JP4872103B2 - 臨床検査値の管理装置、管理方法及び管理プログラム - Google Patents
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Description
記録部(13)と演算処理部(11)とを備え、
前記記録部(13)に、複数の第1検査値及び第2検査値が検査項目と対応させて記録されており、
前記演算処理部(11)が、前記記録部(13)から2つの検査項目(X、Y)に対応する、複数の前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数(r)を計算し、該相関係数の絶対値が第1のしきい値(Th1)よりも大きい場合、2つの前記検査項目(X、Y)を検査過誤の判断に使用可能な組として決定し、
前記演算処理部(11)が、前記組として決定された前記検査項目(X、Y)の第2主成分(aXYi)を、前記処理対象検査値を用いて計算し、前記第2主成分の標準偏差(σXY)を計算し、
前記演算処理部(11)が、前記組として決定された2つの前記検査項目の前記第2検査値を前記記録部(13)から読み出し、主成分分析によって前記第2検査値の第2主成分(aXYk)を計算し、前記第2検査値の前記第2主成分(aXYk)を前記標準偏差(σXY)で除した値が、第2のしきい値(Th2)よりも大きい場合、該第2主成分に対応する第2検査値に検査過誤があると判断し、
前記主成分分析の対象とされる2つの前記検査項目の検査値が、同じ検体の検査値であり、
前記第1のしきい値(Th1)が0.5以上であり、
前記第2のしきい値(Th2)が2以上である
ことを特徴としている。
記録部(13)と演算処理部(11)とを備え、
前記記録部(13)に、複数の第1検査値及び第2検査値が、検査項目および検査日と対応させて記録されており、
前記演算処理部(11)が、前記記録部(13)から1つの検査項目(A)に対応し、所定の日差を満たす前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数(r)を計算し、該相関係数の絶対値が第1のしきい値(Th3)よりも大きい場合、該検査項目および該日差を検査過誤の判断に使用可能な組として決定し、
前記演算処理部(11)が、前記組として決定された前記検査項目および前記日差の第2主成分(aABi)を、前記処理対象検査値を用いて計算し、前記第2主成分(aABi)の標準偏差(σAB)を計算し、
前記演算処理部(11)が、前記組として決定された検査項目および日差に該当する第1検査値および第2検査値を前記記録部(13)から読み出し、主成分分析によって該第1検査値および第2検査値の第2主成分(aABm)を計算し、該第1検査値および第2検査値の前記第2主成分(aABm)を前記標準偏差(σAB)で除した値が、第2のしきい値(Th4)よりも大きい場合、該第2主成分に対応する第2検査値に検査過誤があると判断し、
前記日差が、2つの検査値の検査日の差に対応する整数値であり、
前記第1のしきい値(Th3)が0.5以上であり、
前記第2のしきい値(Th4)が2以上であり、
同じ検査項目と組を構成する日差が複数ある場合、最小の日差を含む組に対応する処理対象検査値のみを用いて前記第2主成分が計算される
ことを特徴としている。
記録部(13)と演算処理部(11)とを備え、
前記記録部(13)に、複数の第1検査値及び第2検査値が、検体、検査項目および検査日と対応させて記録されており、
前記演算処理部(11)が、前記記録部(13)から1つの検査項目(A)に対応し、所定の日差を満たす前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数(r)を計算し、該相関係数の絶対値が第1のしきい値(Th3)よりも大きい場合、該検査項目および該日差を検体取り違いの判断に使用可能な組として決定し、
前記演算処理部(11)が、前記組として決定された前記検査項目および前記日差の第2主成分(aABi)を、前記処理対象検査値を用いて計算し、前記第2主成分(aABi)の標準偏差(σAB)を計算し、
前記演算処理部(11)が、前記検体毎に、前記組として決定された前記検査項目および前記日差に該当する前記第1検査値および第2検査値を、前記記録部(13)から読み出し、主成分分析によって前記第1検査値および第2検査値の第2主成分(aABm)を計算し、前記第1検査値および第2検査値の前記第2主成分を前記標準偏差(σAB)で除して第1除算値を計算し、
前記演算処理部(11)が、前記検査項目および前記日差の全てについて、得られた前記第1除算値の二乗和(ΣASDIABm 2)を計算し、該二乗和からχ2分布を用いて第1確率(p1m)を求め、
前記演算処理部(11)が、前記検査項目ごとの平均値及び標準偏差から、前記第2検査値の偏差を前記標準偏差で除して、検査項目ごとに第2除算値を求め、得られた前記第2除算値の二乗和(ΣASDIAm 2)を計算し、該二乗和からχ2分布を用いて前記第2検査値の出現確率である第2確率(p2m)を求め、
前記演算処理部(11)が、第2確率/(第1確率+第2確率)によって計算された計算値が、第2のしきい値(Th5)よりも大きい場合、該計算値を求めた元の第2検査値に対応する検体に取り違いがあると判断し、
前記日差が、2つの検査値の検査日の差に対応する整数値であり、
前記第1のしきい値(Th3)が0.5以上であり、
