JP4871342B2 - ヘッドエンド装置 - Google Patents

ヘッドエンド装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4871342B2
JP4871342B2 JP2008288409A JP2008288409A JP4871342B2 JP 4871342 B2 JP4871342 B2 JP 4871342B2 JP 2008288409 A JP2008288409 A JP 2008288409A JP 2008288409 A JP2008288409 A JP 2008288409A JP 4871342 B2 JP4871342 B2 JP 4871342B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tuner
signal
circuit
output
end device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008288409A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010118722A (ja
Inventor
圭 南
佳孝 袴田
靖彰 井上
広高 山根
徹 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Broadcasting Corp filed Critical Japan Broadcasting Corp
Priority to JP2008288409A priority Critical patent/JP4871342B2/ja
Publication of JP2010118722A publication Critical patent/JP2010118722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4871342B2 publication Critical patent/JP4871342B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Description

本発明は、CATV施設(ケーブルテレビジョン共同受信施設)のヘッドエンド等に使用されるヘッドエンド装置に関する。
山間やビル陰等の、テレビジョン放送を受信し難い様々な地域(難視聴地域)において、CATV施設が広く採用されている。また、集合住宅やホテル等でも、テレビジョン共同受信施設が広く採用されている。近々予定されているアナログテレビジョン放送からデジタルテレビジョン放送への切り替えが、これらの施設で問題になっている。
即ち、例えば、ホテル等の館内施設において、受信機(TV)を全てデジタル放送対応機に変更するには相当の設備投資が必要になる。また、既存のアナログテレビジョン受像機を一挙に廃棄処分にしようとするのは処分能力上問題がある。大量の廃棄物が発生するのは環境上も問題がある。そこで、これらの施設のヘッドエンドにおいて、デジタルテレビジョン放送を従来のアナログ変調方式に変換してから、各利用者に向けて再送する装置が開発され製品化されている(特許文献1参照)(特許文献2参照)。
特開2008−160815号公報 特開2007−13820号公報
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
デジタル放送受信用のチューナは、従来のアナログ方式と異なり、処理の殆どがハードを含めたソフトウェアで処理されている。希に、このソフトウェア処理に起因するトラブル(フリーズ)が発生することがある。特に長時間連続使用した場合や、電波状況の変動や雷等のノイズがソフト処理に影響を与え易い。フリーズ状態のまま復帰しないで映像が止まってしまうと、利用者から施設管理者に対するクレームが発生する。この場合には、施設管理者がヘッドエンドに出向いて手動で復帰処理をしなければならない。また、あるいは、遠隔制御で復帰処理をするための装置を設けなければならない。この種の再放送システムは今後需要が立ち上がるもので、現在はまだあまり使用されていない。従って、こうしたフリーズに対しての検討は十分にされていない。
上記の課題を解決するために、本発明は、ソフトウェア処理に起因するトラブルが発生したときに自動復帰することを可能にするヘッドエンド装置を提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
〈構成1〉
