JP4871522B2 - 高周波誘電加熱用電力制御方法及びその装置 - Google Patents

高周波誘電加熱用電力制御方法及びその装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子レンジなどのようにマグネトロンを用いた高周波誘電加熱に関するものである、特にマグネトロンの特性のバラツキや種類、マグネトロンのアノードの温度等の差異に影響されない高周波誘電加熱に関するものである。
従来より、高周波加熱装置は、マグネトロンに供給する電力の調節をインバータ制御回路の出力パルス幅によって行っている。信号重畳手段の出力電圧が高くなると前記インバータ制御回路の出力パルス幅は広くなり、マグネトロンに供給する電力は大きくなる構成となっていた。この構成によって信号重畳手段の出力電圧を変えマグネトロンの加熱出力を連続的に変化させることが可能となっていた。
また、ヒータはマグネトロンのカソードを兼ねていたので、マグネトロンに電力を供給するトランスは、ヒータにも電力を供給しているため、マグネトロンに供給する電力の変化に応じてヒータに供給する電力も変化していた。このためヒータ温度を適正な範囲に入れようとすると、僅かな加熱出力の変化幅しか取れず、加熱出力を連続的に変えることができなくなる問題があった。
これを解決する高周波加熱装置としては、特許文献1に開示された制御方式がある。図11はこの制御方式を実施する高周波加熱装置を説明する図である。図11において、この加熱制御方式は、マグネトロン701と、マグネトロン701に2次巻電力を供給する高圧整流回路702に高圧電力を供給すると同時に前記マグネトロン701のヒータ715に電力を供給するトランス703と、交流電源704を整流しそれを所定周波数の交流に変換しトランス703に供給するインバータ回路705と、インバータ回路705の入力電力あるいは出力電力を検知する電力検知手段706と、所望する加熱出力設定に対応した出力設定信号を出力する出力設定部707と、電力検知手段706の出力と前記出力設定信号を比較し所望する加熱出力となるよう電力調節信号の直流レベルをコントロールする電力調節部708と、電力検知手段706の出力が基準電圧発生手段の出力レベル718以上になると出力である発振検知信号がLOからHIとなる発振検知手段719と、前記出力設定信号に対応した電圧を発生する比較電圧発生回路716と、出力設定信号をレベル変換回路720によって比較した波形整形信号と、交流電源電圧704を整流する整流回路710の出力を前記波形整形信号と前記発振検知信号に基づいて整形する波形整形回路721と、波形整形回路721の出力信号を前記比較電圧発生回路の出力と比較し小さいときは比較基準電圧を出力し、大きいときは反転増幅する比較回路711と、比較回路711の出力の変動信号を前記電力調節信号に重畳しパルス幅制御信号を出力する信号重畳手段712と、発振回路713と、発振回路713の出力を前記パルス幅制御信号によりパルス幅変調しこの変調出力により前記インバータ回路5を駆動するインバータ制御回路714を備える構成となっている。
上記高周波加熱装置は、マグネトロン701に供給する電力の調節をインバータ制御回路714の出力パルスの幅によって行なっている。信号重畳手段712の出力電圧が高くなると前記インバータ制御回路714の出力パルス幅は広くなり、マグネトロン701に供給する電力は大きくなる。この装置において信号重畳手段712の出力電圧を連続的に変えることによってマグネトロン701の加熱出力を連続的に変化させることが可能となっている。
この構成によると、整流回路710の交流電源704電圧を整流した整流出力電圧は、波形整形回路721によって出力設定に応じて整形され、比較回路711へ入力される。この波形整形回路721の出力を、加熱出力設定信号に対応したレベルの基準信号を発生する比較電圧発生回路716を基準電圧として持つ比較回路711によって反転増幅し、この反転増幅信号と電力調節部708の出力を重畳することによって、信号重畳手段712の出力信号である前記パルス幅制御信号は、加熱出力設定が高出力時と比較して低出力時には交流電源704の振幅最大付近のレベルはより低くなり、前記マグネトロン非発振部分のレベルはより高くなるため、マグネトロンの電源一周期あたりの発振期間は長くなる。これによりヒータへ供給される電力は大きくなる。さらに高出力時にはインバータの入力電流波形が、エンベロープピーク付近で上に凸であり正弦波の整流波形に近い波形となり、高調波電流が抑えられる。
このように、波形整形回路721によりパルス幅制御信号を低出力時にはヒータ電流が多くはいるように、高出力時には電源電流高調波が小さくなるように制御することにより、電源電流高調波を低く抑えなおかつヒータ電流の変化を小さくすることができ、信頼性の高い高周波加熱装置を実現することができる、というものである。
しかしながらこの制御においては、スイッチングトランジスタのON/OFF駆動パルスに、商用電源波形を加工・整形した変調波形を用いてパルス幅変調し、入力電流波形が正弦波に近づくように「見込み制御方式」による波形整形を実施しているので、マグネトロンの特性のバラツキや種類、それにマグネトロンのアノードの温度や電子レンジ内の負荷によるebm(アノード・カソード間電圧)変動、さらに電源電圧変動に対してまでは波形整形が追従しきれていない、ということが判明した。
以下、マグネトロンの特性のバラツキや種類について簡単に説明する。マグネトロンのVAK(アノード・カソード電圧)−Ib特性は図12で示すように非線形負荷のため、商用電源の位相に応じてON幅を変調して、入力電流波形を正弦波に近づけて力率向上をさせていた。
