JP4867959B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

情報処理装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4867959B2
JP4867959B2 JP2008210065A JP2008210065A JP4867959B2 JP 4867959 B2 JP4867959 B2 JP 4867959B2 JP 2008210065 A JP2008210065 A JP 2008210065A JP 2008210065 A JP2008210065 A JP 2008210065A JP 4867959 B2 JP4867959 B2 JP 4867959B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
failure
timing
node
component
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008210065A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010044713A (ja
Inventor
紀一 山田
康二 足立
弘毅 上床
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2008210065A priority Critical patent/JP4867959B2/ja
Publication of JP2010044713A publication Critical patent/JP2010044713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4867959B2 publication Critical patent/JP4867959B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
画像形成装置の多機能化、高機能化及び高性能化により故障の態様が複雑化した結果、習熟した専門家であっても故障原因の特定が困難となった。そのため、画像形成装置の故障原因の特定を支援する故障診断システム等が必要となる。
このような機能を有する故障診断システム等として、入力されたデータと知識ベースに予め定められた規則とを照合して故障原因を推論する故障推論装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この知識ベースは故障推論に必要な知識として縦列に結果を横列に原因を表した二次元のテーブル形式で規則を表現している。
特開平5−298105号公報
ところで、上記のような故障推論装置では、故障推論の精度は予め定められる規則により左右されることになる。
本発明は、障害の発生原因を特定する際の精度の向上を実現する情報処理装置及びプログラムの提供を、その目的の一つとする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る情報処理装置は、対象となる装置で過去に発生した障害を識別する障害識別情報を取得する障害識別手段と、前記障害の発生タイミングを取得する発生タイミング取得手段と、前記装置に含まれる部品の過去のタイミングにおける状態を取得する状態取得手段と、前記タイミングが前記発生タイミングに基づくタイミング条件を満足するか否かを判定するタイミング判定手段と、前記状態取得手段により取得された状態が所定状態であるか否かを判定する状態判定手段と、前記タイミング判定手段と前記状態判定手段により所定の判定結果が得られた場合に、前記障害識別情報により識別される障害を前記部品に関連付ける関連付け手段と、を含むことを特徴とする。ここで、関連付け手段は、例えば、前記状態取得手段により取得された状態が所定状態であるとの判定結果と前記タイミングがタイミング条件を満足するとの判定結果が得られた場合に、前記障害特定手段により特定された障害を前記部品に関連付ける。
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る情報処理装置は、対象となる装置で過去に発生した障害を識別する障害識別情報を取得する障害識別手段と、前記障害の発生タイミングを取得する発生タイミング取得手段と、前記装置に含まれる部品が交換されたタイミングを取得するタイミング取得手段と、前記タイミングが前記発生タイミングに基づくタイミング条件を満足するか否かを判定するタイミング判定手段と、前記タイミング判定手段により所定の判定結果が得られた場合に、前記障害識別情報により識別される障害を前記部品に関連付ける関連付け手段と、を含むことを特徴とする。ここで、関連付け手段は、例えば、前記タイミングがタイミング条件を満足するとの判定結果が得られた場合に、前記障害特定手段により特定された障害を前記部品に関連付ける。
また、請求項3の発明に係る情報処理装置は、前記タイミング条件が、前記タイミングと前記発生タイミングとの時間差に関する条件であること、を特徴とする。
また、請求項4の発明に係る情報処理装置は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記障害識別手段により取得された障害識別情報に関連付けて、該障害識別情報が取得された場合に前記所定の判定結果が得られた回数を記憶手段に記憶させる回数記憶手段と、前記記憶手段に記憶される回数に基づいて、該回数に関連付けられた障害の発生原因が前記部品である確率を算出する算出手段と、をさらに含むことを特徴とする。
また、請求項5の発明に係るプログラムは、対象となる装置で過去に発生した障害を識別する障害識別情報を取得する障害識別手段、前記障害の発生タイミングを取得する発生タイミング取得手段、前記装置に含まれる部品の過去のタイミングにおける状態を取得する状態取得手段、前記タイミングが前記発生タイミングに基づくタイミング条件を満足するか否かを判定するタイミング判定手段、前記状態取得手段により取得された状態が所定状態であるか否かを判定する状態判定手段、前記タイミング判定手段と前記状態判定手段により所定の判定結果が得られた場合に、前記障害識別情報により識別される障害を前記部品に関連付ける関連付け手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
また、請求項6の発明に係るプログラムは、対象となる装置で過去に発生した障害を識別する障害識別情報を取得する障害識別手段、前記障害の発生タイミングを取得する発生タイミング取得手段、前記装置に含まれる部品が交換されたタイミングを取得するタイミング取得手段、前記タイミングが前記発生タイミングに基づくタイミング条件を満足するか否かを判定するタイミング判定手段、前記タイミング判定手段により所定の判定結果が得られた場合に、前記障害識別情報により識別される障害を前記部品に関連付ける関連付け手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
