JP4868287B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に関し、例えば、倒立振り子車両において故障発生時に走行状態の制御を行うものに関する。
一軸上に配置された左右の駆動輪の上に運転者が搭乗し、一輪車のようにバランスを保持しながら走行する倒立振り子車両が注目され、現在実用化されつつある。
これら倒立振り子車両は、例えば、次の特許文献1に示されたように、車輪型倒立振り子の原理を用いてバランスを保持するようになっている。
特開2005−094898公報
このような倒立振り子車両で旋回を行う場合、例えば、左右の駆動輪の回転速度(角速度)を個別に制御する技術が用いられている。
すなわち、左右の駆動輪を個別のホイールモータで駆動し、旋回外輪側の駆動輪の回転速度を旋回内輪側の駆動輪の回転速度よりも大きくすることにより、車両を運転者が意図した方向に旋回することができる。
しかし、走行中に左右のホイールモータの一方が故障すると、車両は故障したモータ側に旋回してしまい、運転者の意思通りに走行することができないという問題があった。
本発明は、走行中に進行方向のホイールモータとその制御系に故障が発生した場合に進行方向の制御を適切に行うことを第1の目的とする。
また走行中に駆動輪傾斜手段が故障した場合において、進行方向の制御を適切に行うことを第2の目的とする。
(1)請求項1に記載した発明では、同一軸線上の車軸に配置された左右の駆動輪を個別に駆動する駆動手段と、前記駆動輪の少なくとも一方を前記車軸に対して傾ける駆動輪傾斜手段と、前記駆動手段と前記駆動輪傾斜手段の故障を検出する故障検出手段と、前記故障検出手段によって、前記駆動手段と、前記駆動輪傾斜手段と、のうち一方の手段に故障が検出された場合に、当該故障により生じる車両進行方向のズレを他方の手段を用いて正する制御手段と、を車両に具備させて前記第1の目的を達成する。
(2)請求項2に記載した発明では、請求項1に記載の車両において、操作者から進行方向の指示を受け付ける進行方向受付手段を具備し、前記制御手段は、車両の進行方向が前記受け付けた進行方向となるように前記他方の手段を制御する、ことを特徴とする。
(3)請求項3に記載した発明では、請求項1、又は請求項2に記載の車両において、荷物や乗員などの重量体を乗せる搭乗部を備え、旋回時には、前記搭乗部を旋回内輪側へ傾斜させることを特徴とする。
(4)請求項4に記載した発明では、請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の車両において、前記駆動輪傾斜手段の故障を検出した場合に、前記駆動輪の傾斜を固定する傾斜固定手段を備えたことを特徴とする。
(5)請求項5に記載した発明では、同一軸線上の車軸に配置された左右の駆動輪を個別に駆動する駆動手段と、前記駆動輪の少なくとも一方を前記車軸に対して傾ける駆動輪傾斜手段と、前記駆動輪傾斜手段の故障を検出する故障検出手段と、前記故障を検出した場合に、前記駆動輪の傾斜によって横方向に生じる横方向力側の駆動輪の駆動トルクに補正トルクを加算する制御手段と、を車両に具備させて前記第2の目的を達成する。
(6)請求項6に記載した発明では、請求項5に記載の車両において、搭乗者が要求する要求進行方向と、前記駆動輪の傾斜によって実際に走行する実進行方向とのズレ角を算出するズレ角算出手段と、前記補正トルクの加算により旋回する車両の旋回角を検出する旋回角検出手段と、を備え、前記制御手段は、検出した旋回角がズレ角と一致するまで補正トルクを加算する、ことを特徴とする。
(7)請求項7に記載した発明では、請求項5に記載の車両において、搭乗者が要求する要求進行方向と、前記駆動輪の傾斜によって実際に走行する実進行方向とのズレ角を算出するズレ角算出手段と、前記補正トルクの加算により旋回する車両の旋回角を検出する旋回角検出手段と、を備え、前記制御手段は、検出した旋回角がズレ角より大きい位置修正角と一致するまで補正トルクを加算する位置修正用補正と、前記横方向力側と反対側の駆動輪の駆動トルクに補正トルクを加算する向き修正用補正とを交互に行う、ことを特徴とする。
請求項1から請求項4記載の発明によれば、左右の駆動輪の回転速度制御と駆動輪のキャンバー角の制御を組み合わせることにより、進行方向の制御の一方に障害が発生した場合であっても進行方向の制御を適切に行うことができる。
また、請求項5から請求項7記載の発明によれば、駆動輪の傾斜によって横方向に生じる横方向力側の駆動輪の駆動トルクに補正トルクを加算することで、進行方向の制御を適切に行うことができる。
(1)実施形態の概要
倒立振り子車両(図1)は、左右の駆動輪11a、11bのトルクを個別に制御することにより走行方向を制御する機構と、駆動輪11a、11bのキャンバー角を制御することにより走行方向を制御する機構を備えている。
倒立振り子車両は、これら2つの機構のうちの一方が故障した場合、この故障による走行方向の制御能力の低下を他方の機構によって補償することにより走行状態を制御する。 本実施形態の倒立振り子車両は、このようにして上記機構の故障に対するフェイルセイフを提供し、運転者は、これによって故障発生時に倒立振り子車両を安全な場所に誘導して停車することができる。
具体的には、倒立振り子車両は、左右の駆動輪11a、11bのうちの一方が故障(駆動機構及び駆動制御系の双方の故障を含む)した場合、故障していない方の駆動輪11にて走行を継続する。
そして、片輪走行によって生じる故障駆動輪方向への旋回力に対して、旋回方向と逆方向にキャンバースラストが発生するように駆動輪11a、11bのキャンバー角を設定して相殺する。
一方、駆動輪11a、11bのキャンバー角を制御する機構(後述のリンク機構30)が故障した場合、倒立振り子車両は、キャンバー角をロックし、当該キャンバー角によって生じる旋回力と逆方向に旋回力が発生するように駆動輪11a、11bを差動させる。
(2)実施形態の詳細
図1は、本実施形態の車両の外観構成を例示したものである。
本実施形態の車両は、進行方向に対して左右に駆動輪を備えた倒立振り子車両により構成されており、搭乗部13の姿勢を感知し、その姿勢に応じて、駆動輪11a、11bの駆動方向(前後方向)のバランスを保持するように姿勢制御を行いながら走行するものである。
本実施形態における姿勢制御の方法としては、例えば、米国特許第6,302,230号明細書、特開昭63−35082号公報、特開2004−129435公報、特開2004−276727公報で開示された各種制御方法が使用可能である。
倒立振り子車両は、前進方向に向かって右側に取り付けられた駆動輪11aと、左側に取り付けられた駆動輪11bを備えている。
駆動輪11aと駆動輪11bは、それぞれホイールモータ12aと、図示しないホイールモータ12bによって、同一軸線上で個別に駆動されるようになっている。
