JP4870203B2 - プリント配線板の製造方法 - Google Patents

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この発明は、導電性接続ピンが配設されたプリント配線板の製造方法に関するものである。
図9を参照し、従来の導電性接続ピンの固定方法について説明する。まず、ソルダーレジスト270の開口部271内のパッド258に半田ペースト275γを印刷する(図9(A))。次に、該半田ペースト275の上に、図示しない治具により導電性接続ピン296を位置決めする(図9(B))。そして、リフローすることで、半田ペーストを溶融して半田275とし、該パッド258上に導電性接続ピン296を固定する(図9(C))。
特開平5−75255号公報 特開平11−307936号公報 特開平5−190553号公報
現在、ICチップの高集積化に伴い、小型の導電性接続ピンが用いられるようになっている。このため、上述した方法では、導電性接続ピン296を取り付けてリフローした際に、半田275が表面張力によって、導電性接続ピン296の固定部296aと接続部296bとの直角部分までずり上がることがあった(図9(C))。これにより、該プリント配線板に載置されたICチップをドータボード等に接続するため、導電性接続ピンをドータボードのソケットに装填する際に、接続部296bがソケットへ嵌入せず、接続不良が発生することがあった。更に、固定部296aへずり上がった半田により短絡を引き起こすことがあった。
さらに、半田ペースト275γを印刷する時点で、気泡275βが紛れ込み、リフローの際にも気泡275βが抜けずに、そのまま半田275内に残ることがあった。半田内に残留した気泡275βは、電子部品の動作時に発生した熱により、拡散あるいは膨張したりする。それにより、導電性接続ピン296との接続強度が弱くなり、接続性、信頼性に影響を与えることがあった。また、最悪の場合には、ソケットの抜き差しにおいてピンが外れることがあった。
そのため、本発明者は上述した課題に対応するため半田ペーストの充填量を減らしてみたが、導電性接続ピンとの接続強度が低下してしまい、望ましい結果を得ることができなかった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、接続信頼性を高めたプリント配線板を提供することにある。
本発明は、上面に電子部品接続用の半田パッド開口部を有し、下面には、外部接続用半田パッド開口部を有するプリント配線板において、少なくとも以下(a)〜(f)の工程を備えることを技術的特徴とするプリント配線板の製造方法:
(a)上面、あるいは、下面の半田パッドの開口部に、半田ペーストを充填する工程;
(b)前記半田ペーストをリフローして上面、あるいは、下面に半田バンプを形成する工程;
(c)前記(a)工程の反対面の半田パッドの開口部に、半田ペーストを充填する工程;
(d)前記半田ペーストをリフローして前記反対面に半田バンプを形成する工程;
(e)前記下面の半田バンプと当接するように導電性接続ピンを載置する工程;
(f)前記半田バンプが溶融する温度を加え、前記半田バンプを介して前記導電性接続ピンを取り付ける工程。
本発明で、半田ペーストをリフローして半田バンプを形成した後に、導電性接続ピンを半田バンプに当接させ、再びリフローをして導電性接続ピンを取り付けている。半田ペーストをリフローして半田バンプを形成した際に、半田ペースト内に形成された気泡を抜き取ることができる。また、半田バンプを形成した後に、再びリフローをして導電性接続ピンを取り付けているため、リフローの際の導電性接続ピンへの半田のずり上がりを防ぐことができる。このため、プリント配線板の接続信頼性を向上させることが可能となる。
本発明で、半田ペーストとしてSn/Pb、Sn/Sb、Sn/Ag又はSn/Sb/Pbを用いている。それにより、接着強度のバラツキも小さく、ヒートサイクル条件下やICチップの実装の熱によっても、導電性接続ピンの接着強度の低下もなく、ピンの脱落、傾きを引き起こさず、電気的接続も確保することが可能となる。
本発明で、半田ペーストをリフローする温度として、180〜280℃を加えている。これにより、適切に半田バンプを形成することが可能となる。
本発明で、半田バンプが溶融する温度として、180〜280℃を加えている。それにより、導電性接続ピンを適切に半田バンプに取り付けることが可能となる。