なお、上記プログラムは、インターネットなどの通信ネットワークを介して提供されてもよいし、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な各種情報記録媒体に格納されて提供されてもよい。
また、上記プログラムは、コンピュータ読み取り可能な情報記録媒体に記憶されてもよい。情報記録媒体としては、例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、MD、DVD−ROM、ICカードなどを用いることができる。
請求項1,請求項2,請求項5,請求項6の発明によれば、 本発明は、障害の発生原因を特定する際の精度の向上が、実現される。
また、請求項3、4の発明によれば、本構成を有していない場合に比して、障害の発生原因を特定する際の精度のさらなる向上が実現される。
[1.実施形態1]
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1−1.構成]
図1は実施形態1に係る情報処理装置の構成を示す図である。本実施形態では、情報処理装置は、スキャナとプリンタとを備えた画像形成装置2として実現される。同図に示すように、画像形成装置2は、CPU4、ROM6、RAM8、スキャナ10、プリンタ12、及びセンサ部14を備える。これらは、データバス15を介して通信可能に接続されている。なお、ここでは図示していないが、画像形成装置2は、情報を表示したり情報を入力したりするためのタッチパネル等も備える。
CPU4は、ROM6に格納されている基本プログラムやRAM8に格納されているアプリケーションプログラムに従って動作する。例えば、CPU4は、ROM6やRAM8に格納されている情報を用いて演算する。
ROM6は、上記基本プログラムを格納する。基本プログラムとは、画像形成装置2の基本機能(例えば、画像読取機能や印刷機能や障害報知機能等を実現するプログラムである。例えば、基本プログラムは、画像形成装置2の製造者により予めROM6に格納される。
RAM8は、上記アプリケーションプログラムを格納する。アプリケーションプログラムは、画像形成装置2の利用者により格納される。ここで、アプリケーションプログラムは、CD−ROM等の情報記憶媒体から読み出されたものであってもよし、インターネット等の通信手段を介して取得されたものであってもよい。なお、RAM8は、CPU4のワークメモリとしても動作する。
スキャナ10は、例えば、公知のフラットヘッドスキャナである。スキャナ10は、CPU4の指示に従い動作する。例えば、スキャナ10は、紙媒体に記載された画像を読み取り、該画像の画像データを生成する。
プリンタ12は、例えば、公知のレーザープリンタである。プリンタ12は、CPU4の指示に従い動作する。例えば、プリンタ12は、画像データにより示される画像を紙媒体に印刷する。
センサ部14は、スキャナ10やプリンタ12を構成する各部品に設置されたセンサやレジスタである。センサ部14は、各部品の状態を示す信号を出力する。以下、ある部品に設置されたセンサ/レジスタのことを、その部品のセンサ/レジスタと記載する。
[1−2.機能ブロック]
図2は、画像形成装置2にて実現される機能群を示す機能ブロック図である。同図に示すように、画像形成装置2は、障害検知部16と、障害報知部18と、障害識別部20と、状態取得部22と、状態判定部24と、診断モデル更新部26と、を機能的に含む。障害検知部16と、障害報知部18と、は画像形成装置2の基本機能のうちの障害報知機能に関する。障害検知部16と障害報知部18とは、CPU4が上記基本プログラムを実行することによって実現される。また、障害識別部20と、状態取得部22と、状態判定部24と、診断モデル更新部26とは、CPU4が上記アプリケーションプログラムを実行することによって実現される。
[障害検知部]
障害検知部16は、CPU4とRAM8とを主として実現される。障害検知部16は、所定時間間隔で各センサ/レジスタが出力している信号を取得し、取得した信号の値に基づいて、障害の発生を検知する。
[障害報知部]
障害報知部18は、CPU4とタッチパネルを主として実現される。障害報知部18は、障害検知部16が障害の発生を検知した場合に、該障害を識別するフェイルコード(障害識別情報)を出力する。
[障害識別部]
障害識別部20(障害識別手段)は、CPU4を主として実現される。障害識別部20は、画像形成装置2(装置)で障害が発生した場合に、該障害のフェイルコードを取得する。本実施形態では、障害識別部20は、障害報知部18により出力されたフェイルコードを取得する。
[状態取得部]
状態取得部22(状態取得手段)は、CPU4を主として実現される。状態取得部22は、障害識別部20によりフェイルコードが取得された場合に、画像形成装置2に含まれる部品の状態を取得する。本実施形態では、状態取得部22は、障害識別部20によりフェイルコードが取得された場合に、各センサ/レジスタが出力している信号を取得する。
[状態判定部]
状態判定部24(状態判定手段)は、CPU4とRAM8とを主として実現される。状態判定部24は、状態取得部22により取得された状態が故障状態(所定状態)であるか否かを判定する。
本実施形態では、状態判定部24は、故障条件記憶部を含む。図3は故障条件記憶部の一例を示す。同図に示すように、故障条件記憶部は、各部品に関連付けて、該部品の故障条件を記憶する。ここで、故障条件とは、状態取得部22がセンサ/レジスタから取得した信号の値に関する条件である。例えば、ある部品の故障条件は、該部品のセンサ/レジスタから状態取得部22が取得した信号の値の条件となる。
こうした上で、状態判定部24は、部品ごとに、状態取得部22により取得された状態が「その部品の故障条件を満足する状態」、すなわち、故障状態であるか否かを判定する。すなわち、状態判定部24は、部品ごとに、該部品のセンサ/レジスタから取得された信号の値が、該部品の故障条件を満足するか否かを判定する。その結果、障害識別部20によって取得されたフェイルコードにより識別される障害の発生原因である可能性がある部品が特定される。
[診断モデル更新部]
診断モデル更新部26は、CPU4とRAM8とを主として実現される。診断モデル更新部26(関連付け手段)は状態判定部24により部品の状態が故障状態であるとの判定結果(所定の判定結果)が得られた場合に、障害識別部20により取得されたフェイルコードにより識別される障害を該部品に関連付ける。すなわち、障害識別部20により取得されたフェイルコードを、状態判定部24により故障状態であると判定された部品に関連付ける。以下、「障害識別部20により取得されたフェイルコード」を対象フェイルコードと呼び、「状態判定部24により故障状態であると判定された部品」を対象部品と呼ぶ。
ここでは、「対象フェイルコードを対象部品に関連付ける」とは、対象フェイルコードの障害ノードを子ノードとし、対象部品の部品ノードを親ノードとするベイジアンネットワークを生成することをいう。
