JP4875428B2 - 半導体電力変換装置 - Google Patents

半導体電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4875428B2
JP4875428B2 JP2006198929A JP2006198929A JP4875428B2 JP 4875428 B2 JP4875428 B2 JP 4875428B2 JP 2006198929 A JP2006198929 A JP 2006198929A JP 2006198929 A JP2006198929 A JP 2006198929A JP 4875428 B2 JP4875428 B2 JP 4875428B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reverse
positive
blocking self
thyristor
negative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006198929A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008029118A (ja
Inventor
昌彦 塚越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp filed Critical Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority to JP2006198929A priority Critical patent/JP4875428B2/ja
Publication of JP2008029118A publication Critical patent/JP2008029118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4875428B2 publication Critical patent/JP4875428B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

この発明は、サイリスタを使用した半導体電力変換装置に関する。
負荷転流形サイリスタインバータ(LCIとも称する。)は高圧大容量の電動機駆動装置として産業分野で適用されてきた。この負荷転流形サイリスタインバータは電動機の漏れインダクタンスによって決まる緩やかな転読動作を行うため、サイリスタ素子を複数直列接続することが容易に可能であり、高圧・大容量化に適している。
ただし、その転流方式が、負荷となる同期電動機の誘起電圧に依存するため、転流タイミングと電動機の電圧位相との間に制約がある。具体的には、電流は電圧に対して進みでしか流すことができず、転流余裕などを考えると30°程度の進み力率での運転を余儀なくされる(例えば非特許文献1参照。)。
負荷転流形サイリスタインバータの出力に転流補助回路を付加した構成も検討されている。
この転流補助回路は負荷転流形サイリスタインバータの各相の出力と電動機の各相の入力間に設けられ、逆並列接続された逆阻止形自己消弧素子とこれらの逆阻止形自己消弧素子に並列接続されたコンデンサで構成される。このような転流補助回路を用いれば、例えば力率1で運転を行うことも可能となる。
電気学会・半導体電力変換システム調査専門委員会編「パワーエレクトロニクス回路」 オーム社出版局、2000年11月30日、p.113−117
上述の負荷転流形サイリスタインバータの出力に転流補助回路を設け、転流エネルギーを転流補助回路内のコンデンサに蓄える方式においては、コンデンサにチャージされる電圧が転流エネルギーによるものだけであることから以下の問題が生じる。

即ち、直流電流源から供給される転流エネルギーが負荷電動機の駆動条件によって変化し、コンデンサに充電される電圧は直流電流に依存するため、軽負荷時には電圧が低くなる。この状態では転流に必要な十分な電圧が充電されずに転流失敗してしまう恐れがある。 本発明は、この問題点を解決するためになされたものであり、負荷条件にかかわらず任意の力率で運転することが可能な半導体電力変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の半導体電力変換装置は、直流電流源に直列接続された正側サイリスタ及び負側サイリスタと、前記正側サイリスタのカソードにアノードが接続され、そのカソードが交流負荷の1相の入力端子に接続された正側逆阻止形自己消弧素子と、前記正側逆阻止形自己消弧素子と逆並列に接続された負側逆阻止形自己消弧素子と、前記正側逆阻止形自己消弧素子と並列接続されたコンデンサとから成る1相分の単位ユニット複数組と、前記正側サイリスタ及び負側サイリスタ並びに前記正側逆阻止形自己消弧素子及び負側逆阻止形自己消弧素子のゲートパルスを供給するゲート制御手段とを具備し、前記ゲート制御手段は、前記正側サイリスタと前記正側逆阻止形自己消弧素子、前記負側サイリスタと前記負側逆阻止形自己消弧素子には夫々同一方向に電流を流すように夫々同期してゲートパルスを与え、前記正側及び負側の逆阻止形自己消弧素子のゲートパルス幅は夫々前記正側及び負側サイリスタのゲートパルス幅よりパルスずらし期間だけ短くすると共に、前記パルスずらし期間は、前記交流負荷の負荷率が所定値を超えるときは前記コンデンサに充電する電圧の目標値から前記負荷率を第1の係数倍した値を減算し、この演算結果を前記負荷率に第2の係数を乗算した値で除算する演算で求めるようにし、前記交流負荷の負荷率が所定値以下のときは前記コンデンサに充電する電圧の目標値と、前記交流負荷の負荷率とから、予め記憶されたテーブルを参照して求めるようにしたことを特徴としている。
この発明によれば、軽負荷、高負荷を含む広範囲の負荷条件で、任意の力率で運転することが可能な半導体電力変換装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
以下、本発明の実施例1に係る半導体電力変換装置を図1乃至図6を参照して説明する。図1は本発明の実施例1に係る半導体電力変換装置のブロック構成図である。
可変出力の直流電源1は直流リアクトル2を介し、サイリスタ3(サイリスタU)及びサイリスタ4(サイリスタX)、サイリスタ5(サイリスタV)及びサイリスタ6(サイリスタY)、並びにサイリスタ7(サイリスタW)及びサイリスタ8(サイリスタZ)の各直列回路に直流電流を供給する。サイリスタ3のカソードはU相の転流補助回路を構成する逆阻止形自己消弧素子10(逆阻止形自己消弧素子U)のアノードに接続され、逆阻止形自己消弧素子10のカソードは同期電動機9のU相巻線に接続されている。同様に、サイリスタ5のカソードはV相の転流補助回路を構成する逆阻止形自己消弧素子13(逆阻止形自己消弧素子V)のアノードに接続され、逆阻止形自己消弧素子13のカソードは同期電動機9のV相巻線に接続され、サイリスタ7のカソードはW相の転流補助回路を構成する逆阻止形自己消弧素子16(逆阻止形自己消弧素子W)のアノードに接続され、逆阻止形自己消弧素子16のカソードは同期電動機9のW相巻線に接続されている。
U相の転流補助回路は逆阻止形自己消弧素子10と、これに逆並列に接続された逆阻止形自己消弧素子11(逆阻止形自己消弧素子X)及びこれに並列接続されたコンデンサ12で構成されている。同様にV相の転流補助回路は、逆阻止形自己消弧素子13と、これに逆並列に接続された逆阻止形自己消弧素子14(逆阻止形自己消弧素子Y)及びこれに並列接続されたコンデンサ15で構成され、W相の転流補助回路は、逆阻止形自己消弧素子16と、これに逆並列に接続された逆阻止形自己消弧素子17(逆阻止形自己消弧素子Z)及びこれに並列接続されたコンデンサ18で構成されている。
各々のサイリスタ及び逆阻止形自己消弧素子のゲートにはゲートパルス回路20からゲートパルスが供給されている。以下ゲートパルス回路20の内部構成について説明する。
電動機周波数を通電周期6分周器21に与える。通電周期6分周器21は電動機周波数の1サイクルを6等分して各々のサイリスタに与えるゲートパルスを作る。通電周期6分周器21の出力は変形パルス発生回路22にも与えられる。この変形パルス発生回路22においてはパルスずらし期間設定回路23から与えられたパルスずらし期間分だけパルスを短く変形する動作を行って各々の逆阻止形自己消弧素子にゲートパルスを与える。尚、ここで電動機周波数を、図示しない同期電動機9の回転位置検出器から検出するようにすれば通電周期6分周器21を省略することも可能となる。
図2はゲートパルス回路20の詳細なブロック構成図である。図2には、上述した各々のサイリスタに与えるゲートパルス波形及び各々の逆阻止形自己消弧素子のゲートパルス波形も併せて図示している。図2における変形パルス発生回路22の内部構成について以下説明する。
電動機周波数を通電期間演算器221に与え、ゲートパルスの通電期間を求める。この通電期間からパルスずらし期間設定回路23で設定されたパルスずらし期間を減算器222で減算して変形パルスの通電期間を求める。尚ここで、通電期間演算器221に与える信号は、通電周期6分周器21の出力信号を用いても良い。通電周期6分周器21の出力信号である各サイリスタのゲートパルス信号を入力とするワンショット回路223を設け、このワンショット回路223のワンショットパルス幅を上記の変形パルスの通電期間となるようにすれば、各々の逆阻止形自己消弧素子のゲートパルスを得ることができる。
図3は、正側及び負側の各相のサイリスタと逆阻止形自己消弧素子の通電の推移とこの通電の推移による各相の転流補助回路のコンデンサの充放電の推移を示す動作説明図である。
