JP4893528B2 - Rfタグシステム及びタグリーダ - Google Patents

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Description

本発明は、タグリーダとRFタグとが電磁波を用いて通信を行うRFタグシステム,及びそのシステムに使用されるタグリーダに関する。
特許文献1には、リーダライタより送信されるキャリアにより給電されて動作し、キャリアを負荷変調して応答を返す一般的な構成(パッシブモード)のRFタグの機能を備えると共に、PLC(Power Line Communication)に使用されるZigBee(登録商標)規格に対応し、 ZigBeeスレーブとしても構成されるハイブリッド型のタグが開示されている。斯様に構成されるタグでは、リーダライタとの通信距離が長くパッシブモードでは応答を返せない場合は、ZigBeeスレーブより電源の供給を受けてアクティブモードで応答を返す技術が開示されている。
また、特許文献2には、データキャリアに電池を内蔵し、特許文献1と同様にパッシブモードによる応答が困難である場合は、電池からの電源供給を受けてアクティブモードで応答を返す技術が開示されている。
実用新案登録第3128697号公報 特開平11−131884号公報
しかしながら、これらの技術は何れも、電池が消耗した場合には結局通信可能な距離が減少するため、適切なタイミングで電池を交換する必要があり、管理に手間を要するという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池交換などの管理に手間を要することなく、通信距離をより柔軟に設定することができるRFタグシステム,及びそのシステムに使用されるタグリーダを提供することにある。
請求項1記載のRFタグシステムによれば、RFタグに、タグリーダより送信される電磁波から自身の動作用電源を生成する電源生成部と、その動作用電源電力を蓄積する電力蓄積部とを備え、動作モードとして、電源生成部より供給される電源で動作してバックスキャッタ方式で応答を行うパッシブモードと、電力蓄積部より供給される電源で動作して自身が送信する電磁波を変調して応答を行うアクティブモードとを実行可能に構成される。すなわち、RFタグは、タグリーダにより送信されるコマンドに従いパッシブモードとアクティブモードとを選択可能であり、アクティブモードを選択した場合はタグリーダとの通信距離を伸ばすことができ、通信をより安定した状態で行うことができる。
そして、タグリーダは、電力供給モードにおいて無変調の電磁波を送信することでRFタグに電力を供給するので、通常モードのタグリーダとの通信が行われる頻度にかかわらず、RFタグの電力蓄積状態が、アクティブモードでの動作が可能なレベルに短時間で達するように促進することができる。
また、通常モードで動作するタグリーダは、キャリア検出部により、自身以外のタグリーダが電磁波の送信を停止している期間を検出するとアクティブモードによりRFタグとの通信を行う。したがって、RFタグとの通信を行う必要がある場合には、他のタグリーダとの混信が生じないように通信できる。
請求項記載のRFタグシステムによれば、タグリーダは、電力供給モードにおいて送信する無変調の電磁波の周波数と、通常モードにおいて送信する電磁波の周波数とが互いに異なるように設定する。したがって、電力の送信と他のタグリーダによる通信とが同時に行われる場合に、干渉の発生を回避することができる。
請求項記載のタグリーダによれば、動作モードとして、電源生成部より供給される電源で動作してバックスキャッタ方式で応答を行うパッシブモードと、電力蓄積部より供給される電源で動作して自身が送信する電磁波を変調して応答を行うアクティブモードとを実行可能に構成されるRFタグに対し、電力供給モードにおいて無変調の電磁波を送信することで、電磁波を受信可能なRFタグに対して電力を供給する。したがって、RFタグが通常モードのタグリーダとの通信を行う頻度にかかわらず、RFタグの電力蓄積状態がアクティブモードでの動作が可能なレベルに短時間で達するように充電を促進することができる。
