JP4874131B2 - スケジューリング方法及びそれを用いた無線基地局装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スケジューリング方法及びそれを用いた無線基地局装置に関し、複数の移動局と無線基地局装置間の回線品質に基づいて移動局を選択するための指標値を計算し、前記指標値を基に移動局を選択して前記無線基地局装置からデータを送信する無線通信システムのスケジューリング方法及びそれを用いた無線基地局装置に関する。
例えばHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)等の高速パケット通信においては、回線品質、割当頻度等に応じて、適応的に送信対象の移動局を選定するためのスケジューリング方法が規定されている。
従来のスケジューリング方法においては、回線品質、割当頻度等がTTI(Transmission Time Interval:HSDPA技術では2msec)単位で変動する可能性があるため、TTI周期毎にスケジューリング係数としての指標値を計算して、指標値が高い移動局を選定している。
回線を複数ユーザで共有するような無線通信システムはいくつか存在するが、IMT−2000を例にとって、移動通信システムを説明する。
図1は、移動通信システムの一例の構成図を示す。同図中、移動通信システムは、コアネットワーク1、は無線基地局制御装置(RNC:Radio Network Controller)2,3、多重分離装置4,5、無線基地局装置(NodeB)6a〜6e、移動局(UE:User equipment)7より構成される。
コアネットワーク1は、移動通信システム内においてルーティングを行うためのネットワークであり、例えば、ATM交換網、パケット交換網、ルーター網等により構成される。なお、コアネットワーク1は、他の公衆網(PSTN)等とも接続され、移動局7が固定電話等との間で通信を行うことも可能としている。
無線基地局制御装置2,3は、無線基地局装置6a〜6eの上位装置として位置付けられ、これらの無線基地局装置6a〜6eの使用する無線リソースの管理等を行う制御機能を備えている。また、ハンドオーバ時において、1つの移動局7からの信号を配下の複数の無線基地局装置から受信し、品質が良い方のデータを選択してコアネットワーク1側へ送出するハンドオーバ制御機能も備えている。
多重分離装置4,5は、無線基地局制御装置2,3と無線基地局装置6a〜6eとの間に設けられ、無線基地局制御装置2,3から受信した各無線基地局装置6a〜6e宛ての信号を分離し、各無線基地局装置宛てに出力すると共に、各無線基地局装置6a〜6eからの信号を多重して無線基地局制御装置2,3側に引き渡す制御を行う。
無線基地局装置6a〜6cは無線基地局制御装置2、無線基地局装置6d,6eは無線基地局制御装置3により無線リソースを管理されつつ、移動局7との間の無線通信を行う。
移動局7は、無線基地局装置6a〜6eそれぞれの無線エリア内に在圏することで、無線基地局装置6a〜6eとの間で無線回線を確立し、コアネットワーク1を介して他の通信装置との間で通信を行う。
なお、コアネットワーク1と無線基地局制御装置2,3との間のインタフェースをIuインタフェース、無線基地局制御装置2,3間のインタフェースをIurインタフェース、無線基地局制御装置2,3と各無線基地局装置6a〜6eとの間のインタフェースをIubインタフェース、無線基地局装置6a〜6eと移動局7との間のインタフェースをUuインタフェースと称し、無線基地局制御装置2〜6の装置で形成されるネットワークを特に無線アクセスネットワーク(RAN)と称する。
また、コアネットワーク1と無線基地局制御装置2,3との間の回線は、Iu、Iurインタフェース(複数の無線基地局制御装置との間の複数のIurインタフェース)のために共用され、無線基地局制御装置2,3と多重分離装置4、5との間の回線は、複数の無線基地局装置用のIubインタフェースのために共用されている。
更に、高速な下り方向のデータ伝送を可能とする技術としてHSDPA方式が採用される。ここで、HSDPAは、適応符号化変調方式(AMC:Adaptive Modulation and Coding)を採用しており、例えば、QPSK変調方式(QPSK modulation scheme)と、16値QAM方式(16 QAM scheme)とを無線基地局装置、移動局間の無線環境に応じて適応的に切り換えている。
また、HSDPAは、H−ARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)方式を採用している。H−ARQでは、移動局は無線基地局装置からの受信データについて誤りを検出した場合に、当該無線基地局装置に対して再送要求(NACK信号の送信)を行う。
この再送要求を受信した無線基地局装置は、データ再送を行うので、移動局は、既に受信済みのデータと、再送された受信データとの双方を用いて誤り訂正復号化を行う。このようにH−ARQでは、誤りがあっても既に受信したデータを有効に利用することで、誤り訂正復号の利得が高まり、結果的に再送回数が少なく抑えられることとなる。なお、ACK信号を移動局から受信した場合は、データ送信は成功であるから再送は不要であり、次のデータの送信を行うこととなる。
HSDPAに用いられる主な無線チャネルは、HS−SCCH(High Speed−Shared Control Channel)、HS−PDSCH(High Speed−Physical Downlink Shared Channel)、HS−DPCCH(High Speed−Dedicated Physical Control Channel)がある。
HS−SCCH、HS−PDSCHは、双方とも下り方向(即ち、無線基地局装置から移動局への方向であるダウンリンク)の共通チャネル(shared channel)であり、HS−SCCHは、HS−PDSCHにて送信するデータに関する各種パラメータを送信する制御チャネルである。言い換えれば、HS−PDSCHを介してデータの送信が行われることを通知(予告)するチャネルである。
各種パラメータとしては、例えば、どの変調方式を用いてHS−PDSCHによりデータを送信するかを示す変調方式情報や、拡散符号(spreading code)の割当て数(コード数)、送信データに対して行うレートマッチングのパターン等の情報が挙げられる。
一方、HS−DPCCHは、上り方向(即ち、移動局から無線基地局装置への方向であるアップリンク)の個別の制御チャネル(dedicated control channel)であり、HS−PDSCHを介して受信したデータのエラーの有、無に応じてそれぞれ受信結果(ACK信号、NACK信号)を移動局が無線基地局装置に対して送信する場合に用いられる。即ち、HS−PDSCHを介して受信したデータの受信結果を送信するために用いられるチャネルである。なお、移動局がデータの受信に失敗した場合(受信データがCRCエラーである場合等)は、NACK信号が移動局から送信されるので、無線基地局装置は再送制御を実行することとなる。
