JP4868984B2 - 水力発電機の運転管理システム及びその運転管理方法 - Google Patents

水力発電機の運転管理システム及びその運転管理方法 Download PDF

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Description

この発明は、水力発電用の水路を有した水力発電所における稼動中の水力発電機の運転を管理する水力発電機の断水用運転管理システムに適用可能な水力発電機の運転管理システム及びその運転管理方法に関するものである。
詳しくは、水路に接続された水槽に設定された第1及び第2の基準値と、水槽の水位を検出して得られる水位情報とに基づいて水力発電機の運転を制御する制御手段を備え、水力発電機の通常運転時には、制御手段に対して第1のモードを設定し、水力発電機の断水運転時には、第1のモードを解除して第2のモードを制御手段に設定し、作業者によって水槽の水位を監視することなく、断水運転時における水力発電機の運転を自動的に調整できるようになると共に、水路や水槽の内部作業の効率性、及び信頼性を向上できるようになる。
従来、水力発電用の水路を断水して水力発電所における稼動中の水力発電機の運転を管理する場合、作業者が、水路に接続された水槽の水位を監視しながら、水力発電機の出力下げ調整や停止操作を行うことが多い。例えば、作業者は、先ず、水槽の水位が通常時の水力発電機停止の高さになることを確認する。しかし、この水力発電機停止の高さでは水位が高すぎて後工程の操作に時間がかかるので、作業者は、次に、この水力発電機停止の水位の基準値を一時的に解除し、水槽の水位が断水時の水力発電機停止の高さになるように手動で水位を調整する。
このような従来例に関連して特許文献1には、水車発電機の制御装置が開示されている。この制御装置によれば、取水口水位検出信号に対応した取水口流入量信号を算出し、これに基づいて運転可能出力値信号が算出される。これにより、実際の水槽への流量が出力指令信号に応じたものとなり、水槽の流量と水車の使用流量の差異が少なく、水槽の水位変動を招くことを回避することができる。
特開平08−9695号公報(第6頁、第2図)
ところで、従来例に係る水力発電用の水路を断水して水力発電所における稼動中の水力発電機の運転を管理するシステムによれば、作業者が、水路に接続された水槽の水位を監視しながら、水力発電機の出力下げ調整や停止操作を行うことが多い。このため、断水運転時における水力発電機の運転を自動的に調整することが困難である。これにより、作業者の操作ミスなどによって水路や水槽の内部作業の効率性、及び信頼性を失う恐れがある。
そこで、本発明はこのような従来例に係る課題を解決したものであって、作業者によって水槽の水位を監視することなく、水路断水時における水力発電機の運転を自動的に調整できるようにすると共に、水路や水槽の内部作業の効率性、及び信頼性を向上できるようにした水力発電機の運転管理システム及びその運転管理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、請求項1に記載の水力発電機の運転管理システムは、水力発電用の水路を有した水力発電所における稼動中の水力発電機の運転を管理するシステムであって、前記水路に接続された水槽に第1の基準値を設定し、前記水槽の水位を検出して得られる第1の水位情報と前記第1の基準値とを比較した結果に基づいて前記稼働中の水力発電機の運転を停止する動作を第1のモードとし、前記水路に接続された水槽に第1の基準値よりも低い第2の基準値を設定して前記水路を断水し、前記水槽の水位を検出して得られる第2の水位情報と前記第2の基準値とを比較した結果に基づいて前記稼働中の水力発電機の運転を停止する動作を第2のモードとしたとき、前記第1及び第2の基準値を設定する設定手段と、前記水槽の水位を検出する検出手段と、前記設定手段により設定された第1及び第2の基準値と、前記検出手段から得られる水位情報とに基づいて前記水力発電機の運転を制御する制御手段とを備え、前記水力発電機の通常運転時には、前記制御手段に対して第1のモードを設定し、前記水力発電機の断水運転時には、前記第1のモードを解除して前記第2のモードを前記制御手段に設定することを特徴とするものである。
