JP4143496B2 - 電圧形インバータ装置 - Google Patents

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本発明は、電圧形インバータ装置に係り、特に瞬時電圧低下発生時に装置を停止することなく誘導電動機の運転を可能とする電圧形インバータ装置の改良に関する。
交流電源で駆動される一般的な電圧形インバータ装置においては、停電時、直流部コンデンサに蓄積されているエネルギーは数十ms程度の時間しか供給能力がない。従って、誘導電動機を運転中に交流電源に瞬時電圧低下(以下瞬低と略す)が生じて交流電源から電力の供給が行われなくなった場合には、所望の運転周波数frにて運転を行おうとすると瞬時に直流電圧が降下し正常な運転ができなくなる。
これを防止するため、直流電圧レベル検出器により電圧低下が検出されると所定の瞬時位相シフトを行うとともに、電流検出信号から算出した瞬時停電時回生運転用滑り周波数fsを演算出力し運転周波数から減算する。これにより電圧形インバータは回生運転に移行し、電動機の慣性エネルギーにより直流電圧が回復され運転が継続される(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−231685号公報(明細書の第9頁第14行〜第10頁第5行及び第1図)
従来の電圧形インバータ装置は以上のように構成され、直流電圧レベル検出器を必要とし、特に高電圧の装置になると直流電圧レベル検出器には高い絶縁レベルのものが必要となり、電圧形インバータ装置が高価になるという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、直流電圧の検出器を設けなくても、瞬時停電など交流電源の電圧の一時的な低下が発生しても装置を停止することなく誘導電動機の運転を可能とする安価な電圧形インバータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電圧形インバータ装置においては、交流電源から電力の供給を受けて直流に変換する順変換装置と直流を交流に変換する逆変換装置と順変換装置の直流側に接続されたコンデンサとを有し逆変換装置の出力により誘導電動機を駆動する電圧形インバータ装置本体、出力周波数指令信号に基づいて逆変換装置の出力電圧指令値を発生する電圧基準信号発生手段、交流電源の電圧を検出する電圧検出手段、逆変換装置の出力電流を検出する電流検出手段、出力電圧指令値と逆変換装置の出力電流とに基づいて逆変換装置の出力を求める出力算出手段、逆変換装置の出力と予め定められた電圧低下時電力指令値との出力偏差を求める偏差検出手段、電圧検出手段が交流電源の電圧が所定値以下に低下したことを検出したとき出力偏差が零になるように出力周波数指令信号を制御する周波数制御手段を備えたものである。
この発明は以上説明したように、交流電源から電力の供給を受けて直流に変換する順変換装置と直流を交流に変換する逆変換装置と順変換装置の直流側に接続されたコンデンサとを有し逆変換装置の出力により誘導電動機を駆動する電圧形インバータ装置本体、出力周波数指令信号に基づいて逆変換装置の出力電圧指令値を発生する電圧基準信号発生手段、交流電源の電圧を検出する電圧検出手段、逆変換装置の出力電流を検出する電流検出手段、出力電圧指令値と逆変換装置の出力電流とに基づいて逆変換装置の出力を求める出力算出手段、逆変換装置の出力と予め定められた電圧低下時電力指令値との出力偏差を求める偏差検出手段、電圧検出手段が交流電源の電圧が所定値以下に低下したことを検出したとき出力偏差が零になるように出力周波数指令信号を制御する周波数制御手段を備えたものであるので、順変換装置の直流側の電圧を検出する検出器を設けなくても出力算出手段により出力電圧指令値と逆変換装置の出力電流とに基づいて逆変換装置の出力を求めることができ、瞬時停電など交流電源の電圧の一時的な低下が発生しても装置を停止することなく誘導電動機の運転を可能とする安価な電圧形インバータ装置を得ることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1における電圧形インバータ装置の構成を示す構成図である。図1において、三相交流電源1に三相ブリッジ結線されたダイオードを有する整流器2が接続され、この整流器2の直流出力側に直流平滑コンデンサ3が接続されている。整流器2の直流出力側に三相ブリッジ構成された出力電圧及び周波数が可変であるインバータユニット4が接続されている。インバータユニット4の三相交流の出力側に誘導電動機(IM)5が接続され、誘導電動機5に負荷22が連結されている。三相交流電源1には停電検出器6が接続されており、三相交流電源1の電圧が所定値以下に低下すると電圧低下信号を発し、上記所定値よりも高い別の所定値以上に復帰すると電圧復帰信号を発する。