デジタルテレビジョン放送信号を受け入れてアナログ画像信号とアナログ音声信号を出力するチューナに接続されて、前記アナログ音声信号を受け入れて、所定時間無音状態が継続したことを検出する判定部と、前記判定部が、所定時間無音状態が継続したことを検出したとき、前記チューナを駆動する電源を遮断して、再び当該電源を投入する動作を実行するリセット部を備えたことを特徴とするヘッドエンド装置。
〈構成2〉
構成1に記載のヘッドエンド装置において、前記チューナは、デジタルテレビジョン放送信号入力端子と、アナログ画像信号出力端子と、アナログ音声信号出力端子と、電源供給端子とを有し、これら以外の信号制御端子が取り付けられていないモジュール構造をしたものであることを特徴とするヘッドエンド装置。
〈構成3〉
構成1または2に記載のヘッドエンド装置において、前記リセット部は、前記チューナを駆動する電源を遮断して再び当該電源を投入する動作を、前記無音状態が解消したことを検出するまで、所定時間ごとに繰り返すことを特徴とするヘッドエンド装置。
〈構成4〉
構成1乃至3のいずれかに記載のヘッドエンド装置において、前記判定部は、前記アナログ音声信号を検波する検波回路と、この検波回路の出力信号を基準電圧と比較する比較回路とを備え、この比較回路は、前記検波回路の出力信号が所定時間以上前記基準電圧以下のとき、前記リセット部を起動するリセット信号を出力し、前記検波回路の出力信号が前記基準電圧を越えたとき、前記リセット部の動作を停止させるセット信号を出力することを特徴とするヘッドエンド装置。
〈構成5〉
構成1乃至4のいずれかに記載のヘッドエンド装置において、前記チューナは、デジタルテレビジョン放送信号のチャンネル毎に設けられた、チャンネル固定式モジュールであって、当該モジュールを駆動する電源回路と前記判定部と前記リセット部とが、チューナ毎にそれぞれ独立に設けられていることを特徴とするヘッドエンド装置。
〈構成6〉
構成1乃至5のいずれかに記載のヘッドエンド装置において、所定時間無音状態が継続したことを検出した後、チューナを駆動する電源を遮断して再び当該電源を投入する動作が終了するまでの間、前記判定部の下流側にリセット中である旨のアナウンス音声を送信する音声合成回路を設けたことを特徴とするヘッドエンド装置。
〈構成7〉
アンテナ回路と、このアンテナ回路からデジタルテレビジョン放送信号を受け入れてアナログ画像信号とアナログ音声信号を出力する複数のチューナと、これらのチューナの出力信号を変調して混合し後続回路に転送する変調回路と、前記チューナの出力側に接続されたフリーズ防止回路とを備え、前記フリーズ防止回路は、前記チューナの出力する前記アナログ音声信号を受け入れて、所定時間無音状態が継続したことを検出する判定部と、前記判定部が、所定時間無音状態が継続したことを検出したとき、前記チューナを駆動する電源を遮断して、再び当該電源を投入する動作を実行するリセット部を備えたことを特徴とするヘッドエンド装置。
〈構成8〉
構成7に記載のヘッドエンド装置において、前記チューナは、受信アンテナに対して電源供給機能を有するデジタルテレビジョン放送信号入力端子を有し、少なくとも2以上のチューナから、前記デジタルテレビジョン放送信号入力端子を通じて前記受信アンテナに同時に電源が供給されていることを特徴とするヘッドエンド装置。
〈構成9〉
構成7または8に記載のヘッドエンド装置において、前記チューナから前記変調回路に入力する左右の音声信号を検波して合成した信号を前記フリーズ防止回路に入力することを特徴とするヘッドエンド装置。
〈構成10〉
構成7乃至8のいずれかに記載のヘッドエンド装置において、同一チャンネルのデジタルテレビジョン放送信号を受信するチューナを2台ずつ備え、前記判定部が、特定のチャンネルで所定時間繰り返し無音状態が継続したことを検出したとき、該当するチャンネルの受信動作中のチューナを駆動する電源を遮断して、該当するチャンネルの待機中のチューナの電源を投入する動作を実行するリセット部を備えたことを特徴とするヘッドエンド装置。
〈構成1の効果〉
デジタルテレビジョン放送信号を受け入れてアナログ画像信号とアナログ音声信号を出力するモジュール構造のチューナが、落雷等の外乱によりフリーズしたとき、チューナ本体の内部回路に触れることなく、自動的にリセットをして、正常な状態に復帰させることができる。所定時間無音状態が継続したことを検出してリセットの動作の必要性を判断するので、チューナにフリーズ検出用の制御端子等を必要としない。チューナを駆動する電源を遮断して再び当該電源を投入する動作によりリセット処理をするので、リセット端子の無いチューナにも簡単に適用できる。
〈構成2の効果〉
内部回路の動作を制御する入出力端子の無いモジュール構造のチューナに対して、簡単に外付けをして制御できる。
〈構成3の効果〉
チューナを駆動する電源を遮断して再び当該電源を投入する動作を1回実行しただけではリセットができないとき、この動作を自動的に何回も繰り返して復帰をさせることができる。