本発明で、下面の半田ペーストの融点は、上面の半田ペーストの融点よりも高いため、ICチップ等の電子部品を上面の半田パッドに取り付けるためリフローした際にも下面の半田パッドが溶融して導電性接続ピンがずれることがない。
図1(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の第1実施形態に係るプリント配線板の製造工程図である。 図2(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の第1実施形態に係るプリント配線板の製造工程図である。 図3(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の第1実施形態に係るプリント配線板の製造工程図である。 図4(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の第1実施形態に係るプリント配線板の製造工程図である。 図5(A)、(B)、(C)は、本発明の第1実施形態に係るプリント配線板の製造工程図である。 本発明の第1実施形態に係るプリント配線板の断面図である。 図7(A)、(B)、(C)は、本発明の第2実施形態に係るプリント配線板の製造工程図である。 図8(A)、(B)は、本発明の第2実施形態に係るプリント配線板の製造工程図である。 図9(A)、(B)、(C)は、従来技術に係るプリント配線板の導電性接続ピンを固定する際の工程図である。
以下、本発明の実施形態に係るプリント配線板の製造方法について図を参照して説明する。
先ず、本発明の第1実施形態に係るプリント配線板10の構成について、図6を参照して説明する。図6は、本発明の第1実施形態に係るプリント配線板10の断面図を示している。
図6に示すようにプリント配線板10は、コア基板30とビルドアップ配線層80A、80Bとからなる。ビルドアップ配線層80A、80Bは、層間樹脂絶縁層50、150からなる。層間樹脂絶縁層50には、バイアホール60および導体回路58が形成され、層間樹脂絶縁層150には、バイアホール160および導体回路158が形成されている。層間樹脂絶縁層150の上には、開口部71U、71Dが形成されたソルダーレジスト層70が配設されている。
ソルダーレジスト70の開口部71U、71Dを介して、開口部71U側のバイアホール160には、ICチップ(図示せず)への接続用の半田バンプ76aが形成されている。また、もう一方の開口部71D側のバイアホール160には、導電性接着剤となる半田バンプ76bを介して、ドータボード(図示せず)への接続用の導電性接続ピン96が接続されている。
次に、本発明の第1実施形態に係るプリント配線板の製造方法について説明する。ここでは、第1実施形態のプリント配線板の製造方法に用いる、A.層間樹脂絶縁層用樹脂フィルム、B.樹脂充填剤について説明する。
A.層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムの作製
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量469、油化シェルエポキシ社製エピコート1001)30重量部、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量215、大日本インキ化学工業社製 エピクロンN−673)40重量部、トリアジン構造含有フェノールノボラック樹脂(フェノール性水酸基当量120、大日本インキ化学工業社製 フェノライトKA−7052)30重量部をエチルジグリコールアセテート20重量部、ソルベントナフサ20重量部に攪拌しながら加熱溶解させ、そこへ末端エポキシ化ポリブタジエンゴム(ナガセ化成工業社製 デナレックスR−45EPT)15重量部と2−フェニル−4、5−ビス(ヒドロキシメチル)イミダゾール粉砕品1.5重量部、微粉砕シリカ2重量部、シリコン系消泡剤0.5重量部を添加しエポキシ樹脂組成物を調製する。
得られたエポキシ樹脂組成物を厚さ38μmのPETフィルム上に乾燥後の厚さが50μmとなるようにロールコーターを用いて塗布した後、80〜120℃で10分間乾燥させることにより、層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムを作製する。