本発明に係る水力発電機の運転管理システムによれば、水力発電用の水路を有した水力発電所における稼動中の水力発電機の運転を管理する場合であって、設定手段は、第1及び第2の基準値を設定する。検出手段は、水槽の水位を検出する。制御手段は、第1及び第2の基準値と、水位情報とに基づいて水力発電機の運転を制御する。水力発電機の通常運転時には、制御手段に対して第1のモードを設定し、水力発電機の断水運転時には、第1のモードを解除して前記第2のモードを制御手段に設定する。これにより、作業者によって水槽の水位を監視することなく、水路断水時における水力発電機の運転を自動的に調整できるようになる。
上述した課題を解決するために、請求項3に記載の水力発電機の運転管理方法は、水力発電用の水路を有した水力発電所における稼動中の水力発電機の運転を管理する方法であって、前記水路に接続された水槽に第1の基準値を設定し、前記水槽の水位を検出して得られる第1の水位情報と前記第1の基準値とを比較した結果に基づいて前記稼働中の水力発電機の運転を停止する動作を第1のモードとし、前記水路に接続された水槽に第1の基準値よりも低い第2の基準値を設定して前記水路を断水し、前記水槽の水位を検出して得られる第2の水位情報と前記第2の基準値とを比較した結果に基づいて前記稼働中の水力発電機の運転を停止する動作を第2のモードとしたとき、前記水力発電機の通常運転時には、前記第1のモードを設定し、前記水力発電機の断水運転時には、前記第1のモードを解除して前記第2のモードを設定することを特徴とするものである。
本発明に係る水力発電機の運転管理方法によれば、水力発電用の水路を有した水力発電所における稼動中の水力発電機の運転を管理する場合であって、作業者によって水槽の水位を監視することなく、水路断水時における水力発電機の運転を自動的に調整できるようになる。これにより、水路や水槽の内部作業の効率性、及び信頼性を向上できるようになる。
本発明に係る水力発電機の運転管理システム及びその運転管理方法によれば、水力発電用の水路を有した水力発電所における稼動中の水力発電機の運転を管理する場合であって、水路に接続された水槽に設定された第1及び第2の基準値と、水槽の水位を検出して得られる水位情報とに基づいて水力発電機の運転を制御する制御手段を備え、水力発電機の通常運転時には、制御手段に対して第1のモードを設定し、水力発電機の断水運転時には、第1のモードを解除して第2のモードを制御手段に設定するものである。
これにより、作業者によって水槽の水位を監視することなく、水路断水時における水力発電機の運転を自動的に調整できるようになる。従って、水路や水槽の内部作業の効率性、及び信頼性を向上できるようになる。
続いて、本発明に係る水力発電機の運転管理システム及びその運転管理方法の一実施例について、図面を参照しながら説明をする。
図1は、本発明に係る水力発電機の断水用運転管理システム100の構成例を示す概念図である。図1に示す断水用運転管理システムは、水路1、水槽2、鉄管3、及び水力発電装置4を備える。
水路1は、一端側に取水口5を備え、この取水口5は、河川などに接続され、この取水口5から河川水が流入する。水槽2は、水路1の他端側に接続され、この水槽2には、取水口5から流入した河川水が水路1を流れて充填される。水槽2は、排砂門6及び水位検出器7を備える。排砂門6は、水槽2の側面下部に設けられ、この排砂門6から水槽2に溜まった砂などが排出される。
水位検出器7は、検出手段の一例として機能し、水槽2の内側側面の上部に取付けられ、水槽2の水位を検出する。水位検出器7は、通信回線で水力発電装置4に接続され、検出した水位の水位情報を水力発電装置4に出力する。
この水位検出器7には、例えば、図示しないディジタル式水位検出器が使用される。このディジタル式水位検出器は、プーリー、ワイヤー、ウエイト、及び可変抵抗器を備える。プーリーにワイヤーが巻き付けられ、ワイヤーの一端にフロートが取付けられ、他端に2キロ程度のウエイトが取付けられる。フロートが水面に浮かべられ、水面に浮かんだフロートが、水面の上下動により浮き沈みすると同時に、プーリーが回転される。このプーリーの動きが歯車などにより可変抵抗器に伝達され、この可変抵抗器の抵抗値を水位情報として、水力発電装置4の制御部9へ出力する。
鉄管3は、一端が水槽2に接続され、他端が水力発電装置4に接続される。この鉄管3は、水槽2に充填された水を水槽2から水力発電装置4へ送出する。水力発電装置4は、水槽2の位置から所定の落差を有して設置され、水力発電機8、制御部9、キーボード27及び図示しない水車を備える。水力発電装置4は、水槽2から送出されて付勢された水により水車を回転し、回転された水車に直結した水力発電機8で電気を発生させる。