その他、HS−DPCCHは、無線基地局装置からの受信信号の受信品質(例えばSIR)を測定した移動局が、その結果をCQI情報(Channel Quality Indicator)として無線基地局装置に送信するためにも用いられる。無線基地局装置は、受信したCQI情報により、下り方向の無線環境の良否を判断し、良好であれば、より高速にデータを送信可能な変調方式に切り換え、逆に良好でなければ、より低速にデータを送信する変調方式に切り換える適応変調を行う。
次に、HSDPAにおけるチャネル構成について説明する。図2は、HSDPAにおけるチャネル構成を示すための図である。なお、W−CDMAは、符号分割多重方式を採用するため、各チャネルは符号により分離されている。
まず、説明していないチャネルについて簡単に説明しておく。CPICH(Common Pilot Channel)、SCH(Synchronization Channel)は、それぞれ下り方向の共通チャネルである。
CPICHは、移動局においてチャネル推定、セルサーチ、同一セル内における他の下り物理チャネルのタイミング基準として利用されるチャネルであり、いわゆるパイロット信号を送信するためのチャネルである。SCHは、厳密には、P−SCH(Primary SCH)、S−SCH(Secondary SCH)があり、各スロットの先頭の256チップでバースト状に送信されるチャネルである。なお、SCHは、3段階セルサーチを行う移動局によって受信され、スロット同期、フレーム同期を確立するために用いられる。
次に、図2を用いて、チャネルのタイミング関係について説明する。各チャネルは、15個のスロット(各スロットは、2560チップ長相当)により、1フレーム(10ms)を構成している。先に説明したように、CPICHは他のチャネルの基準として用いられるため、P−CCPCH及びHS−SCCHのフレームの先頭はCPICHのフレームの先頭と一致している。ここで、HS−PDSCHのフレームの先頭は、HS−SCCH等に対して2スロット遅延しているが、移動局がHS−SCCHを介して変調方式情報を受信してから、受信した変調方式に対応する復調方式でHS−PDSCHの復調を行うことを可能にするためである。また、HS−SCCH、HS−PDSCHは、3スロットで1サブフレームを構成している。
HS−DPCCHは、上り方向のチャネルであり、その第1スロットは、HS−PDSCHの受信から約7.5スロット経過後に、HS−PDSCHの受信結果を示すACK/NACK信号を移動局から無線基地局装置に送信するために用いられる。また、第2、第3スロットは、適応変調制御のためのCQI情報を定期的に無線基地局装置にフィードバック送信するために用いられる。ここで、送信するCQI情報は、CQI送信の4スロット前から1スロット前までの期間に測定した受信環境(例えば、CPICHのSIR測定結果)に基づいて算出される。
無線基地局装置のスケジューラは、回線品質、送信データレートに基づき算出される指標値により、送信対象(移動局)を決定すると共に送信速度、変調方式等を決定する。スケジューラは種々の通信システムにおいて用いられるが、ここでは、HSDPA方式を採用した移動通信システムに適用されるスケジューラを一例として取り上げて説明する。HSDPAにおいて、上述した物理ダウンリンクデータチャネルHS−PDSCHは複数の移動局により共有されるため送信対象となる移動局の選択が必要となり、スケジューラは移動局選択制御に携わる。
スケジューラが実行する移動局選択アルゴリズムとして、Maximum CIR法とProportional Fairness法などが提案されている(非特許文献1参照)。Maximum CIR法は回線品質が良いユーザを選択する方式だが、回線品質が悪いユーザには割当てられず公平性がない。
それに対して、Proportional Fairness法は(1)式により、
Cn(PF)=Rn(1−α)/Ave_Rn(1−β) …(1)
指標値Cn(PF)を計算し、指標値Cn(PF)が高いものを選択するという点で、公平性を保ちながら、スループットを向上させる方式である。
ただし、(1)式において、Rnは瞬時回線品質、Ave_Rn は平均回線品質、1−α、1−βはそれぞれの重み付け係数である。また、Rn,Ave_Rnを回線品質ではなく、回線品質に応じた送信可能なデータ量に置き換えることもある。
従来は、上記スケジューラ計算において、回線品質の変動に関わらず、TTI周期毎に全てのユーザ分だけ係数を計算しており、処理負荷が大きくなっている。
なお、特許文献1には、HSDPA及びHUDPAなどで、ダウンリンク及び/又はアップリンクを介したデータの送受信をサポートする無線通信方法を提供することが記載されている。
特開2004−312739号公報 特開2001−358621号公報 電子情報通信学会技法RCS2001−291,pp.51−58,Mar.2002."下りリンク高速パケットにおける各ユーザのスループットに着目したスケジューリング法の特性比較" 3G TS 25.212(3rd Generation Partnership Project: Technical Specification /Physical channels and mapping of transport channels onto physical channels (FDD))
回線を複数ユーザで共有するような無線通信システムにおいては、スケジューリング方法に基づいて複数のユーザから送信対象を選択し、下り回線品質に応じた適応変調制御を実施するが、以下の点から多数のユーザを収容する無線通信システムにおいては、計算処理負荷の増大が懸念されるという問題があった。
(1)送信機会毎(HSDPAでは2ms毎)に全送信候補ユーザ数分の指標値の計算を実施する必要がある。
(2)ユーザスループットの向上を図るため、様々なパラメータを考慮することにより、指標式が複雑になることが多い。