B.樹脂充填剤の調製
ビスフェノールF型エポキシモノマー(油化シェル社製、分子量:310、YL983U)100重量部、表面にシランカップリング剤がコーティングされた平均粒径が1.6μmで、最大粒子の直径が15μm以下のSiO2 球状粒子(アドテック社製、CRS 1101−CE)170重量部およびレベリング剤(サンノプコ社製 ペレノールS4)1.5重量部を容器にとり、攪拌混合することにより、その粘度が23±1℃で45〜49Pa・sの樹脂充填剤を調製する。
なお、硬化剤として、イミダゾール硬化剤(四国化成社製、2E4MZ−CN)6.5重量部を用いる。
引き続き、図6を参照して上述したプリント配線板の製造方法について、図1〜図6を参照して説明する。
(1)厚さ0.8mmのガラスエポキシ樹脂またはBT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂からなる基板30の両面に18μmの銅箔32がラミネートされている銅張積層板30Aを出発材料とする(図1(A)参照)。まず、この銅貼積層板30Aをドリル削孔し、無電解めっき処理を施し、パターン状にエッチングすることにより、基板30の両面に下層導体回路34とスルーホール36を形成する(図1(B)参照)。
(2)スルーホール36および下層導体回路34を形成した基板30を水洗いし、乾燥した後、NaOH(10g/l)、NaClO2 (40g/l)、Na3 PO4 (6g/l)を含む水溶液を黒化浴(酸化浴)とする黒化処理、および、NaOH(10g/l)、NaBH4 (6g/l)を含む水溶液を還元浴とする還元処理を行い、スルーホール36を含む下層導体回路34の全表面に粗化面34αを形成する(図1(C)参照)。
(3)上記Bに記載した樹脂充填剤を調製した後、下記の方法により調製後24時間以内に、スルーホール36内、および、基板30の片面の下層導体回路34非形成部に樹脂充填剤40の層を形成する。すなわち、まず、スルーホール36に相当する部分が開口したマスクを基板30上に載置し、スキージを用いてスルーホール36内に樹脂充填剤40を押し込んだ後、100℃、20分の条件で乾燥させる。次に、スキージを用いて凹部となっている下層導体回路34非形成部に樹脂充填剤40の層を形成し、100℃、20分の条件で乾燥させる(図1(D)参照)。
(4)上記(3)の処理を終えた基板30の片面を、#600のベルト研磨紙(三共理化学製)を用いたベルトサンダー研磨により、下層導体回路34の表面やスルーホール36のランド36a表面に樹脂充填剤40が残らないように研磨し、次いで、上記ベルトサンダー研磨による傷を取り除くためのバフ研磨を行う。このような一連の研磨を基板30の他方の面についても同様に行う(図2(A)参照)。次いで、100℃で1時間、150℃で1時間の加熱処理を行って樹脂充填剤40を硬化させる。
このようにして、スルーホール36や下層導体回路34非形成部に形成された樹脂充填材40の表層部および下層導体回路34の表面を平坦化し、樹脂充填材40と下層導体回路34及びスルーホール36とが粗化面34αを介して強固に密着した絶縁性基板を得る。すなわち、この工程により、樹脂充填剤40の表面と下層導体回路34の表面とが同一平面となる。
(5)上記基板30を水洗、酸性脱脂した後、ソフトエッチングし、次いで、エッチング液を基板30の両面にスプレイで吹きつけて、下層導体回路34の表面とスルーホール36のランド36a表面とをエッチングすることにより、下層導体回路34の全表面に粗化面42を形成する(図2(B)参照)。エッチング液としては、イミダゾール銅(II)錯体10重量部、グリコール酸7重量部、塩化カリウム5重量部からなるエッチング液(メック社製、メックエッチボンド)を使用する。
(6)基板30の両面に、Aで作製した基板30より少し大きめの層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムを基板30上に載置し、圧力4kgf/cm2 、温度80℃、圧着時間10秒の条件で仮圧着して裁断した後、さらに、以下の方法により真空ラミネーター装置を用いて貼り付けることにより層間樹脂絶縁層50を形成する(図2(C)参照)。すなわち、層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムを基板30上に、真空度0.5Torr、圧力4kgf/cm2 、温度80℃、圧着時間60秒の条件で本圧着し、その後、170℃で30分間熱硬化させる。