ここで、第1のモードの一例である通常運転モードとは、水路1に接続された水槽2に第1の基準値の一例である通常運転用の水位基準値を設定し、この水槽2の水位を検出して得られる水位情報と通常運転用の水位基準値とを比較した結果に基づいて稼働中の水力発電機8の運転を停止する動作をいう。
第2のモードの一例である断水運転モードとは、水路1に接続された水槽2に通常運転用の水位基準値よりも低い第2の基準値の一例である断水運転用の水位基準値を設定して水路1を断水し、水槽2の水位を検出して得られる水位情報と断水運転用の水位基準値とを比較した結果に基づいて稼働中の水力発電機8の運転を停止する動作をいう。
作業者は、水力発電機8の通常運転時には、制御部9に対して通常運転モードを設定し、水力発電機8の断水運転時には、通常運転モードを解除して断水運転モードを制御部9に設定する。水力発電機8の断水運転時には、制御部9が、水力発電機8の出力を断水運転用に調節する。これにより、作業者によって水槽2の水位を監視することなく、水路断水時における水力発電機8の運転を自動的に調整できるようになる。
キーボード27は、設定手段の一例として機能し、制御部9に接続される。キーボード27は、通常運転用及び断水運転用の水位基準値を設定するようになされる。水槽2の上面を基準面とし、この基準面を0mとしたとき、例えば、通常運転モードの場合、作業者はキーボード27により通常運転用の水位基準値を−1.4mと−1.5mの2段階に設定する。−1.5mの水位基準値は緊急停止に備えるものとする。例えば、水槽2の水位が−1.5mに低下しても水力発電機8が稼働している場合、水力発電機8の運転を緊急停止する。また、断水運転モードの場合、断水運転用の水位基準値を−1.8mと−1.9mの2段階に設定する。−1.9mの水位基準値も同様に、緊急停止用とする。図2(b)にこれらの水位基準値−1.4m、−1.8mを夫々L2、L3として示す。また、緊急停止用の水位基準値−1.5m、−1.9mを夫々L2’、L3’と記載する。
制御部9は制御手段の一例として機能し、I/Oポート20、駆動制御部21、CPU22、ハードディスク23、RAM24、CPUバス25、及びA/D(analog to digital)変換器26を備える。A/D変換器26は、I/Oポート20に接続され、水位検出器7から出力されたアナログの水位情報を入力してディジタルの水位データに変換し、変換後の水位データをCPU22へ出力する。
駆動制御部21は、CPUバス25を介してCPU22に接続され、CPU22から水力発電機8を駆動又は停止する制御データを入力し、I/Oポート20を介して水力発電機8に駆動又は停止データを出力して制御する。
ハードディスク23は、CPUバス25を介してCPU22に接続され、このハードディスク23には、水位データに基づいて水力発電機8を制御する制御プログラム等が保存されている。CPU22によりハードディスク23に保存された制御プログラムが読み出される。ハードディスク23の容量は100Gバイト程度であり、増設も可能である。
RAM24は、CPUバス25を介してCPU22に接続され、このRAM24の容量は、256Mバイト程度である。このRAM24には、例えば、ハードディスク23に記憶された制御プログラム等がCPU22により展開される。
CPU22は、CPUバス25を介してA/D変換器26に接続され、A/D変換器26によりディジタルデータに変換された水位データを入力する。また、CPU22は、CPUバス25を介して駆動制御部21に接続され、水力発電機8を駆動又は停止する制御データを駆動制御部21に出力する。
CPU22は、例えば、キーボード27から入力された通常運転用の水位基準値(L2、L2’)、及び断水運転用の水位基準値(L3、L3’)をハードディスク23に保存する。
CPU22は、作業者により通常運転モードが解除されて断水運転モードが設定されると、RAM24に展開された制御プログラム通常運転用の水位基準値を、断水運転用の水位基準値に変更する。例えば、通常運転用の水位基準値(L2、L2’)を断水運転用の水位基準値(L3、L3’)に変更する。また、CPU22は、水力発電機8の出力を断水運転用に調節する。例えば、水槽2の水位が低下するに従って、水力発電機8の出力を抑えるように制御する。