また、タグリーダは、通常モードにおいて、キャリア検出部により、自身以外のタグリーダが電磁波の送信を停止している期間を検出するとアクティブモードによりRFタグとの通信を行う。したがって、RFタグとの通信を行う必要がある場合には、他のタグリーダとの混信が生じないように通信できる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図8を参照して説明する。図1は、RFタグの構成を示す機能ブロック図である。RFタグ1は、リーダライタ(タグリーダ)2より送信されるキャリア(電磁波)をアンテナ3により受信すると、そのキャリアを電源生成部4において平滑化することで動作用電源を生成する。また、その動作用電源は、例えば電気二重層コンデンサや二次電池などで構成される電源蓄積部(電力蓄積部)5に供給されて、電力が蓄積(充電)されるようになっている。尚、RFタグ1は、電源蓄積部5に蓄積された電力で例えば数分〜十数分程度の動作が可能となるよう、電源蓄積部5の容量に応じたサイズで構成されている。
電源生成部4,電源蓄積部5より出力される電源は、電源選択部6を介すことで、それらの何れか一方がRFタグ1の動作用源電源として供給されるようになっている。また、電源生成部4,電源蓄積部5より出力される電源の電圧V1,V2は電圧検出部(蓄積量検出部)7により検出され、その検出結果は制御部8に与えられている。すなわち、電源蓄積部5における電力の蓄積量は、コンデンサ又は2次電池の端子電圧レベルにより検出することができる。制御部8は、CPU又はマイクロコンピュータで構成され、電圧検出部7により検出される電源電圧に応じて電源選択部6に電源選択信号を出力する。
また、アンテナ3を介して受信したリーダライタ2からの送信信号は復調部9により復調され、受信データが制御部8に出力される。制御部8は、受信データに含まれているコマンドに対する応答データを返信するが、その応答データは、応答選択部(応答方式選択部)10及び変調部11を介して変調されると、アンテナ3を介してリーダライタ2側に返信される。変調部11は、アクティブ変調部11A,パッシブ変調部11Pを備えている。
パッシブ変調部11Pは、一般的なRFタグが採用する変調方式を実行するもので、リーダライタ2より送信されるキャリアをバックスキャッタ方式(負荷変調方式)により変調する。一方、アクティブ変調部11Aは、上記キャリア相当の周波数信号(電磁波)を内部で発振出力し、その周波数信号を例えばASK(Amplitude Shift Keying)方式により変調(振幅変調)する。
ここで、図2(a)は、パッシブ変調部11Pの概略的な回路イメージを示す。バックスキャッタ方式は、応答データに応じてスイッチをオンオフすることで、アンテナ3のインピーダンスを変化させ、キャリアを反射させることでその振幅を変調する。図2(b)は、リーダライタ(RW)2がRFタグ1に送信するキャリアの波形を示し、図2(c)は、RFタグ1がリーダライタ2に返信する応答データ波形を示す。
図3(a)は、アクティブ変調部11Aの概略的な回路イメージを示す。アクティブ変調部11AがキャリアをASK変調した(変調部は図示していない)被変調信号は、アンプにより増幅されてアンテナ3より送信される。図3(b)は、リーダライタ(RW)2がRFタグ1に送信するキャリアの波形を示すが、リーダライタ2はコマンドを送信すると、RFタグ1からの応答を受信するためキャリアの出力を停止する。図3(c)は、RFタグ1がリーダライタ2に返信する応答信号波形(ASK変調波)を示す。
制御部8が出力した応答データを何れの変調部11A,11Pにより変調するかは、制御部8が応答選択部10に出力する変調方式選択信号により決定される。応答選択部10は、デマルチプレクサであり、上記選択信号に応じて応答データを変調部11A,11Pに何れか一方に出力する。また、制御部8は、不揮発性メモリ12に必要なデータを書き込んで記憶させるようになっている。
ここで、RFタグ1の動作モードには、使用する電源と変調方式との組合せにより以下の3種類がある。
(1)パッシブモード