駆動輪11a、11b及びホイールモータ12a、12bの上部には、重量体である荷物や乗員等が搭乗する搭乗する搭乗部13が配置されている。
搭乗部13は、運転者が座る座面部131、背もたれ部132、及びヘッドレスト133で構成されている。
搭乗部13は、ホイールモータ12a、12bが収納されているホイールモータカバー121に固定された支持部材14により支持されている。
以下では、駆動輪11a、11bのうち、何れか一方を指定しない場合は単に駆動輪11と記し、ホイールモータ12a、12bのうち、何れか一方を指定しない場合は単にホイールモータ12と記す。
搭乗部13の左脇には操縦装置15が配置されている。操縦装置15は、例えばジョイスティックを備えており、ジョイスティックの操作により、進行方向(直進、右旋回、左旋回など)の指示や加減速の指示などの走行状態の指示が倒立振り子車両に対してなされる。
本実施形態における操縦装置15は、座面部131に固定されているが、有線又は無線で接続されたリモコンにより構成するようにしてもよい。また、肘掛けを設けその上部に操縦装置を配置するようにしてもよい。
なお本実施形態において、操縦装置15の操作により出力される操作信号によって旋回・加減速等の制御が行われるが、例えば、特開平10−67254号公報に示されるように、運転者が車両に対する前傾きモーメントや前後の傾斜角を変更することで、その傾斜角に応じた車両の姿勢制御及び走行制御を行うように切り替え可能にしてもよい。
搭乗部13の右脇には、表示・操作部17が配置されている。この表示・操作部17は、図示しない液晶表示装置からなる表示部と、この表示部の表面に配置されたタッチパネル及び専用の機能キーで構成される入力部、及び、後述するホイールモータ12a、12bなどが故障した場合に運転者に警告を発する警告灯などを備えている。
なお、表示・操作部17は、操縦装置15と同様に又は同一のリモコンにより構成するようにしてもよい。また表示・操作部17と操縦装置15と左右の配置を逆にしてもよく、両者を同一の側に配置するようにしてもよい。
搭乗部13と駆動輪11a、11bとの間には制御ユニット16が配置されている。
本実施形態において制御ユニット16は、搭乗部13の座面部131の下面に取り付けられているが、支持部材14に取り付けるようにしてもよい。
また、図1に図示しないが、制御ユニット16の後方下部には、駆動輪11a、11bのキャンバー角を制御するリンク機構(後述)が配置されており、制御ユニット16の下部には、制御ユニット16、ホイールモータ12a、12b、リンク機構などに電力を供給するバッテリや、倒立振り子車両の重心の位置を制御するバランサなどが収納されている。
図2は、リンク機構について表したものである。
図2(a)は、倒立振り子車両の背後からリンク機構30を見たところを示している。
リンク機構30は、制御ユニット16の後方下部に設けられており、倒立振り子車両が旋回する際に、駆動輪11a、11bにキャンバー角を付与する機能、及び搭乗部13を旋回内輪側に傾斜させる機能を有している。なお、キャンバー角とは、駆動輪11の中心線が鉛直線に対してなす角度である。
上部リンク31は、正面視略矩計の板状部材であり、両端が支持軸40a、40bによってそれぞれホイールモータ12a、12bの上端に軸支されている。
下部リンク32は、上部リンク31と同様の形状を有しており、両端が支持軸40c、支持軸40dによってそれぞれホイールモータ12a、12bの下端に軸支されている。 なお、ホイールモータ12a、12bには、支持軸40a〜40dを支持するための支持部材が溶接などにより取り付けられている。
このようにリンク機構30では、上部リンク31、下部リンク32をそれぞれ上辺、下辺とし、ホイールモータ12a、ホイールモータ12bを両側の辺とする4節のリンク機構が四角形状に構成される。
上部リンク31、下部リンク32の中央には、それぞれ支持軸40e、40fが設けられており、これら支持軸に連結リンク35が軸支されている。図示しないが、連結リンク35の上方には、搭乗部13が設置されており、リンク機構30の四角形状が平行四辺形に変形して連結リンク35が傾くと、これに伴って搭乗部13も傾くようになっている。
伸縮アクチュエータ18は、軸線方向に伸縮する略円柱状の装置であって、駆動輪11a、11bにキャンバー角を与えるアクチュエータである。
伸縮アクチュエータ18は、例えば、ボールねじによって構成されており、図示しないモータによってこれを駆動することにより伸縮する。
なお、例えば油圧シリンダなどの他の伸縮装置によって伸縮アクチュエータ18を構成することもできる。
伸縮アクチュエータ18の両端は、それぞれ支持軸40a、支持軸40dによって上部リンク31、下部リンク32に軸支され、リンク機構30の四角形構造の対角線上に配置されている。
そのため、伸縮アクチュエータ18を伸縮すると支持軸40a、40dを結ぶ対角線の長さが伸縮し、リンク機構30の四角形構造が平行四辺形となるように変形する。
なお、伸縮アクチュエータ18の中立位置では、四角形構造は長方形(4辺が等しい場合は正方形)をなすようになっており、伸縮アクチュエータ18は、この中立位置から伸張したり収縮したりする。
図2(b)は、伸縮アクチュエータ18を駆動して伸張させたところを示している。
伸縮アクチュエータ18を伸張させると、支持軸40a、40dを結ぶ対角線が長くなるため、四角形構造は、支持軸40a、40dを長い対角線、支持軸40b、40cを短い対角線とする平行四辺形に変形する。
これによって、駆動輪11a、11bがホイールモータ12a、12bと共に傾き、路面に対してキャンバー角θが形成される。また、これに伴い搭乗部13も連結リンク35と共にキャンバー角θだけ傾く。
一方、図示しないが、伸縮アクチュエータ18を収縮すると、四角形構造は、支持軸40a、40dを短い対角線、支持軸40b、40cを長い対角線とする平行四辺形に変形し、駆動輪11a、11bには、図のθとは逆方向にキャンバー角が形成される。
このように、倒立振り子車両は、リンク機構30を用いて駆動輪11を車軸(地面に平行で進行方向に垂直な軸線)に対して傾けることができる。
一般に、駆動輪11にキャンバー角を付与すると、キャンバー角の方向に倒立振り子車両を旋回させる力、すなわちキャンバースラストが発生し、これによって倒立振り子車両を旋回させることができる。
そして、キャンバー角が大きくなるほどキャンバースラストは大きくなる性質があるため、キャンバー角の大きさによって倒立振り子車両の旋回半径を制御することができる。
また、倒立振り子車両の旋回内輪側に搭乗部13が傾くため、倒立振り子車両に作用する遠心力と重力がバランスし、旋回時の安定性が増大する。
以上、リンク機構30の一例について説明したが、各種の変形が可能である。
例えば、弾性体(例えば、ばね)の両端を支持軸40b、40cに取り付けて伸縮アクチュエータ18と弾性体をたすき掛け状に交差させ、この弾性体の弾性力によって伸縮アクチュエータ18の伸縮力を補助するように構成することもできる。
