JP4872280B2 - 組電池、及び単位電池 - Google Patents

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Description

本発明は、単位電池及びこれを用いた組電池に関し、特に、安全弁を備える単位電池、及びこれを用いた組電池に関する。
従来より、安全弁を有する単位電池を、複数備えた組電池が知られている(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。ここで、安全弁とは、単電池などの電池ケースの内圧が上昇し、所定値を超えた場合に、電池ケース内のガスを外部に排出する装置をいう。
特開2001−110377号 特開2002−216731号
特許文献1に開示されている組電池は、安全弁を有する単位電池(6つの単電池を一体成形した電池)を複数、一列に積層した組電池である。この組電池では、各安全弁に、外部の排気部に接続される排ガスチューブが接続されて、ガス排出路を形成している。具体的には、排ガスチューブは、複数の放出口接続部を有し、各々の放出口接続部を各々の安全弁のガス放出口に嵌合させることにより、安全弁に接続されている。
このような組電池では、電池ケースの内圧が所定値を超えると、安全弁が作動して、ガスをガス放出口から排ガスチューブに排出する。その後、ガスは、排ガスチューブを通って、外部の排気部から組電池の外部へ排出される。このように、各々の安全弁から排出されたガスを集めて外部へ排出することで、ガスへの引火防止などの安全対策を図ることができる。
しかしながら、特許文献1の組電池では、排ガスチューブと安全弁との接続に関して、上述のように、安全弁ごとに、ガス放出口や放出口接続部などの接続部材を設けていたため、コスト高を招いていた。さらには、ガス排出路を形成するにあたり、上述のように、単位電池を複数、一列に積層した後、排ガスチューブの各放出口接続部を、各々の安全弁のガス放出口に嵌合させていたため、作業性が悪く、コスト高を招いていた。特に、単電池(発電要素を収容する収容部)ごとに安全弁を備える組電池の場合には、多数の排ガスチューブが必要となるため、部品点数が多くなり、一層コスト高となっていた。しかも、単位電池ごとに、安全弁と排ガスチューブの放出口接続部とを接続しなければならないため、組電池の製造が簡易ではなかった。
これに対し、特許文献2では、各単位電池に、ガス排出口(安全弁)に連結するパイプ形状のガス排出部材を設けている。これにより、単位電池を積層したとき、隣り合う単位電池に備えられたガス排出部材の連結部が互いに連結されて、ガス排出通路を構成することを可能としている。すなわち、特許文献2では、排ガスチューブなどの連結管が不要となり、さらに、排ガスチューブなどの連結管を連結する手間も省くことが可能となる。しかしながら、単電池(収容部)ごとに安全弁を備える単位電池を用いる場合には、各安全弁ごとにガス排出部材が必要となるため、部品点数が多くなり、コスト高を招いてしまう。しかも、安全弁ごとにガス排出部材を接続しなければならないため、組み付け作業が煩雑になってしまう課題があった。
また、特許文献2では、単位電池を複数、プラス端子とマイナス端子とが積層方向に交互に並ぶように、積層方向に一列に積層して組電池を構成している。ところが、ガス排出部材を適切に連結してガス排出路を構成するためには、2種類の単位電池を用意し、この2種類の単位電池を交互に積層しなければならなかった。すなわち、各単位電池にガス排出部材を1種類しか設けていないため、1種類の単位電池を上述のように積層した場合には、ガス排出部材の向きも交互に逆向きになってしまうので、一方の連結部(嵌め入れ型連結部)と他方の連結部(受け型連結部)とを連結することができなくなる。このため、特許文献2では、ガス排出部材を逆向きに配置した2種類の単位電池を用意し、これらを交互に積層しなければならなかった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、ガス排出路を備えた安価な組電池、及び簡易に且つ安価に、ガス排出路を備えた組電池を製造できる単位電池を提供することを目的とする。
その解決手段は、複数の発電要素と、上記発電要素をそれぞれ収容する収容部を列置方向に複数列置してなり、上記列置方向に平行な第1外表面及び、上記第1外表面に平行な第2外表面を含む6つの外表面を有する直方体形状の電池ケースと、上記電池ケースの内圧が所定値を超えると、上記電池ケース内のガスを外部に排出する1または複数の安全弁と、を備える単位電池を複数、その上記列置方向を交互に逆向きとして、上記第1外表面同士と上記第2外表面同士とを交互に対向させて、積層方向に一列に積層してなる組電池であって、上記安全弁から排出されたガスを外部に排出するガス排出路を構成するガス排出路構成部を有し、各々の上記単位電池は、第1部分ガス排出路、及び上記第1部分ガス排出路と上記安全弁とを連通させる第1連通路を構成する第1ガス排出部と、当該単位電池の上記安全弁と連通しない第2部分ガス排出路を構成する第2ガス排出部と、を備え、上記ガス排出路構成部は、上記積層方向に隣り合う単位電池の上記第1ガス排出部と上記第2ガス排出部とを交互に連結することにより、上記第1部分ガス排出路と上記第2部分ガス排出路とを交互に連ねて構成されてなる組電池である。
本発明の組電池では、各々の単位電池が、第1部分ガス排出路、及び第1部分ガス排出路と自身の安全弁とを連通させる第1連通路を構成する第1ガス排出部と、自身の安全弁と連通しない第2部分ガス排出路を構成する第2ガス排出部とを備えている。そして、積層方向に隣り合う単位電池の第1ガス排出部と第2ガス排出部とを交互に連結することにより、第1部分ガス排出路と第2部分ガス排出路とを交互に連ねて、ガス排出路をなすガス排出路構成部を構成している。
すなわち、本発明の組電池では、排ガスチューブなどの部材を用いることなく、各々の単位電池の組み合わせにより、適切にガス排出路が形成されている。しかも、本発明の組電池を製造するにあたり、単位電池を積層した後、排ガスチューブなどを、各々の安全弁のガス放出口に接続する手間もかからない。
また、本発明の組電池は、単位電池を複数、その列置方向を交互に逆向きとして、第1外表面同士と第2外表面同士とを交互に対向させて、積層方向に一列に積層してなる。このため、例えば、電池ケースの一方端側から突出する正極端子と、他方端側から突出する負極端子とを備える単位電池を用いて積層した場合には、正極端子と負極端子とを積層方向に交互に配列することができるので、簡易に、各単位電池を直列に接続することが可能となる。
しかも、本発明の組電池では、各単位電池に、安全弁と連通する第1ガス排出部の他に、安全弁と連通しない第2ガス排出部を設けている。そして、この単位電池を上述のように交互に逆向きに積層したときに、この2種類のガス排出部(第1ガス排出部と第2ガス排出部)が連結されて、ガス排出路をなすガス排出路構成部が構成されている。すなわち、単位電池を上述のように交互に逆向きに積層したときに、第1ガス排出部と第2ガス排出部とが互いに連結できるように配置された単位電池を用いて、組電池を構成している。このため、本発明の組電池は、1種類の単位電池のみで構成することができるので、2種類の単位電池を用いて製造する場合に比べて、安価となる。
なお、本発明の組電池を構成する単位電池としては、例えば、両端部に嵌め入れ型連結部を備える筒状の第1ガス排出部と、両端部に受け型連結部を備える筒状の第2ガス排出部とを有する単位電池を挙げることができる。この単位電池は、上述のように交互に逆向きに積層することにより、第1ガス排出部及び第2ガス排出部の向きが交互に逆向きになったとしても、第1ガス排出部の嵌め入れ型連結部と第2ガス排出部の受け型連結部とを、適切に連結することができる。
また、電池ケースは、複数の収容部が列置方向に一列に列置されてなるもの(収容部の集合体)であれば、いずれの形態であっても良い。例えば、樹脂等により、複数の収容部を一体に成形した一体型の電池ケースを例示することができる。また、金属等により直方体形状に成形した収容部を、複数個、列置方向に一列に結合して、電池ケースとしても良い。