誘導電動機5の運転速度(運転周波数)ωrを設定する速度設定器9の出力は、誘導電動機5の負荷に応じて加減速時間を算出する加減速ランプ発生器10に入力される。加減速ランプ発生器10の出力及び後述の積分器18の出力である周波数補正分ωsは、加算器20に入力され、加算器20にて加算され出力周波数指令ωoとしてV/F制御器12及び後述の除算器17に与えられる。V/F制御器12は加算器20の出力周波数指令ωoに基づいて所定の電圧指令Vsを演算し、相電圧基準信号発生器13に発信する。
相電圧基準信号発生器13は、加算器20の出力周波数指令ωoとV/F制御器12の電圧指令Vsとに基づき三相正弦波電圧基準Vsu,Vsv,Vswを演算し、インバータユニット4及び電力演算器15に出力する。また、インバータユニット4から誘導電動機5に流れるインバータユニット4の出力電流としての電流Iu,Iv,Iwを電流検出器14a,14b,14cによりおのおの検出する。電力演算器15は、相電圧基準信号発生器13の三相正弦波電圧基準Vsu,Vsv,Vswと電流検出器14a,14b,14cの検出した電流Iu,Iv,Iwからインバータユニット4の出力Pを演算し、偏差検出器16に出力する。
偏差検出器16は、図示しない電力設定器からの電圧低下時電力指令値である電力指令値Psと電力演算器15にて演算された出力Pとの電力偏差ΔPを求め、除算器17に出力する。除算器17は、偏差検出器16にて求められた電力偏差△Pを、出力周波数指令ωoで除してトルク指令Tを演算する。ゲインGを持つ積分器18は、除算器17からのトルク指令Tと負荷22を含んだ誘導電動機5の慣性エネルギーJとに基づいて周波数補正分ωsを算出する。判定器19に停電検出器6から電圧低下信号及び電圧復帰信号な入力され、積分器18から周波数補正分ωsが入力され、これらに基づきスイッチ11の開閉制御を行う。
復帰装置25は、停電検出器6から電圧復帰信号を受けて積分器18の蓄積電荷を一定速度で放電させる。
なお、速度設定器9とスイッチ11と偏差検出器16と除算器17と積分器18と判定器19と加算器20とがこの発明の周波数制御手段、速度設定器9が運転周波数を設定する運転周波数設定手段、積分器18が周波数補正分算出手段、スイッチ11と積分器18と復帰装置25とが電圧回復時復帰手段である。
次に動作について説明する。三相交流電源1に瞬低が発生した場合、停電検出器6から電圧低下信号が判定器19に対して発信されるので、判定器19は直ちにスイッチ11を閉とする。電力指令値Psには直流平滑コンデンサ3に蓄積されているエネルギーを消費しないようにするために予めPs=0が与えられている。電力演算器15は下記(1)式の関係を用いてインバータユニット4の出力Pを算出する。
P=Vu×Iu+Vv×Iv+Vw×Iw (1)
除算器17では電力指令値Psと演算された出力Pとの偏差△Pから、出力周波数指令ωoとモータ極数pとを用いて次の(2)式によりトルク指令値Tを演算する。
T=974×△P/(120×ωo/p) (2)
さらに負荷22を含んだ誘導電動機5の慣性エネルギーJ(以下、単に誘導電動機5の慣性エネルギーJという、負荷の慣性エネルギーが小さいときは誘導電動機5でけでよい)と速度Nは、その運動方程式から次の(3)式の関係
N∝∫(1/J)・T・dt (3)
にあるので、除算器17の出力であるトルク指令値Tを誘導電動機5の慣性エネルギーJに対応した積分器18(ゲインG)に入力して積分器18の出力として周波数補正分ωsを得る。つまり、積分器18は入力されたトルク指令Tと誘導電動機5の慣性エネルギーJのモデルに基づき周波数補正分ωsを得る。
この周波数補正分ωsは、加算器20に出力される加減速ランプ発生器10の指令値と加算され出力周波数指令ωoとしてV/F制御器12に与えられる。V/F制御器12は与えられた加算器20から出力周波数指令ωoに基づいて所定の電圧指令Vsを演算し、相電圧基準信号発生器13へ発信する。相電圧基準信号発生器13はV/F制御器12から与えられた電圧指令Vsに基づいて三相正弦波電圧基準Vsu,Vsv,Vswを求め、インバータユニット4に与え、インバータユニット4はこの三相正弦波電圧基準Vsu,Vsv,Vswに基づいて三相交流電圧Vu,Vv,Vwを出力し誘導電動機5を駆動する。