この場合、伸縮アクチュエータ18が伸張する場合、弾性体は収縮力を発揮し、伸縮アクチュエータ18が収縮する場合、弾性体は伸張力を発揮するようにする。
また、リンク機構30を制御ユニット16の前方下部に設けるようにしてもよく、また、制御ユニット16の前後下部の両方に設けるようにしてもよい。
リンク機構30を制御ユニット16の前後下部の両方に設ける場合は、支持軸40a〜40dを2つのリンク機構30で共通とし、正面から見て2つの伸縮アクチュエータ18がたすき掛け状に交差するように配置すると効果的である。
このように配置すると、リンク機構30の四角形構造を変形させる際、一方の伸縮アクチュエータ18の伸縮力は支持軸40a、40dに作用し、他方の伸縮アクチュエータ18の伸縮力は支持軸40b、40cに作用するため、伸縮アクチュエータ18による伸縮力を4つの支持軸40a〜40dに分散させることができる。
次に、図3を用いて、倒立振り子車両の走行状態を制御する制御システムについて説明する。
倒立振り子車両の制御システムは、制御ユニット16を中心として、操縦装置15、姿勢センサ20、ホイールモータ12a、ホイールモータ12b、伸縮アクチュエータ18、バランサアクチュエータ19などから構成されている。
そして、制御ユニット16は、ECU(電子制御装置)161やホイールモータECU162などから構成されている。
操縦装置15は、ジョイステックなどの入力装置を用いて運転者から走行状態の指示を受け付け、これをECU161に供給する。
ここで、ジョイステックとは、レバーを備えたポインティングデバイスであり、運転者が操作したレバーの傾斜方向と傾斜角度によって、進行方向、速度などの走行状態の指示を受け付けてECU161に供給することができる。運転者は、操縦装置15から前後進、旋回などの動作指示をECU161に行うことができる。
ECU161は、この走行状態の指示に従って倒立振り子車両が走行するように、加速、減速、旋回、回転、停止、制動といった倒立振り子車両の動作を制御する。
姿勢センサ20は、倒立振り子車両の姿勢を検出するセンサであって、例えば、ジャイロセンサやその他のセンサを用いて構成することができる。
姿勢センサ20は、倒立振り子車両の傾斜速度、傾斜角度、傾斜加速度(角加速度)などを検出し、ECU161に供給する。これによってECU161は、倒立振り子車両の姿勢を検知することができる。
なお、傾斜の加速度が検出できれば、これを積分することにより傾斜速度や傾斜角を求めることができるため、姿勢センサ20としては傾斜の角速度が検出できるものであればよい。
姿勢センサ20で検出された傾斜に関する情報(傾斜角速度、傾斜角度、傾斜角加速度)は、ECU161が倒立振り子車両の姿勢を制御するのに用いられる。
なお、本実施形態では、伸縮アクチュエータ18の伸縮量からキャンバー角を求めるが、姿勢センサ20で検出した倒立振り子車両の傾斜角度からキャンバー角を求めるように構成することもできる。
また、リンク機構30では、倒立振り子車両(搭乗部13)の傾斜とキャンバー角が等しくなるため、姿勢センサ20の検出値をキャンバー角として用いることができる。
伸縮アクチュエータ18は、リンク機構30を駆動するアクチュエータであって、ECU161に指令された伸縮量だけ伸縮し、これによって駆動輪11のキャンバー角が制御される。
伸縮アクチュエータ18の制御は、伸縮アクチュエータ18の実際の伸縮量の検知を行わずにECU161の伸縮指令分だけ伸縮させるオープンループ制御としてもよいく、また、より安定な制御が可能なフィードバック制御を用いてもよい。
ECU161は、伸縮アクチュエータ18の伸縮量とキャンバー角の対応を有しており、伸縮アクチュエータ18の伸縮を制御することにより所望のキャンバー角を駆動輪11に実現する。
バランサアクチュエータ19は、質量を有する有体物によって構成されたバランサを、ECU161に指令された動作状態(加速度、変位量など)に従って駆動するアクチュエータであって、例えば、サーボモータといった物理的な動作量を制御可能な電動装置が用いられる。
バランサアクチュエータ19は、バランサに加速度を与えたり位置を変化させたりすることにより、倒立振り子車両に反動を与えたり倒立振り子車両の重心位置を変化させることができ、これによって、倒立振り子車両の姿勢制御を行う。
本実施形態では、バランサアクチュエータ19は、ECU161からトルク指令を受けてバランサを駆動し、バランサの状態をエンコーダで読み取ってECU161に供給する。
ECU161は、エンコーダの値からバランサの状態を検知し、バランサを所望の状態とするためのトルク指令を発することができる。
ホイールモータ12a、ホイールモータ12bは、例えば、DCブラシレスモータから構成されている。ホイールモータ12a、ホイールモータ12bは、ホイールモータECU162の指令によりバッテリから直流電流の供給を受け、この電流値に対応したトルクにてそれぞれ駆動輪11a、駆動輪11bを駆動する。
ホイールモータECU162は、ホイールモータ12aとホイールモータ12bを個別に制御するモータ制御装置である。
ホイールモータECU162は、ECU161からトルク指令を受けると、予め記憶してあるホイールモータ12のトルクと電流の対応関係を参照して、当該トルクを発生させるための電流をバッテリからホイールモータ12a、12bに供給する。
また、ホイールモータECU162は、ホイールモータ12a、12bの回転状態(角速度、角度、角加速度)をレゾルバにより個別に監視しており、レゾルバ出力値をECU161に出力する。
ECU161は、ホイールモータECU162が出力するレゾルバの値によってホイールモータ12a、12bの回転状態を検知することができ、これを用いてホイールモータ12a、12bに発揮させるトルクをホイールモータECU162に指令することができる。
ECU161は、CPU(Central Processing Unit)を備え、図示しない各種プログラムやデータが格納されたROM(Read Only Memory)、作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)、外部記憶装置、インターフェース部等を備えたコンピュータシステムで構成されている。
ROM(又は外部記憶装置)には、操縦装置15からの走行状態の指示に従って倒立振り子車両を走行させる走行制御プログラムやその他の各種プログラムが格納されており、ECU161は、これらプログラムを実行することで走行に必要な各種処理を行う。
ECU161が走行制御プログラムに従って行う主な制御には、直進する場合の制御、旋回する場合の制御、故障が発生した場合の制御などがある。
直進する場合の制御に関しては、ECU161は、前進、または後退速度が操縦装置15によって指令された値になるように、ホイールモータ12aとホイールモータ12bをそれぞれ同じ角速度で回転させる。
旋回する場合の制御に関しては、ECU161は、操縦装置15によって指令された旋回方向、及び旋回半径を達成するように、ホイールモータ12a、12bの回転速度を個別に制御すると共に、伸縮アクチュエータ18を制御して駆動輪11a、11bにキャンバー角を付与する。
ホイールモータ12a、12bの回転速度に関しては、ECU161は、旋回内輪側の角速度が小さく、旋回外輪側の角速度が大きくなるようにホイールモータ12a、12bを差動させる。
キャンバー角に関しては、ECU161は、旋回内輪側にキャンバースラストが発生するように伸縮アクチュエータ18を伸縮させる。
故障が発生した場合の制御に関しては、ECU161は、ホイールモータ12a、12bと伸縮アクチュエータ18が故障していないか走行中監視しており、故障が発生した場合は、予めプログラムされている危険回避処理を実行する。
ECU161は、ホイールモータ12a、12bの故障の検出に関しては、トルク指令に対するホイールモータ12a、12bの反応から判断する。
例えば、ECU161は、トルク指令に対してトルク値が異常に小さい場合に異常と判断するなど、トルク指令と実際に出力されるトルクとの関係において異常を判断する判断基準を有しており、この判断基準を用いて故障を判断する。
また、ECU161は、伸縮アクチュエータ18の故障に関しては、伸縮指令通りに伸縮しない場合に異常と判断するなど、伸縮指令と実際の伸縮量との関係において異常と判断する判断基準を有しており、これを用いて故障を判断する。
これらの故障が発生すると、倒立振り子車両の進行方向の制御が困難になるが、ECU161が行う危険回避処理は、進行方向の制御を維持し、運転者が安全地域に倒立振り子車両を誘導して停車させるものである。
故障のパターンとしては、ホイールモータ12a、12bの一方又は両方が故障し、伸縮アクチュエータ18は正常な場合(故障パターン1)、ホイールモータ12a、12bは正常で伸縮アクチュエータ18が故障した場合(故障パターン2)、及びホイールモータ12a、12bと伸縮アクチュエータ18が同時に故障した場合(故障パターン3)がある。
以下、これらの故障パターンに対してECU161が行う危険回避処理について詳細に説明する。
故障パターン1において、ホイールモータ12a、12bの両方が故障した場合、倒立振り子車両は走行できないためECU161は倒立振り子車両を停車させる。
一方、ホイールモータ12a、12bの一方が故障した場合、ECU161は、キャンバー角を制御することにより倒立振り子車両の進行方向を制御する。この制御の詳細について図4を用いて説明する。
なお、故障したホイールモータ12がロックしている場合は走向できないため、ECU161は倒立振り子車両を停車させる。
図4(a)は、前進している倒立振り子車両を背後から見たところを示している。
いま、ホイールモータ12bが故障し、駆動輪11bの回転速度が低下したとする。
この場合、倒立振り子車両には故障した駆動輪11bの方向(矢線50で示した左方向)に旋回する力が発生し、倒立振り子車両の進行方向の制御が適切に行えなくなる。
この場合、ECU161は、駆動輪11bの制御が行えないため、駆動輪11a、11bの駆動を駆動輪11aの片輪駆動に切り替える。
このように、制御が適切に行えない駆動輪11bを制御系から区別することにより、ECU161は、故障発生後の制御を適切に行うことができる。
更に、ECU161は、図4(b)に示したように、伸縮アクチュエータ18を伸縮して、故障による旋回方向と逆方向(矢線51)にキャンバースラストが生じるように(駆動輪11bの側と対向する側に傾けて)駆動輪11a、11bのキャンバー角を制御する。
すなわち、ECU161は、倒立振り子車両の進行方向を検知しながら、倒立振り子車両の進行方向が操縦装置15の動作状態の指示に従うように(すなわち、直進指示なら直進、旋回指示なら旋回するように)キャンバー角を制御する。
このように、ホイールモータ12a、12bの一方の故障による進行方向の制御不能をキャンバー角で補うことにより、ECU161は、進行方向の制御能力を再度得ることができる。
ホイールモータ12aが故障して駆動輪11aの回転速度が低下した場合も、ECU161は同様に、駆動輪11bの片輪駆動に切り替えると共にキャンバー角を調節して進行方向を制御する。
このようにして、ECU161は、ホイールモータ12a、12bの一方が故障した場合、駆動輪11a、11bに対して故障したホイールモータ12の側と対向する側にキャンバー角を持たせることにより、進行方向の制御能力を再度得ることができる。
以上のように、故障していないホイールモータ12だけを駆動した場合、故障したホイールモータ12側に倒立振り子車両が旋回するため、ECU161は、駆動輪11の車軸を傾けることにより故障していないホイールモータ12の側にキャンバースラストを発生させる。そして、このキャンバースラスト量(駆動輪11a、11bの軽車両)によって直進、右旋回、左旋回の制御が可能となる。
次に、故障パターン2の場合の危険回避処理について説明する。
図5は、前進している倒立振り子車両を背後から見たところを示している。
ECU161は、伸縮アクチュエータ18を伸縮して駆動輪11にキャンバー角を持たせた状態で故障を検出し、これをロックしたとする。
なお、ECU161は、伸縮アクチュエータ18の故障を検出した場合、伸縮アクチュエータ18の伸縮が適切に制御できないため、これを故障時の伸縮量にロック(固定)する。
このように、制御が適切に行えない伸縮アクチュエータ18をロックによって制御系から除外することにより、ECU161は、故障発生後の制御を適切に行うことができる。 伸縮アクチュエータ18のロック機構は、例えば、伸縮アクチュエータ18がモータで駆動されるボールねじの場合、当該モータを停止すれば行うことができる。伸縮アクチュエータ18が油圧シリンダの場合は、油圧を固定すればロックすることができる。
伸縮アクチュエータ18がロックされると、倒立振り子車両には、キャンバースラストにより矢線52で示したように右方向に旋回する力が作用したままの状態となる。
この場合、ECU161は、ホイールモータ12aのトルクを上昇させて旋回内輪側となる駆動輪11aの回転速度を上昇させるように駆動輪11a、11bを差動制御し、倒立振り子車両の進行方向を制御する。
なお、進行方向を制御するためには、旋回外輪側の駆動輪11bの回転速度を低下させてもよく、または、駆動輪11bの回転速度を低下させると共に駆動輪11aの回転速度を上昇させてもよい。
伸縮アクチュエータ18が故障して、駆動輪11a、11bが進行方向に対して左側に傾いたままロック(固定)した場合も、ECU161は同様に対処することができる。この場合、ECU161は、駆動輪11bの回転速度が駆動輪11aよりも大きくなるように駆動輪11a、11bを差動制御する。
このように、ECU161は、伸縮アクチュエータ18が故障した場合、伸縮アクチュエータ18の伸縮量をロックし、倒立振り子車両の進行方向が操縦装置15の指示に従うようにホイールモータ12a、12bのトルクを調節する。
また、以上の説明では、伸縮アクチュエータ18をロックしたが、これに限定するものではなく、伸縮アクチュエータ18の伸縮量を可能な範囲で調節するように構成してもよい。
次に、故障パターン3の場合の危険回避処理について説明する。
この場合は、倒立振り子車両の進行方向の制御が行えないため、ECU161は倒立振り子車両を速やかに停車させる。
ECU161は、倒立振り子車両の走行中、以上の故障パターン1〜3の発生を並行して常時監視しており、何れかのパターンの故障が発生した場合、これに対応する危険回避処理を行う。
次に、図6のフローチャートを用いて、故障パターン1の場合の危険回避処理について説明する。
まず、ECU161は、ホイールモータ12a、12bの動作状況を認識し、ホイールモータ12a、12bに故障がないかを判断する(ステップ5)。
この判断は、ECU161のトルク指令に対するホイールモータ12a、12bの動作量をレゾルバで検出し、その検出信号が正常か否かにより行う。
ホイールモータ12a、12bが故障していない場合(ステップ5;正常)、ECU161は、ステップ5にて引き続きホイールモータ12a、12bの監視を続行する。
一方、ECU161は、駆動輪11a、11bの両方に故障が発生したと判断した場合(ステップ5;両輪故障)、運転者に故障箇所と故障内容を知らせる警告を行った後(ステップ50)、ホイールモータ12a、12bを停止して(ステップ55)、倒立振り子車両を停車させる。
ここでの警告は、例えば、警告灯を点灯するなどして、倒立振り子車両が走行不能のため停車する旨を運転者に伝えるものである。
このほか、ECU161は、テールランプを点滅させるなどして後続車両に注意を喚起する。
また、ECU161は、ホイールモータ12a、12bのうちの一方が故障したと判断した場合(ステップ5;1輪故障)、左右ホイールモータ12a、12bの何れが故障・異常となったか判断する(ステップ10)。
次に、ECU161は、レゾルバ検出値により故障したホイールモータ12がロックしているか否かを判断する(ステップ15)。
故障した駆動輪11がロックしていた場合(ステップ15;Y)、故障したホイールモータ12を回転させることができないため、ECU161は、運転者に故障箇所と故障内容を知らせる警告を行った後(ステップ50)、ホイールモータ12a、12bを停止して(ステップ55)、倒立振り子車両を停車させる。
故障した駆動輪11がロックしていなかった場合(ステップ15;N)、ECU161は、運転者に故障箇所と故障内容を知らせる警告を行う(ステップ20)。
ここでの警告は、例えば、警告灯を点灯するなどして、ホイールモータ12に故障が発生したことを通知し、運転者に倒立振り子車両を安全な場所に誘導した後に停止させるように指示するものである。
このほか、ECU161は、テールランプを点滅させるなどして後続車両に注意を喚起する。
次に、ECU161は、警告に対して運転者が操縦装置15に入力した動作指示を検出する(ステップ25)。この動作指示は、例えば、運転者が行ったジョイスティックの操作量から得られ、ECU161は、これによって運転者が指示した走行方向、車速などを得ることができる。
次に、ECU161は、操縦装置15からの指示に従って走行するために必要とされる故障していない方のホイールモータ12の出力トルクを算出する(ステップ30)。
なお、故障したホイールモータ12に関しては、出力させるトルクを0とし、自由回転させる。また、故障したホイールモータ12に出力可能な範囲でトルクを発生させてもよい。
次に、ECU161は、操縦装置15からの指示によって走行する方向を判断し、この方向に進むためにリンク機構30で実現するキャンバー角を算出する(ステップ35)。
より詳細には、動作指示が直進であった場合、ECU161は、片輪のトルクで直進できるキャンバー角を算出し、動作指示か左右旋回であった場合は、当該旋回を行うためのキャンバー角を算出する。
次に、ECU161は、ステップ30で算出したトルクにて故障していないホイールモータ12を動作させ(ステップ40)、更に、伸縮アクチュエータ18を駆動して駆動輪11を算出したキャンバー角に傾斜させる(ステップ45)。これによって倒立振り子車両は、運転者が意図した方向に進行する。
このように、ECU161は、ホイールモータ12の故障による制御性の低下を駆動輪11のキャンバー角で補うことにより、ホイールモータ12の故障時において倒立振り子車両の走行状態を適切に制御することができる。
次に、図7のフローチャートを用いて、伸縮アクチュエータ18が故障した場合にECU161が行う処理について説明する。
まず、ECU161は、伸縮アクチュエータ18が故障したか否かを判断する(ステップ60)。
この判断は、例えば、ECU161が伸縮アクチュエータ18に伸縮量を指令し、伸縮アクチュエータ18が指令通りに伸縮していないことを確認することにより行う。伸縮アクチュエータ18の伸縮量は、伸縮アクチュエータ18に設置したセンサの出力や、伸縮アクチュエータ18の消費電力などから取得することができるが、姿勢センサ20により車体の傾きから取得してもよい。
伸縮アクチュエータ18が故障していないと判断した場合(ステップ60;N)、ECU161は、引き続き伸縮アクチュエータ18に故障が発生したか否かを監視する。
一方、伸縮アクチュエータ18が故障したと判断した場合(ステップ60;Y)、ECU161は、運転者に故障箇所と故障内容を知らせる警告を行う(ステップ65)。
ここでの警告は、例えば、警告灯を点灯するなどして、伸縮アクチュエータ18に故障が発生したことを通知し、運転者に倒立振り子車両を安全な場所に誘導した後に停止させるように指示するものである。
このほか、ECU161は、テールランプを点滅させるなどして後続車両に注意を喚起する。
次に、ECU161は、伸縮アクチュエータ18の伸縮量から駆動輪11に現在設定されているキャンバー角を検出する(ステップ70)。
なお、姿勢センサ20を用いて車体の傾きを検出し、これによってキャンバー角を検出してもよい。
次に、ECU161は、警告に対して運転者が操縦装置15に入力した動作指示を検出する(ステップ75)。ECU161は、これによって運転者が指示した走行方向、車速などを得ることができる。
次に、ECU161は、現在のキャンバー角のまま倒立振り子車両を操縦装置15からの指示に従って走行できるような駆動輪11a、11bのトルクを算出する(ステップ80)。
すなわち、操縦装置15からの指示が直進の場合はキャンバー角を維持したまま直進走行を維持するためのトルクであり、旋回の場合はキャンバー角を維持したまま旋回するためのトルクである。
次に、ECU161は、ホイールモータ12a、12bを算出したトルクにて動作させる(ステップ85)。これによって倒立振り子車両は、運転者が意図した方向に進行する。
このように、ECU161は、伸縮アクチュエータ18の故障による制御能力の低下をホイールモータ12の動作で補うことにより、伸縮アクチュエータ18の故障時において倒立振り子車両の走行状態を適切に制御することができる。
次に第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態では、駆動輪傾斜手段としてのはリンク機構(伸縮アクチュエータ18を含む)が故障した場合に、車両重心を通る鉛直線(z軸)を軸として、車両をキャンバースラスト(横方向力)の方向と反対方向に所定角φだけ回転させた状態で走行するものである。
なお、本実施形態において、左右の駆動輪11a、11bの一方が故障(駆動機構及び駆動制御系の双方の故障を含む)した場合に、故障していない方の駆動輪11にて走行を継続する制御(図6に従って説明)については、第1実施形態と同じである。
ただし、第1の実施形態、第2実施形態、及び後述する第3の実施形態ともに、駆動輪11a、11bが故障した場合の制御(図6)と、リンク機構が故障した場合の制御(図7、図9)とのいずれか一方だけを備えるようにしてもよい。
図8は第2実施形態における、リンク機構(伸縮アクチュエータ18を含む、他の実施形態も同じ)が故障した場合の車両の動きを表したものである。
図8では、車両を上方から見た状態の駆動輪11a、11bその回転軸を表している。特に図示していないが、車両は、進行方向右方向にキャンバースラストが生じる状態でリンク機構が故障している状態とする。
そして、図8(a)に示されるように、リンク機構の故障により右方向のキャンバースラストが生じた状態では、左右駆動輪11a、11bに同じ大きさの駆動トルクを与えても、車両は正面方向に向かって走行せず、キャンバースラストと車速とに応じた、矢印Pの方向(実走行方向)に進行する。すなわち、キャンバースラストの影響を受けるため、徐々に横方向にズレながら走行することになる。
本実施形態では、図8(b)に示されるように、搭乗者が要求する進行方向(要求進行方向)Qと実進行方向Pとの角度(ズレ角)φを算出し、ズレ角φがゼロに成るように、すなわち、実進行方向Pが要求進行方向となるように車体を旋回させる。
具体的には、キャンバースラスト方向側の駆動輪(図8では右側の駆動輪11b)の駆動トルク(搭乗者の操作に対応して決定された駆動トルク)に補正トルクΔTを加えることで、他方の駆動輪の駆動トルクよりも大きくする。これにより車両にはヨーモーメントが作用し、上部からみて車両重心Sを中心にキャンバースラスト方向と反対方向に車両が旋回する。
実進行方向Pが要求進行方向Qと一致したか否かについては、車体の旋回角度がズレ角φとなったか否か判断する。
本実施形態の車体の旋回角度を検出するために、本実施形態の車両では、ジャイロセンサを備えており、検出される角速度を時間積分することでヨー方向の回転角を検出するように構成される。本実施形態の他の構成は第1の実施形態と同様である。
ジャイロセンサは姿勢制御に使用されるセンサを使用してもよく、また本実施形態におけるヨー方向の回転角を検出する専用のジャイロセンサを配置するようにしてもよい。
なお、図8では理解を容易にするため、搭乗者による走行要求が直進の場合を例に説明しているが、左右への旋回が要求されている場合も同様に制御される。
すなわち、旋回に基づく要求進行方向と実進行方向とのズレ角φを求める。また、旋回要求に対応して正常時に算出される左右駆動輪11a、11bの駆動トルクをTa、Tbとした場合、補正トルクΔTをキャンバースラスト方向側の駆動輪に加える。図8の例では、右側駆動輪11aの駆動トルクをTa+ΔTとし、左側駆動輪11bの駆動トルクをTbとする。
次に、図9のフローチャートを用いて、伸縮アクチュエータ18が故障した場合にECU161が行う本実施形態の制御処理について説明する。
ステップ60からステップ75までの処理については、図7で説明した第1実施形態と同様なので説明を省略する。
なお、ステップ60における伸縮アクチュエータ18の故障(リンク機構の他の部分の故障を含む)の判断については、搭乗者操作に基づく横加速度の予定値よりも実測値の方が所定閾値以上大きい場合に故障と判断してもよい(他の実施形態も同じ)。
また、リンク機構の故障によりステップ70におけるキャンバ角の検出ができない場合には、横加速度の増加分(実測値−予定値)に対応したキャンバ角を、計算により、又は予めの測定等による対応テーブルにより、決定するようにしてもよい(他の実施形態も同じ)。
ステップ75で操縦装置の入力を検出した後、ECU161は、要求進行方向Qの車速を検出し(ステップ91)、キャンバ角と車速とからズレ角φ1を算出する(ステップ92)。
実進行方向Pは、キャンバースラストによる横方向の移動速度のベクトルと、要求進行方向Qの車速のベクトルとを合成した方向である。従って、ズレ角φ1は、キャンバースラストによる横方向の移動速度をVと車速をvとした場合、φ1=arctan(V/v)から算出する。
なお、キャンバ角、車速に対応してズレ角φ1を決定する変換テーブルを用意しておき、該変換テーブルからズレ角φ1を決定するようにしてもよい。
またECU161は、両駆動輪11a、11bにトルク差を発生させる(ステップ93)。
すなわち、ECU161は、正常時の旋回要求に対して算出される左右駆動輪11a、11bの駆動トルクをTa、Tbとした場合、補正トルクΔTをキャンバースラスト方向側の駆動輪に加え、ホイールモータ12a、12bを算出したトルクにて動作させる。
図8の例では、キャンバースラストが車両の右方向に発生しているので、右側駆動輪11aの駆動トルクがTa+ΔTとなり、左側駆動輪11bの駆動トルクをTbとなる。
次いでECU161は、ジャイロセンサ出力から車体の旋回角φ2を取得する(ステップ94)。ここで車体の旋回角φ2は、要求進行方向Q(図8(b)参照)を基準(0度)とした角度である。
要求進行方向Qは、実際の進行方向(故障後は実進行方向P)に対し、操縦装置15から入力される左右方向の動作指示量に応じて決定される。
ECU161は、取得した旋回角φ2がステップ92で算出したズレ角φ1と等しいか否かを判断し(ステップ95)、等しくなければ(ステップ95;N)ステップ93に戻り、走行しながらの車体旋回を継続する。
一方、旋回角φ2がズレ角φ1と等しくなった場合(ステップ95;Y)、ECU161は、両駆動輪11a、11bの一方への補正トルクΔTによる補正を終了する(ステップ86)。
以後、ECU161は、正常時と同様に操縦装置15からの入力に対応した左右駆動輪11a、11bの駆動トルクをTa、Tbを算出し、ホイールモータ12a、12bを動作させることで、要求進行方向Qの走行が行われる。
以上説明したように本実施形態により、旋回角φ2=ズレ角φ1となるまで車体の向きを旋回させることで、実進行方向を要求進行方向に一致させることができる。
ただし、図8(b)に示されるように、旋回角φ2がズレ角φ1となるまでの間に車体はキャンバースラスト方向に横ズレ距離Lだけ移動することになり、車両は矢印Q’に沿って走行することになる。
この横ズレ距離Lは、予め想定した許容範囲の値、例えば50cmとし、ECU161は、この横ズレ距離Lで旋回角φ2=ズレ角φ1となるように、補正トルクΔTを決定する。すなわち、キャンバースラストの大きさをkとした場合、補正トルクΔTはkが大きくなるほど大きくなる関数(ΔT=f(k))となる。
また、補正トルクΔTを、車速vの関数(ΔT=f(v))とし、車速vが大きくなるほど補正トルクΔTが小さくなる関数とする。このように、車速が大きくなるほど、ゆっくりと車体が旋回するため、搭乗者の違和感が減少される。
更に、補正トルクΔTを、kと車速vの関数(ΔT=f(k,v))としてもよい。この場合の補正トルクΔTは、kが大きくなるほど大きくなり、車速が大きくなる程小さくなる関数とする。
なお、以上の補正トルクΔTの各決定方法については、後述する第3の実施形態においても同様である。
次に第3の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、要求進行方向に対し、キャンバースラスト方向と反対の方向に車体を旋回させることで実進行方向Pを要求進行方向Qに一致させた状態、すなわち、横向きの状態で走行することになるため、搭乗者によっては違和感を感じる場合がある。
そこで、第3の実施形態では、車体を左右に旋回させながらジグザグ走行を行うことで、車両正面と直進方向とをできるだけ一致させた走行を行うようにしたものである。
この第3の実施形態では、実進行方向を要求進行方向に対して左側と左側の交互に変更することでジグザグ走行をするもので、実進行方向がキャンバースラストの方向の側にある場合に車両正面方向が要求進行方向と一致することになる。
図10は第3の実施形態における車両の走行状態を表したものである。
図10において、各位置における車両を実線と点線の四角で表すものとし、実線はトルク補正により車両を旋回させた後の状態を表し、その状態のまま(トルク補正なしの同一車両向きのまま)で走行した後の状態を点線で表している。
またS1、S2、…は車両の重心位置、及びその位置の車両を表し、P1、P2…は実進行方向を表し、R1、R2、…は車両の正面方向を表し、Qは要求進行方向を表す。
図11は、第3実施形態における処理を表したフローチャートである。このフローチャートでは、第2実施形態と同様の処理には同一のステップ番号を付しその説明を適宜省略する。
以下、図10、図11を参照しながら第3実施形態における故障時の走行について説明する。
図10において、重心S1において車両のリンク機構が故障した場合、ECU161は、ステップ60からステップ91の処理を行う。
そしてECU161は、第1実施形態におけるステップ92と同様にしてズレ角φ1を算出すると共に、ステップ91で取得した車速vと算出したズレ角φ1から正面向き走行距離L2と位置補正走行距離L3を算出する(ステップ921)。
ここで正面向き走行距離L2は、車両の正面方向Rを要求進行方向Qと一致させた状態で走行する距離で、この間は要求進行方向Qからキャンバースラスト方向に車両重心Sが離れていく走行である。
位置補正走行距離L3は、要求進行方向Q上から正面向き走行距離L2だけ走行した車両位置(S2、S4、…)から、車両重心位置Sが当初の要求進行方向Q上に移動する迄の走行距離で、この間は車両重心Sが要求進行方向Qに接近していく走行である。
正面向き走行距離L2と位置補正走行距離L3は、算出したズレ角φ1と、横ズレ距離L1、位置修正角Φとから次の式により算出する。
L2=L1(1/sinφ1)
L3=L1(1/sin(Φ−φ1))
本実施形態における横ズレ距離L1は予め設定された値が使用される。この値は、第2の実施形態で説明した補正トルクΔTを算出する際に使用する横ズレ距離Lと同一の値を使用するが、異なる値を使用してもよい。
また、本実施形態における位置修正角Φは、ズレ角φよりも大きな値(Φ>φ1)であり、予め設定された固定値が使用される。
ただし、位置修正角Φは、車速vとキャンバースラストの大きさkのいずれか一方又は双方に応じて変化する関数としてもよい。この場合の位置修正角Φは、kが大きくなるほど大きくなり又は/及び車速が大きくなる程小さくなる関数により決定する。
ズレ角φ1、正面向き走行距離L2、位置補正走行距離L3を算出すると、ECU161は、距離LをL2に設定し(ステップ922)、距離Lだけ走行したか否かを監視する(ステップ993)。
この間の車両は、要求進行方向Qと車両正面Rとが一致した状態での走行となる。すなわち、図10の例では、車両位置S1からS2までの走行となる。
車両が正面向き走行距離L2だけ走行した場合(ステップ993;Y)、車両は要求進行方向Qから所定のズレ距離L1だけ横方向にずれたことになるので、ECU161は、第2実施形態と同様にして、補正トルクΔTにより両駆動輪11a、11bにトルク差を発生させる(ステップ93)。
但し、本実施形態の場合、車両位置が要求進行方向Qから横ズレ距離L1だけ移動した位置(図10のS2、S4の位置)である場合、すなわち、距離L=正面向き走行距離L2に設定されている場合、ECU161は、キャンバースラスト方向側の駆動輪に補正トルクΔTを加算する(位置修正用補正)。
一方、車両位置が要求進行方向Q上(図10のS3、S5の位置)である場合、ECU161は、キャンバースラスト方向と反対側の駆動輪に補正トルクΔTを加算する(向き修正用補正)。これにより、車両の正面方向は要求進行方向Qと一致する方向に旋回することになる。
次いでECU161は旋回角φ2を取得し(ステップ94)、旋回角φ2が位置修正角Φになったかを監視し(ステップ951)、等しくなければ(ステップ951;N)ステップ93に戻り、走行しながらの車体旋回を継続する。
一方、旋回角φ2が位置修正角Φになった場合(ステップ951;Y)、ECU161は、両駆動輪11a、11bの一方への補正トルクΔTによる補正を終了すると共に、距離Lの値を変更(ステップ86)。距離Lは、L=L2であればL=L3に変更し、L=L3であればL=L2に変更する。
そしてECU161は、終了か判断し(ステップ962)、終了していなければ(ステップ962;N)、ECU161は、ステップ923に戻ってジグザグ走行を継続する。

一方、終了であれば(ステップ962;Y)、ECU161は本実施形態によるジグザグ走行を終了する。終了は、例えば、車両が停止した場合に処理終了と判断する。
以上、本実施形態について説明したが、次のような変形を行うことが可能である。
まず、本実施形態では、キャンバー角を制御することにより駆動輪11a、11bを車軸に対して傾けたが、駆動輪11a、11bを路面に平行な平面内で傾けることにより、駆動輪11a、11bにスリップ角を付与するように構成することもできる。
この場合、駆動輪11a、11bのスリップ角を制御することにより倒立振り子車両に旋回力を発生させて、ホイールモータ12の故障による制御能力の低下を補うことができる。
更に、キャンバー角とスリップ角の両方を制御することにより、駆動輪11a、11bに車軸に対する傾きを与えてもよい。
また、本実施形態では、リンク機構30で構成される四角形構造を平行四辺形に変形することにより、駆動輪11a、11bの両方に同じキャンバー角を付与したが、これに限定せず、駆動輪11a、11bのそれぞれに個々のキャンバー角を付与するように構成することもできる。
また、本実施形態では、リンク機構30によって搭乗部13にキャンバー角と等しい傾斜を付与したが、これに限定せず、搭乗部13の傾斜機構をリンク機構30とは別に設け、搭乗部13の傾きを個別に制御するように構成することもできる。
また、本実施形態の車両には、操縦装置30が配置されているが、予め決められた走行データに従って自動走行する車両の場合には、操縦装置30に代えて走行データ取得部が配設される。走行データ取得部は、例えば、半導体メモリ等の各種記憶媒体から走行データを読み取る読み取り手段で構成し、または/及び、無線通信により外部から走行データを取得する通信制御手段で構成するようにしてもよい。
なお、図1において、搭乗部13には人が搭乗している場合について表示しているが、必ずしも人が運転する車両には限定されず、荷物だけを乗せて外部からのリモコン操作等により走行や停止をさせる場合、荷物だけを乗せて走行データに従って走行や停止をさせる場合、更には何も搭乗していない状態で走行や停止をする場合であってもよい。
以上に説明した本実施形態により次のような効果を得ることができる。
(1)ホイールモータ12の一方に故障が発生した場合でも、キャンバー角を制御することにより運転者の意思通りに走行状態(直進、右旋回、左旋回など)を制御することができる。
(2)キャンバー角の制御に故障が発生した場合でも、ホイールモータ12a、12bのトルクを制御することにより運転者の意思通りに走行状態(直進、右旋回、左旋回など)を制御することができる。
(3)上記(1)、(2)の故障時に、運転者は倒立振り子車両を安全な場所(道路の脇など)へ誘導して停止することができる。
本実施形態の車両の外観構成を例示した図である。 リンク機構を説明するための図である。 倒立振り子車両の制御システムを説明するための図である。 故障パターン1を説明するための図である。 故障パターン2を説明するための図である。 故障パターン1の場合の危険回避処理手順について説明するためのフローチャートである。 故障パターン2の場合の危険回避処理手順について説明するためのフローチャートである。 第2実施形態における、リンク機構が故障した場合の車両の動きを表した説明図である。 第2実施形態における、伸縮アクチュエータが故障した場合の処理を表したフローチャートである。 第3実施形態における、リンク機構が故障した場合の車両の動きを表した説明図である。 第3実施形態における、伸縮アクチュエータが故障した場合の処理を表したフローチャートである。
符号の説明
11a 駆動輪
11b 駆動輪
12a ホイールモータ
12b ホイールモータ
13 搭乗部
14 支持部材
15 操縦装置
16 制御ユニット
17 表示・操作部
18 伸縮アクチュエータ
19 バランサアクチュエータ
20 姿勢センサ
121 ホイールモータカバー
131 座面部
161 ECU
162 ホイールモータECU

Claims (7)

  1. 同一軸線上の車軸に配置された左右の駆動輪を個別に駆動する駆動手段と、
    前記駆動輪の少なくとも一方を前記車軸に対して傾ける駆動輪傾斜手段と、
    前記駆動手段と前記駆動輪傾斜手段の故障を検出する故障検出手段と、
    前記故障検出手段によって、前記駆動手段と、前記駆動輪傾斜手段と、のうち一方の手段に故障が検出された場合に、当該故障により生じる車両進行方向のズレを他方の手段を用いて修正する制御手段と、
    を具備したことを特徴とする車両。
  2. 操作者から進行方向の指示を受け付ける進行方向受付手段を具備し、
    前記制御手段は、車両の進行方向が前記受け付けた進行方向となるように前記他方の手段を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両。
  3. 荷物や乗員などの重量体を乗せる搭乗部を備え、旋回時には、前記搭乗部を旋回内輪側へ傾斜させることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の車両。
  4. 前記駆動輪傾斜手段の故障を検出した場合に、前記駆動輪の傾斜を固定する傾斜固定手段を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の車両。
  5. 同一軸線上の車軸に配置された左右の駆動輪を個別に駆動する駆動手段と、
    前記駆動輪の少なくとも一方を前記車軸に対して傾ける駆動輪傾斜手段と、
    前記駆動輪傾斜手段の故障を検出する故障検出手段と、
    前記故障を検出した場合に、前記駆動輪の傾斜によって横方向に生じる横方向力側の駆動輪の駆動トルクに補正トルクを加算する制御手段と、
    を具備したことを特徴とする車両。
  6. 搭乗者が要求する要求進行方向と、前記駆動輪の傾斜によって実際に走行する実進行方向とのズレ角を算出するズレ角算出手段と、
    前記補正トルクの加算により旋回する車両の旋回角を検出する旋回角検出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、検出した旋回角がズレ角と一致するまで補正トルクを加算する、ことを特徴とする請求項5に記載の車両。
  7. 搭乗者が要求する要求進行方向と、前記駆動輪の傾斜によって実際に走行する実進行方向とのズレ角を算出するズレ角算出手段と、
    前記補正トルクの加算により旋回する車両の旋回角を検出する旋回角検出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、検出した旋回角がズレ角より大きい位置修正角と一致するまで補正トルクを加算する位置修正用補正と、前記横方向力側と反対側の駆動輪の駆動トルクに補正トルクを加算する向き修正用補正とを交互に行う、
    ことを特徴とする請求項5に記載の車両。
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