前記第2のしきい値(Th5)が0.90以上である
ことを特徴としている。
決定された前記組が、
PT比およびPT(INR)の組、
PT−TおよびPT比の組、
PT−TおよびPT(INR)の組、
HGBおよびHCTの組、
網赤血球数および網赤血球数%の組、
FDP−EおよびD−ダイマーの組、
MPVおよびPDWの組、
PLTおよびPCTの組、
RBCおよびHCTの組、
TBILおよびDBILの組、
CHOLおよびLDL−Cの組、
RBCおよびHGBの組、
TTRおよびTRFの組、
MCVおよびMCHの組、
NaおよびCLの組、
TBILおよびγGTP(γ−GT)の組、
ALBおよびTRFの組、
AST(GOT)およびALT(GPT)の組、
蛋白定量(CSF)およびKの組、
TPおよびALBの組、
AT−3およびα2−PIの組、
α2−PIおよびPLGの組、
RBPおよびTTRの組、
PLGおよびTPの組、
CRNNおよび24H−CCRの組、
分葉核球およびリンパ球の組、
好中球およびリンパ球の組、
APTT−TおよびAPTT−%の組、
PT−TおよびPT−%の組、
PT−%およびPT比の組、並びに、
PT−%およびPT(INR)の組
からなる群の中から選択される1つの組であることを特徴としている。
前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とすることが、
前記演算処理部(11)が、読み出された複数の前記第1検査値を前記検査項目ごとにトランケーションして、該第1検査値を処理対象検査値とするか否かを判断すること、及び、
歪度を基に前記検査項目ごとの前記処理対象検査値の分布形を判断し、該判断結果に応じて前記処理対象検査値を変換して、新たに処理対象検査値として前記記録部(13)に記録することを含むことを特徴としている。
複数の第1検査値及び第2検査値が、検査項目と対応させて記録された記録部(13)から、2つの検査項目(X、Y)に対応する、複数の前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数(r)を計算する第1ステップと、
前記相関係数の絶対値が第1のしきい値(Th1)よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、2つの前記検査項目(X、Y)を検査過誤の判断に使用可能な組として決定する第2ステップと、
前記組として決定された前記検査項目(X、Y)の第2主成分(aXYi)を、前記処理対象検査値を用いて計算する第3ステップと、
前記第2主成分(aXYi)の標準偏差(σXY)を計算する第4ステップと、
前記組として決定された2つの前記検査項目の前記第2検査値を前記記録部(13)から読み出し、主成分分析によって前記第2検査値の第2主成分(aXYk)を計算する第5ステップと、
前記第2検査値の前記第2主成分(aXYk)を前記標準偏差(σXY)で除した値が、第2のしきい値(Th2)よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、該第2主成分に対応する第2検査値に検査過誤があると判断する第6ステップとを含み、
前記主成分分析の対象とされる2つの前記検査項目の検査値が、同じ検体の検査値であり、
前記第1のしきい値(Th1)が0.5以上であり、
前記第2のしきい値(Th2)が2以上である
ことを特徴としている。
複数の第1検査値及び第2検査値が、検査項目および検査日と対応させて記録された記録部(13)から、1つの検査項目(A)に対応し、所定の日差(B)を満たす複数の前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数(r)を計算する第1ステップと、
前記相関係数の絶対値が第1のしきい値(Th3)よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、該検査項目および該日差を検査過誤の判断に使用可能な組として決定する第2ステップと、
前記組として決定された前記検査項目(A)と前記日差(B)の第2主成分(aABi)を、前記処理対象検査値を用いて計算する第3ステップと、
前記第2主成分(aABi)の標準偏差(σAB)を計算する第4ステップと、
前記組として決定された検査項目および日差に該当する前記第1検査値および第2検査値を前記記録部(13)から読み出し、主成分分析によって前記第1検査値および第2検査値の第2主成分(aABm)を計算する第5ステップと、
前記第1検査値および第2検査値の前記第2主成分(aABm)を前記標準偏差(σAB)で除した値が、第2のしきい値(Th4)よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、該第2主成分に対応する第2検査値に検査過誤があると判断する第6ステップとを含み、
前記日差が、2つの検査値の検査日の差に対応する整数値であり、
前記第1のしきい値(Th3)が0.5以上であり、
前記第2のしきい値(Th4)が2以上であり、
同じ検査項目と組を構成する日差が複数ある場合、最小の日差を含む組に対応する処理対象検査値のみを用いて前記第2主成分が計算される
ことを特徴としている。