また、発電要素は、電池の機能を奏するために収容部内に配置されるものであり、例えば、電極、セパレータ、電解液などが含まれる。
さらに、上記の組電池であって、各々の前記単位電池において、前記第1ガス排出部は、前記第1部分ガス排出路を構成する筒形状の第1パイプ部を含み、前記第2ガス排出部は、前記第2部分ガス排出路を構成する第2パイプ部であって、上記第1パイプ部と嵌合する筒形状をなす第2パイプ部を含み、上記列置方向の仮想中心線について対称な位置に、上記第1パイプ部と上記第2パイプ部とを、少なくとも一対備え、上記積層方向に隣り合う単位電池の上記第1パイプ部と上記第2パイプ部とを交互に連結することにより、上記第1ガス排出部と上記第2ガス排出部とを交互に連結してなる組電池とすると良い。
本発明の組電池では、積層方向に隣り合う単位電池の第1パイプ部と第2パイプ部とが交互に連結されることにより、第1ガス排出部と第2ガス排出部とが交互に連結されている。これにより、本発明の組電池は、排ガスチューブなどの部材を用いることなく、各々の単位電池の組み合わせにより、適切にガス排出路が形成された組電池となる。
しかも、第1パイプ部と第2パイプ部とは、収容部の列置方向の仮想中心線について対称な位置に配置されているので、両パイプ部を連結してなる組電池は、適切に、単位電池が積層方向に一列に積層された組電池となる。
さらに、上記いずれかの組電池であって、各々の前記単位電池において、前記第1外表面及び第2外表面を除いた4つの外表面のうち、表面積が小さい外表面を第3外表面及び第4外表面としたとき、前記第1ガス排出部は、前記第1部分ガス排出路が、上記第3外表面の外方に配置されてなり、且つ、前記第2ガス排出部は、前記第2部分ガス排出路が、上記第4外表面の外方に配置されてなる組電池とすると良い。
組電池をなす各々の単位電池は、充放電に伴い発熱するため、外部から冷却風を送風して、各々の単位電池を冷却するのが好ましい。しかしながら、ガス排出路を設けた組電池では、このガス排出路によって、冷却風の流れが妨げられ、適切に、各々の単位電池を冷却できない虞がある。
これに対し、本発明の組電池では、各々の単位電池において、第1部分ガス排出路(ガス排出路の一部分)を、第1外表面及び第2外表面を除いた4つの外表面のうち、表面積が小さい第3外表面の外方に配置している。同様に、第2部分ガス排出路(第1部分ガス排出路と交互に連なって、ガス排出路をなす部分)についても、表面積が小さい第4外表面の外方に配置している。ここで、第3外表面の外方とは、第3外表面の表面を含めて、第3外表面をその法線方向に投影した領域内の任意の位置をいう。第4外表面についても同様である。
このように、ガス排出路をなす第1部分ガス排出路及び第2部分ガス排出路を、電池ケースの外表面のうち表面積が小さい第3外表面及び第4外表面の外方に配置することにより、他の面積の大きな電池ケースの外表面については、冷却風の流れを妨げることなく、適切に、冷却することができる。従って、本発明の組電池では、各々の単位電池を、適切に冷却することができる。
さらに、上記いずれかの組電池であって、各々の前記単位電池において、前記安全弁は、前記電池ケースの壁部のうち安全弁配置壁部に、複数配置されてなり、前記第1ガス排出部は、上記複数の安全弁のいずれをも覆い、各々の上記安全弁を前記第1部分ガス排出路に連通させる排気ダクト部であって、上記安全弁配置壁部の少なくとも一部を露出させつつ、上記安全弁配置壁部上に位置する排気ダクト部を含む組電池とすると良い。
本発明の組電池では、各々の単位電池が、安全弁配置壁部に複数配置された安全弁のいずれをも覆い、安全弁を第1部分ガス排出路に連通させる排気ダクト部を備えている。これにより、いずれの安全弁から排出されたガスについても、適切に、第1部分ガス排出路を通じて、外部に排出することができる。
ところで、このような排気ダクト部を、安全弁配置壁部全体を覆うようにして配置した場合には、冷却風を安全弁配置壁部に直接当てることができなくなるので、その分、各々の単位電池を冷却することが難しくなる。これに対し、本発明の組電池では、各々の単位電池において、排気ダクト部が、安全弁配置壁部の少なくとも一部を露出させつつ、安全弁配置壁部上に位置している。これにより、安全弁配置壁部のうち、少なくとも露出している部分については、冷却風を直接当てることができるので、安全弁配置壁部を通じても、各々の単位電池を冷却することができる。従って、各々の単位電池を、適切に冷却することができる。
なお、単位電池としては、発電要素を収容する収容部が複数、一体成形された電池ケースを備え、この収容部ごとに安全弁が配置された電池モジュールを例示することができる。また、単位電池として、安全弁を有する単電池を複数、組電池の積層方向と直交する方向に、一列に連結した電池モジュールを用いるようにしても良い。
他の解決手段は、複数の発電要素と、上記複数の発電要素を内部に収容する電池ケースと、上記電池ケースの内圧が所定値を超えると、上記電池ケース内のガスを外部に排出する複数の安全弁と、を備える単位電池を複数、積層方向に一列に積層してなる組電池であって、上記安全弁から排出されたガスを外部に排出するガス排出路を構成するガス排出路構成部を有し、各々の上記単位電池は、部分ガス排出路を構成する筒形状のパイプ部と、当該単位電池の上記複数の安全弁のいずれをも覆い、上記複数の安全弁を上記部分ガス排出路に連通させる排気ダクト部と、を有するガス排出部を備え、上記ガス排出路構成部は、上記積層方向に隣り合う単位電池の上記パイプ部同士を互いに連結することにより、上記部分ガス排出路を連ねつつ上記ガス排出部同士を連結して構成されてなる組電池である。
本発明の組電池では、積層方向に隣り合う単位電池のパイプ部同士を互いに連結することにより、部分ガス排出路を連ねつつガス排出部同士を連結して、ガス排出路をなすガス排出路構成部を構成している。すなわち、本発明の組電池は、従来の組電池と異なり、排ガスチューブなどの部材を用いることなく、各々の単位電池の組み合わせにより、適切にガス排出路が形成されている。しかも、本発明の組電池を製造するにあたり、単位電池を積層した後、排ガスチューブなどを、各々の安全弁のガス放出口に接続する手間もかからない。
しかも、本発明の組電池では、各々の単位電池が、部分ガス排出路を構成するパイプ部と、当該単位電池の複数の安全弁のいずれをも覆い、複数の安全弁を部分ガス排出路に連通させる排気ダクト部とを有するガス排出部を備えている。このため、複数の安全弁を備える単位電池により構成された組電池においても、各々の単位電池に1つずつ設けられたガス排出部を連結するだけで、適切にガス排出路を構成することができる。従って、本発明の組電池は、安価な組電池となる。
なお、単位電池としては、発電要素を収容する収容部が複数、一体成形された電池ケースを備え、複数の安全弁が配置された電池モジュールを例示することができる。また、単位電池として、安全弁を有する単電池を複数、組電池の積層方向と直交する方向に、一列に連結した電池モジュールを用いるようにしても良い。
さらに、上記の組電池であって、各々の前記単位電池は、前記複数の安全弁が、いずれも、前記電池ケースの壁部のうち安全弁配置壁部に配置されてなり、前記排気ダクト部が、上記安全弁配置壁部の少なくとも一部を露出させつつ、上記安全弁配置壁部上に位置してなる組電池とすると良い。
排気ダクト部を、安全弁配置壁部全体を覆うようにして配置した場合には、冷却風を安全弁配置壁部に直接当てることができなくなるので、その分、各々の単位電池を冷却することが難しくなる。これに対し、本発明の組電池では、各々の単位電池において、排気ダクト部が、安全弁配置壁部の少なくとも一部を露出させつつ、安全弁配置壁部上に位置している。これにより、安全弁配置壁部のうち、少なくとも露出している部分については、冷却風を直接当てることができるので、安全弁配置壁部を通じても、各々の単位電池を冷却することができる。従って、各々の単位電池を、適切に冷却することができる。