一般的なRFタグと同様に動作するモードであり、電源生成部4より供給される電源で動作して、リーダライタ2より送信されるキャリアをパッシブ変調部11Pにより負荷変調して応答する。
(2)アクティブモード
電源蓄積部5より供給される電源で動作し、アクティブ変調部11Aにより自身が送信するキャリアを変調(例えば、ASK変調など)して応答する。
(3)セミパッシブモード
電源蓄積部5より供給される電源で動作するが、リーダライタ2に応答信号を返信する場合は、(1)のパッシブモードと同様にパッシブ変調部11Pを使用する。
図4は、リーダライタ2の構成を示す機能ブロック図であるが、基本的な構成は一般的なものとほぼ同様である。制御部13は、CPU又はマイクロコンピュータで構成されてメモリ14やタイマ15等を内蔵しており、上位装置(ホスト)16との間で通信を行うようになっている。制御部13は、上位装置16より与えられるトリガにより、送信部17,アンテナ18,受信部19を介してRFタグ1との通信を行い、その通信結果を上位装置16側に送信する。
送信部17は、符号部20,変調部21,増幅部22で構成されている。符号部20は、制御部13より出力される送信データを所定の符号化方式により符号化し、変調部21は、その符号化されたデータに基づいてキャリアを例えばASK変調する。増幅部22は、被変調信号を増幅してアンテナ18に出力する。
一方、受信部19は、復調部23,復号部24,キャリアセンス部25で構成されている。復調部23は、アンテナ18により受信されたRFタグ1からの応答信号を復調し、復号部24は、復調信号から応答データを復号して制御部13に出力する。また、キャリアセンス部25は、他のリーダライタが通信を行うためキャリアを出力しているか否か、またそのキャリア周波数を検出して制御部13に出力する。
そして、本実施例のリーダライタ2は、通常通りにRFタグ1との通信を行う動作モードとは別に、RFタグ1の電源蓄積部5に対する充電を促進する目的で、無変調キャリアを送信する動作モード(電力供給モード)が実行可能となるように構成されている。動作モードの切り替えは、例えば上位装置16モード切り替え用のコマンドを送信することで行ったり、リーダライタ2の本体にモード切り替え用のスイッチを設け、制御部13がスイッチの切り替え状態を読み込むことで行うようにする。電力供給モードで動作するリーダライタ2は、RFタグ1に対してコマンドを送信して通信を行うことは目的とせず、図2(b)などに示す無変調キャリアを送信するようになっている。
図5(a)は、リーダライタ2がRFタグ1に送信するデータのフレーム構成を示すもので、(1),(2)は、RFタグ1のIDを指定する情報を含まない場合,含む場合をそれぞれ示す。送信フレームは、「ヘッダ」,(2)の場合は「タグID」,「動作モード」,「コマンド」,「EDC(Error Detection Code)」で構成されている。「ヘッダ」は送信フレームであることを示す情報であり、「動作モード」は、上記のモード(1)〜(3)のうち何れか1つを指定するための情報である。「コマンド」は、リーダライタ2が送信するコマンドの情報であり、「EDC」は、例えばCRC(Cyclic Redundancy Check)などのエラーチェック用に付加されるコードである。
図5(b)は、RFタグ1がリーダライタ2に返信する応答データのフレーム構成であり、「ヘッダ」,「タグID」,「タグ電力」,「ステータス」,「EDC」で構成されている。「ヘッダ」は応答フレームであることを示す情報であり、「タグID」は、RFタグ1のID情報である。「タグ電力」は、電圧検出部7により検出された電源蓄積部の端子電圧V2を示す情報であり、「ステータス」は、リーダライタ2によって送信されたコマンドの実行結果を示す情報である。
次に、本実施例の作用について図6乃至図8も参照して説明する。図6は、RFタグ1の制御部8により実行される処理内容を、本発明の要旨に係る部分のみ示すフローチャートである。尚、RFタグ1は、デフォルトではパッシブモードで動作する。制御部8は、リーダライタ2より送信されたコマンドを受信すると(ステップS1)、送信フレームの「動作モード」で指定されている応答方式がアクティブ,セミパッシブ,パッシブの何れであるかを判断する(ステップS2,S3)。
