JP4868946B2 - ラックマウント型ケース - Google Patents
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図2−1は、ケース100の収納箱300が取付枠体200の後方、即ちラック10の奥方向に収納された状態を示す図であり、図2−2は図2−1の右部分の詳細図である。図2−3は図2−1の状態にあるケース100の留め具400と収納箱300の天板を取り除き、収納箱300の内部を目視可能にした状態を示す図であり、図2−4は図2−3の左部分の詳細図である。
図3−1は、ケース100の収納箱300が取付枠体200の前方、即ちラック10の前方向に位置する状態を示す図であり、図3−2は図3−1の右部分の詳細図である。また、図3−3は図3−1の状態にあるケース100の留め具400と収納箱300の天板を取り除き、収納箱300の内部を目視可能にした状態を示す図であり、図3−4は図3−3の左部分の詳細図である。図3−5は図3−1の状態にあるケース100の上面図である。
収納箱蓋311がネジ留めされた収納箱300は取付枠体200に搭載される。取付枠体200の底板に設けられた左ガイド突起230−1と右ガイド突起230−2は各々、収納箱300の底板に開けられている左ガイド溝330−1と右ガイド溝330−2(図示されていない)を貫通する。また、収納箱300は取付枠体200の左ストッパー220−1と右ストッパー220−2に挟まれる状態で搭載される。収納箱300を取付枠体200に搭載した状態で留め具400が取り付けられ、収納箱300の脱落が防がれる。
底板212の左右側壁の近傍に、左ガイド突起230−1と右ガイド突起230−2が2本づつ設けられている。また、枠体底板212の左右後部には、枠体底板212と直角に左ストッパー220−1と右ストッパー220−2が設けられている。
収納箱300の左右の側壁には複数の右ストッパー穴と左ストッパー穴が開けられている。本実施例では左ストッパー穴として320−11、320−12、右ストッパー穴として320−21、320−22の各々2つ開けられている。収納箱300の底板340の左側壁近傍には左ガイド溝330−1が、右側壁近傍には右ガイド溝330−2が開けられている。また、収納箱300の底板340には、取付枠体200に搭載された時、スライドを容易にするため、取付枠体200の底板212と接触する樹脂製のピン350が設けられている。図6では側壁近傍の4箇所に設けた例が示されている。
収納箱300は取付枠体200の左ストッパー220−1と右ストッパー220−2に挟まれる状態で取付枠体200に搭載される。収納箱300の左右側壁に開けられている左右のストッパー穴は、320−11と320−21が、また、320−12と320−22が対となる。取付枠体200に搭載された収納箱300は、例えば、320−11と320−21の対のストッパー穴に左右ストッパー220−1と220−2の球体が嵌合し固定される。収納箱300の前後方向に力を加えると、球体はストッパー穴320の縁に押されストッパーの本体250内に押し込まれ、球体とストッパー穴の嵌合が解除され、収納箱300は取付枠体の上を移動する。
ガイド突起230は取付枠体200の取付枠体底板212に固定して取り付けられたボルト231と、このボルト231が貫通する樹脂製のパイプ233と、ボルト231の頭部を覆う袋ナット232により構成されている。図6に示されるように、収納箱300の底板340には収納箱300の移動方向にガイド溝330−1と330−2が開けられている。収納箱300は、取付枠体200の左右ストッパー220−1と220−2に狭持され、取付枠体200のガイド突起230が収納箱300のガイド溝330を貫通するように、取付枠体200に搭載される。収納箱300に前後方向の力を加えると、収納箱300はガイド溝330とガイド突起230により決まる位置を移動することとなり、収納箱300は取付枠体200上の安定した移動が可能となる。また、収納箱300が移動する際、ガイド溝330の周辺部はガイド突起230と接触するが、ガイド突起230を覆う樹脂製のパイプ233により摩擦抵抗は小さく、なめらかな移動が可能となる。