さらに、他の解決手段は、複数の発電要素と、上記発電要素をそれぞれ収容する収容部を列置方向に複数列置してなり、上記列置方向に平行な第1外表面及び、上記第1外表面に平行な第2外表面を含む6つの外表面を有する直方体形状の電池ケースと、上記電池ケースの内圧が所定値を超えると、上記電池ケース内のガスを外部に排出する1または複数の安全弁と、を備える単位電池であって、第1部分ガス排出路、及び上記第1部分ガス排出路と上記安全弁とを連通させる第1連通路を構成する第1ガス排出部と、上記安全弁と連通しない第2部分ガス排出路を構成する第2ガス排出部と、を備え、上記第1ガス排出部及び上記第2ガス排出部は、複数の単位電池を、その上記列置方向を交互に逆向きとして、上記第1外表面同士と上記第2外表面同士とを交互に対向させて、積層方向に一列に積層すると共に、上記積層方向に隣り合う単位電池の上記第1ガス排出部と上記第2ガス排出部とを交互に連結することにより、上記第1部分ガス排出路と上記第2部分ガス排出路とを交互に連ねて、上記安全弁から排出されたガスを外部に排出するガス排出路をなすガス排出路構成部を構成可能な形態とされてなる単位電池である。
本発明の単位電池は、第1部分ガス排出路、及び第1部分ガス排出路と自身の安全弁とを連通させる第1連通路を構成する第1ガス排出部と、自身の安全弁と連通しない第2部分ガス排出路を構成する第2ガス排出部とを備えている。この第1ガス排出部及び上記第2ガス排出部は、複数の単位電池を、その列置方向を交互に逆向きとして、第1外表面同士と第2外表面同士とを交互に対向させて、積層方向に一列に積層すると共に、積層方向に隣り合う単位電池の第1ガス排出部と第2ガス排出部とを交互に連結することにより、第1部分ガス排出路と第2部分ガス排出路とを交互に連ねて、ガス排出路をなすガス排出路構成部を構成可能な形態とされている。
すなわち、本発明の単位電池は、組電池を製造するにあたり、従来の単位電池と異なり、排ガスチューブなどの部材を用いることなく、各々の単位電池の組み合わせにより、適切にガス排出路を形成することができる。しかも、単位電池を積層した後、排ガスチューブなどを、各々の安全弁のガス放出口に接続する手間もない。従って、本発明の単位電池によれば、簡易に且つ安価に、ガス排出路を備えた組電池を製造できる。
しかも、本発明の単位電池は、安全弁と連通する第1ガス排出部の他に、安全弁と連通しない第2ガス排出部を有している。そして、この単位電池を上述のように交互に逆向きに積層したときに、この2種類のガス排出部(第1ガス排出部と第2ガス排出部)が連結されて、ガス排出路をなすガス排出路構成部を構成することができる。すなわち、本発明の単位電池では、上述のように交互に逆向きに積層したときに、第1ガス排出部と第2ガス排出部とが、互いに連結できるように配置されている。このため、本発明の単位電池によれば、1種類の単位電池のみで組電池を構成することができるので、2種類の単位電池を用いて製造する場合に比べて、安価となる。
なお、本発明の単位電池としては、例えば、両端部に嵌め入れ型連結部を備える筒状の第1ガス排出部と、両端部に受け型連結部を備える筒状の第2ガス排出部とを有する単位電池を挙げることができる。この単位電池は、上述のように交互に逆向きに積層することにより、第1ガス排出部及び第2ガス排出部の向きが交互に逆向きになったとしても、第1ガス排出部の嵌め入れ型連結部と第2ガス排出部の受け型連結部とを、適切に連結することができる。
また、電池ケースは、複数の収容部が列置方向に一列に列置されてなるもの(収容部の集合体)であれば、いずれの形態であっても良い。例えば、樹脂等により、複数の収容部を一体に成形した一体型の電池ケースを例示することができる。また、金属等により直方体形状に成形した収容部を、複数個、列置方向に一列に結合して、電池ケースとしても良い。
さらに、上記の単位電池であって、前記第1ガス排出部は、前記第1部分ガス排出路を構成する筒形状の第1パイプ部を含み、前記第2ガス排出部は、前記第2部分ガス排出路を構成する第2パイプ部であって、上記第1パイプ部と嵌合する筒形状をなす第2パイプ部を含み、上記列置方向の仮想中心線について対称な位置に、上記第1パイプ部と上記第2パイプ部とを、少なくとも一対備え、上記第1ガス排出部及び上記第2ガス排出部は、複数の単位電池を、その前記列置方向を交互に逆向きとして、前記第1外表面同士と前記第2外表面同士とを交互に対向させて、前記積層方向に一列に積層すると共に、上記積層方向に隣り合う単位電池の上記第1パイプ部と上記第2パイプ部とを交互に連結することにより、上記第1部分ガス排出路と上記第2部分ガス排出路とを交互に連ねて、前記ガス排出路構成部を構成可能な形態とされてなる単位電池とすると良い。
本発明の単位電池では、第1ガス排出部の第1パイプ部と第2ガス排出部の第2パイプ部とが、収容部の列置方向の仮想中心線について対称な位置に配置されている。このため、上述のように複数の単位電池を積層したときには、適切に、積層方向に隣り合う単位電池の第1パイプ部と第2パイプ部とを交互に連結して、ガス排出路構成部を構成することができる。従って、本発明の単位電池によれば、排ガスチューブなどの部材を用いることなく、各々の単位電池の組み合わせにより、適切にガス排出路が形成された組電池を構成することができる。
さらに、上記いずれかの単位電池であって、前記電池ケースにおいて、前記第1外表面及び前記第2外表面を除いた4つの外表面のうち、表面積が小さい外表面を第3外表面及び第4外表面としたとき、前記第1ガス排出部は、前記第1部分ガス排出路が、上記第3外表面の外方に配置されてなり、且つ、前記第2ガス排出部は、前記第2部分ガス排出路が、上記第4外表面の外方に配置されてなる単位電池とすると良い。
前述のように、組電池をなす各々の単位電池は、充放電に伴い発熱するため、外部から冷却風を送風して、各々の単位電池を冷却するのが好ましい。しかしながら、ガス排出路を設けた組電池では、このガス排出路によって、冷却風の流れが妨げられ、適切に、各々の単位電池を冷却できない虞がある。
これに対し、本発明の単位電池では、第1部分ガス排出路(ガス排出路の一部分)を、第1外表面及び第2外表面を除いた4つの外表面のうち、表面積が小さい第3外表面の外方に配置している。同様に、第2部分ガス排出路(第1部分ガス排出路と交互に連なって、ガス排出路をなす部分)についても、表面積が小さい第4外表面の外方に配置している。ここで、第3外表面の外方とは、第3外表面の表面を含めて、第3外表面をその法線方向に投影した領域内の任意の位置をいう。第4外表面についても同様である。
このような本発明の単位電池を複数、積層方向に一列に積層して組電池を形成すれば、電池ケースのうち面積の大きな外表面については、その外方にガス排出路が配置されないので、冷却風の流れを妨げることなく、適切に、冷却することができる。従って、本発明の単位電池によれば、これを用いた組電池において、各々の単位電池を、適切に冷却することが可能となる。
さらに、上記いずれかの単位電池であって、前記安全弁は、前記電池ケースの壁部のうち安全弁配置壁部に、複数配置されてなり、前記第1ガス排出部は、上記複数の安全弁のいずれをも覆い、各々の上記安全弁を前記第1部分ガス排出路に連通させる排気ダクト部であって、上記安全弁配置壁部の少なくとも一部を露出させつつ、上記安全弁配置壁部上に位置する排気ダクト部を含む単位電池とすると良い。
本発明の単位電池は、安全弁配置壁部に複数配置された安全弁のいずれをも覆い、安全弁を第1部分ガス排出路に連通させる排気ダクト部を備えている。これにより、いずれの安全弁から排出されたガスについても、適切に、第1部分ガス排出路を通じて、外部に排出することができる。
しかも、本発明の単位電池では、複数の安全弁を設けつつも、組電池を形成する際は、各々の単位電池に1つずつ設けられた第1ガス排出部と第2ガス排出部とを連結するだけで、ガス排出路をなすガス排出路構成部を構成することができる。従って、本発明の単位電池によれば、安価に且つ簡易に、組電池を形成することができる。