(7)次に、層間樹脂絶縁層50上に、厚さ1.2mmの貫通孔51aが形成されたマスク51を介して、波長10.4μmのCO2 ガスレーザにて、ビーム径4.0mm、トップハットモード、パルス幅8.0μ秒、マスクの貫通孔の径1.0mm、1ショットの条件で層間樹脂絶縁層50に、直径80μmのバイアホール用開口52を形成する(図2(D)参照)。
(8)バイアホール用開口52を形成した基板30を、60g/lの過マンガン酸を含む80℃の溶液に10分間浸漬し、層間樹脂絶縁層50の表面に存在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去することにより、バイアホール用開口51の内壁を含む層間樹脂絶縁層50の表面に粗化面50αを形成する(図3(A)参照)。
(9)次に、上記処理を終えた基板30を、中和溶液(シプレイ社製)に浸漬してから水洗いする。さらに、粗面化処理(粗化深さ3μm)した該基板30の表面に、パラジウム触媒を付与することにより、層間樹脂絶縁層50の表面およびバイアホール用開口52の内壁面に触媒核を付着させる。
(10)次に、以下の組成の無電解銅めっき水溶液中に基板30を浸漬して、粗化面50α全体に厚さ0.6〜3.0μmの無電解銅めっき膜53を形成する(図3(B)参照)。
〔無電解めっき水溶液〕
NiSO4 0.003 mol/l
酒石酸 0.200 mol/l
硫酸銅 0.030 mol/l
HCHO 0.050 mol/l
NaOH 0.100 mol/l
α、α′−ビピリジル 40 mg/l
ポリエチレングリコール(PEG) 0.10 g/l
〔無電解めっき条件〕
35℃の液温度で40分
(11)市販の感光性ドライフィルムを無電解銅めっき膜53に貼り付け、マスクを載置して、100mJ/cm2 で露光し、0.8%炭酸ナトリウム水溶液で現像処理することにより、厚さ30μmのめっきレジスト55を設ける。ついで、基板30を50℃の水で洗浄して脱脂し、25℃の水で水洗後、さらに硫酸で洗浄してから、以下の条件で電解銅めっきを施し、厚さ20μmの電解銅めっき膜56を形成する(図3(C)参照)。
〔電解めっき水溶液〕
硫酸 2.24 mol/l
硫酸銅 0.26 mol/l
添加剤 19.5 ml/l
(アトテックジャパン社製、カパラシドHL)
〔電解めっき条件〕
電流密度 1 A/dm2
時間 65 分
温度 22±2 ℃
(12)めっきレジスト55を5%NaOHで剥離除去した後、そのめっきレジスト55下の無電解めっき膜53を硫酸と過酸化水素の混合液でエッチング処理して溶解除去し、無電解銅めっき膜53と電解銅めっき膜56からなる厚さ18μmの導体回路58(バイアホール60を含む)を形成する(図3(D)参照)。
(13)(5)と同様の処理を行い、第二銅錯体と有機酸とを含有するエッチング液によって、導体回路58の表面に粗化面58αを形成する(図4(A)参照)。
(14)上記(6)〜(13)の工程を繰り返すことにより、さらに上層に、層間樹脂絶縁層150及び導体回路158(バイアホール160を含む)を形成し、多層配線板を得る(図4(B)参照)。
(15)次に、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)に60重量%の濃度になるように溶解させた、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬社製)のエポキシ基50%をアクリル化した感光性付与のオリゴマー(分子量:4000)46.67重量部、メチルエチルケトンに溶解させた80重量%のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル社製、商品名:エピコート1001)15.0重量部、イミダゾール硬化剤(四国化成社製、商品名:2E4MZ−CN)1.6重量部、感光性モノマーである2官能アクリルモノマー(日本化薬社製、商品名:R604)4.5重量部、同じく多価アクリルモノマー(共栄化学社製、商品名:DPE6A)1.5重量部、分散系消泡剤(サンノプコ社製、S−65)0.71重量部を容器にとり、攪拌、混合して混合組成物を調製し、この混合組成物に対して光重合開始剤としてベンゾフェノン(関東化学社製)2.0重量部、光増感剤としてのミヒラーケトン(関東化学社製)0.2重量部、を加えることにより、粘度を25℃で2.0Pa・sに調整したソルダーレジスト組成物を得る。なお、粘度測定は、B型粘度計(東京計器社製、DVL−B型)で60rpmの場合はローターNo.4、6rpmの場合はローターNo.3によった。
