JP2008178158A - 電力変換装置 - Google Patents

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Hiroshi Ito
寛 伊藤
Tomoyuki Kawakami
知之 川上
Kenji Fujiwara
賢司 藤原
Akihiko Iwata
明彦 岩田
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Abstract

【課題】太陽電池パネルで発生した電圧を昇降圧した後、交流変換して系統に交流電力を供給する電力変換装置おいて、パネルの浮遊容量に流れる漏洩電流を抑制すると共に、変換効率の向上を図る。
【解決手段】太陽電池パネル1の電圧を昇降圧した直流電圧を直流源とした第1の単相インバータ10の交流側両端子の一方に第2の単相インバータ11を、他方に第3のインバータ12を直列接続する。2つの単相インバータ11、12の直流入力電圧を該同等とし、出力タイミングを同期させ漏洩電流を抑制する第1の制御モードと、出力タイミングをずらせて損失を低減させる第2の制御モードとを、天候などで変化する浮遊容量の大きさに応じて流れる漏洩電流を検出して切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置に関し、特に太陽光電圧を系統に連系するパワーコンディショナ等に用いる電力変換装置に関するものである。
従来のパワーコンディショナでは、太陽光電圧Vをチョッパ回路で昇圧した直流電圧V3Bを直流電源とした第1のインバータ3B-INVと、他のインバータ2B-INV、1B-INVとの交流側を直列に接続して、各インバータの発生電圧の総和にて出力電圧を得るようにパワーコンディショナを構成し、チョッパ回路で昇圧した直流電圧V3Bよりも高い電圧を出力可能にして効率向上を図っている。さらに、第1のインバータ3B-INVの交流側両端子の一方にインバータ1B-INVが、他方にインバータ2B-INVが接続され、2つのインバータ1B-INV、2B-INVの出力を等しくなるように制御したため、直流電源V3Bの中間点電位をパワーコンディショナの出力電圧Voutの中間電位と同等にできる。即ち、中点を接地した系統に供給する場合、直流電源V3Bの中間点電位をアース電位にすることができ、太陽光パネルの電位変動が抑制できる。これにより太陽光パネルと地面との間の浮遊容量に流れる漏洩電流を抑制する(例えば、特許文献1参照)。
国際公開WO2006/090674号公報
太陽光電圧を系統に連系させるパワーコンディショナでは、インバータ動作により太陽電池に接続されたP側電位やN側電位が変動する。太陽電池のパネルと大地の間には浮遊容量が存在し、晴天時の容量は無視できるが特に雨上がりの発電時にはその値が問題になることを、平成8年電気学会産業応用部門大会No77、古川氏らによって報告されている。インバータ動作時の電位変動がこの浮遊容量を通して大地に電流を流すと、漏電遮断器を誤動作させる場合がある。
上述した従来のパワーコンディショナでは、第1のインバータの交流側両端子の一方にインバータ1B-INVを、他方にインバータ2B-INVを接続して、両側2つのインバータ1B-INV、2B-INVの出力を等しくなるように制御することにより、第1のインバータに接続した太陽電池のP側、N側の電位変動を抑制していた。しかしながら、両側2つのインバータ1B-INV、2B-INVはPWM制御での出力を同期させるため、出力和は、2倍の電圧変化によるPWM電圧波形になり、出力波形の歪みが大きくなる。このため、出力側に設けたフィルタリアクトルでの損失が増大しパワーコンディショナの効率が低下してしまうという問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、太陽電池パネルからの直流電力を交流に変換して系統や負荷に出力する電力変換装置において、太陽電池パネルの浮遊容量を通して大地に流れる漏洩電流を抑制すると共に、出力電圧波形の歪みを低減して出力フィルタでの損失低減を図ることを目的とする。