〈構成4の効果〉
アナログ音声信号を検波して基準電圧と比較し、検波回路の出力信号が所定時間以上前記基準電圧以下のときフリーズ検出をするようにすれば、検出回路を簡単で信頼性の高いものにできる。
〈構成5の効果〉
複数のチャンネル固定式モジュールにそれぞれ個別に電源回路と判定部とリセット部とを設けて制御すると、簡潔で確実な監視と制御ができる。
〈構成6の効果〉
所定時間無音状態が継続したことを検出した後、チューナを駆動する電源を遮断して再び当該電源を投入する動作が終了するまでの間、視聴者側のテレビジョンの画像が消え、音声も無くなる。このとき、リセット中である旨のアナウンス音声を送信する音声合成回路を起動すれば、視聴者に安心感を与えることができる。
〈構成7の効果〉
チューナと、チューナの出力信号を変調して混合し後続回路に転送する変調回路と、上記のフリーズ防止回路と電源回路により、信頼性の高いヘッドエンドが構成される。
〈構成8の効果〉
1台のチューナの電源がリセット部により遮断されたときでも、他のチューナからアンテナ中の回路用の電源供給が継続される。
〈構成9の効果〉
チューナから左右の音声信号が出力さるときは、これらを合成した信号をフリーズ防止回路に入力すれば、左右両チャンネルが同時に無音になったとき、フリーズ状態を検出できる。
〈構成10の効果〉
チューナを多重化しておき、所定時間繰り返し無音状態が継続したときに、待機中のパックアップ用のチューナに切り替える動作を自動化すると、システムの信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は実施例1のヘッドエンド装置のブロック図である。
この装置は、例えばケーブルテレビのヘッドエンドに設けられる。ディジタルテレビジョン放送を受信するアンテナ17には、分配部18が接続されている。分配部18の後方には、それぞれデジタルテレビジョン放送信号のチャンネルごとに設けられたチューナ30が接続されている。各チューナ30は、受信チャンネルが固定されたチャンネル固定式チューナーモジュールである。例えば、BS放送が3チャンネルあれば、この図のように3台のチューナ30が接続される。8チャンネルあれば8台、これに地上デジタル放送10チャンネルが追加されたとすれば、さらに10台のチューナ30が接続される。
各チューナ30は、いずれも、アンテナ17で受信したデジタルテレビジョン放送を受け入れてアナログ画像信号25とアナログ音声信号21を出力する機能を持つ。チューナ30の出力は変調ユニット50に入力する。ここで既知のアナログテレビジョン放送信号(例えばNTSC方式AMテレビジョン放送波)が生成される。変調ユニット50もチャンネルごとに設けられている。そして各変調ユニット50から出力されたアナログテレビジョン放送信号が混合部19により混合されて、視聴者の図示しないテレビジョン受像機が接続された同軸ケーブルに供給される。
この構成のヘッドエンド装置によれば、デジタルテレビジョン放送を受信し、この信号を、従来利用されてきたアナログテレビジョン放送の放送信号に変換して、共同受信施設に送り込むので、従来のアナログテレビジョン受信機で、全てのデジタル放送を受信することができる。ここで、このシステムでは、本発明の課題に掲げたように、長時間連続運転をしたり落雷などの外乱が侵入したりすることによって、ソフトウェア処理に起因するトラブル(フリーズ)が発生するおそれがある。
そこで、本発明では、このフリーズが発生した時その状態を検出し、自動的に復帰をさせるために、フリーズ防止回路10を設けている。フリーズ防止回路10は、各チューナ30にそれぞれ1台ずつ設けられ、チューナ30の出力する音声信号を受け入れる。フリーズ防止回路10は、フリーズ状態を検出すると電源部40を制御して、チューナ30を駆動するための電源を遮断し、その後再びその電源を投入するという動作を実行する。なお、電源部40から各チューナ30に対しては、電源供給端子46を通じて駆動電力が供給される。
なお、デジタルテレビジョン放送用のパラボラ型の受信アンテナ17には、分配部18やアンテナ入力端子を通じてチューナ30から駆動用の電源が供給される。しかし、この発明では、フリーズ状態を検出すると該当するチューナ30の電源を遮断するという制御をする。従って、どのチューナ30の電源が遮断されてもアンテナ17の機能を維持できるように、少なくとも2以上のチューナ30から、アンテナ入力端子15を通じてアンテナ17中の回路に電源が供給される。即ち、図のように、各チューナ30の電源が、分配部18の内部に設けられた逆流阻止ダイオード16を介して、受信アンテナ17に接続されている。