ところで、このような排気ダクト部を、安全弁配置壁部全体を覆うようにして配置した場合には、冷却風を安全弁配置壁部に直接当てることができなくなるので、その分、単位電池を冷却することが難しくなる。これに対し、本発明の単位電池では、排気ダクト部が、安全弁配置壁部の少なくとも一部を露出させつつ、安全弁配置壁部上に位置している。これにより、安全弁配置壁部のうち、少なくとも露出している部分については、冷却風を直接当てることができるので、安全弁配置壁部を通じても、各々の単位電池を冷却することができる。従って、本発明の単位電池によれば、これを用いた組電池において、各々の単位電池を、適切に冷却することが可能となる。
なお、本発明の単位電池としては、発電要素を収容する収容部が複数、一体成形された電池ケースを備え、この収容部ごとに安全弁が配置された電池モジュールを例示することができる。また、本発明の単位電池は、安全弁を有する単電池を複数、組電池の積層方向と直交する方向に、一列に連結した電池モジュールであっても良い。
他の解決手段は、複数の発電要素と、上記複数の発電要素を内部に収容する電池ケースと、上記電池ケースの内圧が所定値を超えると、上記電池ケース内のガスを外部に排出する複数の安全弁と、を備える単位電池であって、部分ガス排出路を構成する筒形状のパイプ部と、上記複数の安全弁のいずれをも覆い、上記複数の安全弁を上記部分ガス排出路に連通させる排気ダクト部と、を有するガス排出部であって、複数の単位電池を積層方向に一列に積層すると共に、上記積層方向に隣り合う単位電池の上記パイプ部同士を互いに連結することにより、上記部分ガス排出路を連ねつつ上記ガス排出部同士を連結して、上記安全弁から排出されたガスを外部に排出するガス排出路をなすガス排出路構成部を構成可能な形態とされてなるガス排出部を備える単位電池である。
本発明の単位電池は、複数の単位電池を積層方向に一列に積層すると共に、積層方向に隣り合う単位電池のパイプ部同士を互いに連結することにより、ガス排出路をなすガス排出路構成部を構成するガス排出部を備えている。すなわち、本発明の単位電池は、従来と異なり、排ガスチューブなどの部材を用いることなく、各々の単位電池の組み合わせにより、適切にガス排出路を形成することができる。しかも、単位電池を積層した後、排ガスチューブなどを、各々の安全弁のガス放出口に接続する手間もない。
しかも、本発明の単位電池は、部分ガス排出路を構成するパイプ部と、当該単位電池の複数の安全弁のいずれをも覆い、複数の安全弁を部分ガス排出路に連通させる排気ダクト部とを有するガス排出部を備えている。このため、本発明の単位電池によれば、各単位電池に複数の安全弁を設けつつも、組電池を形成する際は、各々の単位電池に1つずつ設けられたガス排出部を連結するだけで、適切にガス排出路を構成することができる。従って、本発明の単位電池によれば、安価に且つ簡易に、組電池を形成することができる。
なお、単位電池としては、発電要素を収容する収容部が複数、一体成形された電池ケースを備え、複数の安全弁が配置された電池モジュールを例示することができる。また、単位電池として、安全弁を有する単電池を複数、組電池の積層方向と直交する方向に、一列に連結した電池モジュールを用いるようにしても良い。
さらに、上記の単位電池であって、前記複数の安全弁は、いずれも、前記電池ケースの壁部のうち安全弁配置壁部に配置されてなり、前記排気ダクト部は、上記安全弁配置壁部の少なくとも一部を露出させつつ、上記安全弁配置壁部上に位置してなる単位電池とすると良い。
排気ダクト部を、安全弁配置壁部全体を覆うようにして配置した場合には、冷却風を安全弁配置壁部に直接当てることができなくなるので、その分、単位電池を冷却することが難しくなる。これに対し、本発明の単位電池では、排気ダクト部が、安全弁配置壁部の少なくとも一部を露出させつつ、安全弁配置壁部上に位置している。これにより、安全弁配置壁部のうち、少なくとも露出している部分については、冷却風を直接当てることができるので、安全弁配置壁部を通じても、各々の単位電池を冷却することができる。従って、本発明の単位電池によれば、これを用いた組電池において、各々の単位電池を、適切に冷却することが可能となる。
次に、本発明の実施形態(実施例1,2)について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施例1の単位電池100について説明する。本実施例1の単位電池100は、図1に示すように、直方体形状をなし、第1〜第6外表面122b〜122gを有する電池ケース101と、正極端子161と、負極端子162と、第1ガス排出部材110とを備える、密閉型のニッケル水素蓄電池である。なお、各図において図示を省略しているが、電池ケース101の第1外表面122b及び第2外表面122cには、小さな突起部が多数設けられている。
電池ケース101は、樹脂製で矩形略箱形状をなす電槽102と、樹脂製で矩形略板形状をなす蓋体103とを有している。このうち、電槽102は、図2に示すように、その内部が、隔壁部125によって、6つの収容部124に区分されている。それぞれの収容部124内には、極板群150(正極板151、負極板152、セパレータ153)と、電解液(図示しない)とが収容されている。各収容部124内に収容されている極板群150は、それぞれ、直列に接続されている。従って、本実施例1の単位電池100は、6つの単電池が直列に接続された電池モジュールを構成している。なお、極板群150と電解液(図示しない)とは、発電要素に相当する。
ここで、正極板151としては、例えば、水酸化ニッケルを含む活物質と、発泡ニッケルなどの活物質支持体とを備える電極板を用いることができる。負極板152としては、例えば、水素吸蔵合金を負極構成材として含む電極板を用いることができる。セパレータ153としては、例えば、親水化処理された合成繊維からなる不織布を用いることができる。電解液としては、例えば、KOHを含む比重1.2〜1.4のアルカリ水溶液を用いることができる。
また、電槽102のうち、電池ケース101の第4外表面122eをなす部位には、筒形状をなし、第2部分ガス排出路G12(円柱形状の貫通孔)を構成する第2ガス排出部128が、第4外表面122eから突出して設けられている。なお、本実施例1では、第2ガス排出部128は、電槽102と一体に成形されている。
電池ケース101(蓋体103)の安全弁配置壁部121dには、図2に示すように、収容部124ごとに、安全弁130が設けられている。従って、本実施例1の単位電池100は、安全弁配置壁部121dに、6つの安全弁130が配置された単位電池である。安全弁130は、公知の安全弁であり、電池ケース101の内圧が所定値を超えた場合に作動し、電池ケース101の内部のガス(水素ガス等)を外部に排出し、内圧上昇を抑制する。
第1ガス排出部材110は、樹脂からなり、図1に示すように、安全弁配置壁部121d上に固着された排気ダクト部111と、この排気ダクト部111から延出し、屈曲して、電池ケース101の第3外表面122dの外方にまで延びるダクト延出部115とを有している。このうち、排気ダクト部111は、図2に示すように、中空略円錐台形状をなし、安全弁配置壁部121dから突出する各々の安全弁130を包囲する包囲部112と、隣り合う包囲部112同士を連通させる連通部114(第1連通路G14を構成する)とを有している。この排気ダクト部111は、自身と安全弁配置壁部121dとの間に、ガス排出路Gの一部をなす第2ガス排出路G2を構成している。
ダクト延出部115は、円筒形状をなし、第1部分ガス排出路G11を構成する第1パイプ部118(嵌め入れ型連結部)と、略L字状をなし、排気ダクト111の第1包囲部112bと第1パイプ部118とを連通させる筒状の連通部116とを有している。なお、後述するが、第1パイプ部118(嵌め入れ型連結部)の外径は、第2ガス排出部128(受け型連結部)の内側に嵌合する寸法としている。