(16)次に、多層配線基板の両面に、上記ソルダーレジスト組成物を20μmの厚さで塗布し、70℃で20分間、70℃で30分間の条件で乾燥処理を行った後、ソルダーレジスト開口部71U、71Dのパターンが描画された厚さ5mmのフォトマスクをソルダーレジスト層70に密着させて1000mJ/cm2 の紫外線で露光し、DMTG溶液で現像処理し、200μmの直径の開口を形成する。そして、さらに、80℃で1時間、100℃で1時間、120℃で1時間、150℃で3時間の条件でそれぞれ加熱処理を行ってソルダーレジスト層70を硬化させ、開口71U、71Dを有し、その厚さが20μmのソルダーレジスト層70を形成する(図4(C)参照)。上記ソルダーレジスト組成物としては、市販のソルダーレジスト組成物を使用することもできる。
(17)次に、ソルダーレジスト層70を形成した基板を、塩化ニッケル(2.3×10-1mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(2.8×10-1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.6×10-1mol/l)を含むpH=4.5の無電解ニッケルめっき液に20分間浸漬して、開口部71U、71Dに厚さ5μmのニッケルめっき層72を形成する。さらに、その基板をシアン化金カリウム(7.6×10-3mol/l)、塩化アンモニウム(1.9×10-1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.2×10-1mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(1.7×10-1mol/l)を含む無電解金めっき液に80℃の条件で7.5分間浸漬して、ニッケルめっき層72上に、厚さ0.03μmの金めっき層74を形成する(図4(D)参照)。
(18)基板のICチップを載置する面のソルダーレジスト層70の開口71Uに、スズ−鉛を含有する半田ペースト75aを印刷し、さらに他方の面のソルダーレジスト層70の開口71Dに、スズ−アンチモンを含有する半田ペースト75bを印刷する(図5(A)参照)。ここで、半田ペーストとしてSn/Pb、Sn/Sb、Sn/Ag又はSn/Sb/Pbを用いるのが好ましい。それにより、接着強度のバラツキも小さく、ヒートサイクル条件下やICチップの実装の熱によっても、導電性接続ピンの接着強度の低下もなく、ピンの脱落、傾きを引き起こさず、電気的接続も確保することが可能となる。
(19)次に、温度250℃、時間30秒〜2分間でリフローを行うことによりソルダーレジスト層70の開口71Uに半田バンプ76aを形成し、もう一方の開口71Dに半田バンプ76bを形成する(図5(B)参照)。このとき、半田ペースト内に形成された気泡を抜くことができる。半田ペーストをリフローする温度としては、180〜280℃を加えることが好ましい。それにより、適切に半田バンプ76bを形成することが可能となる。半田ペーストをリフローする温度は、半田組成により異なり、半田の融点により設定する。融点+0〜+30℃の温度が望ましい。
(20)その後、導電性接続ピン96を適当なピン保持装置に取り付けて支持し、導電性接続ピン96の固定部98を開口部71D内の半田バンプ76bに当接させる(図5(C)参照)。
(21)次に、温度250℃、時間30秒〜2分間でリフローを行うことにより導電性接続ピン96を半田バンプ76bに固定する。それにより、図9(C)を参照して上述した従来技術でのリフロー時の導電性接続ピン96への半田のずり上がりを防ぐことができ、導電性接続ピン96を適切に取り付ける(半田付け)ことが可能となる。なお、半田バンプ76bを溶融させる温度として、180〜280℃が好ましい。
以上の工程により、導電性接続ピン96を有するプリント配線板10を得ることができる(図6参照)。