図に示すように、フリーズ防止回路10は、判定部11とリセット部12とメンテモードスイッチ13とリレードライバ14を備える。音声増幅器52は、チューナ30の出力するアナログ音声信号21を所定のレベルまで増幅する。音声検波器53は、音声増幅器52の出力信号を検波する。判定部11には、音声検波信号22と基準電圧23が入力され、2つの信号を比較する。この判定部は、既存のテレビジョン放送受信システムにおいて、音声信号受信障害発生を判断する基準に基づいて設計する。
基準電圧23を、音声信号の許容最低受信レベルより少し低い値に設定しておく。そして、入力する音声検波信号22と基準電圧23とを比較する。例えば、判定部11は毎秒10回比較判定結果を出力する。音声検波信号22が基準電圧23以下ならL、それ以外の場合はHの判定信号を出力するものとする。Lが出力される度にカウンタをインクリメントし、Hが出力されるとカウンタをゼロクリアするように制御する。カウンタの値が300を越えたとき、リセット部12を起動するためのリセット信号を出力する。
判定部11には所定の入力ポートを介して音声検波信号22と基準電圧23とが入力するようにし、判定部11、リセット部12、メンテモードスイッチ13、リレードライバ14はコンピュータプログラムにより実現するとよい。カウンタはプログラムカウンタである。30秒間音声検波信号22を監視して、その間一度でもHの判定信号が出力されたときは、音声検波信号22のレベル監視をカウントゼロからやり直す。こうして、音声検波信号22が所定時間(ここでは30秒間)以上、基準電圧23を越えないとき、フリーズが発生したと判断する。なお、その後音声信号が復帰して、Hの判定信号が出力されたときには、判定部11からリセット部12に対して、リセット動作を停止させるセット信号が出力される。
判定部11からリセット信号が出力されると、リセット部12はリレードライバ14を制御して、電源を遮断するための、制御信号を電源部40に向けて出力する。判定部11からセット信号が出力されると、リセット部12はリレードライバ14を制御して、電源を投入するための制御信号を電源部40に向けて出力する。なお、メンテモードスイッチ13は、リセット部12とリレードライバ14とを切り離すためのオンオフスイッチである。例えばチューナ30の調整や取り外しなどのサービス作業をするとき、フリーズ防止回路10が動作しないようにする。ソフトウェア制御の場合にはソフトウエアスイッチである。メンテモードスイッチ13は、通常は通常(デフォルト)はオンになっている。
再び図2において、電源部40は避雷部41と接点式または電子式の電源リレー43とを備える。電源リレー43はリレードライバ14によってオンオフ制御される。チューナ30は、直流電源回路31とメイン基板32とDC/DCコンバータ33を備える。直流電源回路31は電源部40から入力する交流電源を利用して直流のメイン電圧(例えば5ボルト)を発生し、メイン基板32等に供給する回路である。また、直流のメイン電圧はDC/DCコンバータ33により変換されて、回路各部に必要な直流電圧が供給される。メイン基板32はデジタルテレビジョン放送信号をアナログテレビジョン放送信号に変換する既知の回路で、その詳細な説明は省略する。
以上の回路において、電源リレー43がオンのときは、外部から取り入れたAC100Vの電源を電源リレー43を通じてチューナ30に供給する。一方、電源リレー43がオフのときは、チューナ30の電源入力端子を共に接地する。これにより、雷サージによるフリーズ発生時にチューナ30の直流電源回路31に蓄積された電荷が完全に放電され、確実にリセットができる。
また、無音状態の検出方法には各種考えられるが、アナログ音声信号を検波する音声検波器53を設けて、音声検波器53の出力信号を基準電圧23と比較するようにすると、検波回路の出力信号が所定時間以上基準電圧以下になる状態を検出し易く、検出回路を簡単で信頼性の高いものにできる。
図3は電源部40のさらに詳細な結線図で電子リレー(SSR)を使用した例である。
プラグ42は、接地端子付きのコンセントに接続するためのものである。避雷部41は内部回路を保護するための避雷器素子を組み込んだ回路である。接地線45は大地と確実に接地し、雷サージの吸収を早める。接点式の場合は図2で説明したとおりに電源リレー43の接点に接続される。また、この電源部40は、図1に示したチューナ30の図示しない電源プラグを接続するための電源供給端子46を、チューナ30ごとに設けている。チューナ30の電源プラグは、図2中の直流電源回路31の電源部40側に設けられる。直流電源回路47は、フリーズ防止回路10に対して駆動用の電力を供給するためのものである。