このような第1ガス排出部材110は、蓋体103の安全弁配置壁部121d上に熱溶着されており、各々の安全弁130から排出されたガスを、包囲部112,連通部114,116を通じて、第1パイプ部118にまで導くことができる。
特に、本実施例1の単位電池100は、図3に示すように、収容部124の列置方向(正極端子161から負極端子162に向かう方向、図3において右方向または左方向)の仮想中心線KCについて対称な位置に、第1パイプ部118と第2ガス排出部128(第2パイプ部)とを一対備えている。このため、収容部124の列置方向を交互に逆向きとして、電池ケース101の第1外表面122b同士と第2外表面122c同士とを交互に対向させて、単位電池100を複数、積層方向(図3において上下方向)に一列に積層したときに、適切に、第1パイプ部118と第2ガス排出部128(第2パイプ部)とを連結することができる。
次に、本実施例1の組電池200について説明する。本実施例1の組電池200は、図3に示すように、上述した単位電池100を複数(本実施例1では、30個)、積層方向(図3において上下方向)に一列に積層してなる組電池である。具体的には、単位電池100を複数、収容部124の列置方向(正極端子161から負極端子162に向かう方向)を交互に逆向きとして、電池ケース101の第1外表面122b同士と第2外表面122c同士とを交互に対向させて、積層方向(図3において上下方向)に一列に積層している。このとき、単位電池100の正極端子161と負極端子162とが、積層方向(図3において上下方向)に交互に並ぶこととなる。なお、図3では、組電池200を構成する単位電池100のうち、4ヶの単位電池100のみを示し、他の単位電池100については図示を省略している。
また、積層方向に隣り合う単電池100の正極端子161と負極端子162とは、図示しない接続部材により電気的に接続されている。これにより、本実施例1の組電池200は、各々の単位電池100が直列に接続された組電池をなしている。
また、図示を省略しているが、電池ケース101の第1外表面122b及び第2外表面122cに位置する、図示しない多数の突起部は、積層方向に隣り合う単位電池100の突起部と当接している。これにより、本実施例1の組電池200では、隣り合う単位電池100同士の間に、間隙が形成されている。
さらに、組電池200では、積層方向(図3において上下方向)に隣り合う単位電池100の第1ガス排出部材110と第2ガス排出部128とが、交互に連結されている。詳細には、第1ガス排出部材110の第1パイプ部118を、第2ガス排出部128内に嵌入させて、両者を連結している。このような形態で、第1部分ガス排出路G11と第2部分ガス排出路G12とが交互に連なって第1ガス排出路G1を構成すると共に、この第1ガス排出路G1と第2ガス排出路G2とが連通してなるガス排出路Gをなすガス排出路構成部210が構成されている。これにより、いずれの安全弁130から排出されたガスについても、適切に、ガス排出路Gを通じて、外部に排出することができる。
このように、本実施例1の組電池200は、従来の組電池と異なり、排ガスチューブなどの部材を用いることなく、各々の単位電池100の組み合わせにより、適切にガス排出路Gが形成されている。しかも、本実施例1の組電池を製造するにあたり、単位電池100を積層した後、排ガスチューブなどを、各々の安全弁のガス放出口に接続する手間もない。従って、本実施例1の組電池200は、ガス排出路Gを備えた安価な組電池となる。特に、本実施例1の組電池200は、1種類の単位電池100のみで構成することができるので、2種類の単位電池を用いて製造する場合に比べて、安価となる。
なお、ガス排出路Gの気密性を高めるために、第1パイプ部118と第2ガス排出部128との間に、Oリング等のシール部材を介在させるようにしても良い。
ところで、組電池200をなす各々の単位電池100は、充放電に伴い発熱するため、外部から冷却風を送風して、各々の単位電池100を冷却するのが好ましい。しかしながら、ガス排出路を設けた組電池では、このガス排出路の配置位置によっては、冷却風の流れが妨げられ、適切に、各々の単位電池を冷却できない虞がある。また、各々の単位電池100において、排気ダクト部を、安全弁配置壁部121dの全体を覆うようにして配置した場合には、冷却風を安全弁配置壁部121dに直接当てることができなくなるので、各々の単位電池100を、適切に冷却することができなくなる虞がある。
これに対し、本実施例1の組電池200では、図1に示すように、各々の単位電池100において、第1部分ガス排出路G11を、電池ケース101の第3外表面122dの外方に配置している。また、第2部分ガス排出路G12を、電池ケース101の第4外表面122eの外方に配置している。すなわち、第1ガス排出路G1をなす第1部分ガス排出路G11及び第2部分ガス排出路G12を、それぞれ、電池ケース101の積層方向に沿って平行に延びる2組の外表面である第1,2外表面122b,122c及び第3,4外表面122d,122eのうち、表面積が小さい1組の外表面である第1,2外表面122b,122cの外方に配置している。特に、本実施例1の単位電池100では、電池ケース101の3組の外表面のうち、表面積が最も小さい第3外表面122d及び第4外表面122eの外方に配置している。これにより、電池ケース101のうち、他の面積の大きな外表面については、冷却風の流れを妨げることなく、適切に、冷却することができる。
その上、本実施例1の組電池200では、図1に示すように、各々の単位電池100において、排気ダクト部111を、安全弁配置壁部121dの一部を露出させつつ、安全弁配置壁部121d上に配置している。これにより、本実施例1の組電池200では、安全弁配置壁部121dのうち、少なくとも露出している部分については、冷却風を直接当てることができるので、安全弁配置壁部121dを通じても、各々の単位電池100を冷却することができる。
しかも、本実施例1の組電池200では、図3に示すように、積層方向(図3において上下方向)に隣り合う単位電池100に関し、排気ダクト部111同士の間隙Hが、排気ダクト部111の長手方向(図3において左右方向)にわたって概ね等しくなるように、排気ダクト部111を構成している。これにより、安全弁配置壁部121dの外表面に沿って、排気ダクト部111の長手方向(図3において左右方向)に、冷却風をスムーズに流すことができる。
以上より、本実施例1の組電池200では、各々の単位電池100を、適切に冷却することができる。
次に、本実施例1の単位電池100及び組電池200の製造方法について説明する。
まず、6つの収容部124と第2ガス排出部128とを有する電槽102(図1、図2参照)を用意する。この電槽102は、例えば、樹脂の射出成形により、一体成形することができる。次いで、電槽102の各収容部124内に、図2に示すように、極板群150(正極板151、負極板152、セパレータ153)を配置すると共に、電解液(図示しない)を注入する。次いで、安全弁130を備える蓋体103と電槽102とを、熱溶着により一体とする。
また、排気ダクト部111及びダクト延出部115を有する第1ガス排出部材110を用意する(図1参照)。この第1ガス排出部材110は、例えば、樹脂の射出成形により、一体成形することができる。次いで、排気ダクト部111の各包囲部112により、安全弁配置壁部121dから突出する各々の安全弁130を包囲する位置で、第1ガス排出部材110を安全弁配置壁部121d上に熱溶着する。これにより、図1に示すような、第1ガス排出部材110(第1部分ガス排出路G11)及び第2ガス排出部128(第2部分ガス排出路G12)を備える単位電池100が完成する。