指定された方式がパッシブである場合(ステップS3:YES)、電圧検出部7により検出される電源生成部4の電源電圧V1が、動作可能電圧Vp以上であるか否かを判断する(ステップS4)。V1≧Vpであれば(YES)、制御部8は、電源選択部6により電源生成部4の電源V1を選択し(ステップS5,デフォルトからのスタートであれば変更なし)、応答選択部10によりパッシブ変調部11pを選択する(ステップS6)。そして、バックスキャッタ方式により応答データを送信する(ステップS7)。尚、ステップS4においてV1<Vpであれば(NO)、リーダライタ2に対する応答を行わず処理を終了する。
一方、指定された方式がアクティブ,又はセミパッシブである場合は(ステップS2:YES)、電圧検出部7により検出される電源蓄積部5の電源電圧V2が、動作可能電圧Va以上であるか否かを判断する(ステップS8)。V2≧Vaであれば(YES)、制御部8は、電源選択部6により電源蓄積部5の電源V2を選択し(ステップS9)、応答選択部10によりアクティブ変調部11aを選択する(ステップS10)。それから、ステップS7に移行し、内部で生成したキャリアをASK変調して応答データを送信する。尚、ステップS8においてV2<Vaであれば(NO)、リーダライタ2に対する応答を行わず処理を終了する。
また、ステップS9aにおいて、指定された方式がセミパッシブであれば「NO」と判断し、ステップS6に移行する。この場合、RFタグ1の動作用電源は電源蓄積部5の電源V2が選択され、応答方式はパッシブ変調が選択されることになる。
図7は、リーダライタ2とRFタグ1との動作範囲を説明するものである。この図では、リーダライタ2に対し、RFタグ1_1,2がパッシブモードの動作範囲内に位置しており、RFタグ1_3,4がアクティブモードの動作範囲内に位置している。パッシブモードでは、RFタグ1がリーダライタ2より供給される電力を受けながら動作するため通信範囲が狭く、アクティブモードでは、RFタグ1が電力蓄積部5に蓄積された電力で動作するため通信範囲が広くなる(両者の通信限界)。
また、図8は、リーダライタ2が2台(RW1,2)ある場合であり、リーダライタ2_1は、通常通りRFタグ1と通信を行う動作モードに設定され、リーダライタ2_2(電力送信器)は電力供給モードに設定されている。この図に示すように、電力供給モードでは、リーダライタ2_2が通信を開始しない限り、RFタグ1も通信による電力を消費しないため、リーダライタ2_2は、パッシブモードよりも広い範囲でRFタグ1に電力供給が可能となる。
そして、RFタグ1が図中の矢印方向(1)→(2)に移動する場合、RFタグ1は、リーダライタ2_2の電力供給可能範囲に入っている間は、リーダライタ2_2が送信する無変調キャリアを受信して電源蓄積部5に充電を行う。その後、リーダライタ2_1とのアクティブモードによる通信可能範囲(3)に移行すれば、電源蓄積部5に充電された電力を使用してアクティブモードでの動作が可能となる。
その場合、リーダライタ2_1は、図3(b)に示すように、RFタグ1にコマンドを送信すると応答を受信するためキャリアの出力を一旦停止し、その停止期間中にRFタグ1からの応答を受信すると、次のコマンドを送信するためにキャリアの送信を再開するように制御する。
以上のように本実施例によれば、RFタグ1に、リーダライタ2より送信されるキャリアから自身の動作用電源を生成する電源生成部4と、その動作用電源電力を蓄積する電源蓄積部5とを備え、動作モードとして、電源生成部4より供給される電源で動作してバックスキャッタ方式で応答を行うパッシブモードと、電源蓄積部5より供給される電源で動作して自身が送信するキャリアを変調して応答を行うアクティブモードとを実行可能に構成する。