この発明に係る電力変換装置と、コンデンサと該コンデンサの直流電力を交流電力に変換する第1の単相インバータとを太陽電池パネルの正負出力線間に接続し、該第1の単相インバータの交流側第1の端子に第2の単相インバータの交流側を直列接続すると共に、該第1の単相インバータの交流側第2の端子に第3の単相インバータの交流側を直列接続し、上記第2、第3の単相インバータの各直流入力電圧は、上記第1の単相インバータの入力直流電圧以下で概同等であり、上記第1〜第3の単相インバータの各発生電圧の総和により出力電圧を制御する。そして、上記太陽パネルと大地との間に発生する浮遊容量の大きさに応じて上記第2の単相インバータと上記第3の単相インバータとの出力タイミングを調整するものである。
この発明による電力変換装置は、天候等の外部環境で変動する浮遊容量の大きさに応じて、第2の単相インバータと第3の単相インバータとの出力タイミングを調整することで出力電圧波形の歪みを調整すると共に太陽電池パネルの電位変動を調整でき、浮遊容量を通して大地に流れる漏洩電流を抑制できると共に、出力電圧波形の歪みを低減して出力フィルタでの損失が低減でき、信頼性および効率の高い電力変換装置が得られる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による電力変換装置(以下、パワーコンディショナと称す)を図について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1によるパワーコンディショナの構成を示す回路図である。図1に示すように、太陽電池パネル1が発電した電圧は、降圧スイッチ16、降圧ダイオード15、昇降圧リアクトル17、昇圧ダイオード13および昇圧スイッチ14からなる昇降圧コンバータ15に入力され、昇降圧コンバータ15は太陽電池パネル1で得られた直流電圧を所定の電圧まで昇圧あるいは降圧し、第1の直流電源となるコンデンサ2に充電される電圧が得られる。このコンデンサ2の中点電位を仮定してその点をX電位とする。
また、コンデンサ2の直流電力を入力とする第1の単相インバータ10の交流側両端子の一方に第2の単相インバータ11が、他方に第3の単相インバータ12が接続され、交流側が直列接続された3個の単相インバータ10〜12にてインバータ部を構成する。各単相インバータ10〜12は、ダイオードを逆並列に接続した複数個のIGBT等の自己消弧型半導体スイッチング素子で構成され、これらの発生電圧を組み合わせた総和としての電圧をインバータ部から出力する。
また、第1の単相インバータ10の交流側両端子間を短絡させる短絡用スイッチ18としてダイオードを逆並列に接続した2個のIGBT等の自己消弧型半導体スイッチング素子Qx、Qyが、第1の単相インバータ10に並列に接続される。
第2、第3の単相インバータ11、12の直流電源となるコンデンサ3、4は、DC/DCコンバータ6を介して第1の単相インバータ10のコンデンサ2と接続され、該コンデンサ2との間でエネルギ授受される。コンデンサ3、4の電圧は概同等で、第1の単相インバータ10のコンデンサ2の電圧以下である。
インバータ部からの出力電圧はフィルタリアクトル8およびフィルタコンデンサ7aにより平滑され、交流電圧Voutを系統9に供給する。なお、系統9は柱状トランスにて中点を接地しているものとする。
また、20は太陽電池パネル1の正極側出力に接続されるP側出力線、21は負極側出力に接続されるN側出力線で、後段のコンデンサ2および第1の単相インバータ10は、太陽電池P側出力線20と太陽電池N側出力線21との間に接続される。
また、19は、太陽電池パネル1と大地との間の浮遊容量を示し、電流センサ22は、太陽電池P側出力線20と太陽電池N側出力線21とに流れる電流を同時に測定してその電流量の差から浮遊容量19を流れる漏洩電流を検出する。制御装置23は、電流センサ22から漏洩電流量信号27を入力し、第1の単相インバータ10および短絡用スイッチ18と第2の単相インバータ11と第3の単相インバータ12とに各制御信号24〜26を出力して制御する。制御装置23は、電流センサ22からの漏洩電流量信号27を入力して各単相インバータ10〜12および短絡スイッチ18への制御信号24〜26に反映できるCPUやDSPあるいはPLDやFPGAなどで構成される。
次に動作について説明する。
上述したように、太陽電池パネル1と大地の間には浮遊容量19があり、雨天や雨上がりと晴天時とでは、その浮遊容量19に差が生じる。パワーコンディショナのインバータ動作により太陽電池パネル1のP側電位やN側電位が変動すると、浮遊容量19を通して大地に漏洩電流を流すものであるが、晴天時には、浮遊容量19が小さく漏洩電流は僅かであり、雨天や雨上がりには浮遊容量19が大きくなり漏洩電流による影響への考慮が必要である。