ここで、運転周波数ωrに周波数補正分ωsが加算された出力周波数指令ωoはインバータユニット4から供給される電力が0となるよう動作する。従って、出力周波数指令ωoに基づいて演算された三相正弦波電圧基準Vsu,Vsv,Vswにより運転される誘導電動機5に対して電力の供給を必要としないため、停電時も直流平滑コンデンサに蓄積されているエネルギーは消費されることなく保持され、直流電圧が低下せず、誘導電動機5を継続して安定に運転できることになる。
すなわち、停電検出器6が三相交流電源1の電圧低下を検出すると、スイッチ11を直ちに切り換え、電力演算器15が相電圧基準信号発生器13の発生する電圧基準信号と誘導電動機5の入力電流とに基づいてインバータユニット4の出力(電力)を演算し、インバータユニット4の出力が電力指令値Ps(0に設定)と同じになるように、誘導電動機5の制御を電圧制御から電力制御に移行させて回生運転とし、直流平滑コンデンサ3の蓄積電荷の消費により直流側の電圧低下を招くことを防止し、誘導電動機5の運転を継続できるようにする。
次に復電後の動作について説明する。電圧が回復した後(復電後)は誘導電動機5は電力制御から本来の速度制御に戻す必要がある。ショックレスに速度制御に移行させるために、停電検出器6は三相交流電源1の電圧が上記別の所定値以上に回復したことすなわち複電を検出すると復帰装置25に電圧復帰信号を発信する。復帰装置25は電圧復帰信号を受信すると、そのランプ出力により周波数補正分ωsを積分器18の入力に関わらず加減速ランプ発生器10の出力と同じ傾きで減少するよう積分器18の放電を制御する。
積分器18の積分出力である周波数補正分ωsが減少して行き、周波数補正分ωsが所定値以下(ほぼ0)になった時点で、判定器19は電圧の回復が完了したと判断しスイッチ11を開とし、積分器18の周波数補正分ωsの加算を中止する。前記一連の動作にて、見かけ上誘導電動機5は通常の加速と同じ動作をするため、安定かつ速やかに誘導電動機5の速度は本来の速度設定値ωrに回復し、速度制御に復帰する。
なお、上記実施の形態では、相電圧基準信号発生器13の三相正弦波電圧基準Vsu,Vsv,Vswと電流検出器14a,14b,14cの検出した誘導電動機5に流れる電流Iu,Iv,Iwからインバータユニット4の出力Pを演算するとしているが、誘導電動機5以外の負荷がある場合は、誘導電動機5に流れる電流Iu,Iv,Iwの代わりにらインバータユニット4から出力される電流を測定し、この電流に基づきインバータユニット4の出力Pを演算するする。
以上のように、この実施の形態によれば、交流電源から電力の供給を受けて直流に変換する順変換装置と直流を交流に変換する逆変換装置と順変換装置の直流側に接続されたコンデンサとを有し逆変換装置の出力により誘導電動機を駆動する電圧形インバータ装置本体、出力周波数指令信号に基づいて逆変換装置の出力電圧指令値を発生する電圧基準信号発生手段、交流電源の電圧を検出する電圧検出手段、逆変換装置の出力電流を検出する電流検出手段、出力電圧指令値と逆変換装置の出力電流とに基づいて逆変換装置の出力を求める出力算出手段、逆変換装置の出力と予め定められた電圧低下時電力指令値との出力偏差を求める偏差検出手段、電圧検出手段が交流電源の電圧が所定値以下に低下したことを検出したとき出力偏差が零になるように出力周波数指令信号を制御する周波数制御手段を備えた。
また、周波数制御手段は、運転周波数を設定する運転周波数設定手段及び出力偏差と誘導電動機の回転エネルギーとに基づいて周波数補正分を算出する周波数補正分算出手段を有し、運転周波数を出力周波数指令信号として出力するとともに電圧検出手段が交流電源の電圧が所定値以下に低下したことを検出したとき運転周波数を周波数補正分にて補正を行うことにより出力偏差が零になるように出力周波数指令信号を制御するものとした。
さらに、電圧検出手段が交流電源の電圧が予め定められた所定の値以上に復帰したことを検出したとき周波数補正分を一定速度で減少させるとともに周波数補正分が減少して運転周波数との差が所定値以下になったとき運転周波数に対する周波数補正分による補正を中止する電圧回復時復帰手段を設けた。
従って、順変換装置の直流側の電圧を検出する検出器を設けなくても出力算出手段により出力電圧指令値と逆変換装置の出力電流とに基づいて逆変換装置の出力を求めることができ、瞬時停電など交流電源の電圧の一時的な低下が発生しても装置を停止することなく誘導電動機の運転を可能とする安価な電圧形インバータ装置を得ることができる。また、交流電源の電圧が回復した後に、誘導電動機の制御を電力制御から速度制御にショックレスに移行させることができる。
実施の形態2.
