供給を制御する制御回路部とを備え、前記平滑化容量素子が、前記スイッチ素子のスイッチング周期ごとに当該平滑化容量素子に蓄えられる電荷が当該スイッチング周期において前記スイッチング動作によって消費される電流と当該スイッチング周期との積より大きくなるような容量値を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記昇圧回路部がスイッチトキャパシタ方式の回路により構成され、前記平滑化容量素子で安定化された電圧を昇圧する前段の昇圧部と、前記前段の昇圧部の出力電圧を昇圧する後段の昇圧部とに分けており、前記制御回路部が、前記複数のしきい値のうち少なくとも一のしきい値を用いて前記発振回路部への電源供給の有無を切り替え、前記複数のしきい値のうち少なくとも他の1つを用いて前記発振回路部の電源を前記蓄電素子とするか又は前記前段の昇圧部とするかを切り替えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記前段の昇圧部の出力電圧が当該前段の昇圧部の入力電圧の2倍であるとともに、前記一のしきい値が前記発振回路部の動作限界電圧の2分の1であり、前記制御回路部が、前記前段の昇圧部の入力電圧が前記一のしきい値以下になると、前記発振回路部への電源供給を停止に切り替えることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項の発明において、前記発振回路部が、第1のインバータと、前記第1のインバータの出力端に入力端が接続されるとともに容量素子を介して前記第1のインバータの入力端に出力端が接続される第2のインバータと、前記第2のインバータの出力端に入力端が接続されるとともに抵抗を介して前記第1のインバータの入力端に出力端が接続される第3のインバータと、前記3つのインバータへの電源供給の有無を切り替える電源スイッチとを備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項の発明において、前記発振回路部が、当該発振回路部への電源供給の停止から実行に切り替わったときに、前記発電素子の発電量が予め設定された設定値に達するまでの間、前記発電素子の発電量が前記設定値より多い場合より前記スイッチ素子のスイッチング周波数を低くすることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、発電素子の発電量が十分に多くない場合でも、そのわずかの発電量に基づく電荷を平滑化容量素子に蓄えて負荷回路へ電力を供給することができるので、発電素子の発電を効率よく利用することができる。
請求項2の発明によれば、発電素子の発電量が一定値以下である場合に発振回路部への電源供給を停止することによって、発振回路部が無駄に動作することを防止することができる。
請求項3の発明によれば、発振回路部の電源電圧が発振回路部の動作限界電圧になるまで、発振回路部への電源供給を行うことができるので、スイッチング動作時の消費電流を極限まで小さくすることができるとともに、平滑化容量素子に蓄えられる電荷を増加することができ、増加した分に応じて負荷回路へ多くの電力を供給することができる。
請求項4の発明によれば、発振回路部の構成要素を従来のものに比べて簡素化することができるので、発振回路部をより低電圧で駆動することができる。これにより、さらなる低消費電力の発振回路部を実現することができ、平滑化容量素子に蓄えられた電荷をより多く負荷回路へ供給することができる。
請求項5の発明によれば、発電素子の発電量が少ない場合に、スイッチ素子のスイッチング周波数を低くすることによって、スイッチング動作時の消費電流を小さくすることができるので、平滑化容量素子に蓄えられた電荷をより多く負荷回路へ供給することができる。
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1に係る電源回路1の構成について図1〜5を用いて説明する。この電源回路1は、例えばセンサ装置などに内蔵されてセンサの負荷回路2を駆動する電源を発生させるものであり、図1に示すように、発電素子として用いられる太陽電池3と、太陽電池3から得られる電圧を安定化する平滑化容量素子4と、平滑化容量素子4で安定化された電圧を後述のスイッチ素子501,502,511,512(図3参照)のスイッチング動作によって昇圧する昇圧回路部5と、昇圧回路部5の出力電圧から定電圧を生成し上記定電圧を負荷回路2へ供給する電力供給回路部6と、電力供給回路部6の出力側に接続される二次電池(蓄電素子)7と、スイッチ素子501,502,511,512にスイッチング動作をさせる発振回路部8と、予め設定された複数のしきい値VH1H,VH2Hを用いて発振回路部8への電源供給を制御する制御回路部9とを備えている。