第1の単相インバータ10は、半周期に1パルスの電圧を出力し、直流入力電圧が概等しい第2、第3の単相インバータ11、12は、目標の出力電圧と第1の単相インバータの出力電圧との差分を補うようにPWM制御により出力する。
第1の単相インバータ10の出力電圧が0である期間では、短絡スイッチ18にて第1の単相インバータ10の交流側両端子間を短絡させると共に、第1の単相インバータ10内の全ての半導体スイッチQ11〜Q14をオフ状態にする。このように全ての半導体スイッチQ11〜Q14をオフ状態にしてコンデンサ2と系統9(交流出力用電力線)とを遮断することにより、コンデンサ2および太陽電池パネル1の電位が系統電圧の変動による影響を受けない。
制御装置23は、インバータ部の制御モードを2種備えて、切り替えて用いる。第1の制御モードでは、第2、第3の単相インバータ11、12の出力タイミングを一致させて同等の出力電圧を発生させ、第2の制御モードでは、第2、第3の単相インバータ11、12の出力タイミングをずらせる。なお、第2、第3の単相インバータ11、12の出力タイミングの調整は、PWM制御における搬送波の位相調整により行える。搬送波の位相を一致させると出力タイミングも一致し、搬送波の位相を180度以下の範囲でずらすことにより出力タイミングのずらし調整が容易で確実に行える。
図2は、第1の制御モード、即ち、第2、第3の単相インバータ11、12の出力タイミングを一致させる場合の動作を説明する波形図である。図2(a)は、各単相インバータ10〜12の出力の総和であるインバータ総出力電圧を示し、図2(b)は、第2の単相インバータ11の出力電圧と第3の単相インバータ12の出力電圧との合計電圧を示す。また、第1の単相インバータ10のコンデンサ2の中点電位であるX点電位の変化を図2(c)に、浮遊容量19に流れる漏洩電流の計算波形を図2(d)に示す。
図2に示す第1の制御モードでは、第2の単相インバータ11の出力と第3の単相インバータ12との出力は等しく、X点電位をパワーコンディショナの出力電圧Voutの中間電位と同等にできる。出力電圧Voutは系統電圧とほぼ同じであるので、X点電位は、ほぼアース電位で変動がなくなり(図2(c))、漏洩電流も理論的にはなくなる(図2(d))。なお、実際にはコンデンサ3、4の電圧差や配線の影響で若干ずれるものである。
この場合、第2、第3の単相インバータ11、12の出力タイミングが一致しているため、例えば各コンデンサ3、4の電圧を70Vとすると、見かけ上、2倍の140Vの電圧にてPWM制御するのと同様の制御となり(図2(b))、インバータ総出力電圧の電圧波形を形成する段数は少ない(図2(a))。
図3は、第2の制御モード、即ち、第2、第3の単相インバータ11、12の出力タイミングをずらせる場合の動作を説明する波形図である。図3(a)は、各単相インバータ10〜12の出力の総和であるインバータ総出力電圧を示し、図3(b)は、第2の単相インバータ11の出力電圧と第3の単相インバータ12の出力電圧との合計電圧を示す。また、第1の単相インバータ10のコンデンサ2の中点電位であるX点電位の変化を図3(c)に、浮遊容量19に流れる漏洩電流の計算波形を図3(d)示す。
図3に示す第2の制御モードでは、例えば各コンデンサ3、4の電圧を70Vとして、搬送波の位相を180度ずらしたPWM制御にて第2、第3の単相インバータ11、12の出力タイミングをずらせている。これにより、見かけ上、搬送波の周波数を2倍にしてPWM制御するのと同様の制御となり(図3(b))、インバータ総出力電圧の電圧波形を形成する段数は図2の場合と比して多く、出力波形の歪みは低減される(図3(a))。
この場合、第2の単相インバータ11の出力と第3の単相インバータ12との出力とは異なるものとなり、インバータ動作に伴い、X点電位は変動し(図3(c))、この電位変動により漏洩電流が流れる(図3(d))。