CPU22は、キーボード27により設定された通常運転用及び断水運転用の水位基準値と、水位検出器7から得られる水位データとに基づいて、水力発電機8を駆動又は停止する制御データを駆動制御部21に出力して水力発電機8の運転を制御する。
具体的には、通常運転モードの場合、CPU22は、通常運転用の水位基準値(L2、L2’)と水位検出器7から得られた水位データとを比較する。比較後、水位データが通常運転用の水位基準値よりも大きい時、水槽2の水位がこの水位基準値よりも高いので、水力発電機8を停止する制御データを駆動制御部21に出力しない。CPU22は、比較後、水位データが通常運転用の水位基準値(L2)よりも小さい時、水槽2の水位がこの水位基準値よりも低いので、水力発電機8を停止する制御データを駆動制御部21に出力する。また、水位データが通常運転用の水位基準値(L2’)よりも小さい時、水力発電機8を緊急に停止する制御データを駆動制御部21に出力する。
駆動制御部21は、水力発電機8を停止する制御データをCPU22から入力すると、水力発電機8を停止するように制御する。例えば、水位データが通常運転用の水位基準値(L2’)よりも小さい時に出力される緊急の制御データを入力した場合、水力発電機8を緊急に停止するように制御する。これにより、水力発電機8が稼働中に、鉄管3の中に空気が入らないようにすることができる。
断水運転モードの場合、CPU22は、断水運転用の水位基準値(L3、L3’)と水位検出器7から得られた水位データとを比較する。比較後、水位データが断水運転用の水位基準値よりも大きい時、水槽2の水位がこの水位基準値よりも高いので、水力発電機8を停止する制御データを駆動制御部21に出力しない。CPU22は、比較後、水位データが断水運転用の水位基準値(L3)よりも小さい時、水槽2の水位がこの水位基準値よりも低いので、水力発電機8を停止する制御データを駆動制御部21に出力する。また、水位データが断水運転用の水位基準値(L3’)よりも小さい時、水力発電機8を緊急に停止する制御データを駆動制御部21に出力する。
駆動制御部21は、水力発電機8を停止する制御データをCPU22から入力すると、水力発電機8を停止するように制御する。これにより、作業者によって水槽2の水位を監視することなく、水路断水時における水力発電機8の運転を自動的に調整できるようになる。水位データが断水運転用の水位基準値(L3’)よりも小さい時に出力される緊急の制御データを入力した場合、水力発電機8を緊急に停止するように制御する。
図2(a)及び(b)は、水槽2における水位の変化例を示す説明図である。図2(b)に示す水槽2は、図2(a)に示す水槽2のX−X断面図である。水槽2には、鉄管3が接続される開口部10が備えられる。また、水槽2の内側側面の上部には、水位検出器7が取付けられている。
この水位検出器7は、プーリーにワイヤーが巻き付けられ、ワイヤーの一端にフロート11が取付けられ、他端に2キロ程度のウエイトが取付けられる。フロート11が水面Q1に浮かべられ、水面Q1に浮かんだフロート11が、水面Q1の上下動により浮き沈みする。例えば、水面Q1が水面Q2へ下がると、フロート11は、水面Q2の位置へ移動する。このとき、プーリーが回転される。このプーリーの動きが歯車などにより可変抵抗器に伝達され、この可変抵抗器の抵抗値を水位情報として、図1に示した制御部9へ出力する。
図2(b)に示すL1は、水槽2の上面から底面までの水位であり、5m程度である。L2は、水槽2の上面から水面Q1までの水位であり、−1.4mである。L3は、水槽2の上面から水面Q2までの水位であり、−1.8mである。
通常運転モードの場合、制御部9のCPU22は、通常運転用の水位基準値と水位検出器7から得られた水位データとを比較する。比較後、水位データが通常運転用の水位基準値よりも大きい時、水槽2の水位がこの水面Q1よりも高いので、水力発電機8を停止する制御データを駆動制御部21に出力しない。CPU22は、比較後、水位データが通常運転用の水位基準値よりも小さい時、水槽2の水位がこの水面Q1よりも低いので、水力発電機8を停止する制御データを駆動制御部21に出力する。駆動制御部21は、水力発電機8を停止する制御データをCPU22から入力すると、水力発電機8を停止するように制御する。