図4は、診断モデル情報により示されるベイジアンネットワークを示す。診断モデル情報は、例えば、RAM8や画像形成装置2とは別に設けられたデータベースサーバに格納される。同図に示すように、このベイジアンネットワークは、画像形成装置2で発生した障害のフェイルコードをノード名とするノード(以下、障害ノード)と、画像形成装置2の各部品の部品名をノード名とするノード(以下、部品ノード)と、を含む。診断モデル情報は、各ノードのノード情報を含む。各ノードのノード情報は、そのノードに関する情報(例えば、そのノードのノード名、そのノードの親ノード、及び、そのノードの事象の発生原因が親ノードの事象である条件付確率など)を含む。診断モデル情報は、例えば、XMLBIF形式で記述される。以下、あるフェイルコードをノード名とする障害ノードを、そのフェイルコードの障害ノードと呼び、ある部品の部品名をノード名とする部品ノードを、その部品の部品ノードと記載する。
診断モデル更新部26は、ベイジアンネットワークにおいて、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが、対象部品の部品ノードでない場合、該障害ノードの親ノードが該部品ノードとなるよう診断モデル情報を更新する。例えば、対象フェイルコードの障害ノード自体がベイジアンネットワークにない場合、該障害ノードのノード情報を診断モデル情報に追加する。この場合、対象フェイルコードの障害ノードのノード情報に、該障害ノードの親ノードとして対象部品の部品名を含めたり、条件付確率として所定の確率Pdを含めたりする。また、例えば、対象フェイルコードの障害ノードがベイジアンネットワークにあるものの、該障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合、該障害ノードのノード情報に、該障害ノードの親ノードとして対象部品の部品名を追加する。
こうして、診断モデル更新部26は、実際に発生した障害のフェイルコードのみをベイジアンネットワークに含める。また、ベイジアンネットワークにおいて、各障害のフェイルコードを、該障害の発生原因となりうる部品に関連付ける。
[1−3.フローチャート]
図5は、画像形成装置2において実行される処理のうち本発明に関連するものを示すフロー図である。CPU4は、アプリケーションプログラムに従って、図5に示す処理を実行する。なお、この処理は、障害の発生を検知したCPU4がフェイルコードを基本プログラムに従って出力した場合に実行される。
CPU4(障害識別手段)は、フェイルコードを取得する(S101)。以下、S101のステップで取得したフェイルコードを対象フェイルコードと呼ぶ。そして、CPU4(状態取得手段)は、各部品の状態を取得する(S102)。すなわち、各センサ/レジスタが出力している信号を取得する。そして、CPU4は、各部品について、その状態が故障状態であるか否かを判定することにより、故障状態にある部品を特定する(S103)。具体的には、各部品に設置されたセンサ/レジスタから取得した信号の値が、該部品の故障条件を満足するか否かを判定することにより、信号の値が故障条件を満足する部品を特定する。以下、S103のステップで特定した部品を対象部品と呼ぶ。
そして、CPU4は、各対象部品について、S104以降のステップを実行する。
すなわち、CPU4は、診断モデル情報を参照し、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが、対象部品の部品ノードであるか否かを判定する(S104)。対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードである場合(S104のY)、他の対象部品について、S104以降のステップを実行する。
一方、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合(S104のN)、CPU4は、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードとなるよう診断モデル情報を更新する(S105)。例えば、対象フェイルコードの障害ノード自体がベイジアンネットワークにない場合、該障害ノードのノード情報を診断モデル情報に追加する。この場合、対象フェイルコードの障害ノードのノード情報に、該障害ノードの親ノードとして対象部品の部品名を含めたり、条件付確率として所定の確率Pdを含めたりする。また、例えば、対象フェイルコードの障害ノードがベイジアンネットワークにあるものの、該障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合、該障害ノードのノード情報に、該障害ノードの親ノードとして対象部品の部品名を追加する。
[1−4.まとめ]
以上のように、画像形成装置2では、実際に発生した障害のフェイルコードのみがベイジアンネットワークに含められる。従って、未発生の障害のフェイルコードまでもがベイジアンネットワークに含められる場合に比して、ベイジアンネットワークの小型化が実現される。また、ベイジアンネットワークにおいて、フェイルコードは、そのフェイルコードにより識別される障害の発生原因となりうる部品に関連付けられる。従って、ベイジアンネットワークを用いて障害の発生原因を特定する際の精度の向上も実現される。
[1−5.変形例]
CPU4(回数記憶手段)は、S101のステップで取得したフェイルコードと、S103のステップで故障状態であると判定された部品の部品名と、に関連付けて、図6に示すように、該フェイルコードを取得した場合に該部品名により識別される部品が故障状態であると判定した回数NをRAM8やデータベースサーバ等の記憶手段に記憶するようにしてもよい。こうした上で、CPU4(算出手段)は、回数Nに基づいて、該回数Nに関連付けられたフェイルコードにより識別される障害の発生原因が該回数Nに関連付けられた部品名により識別される部品である確率を算出するようにしてもよい。以下この態様について説明する。
この態様では、例えば、各フェイルコードに関連付けて、該フェイルコードをCPU4が取得した回数N1をRAM8等に記憶しておく。
こうした上で、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合(S104のN)と、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードである場合(S104のY)とで以下の処理を実行する。すなわち、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合(S104のN)、CPU4は、対象フェイルコードと対象部品の部品名とに関連付けて回数Nの初期値1を記憶手段に記憶する。そして、回数Nを対象フェイルコードに関連付けられた回数N1で除算することにより、対象フェイルコードにより識別される障害の発生原因が対象部品である確率Pを算出する。そして、S105のステップにおいて、対象フェイルコードの障害ノードのノード情報に、条件付確率として、上記確率Pdではなく上記確率Pを含めるようにする。一方、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードである場合(S104のY)、CPU4は、対象フェイルコードと対象部品の部品名とに関連付けられた回数Nをインクリメントする。そして、CPU4は、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合と同様にして、確率Pを算出する。そして、対象フェイルコードの障害ノードのノード情報に含まれる条件付確率を、上記確率Pに更新する。