そして、リーダライタ2がRFタグ1に応答方式を指定するコマンドを送信すると、RFタグ1は、そのコマンドを受信して、電源蓄積部5の電力蓄積量に基づき指定された応答方式が実行可能であれば当該方式により応答信号を返信し、その応答信号によって、RFタグ1のタグIDと前記電力蓄積量を示す情報とを送信するようにした。したがって、RFタグ1は、電源蓄積部5における電力の蓄積状態に応じてパッシブモードとアクティブモードとを選択可能であり、アクティブモードを選択した場合はリーダライタ2との通信距離を伸ばすことができ、通信をより安定した状態で行うことができる。また、リーダライタ2は、RFタグ1からの応答により電源蓄積部5の電力蓄積状態を把握し、その状態に応じて以降の応答方式にどちらを指定するかを決定できる。
また、RFタグ1は、動作モードとして、電源選択部6が電源蓄積部5を選択すると共に応答方式選択部がパッシブ変調部11Pを選択するセミパッシブモードも選択可能となるので、パッシブモードよりも通信距離を伸ばすことができる。そして、リーダライタ2に応答を返信する際には電源蓄積部5に蓄積されている電力を消費しないので、動作時間をより長くすることができる。
そして、リーダライタ2は、通信を目的とせずに無変調キャリアを送信することでRFタグ1に電力を供給する電力供給モードを実行可能に構成されるので、必要な通信が行われる頻度にかかわらず、RFタグ1の電力蓄積状態が、アクティブモードでの動作が可能なレベルに短時間で達するように充電を促進することができる。
また、図8のように複数のリーダライタ2の動作モードを、通信用と電力供給用とにそれぞれ切り替えてシステムを構成する場合、リーダライタ2_1がRFタグ1との通信を行う場合に送信するキャリア周波数と、リーダライタ2_2がRFタグ1に電力を供給する目的で送信するキャリアの周波数とが互いに異なるように設定すると良い。この場合、電力の供給と通信とが同時に行われる場合でも、それらの間に干渉が発生することを回避できる。
参考例)
図9は参考例であり、RFタグシステムを特定のアプリケーションに適用した一例を示す。これは、RFタグ1が取り付けられた荷物31が例えばコンベアなどにより搬送される場合に、荷物31の搬送位置をリーダライタ2によって検出するものである。リーダライタ2は4台配置されており、それらは例えばLAN(Local Area Network)などの通信ネットワーク32を介して、図4に示す上位装置16に対応するサーバ33と接続されている。これら4台のリーダライタ2の内、リーダライタ2_1は電力供給モードに設定されており、その他のリーダライタ2_2〜4は、通常モードに設定されている。
RFタグ1は、最初はパッシブモードで動作し、リーダライタ2_1は、RFタグ1と通信して荷物31の入庫情報を書き込むようにする。そして、通信処理が終了してもリーダライタ2_1は無変調キャリアを送信し続けており、RFタグ1は、荷物31がリーダライタ2_1の電力供給可能範囲を通過する間に電源蓄積部5に充電を行う。そして、RFタグ1が、電源蓄積部5に充電された電力によりアクティブモードでの動作がある程度の時間継続可能な状態になると、下流側に配置されているリーダライタ2_2〜4とアクティブモードで通信する。
リーダライタ2_2〜4は、荷物31がそれぞれの通信可能範囲に到達するとRFタグ1との通信を行い、RFタグ1のID情報を取得する。読み取られた情報はサーバ33に送信され、サーバ33は、荷物31が何れの搬送位置にあるかを検出する。
以上のように参考例によれば、リーダライタ2がRFタグ1と通信することにより、RFタグ1が取り付けられている荷物31の搬送位置をサーバ33が確認しながら搬送処理を行うシステムにおいて、リーダライタ2_1が電力供給モード動作することで、RFタグ1がアクティブモードで動作可能となるように電力を迅速に蓄積させることができる。
(第実施例)
図10は本発明の第実施例を示すものである。第実施例は、図8に示すようにリーダライタ2が複数ある場合、一方のリーダライタ2_1は通常の動作モードに設定され、他方のリーダライタ2_2は電力供給モードに設定され、無変調キャリアを周期的に送信するように構成されている。動作モードの切り替えは、第1実施例と同様に行う。またこの場合、リーダライタ2_1,2のそれぞれが送信するキャリアの周波数は、異なるように設定しておく。