太陽電池3は例えばアモルファス太陽電池や色素増感太陽電池などであり、屋内使用の場合、例えば屋内照明などの明かりで発電し、屋外使用の場合、太陽光で発電する。この太陽電池3は、図2の電流−電圧特性に示すように、照度が低いほど、得られる電流値が減っていく傾向にある。これにより、負荷回路2(図1参照)に流れる負荷電流に対する動作電圧は小さくなる(図2のA→B)。この動作電圧が小さいと、後述するように昇圧回路部5は昇圧動作した後、負荷回路2に負荷電流が流れると瞬時に停止してしまう。
ところで、図2より、太陽電池3には、それぞれの照度ごとに最大電力となる動作点PMAXが存在する。この動作点PMAXで太陽電池3を発電させて負荷回路2(図1参照)を駆動すれば、太陽電池3による発電をより効果的に利用することができる。
図1に示す平滑化容量素子4は太陽電池3の出力側に接続され、太陽電池3の発電で発生した電圧を安定化する。この平滑化容量素子4の容量値は、後述のスイッチ素子501,502,511,512(図3参照)のスイッチング周期(クロック周期)ごとに平滑化容量素子4に蓄えられる電荷が、上記スイッチング周期においてスイッチ素子501,502,511,512のスイッチング動作によって消費される消費電流Iと上記スイッチング周期Tとの積I×Tより大きくなるように設定される。ここで、上記スイッチング動作によって消費される消費電流Iとは、後述の発振回路部8、レベルシフト回路部86及び昇圧回路部5のスイッチング動作の昇圧に関する回路の消費電力をいう。また、平滑化容量素子4の容量値を設定するにあたって、平滑化容量素子4の両端電圧は、後述する発振回路部8の動作限界電圧の2分の1(しきい値VH1Lと同じ値)としている。
昇圧回路部5は、図3に示すようにスイッチトキャパシタ方式の回路により構成されたものであり、平滑化容量素子4(図1参照)で安定化された電圧である入力電圧VINを昇圧する前段の昇圧部50と、前段の昇圧部50の出力電圧VO1を昇圧する後段の昇圧部51とを備えている。
前段の昇圧部50は、容量素子500と、容量素子500の両端に直列に接続される2つのスイッチ素子501,501と、上記スイッチ素子501,501とは別に容量素子500の両端に直列に接続される2つのスイッチ素子502,502と、出力側に設けられた容量素子503とを備えている。このような構成の前段の昇圧部50は、スイッチ素子501,501がオン状態、スイッチ素子502,502がオフ状態であるときに、入力電圧VINによって容量素子500を充電する。その後、スイッチ素子501,501がオフ状態、スイッチ素子502,502がオン状態になると、スイッチ素子502を介して平滑化容量素子4(図1参照)と容量素子500が直列接続になり、容量素子503を充電して、入力電圧VINを2倍に昇圧した出力電圧VO1を生成する。なお、入力電圧VINの波形図は図4に示している。
一方、図3の後段の昇圧部51は、容量素子510及び2つのスイッチ素子511,511の直列回路が4組、容量素子503と並列に接続され、容量素子503,510間、それぞれの容量素子510,510間及び出力側にスイッチ素子512・・・が設けられた構成である。このような構成の後段の昇圧部51は、スイッチ素子511・・・がオン状態、スイッチ素子512・・・がオフ状態であるときに、出力電圧VO1によって4つの容量素子510・・・を充電する。その後、スイッチ素子511・・・がオフ状態、スイッチ素子512・・・がオン状態になると、容量素子503と4つの容量素子510・・・が直列接続になり、出力電圧VO1を5倍に昇圧した出力電圧VAを生成する。上記より、昇圧回路部5は、出力電圧VAとして入力電圧VINの10倍昇圧電圧を生成することができる。
図1の電力供給回路部6はレギュレータ回路部60を備えている。レギュレータ回路部60は、昇圧回路部5の出力電圧VAを安定化し、安定化した電圧を負荷回路2及び二次電池7へ供給する。
二次電池7は電力供給回路部6から電圧が供給されて充電されるものであり、太陽電池3に光が十分得られない場合に、負荷回路2に電力を供給したり、発振回路部8やレベルシフト回路部86に電力を供給したりする。