複数の第1検査値及び第2検査値が、検体、検査項目および検査日と対応させて記録された記録部(13)から、1つの検査項目(A)に対応し、所定の日差(B)を満たす複数の前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数(r)を計算する第1ステップと、
前記相関係数の絶対値が第1のしきい値(Th3)よりも大きい場合、該検査項目および該日差を検体取り違いの判断に使用可能な組として決定する第2ステップと、
前記組として決定された前記検査項目(A)と前記日差(B)の第2主成分(aABi)を、前記処理対象検査値を用いて計算する第3ステップと、
前記第2主成分(aABi)の標準偏差(σAB)を計算する第4ステップと、
前記検体毎に、前記組として決定された前記検査項目および前記日差に該当する前記第1検査値および第2検査値を、前記記録部(13)から読み出し、主成分分析によって前記第1検査値および第2検査値の第2主成分(aABm)を計算する第5ステップと、
前記第1検査値および第2検査値の前記第2主成分(aABm)を前記標準偏差(σAB)で除して第1除算値を計算する第6ステップと、
前記検査項目および前記日差の全てについて、得られた前記第1除算値の二乗和を計算し、該二乗和からχ2分布を用いて第1確率(p1m)を求める第7ステップと、
前記検査項目ごとの平均値及び標準偏差から、前記第2検査値の偏差を前記標準偏差で除して、検査項目ごとに第2除算値を求め、得られた前記第2除算値の二乗和(ΣASDIAm 2)を計算し、該二乗和からχ2分布を用いて前記第2検査値の出現確率である第2確率(p2m)を求める第8ステップと、
第2確率/(第1確率+第2確率)によって計算された計算値が、第2のしきい値(Th5)よりも大きい場合、該計算値を求めた元の第2検査値に対応する検体に取り違いがあると判断する第9ステップとを含み、
前記日差が、2つの検査値の検査日の差に対応する整数値であり、
前記第1のしきい値(Th3)が0.5以上であり、
前記第2のしきい値(Th5)が0.90以上である
ことを特徴としている。
コンピュータに、
複数の第1検査値及び第2検査値が検査項目と対応させて記録された記録部(13)から、2つの検査項目(X、Y)に対応する、複数の前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数(r)を計算する第1の機能と、
前記相関係数の絶対値が第1のしきい値(Th1)よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、2つの前記検査項目(X、Y)を検査過誤の判断に使用可能な組として決定する第2の機能と、
前記組として決定された前記2つの検査項目(X、Y)の第2主成分(aXYi)を、前記処理対象検査値を用いて計算する第3機能と、
前記第2主成分(aXYi)の標準偏差(σXY)を計算する第4機能と、
前記組として決定された2つの前記検査項目の前記第2検査値を前記記録部(13)から読み出し、主成分分析によって前記第2検査値の第2主成分(aXYk)を計算する第5の機能と、
前記第2検査値の前記第2主成分(aXYk)を前記標準偏差(σXY)で除した値が、第2のしきい値(Th2)よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、該第2主成分に対応する第2検査値に検査過誤があると判断する第6の機能とを実現させ、
前記主成分分析の対象とされる2つの前記検査項目の検査値が、同じ検体の検査値であり、
前記第1のしきい値(Th1)が0.5以上であり、
前記第2のしきい値(Th2)が2以上である
ことを特徴としている。
コンピュータに、
複数の第1検査値及び第2検査値が、検査項目および検査日と対応させて記録された記録部(13)から、1つの検査項目(A)に対応し、所定の日差を満たす複数の前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数(r)を計算する第1の機能と、
前記相関係数の絶対値が第1のしきい値(Th3)よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、該検査項目および該日差を検査過誤の判断に使用可能な組として決定する第2の機能と、
前記組として決定された前記検査項目(A)と前記日差(B)の第2主成分(aABi)を、前記処理対象検査値を用いて計算する第3の機能と、
前記第2主成分(aABi)の標準偏差(σAB)を計算する第4の機能と、
前記組として決定された検査項目および日差(B)に該当する前記第1検査値および第2検査値を、前記記録部(13)から読み出し、主成分分析によって前記第1検査値および第2検査値の第2主成分(aABm)を計算する第5の機能と、
前記第1検査値および第2検査値の前記第2主成分(aABm)を前記標準偏差(σAB)で除した値が、第2のしきい値(Th4)よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、該第2主成分に対応する第2検査値に検査過誤があると判断する第6の機能とを実現させ、
前記日差が、前記第1検査値及び第2検査値からなる群の中から選択される2つの検査値の検査日の差を日数に対応する整数値であり、
前記第1のしきい値(Th3)が0.5以上であり、
前記第2のしきい値(Th4)が2以上であり、
同じ検査項目と組を構成する日差が複数ある場合、最小の日差を含む組に対応する処理対象検査値のみを用いて前記第2主成分が計算される