図2は、実施の形態2である電圧形インバータ装置の構成を示す構成図である。図2に示すように、スイッチ31、積分器38、復帰装置45を設け、スイッチ31によりV/F制御器12に与える信号を、加減速ランプ発生器10からの出力信号と、積分器38からの出力信号とを切換えて、これを出力周波数指令ωoとしてV/F制御器12に与えるようにすることもできる。この場合、予め三相交流電源1の電圧が正常で電圧形インバータ装置が加減速ランプ発生器10のからの出力信号により運転しているときに(ωo=ωr)、すなわち判定器19によりスイッチ31を介して加減速ランプ発生器10側が選択されているときに、積分器38には加減速ランプ発生器10の出力と同じ充電量を初期値として与えておく。なお、その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
通常、スイッチ31は速度設定器9側に切り換えられており、速度設定器9の速度指令ωrが出力周波数指令ωoとしてV/F制御器12に与えられ、誘導電動機5は通常の速度制御がなされている。三相交流電源1に瞬低が発生した場合、停電検出器6からの電圧圧低下信号を受けて判定器19は直ちにスイッチ31を切り換え、積分器38の出力を出力周波数指令ωoとしてV/F制御器12に与える。なお、積分器38は、除算器17からのトルク指令Tを誘導電動機5の慣性エネルギーJを考慮して積分して電圧低下時周波数指令値ωcを算出する。V/F制御器12は電圧低下時周波数指令値ωcに基づいて電圧指令Vsを算出し、相電圧基準信号発生器13を介してインバータユニット4から誘導電動機5に供給される電力が0となるように制御する。これにより、直流側の出電圧低下を来すことなく、誘導電動機2を継続して安定に運転できる。
復電後は、復帰装置45が停電検出器6から電圧復帰信号を受けて積分器38の積分値である電圧低下時周波数指令値ωcがその入力に関わらず加減速ランプ発生器10の出力と同値となるよう一定のランプで充電して行く、すなわち積分器18の出力を一定の速度で増加して行く。そして判定器19は、積分器38の出力である電圧低下時周波数指令値ωcと加減速ランプ発生器10の出力である運転周波数指令値ωrとの差が所定の値以下(ほぼ0)になった時点で電圧の回復が完了したと判断し、スイッチ31を元の状態に切り換える。これにより、複電後、電力制御から速度制御にショックレスに戻すことができる。
なお、速度設定器9と偏差検出器16と除算器17と判定器19と加算器20とスイッチ31と積分器38とがこの発明の周波数制御手段、速度設定器9が運転周波数を設定する運転周波数設定手段、積分器38が電圧低下時周波数指令値算出手段、判定器19とスイッチ31と積分器38と復帰装置45とが電圧回復時復帰手段である。
以上のようにこの実施の形態によれば、周波数制御手段は、運転周波数を設定する運転周波数設定手段及び出力偏差と誘導電動機の回転エネルギーとに基づいて電圧低下時周波数指令値を算出する電圧低下時周波数指令値算出手段を有し、運転周波数を出力周波数指令信号として出力するとともに電圧検出手段が交流電源の電圧が所定値以下に低下したことを検出したとき出力周波数指令信号を運転周波数から電圧低下時周波数指令値に切り換えることにより出力偏差が零になるように出力周波数指令信号を制御するものとした。
そして、電圧検出手段が交流電源の電圧が予め定められた所定の値以上に復帰したことを検出したとき電圧低下時周波数指令値を一定速度で増加させるとともに電圧低下時周波数指令値が増加して運転周波数との差が所定値以下になったとき出力周波数指令信号を電圧低下時周波数指令値から運転周波数に切り換える電圧回復時復帰手段を設けた。
従って、順変換装置の直流側の電圧を検出する検出器を設けなくても出力算出手段により出力電圧指令値と逆変換装置の出力電流とに基づいて逆変換装置の出力を求めることができ、瞬時停電など交流電源の電圧の一時的な低下が発生しても装置を停止することなく誘導電動機の運転を可能とする安価な電圧形インバータ装置を得ることができる。また、交流電源の電圧が回復した後に、誘導電動機の制御を電力制御から速度制御にショックレスに移行させることができる。