次に、上述した単位電池100を複数(本実施例1では、30個)用意する。次いで、単位電池100を複数、収容部124の列置方向(正極端子161から負極端子162に向かう方向)を交互に逆向きとして、電池ケース101の第1外表面122b同士と第2外表面122c同士とを交互に対向させて、積層方向(図3において上下方向)に一列に積層する。このとき、単位電池100の正極端子161と負極端子162とが、積層方向(図3において上下方向)に交互に並ぶこととなる。
さらに、このとき、積層方向(図3において上下方向)に隣り合う単位電池100の第1ガス排出部材110と第2ガス排出部128とを、交互に連結する。詳細には、第1ガス排出部材110の第1パイプ部118を、第2ガス排出部128内に嵌入させて、両者を連結する。これにより、第1部分ガス排出路G11と第2部分ガス排出路G12とが交互に連なって第1ガス排出路G1を構成すると共に、この第1ガス排出路G1と第2ガス排出路G2とが連通してなるガス排出路Gをなすガス排出路構成部210が構成される。
このように、本実施例1では、各々単位電池100に、複数(6つ)の安全弁130を設けつつも、組電池200を形成する際は、各々の単位電池100に1つずつ設けられた第1ガス排出部材110の第1パイプ部118と第2ガス排出部128とを連結するだけで、ガス排出路Gをなすガス排出路構成部210を構成することができる。このため、各安全弁ごとにガス排出部材を設けた単位電池を用いて組電池を構成する場合と比較して、部品点数(ガス排出部材の数)を低減できると共に、組み付け作業が簡易となる。従って、本実施例1の単位電池100によれば、安価に且つ簡易に、組電池200を形成することができる。
その後、図示しない接続部材により、積層方向に隣り合う単電池100の正極端子161と負極端子162とを電気的に接続して、各々の単位電池100が直列に接続された組電池200(図3参照)が完成する。
次に、実施例2の単位電池300,500について、図面を参照しつつ説明する。本実施例2の単位電池300,500は、実施例1の単位電池100と比較して、ガス排出部の形態が異なり、その他の部分についてはほぼ同様である。従って、以下においては、実施例1と異なる部分を中心に説明し、同様な部分については説明を省略または簡略化する。
本実施例2の単位電池300は、図4に示すように、実施例1と異なる電池ケース301とガス排出部310とを備える、密閉型のニッケル水素蓄電池である。なお、各図において図示を省略しているが、実施例1の単位電池100と同様に、電池ケース301の第1外表面322b及び第2外表面322cには、小さな突起部が多数設けられている。
電池ケース301は、樹脂製で矩形略箱形状をなす電槽302と、樹脂製で矩形略板形状をなす蓋体303とを有している。このうち、電槽302は、図1と図4とを比較するとわかるように、実施例1の電槽102と比較して、第2ガス排出部128が設けられていない点のみが異なり、その他に部分ついては電槽102と同様である。
また、蓋体303の安全弁配置壁部321dには、図4に破線で示すように、実施例1と同じく収容部124(図2参照)ごとに、安全弁130が設けられている。但し、本実施例2では、実施例1と比較して、安全弁130の位置が異なっている。具体的には、実施例1の単位電池100では、図2に示すように、安全弁配置壁部321dの長手方向(図2において左右方向)に見て、正極端子161寄り(図2において右寄り)で、略等間隔に安全弁130を配置した。これに対し、本実施例2の単位電池300では、図4に破線で示すように、安全弁配置壁部321dの長手方向に見て、その中央位置について対称な位置に、各々の安全弁130を配置している。しかも、安全弁配置壁部321dの中央部と両端部とに、安全弁130を2つずつ接近するように配置している。
ガス排出部310は、樹脂からなり、図4に示すように、安全弁配置壁部321d上に固着された排気ダクト部311と、この排気ダクト部311に連通するダクト連通部315とを有している。このうち、排気ダクト部311は、図4に示すように、扁平円筒形状をなし、安全弁配置壁部321dから突出する各々の安全弁130を包囲する包囲部312と、隣り合う包囲部312同士を連通させる連通部314とを有している。この排気ダクト部311は、図6,図7に示すように、自身と安全弁配置壁部321dとの間に、ガス排出路Gの一部をなす第2ガス排出路G2を構成している。
ダクト連通部315は、略円筒形状をなし、部分ガス排出路G31を構成するパイプ部318と、中空略三角形板状をなし、排気ダクト311の包囲部312とパイプ部318とを連通させる連通部316とを有している。このうち、パイプ部318は、大径で円管状の大径部318bと、小径で円管状をなし、大径部318bの内部に挿入可能な外径寸法を有する小径部318cとを備えている。
なお、パイプ部318は、ガス排出部310の長手方向中央位置に設けられている。すなわち、ガス排出部310は、パイプ部318の中心軸について、対称な形状をなしている。
このようなガス排出部310は、各々の包囲部312の側面に設けられた爪状の係止部312cを、蓋体303の凹部303cに係合させて、蓋体303の安全弁配置壁部321d上に固設されている。詳細には、例えば、図6に示すように、排気ダクト部311のうち、安全弁配置壁部321dと接する接触部315を尖形状とし、この接触部315を安全弁配置壁部321dに形成した溝部325内に嵌入させることで、排気ダクト部311と安全弁配置壁部321dとの間に、気密な第2ガス排出路G2を構成している。
このように、ガス排出部310を、蓋体303の安全弁配置壁部321d上に設けることにより、各々の安全弁130から排出されたガスを、包囲部312,連通部314を通じて、パイプ部318にまで導くことができる。
なお、本実施例2の単位電池300では、電池ケース301(安全弁配置壁部321)の長手方向中央位置に、パイプ部318の中心軸が位置するように、ガス排出部310が設けられている。
あるいは、図7に示すように、排気ダクト部311のうち、安全弁配置壁部321dと接する接触部315を、安全弁配置壁部321dに熱溶着することで、排気ダクト部311と安全弁配置壁部321dとの間に、気密な第2ガス排出路G2を構成するようにしても良い。なお、排気ダクト部311の接触部315を熱溶着する場合は、接触部315及びその近傍が溶融することから、前述のように、接触部315を溝部325内に嵌入する場合に比べて、第2ガス排出路G2の高さ寸法(図7において上下方向の寸法)が小さくなり、断面積が小さくなってしまう虞がある。そこで、安全弁配置壁部321dのうち排気ダクト部311を熱溶着する溶着部326を、図7に示すように、突出形状としておくのが好ましい。これにより、第2ガス排出路G2の高さ寸法を適切に確保し、その断面積を、適切な大きさとすることができる。
また、本実施例2の単位電池500は、図5に示すように、上述した単位電池300と比較して、電池ケース301に対するガス排出部310(パイプ部318)の向きのみが異なり、構成部品は全て同一である。なお、図4では、単位電池300を、右側に正極端子161、左側に負極端子162が位置する向きで示したが、図5では、これとは反対に、単位電池500を、右側に負極端子162、左側に正極端子161が位置する向きで示している。
具体的には、図4に示すように、単位電池300では、正極端子161が右側、負極端子162が左側に位置する向きとしたとき、ガス排出部310のパイプ部318が、大径部318bを手前側、小径部318cを奥側とした向きとなるように、電池ケース301に対し、ガス排出部310が設けられている。これに対し、単位電池500では、図5に示すように、正極端子161が左側、負極端子162が右側に位置する向き(図4とは反対向き)としたときに、ガス排出部310のパイプ部318が、大径部318bを手前側、小径部318cを奥側とした向きとなるように、電池ケース301に対し、ガス排出部310が設けられている。