制御装置23では、電流センサ22から漏洩電流量信号27を入力し、晴天時などで浮遊容量19が小さく、漏洩電流量信号27が小さいときは第2の制御モードを用いる。即ち、第2、第3の単相インバータ11、12の出力タイミングをずらせて出力電圧波形の歪みを低減し、出力側に設けられたフィルタリアクトル8での損失を低減して高効率運転を行う。天候の悪化等により浮遊容量19が増大して漏洩電流量信号27が大きくなり予め設定された所定値を超えると、第1の制御モードを用いる。即ち、第2、第3の単相インバータ11、12の出力タイミングを一致させて、X点電位および太陽電池パネル1の電位変動を抑制し、漏洩電流を抑制する。漏洩電流量信号27が小さくなると、再び第2の制御モードに戻す。
これにより、出力電圧波形の歪みを低減してフィルタリアクトル8での損失が低減でき効率向上が図れると共に、漏洩電流を所定の範囲内に抑えて漏電遮断器への悪影響を防止できる。
なお、制御モードの切り替えを、ある一定レベルの漏洩電流量信号27で判定する場合、この切り替えに使用する電流閾値はヒステリシスを設けてもよい。
上述したように、漏洩電流は浮遊容量19の大きさに応じて流れるもので、上記実施の形態は、漏洩電流量信号27により浮遊容量19の大きさを検知して、該浮遊容量19の大きさに応じて第2、第3の単相インバータ11、12の出力タイミングの調整を行っているものである。太陽電池P側出力線20と太陽電池N側出力線21とに流れる電流の差は、漏洩電流が発生しないとき通常0であり、漏洩電流が発生した場合、漏洩電流値が上記電流差として検出される。ここでは、太陽電池P側出力線20と太陽電池N側出力線21とに流れる電流を電流センサ22により同時に測定して、その電流量の差を示す漏洩電流量信号27から漏洩電流を検出したため、容易に漏洩電流を検出して漏洩電流を所定の範囲内に抑える制御が可能になる。
なお、浮遊容量19の大きさは、他の方法で検知しても良く、直接検出するのは容易ではないが、例えば、大地と太陽電池パネル1との間の静電容量をインピーダンスアナライザなどで検出して得ることもできる。また、検出された浮遊容量19の大きさに応じて上記第1、第2の制御モードを切り替えることで、同様の効果が得られる。
また、第2、第3の単相インバータ11、12の出力タイミングの調整は、一致させるか、180度ずらせるかとしたが、ずらせる場合は、180度に限るものではなく、またずらし角度を複数段階設けても良い。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2による電力変換装置(以下、パワーコンディショナと称す)を図4に基づいて説明する。
この実施の形態は、漏洩電流の検出を他の方法で行ったものであり、複数(この場合2つ)の第2のフィルタコンデンサ7b、7cを直列接続して、出力側のフィルタコンデンサ7aに並列接続し、直列接続された第2のフィルタコンデンサ7b、7cの中点と太陽電池N側出力線21とを結ぶバイパス回路28を設ける。上記実施の形態1における電流センサ22の替わりに、バイパス回路28を流れる電流を測定する電流センサ29を設け、この電流センサ29により得られた電流検出信号30により漏洩電流が検出される。
制御装置23は、電流センサ29からの電流検出信号30を入力して、第1の単相インバータ10および短絡用スイッチ18と第2の単相インバータ11と第3の単相インバータ12とに各制御信号24〜26を出力して制御する。
その他の構成は、上記実施の形態1と同様である。
この実施の形態では、直列接続された第2のフィルタコンデンサ7b、7cの中点と太陽電池N側出力線21とを結ぶバイパス回路28を設けたため、太陽電池パネル1から浮遊容量19を通して大地に流れる漏洩電流は、分岐してバイパス回路28にも流れる。このため、バイパス回路28を流れる電流を電流センサ29で測定することにより測定電流に比例する漏洩電流が検出できる。
そして、制御装置23では、電流センサ29から電流検出信号30を入力し、晴天時などで浮遊容量19が小さく、電流検出信号30が小さいときは第2の制御モードを用いる。即ち、第2、第3の単相インバータ11、12の出力タイミングをずらせて出力電圧波形の歪みを低減し、出力側に設けられたフィルタリアクトル8での損失を低減して高効率運転を行う。天候の悪化等により浮遊容量19が増大して電流検出信号30が大きくなり予め設定された所定値を超えると、第1の制御モードを用いる。即ち、第2、第3の単相インバータ11、12の出力タイミングを一致させて、X点電位および太陽電池パネル1の電位変動を抑制し、漏洩電流を抑制する。電流検出信号30が小さくなると、再び第2の制御モードに戻す。なお、第1、第2の制御モードの制御は上記実施の形態1と同様である。