発振回路部8は、図5に示すようにマルチバイブレータ発振回路を基に構成されたものであり、第1のインバータ80と、第1のインバータ80の出力端に入力端が接続されるとともに容量素子83を介して第1のインバータ80の入力端に出力端が接続される第2のインバータ81と、第2のインバータ81の出力端に入力端が接続されるとともに抵抗84を介して第1のインバータ80の入力端に出力端が接続される第3のインバータ82と、3つのインバータ80〜82への電源供給の有無を切り替えるトランジスタスイッチ(電源スイッチ)85とを備えている。3つのインバータ80〜82の電源電力は、トランジスタスイッチ85を介して昇圧回路部5の前段の昇圧部50又は二次電池7(図1参照)から供給される。上記のような回路構成は比較的回路規模が小さい上に低消費電力で実現することができる。
上記の発振回路部8は、発振周期が2RCln3(C:容量素子83の容量値、R:抵抗84の抵抗値)のクロック信号CLKA,CLKBを生成し、これらのクロック信号CLKA,CLKBをレベルシフト回路部86(図1参照)に出力する。ここで、クロック信号CLKA,CLKBはレベルシフト回路部86に入力して、遅延されるとともに、各スイッチ素子501,502,511,512(図3参照)のゲート信号として出力される。このゲート信号の周期は発振回路部8の発振周期により決まる。このため、発振周期は負荷への供給電流に影響し、より短い(発振周波数がより高い)ほうがよい。したがって、容量素子83と抵抗84はより小さい値にすることが好ましい。そこで、抵抗84として比較的ばらつきの小さい拡散抵抗を用い、容量素子83として寄生容量素子のない二層ポリシリコン容量を用いて寄生容量による影響を抑えている。ただし、抵抗84の抵抗値が小さすぎると発振回路部8自体の消費電流が大きくなってしまうので、容量素子83の容量値及び抵抗84の抵抗値は、発振周期が3.5μsとなるように、それぞれ1pF、1.5MΩとしている。
ところで、従来の発振回路部(図示せず)は、クロック信号の出力を停止する場合、一般的に3つのトランジスタを含むNAND回路と切替信号の組み合わせで制御している。このような従来の発振回路部は、電源電圧が常に与えられているので、切替信号に対して応答がよい。しかし、正常動作させるには、少なくとも3つのトランジスタしきい値分の電源電圧が必要であった。
これに対して、実施形態1の発振回路部8は、クロック信号CLKA,CLKBの出力を停止する場合、少しでも低電圧駆動して自己の消費電力を抑えるために、トランジスタスイッチ85によって電源供給を遮断する。このような構成によって、発振回路部8は、NAND回路の不要な構成を実現でき、2つのトランジスタしきい値分の電源電圧で動作することを可能とする。なお、発振回路部8には電源が常に供給されていないため、発振回路部8の応答は従来の発振回路部より若干悪化するが、電源回路1として用いるには問題ないレベルである。
また、発振回路部8は、図1に示すように、二次電池7の電圧を電源電圧VOSCとして供給を受ける給電路と、昇圧回路部5の前段の昇圧部50における出力電圧VO1を電源電圧VOSCとして供給を受ける給電路とがあり、後述するように制御回路部9の制御によって2つの給電路が切り替えられる。
制御回路部9は昇圧回路部5の入力電圧VINをモニタ(検知)し、太陽電池3に光が十分に得られていないとき、つまり入力電圧VINが予め設定されたしきい値VH1Hより低いとき(VIN<VH1H)、発振回路部8の給電路のそれぞれに設けられたスイッチ90,91を両方ともオフ状態にする。これにより、発振回路部8は動作せず、無駄に電力を消費することがなくなる。その後、入力電圧VINがしきい値VH1H以上(VIN≧VH1H)になると、制御回路部9はスイッチ90をオフ状態にしたまま、スイッチ91をオン状態にして、発振回路部8の電源を二次電池7にして電源供給を行う。その後、入力電圧VINが予め設定されたしきい値VH1L(VH1L<VH1H)以下(VIN≦VH1L)になると、制御回路部9はスイッチ90,91の両方をオフ状態にして、発振回路部8への電源供給を停止する。しきい値VH1Lは、発振回路部8の動作限界電圧の2分の1の値に設定されている。