ことを特徴としている。
コンピュータに、
複数の第1検査値及び第2検査値が、検体、検査項目および検査日と対応させて記録された記録部(13)から、1つの検査項目(A)に対応し、所定の日差を満たす複数の前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数(r)を計算する第1の機能と、
前記相関係数の絶対値が第1のしきい値(Th3)よりも大きい場合、該検査項目および該日差を検体取り違いの判断に使用可能な組として決定する第2の機能と、
前記組として決定された前記検査項目(A)と前記日差(B)の第2主成分(aABi)を、前記処理対象検査値を用いて計算する第3の機能と、
前記第2主成分(aABi)の標準偏差(σAB)を計算する第4の機能と、
前記検体毎に、前記組として決定された前記検査項目および前記日差に該当する前記第1検査値および第2検査値を、前記記録部(13)から読み出し、主成分分析によって前記第1検査値および第2検査値の第2主成分(aABm)を計算する第5の機能と、
前記第1検査値および第2検査値の前記第2主成分(aABm)を前記標準偏差(σAB)で除して第1除算値を計算する第6の機能と、
前記検査項目および前記日差の全てについて、得られた前記第1除算値の二乗和を計算し、該二乗和からχ2分布を用いて第1確率(p1m)を求める第7の機能と、
前記検査項目ごとの平均値及び標準偏差から、前記第2検査値の偏差を前記標準偏差で除して、検査項目ごとに第2除算値を求め、得られた前記第2除算値の二乗和(ΣASDIAm 2)を計算し、該二乗和からχ2分布を用いて前記第2検査値の出現確率である第2確率(p2m)を求める第8の機能と、
第2確率/(第1確率+第2確率)によって計算された計算値が、第2のしきい値(Th5)よりも大きい場合、該計算値を求めた元の第2検査値に対応する検体に取り違いがあると判断する第9の機能とを含み、
前記日差が、2つの検査値の検査日の差を日数に対応する整数値であり、
前記第1のしきい値(Th3)が0.5以上であり、
前記第2のしきい値(Th5)が0.90以上である
ことを特徴としている。
図1は、本発明の実施の形態に係る臨床検査値の管理装置(以下、単に「管理装置」とも記す)の概略構成を示すブロック図である。管理装置(1)は、演算処理部(11)と、一時記憶部(12)と、記録部(13)と、操作部(14)と、表示部(15)と、入出力インタフェース部(16)(以下、入出力IF部(16)と記す)と、通信インタフェース部(17)(以下、通信IF部(17)と記す)と、これら各部間でデータを交換するための内部バス(18)とを備えて構成されている。
・血清学検査(19項目):TPAb、HbeAg、HbeAg、HbsAg、HbsAb、HTLV-1Ab、HIVAb、HCVAb、HCVcAg、BNP尿HCG、血清HCG、FT3、FT4、TSH、AFP、CEA、CA19-9、IRI
・生化学検査(42項目):TP、K、ALB、Cl、TBIL、S-OSM、DBIL、HDLc、AST、UIBC、ALT、Fe、CHE、U-OSM、ALP、24H-CCR、LAP、1H-CCR、γ-GT、アンモニア、CK、髄液蛋白定量、LD、髄液糖定量、CHOL、髄液Na、TGL、髄液K、AMY、髄液Cl、IP、FBS、Ca、RBP、UN、TTR、CRE、TRF、UA、LDLc、Na、CRP
・血液学検査(57項目):PT-T、PT-%、APTT-T、APTT-%、フィブリノーゲン、FDP-E、AT3、α2PI、PLG、出血時間、PT比、PT(INR)、第13因子、プロテインC、D-ダイマー、プラスミンα2PI複合体、トロンビンATIII複合体、可溶性トロンボモジュリン、WBC、RBC、HGB、HCT、MCV、MCH、MCHC、RDW、PLT、MPV、PDW、PCT、好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球、網赤血球数、網赤血球数%、ヘモグロビンA1C、IRF、好塩基球(用手)、好酸球(用手)、骨髄球(用手)、後骨髄球(用手)、かん状該球(用手)、分葉核球(用手)、リンパ球(用手)、単球(用手)、異形リンパ球(用手)、異常リンパ球(用手)、異常細胞(用手)、芽球(用手)、前骨髄球(用手)、赤芽球(用手)、NNC(用手)、MEG(用手)、plasma cell(用手)顆粒リンパ球(用手)。
このとき、検査値をそのまま用いて歪度を計算した結果(以下、歪度1と記す)と検査値を自然対数の底を用いて対数変換した変換値から歪度を計算した結果(以下、歪度2と記す)を比較する。具体的には、歪度1の絶対値と歪度2の絶対値のうち、どちらが0に近いかを判断する。歪度1の絶対値の方が0に近ければ、その検査項目の検査値の分布は正規分布に近似しているとして、記録部(13)に記録されている検査値をそのままステップS6からステップS17の計算に用いる。これに対し、歪度2の絶対値の方が0に近ければ、その検査項目の検査値の分布は対数正規分布に近似しているとして検査値を対数変換して記録部(13)に記録し、この対数変換した値をステップS6からステップS17の計算に用いる。但し対数変換以前の検査値が0.000である場合、対数変換不可能であるため近似値として0.001を対数変換した値を用いる。なお、最初から正規分布する検査項目のみを処理対象とする場合には、ステップS4の処理は不要である。