図10は、2つのリーダライタ2_1,2(RW1,2)との間で行われる処理を示すタイミングチャートである。また、同図中に示すRFタグ1の位置(1),(2),(3)は、図8に示すリーダライタ2との位置関係に対応している。リーダライタ2_2は、期間Tonの間に無変調キャリアを連続送信し、続く期間Toffの間は無変調キャリアの送信を停止し、それを交互に繰り返すようになっている。RFタグ1は、位置(1)から(2)に移動する間にリーダライタ2_2によって供給される電力を受信して、電源蓄積部5に充電を行う。
リーダライタ2_1は、キャリアセンス部25により所定間隔(Tsen)でキャリアセンスを行い、リーダライタ2_2側がキャリアを送信していないことを検出すると、リクエストコマンドを送信する。この場合、Tsen<Toffとなるように設定することで、リーダライタ2_1が無変調キャリアの送信停止期間Toffを確実に検出できるようにする。そして、RFタグ1は、位置(3)に移動してリーダライタ2_1より送信されたリクエストコマンドを受信すると、そのコマンドに対する応答を返信する。
以上のように第実施例によれば、リーダライタ2_2は、電力供給モードで動作する場合にキャリア送信を行う期間Tonとその送信を停止する期間Toffとを交互に繰り返し、リーダライタ2_1は、キャリア検出部25によりリーダライタ2_2におけるキャリア停止期間Toffを検出するとRFタグ1との通信を行うようにした。したがって、リーダライタ2_1がRFタグ1との通信を行う必要がある場合には、リーダライタ2_2が送信するキャリアとの混信が生じないように通信できる。
本発明は、上記し又は図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
電力送信器は、リーダライタ,若しくはタグリーダとしての機能を備えている必要はなく、少なくともRFタグが受信可能な電磁波を送信する機能を備えていれば良い。
RFタグ1がセミパッシブモードで動作する構成は、必要に応じて設ければ良い。セミパッシブモードに対応しない場合、図6のフローチャートでは、ステップS2ではアクティブモードか否かだけを判断し、ステップS9aは削除して、ステップS9より直接ステップS10に移行すれば良い。
本発明の第1実施例であり、RFタグの構成を示す機能ブロック図 (a)はパッシブ変調部の概略的な回路イメージ、(b)はリーダライタがRFタグに送信するキャリア波形、(c)はRFタグがリーダライタに返信する応答データ波形を示す図 アクティブ変調部に対応する図2相当図 リーダライタの構成を示す機能ブロック図 (a)はリーダライタがRFタグに送信するデータのフレーム構成、(b)はRFタグがリーダライタに返信する応答データのフレーム構成を示す図 RFタグの制御部により実行される処理内容を、本発明の要旨に係る部分のみ示すフローチャート パッシブモード,アクティブモードの動作範囲を示す図 動作モードが異なるリーダライタが複数ある場合のシステム構成図 参考例を示すシステム構成図 本発明の第実施例を示す複数のリーダライタとRFタグとの通信シーケンス図
符号の説明
図面中、1はRFタグ、2はリーダライタ(タグリーダ,電力送信器)、3はアンテナ、4は電源生成部、5は電源蓄積部(電力蓄積部)、6は電源選択部、7は電圧検出部(蓄積量検出部)、8は制御部、10は応答選択部(応答方式選択部)、11Aはアクティブ変調部、11Pはパッシブ変調部、12は不揮発性メモリを示す。

Claims (4)

  1. タグリーダとRFタグとが電磁波を用いて通信を行うRFタグシステムにおいて、
    前記RFタグは、前記タグリーダより送信される電磁波を受信するアンテナと、このアンテナによって受信される電磁波より自身の動作用電源を生成する電源生成部と、前記動作用電源電力が蓄積される電力蓄積部と、この電力蓄積部の電力蓄積量を検出する蓄積量検出部と、前記電力蓄積量が指定された動作モードを実行可能なレベルか否かを判定する制御部と、前記動作モードに応じて前記電源生成部と前記電力蓄積部との何れより供給される電源を使用するかを切替える電源選択部と、前記タグリーダより送信される電磁波を用いてバックスキャッタ方式により応答信号を返信するパッシブ変調部と、前記電力蓄積部より供給される電源により自身が送信する電磁波を変調して応答信号を返信するアクティブ変調部と、前記動作モードに応じて前記パッシブ変調部と前記アクティブ変調部との何れか一方を選択する応答方式選択部とを備え、