[2.実施形態2]
以下、実施形態2について説明する。
[2−1.構成]
実施形態2に係る情報処理装置の構成は、図1の画像形成装置2と同様である。但し、実施形態2では、CPU4が基本プログラム及びアプリケーションプログラムを実行することによって画像形成装置2にて実現される機能が、実施形態1とは異なる。
[2−2.機能ブロック]
図7は、実施形態2において画像形成装置2で実現される機能群を示す機能ブロック図である。同図に示すように、画像形成装置2は、障害履歴記憶部30と、状態履歴記憶部32と、障害識別部20と、発生タイミング取得部34と、状態取得部22と、タイミング判定部36と、状態判定部24と、診断モデル更新部26と、を含む。障害履歴記憶部30と、状態履歴記憶部32と、はCPU4が基本プログラムを実行することにより実現される。その他の機能は、CPU4がアプリケーションプログラムを実行することにより実現される。
[障害履歴記憶部]
障害履歴記憶部30は、RAM8を主として実現される。障害履歴記憶部30は、画像形成装置2(装置)にて発生した障害の履歴を示す障害履歴を記憶する。図8は、障害履歴の一例を示す。同図に示すように、障害履歴は、障害レコードを複数含む。障害レコードは、発生した障害のフェイルコード(障害識別情報)と、該障害の発生した発生タイミングと、を含む。
[状態履歴記憶部]
状態履歴記憶部32は、RAM8を主として実現される。状態履歴記憶部32は、過去の複数のタイミングにおいて各センサ/レジスタが出力していた信号の値の履歴を示す状態履歴を記憶する。図9は、状態履歴の一例を示す。同図に示すように、状態履歴は、状態レコードを複数含む。状態レコードは、タイミングと、そのタイミングにおいて各センサ/レジスタが出力していた信号の値と、を含む。
[障害識別部]
障害識別部20は、CPU4を主として実現される。障害識別部20は、画像形成装置2(装置)で過去に発生した障害のフェイルコードを取得する。本実施形態では、処理対象の障害レコードからフェイルコードを読み出して取得する。
[発生タイミング取得部]
発生タイミング取得部34は、CPU4を主として実現される。発生タイミング取得部34は、画像形成装置2で過去に発生した障害の発生タイミングを取得する。本実施形態では、発生タイミング取得部34は、処理対象の障害レコードから発生タイミングを読み出して取得する。
[状態取得部]
状態取得部22は、CPU4を主として実現される。状態取得部22は、画像形成装置2に含まれる各部品の過去のタイミングにおける状態を取得する。本実施形態では、CPU4は、処理対象の状態レコードから、各センサ/レジスタが出力していた信号の値を取得する。
[タイミング判定部]
タイミング判定部36は、CPU4を主として実現される。タイミング判定部36は、処理対象の状態レコードに含まれるタイミングが発生タイミング取得部34により取得された発生タイミングに基づくタイミング条件を満足するか否かを判定する。本実施形態では、タイミング条件は、処理対象の状態レコードに含まれるタイミングと、発生タイミング取得部34により取得された発生タイミングと、の時間差に関する条件である。具体的には、タイミング判定部36は、上記時間差が所定閾値TH以内であるか否かを判定する。
[状態判定部]
状態判定部24は、CPU4とRAM8とを主として実現される。状態判定部24は、状態取得部22により取得された各部品の状態が故障状態(所定状態)であるか否かを判定する。本実施形態でも、状態判定部24は、図3に示す故障条件記憶部を含む。こうした上で、状態判定部24は、部品ごとに、状態取得部22により取得された状態が「その故障条件を満足する状態」、すなわち故障状態であるか否かを判定する。すなわち、状態判定部24は、部品ごとに、該部品のセンサ/レジスタの信号の値が、該部品の故障条件を満足するか否かを判定する。その結果、障害識別部20により取得されたフェイルコードにより識別される障害の発生原因となりうる部品が特定される。
[診断モデル更新部]
診断モデル更新部26は、CPU4とRAM8とを主として実現される。診断モデル更新部26は、実施形態1と同様にして、「障害識別部20により取得されたフェイルコード」(以下、対象フェイルコード)を、「状態判定部24により故障状態であると判定された部品」(以下、対象部品)に関連付ける。すなわち、実施形態1と同様にして、記憶手段(RAM8やデータベースサーバ)に格納される診断モデル情報を更新する。但し、本実施形態では、タイミング判定部36により処理対象の状態レコードに含まれるタイミングがタイミング条件を満足するとの判定結果が得られた場合に、対象フェイルコードを対象部品に関連付ける。
[2−3.フローチャート]
図10は、画像形成装置2において実行される処理のうち本発明に関連するものを示すフロー図である。CPU4は、アプリケーションプログラムに従って、図10に示す処理を実行する。この処理は、各障害レコードを対象に実行される。
CPU4(障害識別手段)は、処理対象の障害レコードからフェイルコードを取得する(S201)。以下、S201のステップで取得したフェイルコードを対象フェイルコードと呼ぶ。また、CPU4(発生タイミング取得手段)は、処理対象の障害レコードに含まれる発生タイミングを取得する(S202)。そして、CPU4は、各状態レコードを対象にS203以降のステップを実行する。
すなわち、CPU4(状態取得手段)は、処理対象の状態レコードに含まれるタイミングがS202のステップで取得した発生タイミングに基づくタイミング条件を満足するか否かを判定する(S203)。具体的には、処理対象の状態レコードに含まれるタイミングとS202のステップで取得した発生タイミングとの時間差が所定閾値TH以内であるか否かを判定する。
そして、処理対象の状態レコードに含まれるタイミングがS202のステップで取得した発生タイミングに基づくタイミング条件を満足しない場合、すなわち、該タイミングと該発生タイミングとの時間差がTHより大きい場合(S203のN)、他の状態レコードを対象にS203以降のステップを実行する。
一方、処理対象の状態レコードに含まれるタイミングがS202のステップで取得した発生タイミングに基づくタイミング条件を満足する場合、すなわち、該タイミングと該発生タイミングとの時間差がTH以下である場合(S203のY)、処理対象の状態レコードに含まれる各部品の状態を取得する(S204)。すなわち、各センサ/レジスタが出力している信号を取得する。そして、CPU4は、各部品について、その状態が故障状態であるか否かを判定することにより、故障状態にある部品を特定する(S205)。具体的には、処理対象の状態レコードに含まれる各部品に設置されたセンサ/レジスタからの信号の値が、該部品の故障条件を満足するか否かを判定することにより、信号の値が故障条件を満足する部品を特定する。以下、S205のステップで特定した部品を対象部品と呼ぶ。