SqX=[Σi(xi−xav)3/n0]/xσ 3 (式1)
ここで、Xは検査項目、xi(i=1〜n0)は多数の検体を測定して得られた検査項目(X)の検査値を示す。xavは検査項目(X)の平均値である。n0は検査値数である。xσは検査項目(X)の標準偏差である。Σiは、添え字(i)についての和を意味する。
r=Σi(xi−xav)(yi−yav)/{Σi(xi−xav)2Σi(yi−yav)2}1/2 (式2)
ここで、xav、yavは各検査値の平均値である。Σiは、添え字(i)についての和を意味する。
相関係数(r)>0.5の場合、aXYi={(xi−xav)/xσ−(yi−yav)/yσ}/21/2 で、
相関係数(r)<−0.5の場合、aXYi={(xi−xav)/xσ+(yi−yav)/yσ}/21/2 で計算される。
SDIXYk=|aXYk/σXY| (式3)
ここで、aXYkは、ステップS12で読み出されたxk、ykに対し以下のように計算される。
ステップS10で用いられた検査値(xi、yi)のそれぞれの平均をxav、yavとし、標準偏差をxσ、yσとして、aXYkは、
相関係数(r)>0.5の場合、aXYk={(xk−xav)/xσ−(yk−yav)/yσ}/21/2 で、
相関係数(r)<−0.5の場合、aXYk={(xk−xav)/xσ+(yk−yav)/yσ}/21/2 で計算される。
また、σXYは、ステップS11で計算された第2主成分の標準偏差である。
主成分分析において、第1主成分(長軸成分)、第2主成分(短軸成分)は、それぞれ系統誤差成分、偶発誤差成分を表すと考えられる。主成分分析は公知であるので、説明を省略する。
相関係数(r)>0.5の場合、aABi={(xABi−xABav)/xABσ−(yABi−vABav)/yABσ}/21/2 で、
相関係数(r)<−0.5の場合、aABi={(xABi−xABav)/xABσ+(yABi−vABav)/yABσ}/21/2 で計算される。
検体(m)、検査項目(A)、日差(B)に該当する読み出された結果対を(xABm、yABm)とする。この結果対は過去の検査値からパラメータであるσABが設定された後、本法によって検査過誤検出の対象となる管理対象検査値である。
SDIABm=|aABm/σAB| (式4)
ここで、ステップS34で読み出されたxABm、yABmに対しステップS32で用いられた平均をxABav 、yABav、標準偏差をxABσ、yABσとして、
aABmは、
相関係数(r)>0.5の場合、aABm={(xABm−xABav)/xABσ−(yABm−yABav)/yABσ}/21/2 で、
相関係数(r)<−0.5の場合、aABm={(xABm−xABav)/xABσ+(yABm−yABav)/yABσ}/21/2 で計算される。
また、σABは、ステップS33で計算された第2主成分の標準偏差である。
主成分分析において、第1主成分(長軸成分)、第2主成分(短軸成分)は、それぞれ系統誤差成分、偶発誤差成分を表すと考えられる。主成分分析は公知であるので、説明を省略する。
さらに、同一検体で測定された全検査項目のSDIAmの二乗和(ΣASDIAm 2)を計算し、χ2分布曲線(またはχ2分布表)を用いて、対応する確率(p2m)を求める。確率(p2m)は、今回値が、ある被験者以外の被験者(他人)から得られた値である可能性を表す。ここで、χ2分布の自由度は、ステップS48で定められた自由度に一致する。(SDIAm)の計算式を式5に示す。
SDIAm=(yAm−yAav)/vAσ (式5)
ここでyAmは検体(m)、検査項目(A)の今回値、yAavは検査項目(A)の平均値、(vAσ)は検査項目(A)の標準偏差、(yAm−yAav)は偏差を示す。yAavとvAσは検査項目(A)について前回値、今回値を考慮せず集計した結果である。
11 演算処理部
12 一時記憶部
13 記録部
14 操作部
15 表示部
16 入出力インタフェース部(入出力IF部)
17 通信インタフェース部(通信IF部)
18 内部バス
2 測定装置
3 データベース
4 ネットワーク
Claims (11)
- 臨床検査値の検査過誤を検出可能な装置であって、
記録部と演算処理部とを備え、
前記記録部に、複数の第1検査値及び第2検査値が検査項目と対応させて記録されており、
前記演算処理部が、前記記録部から2つの検査項目に対応する、複数の前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数を計算し、該相関係数の絶対値が第1のしきい値よりも大きい場合、2つの前記検査項目を検査過誤の判断に使用可能な組として決定し、
前記演算処理部が、前記組として決定された前記検査項目の第2主成分を、前記処理対象検査値を用いて計算し、前記第2主成分の標準偏差を計算し、
前記演算処理部が、前記組として決定された2つの前記検査項目の前記第2検査値を前記記録部から読み出し、主成分分析によって前記第2検査値の第2主成分を計算し、前記第2検査値の前記第2主成分を前記標準偏差で除した値が、第2のしきい値よりも大きい場合、該第2主成分に対応する第2検査値に検査過誤があると判断し、
前記主成分分析の対象とされる2つの前記検査項目の検査値が、同じ検体の検査値であり、
前記第1のしきい値が0.5以上であり、
前記第2のしきい値が2以上である