この図3に基づいて正側U相からV相への転流動作について以下に説明する。今、正側U相から負側W相に向かって電流が流れている状態を考える。この状態においては、その理由は後述するが、コンデンサ15は正側に充電されている。ここで正側とは、交流電動機9側の電極が正電荷となる状態を示すものとしている。この状態において図3に示したタイミングAにおいてサイリスタ5をオンして転流を開始することになるが、このタイミングAよりパルスずらし期間だけ早いタイミングで逆阻止形自己消弧素子10がオフする。逆阻止形自己消弧素子10がオフすると通電電流はコンデンサ12を通って流れるため、コンデンサ12が負側に充電され始める。そしてタイミングAにおいてサイリスタ5をオンし、逆阻止形自己消弧素子13をオンする。サイリスタ5がオンとなるのでコンデンサ15を介してV相に電流が流れ始める。このとき逆阻止形自己消弧素子13には逆バイアスがかかっているので電流は流れない。そしてコンデンサ15の放電が完了した時点で逆阻止形自己消弧素子13は順バイアスとなり、コンデンサ15に流れていた電流は逆阻止形自己消弧素子13に流れるようになる。このようにしてU相電流はゼロになり、サイリスタ3はオフし直流電源1からの電流は全てサイリスタ5を通ってV相に流れるようになる。この状態でコンデンサ12は図示したように負側に充電され、コンデンサ15がゼロ電圧まで放電した状態で一連の転流動作が完了する。進み力率での運転においては上記転流動作が行われるとき、コンデンサ15の電圧に加えて同期電動機9の逆起電圧が転流電圧として作用するが、力率1の場合はこのコンデンサ15の電圧によって転流が達成される。
続く次の転流は負側W相から負側U相への転流となるが、このときの転流においては上記のコンデンサ12の負側の充電電荷が転流電圧として作用し、コンデンサ18が正側に充電される。以下同様の転流動作の繰り返しに対応してコンデンサの充放電の推移をチェックしていくと、最初に説明した正側U相から正側V相の転流動作においては、その前の負側V相から負側W相の転流動作においてコンデンサ15は正側に充電されていることが分かる。
以上説明したように、転流補助回路に設けたコンデンサによって転流電圧が得られていることが分かるが、負荷が軽負荷になると直流電源1からの充電電流が減少してしまう。このためにパルスずらし期間を設けて早めにコンデンサへの充電を行うようにしている。以下図4乃至図6のシミュレーション結果を参照してこのパルスずらし期間の効果について説明する。
図4に同期電動機を5000V―4000Aで駆動し、パルスずらし期間をゼロとしたときの各サイリスタ及び逆阻止形自己消弧素子のゲートパルス、U相の相電圧及び相電流並びにU相の転流補助回路のコンデンサ電圧のシミュレーション結果を示す。図4から分かるように、負荷電流が大きい場合はパルスずらし期間がゼロであっても十分大きいコンデンサ電圧が得られ、問題なく転流できる。
図5には同期電動機を5000V―400Aで駆動し、パルスずらし期間をゼロとしたときの各サイリスタ及び逆阻止形自己消弧素子のゲートパルス、U相の相電圧及び相電流並びにU相の転流補助回路のコンデンサ電圧のシミュレーション結果を示す。図5から分かるように、パルスずらし期間がゼロのまま負荷電流が小さくなると、コンデンサ電圧が得られなくなって転流失敗し、運転不能に至る。
これに対し、図6は同期電動機を5000V―400Aで駆動し、パルスずらし期間を200μsとしたときの各サイリスタ及び逆阻止形自己消弧素子のゲートパルス、U相の相電圧及び相電流並びにU相の転流補助回路のコンデンサ電圧のシミュレーション結果である。図6から分かるように、負荷電流が小さくなってもパルスずらし期間を設けることによってコンデンサ電圧を確保して運転を行うことが可能となる。尚、図4乃至図6において相電圧と相電流は同相であるので力率1の運転を行っていることが条件となっている。 以上説明したように、所定のパルスずらし期間を設けることにより、軽負荷であっても力率1の運転を実現できる半導体電力変換装置を提供することが可能となる。
尚、図1における主回路は3相構成として説明したが、必ずしも3相である必要はない。また、転流電圧を転流補助回路から得ているので、負荷は同期電動機である必要はなく、交流負荷であれば良い。
以下本発明の実施例2に係る半導体電力変換装置を図7乃至図11を参照して説明する。 図7は本発明の実施例2に係る半導体電力変換装置のパルスずらし期間設定回路の回路構成図である。パルスずらし期間設定回路23Aは、コンデンサ電圧目標値と電流基準を入力とし、コンデンサ電圧目標値から減算器231によって電流基準を係数a倍した値を減算し、更に徐算器232によって電流基準を係数b倍した値で除算して出力であるパルスずらし期間を求めるようにしている。このように構成すると、負荷電流の大きさにかかわらずほぼ一定のコンデンサ電圧が得られる。以下この理由について説明する。
転流補助回路のコンデンサに充電される電圧は、転流エネルギーによるものとパルスずらし期間に流れた電流によるものの重畳効果によって決定される。従って、コンデンサ充電電圧は通電電流が大きくなるほど高くなる。