引き続き、本発明の第2実施形態に係るプリント配線板の製造方法について、図7及び図8を参照して説明する。ここで、半田パッドの形成以前の(1)〜(17)工程は、図1〜図5を参照して上述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
(18)この後、基板のICチップを載置する上面のソルダーレジスト層70の開口71Uに、スズ−鉛を含有する半田ペースト75aを印刷する(図7(A)参照)。
(19)次に、温度250℃、時間30秒〜2分間でリフローを行うことによりソルダーレジスト層70の上面の開口71Uに半田バンプ76aを形成する(図7(B)参照)。
(20)ドータボードへ接続する下面のソルダーレジスト層70の開口71Dに、スズ−アンチモンを含有する半田ペースト75bを印刷する(図7(C)参照)。
(21)次に、温度250℃、時間30秒〜2分間でリフローを行うことによりソルダーレジスト層70の下面の開口71Dに半田バンプ76bを形成する(図8(A)参照)。このとき、半田ペースト内に形成された気泡を抜くことができる。
(22)その後、導電性接続ピン96を適当なピン保持装置に取り付けて支持し、導電性接続ピン96の固定部98を開口部71D内の半田バンプ76bに当接させる(図8(B)参照)。
(23)次に、温度250℃、時間30秒〜2分間でリフローを行うことにより導電性接続ピン96を半田バンプ76bに固定する。それにより、図9(C)を参照して上述した従来技術でのリフロー時の導電性接続ピン96への半田のずり上がりを防ぐことができ、導電性接続ピン96を適切に取り付ける(半田付け)ことが可能となる。
本発明では上述したように、半田ペーストをリフローして半田バンプを形成した後に、導電性接続ピンを半田バンプに当接させ、再びリフローをして導電性接続ピンを取り付けている。半田ペーストをリフローして半田バンプを形成した際に、半田ペースト内に形成された気泡を抜き取ることができる。また、半田バンプを形成した後に、再びリフローをして導電性接続ピンを取り付けているため、リフローの際の導電性接続ピンへの半田のずり上がりを防ぐことができる。このため、プリント配線板の接続信頼性を向上させることが可能となる。
30 コア基板
36 スルーホール
36a ランド
40 樹脂充填剤
50 層間樹脂絶縁層
58 導体回路
60 バイアホール
70 ソルダーレジスト層
71U、71D 開口部
72 ニッケルめっき層
74 金めっき層
75a、75b 半田ペースト
76a、76b 半田バンプ
96 導電性接続ピン
98 固定部
150 層間樹脂絶縁層
158 導体回路
160 バイアホール

Claims (5)

  1. コア基板とビルドアップ配線層とを有し、上面には電子部品接続用の半田パッド開口部を有するとともに下面には外部接続用半田パッド開口部を有するプリント配線板において、少なくとも以下(a)〜(f)の工程を備えることを特徴とするプリント配線板の製造方法:
    (a)上面、あるいは、下面の半田パッドの開口部に、半田ペーストを充填する工程;
    (b)前記半田ペーストをリフローして上面、あるいは、下面に半田バンプを形成する工程;
    (c)前記(a)工程の反対面の半田パッドの開口部に、半田ペーストを充填する工程;
    (d)前記半田ペーストをリフローして前記反対面に半田バンプを形成する工程;
    (e)前記下面の半田バンプと当接するように導電性接続ピンを載置する工程;
    (f)前記半田バンプが溶融する温度を加え、前記半田バンプを介して前記導電性接続ピンを取り付ける工程。
  2. 前記半田ペーストとしてSn/Pb、Sn/Sb、Sn/Ag又はSn/Sb/Pbを用いることを特徴とする請求項に記載のプリント配線板の製造方法。
  3. 前記半田ペーストをリフローする温度として、180〜280℃を加えることを特徴とする請求項に記載のプリント配線板の製造方法。
  4. 前記半田バンプが溶融する温度として、180〜280℃を加えることを特徴とする請求項に記載のプリント配線板の製造方法。
  5. 前記上面の半田ペーストと前記下面の半田ペーストは、組成が異なり、かつ、下面の半田ペーストの融点は、上面の半田ペーストの融点よりも高いことを特徴とする請求項に記載のプリント配線板の製造方法。
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