図1において、この実施例のヘッドエンド装置のチューナ30は、デジタルテレビジョン放送信号を受け入れるアンテナ入力端子15と、アナログ画像信号25を出力する出力端子と、アナログ音声信号21を出力する出力端子と、電源部40と接続された電源供給端子46とを有する。チューナ30にはこれら以外の信号制御端子が取り付けられていない。こうしたモジュール構造のチューナ30を確実にリセットするために、所定時間無音状態が継続したことを検出してリセットの動作の必要性を判断することにした。従って、チューナ本体の内部回路の変更をすることなく、自動的にリセットをして、正常な状態に復帰させることができる。また、既存のシステムを変更することなく外付けにより、フリーズリセット機能を付与することができる。
図4は変調ユニット50の内部回路を示す結線図である。
既存のチューナ30は、アナログの左右の音声信号と画像信号とを出力するものが多い。即ち、チューナ30の出力を受け入れる変調ユニット50には、アナログの音声左信号と音声右信号(両者を含めて音声出力信号20とした)とアナログ画像信号25とが入力する。この実施例では、図2で説明したアナログ音声信号21を音声出力信号(左右)20として説明する。このときには、音声左信号と音声右信号のいずれもが無音状態の時チューナがフリーズしたと判断する。従って、これらの信号を合成したものを取り出す回路が必要になる。そこで、この図に示すように、変調ユニット50の入力側に簡単な回路を設けている。
変調ユニット50は、音声信号のダイナミックレンジを圧縮するためのリミッタ51を備える。リミッタ51の出力信号は音声増幅器52により増幅され音声エンコーダ55に入力する。リミッタ51の動作を制御するために、音声増幅器52の出力信号は音声検波器53で検波されてフィードバックされる。この音声検波器53の、左信号の分と右信号の分とを、一対のダイオード54により取り出して合成する。これをフリーズ防止回路10に供給するための音声検波信号22とする。もちろん、フリーズ防止回路10に、チューナ30からの音声出力信号20を取り入れる回路を別に設けても構わない。この実施例のほうが、変調ユニット50の入力回路をごく簡単に変更してこの機能を実現できる。
なお、図4において、音声左信号と音声右信号とを増幅した音声増幅器52の出力は、いずれも音声エンコーダ55に入力する。ここで音声出力信号20が合成されて、中間周波変調部60に送り込まれる。アナログ画像信号25は、中間周波変調部60に直接入力する。中間周波変調部60は、よく知られた手順で変調処理を行い、アナログテレビジョン放送信号を生成する。そして、フィルタ回路61を用いて帯域調整を行い、所定の周波数で出力する。
また、図4に示す回路には、変調ユニット50の内部もしくはフリーズ防止回路10の内部に、合成音声発生部65を設ける。そして、例えば図2に示したフリーズ防止回路10のリセット部12が動作して、チューナ30に供給する電源を遮断した時、その後チューナ30が復帰するまで、合成音声発生部65を動作させる。即ち、チューナ30を駆動する電源を遮断して再び当該電源を投入する動作が終了するまでの間、チューナ30の下流側にリセット中である旨のアナウンス音声を送信する。この合成音声発生部65は例えば「只今障害が発生しました。テレビジョンを復帰処理中です。」といったアナウンス音声を発音するための信号を出力する。合成音声発生部65の出力信号を音声エンコーダ55に供給すれば、リセット動作中視聴者が、障害の原因を認識できる。すなわち視聴者を障害復帰処理中という説明で安心させることができる。
図5は上記の装置の動作タイミングチャートである。
この図は、3種類の制御信号のタイミングを比較したもので、横軸は時間を表す。音声検出信号71は、チューナ30から出力される音声信号が有る場合にローレベル、無い場合にハイレベルになる検出信号である。電源制御信号72は、チューナ30の電源をオンした場合にハイレベル、オフした場合にローレベルになる制御信号である。チューナ電源電圧73は、チューナの図2に示したメイン基板32に供給される直流電圧のレベルを示す。ハイレベルは例えばVcc電圧である。
まず時刻t1において無音状態が検出されたとする。このとき、図2に示す判定部11は、30秒間継続して音声検波信号22が基準電圧23以下になったかどうかを判断する。もちろん、条件に応じてこの判定時間を伸縮して構わない。30秒間無音状態を検出すると、時刻t2においてリセット部12は、チューナ30に供給する電源を遮断する。電源制御信号72がローレベルの、電源を遮断した状態を10秒間継続させる。
電源を遮断して10秒経過すると、チューナ30の直流電源回路31の電荷が十分に放電されて、チューナ電源電圧73がVcc/3(5Vメインであれば1.7V)以下になる。これで、大部分の場合、チューナ30がリセットされる。時刻t3で再びチューナ30に供給する電源をオンにする。そして、約10秒間待機した後に、再び判定部11が音声信号の状態監視を始める。この例では、時刻t4においてもまだ無音状態が継続している。その場合に再び30秒間無音状態を検知すると、判定部11はリセット部12を制御してチューナ30に供給する電源を遮断する。