そして、CPU4は、各対象部品について、S206以降のステップを実行する。
すなわち、診断モデル情報を参照し、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが、対象部品の部品ノードであるか否かを判定する(S206)。対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードである場合(S206のY)、他の対象部品を対象に、S206以降のステップを実行する。
一方、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合(S206のN)、CPU4は、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードとなるよう診断モデル情報を更新する(S207)。例えば、対象フェイルコードの障害ノード自体がベイジアンネットワークにない場合、該障害ノードのノード情報を診断モデル情報に追加する。この場合、対象フェイルコードの障害ノードのノード情報に、該障害ノードの親ノードとして対象部品の部品名を含めたり、条件付確率として所定の確率Pdを含めたりする。また、例えば、対象フェイルコードの障害ノードがベイジアンネットワークにあるものの、該障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合、該障害ノードのノード情報に、該障害ノードの親ノードとして対象部品の部品名を追加する。
[2−4.まとめ]
以上のように、画像形成装置2では、実際に発生した障害のフェイルコードのみがベイジアンネットワークに含められる。従って、未発生の障害のフェイルコードまでもがベイジアンネットワークに含められる場合に比して、ベイジアンネットワークの小型化が実現される。また、ベイジアンネットワークにおいて、フェイルコードは、そのフェイルコードにより識別される障害の発生原因となりうる部品に関連付けられる。従って、ベイジアンネットワークを用いて障害の発生原因を特定する際の精度の向上も実現される。
[2−5.変形例]
CPU4(回数記憶手段)は、S201のステップで取得したフェイルコードと、S205のステップで故障状態であると判定された部品の部品名と、に関連付けて、図6に示すように、S201のステップで該フェイルコードを取得した場合にS205のステップで該部品名により識別される部品が故障状態であると判定した回数NをRAM8やデータベースサーバなどの記憶手段に記憶するようにしてもよい。こうした上で、CPU4(算出手段)は、記憶手段に記憶される回数Nに基づいて、該回数Nに関連付けられたフェイルコードにより識別される障害の発生原因が該回数Nに関連付けられた部品名により識別される部品である確率を算出するようにしてもよい。以下この態様について説明する。
この態様でも、各フェイルコードに関連付けて、該フェイルコードをCPU4が取得した回数N1をRAM8等に記憶しておく。
こうした上で、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合(S206のN)と、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードである場合(S206のY)とで以下の処理を実行する。すなわち、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合(S206のN)、CPU4は、対象フェイルコードと対象部品の部品名とに関連付けて回数Nの初期値1を記憶手段に記憶する。そして、回数Nを対象フェイルコードに関連付けられた回数N1で除算することにより、対象フェイルコードにより識別される障害の発生原因が対象部品である確率Pを算出する。そして、S207のステップにおいて、対象フェイルコードの障害ノードのノード情報に、条件付確率として、上記確率Pdではなく上記確率Pを含めるようにする。一方、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードである場合(S206のY)、CPU4は、対象フェイルコードと対象部品の部品名とに関連付けられた回数Nをインクリメントする。そして、CPU4は、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合と同様にして、確率Pを算出する。そして、対象フェイルコードの障害ノードのノード情報に含まれる条件付確率を、上記確率Pに更新する。
[3.実施形態3]
以下、実施形態3について説明する。
[3−1.構成]
実施形態3に係る情報処理装置の構成は、図1の画像形成装置2と同様である。但し、実施形態3では、CPU4が基本プログラム及びアプリケーションプログラムを実行することによって画像形成装置2にて実現される機能が、実施形態1と実施形態2とは異なる。
[3−2.機能ブロック]
図11は、実施形態3において画像形成装置2にて実現される機能群を示す機能ブロック図である。同図に示すように、画像形成装置2は、障害履歴記憶部30と、交換履歴記憶部38と、障害識別部20と、発生タイミング取得部34と、交換タイミング取得部40と、タイミング判定部36と、診断モデル更新部26と、を含む。障害履歴記憶部30と、交換履歴記憶部38と、はCPU4が基本プログラムを実行することにより実現される。その他の機能は、CPU4がアプリケーションプログラムを実行することにより実現される。以下、各機能について説明する。なお、障害履歴記憶部30と、障害識別部20と、発生タイミング取得部34の機能は実施形態2と同様なので説明を省略する。
[交換履歴記憶部]
交換履歴記憶部38は、RAM8を主として実現される。過去に交換された部品の履歴を示す交換履歴を記憶する。図12は、交換履歴の一例を示す。同図に示すように、交換履歴は、交換レコードを含む。交換レコードは、交換された部品の部品名と、その部品が交換されたタイミング(以下、交換タイミング)と、を含む。
[交換タイミング取得部]
交換タイミング取得部40は、CPU4とRAM8とを主として実現される。交換タイミング取得部40は、画像形成装置2に含まれる各部品が交換された交換タイミングを取得する。本実施形態では、交換タイミング取得部40は、処理対象の交換レコードから交換タイミングを読み出して取得する。
[タイミング判定部]
タイミング判定部36は、CPU4とRAM8とを主として実現される。タイミング判定部36は、交換タイミング取得部40により取得された交換タイミングが発生タイミング取得部34により取得された発生タイミングに基づくタイミング条件を満足するか否かを判定する。ここで、タイミング条件は、交換タイミングと発生タイミングとの時間差に関する条件である。例えば、タイミング判定部36は、上記時間差が所定閾値TH以内であるか否かを判定するようにしてもよい。これにより、障害識別部20により取得されたフェイルコードにより識別される障害の発生原因が、交換タイミング取得部40により取得された交換タイミングで取得された部品にあるか否かが判明する。
[診断モデル更新部]