そして、マグネトロンのこの非線形特性は、マグネトロンの種類により異なり、またマグネトロン温度や、電子レンジ内の負荷によっても変動するものである。
図12はマグネトロンのアノード・カソード印加電圧−アノード電流特性図であり、(a)はマグネトロンの種類による違い、(b)はマグネトロンの給電のマッチングの善し悪しによる違い、(c)はマグネトロンの温度による違い、をそれぞれ示す図であり、また(a)〜(c)に共通して縦軸はアノード−カソード間電圧、横軸はアノード電流である。
そこで(a)について見ると、A,B,Cは3種類のマグネトロンの特性図で、マグネトロンAの場合、VAKがVAK1(=ebm)になるまでは電流はIA1以下の僅かな電流しか流れない。ところが、VAKがVAK1を超えると電流IAは急激に増加し始める。この領域ではVAKの僅かの違いでIAは大きく変化することとなる。次に、マグネトロンBの場合、VAK2(=ebm)はVAK1より低く、さらにマグネトロンCの場合、VAK3(=ebm)はVAK2よりさらに低くなっている。このようにマグネトロンのこの非線形特性は、マグネトロンの種類A,B,Cにより異なるので、ebmが低いマグネトロンに合わせた変調波形の場合、ebmが高いマグネトロンを使用した時に入力電流波形が歪んでしまった。従来装置ではこれらの問題に対処できなかった。そこで、それらの種類の影響を受けない高周波誘電加熱回路を作ることが課題となっている。
同じく(b)について見ると、3種類のマグネトロンの特性図はマグネトロンから見た加熱室のインピーダンスマッチングの良、悪を示している。インピーダンスマッチングが良の場合、VAK1(=ebm)が最大で、以下悪くなるにしたがって小さくなってゆく。このようにマグネトロンのこの非線形特性は、インピーダンスマッチングの良、不良でも大きく異なるので、それらの種類の影響を受けない高周波誘電加熱回路を作ることが課題となっている。
同じく(c)について見ると、3種類のマグネトロンの特性図はマグネトロンの温度の高低を示している。温度が低い場合、VAK1(=ebm)が最大で、以下次第に温度が高くなるにしたがってebmは低くなってゆく。したがって、マグネトロンの温度を低い方に合わせると、マグネトロンの温度が高くなったときに入力電圧波形が歪んでしまうことが起きた。
このようにマグネトロンの非線形特性は、マグネトロンの温度の違いでも大きく異なるので、それらの種類の影響を受けない高周波誘電加熱回路を作ることが必要である。
上述の課題に対応して、特許文献2に開示された制御方式がある。図13はこの制御方式を実施する高周波加熱装置を説明する構成図である。
図13において、交流電源220の交流電圧は4個のダイオード232から成るダイオードブリッジ型整流回路231で整流され、インダクタ234とコンデンサ235から成る平滑回路230を経て、直流電圧に変換される。その後、コンデンサ237とトランス241の1次巻線238から成る共振回路236とスイッチングトランジスタ239から成るインバータ回路で高周波交流に変換され、トランス241を介してその2次側巻線243に高周波高圧が誘起される。
2次側巻線243に誘起された高周波高圧は、コンデンサ245、ダイオード246、コンデンサ247、ダイオード248から成る倍電圧整流回路244を介して、高電圧がマグネトロン250のアノード252とカソード251間に印加される。また、トランス241には3次巻線242があって、これによりマグネトロン250のヒータ(カソード)251を加熱する。以上がインバータ主回路210である。
次に、インバータのスイッチングトランジスタ39を制御する制御回路270について説明する。まず、CTなどの電流検知手段271でインバータ回路の入力電流を検知し、電流検知手段271からの電流信号を整流回路272で整流し、平滑回路273で平滑し、これと、他方の加熱出力設定に対応した出力設定信号を出力する出力設定部275からの信号を比較回路274で比較する。なお、比較回路274は電力の大きさを制御するための比較を行うので、前記入力電流信号の代わりにマグネトロン250のアノード電流信号や、あるいはスイッチングトランジスタ239のコレクタ電流信号等が入力信号であっても本発明は有効である。
他方、交流電源220をダイオード261で整流し、整形回路262で波形整形する。その後、整形回路262からの信号を反転・波形処理回路263で反転し、波形処理する。
整形回路262からの出力信号は本発明により設けられた後述のゲイン可変アンプ回路291で可変して基準波形信号を出力し、整流回路272からの入力電流波形信号とこのゲイン可変アンプ回路291からの基準波形信号との差を、同じく本発明により設けられた波形エラー検出回路292により波形誤差信号として出力する。
この波形エラー検出回路292からの波形誤差信号と比較回路274からの電流誤差信号をミックスアンドフィルタ回路281(以下、「ミックス回路」という。)でミックスしフィルタリングしてON電圧信号を出力し、ノコギリ波発生回路283からのノコギリ波とPWMコンパレータ282で比較して、パルス幅変調し、インバータ回路のスイッチングトランジスタ239をオン・オフ制御するものである。
図14はミックス回路281の1例を示す。ミックス回路81の入力端子は3つあり、端子811に補助変調信号、端子812に波形誤差信号、端子813に電流誤差信号が加えられ、図のような内部回路でミックスされる。
810は高周波カットフィルタで、高周波成分が不要な電流誤差信号の高周波成分を除去する機能を有する。高周波成分が存在すると波形誤差信号とミックスしたときに波形誤差信号の変動分がきれいに出なくなってしまうからである。