ことを特徴とする臨床検査値の管理装置。 - 臨床検査値の検査過誤を検出可能な装置であって、
記録部と演算処理部とを備え、
前記記録部に、複数の第1検査値及び第2検査値が、検査項目および検査日と対応させて記録されており、
前記演算処理部が、前記記録部から1つの検査項目に対応し、所定の日差を満たす前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数を計算し、該相関係数の絶対値が第1のしきい値よりも大きい場合、該検査項目および該日差を検査過誤の判断に使用可能な組として決定し、
前記演算処理部が、前記組として決定された前記検査項目および前記日差の第2主成分を、前記処理対象検査値を用いて計算し、前記第2主成分の標準偏差を計算し、
前記演算処理部が、前記組として決定された検査項目および日差に該当する第1検査値および第2検査値を前記記録部から読み出し、主成分分析によって該第1検査値および第2検査値の第2主成分を計算し、該第1検査値および第2検査値の前記第2主成分を前記標準偏差で除した値が、第2のしきい値よりも大きい場合、該第2主成分に対応する第2検査値に検査過誤があると判断し、
前記日差が、2つの検査値の検査日の差に対応する整数値であり、
前記第1のしきい値が0.5以上であり、
前記第2のしきい値が2以上であり、
同じ検査項目と組を構成する日差が複数ある場合、最小の日差を含む組に対応する処理対象検査値のみを用いて前記第2主成分が計算される
ことを特徴とする臨床検査値の管理装置。 - 臨床検査における検体の取り違いを検出可能な装置であって、
記録部と演算処理部とを備え、
前記記録部に、複数の第1検査値及び第2検査値が、検体、検査項目および検査日と対応させて記録されており、
前記演算処理部が、前記記録部から1つの検査項目に対応し、所定の日差を満たす前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数を計算し、該相関係数の絶対値が第1のしきい値よりも大きい場合、該検査項目および該日差を検体取り違いの判断に使用可能な組として決定し、
前記演算処理部が、前記組として決定された前記検査項目および前記日差の第2主成分を、前記処理対象検査値を用いて計算し、前記第2主成分の標準偏差を計算し、
前記演算処理部が、前記検体毎に、前記組として決定された前記検査項目および前記日差に該当する前記第1検査値および第2検査値を、前記記録部から読み出し、主成分分析によって前記第1検査値および第2検査値の第2主成分を計算し、前記第1検査値および第2検査値の前記第2主成分を前記標準偏差で除して第1除算値を計算し、
前記演算処理部が、前記検査項目および前記日差の全てについて、得られた前記第1除算値の二乗和を計算し、該二乗和からχ2分布を用いて第1確率を求め、
前記演算処理部が、前記検査項目ごとの平均値及び標準偏差から、前記第2検査値の偏差を前記標準偏差で除して、検査項目ごとに第2除算値を求め、得られた前記第2除算値の二乗和を計算し、該二乗和からχ2分布を用いて前記第2検査値の出現確率である第2確率を求め、
前記演算処理部が、第2確率/(第1確率+第2確率)によって計算された計算値が、第2のしきい値よりも大きい場合、該計算値を求めた元の第2検査値に対応する検体に取り違いがあると判断し、
前記日差が、2つの検査値の検査日の差に対応する整数値であり、
前記第1のしきい値が0.5以上であり、
前記第2のしきい値が0.90以上である
ことを特徴とする臨床検査値の管理装置。 - 決定された前記組が、
PT比およびPT(INR)の組、
PT−TおよびPT比の組、
PT−TおよびPT(INR)の組、
HGBおよびHCTの組、
網赤血球数および網赤血球数%の組、
FDP−EおよびD−ダイマーの組、
MPVおよびPDWの組、
PLTおよびPCTの組、
RBCおよびHCTの組、
TBILおよびDBILの組、
CHOLおよびLDL−Cの組、
RBCおよびHGBの組、
TTRおよびTRFの組、
MCVおよびMCHの組、
NaおよびCLの組、
TBILおよびγGTP(γ−GT)の組、
ALBおよびTRFの組、
AST(GOT)およびALT(GPT)の組、
蛋白定量(CSF)およびKの組、
TPおよびALBの組、
AT−3およびα2−PIの組、
α2−PIおよびPLGの組、
RBPおよびTTRの組、
PLGおよびTPの組、
CRNNおよび24H−CCRの組、
分葉核球およびリンパ球の組、
好中球およびリンパ球の組、
APTT−TおよびAPTT−%の組、
PT−TおよびPT−%の組、
PT−%およびPT比の組、並びに、
PT−%およびPT(INR)の組
からなる群の中から選択される1つの組であることを特徴とする請求項1に記載の臨床検査値の管理装置。 - 前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とすることが、
前記演算処理部が、読み出された複数の前記第1検査値を前記検査項目ごとにトランケーションして、該第1検査値を処理対象検査値とするか否かを判断すること、及び、
歪度を基に前記検査項目ごとの前記処理対象検査値の分布形を判断し、該判断結果に応じて前記処理対象検査値を変換して、新たに処理対象検査値として前記記録部に記録することを含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の臨床検査値の管理装置。 - 臨床検査値の検査過誤を検出可能な方法であって、
複数の第1検査値及び第2検査値が、検査項目と対応させて記録された記録部から、2つの検査項目に対応する、複数の前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数を計算する第1ステップと、
前記相関係数の絶対値が第1のしきい値よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、2つの前記検査項目を検査過誤の判断に使用可能な組として決定する第2ステップと、
前記組として決定された前記検査項目の第2主成分を、前記処理対象検査値を用いて計算する第3ステップと、
前記第2主成分の標準偏差を計算する第4ステップと、
前記組として決定された2つの前記検査項目の前記第2検査値を前記記録部から読み出し、主成分分析によって前記第2検査値の第2主成分を計算する第5ステップと、
前記第2検査値の前記第2主成分を前記標準偏差で除した値が、第2のしきい値よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、該第2主成分に対応する第2検査値に検査過誤があると判断する第6ステップとを含み、
前記主成分分析の対象とされる2つの前記検査項目の検査値が、同じ検体の検査値であり、
前記第1のしきい値が0.5以上であり、
前記第2のしきい値が2以上である
ことを特徴とする臨床検査値の管理方法。 - 臨床検査値の検査過誤を検出可能な方法であって、
複数の第1検査値及び第2検査値が、検査項目および検査日と対応させて記録された記録部から、1つの検査項目に対応し、所定の日差を満たす複数の前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数を計算する第1ステップと、
前記相関係数の絶対値が第1のしきい値よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、該検査項目および該日差を検査過誤の判断に使用可能な組として決定する第2ステップと、
前記組として決定された前記検査項目と前記日差の第2主成分を、前記処理対象検査値を用いて計算する第3ステップと、
前記第2主成分の標準偏差を計算する第4ステップと、
前記組として決定された検査項目および日差に該当する前記第1検査値および第2検査値を前記記録部から読み出し、主成分分析によって前記第1検査値および第2検査値の第2主成分を計算する第5ステップと、
前記第1検査値および第2検査値の前記第2主成分を前記標準偏差で除した値が、第2のしきい値よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、該第2主成分に対応する第2検査値に検査過誤があると判断する第6ステップとを含み、
前記日差が、2つの検査値の検査日の差に対応する整数値であり、
前記第1のしきい値が0.5以上であり、
前記第2のしきい値が2以上であり、
同じ検査項目と組を構成する日差が複数ある場合、最小の日差を含む組に対応する処理対象検査値のみを用いて前記第2主成分が計算される
ことを特徴とする臨床検査値の管理方法。 - 臨床検査における検体の取り違いを検出可能な方法であって、
複数の第1検査値及び第2検査値が、検体、検査項目および検査日と対応させて記録された記録部から、1つの検査項目に対応し、所定の日差を満たす複数の前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数を計算する第1ステップと、
前記相関係数の絶対値が第1のしきい値よりも大きい場合、該検査項目および該日差を検体取り違いの判断に使用可能な組として決定する第2ステップと、
前記組として決定された前記検査項目と前記日差の第2主成分を、前記処理対象検査値を用いて計算する第3ステップと、
前記第2主成分の標準偏差を計算する第4ステップと、
前記検体毎に、前記組として決定された前記検査項目および前記日差に該当する前記第1検査値および第2検査値を、前記記録部から読み出し、主成分分析によって前記第1検査値および第2検査値の第2主成分を計算する第5ステップと、
前記第1検査値および第2検査値の前記第2主成分を前記標準偏差で除して第1除算値を計算する第6ステップと、
前記検査項目および前記日差の全てについて、得られた前記第1除算値の二乗和を計算し、該二乗和からχ2分布を用いて第1確率を求める第7ステップと、
前記検査項目ごとの平均値及び標準偏差から、前記第2検査値の偏差を前記標準偏差で除して、検査項目ごとに第2除算値を求め、得られた前記第2除算値の二乗和を計算し、該二乗和からχ2分布を用いて前記第2検査値の出現確率である第2確率を求める第8ステップと、
第2確率/(第1確率+第2確率)によって計算された計算値が、第2のしきい値よりも大きい場合、該計算値を求めた元の第2検査値に対応する検体に取り違いがあると判断する第9ステップとを含み、
前記日差が、2つの検査値の検査日の差に対応する整数値であり、
前記第1のしきい値が0.5以上であり、
前記第2のしきい値が0.90以上である
ことを特徴とする臨床検査値の管理方法。 - 臨床検査値の検査過誤を検出可能なコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、