これにより、上記実施の形態1と同様に、出力電圧波形の歪みを低減してフィルタリアクトル8での損失が低減でき効率向上が図れると共に、漏洩電流を所定の範囲内に抑えて漏電遮断器への悪影響を防止できる。
なお、上記実施の形態2では、バイパス回路28は太陽電池N側出力線21に接続したが、太陽電池P側出力線20あるいは、X点電位に相当する点に電気的に接続しても同様の効果が得られる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3による電力変換装置(以下、パワーコンディショナと称す)を図5に基づいて説明する。
図5に示すように、太陽電池パネル1が発電した直流電力はDC/ACコンバータ36により交流に変換され、トランス35の1次側に入力される。トランス35の2次側に出力される交流電力は、整流器37にて整流されて直流電力に変換され、第1の直流電源としてのコンデンサ38へ供給される。
また、コンデンサ38の直流電力を入力とする第1の単相インバータ31と、第2の直流電源としての第2のコンデンサ32の直流電力を入力とする第2の単相インバータ33との交流側を直列接続してインバータ部を構成する。各単相インバータ31、33は、ダイオードを逆並列に接続した複数個のIGBT等の自己消弧型半導体スイッチング素子で構成され、これらの発生電圧を組み合わせた総和としての電圧をインバータ部から出力する。
第2のコンデンサ32は、DC/DCコンバータ34を介して第1の単相インバータ31のコンデンサ38と接続され、該コンデンサ38との間でエネルギ授受される。また、第2のコンデンサ32の電圧は、第1の単相インバータ31のコンデンサ38の電圧以下である。
インバータ部からの出力電圧はフィルタリアクトル8およびフィルタコンデンサ7aにより平滑され、交流電圧Voutを系統9に供給する。なお、系統9は柱状トランスにて中点を接地しているものとする。
第1の単相インバータ31は、半周期に1パルスの電圧を出力し、第2の単相インバータ33は、目標の出力電圧と第1の単相インバータ31の出力電圧との差分を補うようにPWM制御により出力する。これにより、太陽電池パネル1からDC/ACコンバータ36、トランス35および整流器37を介して得たコンデンサ38の電圧よりも高い電圧を出力可能になる。また、PWM制御に用いる電圧は小さい電圧であるため、スイッチング損失が低く抑えられ全体として損失の低減効果が期待できると共に、小さなフィルタ回路7a、8でも滑らかな交流波形が出力できる。
また、太陽電池パネル1には大きな浮遊容量が発生する場合があり、この時、仮に太陽電池パネル1の電位が変動すると漏洩電流が発生する。この実施の形態では、太陽電池パネル1とコンデンサ38との間にトランス35が設けられ、第1の単相インバータ31の母線の電位変動が太陽電池パネル1に影響しない。このため、パワーコンディショナのインバータ動作により太陽電池パネル1の電位が変動するのが防止でき、漏洩電流を防止することができる。
このように、太陽電池パネル1の直流電力をトランス35を介してコンデンサ38に供給したため、インバータ動作に伴って漏洩電流が流れるのが防止できると共に、スイッチング損失およびフィルタリアクトル8での損失も少なく、変換効率の高いパワーコンディショナが実現できる。
なお、第1の単相インバータ31の交流側に2つ以上の第2の単相インバータを直列接続しても良い。第1の単相インバータ31の母線の電位変動が太陽電池パネル1に影響しないため、2つ以上の第2の単相インバータを第1の単相インバータ31の片側に配置しても良く、該複数の第2の単相インバータの直流入力電圧を異なるものとしても良い。この場合、第1、第2の単相インバータの各発生電圧の総和で出力し、複数の第2の単相インバータの内の1つをPWM制御しても良く、あるいは、PWM制御を用いずに階調制御による階段状の波形形成を行っても良い。このため、漏洩電流の問題が回避され、変換効率が高く、しかも設計上の自由度の高いパワーコンディショナが得られる。