診断モデル更新部26は、CPU4とRAM8とを主として実現される。診断モデル更新部26は、交換タイミング取得部40により取得された交換タイミングが上記タイミング条件を満足するとの判定結果(所定の判定結果)がタイミング判定部36によって得られた場合に、「障害識別部20により取得されたフェイルコード」(以下、対象フェイルコード)を、「該交換タイミングで交換された部品」(以下、対象部品)の部品名に関連付ける。本実施形態でも、実施形態1及び実施形態2と同様にして、対象フェイルコードを対象部品の部品名に関連付ける。すなわち、実施形態1及び実施形態2と同様にして、記憶手段(RAM8やデータベースサーバ)に格納される診断モデル情報を更新する。
[3−3.フローチャート]
図13は、画像形成装置2において実行される処理のうち本発明に関連するものを示すフロー図である。CPU4は、アプリケーションプログラムに従って、図13に示す処理を実行する。この処理は、各障害レコードを対象に実行される。
CPU4(障害識別手段)は、処理対象の障害レコードからフェイルコードを取得する(S301)。以下、S301のステップで取得したフェイルコードを対象フェイルコードと呼ぶ。また、CPU4(発生タイミング取得手段)は、処理対象の障害レコードに含まれる発生タイミングを取得する(S302)。そして、CPU4は、各交換レコードを対象にS303以降のステップを実行する。
すなわち、CPU4(タイミング取得手段)は、処理対象の交換レコードに含まれる交換タイミングを取得する(S303)。そして、CPU4(タイミング判定手段)は、S303のステップで取得した交換タイミングがS302のステップで取得した発生タイミングに基づくタイミング条件を満足するか否かを判定する(S304)。具体的には、S303のステップで取得した交換タイミングとS302のステップで取得した発生タイミングとの時間差が所定閾値TH以内であるか否かを判定する。
そして、S303のステップで取得した交換タイミングがタイミング条件を満足しない場合、すなわち、該交換タイミングと該発生タイミングとの時間差がTHより大きい場合(S304のN)、他の交換レコードを対象にS303以降のステップを実行する。
一方、S303のステップで取得した交換タイミングがタイミング条件を満足する場合、すなわち、該交換タイミングと該発生タイミングとの時間差がTH以下である場合(S304のY)、診断モデル情報を参照し、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが、処理対象の交換レコードに含まれる部品(以下、対象部品)の部品ノードであるか否かを判定する(S305)。対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードである場合(S305のY)、他の交換レコードを対象に、S303以降のステップを実行する。
一方、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合(S305のN)、CPU4は、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードとなるよう診断モデル情報を更新する(S306)。例えば、対象フェイルコードの障害ノード自体がベイジアンネットワークにない場合、該障害ノードのノード情報を診断モデル情報に追加する。この場合、対象フェイルコードの障害ノードのノード情報に、該障害ノードの親ノードとして対象部品の部品名を含めたり、条件付確率として所定の確率Pdを含めたりする。また、例えば、対象フェイルコードの障害ノードがベイジアンネットワークにあるものの、該障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合、該障害ノードのノード情報に、該障害ノードの親ノードとして対象部品の部品名を追加する。
[3−4.まとめ]
以上のように、画像形成装置2では、実際に発生した障害のフェイルコードのみがベイジアンネットワークに含められる。従って、未発生の障害のフェイルコードまでもがベイジアンネットワークに含められる場合に比して、ベイジアンネットワークの小型化が実現される。また、ベイジアンネットワークにおいて、フェイルコードは、そのフェイルコードにより識別される障害の発生原因である可能性がある部品に関連付けられる。従って、ベイジアンネットワークを用いて障害の発生原因を特定する際の精度の向上も実現される。
[3−5.変形例]
CPU4(回数記憶手段)は、S301のステップで取得したフェイルコードと、その交換タイミングがタイミング条件を満足するとS304のステップで判定した部品(すなわち、対象部品)の部品名と、に関連付けて、該フェイルコードをS301のステップで取得した場合に、該部品名により識別される部品の交換タイミングがタイミング条件を満足するとS304のステップで判定した回数NをRAM8やデータベースサーバ等の記憶手段に記憶するようにしてもよい(図6参照)。こうした上で、CPU4(算出手段)は、記憶手段に記憶される回数Nに基づいて、該回数Nに関連付けられたフェイルコードにより識別される障害の発生原因が該回数Nに関連付けられた部品名により識別される部品である確率を算出するようにしてもよい。以下この態様について説明する。
この態様でも、各フェイルコードに関連付けて、該フェイルコードをCPU4が取得した回数N1をRAM8等に記憶しておく。
こうした上で、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合(S305のN)と、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードである場合(S305のY)とで以下の処理を実行する。すなわち、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合(S305のN)、CPU4は、対象フェイルコードと対象部品の部品名とに関連付けて回数Nの初期値1を記憶手段に記憶する。そして、回数Nを対象フェイルコードに関連付けられた回数N1で除算することにより、対象フェイルコードにより識別される障害の発生原因が対象部品である確率Pを算出する。そして、S306のステップにおいて、対象フェイルコードの障害ノードのノード情報に、条件付確率として、上記確率Pdではなく上記確率Pを含めるようにする。一方、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードである場合(S305のY)、CPU4は、対象フェイルコードと対象部品の部品名とに関連付けられた回数Nをインクリメントする。そして、CPU4は、対象フェイルコードの障害ノードの親ノードが対象部品の部品ノードでない場合と同様にして、確率Pを算出する。そして、対象フェイルコードの障害ノードのノード情報に含まれる条件付確率を、上記確率Pに更新する。
[4.その他]
なお、本発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではない。