上記の問題は、指標値計算に用いるパラメータの変動状況に関わらず、全ユーザに対し、単位時間当たりの指標値計算回数を一律にしていることに起因する。例えば、HSDPAシステムにおいては、回線品質が指標値計算に用いられるが、回線品質があまり変動しないもの、すなわち、単位時間内における指標値が変動しないものに対しても、回線品質の変動が激しいユーザと同じ間隔で指標値を計算しているため、計算回数が必要以上に多くなっている。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、各ユーザの無線特性に従って指標値計算回数を最適化し計算処理負荷を軽減することができるスケジューリング方法及びそれを用いた無線基地局装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施態様によるスケジューリング方法は、複数の移動局と無線基地局装置間の回線品質に基づいて移動局を選択するための指標値を計算し、前記指標値を基に移動局を選択して前記無線基地局装置からデータを送信する無線通信システムのスケジューリング方法において、
前記無線基地局装置にて前記複数の移動局からの受信信号に含まれる回線品質情報を移動局毎に抽出し、
抽出した回線品質情報から回線品質の分散値を移動局毎に算出し、
前記回線品質の分散値が所定の閾値を超えた移動局を指標値計算対象とする構成としても良い。
本発明の一実施態様による無線基地局装置は、複数の移動局と無線基地局装置間の回線品質に基づいて移動局を選択するための指標値を計算し、前記指標値を基に移動局を選択して前記無線基地局装置からデータを送信する無線通信システムの無線基地局装置において、
前記無線基地局装置にて前記複数の移動局からの受信信号に含まれる回線品質情報を移動局毎に抽出する回線品質情報抽出手段と、
抽出した回線品質情報から回線品質の分散値を移動局毎に算出する分散値算出手段と、
前記回線品質の分散値が所定の閾値を超えた移動局を指標値計算対象とする指標値計算対象判定部とを有することにより、各ユーザの無線特性に従って指標値計算回数を最適化し計算処理負荷を軽減することができる。
本発明の他の一実施態様による無線基地局装置は、複数の移動局と無線基地局装置間の回線品質に基づいて移動局を選択するための指標値を計算し、前記指標値を基に移動局を選択して前記無線基地局装置からデータを送信する無線通信システムの無線基地局装置において、
前記無線基地局装置にて前記複数の移動局からの受信信号に基づいて移動局毎に最大フェージング周波数を推定するフェージング周波数推定手段と、
推定した移動局毎の最大フェージング周波数に応じて移動局毎に指標値計算間隔を決定する指標値計算間隔決定手段と、
前記無線基地局装置にて前記複数の移動局からの受信信号に含まれる回線品質情報を移動局毎に抽出する回線品質情報抽出手段と、
抽出した回線品質情報から回線品質の分散値を移動局毎に算出する分散値算出手段と、
前記指標値計算間隔が経過して指標値計算タイミングとなった移動局の回線品質の分散値が所定の閾値を超えた移動局を指標値計算対象とする指標値計算対象判定部と
を有することにより、各ユーザの無線特性に従って指標値計算回数を最適化し計算処理負荷を軽減することができる。
前記無線基地局装置において、
前記フェージング周波数推定手段は、前記複数の移動局からの受信信号を逆拡散したのち前記移動局毎に振幅・位相の変動量を推定し、複数スロットの振幅・位相の変動量に基づいて移動局毎に最大フェージング周波数を推定する構成としても良い。
前記無線基地局装置において、
前記フェージング周波数推定手段は、前記複数の移動局からの受信信号に含まれる移動速度情報を抽出し、抽出した移動速度情報に基づいて移動局毎に最大フェージング周波数を推定する構成としても良い。
本発明によれば、各ユーザの無線特性に従って指標値計算回数を最適化し計算処理負荷を軽減することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
<HSDPAシステム>
図3は、本発明が適用されるHSDPAシステムの一実施形態の構成図を示す。同図中、1台の無線基地局制御装置に2台の無線基地局装置6a,6bが接続し、無線基地局装置6aが配下の移動局7〜7と通信を行っており、無線基地局装置6bが配下の移動局7m+1〜7と通信を行っている。
各無線基地局装置6a,6bのスケジューラ部21は、移動局より受信する回線品質情報(CQI、H−ARQ情報(ACK/NACK情報))を基に、データを送信する移動局を選択すると共に(移動局選択制御)、移動局7〜7より受信するCQI情報を基に送信データ量、変調方式、電力等を決定し、チャネルコーディング部22に指示する。
また、スケジューラ部21はスケジューリング結果に基づいて無線基地局制御装置2に各移動局7〜7宛のデータを要求する(フロー制御)。無線基地局制御装置2はコアネットワークを介して受信した各移動局7〜7宛のデータを保持しており、スケジューラ部21からの要求により、要求された移動局宛のデータを送出する。
無線基地局装置6a〜6bのバッファ部23は無線基地局制御装置2のRNCバッファ部26から送出された各移動局宛データを保存し、スケジューラ部21からの指示により指示された移動局宛のデータを要求されたブロックサイズでチャネルコーディング部22に入力する。また、無線基地局装置6a〜6bのIub制御部24は、無線基地局制御装置2から無線基地局装置6a〜6bそれぞれへのデータ転送のフロー制御を行っている。
チャネルコーディング部22は入力された移動局宛のデータにブロック毎にCRC符号を付加すると共に、所定ブロック数毎にまとめて符号化し、スケジューラから指示された変調方式で変調して各移動局に送信する。
<発明の原理>
本発明では、回線品質等指標式に用いるパラメータの変動状況に応じて、適応的に計算間隔を決定するようにして、処理負荷を軽減する。HSDPAシステムにおいては、回線品質の変動が、移動体の移動速度、最大フェージング周波数により決定するため、それらのパラメータを基に指標値計算を実施する間隔を決定することで、従来の方法よりも処理負荷が軽減できる。
<第1の方法>
第1の方法では、公知技術である最大フェージング周波数推定方式を用いて、無線基地局装置で最大フェージング周波数を推定し、その結果に応じて、指標値計算間隔を決定する。
平均電力bo、最大フェージング周波数fdとすると、単位時間当たりに上側又は下側の基準レベルRsを交差する回数Nrsは(2)式で表せることが一般的に知られている。
Nrs=(2×π)1/2×fd×Rs/(2×bo)1/2×exp(−Rs2/(2×bo)
…(2)
ただし、boはその時点で報告されたCQIに対応する電力であり、下側の基準レベルRsは報告CQIより1dB低い電力相当の振幅、すなわち、Rs=bo/101/20と考えると、そのときのNrs≒1.06a×fdとなる。上側の基準レベルRsは報告CQIより1dB高い電力相当の振幅、すなわち、Rs=bo×101/20と考えると、そのときのNrs≒1.059×fdとなる。
このように、上側と下側の基準レベルRsを定義すると、Rsを交差するということは、報告されたCQIに対応する電力から変動し、他のレベル区分(CQI)に変動することと等価であると考えることができる。
Nrsは単位時間当たりの変動回数であり、1/(1.06a×fd)[sec]間に1回しかCQIが変動する可能性がないと考えることができるため(平均電力からの上下変動は同時に発生しないので、より短い指標値計算間隔を選択)、1/(1.06a×fd)[sec]間は指標値計算をしなくても、誤差は小さいと思われる。
図5に、上記の具体例として、boがCQI=15相当である場合に、CQI=15からCQI=14又はCQI=16に1回変動する可能性のある区間を示す。ここでは、指標値計算における精度マージンを確保するため、指標値計算間隔を1/(2×fd)[sec]とする。
例えば、最大フェージング周波数=50Hz(移動速度27km相当)のときには、図4に示すように、従来と比較して指標値計算頻度が1/5程度に減少する。図4ではハッチングで示す期間に指標値計算を行う。なお、最大フェージング周波数fdに関しては、公知技術であるフェージング周波数推定方式を用いて計算する。
最大フェージング周波数に応じて、指標値計算タイミングを決定することにより、回線品質変動の大きさに応じた指標値計算が可能となるため、スケジューリング選択誤差を極小化しながら、処理負荷が軽減可能となる。例えば、fd=55.6Hz(移動速度=30km/h,キャリア周波数=2GHz時)のときは、指標値計算間隔=10msで良くなり、現計算間隔(=2ms)の5倍となる。
<第2の方法>
第2の方法では、移動局から移動速度をある一定間隔で基地局へ報告し、その移動速度から計算した最大フェージング周波数に基づき、指標値計算間隔を決定する。第1の方法では、最大フェージング周波数を公知技術により推定していたが、第2の方法では、移動局から移動速度を報告してもらい、それに基づいて最大フェージング周波数を計算する。なお、移動局は例えばGPS(Global Positioning System)システムを有し、GPSシステムで得られる位置情報を利用して移動速度を求めるものとする。
最大フェージング周波数計算後は第1の方法と同様なので、最大フェージング周波数の計算方法についてのみ、説明する。最大フェージング周波数fdと移動速度Vの関係式を(3)式に示す。
fd=fc×V/C(Cは高速、fcはキャリア周波数) …(3)
最大フェージング周波数に応じて、指標値計算タイミングを決定することにより、回線品質変動の大きさに応じた指標値計算が可能となるため、スケジューリング選択誤差を極小化しながら、処理負荷が軽減可能となる。例えば、fd=55.6Hz(移動速度=30km/h,キャリア周波数=2GHz時)のときは、指標値計算間隔=10msで良くなり、現計算間隔(=2ms)の5倍となる。
<第3の方法>
第3の方法では、過去の回線品質の分散値を算出し、その分散値がある閾値を超えた移動局のみ指標値計算対象とする。過去の一定期間における回線品質の分散値は、過去における変動量を示すもので、移動局の移動速度に従うため、移動速度が急激に変動しないと想定すると、過去一定期間における回線品質の分散値は、未来の回線変動量を示すものと考え、ある閾値を超えた移動局のみ指標値計算対象とすることにより、指標値計算誤差を極小化しながら、処理負荷を軽減することが可能となる。
第1,第2の方法では最大フェージング周波数から回線品質の変動がないと思われる周期を計算するのに対し、第3の方法では実際に計算した過去の回線品質の変動値に基づいてスケジューリング対象の移動局を選定するため、分散値計算分だけ第1,第2の方法より処理負荷が増加するものの指標値計算間隔が長くなり、全体としては処理負荷軽減になる。
具体的には、分散値計算は指標値計算の1/15程度の計算量であるため、1/15程度計算量が増加しても指標値計算の処理負荷が半分(移動速度V=100km/hでも、指標値計算間隔は半分程度で可能)になれば効果的である。
<第4の方法>
第4の方法では、第1の方法で計算する指標値計算タイミングで、第3の方法により指標値計算対象可否を決定する。
第1の方法では、基準レベル交差回数が最大となる場合に基づき、指標値計算間隔を決定していること、精度マージンを考慮していることから、指標値計算タイミングになっても、前回からあまり回線品質が変動してないことが考えられる。そのため、第1の方法で算出された指標値計算タイミングにおいて、第3の方法を用いて、過去の回線品質の変動量に基づき、指標値計算対象の移動局を決定することにより、更に処理負荷の軽減をすることが可能となる。
第1,第2の方法では、最大フェージング周波数により指標値計算タイミングとされた場合には、回線品質が変動してなくても指標値計算をしなくてはならないので、第3の方法と併用することにより、指標値計算タイミングでも、実際の回線品質の変動量が小さいときには、指標値計算を実施しないことにより、指標値計算処理の負荷が軽減される。
<第5の方法>
第5の方法では、第2の方法で計算する指標値計算タイミングで、第3の方法により指標値計算対象可否を決定する。
第1の方法と第2の方法の差分は最大フェージング周波数の算出方法が異なるだけであり、指標値計算タイミング計算方法は第1の方法と同じであるため、第2の方法と第3の方法を組み合わせて、第4の方法と同様の方法をとることが可能である。すなわち、第2の方法で算出された指標値計算タイミングにおいて、第3の方法を用いて、過去の回線品質の変動量に基づき、指標値計算対象の移動局を決定することにより、より処理負荷の軽減をすることが可能となる。
第1,第2の方法では、最大フェージング周波数により指標値計算タイミングとされた場合には、回線品質が変動してなくても指標値計算をしなくてはならないので、第3の方法と併用することにより、指標値計算タイミングでも、実際の回線品質の変動量が小さいときには、計算を実施しないことにより、指標値計算処理の負荷が軽減される。
<第1の方法の実施形態>
この実施形態では公知技術であるフェージング周波数推定方式を用いて無線基地局装置で最大フェージング周波数を推定し、その結果に応じて、指標値計算間隔を決定する。
図6は、第1の方法を実現するためのスケジューラ部21の第1実施形態の構成図を示す。なお、CCH逆拡散・検波機31〜fd推定機33に関しては、特許文献2等に記載されている公知技術を用いる。
同図中、CCH逆拡散・検波機31は、移動局から送信されたDPCCH受信信号を移動局毎に逆拡散及び検波してCH推定機32に供給する。また、CCH逆拡散・検波機31は各移動局からのCQI情報を抽出してスケジューラ35に供給する。
CH推定機32は、供給される逆拡散信号に基づいて電波伝搬環境における振幅・位相の変動量を移動局毎に推定してfd推定機33に供給する。
fd推定機33は、複数スロットの振幅・位相の変動量に基づき、移動局毎に最大フェージング周波数(以下「fd」と記す)を推定する。
SCD演算周期計算機(SCD:スケジュール)34は、i番目の移動局の演算周期更新回数k、最大フェージング周波数(fd,i)に従い、演算周期の更新タイミングTup_cal,i,kであるかをチェックし、更新タイミングであれば、次の更新タイミングTup_cal,i,k+1を(4)式に従って計算する。
ここで、Ct_up,iは、i番目の移動局における更新タイミング補正係数で、更新頻度低減を重視する場合はCt_up,iを大きく、回線品質計算精度向上を重視する場合は、Ct_up,iを小さく設定する。本発明では、Ct_up,iは固定値(例えば0.8程度)であることが前提であり、計算方法にまで言及しない。
Tup_cal,i,k+1=
Tup_cal,i,k + 1/fd,i×Ct_up,i …(4)
次に、SCD演算周期計算機34は、i番目の移動局における最大フェージング周波数(fd,i)から、(5)式に基づいて指標値計算タイミングの基となる演算周期Tscd,iを算出してスケジューラ35に通知する。ここで、Ct_scd,iは、i番目の移動局における演算周期補正係数で、演算頻度を重視する場合はCt_scd,iを大きく、回線品質計算精度を重視する場合は、Ct_scd,iを小さく設定する。Ct_scd,iは固定値(例えば0.5程度)であることが前提であり、計算方法にまで言及しない。
Tscd,i = (1/fd,i)/2 × Ct_scd,i …(5)
スケジューラ35は、各移動局について演算周期Tscd,i毎に指標値計算を行い、指標値に基づいてデータを送信するか否を決定する移動局選択制御を行って、無線基地局制御装置に送信を決定した移動局宛のデータを要求するフロー制御を行い、更に、当該移動局より受信したCQI情報を基に当該移動局に対する送信データ量、変調方式、電力等を決定する。
これを基に、Ct_scd,i=1のときの演算周期更新タイミングと演算周期を示した波形図を図7に示す。この図は理解を容易にするために、最大フェージング周波数成分(移動局の進行方向からの到来波)を抽出したものであり、実際には、種々の回折波、反射波、散乱波等により、受信波は複雑な波形となる。同図中、×印はスケジューラ35で求めた演算周期を表し、矢印はSCD演算周期計算機34で求めた演算周期の更新タイミングを表している。
<第2の方法の実施形態>
この実施形態では、移動局から自局の移動速度をある一定間隔で基地局へ報告し、その移動速度から計算した最大フェージング周波数に基づき、指標値計算間隔を決定する。
図8は、第2の方法を実現するためのスケジューラ部21の第2実施形態の構成図を示す。なお、CCH逆拡散・検波機41に関しては、公知技術を用いる。
同図中、CCH逆拡散・検波機41にて、移動局から送信されたDPCCH受信信号を移動局毎に逆拡散及び検波して移動速度検出器42に供給する。また、CCH逆拡散・検波機41は各移動局からのCQI情報を抽出してスケジューラ45に供給する。
移動速度検出器42は、i番目の移動局の移動速度検出周期(スロット数)Nslot,iに従い、DPCCHからi番目の移動局の移動速度Viを抽出する。
ここでは、DPCCHフレームのうち、1シンボル/スロットを移動速度bitとして割当てることにする。図9に、DPCCHへの移動速度ビットのマッピング例を示す(スロット内のビットの詳細は非特許文献2を参照)。DPCCHのスロットは、チャネル推定やフレーム同期確立のためのビットであるPilotと、トランスポートストリームを示すインデックスビットであるTFCIと、送信ダイバーシチに用いるビットであるFBI(送信ダイバーシチ未実施時には使用しない)と、電力制御に用いるビットであるTPCで構成されている。上記FBI領域を移動速度ビットとして使用し、複数スロットで移動速度を表す。
具体的な移動速度抽出方法としては、移動速度検出周期満了時に、移動速度ビットの抽出を開始し、認識可能ビット数(≦Nslot,i)分、移動速度抽出ビットを集めた後、移動速度を検出する。例えば、移動速度検出周期が120スロット、移動速度認識ビット数が15の場合は、120スロット毎に、移動速度ビットを15スロット分(15ビット)だけ抽出し、図10に示すテーブルを参照して移動速度を検出する。
図10においては、移動速度抽出ビットが「00000 00000 00000」では移動速度は0.01[km/h]以下とし、移動速度抽出ビットが「00000 00000 00001」では移動速度は0.02[km/h]とし、移動速度抽出ビットが「11111 11111 11111」では移動速度は327.68[km/h]以上とする。
fd計算機43は、光速C(=3×10−5km/h)、キャリア周波数fc、移動速度検出器により検出された移動速度を(6)式に従い、i番目の移動局における最大フェージング周波数(fd,i)を計算する。
fd,i=fc×Vi/C …(6)
SCD演算周期計算機44は、i番目の移動局の演算周期更新回数k、最大フェージング周波数(fd,i)に従い、演算周期の更新タイミングTup_cal,i,kであるか否かをチェックし、更新タイミングであれば、次の更新タイミングTup_cal,i,k+1を(7)式に従って計算する。ここで、Ct_up,iは、i番目の移動局における更新タイミング補正係数で、更新頻度低減を重視する場合はCt_up,iを大きく、回線品質計算精度向上を重視する場合は、Ct_up,iを小さく設定する。
Tup_cal,i,k+1 = Tup_cal,i,k
+ 1/fd,i × Ct_up,i …(7)
次に、SCD演算周期計算機44は、i番目の移動局における最大フェージング周波数(fd,i)から、(8)式に基づいて指標値計算タイミングの基となる演算周期Tscd,iを算出する。ここで、Ct_scd,iは、i番目の移動局における演算周期補正係数で、演算頻度を重視する場合はCt_scd,iを大きく、回線品質計算精度を重視する場合は、Ct_scd,iを小さく設定する。
Tscd,i = (1/fd,i)/2 × Ct_scd,i …(8)
スケジューラ45は、各移動局について演算周期Tscd,i毎に指標値計算を行い、指標値に基づいてデータを送信するか否を決定する移動局選択制御を行って、無線基地局制御装置に送信を決定した移動局宛のデータを要求するフロー制御を行い、更に、当該移動局より受信したCQI情報を基に当該移動局に対する送信データ量、変調方式、電力等を決定する。
<第3の方法の実施形態>
この実施形態では過去の回線品質の分散値を算出し、その分散値がある閾値を超えた移動局のみ指標値計算対象とする。
図11は、第3の方法を実現するためのスケジューラ部21の第3実施形態の構成図を示す。同図中、図6と同一部分には同一符号を付す。
図11中、CCH逆拡散・検波機31は、移動局から送信されたDPCCH受信信号を移動局毎に逆拡散及び検波してCH推定機32に供給する。また、CCH逆拡散・検波機31は各移動局からのCQI情報を抽出して忘却係数計算機51に供給する。