複数の第1検査値及び第2検査値が検査項目と対応させて記録された記録部から、2つの検査項目に対応する、複数の前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数を計算する第1の機能と、
前記相関係数の絶対値が第1のしきい値よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、2つの前記検査項目を検査過誤の判断に使用可能な組として決定する第2の機能と、
前記組として決定された前記2つの検査項目の第2主成分を、前記処理対象検査値を用いて計算する第3機能と、
前記第2主成分の標準偏差を計算する第4機能と、
前記組として決定された2つの前記検査項目の前記第2検査値を前記記録部から読み出し、主成分分析によって前記第2検査値の第2主成分を計算する第5の機能と、
前記第2検査値の前記第2主成分を前記標準偏差で除した値が、第2のしきい値よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、該第2主成分に対応する第2検査値に検査過誤があると判断する第6の機能とを実現させ、
前記主成分分析の対象とされる2つの前記検査項目の検査値が、同じ検体の検査値であり、
前記第1のしきい値が0.5以上であり、
前記第2のしきい値が2以上である
ことを特徴とする臨床検査値の管理プログラム。 - 臨床検査値の検査過誤を検出可能なコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、
複数の第1検査値及び第2検査値が、検査項目および検査日と対応させて記録された記録部から、1つの検査項目に対応し、所定の日差を満たす複数の前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数を計算する第1の機能と、
前記相関係数の絶対値が第1のしきい値よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、該検査項目および該日差を検査過誤の判断に使用可能な組として決定する第2の機能と、
前記組として決定された前記検査項目と前記日差の第2主成分を、前記処理対象検査値を用いて計算する第3の機能と、
前記第2主成分の標準偏差を計算する第4の機能と、
前記組として決定された検査項目および日差に該当する前記第1検査値および第2検査値を、前記記録部から読み出し、主成分分析によって前記第1検査値および第2検査値の第2主成分を計算する第5の機能と、
前記第1検査値および第2検査値の前記第2主成分を前記標準偏差で除した値が、第2のしきい値よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、該第2主成分に対応する第2検査値に検査過誤があると判断する第6の機能とを実現させ、
前記日差が、前記第1検査値及び第2検査値からなる群の中から選択される2つの検査値の検査日の差を日数に対応する整数値であり、
前記第1のしきい値が0.5以上であり、
前記第2のしきい値が2以上であり、
同じ検査項目と組を構成する日差が複数ある場合、最小の日差を含む組に対応する処理対象検査値のみを用いて前記第2主成分が計算される
ことを特徴とする臨床検査値の管理プログラム。 - 臨床検査値の検査過誤を検出可能なコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、
複数の第1検査値及び第2検査値が、検体、検査項目および検査日と対応させて記録された記録部から、1つの検査項目に対応し、所定の日差を満たす複数の前記第1検査値を読み出して処理対象検査値とし、該処理対象検査値の相関係数を計算する第1の機能と、
前記相関係数の絶対値が第1のしきい値よりも大きい場合、該検査項目および該日差を検体取り違いの判断に使用可能な組として決定する第2の機能と、
前記組として決定された前記検査項目と前記日差の第2主成分を、前記処理対象検査値を用いて計算する第3の機能と、
前記第2主成分の標準偏差を計算する第4の機能と、
前記検体毎に、前記組として決定された前記検査項目および前記日差に該当する前記第1検査値および第2検査値を、前記記録部から読み出し、主成分分析によって前記第1検査値および第2検査値の第2主成分を計算する第5の機能と、
前記第1検査値および第2検査値の前記第2主成分を前記標準偏差で除して第1除算値を計算する第6の機能と、
前記検査項目および前記日差の全てについて、得られた前記第1除算値の二乗和を計算し、該二乗和からχ2分布を用いて第1確率を求める第7の機能と、
前記検査項目ごとの平均値及び標準偏差から、前記第2検査値の偏差を前記標準偏差で除して、検査項目ごとに第2除算値を求め、得られた前記第2除算値の二乗和を計算し、該二乗和からχ2分布を用いて前記第2検査値の出現確率である第2確率を求める第8の機能と、
第2確率/(第1確率+第2確率)によって計算された計算値が、第2のしきい値よりも大きい場合、該計算値を求めた元の第2検査値に対応する検体に取り違いがあると判断する第9の機能とを含み、
前記日差が、2つの検査値の検査日の差を日数に対応する整数値であり、
前記第1のしきい値が0.5以上であり、
前記第2のしきい値が0.90以上である
ことを特徴とする臨床検査値の管理プログラム。
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