図8は同期電動機を5000V―4000Aで駆動し、パルスずらし期間を200μsとしたときの各サイリスタ及び逆阻止形自己消弧素子のゲートパルス、U相の相電圧及び相電流並びにU相の転流補助回路のコンデンサ電圧のシミュレーション結果である。図8から分かるようにコンデンサ電圧はレンジを大きく越えて充電されている。
図4のシミュレーション結果においては負荷電流が4000Aのとき転流エネルギーだけで3200V程度に充電されていた。4000Aを装置の最大電流と考えると、転流補助回路のコンデンサおよび逆阻止形自己消弧素子の電圧設定はこのレベルでよいことが分かる。しかしながら、軽負荷時の転流電圧を満足する為に200μsのパルスずらし期間を一定値として用いた場合には、4000Aの最大電流においては、上記電圧設定を大きく越えてしまうことが分かる。これは電圧設計が非常に冗長となることを示し、装置のサイズ及びコストに影響を及ぼす。
一方、コンデンサ充電電圧は主回路現象によって一意に決まるという特徴がある。従って、通電する電流が予め分かっていれば、コンデンサ充電電圧を一定とするようなパルスずらし期間を一意に決定することが可能となる。
図9は、電流を1000A、2000A、4000Aと変化させ、パルスずらし期間を0から1000μsまで変化させた時のコンデンサに発生する電圧VCを計算した結果を示す。パルスずらし期間がない、すなわちパルスずらし期間0μsの場合であっても、コンデンサ電圧の値は電流に依存している。これは転流エネルギーだけの充電効果によるものであり、電流との比例関数で求めることが可能な成分である。
図10は、前述の転流エネルギーによるコンデンサ電圧の上昇分を除外したもので、同様に電流を1000A、2000A、4000Aと変化させ、パルスずらし期間を0から1000μsまで変化させた時のコンデンサに発生する電圧の上昇分(△VC)を計算したものである。図10から、パルスずらし期間によるコンデンサ電圧の上昇分は、傾斜がほぼ電流値に応じて比例的に上昇していることが分かる。
図11は、図10で求めた発生電圧を電流値1000A、2000A、4000Aに応じて、夫々1、2、4で除算した結果、即ち単位電流あたりのコンデンサ電圧の上昇分を示している。前述の通り電流の変化による電圧上昇分は電流で割り戻すことによって除外できることが分かる。
以上を纏めると、コンデンサ電圧は、主回路定数が判明し電流が分かっている場合は下式によって求められることが分かる。
VC=aI+bIT・・・・・(1)
ただし a:転流エネルギーによって発生する電圧上昇分の係数
b:ずらし期間によって発生する電圧上昇分の係数
T:パルスずらし期間
である。ここで係数aはパルスずらし期間0における電圧上昇分を基準の電流値で除算して求めることが可能であり、同様に係数bはパルスずらし期間と電流を適当に設定して計算された電圧上昇分を基準の電流値とパルスずらし期間で除算することによって求められる。上記(1)式を展開すると以下の(2)式が得られる。
T=(VC−aI)/bI・・・・・(2)
以上説明したように、主回路条件から係数a及びbを予め求めておき、転流補助回路の逆阻止形自己消弧素子とコンデンサの電圧設計からVCが決まっている場合には(2)式によってパルスずらし期間を求めることが可能となる。また、パルスずらし期間の計算結果が負となった場合には、転流エネルギーだけで十分な電圧が得られることになるので、パルスずらし期間は0とすれば良い。
以上の考え方により、図7に示したように、コンデンサ電圧目標値と電流基準を入力としてパルスずらし期間を演算によって求めるようにすれば、軽負荷であっても力率1の運転を実現でき且つ任意の負荷においても設計された転流補助回路の最大電圧を越えることのない半導体電力変換装置を提供することが可能となる。
尚、上記における電流基準とは、例えば直流電源1を制御するときに使用する電流基準を示す。この電流基準に代えて実際の検出電流を用いても良いし、また電流ではなく同期電動機9の負荷率を他の何らかの方法で検出してそれを用いても良い。
以下本発明の実施例3に係る半導体電力変換装置を図12及び図13を参照して説明する。図12は本発明の実施例2に係る半導体電力変換装置のパルスずらし期間設定回路の回路構成図である。パルスずらし期間設定回路23Bは、コンデンサ電圧目標値と電流基準を入力とし、テーブル233によって予め設定されたパルスずらし期間を求めて出力する。
図13は、実施例2の説明で用いた電流とパルスずらし期間との関係を示した図11をパルスずらし期間が小さい領域で拡大した図である。この図13から分かるように、パルスずらし期間が50μs以下の領域においては、電流が小さくなるとコンデンサ充電電圧の上昇分がパルスずらし期間に対して非線形の挙動を示すようになる。これは、厳密に電圧を調節する必要のあるときには無視できないので、図13の結果をテーブル233内に記憶しておく。
以上説明したように、この実施例3によればパルスずらし期間及び電流の全領域で正確な電圧補正を行うことが可能となる。