ところで、前述のように、ガス排出部310は、パイプ部318の中心軸について対称な形状をなしている。このため、単位電池500では、電池ケース301に対するガス排出部310(パイプ部318)の向きを、単電池300と反対向きとしても、単位電池300と同様に、単位電池電池ケース301(安全弁配置壁部321)の長手方向中央位置に、パイプ部318の中心軸を位置させることができる。
このような単位電池300と単位電池500とは、後述するが、正極端子161と負極端子162とが積層方向(図8において上下方向)に交互に並ぶように、両電池を交互に積層すると、パイプ部318の大径部318bと小径部318cとが、積層方向に交互に一列に並ぶこととなる。このため、各々の単位電池300,500のパイプ部318を、大径部318b内に小径部318cを挿入させて連結することができる。すなわち、部分ガス排出路G31を連ねて、第1ガス排出路G1を構成することが可能となる。
次に、本実施例2の組電池400について説明する。本実施例2の組電池400は、図8に示すように、上述した単位電池300と単位電池500とを交互に、複数(本実施例1では、30個)、積層方向(図3において上下方向)に一列に積層してなる組電池である。具体的には、正極端子161と負極端子162とが、積層方向(図8において上下方向)に交互に並ぶように、電池ケース301の第1外表面322b同士と第2外表面322c同士とを交互に対向させて、単位電池300と単位電池500とを交互に、積層方向に一列に積層している。
なお、積層方向に隣り合う正極端子161と負極端子162とは、実施例1の組電池200と同様に、図示しない接続部材により、電気的に接続されている。これにより、本実施例2の組電池400は、複数の単位電池300と単位電池500とが、直列に接続された組電池をなしている。
また、図8において図示を省略しているが、実施例1の組電池200と同様に、電池ケース301の第1外表面322b及び第2外表面322cに位置する多数の突起部は、積層方向に隣り合う電池ケース301の突起部と当接している。これにより、本実施例2の組電池400では、隣り合う単位電池300と単位電池500との間に、間隙が形成されている。
さらに、組電池400では、積層方向(図8において上下方向)に隣り合う、単位電池300のガス排出部310と単位電池500のガス排出部310とが、互いに連結されている。詳細には、図9に示すように、パイプ部318の大径部318bの内部に、積層方向(図9において左右方向)に隣り合うパイプ部318の小径部318cが挿入されて、ガス排出部310同士が連結されている。
なお、大径部318bの内周面には、円環状で、その断面が径方向内側に向かって尖形状をなして突出するシール部318dが形成されている。このシール部318dは、小径部318cが大径部318b内に挿入されると、小径部318cの外周面に倣って変形すると共に、小径部318cの外周面と隙間なく密接して、大径部318bと小径部318cとの間の気密を保持することができる。
このような形態で、部分ガス排出路G31が連なって、第1ガス排出路G1を構成すると共に、この第1ガス排出路G1と第2ガス排出路G2とが連通してなるガス排出路Gをなすガス排出路構成部410が構成されている。これにより、いずれの安全弁130から排出されたガスについても、適切に、ガス排出路Gを通じて、外部に排出することができる。
このように、本実施例2の組電池400でも、従来の組電池と異なり、排ガスチューブなどの部材を用いることなく、各々の単位電池300,500の組み合わせにより、適切にガス排出路Gが形成されている。しかも、本実施例2の組電池を製造するにあたり、単位電池300,500を積層した後、排ガスチューブなどを、各々の安全弁のガス放出口に接続する手間もない。従って、本実施例2の組電池400も、ガス排出路Gを備えた安価な組電池となる。
その上、本実施例2では、単位電池300,500のそれぞれに、複数(6つ)の安全弁130を設けつつも、組電池400を形成する際は、各々の単位電池300,500に1つずつ設けられたパイプ部318を連結するだけで、適切にガス排出路Gを構成することができる。このため、各安全弁ごとにガス排出部材を設けた単位電池を用いて組電池を構成する場合と比較して、部品点数(ガス排出部材の数)を低減できると共に、組み付け作業が簡易となる。従って、本実施例2の単位電池300,500によれば、安価に且つ簡易に、組電池400を形成することができる。
また、本実施例2の組電池400でも、図4,図5に示すように、単位電池300,500において、排気ダクト部311を、安全弁配置壁部321dの一部を露出させつつ、安全弁配置壁部321d上に配置している。これにより、本実施例2の組電池400でも、安全弁配置壁部321dのうち、少なくとも露出している部分については、冷却風を直接当てることができるので、安全弁配置壁部321dを通じても、各々の単位電池300,500を冷却することができる。従って、本実施例2の組電池400でも、各々の単位電池300,500を、適切に冷却することができる。
以上において、本発明を実施例1,2に即して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1,2では、単位電池として、6つの収容部124が一体成形された電池ケース101,301を備える単位電池100,300,500を用いた。しかしながら、電池ケースは、複数の収容部が一体成形された一体型の電池ケースに限らず、例えば、金属等により直方体形状に成形した収容部を、複数個、列置方向に一列に結合して、電池ケースとしても良い。
また、実施例1,2では、単位電池として、樹脂製の電池ケース101などを備える単位電池を用いたが、電池ケースの材質は、樹脂に限らず、金属などの他の材質であっても良い。
また、実施例1,2では、単位電池として、ニッケル水素蓄電池を用いたが、本発明は、リチウムイオン電池など他の電池についても、適用することができる。
実施例1にかかる単位電池100の斜視図である。 実施例1にかかる単位電池100の縦断面図である。 実施例1にかかる組電池200の平面図である。 実施例2にかかる単位電池300の斜視図である。 実施例2にかかる単位電池500の斜視図である。 実施例2にかかる単位電池300,500のB−B断面図である。 実施例2にかかる単位電池300,500のB−B断面図である。 実施例2にかかる組電池400の平面図である。 実施例2にかかる組電池400のC−C断面図である。
符号の説明
100,300,500 単位電池
101,301 電池ケース
110 第1ガス排出部材(第1ガス排出部)
111,311 排気ダクト部
118 第1パイプ部
121d,321d 安全弁配置壁部
122b,322b 第1外表面
122c,322c 第2外表面
122d 第3外表面
122e 第4外表面
124 収容部
128 第2ガス排出部(第2パイプ部)
130 安全弁
200,400 組電池
210,410 ガス排出路構成部
310 ガス排出部材(ガス排出部)
318 パイプ部
G ガス排出路
G11 第1部分ガス排出路
G12 第2部分ガス排出路

Claims (12)

  1. 複数の発電要素と、
    上記発電要素をそれぞれ収容する収容部を列置方向に複数列置してなり、上記列置方向に平行な第1外表面及び、上記第1外表面に平行な第2外表面を含む6つの外表面を有する直方体形状の電池ケースと、
    上記電池ケースの内圧が所定値を超えると、上記電池ケース内のガスを外部に排出する1または複数の安全弁と、
    を備える単位電池を複数、その上記列置方向を交互に逆向きとして、上記第1外表面同士と上記第2外表面同士とを交互に対向させて、積層方向に一列に積層してなる
    組電池であって、
    上記安全弁から排出されたガスを外部に排出するガス排出路を構成するガス排出路構成部を有し、
    各々の上記単位電池は、
    第1部分ガス排出路、及び上記第1部分ガス排出路と上記安全弁とを連通させる第1連通路を構成する第1ガス排出部と、
    当該単位電池の上記安全弁と連通しない第2部分ガス排出路を構成する第2ガス排出部と、を備え、
    上記ガス排出路構成部は、