以上のように、ゲイン可変アンプ回路291により入力電流の大きさに追従した波形基準を自動的に作成し、この波形基準と、電流検知手段271から得られた入力電流波形とを波形エラー検出回路292で比較して波形エラー情報を得るようにし、そして得られた波形エラー情報を入力電流制御の出力とミックスして、インバータ回路のスイッチングトランジスタ239のオン・オフ駆動信号に変換して使用するものである。
このように、入力電流の大きさに追従した波形基準に入力電流波形が合致するように制御ループが動作するので、マグネトロンの種類やその特性にバラツキがあっても、またマグネトロンのアノードの温度や電子レンジ内の負荷によるebm(アノード・カソード間電圧)変動、さらに電源電圧変動があっても、それらの影響を受けない入力電流波形整形がなされることができる。
特開平7−176375号公報 特開2004−30981号公報
しかしながら、特許文献2記載の構成では、図14に示したように、反転・波形処理回路263からの補助変調信号811を用いて、波形整形を行っていた。これは、波形整形に際し、実際に流れる電流を反映した波形誤差信号812に加えて補助変調信号811を用いることにより、波形整形がうまく行えるという理由に基づくものであった。しかしながら反転・波形処理回路263の採用、さらには整流回路272等が必要となるため、構造が複雑、大規模になるものであった。
また、補助変調信号811の採用に伴い、結局マグネトロンの種類やその特性に応じて、今度は補助変調信号811の調整が必要となり、結局対象となるマグネトロンに応じた回路毎の個別設計が必要となるものであった。
また、補助変調信号811の採用に伴い、トランジスタ239の最初のオン動作開始の時点を、交流電源の瞬時電圧が小さい0度、180度付近の位相に制御して、マグネトロンに高い電圧がかかることを防止する必要がある。このための制御調整が複雑になるという問題があった。
本発明は、装置の構成を簡易にし、装置をより小型化するととともに、マグネトロンの種類に応じた調整、設計を不要とし、運転効率を向上させることのできる高周波誘電加熱用電力制御方法および装置を実現する。
本発明の高周波誘電加熱方法は、交流電源電圧を整流し、高周波スイッチングして高周波電力に変換するインバータ回路を制御する高周波誘電加熱用電力制御方法であって、(1)前記インバータ回路への入力電流を前記インバータ回路のスイッチングトランジスタを制御する制御回路とダイオードブリッジ型整流回路との間に配置されたシャント抵抗で検知して前記シャント抵抗の両端部が接続された入力電流信号アンプで入力電流波形を取得するステップと、(2)前記交流電源電圧からの交流電源電圧波形より、入力電流波形の大きさに追従した基準波形を取得するステップと、(3)前記入力電流波形と前記基準波形とを比較して波形誤差信号を取得するステップと、(4)前記入力電流波形と所望の高周波出力を得るための入力電流基準信号とを比較して電流誤差信号を取得するステップと、(5)前記波形誤差信号と前記電流誤差信号を加算して、前記インバータ回路のスイッチングトランジスタを駆動する電力制御信号を取得するステップと、(6)(2)のステップにおいて、前記基準波形を、前記交流電源電圧波形と(3)のステップにおいて得られた前記波形誤差信号のフィードバック信号のみに基づいて生成するステップと、を備える。
上記方法において、前記基準波形を、商用電源電圧波形をゲイン可変アンプを通じて変換して得ることができる。また、(5)のステップの前に、前記波形誤差信号のプラス方向およびマイナス方向に波形を制限することもできる。また、(6)のステップにおいて、前記フィードバック信号の高周波成分をカットすることもできる。
次に、本発明の高周波誘電加熱装置は、交流電源電圧を整流し、高周波スイッチングして高周波電力に変換するインバータ回路を制御する高周波誘電加熱用電力制御装置であって、前記インバータ回路のスイッチングトランジスタを制御する制御回路とダイオードブリッジ型整流回路との間に配置され前記インバータ回路への入力電流を検知するシャント抵抗と、前記シャント抵抗の両端部が接続され前記入力電流を入力電流波形に変換する入力電流信号アンプと、前記交流電源電圧からの交流電源電圧波形より、入力電流波形の大きさに追従した基準波形を取得する第2の波形変換部と、前記入力電流波形と前記基準波形とを比較して波形誤差信号を取得する波形エラー検出回路と、前記入力電流波形と所望の高周波出力を得るための入力電流基準信号とを比較して電流誤差信号を取得する比較回路と、前記波形誤差信号と前記電流誤差信号を加算して、前記インバータ回路のスイッチングトランジスタを駆動する電力制御信号を取得するミックス回路と、を備え、前記基準波形が、前記交流電源電圧波形と前記波形誤差信号のフィードバック信号のみに基づいて生成される。
前記基準波形は、商用電源電圧波形を第2の波形変換部を通じて変換して得ることができる。前記第2の波形変換部をゲイン可変アンプにより構成することが可能である。
更に、前記波形誤差信号のプラス方向およびマイナス方向に波形を制限するリミッタを設けることができる。また、前記フィードバック信号の高周波成分をカットする高周波成分カットフィルタを更に設けることもできる。
本発明によれば、装置の構成を簡易にし、装置をより小型化することが可能となる。また、マグネトロンの種類に応じた装置の調整、設計を不要とし、運転効率を向上させることも可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る高周波加熱装置を説明するブロック図である。図1において、高周波加熱装置はインバータ主回路10と、インバータのスイッチングトランジスタ39を制御する制御回路70と、マグネトロン50とからなる。インバータ主回路10は、交流電源20と、ダイオードブリッジ型整流回路31と、平滑回路30と、共振回路36と、スイッチングトランジスタ39、倍電圧整流回路44とを含む。
交流電源20の交流電圧は4個のダイオード32から成るダイオードブリッジ型整流回路31で整流され、インダクタ34とコンデンサ35から成る平滑回路30を経て、直流電圧に変換される。その後、コンデンサ37とトランス41の1次巻線38から成る共振回路36とスイッチングトランジスタ39から成るインバータ回路で高周波交流に変換され、トランス41を介してその2次側巻線43に高周波高圧が誘起される。
2次側巻線43に誘起された高周波高圧は、コンデンサ45、ダイオード46、コンデンサ47、ダイオード48から成る倍電圧整流回路44を介して、高電圧がマグネトロン50のアノード52とカソード51間に印加される。また、トランス41には3次巻線42があって、これによりマグネトロン50のヒータ(カソード)51を加熱する。以上がインバータ主回路10である。
次に、インバータのスイッチングトランジスタ39を制御する制御回路70について説明する。まず、ダイオードブリッジ型整流回路31と平滑回路30間に設けられたシャント抵抗(電流検知部)71の両端部が入力電流信号アンプ(第1の波形変換部)72に接続されている。入力電流信号アンプ72によりシャント抵抗71を流れる電流が検知され、増幅され、入力電流波形が生成される。
入力電流信号アンプ72により得られた電流信号は、平滑回路73で平滑化され、これと、他方の加熱出力設定に対応した出力設定信号を出力する出力設定部75からの信号を比較回路74で比較する。なお、比較回路74は電力の大きさを制御するための比較を行うので、前記入力電流信号の代わりにマグネトロン50のアノード電流信号や、あるいはスイッチングトランジスタ39のコレクタ電流信号等を入力信号として用いることもできる。
他方、交流電源20を該電源20に接続されたダイオード61で整流し、整形回路62で波形整形する。整形回路62の出力信号は、ゲイン可変アンプ回路(第2の波形変換部)91に入力され、ゲイン可変アンプ回路91は入力信号のゲインを変えることにより基準波形信号(基準電流波形信号)を出力し、入力電流信号アンプ72からの入力電流波形信号とこのゲイン可変アンプ回路91からの基準波形信号との差を、波形エラー検出回路92により波形誤差信号として出力する。
この波形エラー検出回路92からの波形誤差信号と比較回路74からの電流誤差信号をミックスアンドフィルタ回路81(以下、「ミックス回路」という。)でミックスしフィルタリングしてON電圧信号を出力し、ノコギリ波発生回路83からのノコギリ波とPWMコンパレータ82で比較して、パルス幅変調し、インバータ回路のスイッチングトランジスタ39をオン・オフ制御する。
図2は、制御回路70の詳細を示した図である。図1における制御回路70とほぼ同様の構成が示されているが、図2では図1における平滑回路73は省略されている。すなわち、図1においても平滑回路73は省略することができ、入力電流信号アンプ72により得られた電流信号を平滑化しないで直接比較回路74に入力し、出力設定部75からの信号と比較することができる。また、図2に示した比較器740は、図1では省略されている。比較器740は、後述するミックス回路81の抵抗R3にトランジスタT2を介して接続されている。比較器740については後に説明する。
図2を用いて、制御回路70の作用を更に詳述する。入力電流信号アンプ72によりシャント抵抗71を流れる電流に対応した入力電流波形S1が検知される。波形S1は、平滑回路73で平滑化される(ただし上述した様に必須ではなく、図2では省略)。
一方、交流電源20の電流は、ダイオード61(図1)で整流され、さらに整形回路62で波形整形に付されることにより交流電源電圧波形が生成される。該交流電源電圧波形は、ゲイン可変アンプ回路91に入力される。ゲイン可変アンプ回路91は、該交流電源電圧波形と、後述する波形エラー検出回路92から高周波成分カットフィルタ910を介して得られるゲイン調整のためのフィードバック信号S2とに基づき、基準波形S3を求める。この基準波形S3は、入力電流波形S1をその基礎として持つフィードバック信号S2を元に生成されている。言い換えると、基準波形S3は波形S1の大きさに追従したものとなっている。
入力電流波形S1と、当該入力電流波形に追従した基準波形S3は、波形エラー検出回路92に出力される。波形エラー検出回路92は、入力電流波形S1と基準波形S3を比較し、波形誤差信号S4を生成する。この波形誤差信号S4は、比較的短い期間の単位での(瞬時の)入力電力の変化に対応した電力制御、いわゆる波形整形を行うものであり、後述するミックス回路81に出力される。尚、比較器92aは、入力電流波形S1と基準波形S3を直接比較し、電流源92bは、波形誤差信号S4の基礎となるフォワード側の信号を生成し、電流源92cは、高周波成分カットフィルタ910へ送られるフィードバック側の信号S2を生成する。電流源92bと電流源92c各々の電流の大きさ、極性は比較器92aの出力を反映する。さらに波形エラー検出回路92は、リミッタ回路92d、バイアスを与えるための電源92e及び抵抗92f、バッファ回路92gを備える。
一方、上述した、平滑回路73(図1)にて平滑化された入力電流波形S1は、比較回路74に出力される。そして比較回路74は、当該入力電流波形S1と、出力設定部75からの加熱出力設定に対応した入力電流基準信号SAとを比較する。この比較により電流誤差信号SBが生成され、ミックス回路81へ出力される。この電流誤差信号SBが0より大きい、すなわち、(入力電流波形S1)>(入力電流基準信号SA)の場合、ミックス回路81のトランジスタT1をオンにする。一方、電流誤差信号SBが0より小さい、すなわち、(入力電流波形S1)<(入力電流基準信号SA)の場合、ミックス回路81のトランジスタT1をオフにする。
次にミックス回路81に付いて説明する。図2、図3に示すように、ミックス回路81は、上述した比較回路74に接続されたトランジスタT1と、波形エラー検出回路92に接続されたキャパシタC1と、抵抗R1,R2,R3とを含む。尚、図2では、追加的に示された比較器740に接続されたトランジスタT2、抵抗R4を含むが、図3では省略されている。
ミックス回路81は、上述した波形エラー検出回路92からの波形誤差信号S4と、比較回路74からの電流誤差信号SBを加算して電力制御信号(ON電圧信号)を出力する。この加算作用(ミックス作用)は、図2で示したように、電流誤差信号SBによる波形誤差信号S4の絶対値レベルのシフト(上下方向のシフト)に対応する。
そして、ノコギリ波発生回路83からのノコギリ波と電力制御信号を、PWMコンパレータ82が比較してパルス幅変調し、インバータ回路のスイッチングトランジスタ39をオン・オフ制御する。
以上のように、ゲイン可変アンプ回路91により入力電流波形の大きさに追従した基準波形を自動的に作成し、この基準波形と、シャント抵抗71から得られた入力電流波形とを波形エラー検出回路92で比較して波形誤差信号を得るようにし、そして得られた波形誤差信号を比較回路74の出力である電流誤差信号とミックスして、インバータ回路のスイッチングトランジスタ39のオン・オフ駆動信号として使用するものである。
図4は本実施の形態により得られる波形を説明する図で、(a)は入力電流が大きい場合、(b)は入力電流が小さい場合であり、また(1)および(2)はそれぞれ波形エラー検出回路92の入力側信号(イは基準電流波形、ロは入力電流波形、)と出力側信号(波形エラー)を示している。図において、基準波形は入力電流に追従してその大きさを変化するので、入力電流が大きい場合(a)も、入力電流が小さい場合(b)も、波形エラー検出回路92の出力側信号(波形エラー)は(2)のようにその波形エラーのみが現れ、波形誤差信号を作成する波形エラー検出回路92のダイナミックレンジは常に広く保たれることとなり、特性が良くなる。
このように、入力電流の大きさに追従した基準波形に入力電流波形が合致するように制御ループが動作するので、マグネトロンの種類やその特性にバラツキがあっても、またマグネトロンのアノードの温度や電子レンジ内の負荷によるebm(アノード・カソード間電圧)変動、さらに電源電圧変動があっても、それらの影響を受けない入力電流波形整形がなされることができる。
また、商用電源電圧波形を用いてゲイン可変アンプ回路91を通じて基準波形に変換するようにしており、これによって力率が最良となる。すなわち、商用電源電圧を整流して基準電流信号波形を作るので、商用電源電圧が正弦波に近ければ基準電流信号波形も正弦波に近づくし、また、一般に商用電源電圧には波形歪(特に、正弦波のピーク部がつぶれるといった波形歪)が伴うが、その場合には基準電流信号波形も同じように歪むので、結局どちらの場合にもその波形を基準電流信号波形が備え、これに入力電流波形が近づくこととなり、電源環境に左右されなくなるため力率が良くなる。これに対して、従来より基準電圧をマイコン等で作り出す方式が一般に用いられているが、これでは電源電圧の歪みに対応できないという大きな欠点がある。
また、本実施の形態では、基準波形と入力電流波形の差情報(波形誤差信号)を、波形エラー検出回路92からゲイン可変アンプ回路91にフィードバックするものである。前述のように、基準波形は商用電源電圧波形をゲイン可変アンプ回路91を通じて変換して得たものであり、そして、この基準波形と入力電流波形との差情報をさらにゲイン可変アンプ回路91にフィードバックしてゲイン可変アンプ回路91のアンプ制御入力信号とすることにより、基準波形はその大きさを入力電流波形に自動的に追従することができるので、差情報には波形エラーのみが現れ、波形エラー検出回路92のダイナミックレンジは広く保たれることになり、特性が良くなる。
更に本実施の形態では、高周波カットフィルタ910を介して、波形誤差信号をフィードバックする。この構成により波形誤差信号の高周波成分が除去され、基準波形の生成に際し波形誤差信号のノイズが悪影響しないようになり、波形が良くなる。
また、特許文献2の構成と異なり特別な反転・波形処理回路263からの補助変調信811を用いる必要がなくなり、構造を簡易にし、かつ小型化も容易なものとなる。
また、補助変調信号811を採用しなくなるため、マグネトロンの種類やその特性に応じて、補助変調信号811の調整をする必要がなくなり、搭載対象となるマグネトロンに応じた回路毎の個別設計も省略することが可能となる。
また、補助変調信号811の廃止に伴い、トランジスタ239の最初のオン動作開始の時点を交流電圧の瞬時電圧が小さい0度、180度付近の位相に制御して、マグネトロンに高い電圧がかかることを防止するという制御調整が不要となり、より構造が簡素化できる。
また、特許文献1に構成においては、CTなどの電流検知手段271と電流信号を整流する整流回路272を要したが、本実施の形態では、シャント抵抗71によりこのような作用を実現している。したがって、より一層装置の簡易化、小型化を達成することができ、IC化も容易に実現可能となる。しかしながら、図1におけるシャント抵抗71、入力電流信号アンプ72の代わりに、図13の電流検知手段271、整流回路272を用いることは問題ない。
(実施の形態2)
実施の形態2は、前記波形エラー検出回路92の差情報(波形誤差信号)にプラス方向およびマイナス方向の制限をするリミッタを設けてミックス回路81に入力するようにしている。図5は本実施の形態を説明する図で、(a)がブロック図、(b)は特性図、(c)は波形図である。図(a)において、921が本実施の形態により波形エラー検出回路92の中に設けられたリミット機能921で、波形エラー検出回路92の入力にゲイン可変アンプ回路91からの基準波形と整流回路72からの入力電流波形が入ると、このリミット機能921を経て波形エラーがミックス回路81へ出力される。
図(b)は縦軸は波形エラー値、横軸は入力電流波形である。横軸のI0に基準波形が加えられる。エラー検出特性は図のようにI0を中心に負の勾配の線分L0と、その前後で本実施の形態により設けられる所定のレベルで波形エラーをリミットするリミット直線L1とL2とが続く。
図(c)は波形図で、(1)は横軸に加わる波形図、(2)は縦軸に現れる波形誤差信号の波形である。(1)においてイが基準波形で、ロが入力電流波形である。ニが外乱であるとする。基準波形イが図(b)の横軸I0に加えられると、入力電流波形ロはこれを中心にして、これより大きいときは図の右側に、小さいときは図の左側に振れ、その振れ位置から垂直に上方へ延びてエラー検出特性線L0との交点が波形エラー値となる。そこで入力電流波形ロが大きすぎるとエラー検出特性線L1と交差するようになり、波形エラーにリミットがかかる。入力電流波形ロが小さすぎる場合も、同じくエラー検出特性線L2と交差することにより、波形エラーにリミットがかかる。
したがって入力電流波形ロに侵入した外乱ニは、リミット機能により波形制限され、波形エラーへのその影響は軽減されることになる。
エラー信号がリミット値を超えるような場合というのは経験的にほとんどが外乱によるものであることが分かり、したがってこれが制御系に入ってくると問題なので、本実施の形態により、外乱の影響を軽減することができる。
また、回路が飽和して動作が不安定になることも防止でき、さらに誤差が少ない時のゲインを大きくできるので、入力電流波形がより基準波形に追従することとなり、力率が向上する、という副効果も得られる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、スイッチングトランジスタのコレクタ電圧Vcを所定値に制御するVcリミッタ機能を電流制御出力に加える構成としている。
図6は実施の形態8に係るVcリミッタ機能を電流制御出力に加える構成を説明する図である。図1に示した回路に、さらに図6で下方に点線で示す比較器740が追加されたものである。この構成は図2において示されている。
比較器740の比較器745の一入力端子742にはスイッチングトランジスタのコレクタ電圧信号Vcが入力され、他の入力端子743にはマグネトロンの非発振時の印加電圧が電圧基準信号V2として入力され、比較器745からは入力端子742の電圧信号Vcと入力端子743の電圧基準信号の差が出力端子744に出力され、前述の比較回路74の出力と加算されてエラー信号とされる。
マグネトロンのカソードが十分温められて発振可能になるまでは、図12に示す特性とは異なる高抵抗と同等の特性を示す。したがって、発振可能になるまで(以下非発振時と記す)のトランス(図1)の3次巻線42からフィラメントに電流を流すためにスイッチングトランジスタ39を動作させている期間は、トランス41の1次巻線38に印加する電圧を制限し、マグネトロンに過電圧が印加されることを防止している。
マグネトロンの非発振時は電圧V2を電圧基準信号とし、スイッチングトランジスタ39のコレクタ電圧信号Vcと比較することによってスイッチングトランジスタ39のコレクタ電圧Vcを所定値に制御するVcリミッタ機能が電流制御出力に加えられることとなり、回路の簡素化となる。なお、マグネトロンの発振時においては、この電圧基準信号は電圧V2より高い電圧V1に切り替えられるので、実質的に無効とされる。
(実施の形態4)
実施の形態4は、高周波成分カットフィルタ910の変形例である。図7(a)は、高周波成分カットフィルタ910をゲイン可変アンプ回路91の内部に含めた例である。図7(b),(c)は、カットフィルタの構成例である。
(実施の形態5)
実施の形態5は、商用電源電圧の低くなる位相のとき、基準波形信号をゼロに近づける基準信号変換手段を設けるようにしている。
図8は本実施の形態によって用いられる基準信号変換回路を説明する図で、(a)はブロック図、(b)は(a)の基準信号変換回路の1例、(c)は波形図で、(1)は基準波形、(2)は波形誤差信号である。
図8(a)において、620が基準信号変換回路で、この基準信号変換回路620は整形フィルタ62とゲイン可変アンプ91との間に挿入され、商用電源電圧の低くなる位相(0度付近、180度付近)は基準波形信号の商用電源電圧波形成分のカットの働きをする。
(b)において、基準信号変換回路620は、トランジスタTr62がVcc電源とゲイン可変アンプ91の入力端子間に接続され、トランジスタTr62のベースとアース間に直流電圧62が挿入され、そして抵抗R62がトランジスタTr62のエミッタとゲイン可変アンプ91の入力端子の接続点の上流に挿入されて成る。
いま、交流の全波整流波形Vsがゲイン可変アンプ91の入力端子に到来すると、Vsの電圧が所定値V2より大きいときはトランジスタTr62はオフとなっており、そのままの全波整流波形が得られる。
ところがVsの電圧が所定値V2より小さくなったときはトランジスタTr62はオンとなり、Vcc電圧が入力端子側に印加されるので、V2以下の波形は現れなくなり所定の低電位分だけ持ち上げられた波形となる。そしてこの波形のレベルをシフトして低電位部分を0に合わせれば所望の波形Vs’が得られる。
図(c)の(1)はこの波形Vs’の拡大図で、商用電源電圧の低くなる位相(0度付近、180度付近)は基準波形信号の商用電源電圧波形成分はカットされている。このような波形を用いることにより制御動作が安定する。なぜなら、商用電源電圧の低くなる位相(0度付近、180度付近)のところでは、元々マグネトロンに電流を流せないので無理に波形誤差信号を出す必要がない。したがって商用電源電圧の低くなる位相のところで基準波形信号をゼロにしておくと、波形誤差信号を出して制御を不安定にする動作が無くなるからである。図c(2)は従来法による波形誤差信号で、図のように商用電源電圧の低くなる位相(0度付近、180度付近)のところでは動作が不安定になり易く、エラー信号の振幅値C1も大きく生じていた。本実施の形態によれば、このC1の部分がハッチングで示すようにカットされてしまうので、動作が安定することとなる。
(実施の形態6)
実施の形態6は、前述の整形回路62に商用電源周波数の高調波歪成分を減衰させるフィルタの一例としてバンドパスフィルタ621を設けて整形フィルタ回路を構成したものである。
図9は実施の形態6を説明する図で、(a)は回路図、(b)はゲイン−周波数特性図である。
図(a)において、621は整形回路62に実施の形態11により設けられたバンドパスフィルタで、このバンドパスフィルタ621によって商用電源周波数を超える高次数成分を減衰させるようにしている。
(b)はバンドパスフィルタ621のゲイン−周波数特性を示しており、商用電源周波数の高次数の高調波歪成分はカットされ、一方、低次数成分の高調波歪成分の減衰量は少ない。このことにより、商用電源周波数の低次数の歪み成分は残るので、実施の形態2で説明したように、慣用のマイコンによる正弦波基準信号方式と比べて力率が良くなり、また高次数の歪み成分やノイズはカットされるので、動作が安定し、外乱に強くなる。
(実施の形態7)
実施の形態7は前述の実施の形態1における基準波形の位相を制御系の遅れ時間を予め考慮して進めておくようにしている。このようにすることにより、力率が向上する。図10は実施の形態7を説明する図で、(a)は回路図、(b)基準波形の進相を説明する図である。
図(a)において、620が実施の形態12によって設けられたフィルタ回路の一例で、おおまかには抵抗R61、R62とコンデンサC61で低域成分をカットするハイパスフィルタを構成し、抵抗R63、R64とコンデンサC62で高域成分をカットするロウパスフィルタを構成し、抵抗R61とR62とで直流バイアスを与える構成になっている。
上記フィルタにおいて、ロウパスフィルタのカットオフ周波数は電源周波数より高く、ハイパスフィルタのカットオフ周波数は低く設定することで、図(b)のゲイン−周波数特性に示される特性のバンドパスフィルタになる。
また、図(b)の位相−周波数特性は、横軸にフィルタに入力される信号の周波数を示し、縦軸にはそれに対する出力信号の位相変化を示したものである。前記したロウパスフィルタは遅相回路、ハイパスフィルタは進相回路なので図に示されるように、電源周波数より高い周波数では位相が遅れ、電源周波数より低い周波数では位相が進んでいるが、位相が0度を横切る周波数を電源周波数より若干高くなるように前記カットオフ周波数を設定することで、図のように電源周波数における基準信号の位相を進み量ΔΦだけ進めている。
したがって、電源電圧に対して位相を進めた基準信号に、若干の遅れを伴って制御系は追従するので、入力電流波形の位相は電源電圧に合致し、高力率が得られる。
以上、本発明の各種実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態において示された事項に限定されず、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更・応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
本発明の高周波誘電加熱用電力制御方法によれば、装置の構成を簡易にし、装置をより小型化するととともに、マグネトロンの種類に応じた調整、設計を不要とし、制御を容易にすることが可能となる。
本発明の実施の形態1にかかる高周波加熱装置の構成図である。 図1の高周波加熱装置における制御回路の詳細を示す図である。 図1の高周波加熱装置におけるミックス回路の回路図である。 図1の高周波加熱装置における波形エラー検出回路の入出力信号波形を示す図であり、(a)は入力電流が大きい場合、(b)は入力電流が小さい場合である。 実施の形態2を説明する図で、(a)がブロック図、(b)は特性図、(c)は波形図である。 実施の形態3に係るVcリミッタ機能を電流制御出力に加える構成を説明する図で、(a)は構成図、(b)は具体的回路例である。 実施の形態4を説明する図で、(a)は高周波成分カットフィルタをゲインアンプ回路に含めた例のブロック図であり、(b),(c)は高域成分カットフィルタの1例である。 実施の形態5によって用いられる基準信号変換回路を説明する図で、(a)はブロック図、(b)は(a)の基準信号変換回路の1例、(c)は波形図である。、(1)は基準波形、(2)は波形誤差信号である。 実施の形態6を説明する図で、(a)は回路図、(b)はゲイン−周波数特性図である。 実施の形態7を説明する図で、(a)は回路図、(b)基準波形の進相を説明する図である。 従来の制御方式を実施する高周波加熱装置の構成を示す図である。 マグネトロンのアノード・カソード印加電圧−アノード電流特性図であり、(a)はマグネトロンの種類、(b)は給電マッチング、(c)はマグネトロンの温度をそれぞれ示す図である。 従来の高周波加熱装置の構成を示す図である。 図13におけるミックス回路の1例を示す回路図である。