断水運転モードの場合、CPU22は、断水運転用の水位基準値と水位検出器7から得られた水位データとを比較する。比較後、水位データが断水運転用の水位基準値よりも大きい時、水槽2の水位がこの水面Q2よりも高いので、水力発電機8を停止する制御データを駆動制御部21に出力しない。CPU22は、比較後、水位データが断水運転用の水位基準値よりも小さい時、水槽2の水位がこの水面Q2よりも低いので、水力発電機8を停止する制御データを駆動制御部21に出力する。これにより、作業者によって水槽2の水位を監視することなく、水路断水時における水力発電機8の運転を自動的に調整できるようになる。
図3は、断水運転モード時の水力発電機8の出力例を示す説明図である。図3に示す水力発電機8の出力例を示す説明図の縦軸には、水位(m)が設定され、横軸には、出力(MW)が設定されている。水力発電機8の断水運転時には、制御部9が、水力発電機8の出力を断水運転用に調節する。例えば、水位が−1.0mの時には、出力が2.5MWに調整され、水位が−1.8mの時には、出力が1.0MWに調整されている。これにより、断水運転モード時に最適な電力量を発電できるようになる。
図4は、断水運転モード時における制御部9の動作例を示すフローチャートである。制御部9のハードディスク23には、水位データに基づいて水力発電機8を制御する制御プログラム等が保存されている。RAM24には、ハードディスク23に記憶された制御プログラムがCPU22により展開されている。作業者は、キーボード27からこの制御プログラムに通常運転用及び断水運転用の水位基準値を設定しておく。例えば、作業者は、通常運転用の水位基準値をL2とL2’の2段階に設定し、断水運転用の水位基準値をL3とL3’の2段階に設定する。水力発電機8は通常運転されており、通常運転モードが制御部9に設定されている。
これらを水力発電機8の水路断水用の運転管理の条件として、図4に示すステップS1で、CPU22は、通常運転モードが解除されたかを判定する。通常運転モードが解除されていなかった場合、再び、通常運転モードが解除されたかを判定する。通常運転モードが解除されていた場合、ステップS2へ移行する。
ステップS2で、CPU22は、断水運転モードが設定されたかを判定する。断水運転モードが設定されていなかった場合、ステップS3へ移行する。断水運転モードが設定されていた場合、ステップS4へ移行する。ステップS3では、ステップS2で断水運転モードが設定されなかったので、通常運転モードを設定してステップS1へ戻る。
ステップS4では、CPU22が、断水運転用の水位基準値を設定する。例えば、CPU22は、RAM24に展開された制御プログラム通常運転用の水位基準値を、断水運転用の水位基準値に変更する。具体的には、通常運転用の水位基準値(L2、L2’)を断水運転用の水位基準値(L3、L3’)に変更する。また、CPU22は、水路1を断水するように制御する。例えば、CPU22は、取水口5を開閉する制御装置(図示しない)へ取水口5を閉じるように要求する。続いてステップS5へ移行する。
ステップS5では、CPU22が、水力発電機8の出力を断水運転用に調節する。例えば、水位が−1.0mの時には、出力を2.5MWに制御し、水位が−1.8mの時には、出力を1.0MWに制御する。これにより、断水運転モード時に最適な電力量を発電できるようになる。続いてステップS6へ移行する。
ステップS6では、CPU22が、水位データを入力する。例えば、水位検出器7によって検出された水位データを入力してステップS7へ移行する。
ステップS7で、CPU22は、水位データが断水運転用の水位基準値より小であるかを判定する。例えば、CPU22は、断水運転用の水位基準値(L3、L3’)と水位検出器7から得られた水位データとを比較する。比較後、水位データが断水運転用の水位基準値よりも大きい時、水槽2の水位がこの水位基準値よりも高いので、水力発電機8を停止する制御データを駆動制御部21に出力せずに、ステップS6へ戻り、水位データを入力する。
比較後、水位データが断水運転用の水位基準値(L3)がよりも小さい時、水槽2の水位がこの水位基準値よりも低いので、水力発電機8を停止する制御データを駆動制御部21に出力する。また、水位データが断水運転用の水位基準値(L3’)よりも小さい時、水力発電機8を緊急に停止する制御データを駆動制御部21に出力する。続いてステップS8へ移行する。
ステップS8では、水力発電機8の運転を停止する。例えば、駆動制御部21は、水力発電機8の運転を停止する制御データをCPU22から入力すると、水力発電機8を停止するように制御する。例えば、水位データが断水運転用の水位基準値(L3’)よりも小さい時に出力される緊急の制御データを入力した場合、水力発電機8を緊急に停止するように制御する。