すなわち時刻t5で再びチューナ30の電源が遮断される。その後電源制御信号72がローレベルの、電源を遮断した状態を10秒間継続させ、再び時刻t6で電源をオンする。この動作を繰り返しても、例えば時刻t7で無音状態を検出したとすると、時刻t8以降も同様に電源の遮断を繰り返すことになる。この例では時刻t9で電源を立ち上げた後約10秒間後にメイン基板32の動作が開始され、無音状態が解消している。
以上のように、リセット部12が、チューナ30を駆動する電源を遮断して再び当該電源を投入する動作を、無音状態が解消したことを検出するまで、所定時間ごとに繰り返すように制御すると、チューナ30をほとんどの場合、確実に復帰をさせることができる。また、もし復帰できない障害が発生しているときには、その状態が明確に分かる。
図6は、本発明の装置をコンピュータプログラムで制御する場合の動作フローチャートである。
まず、ステップS11では、チューナ30から出力されるアナログ音声信号の監視を始める。次に、ステップS12では、無音状態が30秒継続したかどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはステップS13の処理に移行し、ノーのときはそのまま待機して、監視を続ける。ステップS13では、フリーズ防止回路10が電源部のリレーを動作させて、チューナ30の電源を遮断する。
ステップS14では、電源を遮断してから10秒経過したかどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはステップS15の処理に移行し、ノーのときはそのまま待機する。10秒経過するとステップS15で電源を投入する。ステップS16では、その後さらに10秒経過したかどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはステップS17の処理に移行し、ノーのときはそのまま待機する。
ステップS17では、エラーカウンタをインクリメントする。このエラーカウンタは、電源を遮断して再び電源を投入するというサイクルを何回繰り返したかを数えるためのものである。ステップS18では、エラーカウンタ>5かどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはステップS19の処理に移行し、ノーのときはステップS12の処理に移行する。まだ、5回も電源の遮断と投入のサイクルをくりかえしていないときは、ステップS12の無音状態監視に戻る。一方、5サイクルを越えるほど繰り返してもチューナが復帰しないときは、パックアップ用として併設しておいた別のチューナに電源を投入して、チューナ30の切り替えをする。即ち、この実施例では、全く同一の機能を持つチューナ30を2台ずつ設けて、一方の電源を投入して動作させておく。そして、そのチューナがフリーズしてリセットできないときは、待機中のチューナに電源を投入して動作させる。これで、さらに信頼性の高い安定な制御ができる。
図7は本発明の装置のシャーシフレーム構成を示す正面図である。
本発明の装置はこの図に示すように組み立てられる。図のフレームには、3台のデジタルチューナユニット81、82、83が固定されている。これらに並べて、フリーズ防止回路ユニット90が取り付けられている。そして、これらと接続するために、AM変調ユニット84、85、86が積層されるようにして固定されている。フレームのコーナー部分には電源部40が設けられている。このように、フリーズ防止回路ユニット90は、簡単に小スペースで外付けすることができる。
実施例1のヘッドエンド装置のブロック図である。 図1の装置のさらに詳細なブロック図を示す。 電源部40のさらに詳細な結線図である。 変調ユニット50の内部回路を示す結線図である。 上記の装置の動作タイミングチャートである。 本発明の装置をコンピュータプログラムで制御する場合の動作フローチャートである。 本発明の装置のシャーシフレーム構成を示す正面図である。
符号の説明
10 フリーズ防止回路
11 判定部
12 リセット部
13 メンテモードスイッチ
14 リレードライバ
15 アンテナ入力端子
16 逆流阻止ダイオード
17 アンテナ
18 分配部
19 混合部
20 音声出力信号(左右)
21 音声信号
22 音声検波信号
23 基準電圧
25 アナログ画像信号
30 チューナ
31 直流電源回路
32 メイン基板
33 DC/DCコンバータ
40 電源部
41 避雷部
42 プラグ
43 電源リレー
45 接地線
46 電源供給端子
47 直流電源回路
50 変調ユニット
51 リミッタ
52 音声増幅器
53 音声検波器
54 ダイオード
55 音声エンコーダ