    前記RFタグの動作モードは、前記電源選択部が前記電源生成部を選択すると共に前記応答方式選択部が前記パッシブ変調部を選択するパッシブモードと、前記電源選択部が前記電力蓄積部を選択すると共に前記応答方式選択部が前記アクティブ変調部を選択するアクティブモードとを有し、
    前記タグリーダは、前記RFタグとの通信を行う通常モードと、前記RFタグとの通信を行うことなく無変調の電磁波を送信することで前記電磁波を受信可能なRFタグに対して電力を供給する電力供給モードとに切替え可能に構成され、前記RFタグに対して前記動作モードを指示するコマンドを送信し、前記通常モードにおいて、自身以外のタグリーダが電磁波を送信しているか否かを検出するキャリア検出部を備え、
    前記RFタグは、前記コマンドに従い自身の動作モードをパッシブモード,アクティブモードの何れかに切替え、
    前記電力供給モードで動作するタグリーダと、前記通常モードで動作するタグリーダとが夫々1つ以上存在しており、
    前記通常モードで動作するタグリーダは、自身以外のタグリーダが電磁波の送信を停止している期間に、アクティブモードにより前記RFタグとの通信を行うことを特徴とするRFタグシステム。
  2. 前記タグリーダは、送信する電磁波の周波数を制御する機能を有し、
    前記電力供給モードにおいて送信する無変調の電磁波の周波数と、前記通常モードにおいて送信する電磁波の周波数とが互いに干渉しない異なる周波数に設定されることを特徴とする請求項1記載のRFタグシステム。
  3. 請求項1又は2記載のRFタグシステムに使用されることを特徴とするタグリーダ。
  4. タグリーダより送信される電磁波を受信するアンテナと、このアンテナによって受信される電磁波より自身の動作用電源を生成する電源生成部と、前記動作用電源電力が蓄積される電力蓄積部と、この電力蓄積部の電力蓄積量を検出する蓄積量検出部と、前記電力蓄積量が指定された動作モードを実行可能なレベルか否かを判定する制御部と、前記動作モードに応じて前記電源生成部と前記電力蓄積部との何れより供給される電源を使用するかを切替える電源選択部と、前記タグリーダより送信される電磁波を用いてバックスキャッタ方式により応答信号を返信するパッシブ変調部と、前記電力蓄積部より供給される電源により自身が送信する電磁波を変調して応答信号を返信するアクティブ変調部と、前記動作モードに応じて前記パッシブ変調部と前記アクティブ変調部との何れか一方を選択する応答方式選択部とを備え、動作モードとして、前記電源選択部が前記電源生成部を選択すると共に前記応答方式選択部が前記パッシブ変調部を選択するパッシブモードと、前記電源選択部が前記電力蓄積部を選択すると共に前記応答方式選択部が前記アクティブ変調部を選択するアクティブモードとを有するRFタグと通信を行うタグリーダにおいて、
    前記RFタグとの通信を行う通常モードと、前記RFタグとの通信を行うことなく無変調の電磁波を送信することで前記電磁波を受信可能なRFタグに対して電力を供給する電力供給モードとに切替え可能に構成され、前記RFタグに対して前記動作モードを指示するコマンドを送信し、
    前記通常モードにおいて、自身以外のタグリーダが電磁波を送信しているか否かを検出するキャリア検出部を備え、
    前記電力供給モードで動作する自身以外のタグリーダが、前記RFタグに電力を供給し、
    前記RFタグが、前記コマンドに従い自身の動作モードをパッシブモード,アクティブモードの何れかに切替えると、
    前記通常モードにおいて、自身以外のタグリーダが電磁波の送信を停止している期間に、アクティブモードにより前記RFタグとの通信を行うことを特徴とするタグリーダ。
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