一方、入力電圧VINがしきい値VH1H以上である状態において、制御回路部9は昇圧回路部5の出力電圧VO1をモニタ(検知)し、昇圧回路部5での昇圧動作が進んで前段の昇圧部50の出力電圧VO1が予め設定されたしきい値VH2H以上(VO1≧VH2H)になると、スイッチ91をオフ状態にし、スイッチ90をオン状態にして、発振回路部8の電源を二次電池7から前段の昇圧部50に切り替える。つまり、発振回路部8の電源電圧は出力電圧VO1となる。しきい値VH2Hは、二次電池7の電圧値の5分の1に設定されている。例えば二次電池7の電圧値を3Vとすると、しきい値VH2Hは0.60Vとなる。その後、出力電圧VO1が予め設定されたしきい値VH2L(VH2L<VH2H)以下(VO1≦VH2L)になると、制御回路部9はスイッチ90をオフ状態にし、スイッチ91をオン状態にして、発振回路部8の電源を前段の昇圧部50から二次電池7に切り替える。これとは別に、入力電圧VINがしきい値VH1L以下(VIN≦VH1L)になると、スイッチ90,91の両方をオフ状態にして、発振回路部8への電源供給を停止する。
上記のように、実施形態1では、入力電圧VINの2倍昇圧電圧である出力電圧VO1を発振回路部8の電源電圧となるように設定し、発振回路部8の動作限界電圧の2分の1の値を電源回路1が停止するためのしきい値VH1Lとしている。これにより、しきい値VH1Hとしきい値VH1Lの差であるヒステリシス電圧を大きくすることができるので、より平滑化容量素子4の両端電圧つまり入力電圧VINを大きくすることができる。
これに対して、実施形態1とは異なり、前段の昇圧部50における入力電圧VINに対する出力電圧VO1の比である昇圧比を3倍、4倍・・・と大きくすると、上記ヒステリシス電圧をさらに大きくすることができるものの、ある程度照度のある正常昇圧状態では発振回路部8の電源電圧がその分大きくなることから、発振回路部8の消費電力量が増大し、この結果、負荷回路2への供給電力量を増やすことができない。上記とは別に、前段の昇圧部50の昇圧比を1.5倍など整数倍でない値とすると、昇圧回路部5の昇圧方式が複雑になることから、昇圧回路部5の消費電力量が増大し、この結果、負荷回路2への供給電力量が少なくなってしまう。
上記の点から、実施形態1では、低照度下でも効率よく負荷回路2へ電力を供給することができるようにするには、入力電圧VINに対する出力電圧VO1の昇圧比は2倍であることが最適となる。
次に、本発明の実施形態1に係る電源回路1において、3つの状態A,B,Cを遷移する動作について図1,6を用いて説明する。状態Aは、太陽電池3に光が得られずクロック信号CLKA,CLKB(図5参照)が停止して負荷へ電流が供給されない状態である。状態Aにおいて太陽電池3に光が得られ始めると、太陽電池3が発電し、平滑化容量素子4が充電することで、負荷回路2が開放しているとき、つまり無負荷時(昇圧回路部5が停止している状態)では、太陽電池3の開放電圧としてある程度(例えば0.60V)の入力電圧VINが得られる。ここで、入力電圧VINがしきい値VH1H(例えば0.50V)以上になるので、制御回路部9がスイッチ91をオン状態にし、発振回路部8及びレベルシフト回路部86が二次電池7で駆動され、昇圧回路部5が昇圧動作を開始する。これにより、負荷回路2に負荷電流が流れ、状態Aから状態Bに遷移する。しかし、太陽電池3の発電量が小さいため、負荷回路2に負荷電流が流れると入力電圧VINが低くなり、入力電圧VINがしきい値VH1L(例えば0.30V)より低くなると、制御回路部9がスイッチ91をオフ状態にし、発振回路部8の動作は停止し、再び状態Aに戻る。上記動作により、状態Aと状態Bの繰り返し現象、つまりVIN発振現象(以下「VIN発振モード」という)が発生することになる。ここで、入力電圧VINを判定するしきい値VH1H,VH1Lにヒステリシスを持たせているので、低照度におけるVIN発振モードにおいて、最初は状態Aと状態Bを繰り返すことによって、容量素子503を充電しながら出力電圧VO1が少しずつ上昇していく。
その後、昇圧回路部5の昇圧動作が進み、出力電圧VO1がしきい値VH2H(例えば0.60V)以上になると、制御回路部9がスイッチ90をオン状態、スイッチ91をオフ状態にすることで、発振回路部8の電源が二次電池7から前段の昇圧部50に切り替わり、昇圧安定動作状態(状態C)となる。このとき、レベルシフト回路部86の電源電圧は出力電圧VAとなる。太陽電池3に光が常にある程度得られる状況であれば、電源回路1は状態Cで落ち着き、太陽電池3で発電した電力を負荷回路2へ供給することができる。光があまり得られない場合、状態Cに移っても、容量素子503は、ある程度充電されており十分な出力電圧VO1を保つので、最終的には、状態Bをとばし、その後は状態Cと状態Aを繰り返すことになる。また、状態Cのように太陽電池3に光がある程度得られる状況下であれば、二次電池7の使用頻度が少なくなることから、二次電池7の交換が不要となり、メンテナンスフリー化を図ることができる。
