JP4868074B2 - オイルドレン構造 - Google Patents
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上記タイミングチェーンが配設される側のエンジンブロックの側壁と上記チェーンカバーの内壁とで囲まれる空間内、いわばチェーンカバーの内側には、タイミングチェーンを潤滑するための潤滑油や、同タイミングチェーンの張力を調整する油圧式テンショナから排出された潤滑油等が飛散している。また、チェーンカバーの内側には、シリンダヘッドを経由した潤滑油等が排出されることもある。
各請求項に記載の発明は、クランクシャフトの回転をカムシャフトに伝達するタイミングチェーンが配設される側のエンジンブロックの側壁と前記タイミングチェーンを覆うチェーンカバーの内壁とで囲まれることにより、チェーンカバーの内側空間が形成され、前記内側空間を、潤滑油をオイルパン側に導くオイルドレン通路と前記タイミングチェーンが配設されるチェーン配設空間とに区画する仕切壁が設けられ、当該仕切壁の一部に開口部を設けた。
図1に、エンジンの側面についてその一部を示す。
そして、同エンジンは、シリンダが形成されたシリンダブロック20、このシリンダブロック20の下方に固定されるクランクケース30、同クランクケース30の下方に固定されるオイルパン40、上記シリンダブロック20の上方に固定されるシリンダヘッド、同シリンダヘッドの上方に固定されるヘッドカバーなどを備えている。そして、シリンダブロック20、クランクケース30、及びシリンダヘッドにてエンジンブロック100が構成されている。
また、エンジンブロック100の側壁、より具体的には、タイミングチェーン200が配設される側のシリンダブロック20の側壁21には、シリンダヘッドを経由した潤滑油が排出される排出口104が形成されている。この排出口104は、シリンダブロック20の中央付近を基準にして上記外周部101寄りに形成されており、上記側壁21から円筒状に突出されている。
より詳細には、同図2や図4に示すように、エンジンブロック100の側壁に設けられた上記シリンダ側リブ22には、部分的に高さが低くされた第1凹部22bが形成されている。また、カバー側リブ52にあって先の第1凹部22bに対向する部位には、同カバー側リブ52にあって部分的に高さが低くされた第2凹部52bが形成されている。これにより、シリンダ側リブ22の先端とカバー側リブ52の先端とは一部が離間されており、この離間された部位、すなわち第1凹部22b及び第2凹部52bによって上記開口部61が形成されている。また、先の図1に示すように、開口部61は、エンジンブロックの上方から落下してくる潤滑油Cが仕切壁60に当たる部位、特に、仕切壁60に向けて落下してくる潤滑油の量が最も多い部位に形成されている。
まず、チェーンカバー50の内側には、タイミングチェーン200を潤滑するための潤滑油や、同タイミングチェーン200の張力を調整する油圧式テンショナから排出された潤滑油等が飛散しており、またシリンダヘッドを経由した潤滑油等が排出される。
(1)クランクシャフト14の回転をカムシャフトに伝達するタイミングチェーン200が配設される側のエンジンブロックの側壁とチェーンカバー50の内壁51とで囲まれる空間内の潤滑油をオイルパン40側に導くオイルドレン通路70の構造において、同オイルドレン通路70を形成する仕切壁60の一部に開口部61を設けるようにしている。そのため、オイルドレン通路70を形成する仕切壁60の外側を流れる潤滑油を上記開口部61から仕切壁60の内部に取り込むことが可能になり、そうした潤滑油についてもオイルパン40に戻すことができるようになる。従って、チェーンカバー50内の潤滑油への気泡の混入を好適に抑えることができるようになる。
・シリンダ側リブ22及びカバー側リブ52のそれぞれについて、部分的に高さの低い部位を設けることにより上記開口部61を形成するようにしたが、図5に示すように、部分的に高さの低い部位をカバー側リブ52にのみ形成するようにしたり、図6に示すように、部分的に高さの低い部位をシリンダ側リブ22にのみ形成するようにしてもよい。
Claims (3)
- クランクシャフトの回転をカムシャフトに伝達するタイミングチェーンが配設される側のエンジンブロックの側壁と前記タイミングチェーンを覆うチェーンカバーの内壁とで囲まれることにより、チェーンカバーの内側空間が形成され、
前記内側空間を、潤滑油をオイルパン側に導くオイルドレン通路と前記タイミングチェーンが配設されるチェーン配設空間とに区画する仕切壁が設けられ、当該仕切壁の一部に開口部を設け、
前記仕切壁は、前記チェーンカバーの内壁に設けられたリブと前記エンジンブロックの側壁に設けられたリブとを当接させることにより形成され、
前記開口部は、前記エンジンブロックの側壁に設けられた前記リブと前記チェーンカバーの内壁に設けられた前記リブとを一部離間させることにより形成される
ことを特徴とするオイルドレン構造。 - クランクシャフトの回転をカムシャフトに伝達するタイミングチェーンが配設される側のエンジンブロックの側壁と前記タイミングチェーンを覆うチェーンカバーの内壁とで囲まれることにより、チェーンカバーの内側空間が形成され、
前記内側空間を、潤滑油をオイルパン側に導くオイルドレン通路と前記タイミングチェーンが配設されるチェーン配設空間とに区画する仕切壁が設けられ、当該仕切壁の一部に開口部を設け、
前記仕切壁は、前記チェーンカバーの内壁に設けられて前記エンジンブロックの側壁に当接するリブにて形成され、
前記開口部は、前記チェーンカバーの内壁に設けられた前記リブの一部を前記エンジンブロックの側壁から離間させることにより形成される
ことを特徴とするオイルドレン構造。 - クランクシャフトの回転をカムシャフトに伝達するタイミングチェーンが配設される側のエンジンブロックの側壁と前記タイミングチェーンを覆うチェーンカバーの内壁とで囲まれることにより、チェーンカバーの内側空間が形成され、
前記内側空間を、潤滑油をオイルパン側に導くオイルドレン通路と前記タイミングチェーンが配設されるチェーン配設空間とに区画する仕切壁が設けられ、当該仕切壁の一部に開口部を設け、
前記仕切壁は、前記エンジンブロックの側壁に設けられて前記チェーンカバーの内壁に当接するリブにて形成され、
前記開口部は、前記エンジンブロックの側壁に設けられた前記リブの一部を前記チェーンカバーの内壁から離間させることにより形成される
ことを特徴とするオイルドレン構造。
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