60 中間周波変調部
61 フィルタ回路
65 合成音声発生部
71 音声検出信号
72 電源制御信号
73 チューナ電源電圧
81〜83 デジタルチューナユニット
84〜86 AM変調ユニット
90 フリーズ防止回路ユニット

Claims (10)

  1. デジタルテレビジョン放送信号を受け入れてアナログ画像信号とアナログ音声信号を出力するチューナに接続されて、
    前記アナログ音声信号を受け入れて、所定時間無音状態が継続したことを検出する判定部と、
    前記判定部が、所定時間無音状態が継続したことを検出したとき、前記チューナを駆動する電源を遮断して、再び当該電源を投入する動作を実行するリセット部を備えたことを特徴とするヘッドエンド装置。
  2. 請求項1に記載のヘッドエンド装置において、
    前記チューナは、デジタルテレビジョン放送信号入力端子と、アナログ画像信号出力端子と、アナログ音声信号出力端子と、電源供給端子とを有し、これら以外の信号制御端子が取り付けられていないモジュール構造をしたものであることを特徴とするヘッドエンド装置。
  3. 請求項1または2に記載のヘッドエンド装置において、
    前記リセット部は、前記チューナを駆動する電源を遮断して再び当該電源を投入する動作を、前記無音状態が解消したことを検出するまで、所定時間ごとに繰り返すことを特徴とするヘッドエンド装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のヘッドエンド装置において、
    前記判定部は、前記アナログ音声信号を検波する検波回路と、この検波回路の出力信号を基準電圧と比較する比較回路とを備え、この比較回路は、前記検波回路の出力信号が所定時間以上前記基準電圧以下のとき、前記リセット部を起動するリセット信号を出力し、前記検波回路の出力信号が前記基準電圧を越えたとき、前記リセット部の動作を停止させるセット信号を出力することを特徴とするヘッドエンド装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のヘッドエンド装置において、
    前記チューナは、デジタルテレビジョン放送信号のチャンネル毎に設けられた、チャンネル固定式モジュールであって、当該モジュールを駆動する電源回路と前記判定部と前記リセット部とが、チューナ毎にそれぞれ独立に設けられていることを特徴とするヘッドエンド装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のヘッドエンド装置において、
    所定時間無音状態が継続したことを検出した後、チューナを駆動する電源を遮断して再び当該電源を投入する動作が終了するまでの間、前記判定部の下流側にリセット中である旨のアナウンス音声を送信する音声合成回路を設けたことを特徴とするヘッドエンド装置。
  7. アンテナ回路と、このアンテナ回路からデジタルテレビジョン放送信号を受け入れてアナログ画像信号とアナログ音声信号を出力する複数のチューナと、これらのチューナの出力信号を変調して混合し後続回路に転送する変調回路と、前記チューナの出力側に接続されたフリーズ防止回路とを備え、
    前記フリーズ防止回路は、前記チューナの出力する前記アナログ音声信号を受け入れて、所定時間無音状態が継続したことを検出する判定部と、前記判定部が、所定時間無音状態が継続したことを検出したとき、前記チューナを駆動する電源を遮断して、再び当該電源を投入する動作を実行するリセット部を備えたことを特徴とするヘッドエンド装置。
  8. 請求項7に記載のヘッドエンド装置において、
    前記チューナは、受信アンテナに対して電源供給機能を有するデジタルテレビジョン放送信号入力端子を有し、
    少なくとも2以上のチューナから、前記デジタルテレビジョン放送信号入力端子を通じて前記受信アンテナに同時に電源が供給されていることを特徴とするヘッドエンド装置。
  9. 請求項7または8に記載のヘッドエンド装置において、
    前記チューナから前記変調回路に入力する左右の音声信号を検波して合成した信号を前記フリーズ防止回路に入力することを特徴とするヘッドエンド装置。
  10. 請求項7乃至8のいずれかに記載のヘッドエンド装置において、
    同一チャンネルのデジタルテレビジョン放送信号を受信するチューナを2台ずつ備え、前記判定部が、特定のチャンネルで所定時間繰り返し無音状態が継続したことを検出したとき、該当するチャンネルの受信動作中のチューナを駆動する電源を遮断して、該当するチャンネルの待機中のチューナの電源を投入する動作を実行するリセット部を備えたことを特徴とするヘッドエンド装置。