以上、実施形態1によれば、図1に示す平滑化容量素子4の容量値が、スイッチ素子501,502,511,512(図3参照)のスイッチング周期ごとに蓄えられる電荷が、スイッチング動作による消費電流Iとスイッチング周期Tとの積I×Tより大きくなるように設定されることによって、太陽電池3の発電量が十分に多くない場合でも、そのわずかの発電量に基づく電荷を平滑化容量素子4に蓄えて負荷回路2へ電力を供給することができるので、太陽電池3の発電を効率よく利用することができる。低照度におけるVIN発振モードにより太陽電池3のわずかな発電を有効利用し、電源回路1の長寿命化を図ることができる。
また、太陽電池3の発電量が一定値以下である場合に発振回路部8への電源供給を停止することによって、発振回路部8が無駄に動作することを防止することができる。
さらに、発振回路部8の電源電圧が発振回路部8の動作限界電圧になるまで、発振回路部8への電源供給を行うことができるので、スイッチング動作時の消費電流を極限まで小さくすることができるとともに、平滑化容量素子4に蓄えられる電荷を増加することができ、増加した分に応じて負荷回路2へ多くの電力を供給することができる。
発振回路部8の構成要素を従来のものに比べて簡素化することができるので、発振回路部8をより低電圧で駆動することができる。これにより、さらなる低消費電力の発振回路部8を実現することができ、平滑化容量素子4に蓄えられた電荷をより多く負荷回路2へ供給することができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係る電源回路1aの構成について図7を用いて説明する。この電源回路1aは、実施形態1の電源回路1(図1参照)と同様に、太陽電池3と、平滑化容量素子4と、昇圧回路部5と、電力供給回路部6と、二次電池7と、制御回路部9とを備えているが、実施形態1の電源回路1にはない以下に記載の特徴部分を有する。
実施形態2の電源回路1aは、実施形態1の発振回路部8(図5参照)に代えて図7に示すような発振回路部8aを備えている。なお、図7のaは図1のaで2つのスイッチ90,91と接続する。
発振回路部8aは、3つのインバータ80〜82と、容量素子83と、抵抗84とを実施形態1の発振回路部8(図5参照)と同様に備え、さらに第1のインバータ80の入力端と第2のインバータ81の出力端との間に設けられた容量素子87及びスイッチ88を備えている。この発振回路部8aは、自己への電源供給が停止から実行に切り替えられたときに、太陽電池3の発電量が予め設定された設定値に達するまでの間、太陽電池3の発電量が上記設定値より多い場合より昇圧回路部5のスイッチ素子501,502,511,512(図3参照)のスイッチング周波数を低くする。つまり、低照度におけるVIN発振モードになっている間、スイッチ素子501,502,511,512のスイッチング周波数を低くすることである。
ここで、スイッチ素子501,502,511,512(図3参照)のスイッチング周波数は発振回路部8aのクロック信号CLKA,CLKBの周波数に依存するので、発振回路部8aは、光があまり得られない低照度において、スイッチ88をオン状態にしてクロック信号CLKA,CLKBの周波数を低くするようにしている。
また、予め設定された設定値とは、VIN発振モードが発生する範囲の上限値をいう。太陽電池3の発電量と入力電圧VINとは相関があるので、VIN発振モードが発生する範囲の上限となる入力電圧VINが、しきい値VH3として設定される(VH1H<VH3<VH2H)。
実施形態2では、入力電圧VINがしきい値VH1Lを下回った後、スイッチ88はオン状態になる。入力電圧VINがしきい値VH1H以上となったとき、しきい値VH3に達するまでの間(VIN≦VH3)、スイッチ88はオン状態のままであり、クロック信号CLKA,CLKBの発振周期は、2RC1ln3(C1:容量素子83及び容量素子87の合成容量値、R:抵抗84の抵抗値)となり、スイッチ88がオフ状態である場合(2RCln3)より長くなる。つまり、クロック信号CLKA,CLKBの周波数は低くなる。これにより、スイッチ88がオフ状態である場合に比べて、負荷回路2への供給電力量は少なくなるものの、スイッチング動作時における昇圧回路部5や発振回路部8の消費電力量を少なくすることができる。なお、発振回路部8aは上記以外の点において発振回路部8(図5参照)と同様である。