上記各実施の形態において、電力指令値Pの図示しない設定器、積分器18は、アナログ回路であればボリューム、デジタル回路であればメモリまたは自己消去可能な不揮発メモリなどによって構成することができ、容易にその設定値やゲインを変更できる。なお、各構成要素は必要に応じてアナログ回路を用いたり、マイクロプロセッサやデジタル回路を用いたり、またこれらを適宜混ぜて用いることにより実現できる。
この発明の実施の形態1である電圧形インバータ装置の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態2である電圧形インバータ装置の構成を示す構成図である。
符号の説明
1 三相交流電源、2 整流器、3 直流平滑コンデンサ、
4 インバータユニット、5 誘導電動機、6 停電検出器、9 速度設定器、
10 加減速ランプ発生器、11,31 スイッチ、12 V/F制御器、
13 相電圧基準信号発生器、14a,14b,14c 電流検出器、
15 電力演算器、16 偏差検出器、17 除算器、18,38 積分器、
19,39 判定器、20 加算器、25,45 復帰装置。

Claims (5)

  1. 交流電源から電力の供給を受けて直流に変換する順変換装置と上記直流を交流に変換する逆変換装置と上記順変換装置の直流側に接続されたコンデンサとを有し上記逆変換装置の出力により誘導電動機を駆動する電圧形インバータ装置本体、出力周波数指令信号に基づいて上記逆変換装置の出力電圧指令値を発生する電圧基準信号発生手段、上記交流電源の電圧を検出する電圧検出手段、上記逆変換装置の出力電流を検出する電流検出手段、上記出力電圧指令値と上記逆変換装置の出力電流とに基づいて上記逆変換装置の出力を求める出力算出手段、上記逆変換装置の出力と予め定められた電圧低下時電力指令値との出力偏差を求める偏差検出手段、上記電圧検出手段が上記交流電源の電圧が所定値以下に低下したことを検出したとき上記出力偏差が零になるように上記出力周波数指令信号を制御する周波数制御手段を備えた電圧形インバータ装置。
  2. 上記周波数制御手段は、運転周波数を設定する運転周波数設定手段及び上記出力偏差と上記誘導電動機の回転エネルギーとに基づいて周波数補正分を算出する周波数補正分算出手段を有し、上記運転周波数を上記出力周波数指令信号として出力するとともに上記電圧検出手段が上記交流電源の電圧が所定値以下に低下したことを検出したとき上記運転周波数を上記周波数補正分にて補正を行うことにより上記出力偏差が零になるように上記出力周波数指令信号を制御するものであることを特徴とする請求項1に記載の電圧形インバータ装置。
  3. 上記電圧検出手段が上記交流電源の電圧が予め定められた所定の値以上に復帰したことを検出したとき上記周波数補正分を一定速度で減少させるとともに上記周波数補正分が減少して上記運転周波数との差が所定値以下になったとき上記運転周波数に対する上記周波数補正分による補正を中止する電圧回復時復帰手段を設けたものであることを特徴とする請求項2に記載の電圧形インバータ装置。
  4. 上記周波数制御手段は、運転周波数を設定する運転周波数設定手段及び上記出力偏差と上記誘導電動機の回転エネルギーとに基づいて電圧低下時周波数指令値を算出する電圧低下時周波数指令値算出手段を有し、上記運転周波数を上記出力周波数指令信号として出力するとともに上記電圧検出手段が上記交流電源の電圧が所定値以下に低下したことを検出したとき上記出力周波数指令信号を上記運転周波数から上記電圧低下時周波数指令値に切り換えることにより上記出力偏差が零になるように上記出力周波数指令信号を制御するものであることを特徴とする請求項1に記載の電圧形インバータ装置。
  5. 上記電圧検出手段が上記交流電源の電圧が予め定められた所定の値以上に復帰したことを検出したとき上記電圧低下時周波数指令値を一定速度で増加させるとともに上記電圧低下時周波数指令値が増加して上記運転周波数との差が所定値以下になったとき上記出力周波数指令信号を上記電圧低下時周波数指令値から上記運転周波数に切り換える電圧回復時復帰手段を設けたものであることを特徴とする請求項4に記載の電圧形インバータ装置。
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