    上記積層方向に隣り合う単位電池の上記第1ガス排出部と上記第2ガス排出部とを交互に連結することにより、上記第1部分ガス排出路と上記第2部分ガス排出路とを交互に連ねて構成されてなる
    組電池。
  2. 請求項1に記載の組電池であって、
    各々の前記単位電池において、
    前記第1ガス排出部は、前記第1部分ガス排出路を構成する筒形状の第1パイプ部を含み、
    前記第2ガス排出部は、前記第2部分ガス排出路を構成する第2パイプ部であって、上記第1パイプ部と嵌合する筒形状をなす第2パイプ部を含み、
    上記列置方向の仮想中心線について対称な位置に、上記第1パイプ部と上記第2パイプ部とを、少なくとも一対備え、
    上記積層方向に隣り合う単位電池の上記第1パイプ部と上記第2パイプ部とを交互に連結することにより、上記第1ガス排出部と上記第2ガス排出部とを交互に連結してなる
    組電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載の組電池であって、
    各々の前記単位電池において、前記第1外表面及び第2外表面を除いた4つの外表面のうち、表面積が小さい外表面を第3外表面及び第4外表面としたとき、
    前記第1ガス排出部は、
    前記第1部分ガス排出路が、上記第3外表面の外方に配置されてなり、且つ、
    前記第2ガス排出部は、
    前記第2部分ガス排出路が、上記第4外表面の外方に配置されてなる
    組電池。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の組電池であって、
    各々の前記単位電池において、
    前記安全弁は、前記電池ケースの壁部のうち安全弁配置壁部に、複数配置されてなり、
    前記第1ガス排出部は、
    上記複数の安全弁のいずれをも覆い、各々の上記安全弁を前記第1部分ガス排出路に連通させる排気ダクト部であって、上記安全弁配置壁部の少なくとも一部を露出させつつ、上記安全弁配置壁部上に位置する排気ダクト部を含む
    組電池。
  5. 複数の発電要素と、
    上記複数の発電要素を内部に収容する電池ケースと、
    上記電池ケースの内圧が所定値を超えると、上記電池ケース内のガスを外部に排出する複数の安全弁と、
    を備える単位電池を複数、積層方向に一列に積層してなる
    組電池であって、
    上記安全弁から排出されたガスを外部に排出するガス排出路を構成するガス排出路構成部を有し、
    各々の上記単位電池は、
    部分ガス排出路を構成する筒形状のパイプ部と、
    当該単位電池の上記複数の安全弁のいずれをも覆い、上記複数の安全弁を上記部分ガス排出路に連通させる排気ダクト部と、を有するガス排出部を備え、
    上記ガス排出路構成部は、
    上記積層方向に隣り合う単位電池の上記パイプ部同士を互いに連結することにより、上記部分ガス排出路を連ねつつ上記ガス排出部同士を連結して構成されてなる
    組電池。
  6. 請求項5に記載の組電池であって、
    各々の前記単位電池は、
    前記複数の安全弁が、いずれも、前記電池ケースの壁部のうち安全弁配置壁部に配置されてなり、
    前記排気ダクト部が、上記安全弁配置壁部の少なくとも一部を露出させつつ、上記安全弁配置壁部上に位置してなる
    組電池。
  7. 複数の発電要素と、
    上記発電要素をそれぞれ収容する収容部を列置方向に複数列置してなり、上記列置方向に平行な第1外表面及び、上記第1外表面に平行な第2外表面を含む6つの外表面を有する直方体形状の電池ケースと、
    上記電池ケースの内圧が所定値を超えると、上記電池ケース内のガスを外部に排出する1または複数の安全弁と、
    を備える単位電池であって、
    第1部分ガス排出路、及び上記第1部分ガス排出路と上記安全弁とを連通させる第1連通路を構成する第1ガス排出部と、
    上記安全弁と連通しない第2部分ガス排出路を構成する第2ガス排出部と、を備え、
    上記第1ガス排出部及び上記第2ガス排出部は、
    複数の単位電池を、その上記列置方向を交互に逆向きとして、上記第1外表面同士と上記第2外表面同士とを交互に対向させて、積層方向に一列に積層すると共に、上記積層方向に隣り合う単位電池の上記第1ガス排出部と上記第2ガス排出部とを交互に連結することにより、上記第1部分ガス排出路と上記第2部分ガス排出路とを交互に連ねて、上記安全弁から排出されたガスを外部に排出するガス排出路をなすガス排出路構成部を構成可能な形態とされてなる
    単位電池。
  8. 請求項7に記載の単位電池であって、
    前記第1ガス排出部は、前記第1部分ガス排出路を構成する筒形状の第1パイプ部を含み、
    前記第2ガス排出部は、前記第2部分ガス排出路を構成する第2パイプ部であって、上記第1パイプ部と嵌合する筒形状をなす第2パイプ部を含み、
    上記列置方向の仮想中心線について対称な位置に、上記第1パイプ部と上記第2パイプ部とを、少なくとも一対備え、
    上記第1ガス排出部及び上記第2ガス排出部は、
    複数の単位電池を、その前記列置方向を交互に逆向きとして、前記第1外表面同士と前記第2外表面同士とを交互に対向させて、前記積層方向に一列に積層すると共に、上記積層方向に隣り合う単位電池の上記第1パイプ部と上記第2パイプ部とを交互に連結することにより、上記第1部分ガス排出路と上記第2部分ガス排出路とを交互に連ねて、前記ガス排出路構成部を構成可能な形態とされてなる
    単位電池。
  9. 請求項7または請求項8に記載の単位電池であって、
    前記電池ケースにおいて、前記第1外表面及び前記第2外表面を除いた4つの外表面のうち、表面積が小さい外表面を第3外表面及び第4外表面としたとき、
    前記第1ガス排出部は、
    前記第1部分ガス排出路が、上記第3外表面の外方に配置されてなり、且つ、
    前記第2ガス排出部は、
    前記第2部分ガス排出路が、上記第4外表面の外方に配置されてなる
    単位電池。
  10. 請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の単位電池であって、
    前記安全弁は、前記電池ケースの壁部のうち安全弁配置壁部に、複数配置されてなり、
    前記第1ガス排出部は、
    上記複数の安全弁のいずれをも覆い、各々の上記安全弁を前記第1部分ガス排出路に連通させる排気ダクト部であって、上記安全弁配置壁部の少なくとも一部を露出させつつ、上記安全弁配置壁部上に位置する排気ダクト部を含む
    単位電池。
  11. 複数の発電要素と、
    上記複数の発電要素を内部に収容する電池ケースと、
    上記電池ケースの内圧が所定値を超えると、上記電池ケース内のガスを外部に排出する複数の安全弁と、
    を備える単位電池であって、
    部分ガス排出路を構成する筒形状のパイプ部と、
    上記複数の安全弁のいずれをも覆い、上記複数の安全弁を上記部分ガス排出路に連通させる排気ダクト部と、
    を有するガス排出部であって、
    複数の単位電池を積層方向に一列に積層すると共に、上記積層方向に隣り合う単位電池の上記パイプ部同士を互いに連結することにより、上記部分ガス排出路を連ねつつ上記ガス排出部同士を連結して、上記安全弁から排出されたガスを外部に排出するガス排出路をなすガス排出路構成部を構成可能な形態とされてなるガス排出部を備える
    単位電池。
  12. 請求項11に記載の単位電池であって、
    前記複数の安全弁は、いずれも、前記電池ケースの壁部のうち安全弁配置壁部に配置されてなり、
    前記排気ダクト部は、上記安全弁配置壁部の少なくとも一部を露出させつつ、上記安全弁配置壁部上に位置してなる
    単位電池。
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