図14は本発明の実施例4に係る半導体電力変換装置のパルスずらし期間設定回路の回路構成図である。この実施例4の各部について、図7の実施例2に係る半導体電力変換装置のパルスずらし期間設定回路の回路構成図と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この実施例4が実施例2と異なる点は、パルスずらし期間設定回路230は、コンデンサ電圧目標値と電流基準を入力としたテーブル233によって予め設定されたパルスずらし期間を求めるようにした点、電流基準判定回路234及び出力切替回路235を設け、所定の電流値以下のときは出力切替回路235がテーブル233の出力を選択し、所定の電流値を超えたとき、出力切替回路235が除算器232の出力を選択するように構成した点である。
実施例3では全領域をテーブル化してテーブル233に記憶させるようにしていたが、上述したように電流が所定値を超えた領域においては線形補完が可能となる。従ってこの実施例4によれば、無駄なデータをテーブルに記憶させることなく高精度にパルスずらし期間を求めることが可能となる。
本発明の実施例1に係る半導体電力変換装置のブロック構成図。 実施例1におけるゲートパルス回路の詳細ブロック構成図。 本発明の実施例1に係る半導体電力変換装置の動作説明図。 大電流でパルスずらし期間のないときの動作シミュレーション例。 小電流でパルスずらし期間のないときの動作シミュレーション例。 小電流でパルスずらし期間を設けたときの動作シミュレーション例。 本発明の実施例2に係る半導体電力変換装置のパルスずらし期間設定回路の回路構成図。 大電流でパルスずらし期間を設けたときの動作シミュレーション例。 パルスずらし期間とコンデンサ充電電圧の関係図。 パルスずらし期間とコンデンサ充電電圧上昇分の関係図。 単位電流当りのパルスずらし期間とコンデンサ充電電圧上昇分の関係図。 本発明の実施例3に係る半導体電力変換装置のパルスずらし期間設定回路の回路構成図。 パルスずらし期間が小さい領域における図11の拡大図。 本発明の実施例4に係る半導体電力変換装置のパルスずらし期間設定回路の回路構成図。
符号の説明
1 直流電源
2 直流リアクトル
3、4、5、6、7、8 サイリスタ
9 同期電動機
10、11、13、14、16、17 逆阻止形自己消弧素子
12、15、18 コンデンサ
20 ゲートパルス回路
21 通電期間6分周器
22 変形パルス発生回路
23、23A、23B、23C パルスずらし期間設定回路
231 減算器
232 除算器
233 テーブル
234 電流基準判定回路
235 出力切替回路

Claims (2)

  1. 直流電流源に直列接続された正側サイリスタ及び負側サイリスタと、
    前記正側サイリスタのカソードにアノードが接続され、そのカソードが交流負荷の1相の入力端子に接続された正側逆阻止形自己消弧素子と、
    前記正側逆阻止形自己消弧素子と逆並列に接続された負側逆阻止形自己消弧素子と、
    前記正側逆阻止形自己消弧素子と並列接続されたコンデンサ
    とから成る1相分の単位ユニット複数組と、
    前記正側サイリスタ及び負側サイリスタ並びに前記正側逆阻止形自己消弧素子及び負側逆阻止形自己消弧素子のゲートパルスを供給するゲート制御手段と
    を具備し、
    前記ゲート制御手段は、
    前記正側サイリスタと前記正側逆阻止形自己消弧素子、前記負側サイリスタと前記負側逆阻止形自己消弧素子には夫々同一方向に電流を流すように夫々同期してゲートパルスを与え、
    前記正側及び負側の逆阻止形自己消弧素子のゲートパルス幅は夫々前記正側及び負側サイリスタのゲートパルス幅よりパルスずらし期間だけ短くすると共に、
    前記パルスずらし期間は、
    前記交流負荷の負荷率が所定値を超えるときは
    前記コンデンサに充電する電圧の目標値から前記負荷率を第1の係数倍した値を減算し、この演算結果を前記負荷率に第2の係数を乗算した値で除算する演算で求めるようにし、
    前記交流負荷の負荷率が所定値以下のときは
    前記コンデンサに充電する電圧の目標値と、前記交流負荷の負荷率とから、予め記憶されたテーブルを参照して求めるようにしたことを特徴とする半導体電力変換装置。
  2. 前記1相分の単位ユニットを3組有し、
    前記交流負荷3相の同期電動機であり、この同期電動機に取り付けられた位置検出器の検出信号に同期して前記正側及び負側サイリスタのゲートパルスを与えるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の半導体電力変換装置。
JP2006198929A 2006-07-21 2006-07-21 半導体電力変換装置 Active JP4875428B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006198929A JP4875428B2 (ja) 2006-07-21 2006-07-21 半導体電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006198929A JP4875428B2 (ja) 2006-07-21 2006-07-21 半導体電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008029118A JP2008029118A (ja) 2008-02-07
JP4875428B2 true JP4875428B2 (ja) 2012-02-15

Family

ID=39119202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006198929A Active JP4875428B2 (ja) 2006-07-21 2006-07-21 半導体電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4875428B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2975752B1 (en) * 2013-03-14 2019-03-13 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation Current-source power conversion apparatus
CN113131763B (zh) * 2020-01-10 2024-08-06 国网智能电网研究院有限公司 一种交流侧可控关断的混合式换流器拓扑结构及控制方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56121373A (en) * 1980-02-25 1981-09-24 Meidensha Electric Mfg Co Ltd Inverter device
JPS59156162A (ja) * 1983-02-25 1984-09-05 Sakutaro Nonaka 電流形インバ−タの転流方式
JP2000092879A (ja) * 1998-09-11 2000-03-31 Toshiba Corp 電動機駆動装置
WO2007069314A1 (ja) * 2005-12-14 2007-06-21 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008029118A (ja) 2008-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6963147B2 (en) Power converter and power unit
CN107155383B (zh) 不间断电源装置
TWI473414B (zh) 交流馬達驅動系統
JPWO2015056571A1 (ja) 電力変換装置及び電力変換方法
JPWO2008108147A1 (ja) 電力変換装置
TWI660566B (zh) 電力變換裝置
US11394295B2 (en) Power supply apparatus
JPWO2019180763A1 (ja) 電力変換装置および回転機駆動システム
CN112005482A (zh) 三电平电力变换装置、三电平电力变换装置的控制方法及存储介质
JP2008178158A (ja) 電力変換装置
US11196290B2 (en) Uninterruptible power supply apparatus
JP2006238621A (ja) 無停電電源装置
JP4875428B2 (ja) 半導体電力変換装置
JP2006238616A (ja) 電力変換装置
EP1174998B1 (en) Brushless motor,method and circuit for its control
US11336114B2 (en) Uninterruptible power supply apparatus
JP3259308B2 (ja) インバータ装置及びそれを使用した無停電電源装置
JP2012175854A (ja) スイッチング制御装置
JP6642296B2 (ja) コンバータの異常判定方法
JP2007244137A (ja) 電力変換装置
KR102391590B1 (ko) 전력 변환 장치
JP2008109790A (ja) 電力変換装置
JP5400956B2 (ja) 電力変換装置
JP4143496B2 (ja) 電圧形インバータ装置
JP2019216508A (ja) 多段変換器の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111121

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111125

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4875428

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250