JP2008288409A 2008-11-11 2008-11-11 ヘッドエンド装置 Expired - Fee Related JP4871342B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008288409A JP4871342B2 (ja) 2008-11-11 2008-11-11 ヘッドエンド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008288409A JP4871342B2 (ja) 2008-11-11 2008-11-11 ヘッドエンド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010118722A JP2010118722A (ja) 2010-05-27
JP4871342B2 true JP4871342B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=42306119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008288409A Expired - Fee Related JP4871342B2 (ja) 2008-11-11 2008-11-11 ヘッドエンド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4871342B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105337622B (zh) * 2015-11-11 2018-06-19 中国电子科技集团公司第三十研究所 一种天线调谐器接入识别方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010118722A (ja) 2010-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7735113B2 (en) Receiving apparatus, and display apparatus and television broadcasting system therewith
JP2004194276A (ja) 監視カメラ伝送装置およびそのシステム
JP4871342B2 (ja) ヘッドエンド装置
KR100547163B1 (ko) 원격감시시스템
JP5000389B2 (ja) 光放送伝送システム及び光端末装置
JP2008258791A (ja) 放送局装置
US5999794A (en) Television receiver-decoder for receiving signals from and for supplying power to a satellite converter
JPH06351020A (ja) 監視装置
JPH1198425A (ja) デジタル放送受信装置
KR100736128B1 (ko) 전력선을 이용한 아날로그 오디오 신호 송수신 장치
KR101092441B1 (ko) 영상기기의 eas 정보 처리장치 및 방법
JP3505966B2 (ja) デジタル放送受信機
JP2854540B2 (ja) ケーブルテレビシステム
KR101019253B1 (ko) 디지털방송 재전송 시스템의 전원 관리 장치
KR20040032790A (ko) 경보방송용 텔레비전 시스템과 그 시스템에서의 경보방송전파방법
KR100966429B1 (ko) 디지털셋탑박스를 이용한 홍보용 영상 디스플레이시스템
JP2011091756A (ja) 室内テレビ放送再送信装置
KR200153004Y1 (ko) 텔레비전 수상기의 수평출력단 보호장치
KR20010065860A (ko) 절전모드에서의 전원제어장치 및 방법
EP1843575A1 (en) Electronic device for receiving and displaying data coming from a multimedia PC and/or from another receiver/decoder
JPH0865257A (ja) テレビ中継放送機の制御装置
JPH07123063A (ja) 無停電電源を備えたcatvシステムの商用電源停電監視方法
JP2010171870A (ja) 放送局設備及び情報埋め込み方法
JP2003153125A (ja) テレビジョン、バックアップ電源装置および電源バックアップ方法
KR20040090604A (ko) 위성 tv stb의 on/off 제어

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees