JP4872858B2 - Rfタグシステム及びrfタグ - Google Patents
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Description
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池交換などの管理に手間を要することなく、通信距離をより柔軟に設定することができるRFタグシステム,及びそのシステムに使用されるRFタグを提供することにある。
すなわち、RFタグをアクティブモードで動作させれば電力蓄積部の電力を消費するため、連続して動作させると動作時間が短くなってしまう。一方、タグリーダは、アクティブモードで通信可能なRFタグが存在するか否かを、定期的にコマンドを送信して確認する必要がある。
請求項4記載のRFタグによれば、タグリーダに自発的に送信を行うと所定期間アクティブモードで動作してタグリーダからのコマンド送信を待ち、コマンド送信があれば引き続きアクティブモードで動作する。一方、コマンド送信がない場合、動作可能であればパッシブモードで動作し、パッシブモードでの動作が不能であれば休止モードに移行する。その後、タグリーダによるキャリアの送信を検出した後、そのタグリーダがキャリア停止期間に移行すると再度自発的に送信を行う。したがって、請求項2のシステムに使用されるRFタグと同様の効果が得られる。
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図7を参照して説明する。図1は、RFタグの構成を示す機能ブロック図である。RFタグ1は、リーダライタ(タグリーダ)2より送信されるキャリア(電磁波)をアンテナ3により受信すると、そのキャリアを電源生成部4において平滑化することで動作用電源を生成する。また、その動作用電源は、例えば電気二重層コンデンサや二次電池などで構成される電源蓄積部(電力蓄積部)5に供給されて、電力が蓄積(充電)されるようになっている。尚、RFタグ1は、電源蓄積部5に蓄積された電力で例えば数分〜十数分程度の動作が可能となるよう、電源蓄積部5の容量に応じたサイズで構成されている。
パッシブ変調部11Pは、一般的なRFタグが採用する変調方式を実行するもので、リーダライタ2より送信されるキャリアをバックスキャッタ方式(負荷変調方式)により変調する。一方、アクティブ変調部11Aは、上記キャリア相当の周波数信号(電磁波)を内部で発振出力し、その周波数信号を例えばASK(Amplitude Shift Keying)方式により変調(振幅変調)する。
(1)パッシブモード
一般的なRFタグと同様に動作するモードであり、電源生成部4より供給される電源で動作して、リーダライタ2より送信されるキャリアをパッシブ変調部11Pにより負荷変調して応答する。
(2)アクティブモード
電源蓄積部5より供給される電源で動作し、アクティブ変調部11Aにより自身が送信するキャリアを変調(例えばASK変調)して応答する。
(3)セミパッシブモード
電源蓄積部5より供給される電源で動作するが、リーダライタ2に応答信号を返信する場合は、(1)のパッシブモードと同様にパッシブ変調部11Pを使用する。
一方、受信部19は、復調部23,復号部24,キャリアセンス部25で構成されている。復調部23は、アンテナ18により受信されたRFタグ1からの応答信号を復調し、復号部24は、復調信号から応答データを復号して制御部13に出力する。また、キャリアセンス部25は、他のリーダライタが通信を行うためキャリアを出力しているか否か、またそのキャリア周波数を検出して制御部13に出力する。
また、ステップS9aにおいて、指定された方式がセミパッシブであれば「NO」と判断し、ステップS6に移行する。この場合、RFタグ1の動作用電源は電源蓄積部5の電源V2が選択され、応答方式はパッシブ変調が選択されることになる。
図8乃至図10は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分については同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第1実施例は、RFタグ1の基本的な動作形態を示したが、第2実施例では、RFタグ1の電源蓄積部5に電力が充分に蓄積されてアクティブモードで動作可能な状態となった場合に、RFタグ1側で自発的に動作モードを切り替えるように制御する。
RFタグ1が、所定周期T1毎に自発的に返信した応答を、リーダライタ2がアクティブ応答期間で受信すると、図9(a)に示すように、リーダライタ2は、以降は通常の通信と同様に、応答を受信したRFタグ1を選択するリクエストを送信する。そして、RFタグ1がその選択リクエストに対して応答を返すと、RFタグ1は引き続きアクティブモードで動作する。
そして、リーダライタ2は、充電期間と、アクティブ応答期間とで構成される制御周期を繰り返し、RFタグ1からの応答を受信すると、そのRFタグ1に対して電力を供給するためのキャリア送信を開始する。
セミパッシブモードで動作する構成は、必要に応じて設ければ良い。セミパッシブモードに対応しない場合、図6のフローチャートでは、ステップS2ではアクティブモードか否かだけを判断し、ステップS9aは削除して、ステップS9より直接ステップS10に移行すれば良い。
アクティブモードによる通信において、RFタグが採用する変調方式は、ASK変調方式に限ることはない。
Claims (4)
- タグリーダとRFタグとが電磁波を用いて通信を行うRFタグシステムにおいて、
前記RFタグは、前記タグリーダより送信される電磁波を受信するアンテナと、このアンテナによって受信される電磁波より自身の動作用電源を生成する電源生成部と、前記動作用電源電力が蓄積される電力蓄積部と、この電力蓄積部の電力蓄積量を検出する蓄積量検出部と、前記電力蓄積量に応じて動作モードを切り替える制御部と、前記動作モードに応じて前記電源生成部と前記電力蓄積部との何れより供給される電源を使用するかを切替える電源選択部と、前記タグリーダより送信される電磁波を用いてバックスキャッタ方式により応答信号を返信するパッシブ変調部と、前記電力蓄積部より供給される電源により自身が送信する電磁波を変調して応答信号を返信するアクティブ変調部と、前記動作モードに応じて前記パッシブ変調部と前記アクティブ変調部との何れか一方を選択する応答方式選択部とを備え、
前記RFタグの動作モードは、前記電源選択部が前記電源生成部を選択すると共に前記応答方式選択部が前記パッシブ変調部を選択するパッシブモードと、前記電源選択部が前記電力蓄積部を選択すると共に前記応答方式選択部が前記アクティブ変調部を選択するアクティブモードとを有し、
前記RFタグは、前記タグリーダより送信される電磁波を受信して前記電源生成部が生成した動作用電力を前記電力蓄積部に蓄積し、生成した動作用電力がパッシブモードで動作可能なレベル以上となった場合にパッシブモードで動作可能となり、前記電力蓄積部に蓄積した電力量がアクティブモードで動作可能なレベル以上となった場合にアクティブモードで動作可能となり、
前記タグリーダは、前記無変調キャリアを送信してRFタグに電力を供給する電力供給期間と、キャリアを変調して前記RFタグにコマンドを送信する期間と、パッシブモードにて前記RFタグからの応答を受信するためのキャリア送信期間と、アクティブモードにて前記RFタグからの応答を受信するためのキャリア停止期間とを有し、送信するコマンドによって前記RFタグの動作モードを指定し、
前記RFタグは、前記タグリーダによって指定された動作モードでの動作が可能な場合は前記動作モードにおける応答期間で応答し、その応答データに少なくとも自身の固有IDを示す情報を含み、
前記タグリーダは、前記電力送信期間と、前記キャリア停止期間とで構成される制御周期を繰り返し、
前記RFタグは、前記電力蓄積部の蓄積電力量がアクティブモードで動作可能なレベル以上で且つ前記タグリーダからのコマンド送信がない場合、前記電力蓄積量が前記アクティブモードで動作可能なレベルよりも低いレベルに設定される電圧低下検出レベルを下回ると、前記タグリーダのキャリア停止期間において自身の固有ID情報と、前記電力蓄積量を示す情報とを自発的に送信し、
前記タグリーダは、前記RFタグからの応答を受信すると、検出したRFタグに対して電力を供給するためのキャリア送信を開始することを特徴とするRFタグシステム。 - 前記RFタグは、前記タグリーダに自発的に送信を行うと所定期間アクティブモードで動作して前記タグリーダからのコマンド送信を待ち、コマンド送信があった場合は引き続きアクティブモードで動作し、
コマンド送信がなかった場合は、パッシブモードで動作可能であればパッシブモードで動作し、パッシブモードでの動作が不能であれば動作を休止する休止モードに移行して、以降にタグリーダによるキャリアの送信が行われたことを検出した場合、前記電源生成部で生成した電力を前記電力蓄積部に蓄積し、前記タグリーダが前記キャリア停止期間に移行すると、蓄積した電力量に応じて自発的に送信を決定することを特徴とする請求項1記載のRFタグシステム。 - タグリーダより送信される電磁波を受信するアンテナと、
このアンテナによって受信される電磁波より自身の動作用電源を生成する電源生成部と、
前記動作用電源電力が蓄積される電力蓄積部と、
この電力蓄積部の電力蓄積量を検出する蓄積量検出部と、
前記電力蓄積量に応じて動作モードを切り替える制御部と、
前記動作モードに応じて前記電源生成部と前記電力蓄積部との何れより供給される電源を使用するかを切替える電源選択部と、
前記タグリーダより送信される電磁波を用いてバックスキャッタ方式により応答信号を返信するパッシブ変調部と、
前記電力蓄積部より供給される電源により自身が送信する電磁波を変調して応答信号を返信するアクティブ変調部と、
前記動作モードに応じて前記パッシブ変調部と前記アクティブ変調部との何れか一方を選択する応答方式選択部とを備え、
前記動作モードとして、前記電源選択部が前記電源生成部を選択すると共に前記応答方式選択部が前記パッシブ変調部を選択するパッシブモードと、前記電源選択部が前記電力蓄積部を選択すると共に前記応答方式選択部が前記アクティブ変調部を選択するアクティブモードとを有し、
前記タグリーダより送信される電磁波を受信して前記電源生成部が生成した動作用電力を前記電力蓄積部に蓄積し、生成した動作用電力がパッシブモードで動作可能なレベル以上となった場合にパッシブモードで動作可能となり、前記電力蓄積部に蓄積した電力量がアクティブモードで動作可能なレベル以上となった場合にアクティブモードで動作可能となり、
前記タグリーダによって指定された動作モードでの動作が可能な場合は前記動作モードにおける応答期間で応答し、その応答データに少なくとも自身の固有IDを示す情報を含み、
前記電力蓄積部の蓄積電力量がアクティブモードで動作可能なレベル以上で且つ前記タグリーダからのコマンド送信がない場合、前記電力蓄積量が前記アクティブモードで動作可能なレベルよりも低いレベルに設定される電圧低下検出レベルを下回ると、前記タグリーダのキャリア停止期間において自身の固有ID情報と、前記電力蓄積量を示す情報とを自発的に送信することを特徴とするRFタグ。 - 前記タグリーダに自発的に送信を行うと所定期間アクティブモードで動作して前記タグリーダからのコマンド送信を待ち、コマンド送信があった場合は引き続きアクティブモードで動作し、
コマンド送信がなかった場合は、パッシブモードで動作可能であればパッシブモードで動作し、パッシブモードでの動作が不能であれば動作を休止する休止モードに移行し、以降にタグリーダによるキャリアの送信を検出した後、前記タグリーダがキャリア停止期間に移行すると、再度自発的に送信を行うことを特徴とする請求項3記載のRFタグ。
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