符号の説明
10 インバータ主回路
20 交流電源
30 平滑回路
31 ダイオードブリッジ型整流回路
32 ダイオード
34 インダクタ
35 コンデンサ
36 共振回路
37 コンデンサ
38 1次巻線
39 スイッチングトランジスタ
41 トランス
42 3次巻線
43 2次巻線
45 コンデンサ
46 ダイオード
47 コンデンサ
48 ダイオード
50 マグネトロン
51 カソード
52 アノード
61 ダイオード
62 整形回路
70 制御回路
71 シャント抵抗
72 入力電流信号アンプ
73 平滑回路
74 比較回路
75 出力設定部
81 ミックスアンドフィルタ回路
82 PWMコンパレータ
83 ノコギリ波発生回路
91 ゲイン可変アンプ回路
92 波形エラー検出回路
620 基準信号変換回路
740 比較器
910 高周波成分カットフィルタ
921 リミット回路

Claims (9)

  1. 交流電源電圧を整流し、高周波スイッチングして高周波電力に変換するインバータ回路を制御する高周波誘電加熱用電力制御方法であって、
    (1)前記インバータ回路への入力電流を前記インバータ回路のスイッチングトランジスタを制御する制御回路とダイオードブリッジ型整流回路との間に配置されたシャント抵抗で検知して前記シャント抵抗の両端部が接続された入力電流信号アンプで入力電流波形を取得するステップと、
    (2)前記交流電源電圧からの交流電源電圧波形より、入力電流波形の大きさに追従した基準波形を取得するステップと、
    (3)前記入力電流波形と前記基準波形とを比較して波形誤差信号を取得するステップと、
    (4)前記入力電流波形と所望の高周波出力を得るための入力電流基準信号とを比較して電流誤差信号を取得するステップと、
    (5)前記波形誤差信号と前記電流誤差信号を加算して、前記インバータ回路のスイッチングトランジスタを駆動する電力制御信号を取得するステップと、
    (6)(2)のステップにおいて、前記基準波形を、前記交流電源電圧波形と(3)のステップにおいて得られた前記波形誤差信号のフィードバック信号のみに基づいて生成するステップと、を備える高周波誘電加熱用電力制御方法。
  2. 請求項1記載の高周波誘電加熱用電力制御方法であって、
    前記基準波形は、商用電源電圧波形をゲイン可変アンプを通じて変換して得たものである、高周波誘電加熱用電力制御方法。
  3. 請求項1または2記載の高周波誘電加熱用電力制御方法であって、
    (5)のステップの前に、前記波形誤差信号のプラス方向およびマイナス方向に波形を制限するステップを更に備える、高周波誘電加熱用電力制御方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載の高周波誘電加熱用電力制御方法であって、
    (6)のステップにおいて、前記フィードバック信号の高周波成分をカットするステップを更に備える、高周波誘電加熱用電力制御方法。
  5. 交流電源電圧を整流し、高周波スイッチングして高周波電力に変換するインバータ回路を制御する高周波誘電加熱用電力制御装置であって、
    前記インバータ回路のスイッチングトランジスタを制御する制御回路とダイオードブリッジ型整流回路との間に配置され前記インバータ回路への入力電流を検知するシャント抵抗と、
    前記シャント抵抗の両端部が接続され前記入力電流を入力電流波形に変換する入力電流信号アンプと、
    前記交流電源電圧からの交流電源電圧波形より、入力電流波形の大きさに追従した基準波形を取得する第2の波形変換部と、
    前記入力電流波形と前記基準波形とを比較して波形誤差信号を取得する波形エラー検出回路と、
    前記入力電流波形と所望の高周波出力を得るための入力電流基準信号とを比較して電流誤差信号を取得する比較回路と、
    前記波形誤差信号と前記電流誤差信号を加算して、前記インバータ回路のスイッチングトランジスタを駆動する電力制御信号を取得するミックス回路と、を備え、
    前記基準波形が、前記交流電源電圧波形と前記波形誤差信号のフィードバック信号のみに基づいて生成される、高周波誘電加熱用電力制御装置。
  6. 請求項5記載の高周波誘電加熱用電力制御装置であって、
    前記基準波形は、商用電源電圧波形を第2の波形変換部を通じて変換して得たものである、高周波誘電加熱用電力制御装置。
  7. 請求項5または6記載の高周波誘電加熱用電力制御装置であって、
    前記第2の波形変換部がゲイン可変アンプを含む、高周波誘電加熱用電力制御装置。
  8. 請求項5ないし7のいずれか1項記載の高周波誘電加熱用電力制御装置であって、
    前記波形誤差信号のプラス方向およびマイナス方向に波形を制限するリミッタを更に備える、高周波誘電加熱用電力制御装置。
  9. 請求項5ないし8のいずれか1項記載の高周波誘電加熱用電力制御装置であって、
    前記フィードバック信号の高周波成分をカットする高周波成分カットフィルタを更に備える、高周波誘電加熱用電力制御装置。
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