この発明の実施の形態1によるパワーコンディショナの構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態1によるパワーコンディショナの第1の制御モードを示す波形図である。 この発明の実施の形態1によるパワーコンディショナの第2の制御モードを示す波形図である。 この発明の実施の形態2によるパワーコンディショナの構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態3によるパワーコンディショナの構成を示す回路図である。
符号の説明
1 太陽電池パネル、2 コンデンサ、7b,7c 第2のフィルタコンデンサ、
9 系統、10 第1の単相インバータ、11 第2の単相インバータ、
12 第3の単相インバータ、19 浮遊容量、20 太陽電池P側出力線、
21 太陽電池N側出力線、22 電流センサ、23 制御装置、
28 バイパス回路、29 電流センサ、31 第1の単相インバータ、
32 第2の直流電源としての第2のコンデンサ、33 第2の単相インバータ、
34 DC/DCコンバータ、35 トランス、
38 第1の直流電源としてのコンデンサ。

Claims (7)

  1. コンデンサと該コンデンサの直流電力を交流電力に変換する第1の単相インバータとを太陽電池パネルの正負出力線間に接続し、該第1の単相インバータの交流側第1の端子に第2の単相インバータの交流側を直列接続すると共に、該第1の単相インバータの交流側第2の端子に第3の単相インバータの交流側を直列接続し、上記第2、第3の単相インバータの各直流入力電圧は、上記第1の単相インバータの入力直流電圧以下で概同等であり、上記第1〜第3の単相インバータの各発生電圧の総和により出力電圧を制御する電力変換装置において、
    上記太陽電池パネルと大地との間に発生する浮遊容量の大きさに応じて上記第2の単相インバータと上記第3の単相インバータとの出力タイミングを調整することを特徴とする電力変換装置。
  2. 上記第2、第3の単相インバータの出力タイミングを概一致させて出力電圧を概同等とする第1の制御モードと、上記第2、第3の単相インバータの出力タイミングをずらせて出力させる第2の制御モードとの2種の制御モードを備え、上記浮遊容量の大きさに応じて2種の制御モードを切り替えて用いることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 上記第2の単相インバータと上記第3の単相インバータとの出力タイミングの調整は、該各単相インバータのPWM制御における搬送波の位相調整により行うことを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 上記太陽電池パネルと大地との間に発生する浮遊容量を流れる漏洩電流を検出する手段を備え、上記浮遊容量の大きさに応じて変動する上記漏洩電流に基づいて上記第2の単相インバータと上記第3の単相インバータとの出力タイミングを調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置。
  5. 上記太陽電池パネルの正極側出力線に流れる電流と負極側出力線に流れる電流との差を検出することにより上記漏洩電流を検出することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 上記第1〜第3の単相インバータの各発生電圧の総和による出力電圧は負荷(あるいは系統)に出力され、2直列コンデンサを該負荷(あるいは系統)に並列に接続して設け、上記太陽電池パネルの正負出力線のいずれか、あるいは該正負出力線の中間電位と上記2直列コンデンサの中点とを接続した電流経路に流れる電流を検出することにより上記漏洩電流を検出することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  7. 太陽電池パネルからトランスを介して電力供給される第1の直流電源と、該第1の直流電源の直流電力を交流電力に変換する第1の単相インバータと、上記第1の直流電源からDC/DCコンバータを介して電力供給され該第1の直流電源の電圧以下である第2の直流電源と、該第2の直流電源の直流電力を交流電力に変換する第2の単相インバータとを備え、上記第1、第2の単相インバータの交流側を直列接続して各発生電圧の総和により出力電圧を制御することを特徴とする電力変換装置。
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