以上、実施形態2によれば、太陽電池3の発電量が少ない場合に、図7に示す発振回路部8aのクロック信号CLKA,CLKBの発振周期を長くし、スイッチ素子501,502,511,512のスイッチング周波数を低くすることによって、スイッチング動作時の消費電流を小さくすることができるので、平滑化容量素子4に蓄えられた電荷をより多く負荷回路2へ供給することができる。これにより、例えばセンサ装置全体の長寿命化を図ることができる。特に、負荷回路2の消費電流が小さい場合に有効となる。
本発明の実施形態1に係る電源回路の回路構成図である。 同上に係る太陽電池の特性図である。 同上に係る昇圧回路部の回路構成図である。 同上に係る入力電圧の電圧波形図である。 同上に係る発振回路部の回路構成図である。 同上に係る電源回路の状態遷移図である。 本発明の実施形態2に係る発振回路部の回路構成図である。
符号の説明
1,1a 電源回路
2 負荷回路
3 太陽電池(発電素子)
4 平滑化容量素子
5 昇圧回路部
6 電力供給回路部
7 二次電池(蓄電素子)
8,8a 発振回路部
9 制御回路部
I 消費電流
T スイッチング周期
VIN 入力電圧
VO1,VA 出力電圧
VH1H,VH1L,VH2H,VH2L,VH3 しきい値

Claims (5)

  1. 発電素子と、
    前記発電素子から得られる電圧を安定化する平滑化容量素子と、
    前記平滑化容量素子で安定化された電圧をスイッチ素子のスイッチング動作によって昇圧する昇圧回路部と、
    前記昇圧回路部の出力電圧から定電圧を生成し当該定電圧を負荷回路へ供給する電力供給回路部と、
    前記電力供給回路部の出力側に接続される蓄電素子と、
    前記スイッチ素子に前記スイッチング動作をさせる発振回路部と、
    予め設定された複数のしきい値を用いて前記発振回路部への電源供給を制御する制御回路部と
    を備え、
    前記平滑化容量素子が、前記スイッチ素子のスイッチング周期ごとに当該平滑化容量素子に蓄えられる電荷が当該スイッチング周期において前記スイッチング動作によって消費される電流と当該スイッチング周期との積より大きくなるような容量値を有する
    ことを特徴とする電源回路。
  2. 前記昇圧回路部がスイッチトキャパシタ方式の回路により構成され、前記平滑化容量素子で安定化された電圧を昇圧する前段の昇圧部と、前記前段の昇圧部の出力電圧を昇圧する後段の昇圧部とに分けており、
    前記制御回路部が、前記複数のしきい値のうち少なくとも一のしきい値を用いて前記発振回路部への電源供給の有無を切り替え、前記複数のしきい値のうち少なくとも他の1つを用いて前記発振回路部の電源を前記蓄電素子とするか又は前記前段の昇圧部とするかを切り替える
    ことを特徴とする請求項1記載の電源回路。
  3. 前記前段の昇圧部の出力電圧が当該前段の昇圧部の入力電圧の2倍であるとともに、前記一のしきい値が前記発振回路部の動作限界電圧の2分の1であり、
    前記制御回路部が、前記前段の昇圧部の入力電圧が前記一のしきい値以下になると、前記発振回路部への電源供給を停止に切り替える
    ことを特徴とする請求項2記載の電源回路。
  4. 前記発振回路部が、第1のインバータと、前記第1のインバータの出力端に入力端が接続されるとともに容量素子を介して前記第1のインバータの入力端に出力端が接続される第2のインバータと、前記第2のインバータの出力端に入力端が接続されるとともに抵抗を介して前記第1のインバータの入力端に出力端が接続される第3のインバータと、前記3つのインバータへの電源供給の有無を切り替える電源スイッチとを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電源回路。
  5. 前記発振回路部が、当該発振回路部への電源供給の停止から実行に切り替わったときに、前記発電素子の発電量が予め設定された設定値に達するまでの間、前記発電素子の発電量が前記設定値より多い場合より前記スイッチ素子のスイッチング周波数を低くすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電源回路。
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