収納箱300の底板340には樹脂製のピン350が設けられている。収納箱300を取付枠体200に搭載した時、樹脂製のピン350が取付枠体200の底板212と接触し、収納箱300の底板340が底板212と直接接触することはない。従って、収納箱300が移動する際、摩擦抵抗が小さいなめらかな移動が可能となる。
収納箱蓋留めネジ穴312により収納箱蓋311が取り付けられた収納箱300が取付枠体200に搭載されている。また、留め具400が留めネジ410により取付枠体200に取り付けられ、収納箱300を保護している。ケース100は取付枠体200の左右側壁の前部に設けられた枠体取付金具210によりラック10にネジ止めされる。
図7−2に示されるように、取付枠体200の底板212に設けられたガイド突起230が、収納箱300の底板340(図2−3)に開けられたガイド溝330に沿って移動することにより、収納箱300は取付枠体200の底板212上を前後に移動する。取付枠体200に設けられている左ストッパー220−1と右ストッパー220−2の球体253(図5−3、図7−1)は、バネ252によりケース100の左右側壁に押し当てられる。従って、収納箱300が前後に移動する時、収納箱300の側壁は球体253に接触しつつ移動する。
1.本発明に係るラックマウント型の電子機器ケースは、ラックに固定される取付枠体200と、取付枠体200上を前後にスライドし移動する収納箱300から構成されている。上記の構成により、本発明に係るケースの収納箱300は、小さな力によりラック内を前後に移動可能となる。
2.取付枠体200と収納箱300にガイド突起とガイド溝を設けることにより、収納箱300が取付枠体200上をスライドする位置と距離が規制され、安定した移動が可能となる。
3.取付枠体200の左右側壁にはストッパーが、収納箱300には収納位置と引出位置でストッパーと嵌合する構成を有している。この構成により、通常の利用時、及び作業時に収納箱300を安定した状態で保持することが可能となり、安全確実な作業が可能となる。
4.ストッパーの嵌合は、球体と球体が嵌合するストッパー穴により構成されている。この構成により強い力を加えることにより嵌合を解除することが可能となり、特殊な操作あるいは工具を必要とせず簡単に収納箱300をスライドさせることが可能となる。
5.収納箱300が取付枠体200と接触する面には樹脂製のピンが設けられている。この構成により、収納箱300と取付枠体200の間の摩擦が小さくなり、収納箱300の滑らかなスライドが可能となる。
Claims (6)
- ラックマウント型ケースであって、
前記ケースは、取付ネジにより前記ラックに取付られる取付枠体と前面にコネクタを有し内部に電気部品を収納する収納箱からなり、
前記取付枠体は底板と前記底板の左右の各端部から直角に立ち上がるストッパーを有し、
前記ストッパーは当該ストッパの内側の面から取付枠体の内部に突出する突出部を有し、
前記収納箱の左右の各側面は複数のストッパー穴を有し、
前記収納箱は前記取付枠体の底板上を前後方向に移動可能に搭載され、
前記突出部が前記ストッパー穴と嵌合することにより前記収納箱を前記取付枠体の所定の位置に係止させることを特徴とするケース。 - 請求項1 記載のラックマウント型ケースであって、
前記ストッパーは球体とバネにより構成され、前記球体が前記ストッパー穴と嵌合することを特徴とするケース。 - 請求項1 および請求項2 記載のラックマウント型ケースであって、
前記取付枠体と前記収納箱には、前記収納箱の移動を規制するガイド機構を有することを特徴とするケース。 - 請求項3 記載のラックマウント型ケースであって、
前記ガイド機構は前記取付枠体に固定されたガイド突起と、前記収納箱に開けられ前記ガイド突起が貫通するガイド溝とからなることを特徴とするケース。 - 請求項1 ないし請求項4 記載のラックマウント型ケースであって、
前記収納箱には複数の樹脂製のピンが設けられ、前記樹脂製のピンにより前記取付枠体と接触することを特徴とするケース。 - 請求項1 ないし請求項4 記載のラックマウント型ケースであって、
前記収納箱の前にケーブル受けが設けられていることを特徴とするケース。
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