例えば、実施形態1において、障害検知部16及び障害報知部18以外の機能を、画像形成装置2とは異なる情報処理装置に含めるようにしてもよい。
また、例えば、実施形態2において、障害履歴記憶部30及び状態履歴記憶部32以外の機能を、画像形成装置2とは異なる情報処理装置に含めるようにしてもよい。
また、例えば、実施形態3において、障害履歴記憶部30及び交換履歴記憶部38以外の機能を、画像形成装置2とは異なる情報処理装置に含めるようにしてもよい。
また、例えば、本発明は、画像形成装置以外の装置(例えば、プリンタ、スキャナ、FAX送信機など)で発生した障害の障害識別情報を診断モデルに含める場合にも適用可能である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置で実現される機能群を示す機能ブロック図である。 故障条件記憶部の記憶内容の一例である。 ベイジアンネットワークの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置にて実行される処理の一例を示すフロー図である。 RAMの記憶内容の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置で実現される機能群を示す機能ブロック図である。 障害履歴の一例を示す図である。 状態履歴の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置にて実行される処理の一例を示すフロー図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置で実現される機能群を示す機能ブロック図である。 交換履歴の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置にて実行される処理の一例を示すフロー図である。
符号の説明
2 画像形成装置、4 CPU、6 ROM、8 RAM、10 スキャナ、12 プリンタ、14 センサ部、15 データバス、16 障害検知部、18 障害報知部、20 障害識別部、22 状態取得部、24 状態判定部、26 診断モデル更新部、30 障害履歴記憶部、32 状態履歴記憶部、34 発生タイミング取得部、36 タイミング判定部、38 交換履歴記憶部、40 交換タイミング取得部。

Claims (8)

  1. 対象となる装置で過去に発生した障害を識別する障害識別情報を取得する障害識別手段と、
    前記障害の発生タイミングを取得する発生タイミング取得手段と、
    前記装置に含まれる部品の過去のタイミングにおける状態を示す値を取得する状態取得手段と、
    前記過去のタイミング前記発生タイミングとの時間差が所定閾値以下であるか否かを判定するタイミング判定手段と、
    前記状態取得手段により取得された値が記憶手段に記憶される故障条件を満足するか否かを判定する状態判定手段と、
    前記タイミング判定手段により前記時間差が前記所定閾値以下であると判定され且つ前記状態判定手段により前記値が前記故障条件を満足すると判定された場合に、前記障害識別情報により識別される障害を前記部品に関連付ける関連付け手段と、
    を含むことを特徴とする障害処理装置。
  2. 対象となる装置で過去に発生した障害を識別する障害識別情報を取得する障害識別手段と、
    前記障害の発生タイミングを取得する発生タイミング取得手段と、
    前記装置に含まれる部品が交換されたタイミングを取得するタイミング取得手段と、
    前記タイミング前記発生タイミングとの時間差が所定閾値以下であるか否かを判定するタイミング判定手段と、
    前記タイミング判定手段により前記時間差が前記所定閾値以下であると判定された場合に、前記障害識別情報により識別される障害を前記部品に関連付ける関連付け手段と、
    を含むことを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記障害識別手段により取得された障害識別情報に関連付けて、該障害識別情報が取得された場合に前記タイミング判定手段により時間差が前記所定閾値以下であると判定され且つ前記状態判定手段により前記値が前記故障条件を満足すると判定された回数を記憶手段に記憶させる回数記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶される回数に基づいて、該回数に関連付けられた障害識別情報により識別される障害の発生原因が前記部品である確率を算出する算出手段と、をさらに含むこと、
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記障害識別手段により取得された障害識別情報に関連付けて、該障害識別情報が取得された場合に前記タイミング判定手段により前記時間差が前記所定閾値以下であると判定された回数を記憶手段に記憶させる回数記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶される回数に基づいて、該回数に関連付けられた障害識別情報により識別される障害の発生原因が前記部品である確率を算出する算出手段と、をさらに含むこと、
    を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記関連付け手段は、
    前記タイミング判定手段により前記時間差が前記所定閾値以下であると判定され且つ前記状態判定手段により前記値が前記故障条件を満足すると判定された場合に、前記障害識別情報により識別される障害のノードを前記部品のノードの子ノードとするベイジアンネットワークを生成すること、
    を特徴とする請求項1又は3に記載の情報処理装置。
  6. 前記関連付け手段は、
    前記タイミング判定手段により前記時間差が前記所定閾値以下であると判定された場合に、前記障害識別情報により識別される障害のノードを前記部品のノードの子ノードとするベイジアンネットワークを生成すること、
    を特徴とする請求項2又は4に記載の情報処理装置。
  7. 対象となる装置で過去に発生した障害を識別する障害識別情報を取得する障害識別手段、
    前記障害の発生タイミングを取得する発生タイミング取得手段、
    前記装置に含まれる部品の過去のタイミングにおける状態を示す値を取得する状態取得手段、
    前記過去のタイミング前記発生タイミングとの時間差が所定閾値以下であるか否かを判定するタイミング判定手段、
    前記状態取得手段により取得された値が記憶手段に記憶される故障条件を満足するか否かを判定する状態判定手段、
    前記タイミング判定手段により前記時間差が前記所定閾値以下であると判定され且つ前記状態判定手段により前記値が前記故障条件を満足すると判定された場合に、前記障害識別情報により識別される障害を前記部品に関連付ける関連付け手段、
    としてコンピュータを機能させるプログラム。
  8. 対象となる装置で過去に発生した障害を識別する障害識別情報を取得する障害識別手段、
    前記障害の発生タイミングを取得する発生タイミング取得手段、
    前記装置に含まれる部品が交換されたタイミングを取得するタイミング取得手段、