このように、本発明に係る水力発電機の断水用運転管理システム100及びその水路断水用運転管理方法によれば、水力発電用の水路1を有した水力発電所における稼動中の水力発電機8の運転を管理する場合であって、水路1に接続された水槽2に設定された通常運転用及び断水運転用の水位基準値と、水槽2の水位を検出して得られる水位データとに基づいて水力発電機8の運転を制御する制御部9を備え、水力発電機8の通常運転時には、制御部9に対して通常運転モードを設定し、水力発電機8の断水運転時には、通常運転モードを解除して断水運転モードを制御部9に設定するものである。
従って、作業者によって水槽2の水位を監視することなく、水路断水時における水力発電機8の運転を自動的に調整できるようになる。従って、水路1や水槽2の内部作業の効率性、及び信頼性を向上できるようになる。
本発明は、水力発電用の水路を有した水力発電所における稼動中の水力発電機の運転を管理する水力発電機の断水用運転管理システムに適用して好適である。
本発明に係る水力発電機の断水用運転管理システム100の構成例を示す概念図である。 (a)及び(b)は、水槽2における水位の変化例を示す説明図である。 断水運転モード時の水力発電機8の出力例を示す説明図である。 断水運転モード時における制御部9の動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 水路
2 水槽
4 水力発電装置
7 水位検出器(検出手段)
9 制御部(制御手段)
27 キーボード(設定手段)
100 水力発電機の断水用運転管理システム

Claims (4)

  1. 水力発電用の水路を有した水力発電所における稼動中の水力発電機の運転を管理するシステムであって、
    前記水路に接続された水槽に第1の基準値を設定し、前記水槽の水位を検出して得られる第1の水位情報と前記第1の基準値とを比較した結果に基づいて前記稼働中の水力発電機の運転を停止する動作を第1のモードとし、
    前記水路に接続された水槽に第1の基準値よりも低い第2の基準値を設定して前記水路を断水し、前記水槽の水位を検出して得られる第2の水位情報と前記第2の基準値とを比較した結果に基づいて前記稼働中の水力発電機の運転を停止する動作を第2のモードとしたとき、
    前記第1及び第2の基準値を設定する設定手段と、
    前記水槽の水位を検出する検出手段と、
    前記設定手段により設定された第1及び第2の基準値と、前記検出手段から得られる水位情報とに基づいて前記水力発電機の運転を制御する制御手段とを備え、
    前記水力発電機の通常運転時には、前記制御手段に対して第1のモードを設定し、
    前記水力発電機の断水運転時には、前記第1のモードを解除して前記第2のモードを前記制御手段に設定することを特徴とする水力発電機の運転管理システム。
  2. 前記水力発電機の断水運転時には、
    前記制御手段が、
    前記水力発電機の出力を断水運転用に調節することを特徴とする請求項1に記載の水力発電機の運転管理システム。
  3. 水力発電用の水路を有した水力発電所における稼動中の水力発電機の運転を管理する方法であって、
    前記水路に接続された水槽に第1の基準値を設定し、前記水槽の水位を検出して得られる第1の水位情報と前記第1の基準値とを比較した結果に基づいて前記稼働中の水力発電機の運転を停止する動作を第1のモードとし、
    前記水路に接続された水槽に第1の基準値よりも低い第2の基準値を設定して前記水路を断水し、前記水槽の水位を検出して得られる第2の水位情報と前記第2の基準値とを比較した結果に基づいて前記稼働中の水力発電機の運転を停止する動作を第2のモードとしたとき、
    前記水力発電機の通常運転時には、前記第1のモードを設定し、
    前記水力発電機の断水運転時には、前記第1のモードを解除して前記第2のモードを設定することを特徴とする水力発電機の運転管理方法。
  4. 前記水力発電機の断水運転時には、
    前記水力発電機の出力を断水運転用に調節することを特徴とする請求項3に記載の水力発電機の運転管理方法。
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