CH推定機32は、供給される逆拡散信号に基づいて電波伝搬環境における振幅・位相の変動量を移動局毎に推定してfd推定機33に供給する。
fd推定機33は、複数スロットの振幅・位相の変動量に基づき、移動局毎に最大フェージング周波数fdを推定して忘却係数計算機51に供給する。
なお、CCH逆拡散・検波機31,CH推定機32,fd推定機33の代りに、CCH逆拡散・検波機41,移動速度検出器42,fd計算機43を用いてフェージング周波数fdを推定しても良い。
忘却係数計算機51は、CQI平均値、分散値の算出時に用いる忘却係数αave'、αvar'を決定する。CQI平均値の忘却係数αave'は、CQI平均回数k、忘却係数事前設定値αaveに基づき、(9)式にて計算する。また、分散値の忘却係数αvar'は、CQI平均回数k、忘却係数事前設定値αvarに基づき、(10)式にて計算する。なお、MIN(a,b)はa,bの小さい方を選択することを表す。
この際、回線品質大幅変動時に、即座にCQI平均値も追従できるように、推定最大フェージング周波数fd,iが閾値fd_thr(例えば30Hz程度)以上となる場合は、kを初期化(k=1)する。
αave'=MIN(1−1/k,αave) k=1,2,… …(9)
αvar'=MIN(1−1/k,αvar) k=1,2,… …(10)
CQI平均計算機52は、αave',αvar'を用いて、(11)式でCQI平均値(CQIave,i,k)を算出する。CQIは対数で表現されているため、真数(CQItrue,i)に変換した上で計算し回線品質分散計算機53に供給する。
CQIave,i,k=CQItrue,i×(1−αave')
+CQIave,i,k−1×αave' …(11)
回線品質分散計算機53は、CQI平均値CQIave,i,kを用いて、回線品質の分散値CQIvar,i,kを計算して閾値判断部54に供給する。分散値(CQIvar,i,k−1)は前回までの分散値である。CQIは対数で表現されているため、真数(CQItrue,i)に変換した上で計算する。
CQIvar,i,k=(CQItrue,i−CQIave,i,k)
×(1−αvar')+CQIvar,i,k−1×αvar'
…(12)
閾値判断部54は、分散値CQIvar,i,kを閾値CQIvar_thr(例えば真値で68程度)と比較して、閾値より分散値CQIvar,i,kが大きい移動局をスケジューリング対象としてスケジューラ55に通知する。
スケジューラ55は、スケジューリング対象の移動局について指標値計算を行い、指標値に基づいてデータを送信するか否を決定する移動局選択制御を行って、無線基地局制御装置に送信を決定した移動局宛のデータを要求するフロー制御を行い、更に、当該移動局より受信したCQI情報を基に当該移動局に対する送信データ量、変調方式、電力等を決定する。
<第4の方法の実施形態>
第4の方法は、第1の方法で計算した指標値計算タイミングで第3の方法により指標値計算対象可否を決定する。
図12は、第4の方法を実現するためのスケジューラ部21の第4実施形態の構成図を示す。同図中、図11と同一部分には同一符号を付す。
図12中、CCH逆拡散・検波機31は、移動局から送信されたDPCCH受信信号を移動局毎に逆拡散及び検波してCH推定機32に供給する。また、CCH逆拡散・検波機31は各移動局からのCQI情報を抽出して忘却係数計算機51に供給する。
CH推定機32は、供給される逆拡散信号に基づいて電波伝搬環境における振幅・位相の変動量を移動局毎に推定してfd推定機33に供給する。
fd推定機33は、複数スロットの振幅・位相の変動量に基づき、移動局毎に最大フェージング周波数fdを推定して忘却係数計算機51に供給する。
SCD演算周期計算機34は、i番目の移動局の演算周期更新回数k、最大フェージング周波数(fd,i)に従い、演算周期の更新タイミングTup_cal,i,kであるかをチェックし、更新タイミングであれば、次の更新タイミングTup_cal,i,k+1を(4)式に従って計算する。また、i番目の移動局における最大最大フェージング周波数(fd,i)から、(5)式に基づいて指標値計算タイミングの基となる演算周期Tscd,iを算出する。また、SCD演算周期計算機34は、演算周期が経過する毎に、忘却係数計算機51及びCQI平均計算機52に動作指示を与える。
忘却係数計算機51は、上記動作指示を与えられたときにのみ、CQI平均値、分散値算出時に用いる忘却係数αave'、αvar'を決定する。忘却係数αave'は、CQI平均回数k、忘却係数事前設定値αaveに基づき、(9)式にて計算する。また、忘却係数αvar'は、CQI平均回数k、忘却係数事前設定値αvarに基づき、(10)式にて計算する。この際、回線品質大幅変動時に、即座にCQI平均値も追従できるように、推定最大フェージング周波数fd,iが閾値fd_thr(例えば30Hz程度)以上となる場合は、kを初期化(k=1)する。
CQI平均計算機52は、上記動作指示を与えられたときにのみ、αave',αvar'を用いて、(11)式でCQI平均値(CQIave,i,k)を算出する。CQIは対数で表現されているため、真数(CQItrue,i)に変換した上で計算し回線品質分散計算機53に供給する。
回線品質分散計算機53は、CQI平均値CQIave,i,kを用いて、回線品質の分散値CQIvar,i,kを計算して閾値判断部54に供給する。分散値(CQIvar,i,k−1)は前回までの分散値である。CQIは対数で表現されているため、真数(CQItrue,i)に変換した上で計算する。
閾値判断部54は、分散値CQIvar,i,kを閾値CQIvar_thr(例えば真値で68程度)と比較して、閾値より分散値CQIvar,i,kが大きい移動局をスケジューリング対象としてスケジューラ55に通知する。
スケジューラ55は、スケジューリング対象の移動局について指標値計算を行い、指標値に基づいてデータを送信するか否を決定する移動局選択制御を行って、無線基地局制御装置に送信を決定した移動局宛のデータを要求するフロー制御を行い、更に、当該移動局より受信したCQI情報を基に当該移動局に対する送信データ量、変調方式、電力等を決定する。
つまり、指標値計算タイミング以外は指標値計算は実施しないし、指標値計算タイミングになっても、第3の方法によりスケジューリング対象移動局に選定されなければ、指標値計算を行わないため、更に、指標値計算の頻度が低くなる。
図13にある移動局の指標値計算の時間推移の一例を示す。同図中、上段のハッチング部分が分散値CQIvar,i,k≧閾値CQIvar_thrである期間を示し、中段のハッチング部分が指標値計算タイミングを示している。下段には(1)式で演算される指標値Cn(PF)を示しているが、上段と中断のハッチング部分が重なる矢印で示すタイミングでのみ指標値Cn(PF)が演算される。
<第5の方法の実施形態>
第5の方法は、第2の方法で計算した指標値計算タイミングで第3の方法により指標値計算対象可否を決定する。
図14は、第5の方法を実現するためのスケジューラ部21の第5実施形態の構成図を示す。同図中、図11と同一部分には同一符号を付す。
図14中、CCH逆拡散・検波機41は、移動局から送信されたDPCCH受信信号を移動局毎に逆拡散及び検波してCH推定機42に供給する。また、CCH逆拡散・検波機41は各移動局からのCQI情報を抽出して忘却係数計算機51に供給する。
移動速度検出器42は、i番目の移動局の移動速度検出周期(スロット数)Nslot,iに従い、DPCCHからi番目の移動局の移動速度Viを抽出する。
fd計算機43は、光速C(=3×10−5km/h)、キャリア周波数fc、移動速度検出器により検出された移動速度を(6)式に従い、i番目の移動局における最大フェージング周波数(fd,i)を計算して忘却係数計算機51に供給する。
SCD演算周期計算機44は、i番目の移動局の演算周期更新回数k、最大フェージング周波数(fd,i)に従い、演算周期の更新タイミングTup_cal,i,kであるか否かをチェックし、更新タイミングであれば、次の更新タイミングTup_cal,i,k+1を(7)式に従って計算する。また、i番目の移動局における最大フェージング周波数(fd,i)から、(8)式に基づいて指標値計算タイミングの基となる演算周期Tscd,iを算出する。また、SCD演算周期計算機44は、演算周期が経過する毎に、忘却係数計算機51及びCQI平均計算機52に動作指示を与える。
忘却係数計算機51は、上記動作指示を与えられたときにのみ、CQI平均値、分散値算出時に用いる忘却係数αave'、αvar'を決定する。忘却係数αave'は、CQI平均回数k、忘却係数事前設定値αaveに基づき、(9)式にて計算する。また、忘却係数αvar'は、CQI平均回数k、忘却係数事前設定値αvarに基づき、(10)式にて計算する。この際、回線品質大幅変動時に、即座にCQI平均値も追従できるように、推定最大フェージング周波数fd,iが閾値fd_thr(例えば30Hz程度)以上となる場合は、kを初期化(k=1)する。
CQI平均計算機52は、上記動作指示を与えられたときにのみ、αave',αvar'を用いて、(11)式でCQI平均値(CQIave,i,k)を算出する。CQIは対数で表現されているため、真数(CQItrue,i)に変換した上で計算し回線品質分散計算機53に供給する。
回線品質分散計算機53は、CQI平均値CQIave,i,kを用いて、回線品質の分散値CQIvar,i,kを計算して閾値判断部54に供給する。分散値(CQIvar,i,k−1)は前回までの分散値である。CQIは対数で表現されているため、真数(CQItrue,i)に変換した上で計算する。
閾値判断部54は、分散値CQIvar,i,kを閾値CQIvar_thr(例えば真値で68程度)と比較して、閾値より分散値CQIvar,i,kが大きい移動局をスケジューリング対象としてスケジューラ55に通知する。
スケジューラ55は、スケジューリング対象の移動局について指標値計算を行い、指標値に基づいてデータを送信するか否を決定する移動局選択制御を行って、無線基地局制御装置に送信を決定した移動局宛のデータを要求するフロー制御を行い、更に、当該移動局より受信したCQI情報を基に当該移動局に対する送信データ量、変調方式、電力等を決定する。
つまり、指標値計算タイミング以外は指標値計算は実施しないし、指標値計算タイミングになっても、第3の方法によりスケジューリング対象移動局に選定されなければ、指標値計算を行わないため、更に、指標値計算の頻度が低くなる。
なお、CCH逆拡散・検波機31,41,移動速度検出器42,fd推定機33,fd計算機43が請求項記載のフェージング周波数推定手段に相当し、スケジューラ35,45,55が指標値計算間隔決定手段に相当し、SCD演算周期計算機34,44が回線品質情報抽出手段に相当し、忘却係数計算機51,CQI平均計算機52,回線品質分散計算機53が分散値算出手段に相当し、閾値判断部54が指標値計算対象判定部に相当する。
(付記1)
複数の移動局と無線基地局装置間の回線品質に基づいて移動局を選択するための指標値を計算し、前記指標値を基に移動局を選択して前記無線基地局装置からデータを送信する無線通信システムのスケジューリング方法において、
前記無線基地局装置にて前記複数の移動局からの受信信号に基づいて移動局毎に最大フェージング周波数を推定し、
推定した移動局毎の最大フェージング周波数に応じて移動局毎に指標値計算間隔を決定する
ことを特徴とするスケジューリング方法。
(付記2)
複数の移動局と無線基地局装置間の回線品質に基づいて移動局を選択するための指標値を計算し、前記指標値を基に移動局を選択して前記無線基地局装置からデータを送信する無線通信システムのスケジューリング方法において、
前記無線基地局装置にて前記複数の移動局からの受信信号に含まれる回線品質情報を移動局毎に抽出し、
抽出した回線品質情報から回線品質の分散値を移動局毎に算出し、
前記回線品質の分散値が所定の閾値を超えた移動局を指標値計算対象とする
ことを特徴とするスケジューリング方法。
(付記3)
複数の移動局と無線基地局装置間の回線品質に基づいて移動局を選択するための指標値を計算し、前記指標値を基に移動局を選択して前記無線基地局装置からデータを送信する無線通信システムの無線基地局装置において、
前記無線基地局装置にて前記複数の移動局からの受信信号に基づいて移動局毎に最大フェージング周波数を推定するフェージング周波数推定手段と、
推定した移動局毎の最大フェージング周波数に応じて移動局毎に指標値計算間隔を決定する指標値計算間隔決定手段と
を有することを特徴とする無線基地局装置。
(付記4)
付記3記載の無線通信システムの無線基地局装置において、
前記フェージング周波数推定手段は、前記複数の移動局からの受信信号を逆拡散したのち前記移動局毎に振幅・位相の変動量を推定し、複数スロットの振幅・位相の変動量に基づいて移動局毎に最大フェージング周波数を推定することを特徴とする無線基地局装置。
(付記5)
付記3記載の無線通信システムの無線基地局装置において、
前記フェージング周波数推定手段は、前記複数の移動局からの受信信号に含まれる移動速度情報を抽出し、抽出した移動速度情報に基づいて移動局毎に最大フェージング周波数を推定することを特徴とする無線基地局装置。
(付記6)
複数の移動局と無線基地局装置間の回線品質に基づいて移動局を選択するための指標値を計算し、前記指標値を基に移動局を選択して前記無線基地局装置からデータを送信する無線通信システムの無線基地局装置において、
前記無線基地局装置にて前記複数の移動局からの受信信号に含まれる回線品質情報を移動局毎に抽出する回線品質情報抽出手段と、
抽出した回線品質情報から回線品質の分散値を移動局毎に算出する分散値算出手段と、
前記回線品質の分散値が所定の閾値を超えた移動局を指標値計算対象とする指標値計算対象判定部と
を有することを特徴とする無線基地局装置。
(付記7)
複数の移動局と無線基地局装置間の回線品質に基づいて移動局を選択するための指標値を計算し、前記指標値を基に移動局を選択して前記無線基地局装置からデータを送信する無線通信システムの無線基地局装置において、
前記無線基地局装置にて前記複数の移動局からの受信信号に基づいて移動局毎に最大フェージング周波数を推定するフェージング周波数推定手段と、
推定した移動局毎の最大フェージング周波数に応じて移動局毎に指標値計算間隔を決定する指標値計算間隔決定手段と、
前記無線基地局装置にて前記複数の移動局からの受信信号に含まれる回線品質情報を移動局毎に抽出する回線品質情報抽出手段と、
抽出した回線品質情報から回線品質の分散値を移動局毎に算出する分散値算出手段と、
前記指標値計算間隔が経過して指標値計算タイミングとなった移動局の回線品質の分散値が所定の閾値を超えた移動局を指標値計算対象とする指標値計算対象判定部と
を有することを特徴とする無線基地局装置。
(付記8)
付記7記載の無線通信システムの無線基地局装置において、
前記フェージング周波数推定手段は、前記複数の移動局からの受信信号を逆拡散したのち前記移動局毎に振幅・位相の変動量を推定し、複数スロットの振幅・位相の変動量に基づいて移動局毎に最大フェージング周波数を推定することを特徴とする無線基地局装置。
(付記9)
付記7記載の無線通信システムの無線基地局装置において、
前記フェージング周波数推定手段は、前記複数の移動局からの受信信号に含まれる移動速度情報を抽出し、抽出した移動速度情報に基づいて移動局毎に最大フェージング周波数を推定することを特徴とする無線基地局装置。
移動通信システムの一例の構成図である。 チャネルのタイミング関係について説明するための図である。 本発明が適用されるHSDPAシステムの一実施形態の構成図である。 本発明と従来の指標値計算タイミングを示す図である。 CQI=15からCQI=14又はCQI=16に1回変動する可能性のある区間を示す図である。 第1の方法を実現するためのスケジューラ部の第1実施形態の構成図である。 演算周期更新タイミングと演算周期を示した波形図である。 第2の方法を実現するためのスケジューラ部の第2実施形態の構成図である。 DPCCHへの移動速度ビットのマッピング例を示す図である。 移動速度抽出ビットと移動速度のテーブルを示す図である。 第3の方法を実現するためのスケジューラ部の第3実施形態の構成図である。 第4の方法を実現するためのスケジューラ部の第4実施形態の構成図である。 指標値計算の時間推移の一例を示す図である。 第5の方法を実現するためのスケジューラ部の第5実施形態の構成図である。
符号の説明
1 コアネットワーク
2,3 無線基地局制御装置
4,5 多重分離装置
6a〜6e 無線基地局装置
〜7 移動局
21 スケジューラ部
22 チャネルコーディング部
23 バッファ部
31,41 CCH逆拡散・検波機
32 CH推定機
33 fd推定機
34,44 SCD演算周期計算機
35,45,55 スケジューラ
42 移動速度検出器
43 fd計算機
51 忘却係数計算機
52 CQI平均計算機
53 回線品質分散計算機
54 閾値判断部

Claims (5)

  1. 複数の移動局と無線基地局装置間の回線品質に基づいて移動局を選択するための指標値を計算し、前記指標値を基に移動局を選択して前記無線基地局装置からデータを送信する無線通信システムのスケジューリング方法において、
    前記無線基地局装置にて前記複数の移動局からの受信信号に含まれる回線品質情報を移動局毎に抽出し、
    抽出した回線品質情報から回線品質の分散値を移動局毎に算出し、
    前記回線品質の分散値が所定の閾値を超えた移動局を指標値計算対象とする
    ことを特徴とするスケジューリング方法。
  2. 複数の移動局と無線基地局装置間の回線品質に基づいて移動局を選択するための指標値を計算し、前記指標値を基に移動局を選択して前記無線基地局装置からデータを送信する無線通信システムの無線基地局装置において、
    前記無線基地局装置にて前記複数の移動局からの受信信号に含まれる回線品質情報を移動局毎に抽出する回線品質情報抽出手段と、
    抽出した回線品質情報から回線品質の分散値を移動局毎に算出する分散値算出手段と、
    前記回線品質の分散値が所定の閾値を超えた移動局を指標値計算対象とする指標値計算対象判定部と
    を有することを特徴とする無線基地局装置。
  3. 複数の移動局と無線基地局装置間の回線品質に基づいて移動局を選択するための指標値を計算し、前記指標値を基に移動局を選択して前記無線基地局装置からデータを送信する無線通信システムの無線基地局装置において、
    前記無線基地局装置にて前記複数の移動局からの受信信号に基づいて移動局毎に最大フェージング周波数を推定するフェージング周波数推定手段と、
    推定した移動局毎の最大フェージング周波数に応じて移動局毎に指標値計算間隔を決定する指標値計算間隔決定手段と、
    前記無線基地局装置にて前記複数の移動局からの受信信号に含まれる回線品質情報を移動局毎に抽出する回線品質情報抽出手段と、
    抽出した回線品質情報から回線品質の分散値を移動局毎に算出する分散値算出手段と、
    前記指標値計算間隔が経過して指標値計算タイミングとなった移動局の回線品質の分散値が所定の閾値を超えた移動局を指標値計算対象とする指標値計算対象判定部と
    を有することを特徴とする無線基地局装置。
  4. 請求項3記載の無線通信システムの無線基地局装置において、
    前記フェージング周波数推定手段は、前記複数の移動局からの受信信号を逆拡散したのち前記移動局毎に振幅・位相の変動量を推定し、複数スロットの振幅・位相の変動量に基づいて移動局毎に最大フェージング周波数を推定することを特徴とする無線基地局装置。
  5. 請求項3記載の無線通信システムの無線基地局装置において、
    前記フェージング周波数推定手段は、前記複数の移動局からの受信信号に含まれる移動速度情報を抽出し、抽出した移動速度情報に基づいて移動局毎に最大フェージング周波数を推定することを特徴とする無線基地局装置。
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