    前記タイミング前記発生タイミングとの時間差が所定閾値以下であるか否かを判定するタイミング判定手段、
    前記タイミング判定手段により前記時間差が前記所定閾値以下であると判定された場合に、前記障害識別情報により識別される障害を前記部品に関連付ける関連付け手段、
    としてコンピュータを機能させるプログラム。
JP2008210065A 2008-08-18 2008-08-18 情報処理装置及びプログラム Expired - Fee Related JP4867959B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008210065A JP4867959B2 (ja) 2008-08-18 2008-08-18 情報処理装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008210065A JP4867959B2 (ja) 2008-08-18 2008-08-18 情報処理装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010044713A JP2010044713A (ja) 2010-02-25
JP4867959B2 true JP4867959B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=42016030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008210065A Expired - Fee Related JP4867959B2 (ja) 2008-08-18 2008-08-18 情報処理装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4867959B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111737123A (zh) * 2020-06-17 2020-10-02 中国第一汽车股份有限公司 一种故障码存储的测试方法、装置、设备和存储介质

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001075842A (ja) * 1999-09-03 2001-03-23 Meidensha Corp 異常原因の解析方法
JP4356634B2 (ja) * 2005-03-23 2009-11-04 日本電気株式会社 故障診断回路とこの故障診断回路を備えた情報処理装置、故障診断システム及び故障診断プログラム
JP4752755B2 (ja) * 2006-12-20 2011-08-17 富士ゼロックス株式会社 故障診断装置、故障診断システム、及び故障診断プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010044713A (ja) 2010-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4730433B2 (ja) 故障診断システム、情報更新装置およびプログラム
US7903844B2 (en) Failure analysis system, failure analysis method, and program product for failure analysis
US7774655B2 (en) Method and system for retrieving time series data
JP5692414B2 (ja) 検知装置、検知プログラムおよび検知方法
JP2007286924A (ja) 故障診断モデル生成装置、故障診断モデル生成方法、故障診断システム、及び、故障診断方法
JP4698477B2 (ja) 印刷管理装置、ログ情報収集装置、印刷管理システム、印刷管理方法、印刷管理プログラム及び記憶媒体
JP6075241B2 (ja) 処置判定装置、処置判定システム、処置判定プログラム及び処置判定方法
JPWO2020136859A1 (ja) 推定装置、推定方法、及びプログラム
JP2007088648A (ja) 故障診断システム、画像形成装置及び故障診断方法
JP4867959B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム
JPWO2020148838A1 (ja) 推定装置、推定方法、及びプログラム
US8634087B1 (en) Print control apparatus, data management method, and non-transitory computer-readable medium
JP5115023B2 (ja) 障害診断装置、方法及びプログラム
JP6405851B2 (ja) 予兆検知支援プログラム、方法、装置、及び予兆検知プログラム、
JP2020199704A (ja) 電子機器、交換ガイダンスの表示方法およびプログラム
JP2008176703A (ja) 故障診断システム及び故障診断プログラム
JP6465752B2 (ja) 制御装置、制御方法、及びプログラム
US8908223B2 (en) Print control apparatus, image forming system, and non-transitory computer-readable medium
US8830515B2 (en) Print control apparatus, data management method, and non-transitory computer-readable medium
US20080048432A1 (en) Printed matter inspection system, print inspection device, image forming device, inspection device, recording medium storing print inspection program, recording medium storing image forming program, and recording medium storing inspection program
JP2005301413A (ja) 修理支援装置、修理支援方法、および修理支援プログラム
JP4609405B2 (ja) 画像形成装置、故障診断装置、画像形成システム、及び故障診断プログラム
JP7215340B2 (ja) 情報処理装置、ログ制御プログラム、およびログ制御方法
US20240248653A1 (en) System and method
JP6736742B1 (ja) 帳票処理プログラム、帳票処理装置、帳票処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4867959

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees