JP4865674B2 - ゴルフクラブ - Google Patents

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Description

本発明はゴルフクラブに関し、特に、ヘッドとシャフトを交換自在にできるゴルフクラブに関する。
ゴルフクラブにおいて、ヘッドとシャフトとを交換自在にできるものとして特許文献1に開示されているものがある。特許文献1に開示されている技術は、スイング時の抜けを防止すると共に、ヘッドのバランスを向上させるものである。具体的には、このゴルフクラブは、ヘッド本体にシャフトを止着するホーゼル部に横断面形状が非円形であるシャフト挿入孔を設けると共に、シャフトがソール側から抜け出るのを防止する抜け止め手段を備えている。これにより、シャフトへのヘッドの回転方向における位置を変更でき、その結果、ライ角やロフト角を変更可能としている。
特開2005−270402号
しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、繰り返しライ角やロフト角を変更すると、非円形(例えば8角形)の山部が潰れてしまい、ガタが発生したり、食い込みにより固着してしまうという問題が生じる恐れがある。また、裸子構造を採用した場合、シャフトとヘッドの回転方向における位置関係が正確に決定しないという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、シャフトとヘッドの交換作業が容易であると共に、耐久性に優れ、シャフトとヘッドの回転方向における位置関係を高精度に決定することができるゴルフクラブを提供することを目的とする。
本発明のゴルフクラブは、第1ねじ部及び第1受け面を有するホーゼル部を備えたヘッドと、前記第1ねじ部と螺合する第2ねじ部及び前記第1受け面と対向する第2受け面を有するネック部を備えたシャフトと、前記第1ねじ部と前記第2ねじ部とを螺合させて前記ヘッドと前記シャフトとを螺着した際に第1受け面と前記第2受け面との間に介在された調整体と、を具備し、前記第1ねじ部又は前記第2ねじ部において雌ねじが形成された挿入領域の中心軸線と、前記ヘッド及び前記シャフトが螺着した際の前記シャフトの中心軸線とが所定の角度を有し、前記第1受け面と前記第2受け面との間に介在される調整体は、それぞれ異なる厚さを有する複数の調整体を含み、前記調整体を交換することにより、前記ヘッドに対する前記シャフトの回転方向における取り付け位置を選択してライ角、ロフト角、フェース角を調整可能としたことを特徴とする。
この構成によれば、螺合による回転方向の締め付けと、第1受け面及び第2受け面による軸長方向の位置止めにより、繰り返し使用しても食い込みや摩耗を防止でき、耐久性に優れたゴルフクラブを実現することができる。また、調整体を第1受け面と第2受け面との間に介在させることにより、ヘッドとシャフトの回転方向の位置とを所望の方向に設定できると共に、繰り返し使用に耐えて精度を維持することができる。さらに、調整体の選択により所望の方向に設定できるので、シャフトとヘッドの交換作業をスムーズに行うことができる。
また、前記調整体はそれぞれ異なる厚さを有する複数の調整体を含み、前記調整体を交換することにより、前記ヘッドに対する前記シャフトの回転方向における取り付け位置を選択することができるため、調整体のセット(必要個数)を準備するだけで良く、ライ角やロフト角を変えて試打する場合に、仕様の異なる多くのクラブを準備する必要がなくなって、場所をとったり、運搬に苦労することもなく、取扱が大変便利となる。
本発明のゴルフクラブにおいては、前記調整体は、前記ヘッドに対する前記シャフトの回転方向における位置を設定する基準調整体と、前記位置から所定の割合で比例的に前記シャフトに対する前記ヘッドの角度を増減させるための複数の角度調整体とを含むことが好ましい。この構成によれば、基準位置や仕様を正しく確認することができ、また基準からのライ角やロフト角の変化と試打した顧客のスイングとのマッチングの関係を認識し易くなる。
本発明のゴルフクラブにおいては、前記調整体は、前記ねじ部のピッチよりも大きい厚さを有するものを少なくとも一つ含むことが好ましい。この構成によれば、調整体の扱いが容易であり、ヘッドとシャフトの交換作業をスムーズに行うことができる。
本発明のゴルフクラブにおいては、前記ホーゼル部の第1ねじ部と前記ネック部の第2ねじ部との螺合を外した状態で、挿入穴に対する挿入部の挿入長さが、前記挿入穴の開口部の直径よりも大きく設定されていることが好ましい。この構成によれば、シャフトを下に向け、ヘッドを上にしてヘッドを回転して螺合関係を解除した場合、両ねじ部が形成されている挿入部と挿入穴との関係において、挿入部が挿入穴の中に存在することができるため、ヘッドをシャフト先端のネック部に維持させておくことができる。なお、このような構成では、挿入部は、シャフト側であっても良いし、ヘッド側であっても良い(挿入部がシャフト側にあれば、挿入穴はヘッド側となり、挿入部がヘッド側にあれば、挿入穴はシャフト側となる)。
本発明のゴルフクラブにおいては、前記シャフトのネック部に、前記シャフトとヘッドを着脱する際に用いられる工具が係合する係合部を形成しておくことが好ましい。この構成によれば、シャフトからヘッドを着脱する際に工具を用いることが可能であり、着脱操作を確実に行なうことができる。もちろん、この工具は、一般的なものでも、専用のものでも良い。
本発明のゴルフクラブにおいては、前記ヘッドとシャフトとを螺着した際、前記第1受け面と第2受け面との間に介在される調整体が位置する部分の挿入部の外径は、その部分以外の挿入部の外径よりも大きく形成されていることが好ましい。この構成によれば、調整体を安定して装着することができ、調整体の動きを規制してガタ付きや使用中の動きを防止できる。また、ねじ部への強度負荷が軽減できるので、長期に使用することができる。
本発明のゴルフクラブにおいては、前記ホーゼル部と前記ネック部における、挿入穴と挿入部の間に、前記ホーゼル部及びネック部よりも軟質な振動吸収部材を介在しておくことが好ましい。この構成によれば、使用中のガタ付きや異音の発生を防止できる。また、振動吸収部材の形状や種類を変えることで打球感を変化させることが可能となり、より多くのゴルフクラブを提供することができる。
本発明のゴルフクラブにおいては、前記ホーゼル部又は前記ネック部に空間部を形成し、前記空間部にウェイト調整部材を交換自在に保持させることが好ましい。この構成によれば、ロフト角、ライ角にウェイトの調整が加わった複合的なテストができ、多岐に亘る試験が同時に可能となる。特に、個別テストでは評価できなかったプレーヤへの複合的な仕様変更の影響を正しく把握することができる。
本発明のゴルフクラブにおいては、前記シャフトは、ヘッドが装着される側と反対側にグリップが装着されており、少なくともグリップの握持される領域の外形状は、断面円形状に形成されていることを特徴とする。この構成では、シャフトを回転したときに、どの位置でも同じ握持感覚が得られるため、適切に評価することが可能となる。
本発明によれば、第1ねじ部及び第1受け面を有するホーゼル部を備えたヘッドと、前記第1ねじ部と螺合する第2ねじ部及び前記第1受け面と対向する第2受け面を有するネック部を備えたシャフトと、前記第1ねじ部と前記第2ねじ部とを螺合させて前記ヘッドと前記シャフトとを螺着した際に第1受け面と前記第2受け面との間に介在された調整体と、を具備し、前記第1ねじ部又は前記第2ねじ部において雌ねじが形成された挿入領域の中心軸線と、前記ヘッド及び前記シャフトが螺着した際の前記シャフトの中心軸線とが所定の角度をもつので、シャフトとヘッドの交換作業が容易であると共に、耐久性に優れ、シャフトとヘッドの回転方向における位置関係を高精度に決定することができるゴルフクラブを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るゴルフクラブを示す図であり、(a)はフェース部を正面とした図であり、(b)はトウ部を正面とした図である。
図1に示すゴルフクラブ1は、金属やFRPで構成されたシャフト11の先部に、基準水平面に対して所定のライ角α、及び所定のロフト角βに設定されたヘッド12を止着して構成されている。なお、ここでの「ロフト角」は、いわゆる「リアルロフト」と言われるもので、具体的には、所定のライ角αに設定し、フェース角を0°としたときのロフト角である。シャフト11の先端には、ネック部11aが設けられており、このネック部11aにヘッド12を取り付けるようになっている。このネック部11aは、シャフト11に一体又は別体に形成される。ネック部11aを一体に形成する場合には、ネック部11aは、シャフト11に直接形成しても良く、シャフト成形時にインサート成形によりネック部11aを一体的に成形しても良い。また、シャフト11の基端には、天然ゴムや合成ゴムなどの柔軟性や軟質材料で構成されたグリップ13が取り付けられている。また、シャフト11においては、シャフト11とネック部11aの段差を埋めるためのソケット11bが一体形成されている。
前記グリップ13は、少なくとも実際にゴルファーによって握持される領域(図1(a)において符号Rで示す領域であり、グリップエンドから20mm〜180mmの領域)の外形状が、断面円形状に形成されていることが好ましい。具体的には、シャフト11を回転したときに、360°どの位置でも同じ握持感が得られるように、肉厚、外形状が同じ真円となるように形成しておくのが好ましい(ただし、ここでの真円とは、握持したときに違和感が生じ難いグリップ状態が得られる程度の精度であれば良い。一般的に「バックライン無し」と呼ばれているもの。)。また、その硬度についても、円周方向で均一化することが好ましい。このように構成することで、シャフト11を回転したときに、どの位置でも同じ握持感覚が得られるようになる。なお、グリップの元端部や先端部(Rで示す領域以外の部分)については、グリップしない部分であるため、任意の形状でも良い。
ヘッド12において、図1(a)に示すようにヘッド12を地面に付けた状態で、シャフト11から相対的に離れた位置にトウ部12aが位置し、シャフト11に近い位置にヒール部12bが位置し、上面にクラウン部12cが位置し、底面にソール部12dが位置する。また、図1(b)に示すように、ヘッド12において、ボールを打球するフェース部12eが設けられている。また、フェース部12eと反対側には、バック部12fが位置する。
ヘッド12において、フェース部12eに止着されるフェース材以外については、例えば、チタン合金(Ti-6Al-4V,Ti-15V-3Cr-3Sn-3Al)、鉄系合金(17-4ph,SUS304)、或いは、Custum450(カーペンター社製)などを鋳造することで一体形成することが好ましく、その前面側にフェース部12eの打球面を構成するフェース材が止着される開口が形成されている。なお、ヘッド12は、それを構成する各部材を個別に形成しておき、夫々を溶着、接着等によって固定しても良い。フェース部12eに止着されるフェース材としては、例えば、チタン合金(Ti-15V-3Cr-3Sn-3Al,Ti-6Al-4V,SP700,Ti-15V-6Cr-4Al,Ti-15Mo-5Zr-3Al)、鉄系合金(Custum455,465(カーペンター社製),18Ni-12Co-4.5Mo-1.5Ti-Fe)、或いは、Ti-30Nb-10Ta-5Zrなどを、所定の板形状となるように、プレス加工(更にミーリング加工しても良い)することで一体形成することが好ましく、そのように形成されたフェース材は、前記フェース部12eに形成された開口に嵌合し、接着、溶着、ロウ付けなどによって止着される。なお、フェース部12eについては、別部材となるフェース材を嵌合するのではなく、前記ヘッド12と共に一体形成しても良く、フェース部12e全体がヘッド12とは別のフェース材で構成されていても良い。
図2は、図1に示すゴルフクラブのヘッドを示す拡大図である。ヘッド12は、シャフト11を直接又は間接的に取り付けるホーゼル部12gが設けられている。このホーゼル部12gには、調整体14を介してシャフト11のネック部11aが螺着により取り付けられている。図2において、参照符号11bは、ソケットを示し、参照符号11cは、シャフト11の中心軸線を示す。また、参照符号Cは、フェース中心を示し、フェース面の高さの中心であり、フェース幅の中心である。このフェース中心は、「ロフト角」、「フェース角」を測定する時の測定点となる。
図3は、図1に示すゴルフクラブのヘッドのネック部を示す拡大図である。シャフト11のネック部11aは、シャフト11の先端にネック部11aが被せられて構成されている。このネック部11aは、先端側から基端側に向かって縮径する大径部21を有する。この大径部21の先端側の端部にはフランジ面21aが設けられており、このフランジ面21aがホーゼル部12gの第1受け面又は調整体14と当接する第2受け面を構成している。このフランジ面21aの位置に調整体14が配設される。また、ネック部11aの先端には、ホーゼル部12gと螺合する雄ねじ24が形成されている。
一方、ヘッド12のホーゼル部12gには、シャフト11のネック部11aを挿入するための挿入穴22が形成されている。この挿入穴22は、シャフト11のネック部11aが挿入して螺合させるために十分な大きさを有する。この挿入穴22の内周面には、ネック部11aの雄ねじ24と螺合する雌ねじ23が形成されている。
このような構成のシャフト11とヘッド12とを結合する場合、シャフト11のネック部11aをヘッド12の挿入穴22に挿入させると共に、シャフト11を回転させる。これにより、ネック部11aの雄ねじ24と挿入部22の雌ねじ23に螺合してシャフト11のネック部11aがヘッド12のホーゼル部12gに螺着される。このように、ヘッド12にシャフト11が取り付けられた状態においては、雌ねじ23が形成された挿入穴22の中心軸線26と、シャフト11の中心軸線11cとが所定の角度θをもつ。この角度θは、ライ角やロフト角の変更範囲を考慮して、0.5度〜5度が好ましい。ただし、この角度θについては、この範囲に制限されず、この範囲以外の値に適宜設定することが可能である。また、ネック部11aの最先端部と挿入穴22の底面との間には、スペース25が設けられる。このスペース25は、ホーゼル部12gとネック部11aとの間に調整体14が介在しなくてもネック部11aの最先端部と挿入穴22の底面とが接触しないように設定する。なお、雄ねじ24と雌ねじ23のねじ方向については、右利き用ゴルフクラブには「逆ねじ」を用い、左利き用ゴルフクラブには「正ねじ」を用いることが好ましい。このようにすることで、打球によりしっかり締め付けられ、ロフト角やライ角が安定する。
図4は、ホーゼル部とネック部との間の結合状態を説明するための分解図である。ネック部11aは、より詳細には、シャフト11が嵌入される外延部27と、この外延部27の先端側に設けられた大径部21と、大径部21の先端側に連接されて設けられ、ホーゼル部12gの挿入穴22に挿入する挿入部28と、挿入部28の先端に形成された雄ねじ24とから主に構成されている。大径部21に形成されたフランジ面21aは、調整体14又はホーゼル部12gの第1受け面30と当接する受け面である。また、ネック部11aには、シャフト嵌合穴29が設けられている。
ホーゼル部12gは、ネック部11aの挿入部28を挿入する挿入穴22と、挿入穴22の内周面に形成され、ネック部11aの雄ねじ24と螺合する雌ねじ23と、調整体14又はネック部11aの第2受け面21aと当接する第1受け面30とから主に構成されている。また、ホーゼル部12gの挿入穴22の底面は、ヒール部12b側に延在する連結部30dが設けられている。この連結部30dを設けることにより、ホーゼル部12gの強度を向上させることができる。この連結部30dは、ソール部に設けても良い。また、この連結部30dは、設けなくても良い。
本実施の形態においては、挿入穴22は、ホーゼル部12gに設けられたシャフト装着用の穴を意味する。したがって、ホーゼル部12gにおいて、挿入穴22の頂部(第1受け面30)の位置は、クラウン部12cよりも高くても良いが、クラウン部12cよりも低くすることで、ゴルファーが構えた時の形状を美しい(構え易い、違和感のない)形状にすることが可能となる。
ネック部11aの第2受け面21aとホーゼル部12gの第1受け面30は、調整体14を介して面受けすることができる。しかも、受け面の広さや外径を、ねじ部と独立して任意に設定することができるので、繰り返し使用での変形摩耗を抑えることができ、食い込んで着脱困難になることを防止できる。
また、この構成においては、ホーゼル部12gの挿入穴22にネック部11aの挿入部28を挿入するようになっているので、ヘッド12にシャフト11を取り付けたときにガタ付きを防止でき、ヘッド12に対して精度良くシャフト11を取り付けることができる。また、挿入部28において、外周に部分的に凸部を形成することにより、調整体14を介在させた際に挿入部28の外周で調整体14を保持することができるので好ましい。
また、挿入部28に形成された雄ねじ24の先端側は、相対的に肉厚にしておくことが好ましい。これにより、ねじり応力と引っ張り応力の繰り返し印加による疲労破損を防止することができる。また、雄ねじ24は挿入部28の先端側に形成することが好ましい。これにより、挿入部28を長くしてより精度良くヘッド12にシャフト11を取り付けることが可能となる。なお、雄ねじ24を挿入部28の基端側に設ける場合においては、雄ねじ24の長さより挿入部28の長さを長くしておくことが好ましい。
なお、図4に示すように、前記ホーゼル部12gに形成される挿入穴22と、ここに挿入されるネック部11aは、前記ホーゼル部12gの雌ねじ23とネック部11aの雄ねじ24との螺合を外した状態で、ホーゼル部の挿入穴22に対するシャフト先端の前記ネック部11aの挿入長さ(雄ねじ24が形成されていない部分の挿入長さ)Lが、挿入穴22の開口部の直径Dよりも大きく設定されていることが好ましい。
このように構成すれば、シャフト11からヘッド12を取り外す場合、特に、シャフト11を下に向け、ヘッド12を上にしてヘッドを回転して螺合関係を解除しても、挿入長さLが挿入穴22の直径Dと比較して長いので、挿入部が挿入穴22の中に存在することができ、ヘッド12をシャフト先端のネック部11aに維持させておくことができる。これにより、誤ってヘッドが落下して傷付いたり、破損することを防止できる。この場合、上述したLとDの関係では、L>1.2D、好ましくは、L>1.5Dに設定しておくことで、ヘッドの落下を効果的に防止することができる。
ネック部11aに雄ねじ24を形成する場合、第2受け面21aを基準として、すべて同一の条件でねじ加工を行うことが好ましい。また、ホーゼル部12gに雌ねじ23を形成する場合、第1受け面30を基準として、すべて同一の条件でねじ加工を行うことが好ましい。なお、ホーゼル部12gのねじ部については、別体で形成した雌ねじ又はホーゼル部を含むねじ部を接着や溶接などによりホーゼル部12gに位置合わせして取り付けても良い。
ネック部11aにおいては、図4に示すように、内部にシャフト嵌合穴29が設けられている。このシャフト嵌合穴29は、シャフト11を嵌入するために十分な大きさを有する。また、このシャフト嵌合穴29は、その中心軸線が挿入部28の中心軸線に対して所定の角度θをもつように形成されている。すなわち、シャフト11は、シャフト嵌合穴29に沿って嵌入され、挿入部28は挿入穴22に螺合するので、雌ねじ23が形成された挿入穴22の中心軸線と、ヘッド12とシャフト11が螺着した際のシャフト11の中心軸線とが所定の角度θをもつことになる。なお、本明細書において、挿入穴及び/又は雌ねじの領域を挿入領域という。
シャフト嵌合穴29をその中心軸線が挿入部28の中心軸線に対して所定の角度θをもつように形成する場合、例えば、図4に示すように、大径部21の基端側面21bに直交する軸線を挿入部28の中心軸線に対して所定の角度をもつようにする。これにより、挿入部28がホーゼル部12gの挿入穴22に挿入される際に、挿入部28の中心軸線と挿入穴22の中心軸線とが一致し、しかもシャフト11がシャフト嵌合穴29に嵌入される際に、シャフト11の中心軸線と挿入部28の中心軸線とが所定の角度θをもつようになる。なお、本実施の形態においては、大径部21の基端側面21bに直交する軸線を挿入部28の中心軸線に対して所定の角度をもつようにすることにより、挿入部28がホーゼル部12gの挿入穴22に挿入される際に、挿入部28の中心軸線と挿入穴22の中心軸線とが一致し、しかもシャフト11がシャフト嵌合穴29に嵌入される際に、シャフト11の中心軸線と挿入部28の中心軸線とが所定の角度をもつように構成した場合について説明しているが、本発明においては、ネック部11a及び/又はホーゼル部12gのいずれかの部分や部材を用いて、挿入部28がホーゼル部12gの挿入穴22に挿入される際に、挿入部28の中心軸線と挿入穴22の中心軸線とが一致し、しかもシャフト11がシャフト嵌合穴29に嵌入される際に、シャフト11の中心軸線と挿入部28の中心軸線とが所定の角度をもつように構成しても良い。
ネック部11aにシャフト11を装着する場合には、例えば、外延部27の基端側に形成されたシャフト嵌合穴にシャフト11の先端を嵌入して接着などにより固定する。なお、外延部27を中実に構成し、外延部27をシャフト11の中空部に嵌入して固定するようにしても良い。
上記構成のネック部11aをホーゼル部12gに螺着すると、ホーゼル部12gの第1受け面30にネック部11aの第2受け面21aが当接した使用状態でシャフト11の中心軸線が挿入部28の中心軸線に対して所定の角度θをもつようになる。このように、中心軸線に角度をもたせることにより、後述する調整体の交換で、シャフト11とヘッド12の回転方向との間の位置を精度良く設定することができ、ライ角やロフト角の微調整を行うことができる。その結果、多くの種類のヘッドを準備することなく、ライ角やロフト角を変えながら試打することができ、その試打結果に基づいて所望のライ角やロフト角のゴルフクラブを顧客に提供することが可能となる。
ネック部11aを構成する材料としては、低比重、強度、耐摩耗性を考慮すると、純チタン、Ti-15V-3Cr-3Sn-3Alなどのチタン合金、6061、7075などのアルミニウム合金が特に好ましいが、鉄合金や高強度樹脂を用いても良い。また、アルミニウム合金を用いる場合は、電触を防止するためにアルマイト処理をすることが好ましい。また、ネック部11aをホーゼル部12gに螺着したり、反対に緩めて外す際には、ネック部11aの外延部27の外面を把持し易い構造とするのが好ましい。具体的には、後述する図12で示す実施形態のように、シャフトとヘッドを着脱する際に用いられる工具が係合する係合部を形成しておくことが好ましい。このような係合部は、例えば、工具が当て付く平面部、穴、リブ、凹凸等によって構成することが可能であり、特に、六角面部を形成し、一般のスパナで把持し易くするのが、外観、強度の面から好ましい。更に、六角面部のように、多角面部を形成し、シャフトの傾斜方向が識別できるように、その多角面部の一面にマークを記するのが好ましい。
次に、調整体14について説明する。図5は、本発明の実施の形態に係るゴルフクラブの調整体を示す断面図である。調整体14は、略リング形状を有しており、ネック部11aの挿入部28に装着される。調整体14は、互いに対向する一対のA面及びB面を有し、A面及びB面は互いに略平行である。また、調整体14は、外側面14aと、挿入部28が挿入する内側面14bと、内側面14bのA面及びB面側に設けられた案内面14cとを含む。
調整体14の外側面14aは、厚み方向において中央が膨出した形状であることが好ましい。これにより、調整体14を着脱する操作が容易となる。また、案内面14cは、ネック部11aの挿入部28を挿入する際に挿入部28が入り易いように設けるものであり、このような機能を考慮すると、傾斜面又は曲面であることが好ましい。
図5において、D1は内径を示し、D2は外径を示し、tは厚さを示す。内径D1は、ネック部11aの挿入部28が着脱自在に、かつ、ガタが少なくなるように設定することが好ましい。また、厚さtについては、扱い易い厚さ、例えば0.1mm〜10mm、好ましくは0.3mm〜5mmであることが好ましい。なお、厚さtの公差は±0.005(±0.003)以下にすることが好ましい。
調整体14を構成する材料としては、耐摩耗性を考慮して、ヘッド12を構成する材料よりも硬質の材料であることが好ましい。このため、ヘッド12を構成する材料よりも硬質の材料を加工して構成しても良く、特定の材料で加工した後に熱処理を施してヘッド12を構成する材料よりも硬質にしても良い。具体的には、純チタン、Ti-6Al-4V、Ti-15V-3Cr-3Sn-3Alなどのチタン合金、あるいは鉄系合金が好ましい。また、耐摩耗性の高い樹脂を用いても良く、その場合には、電触を防止することができる。
次に、本発明のゴルフクラブにおける調整体の利用方法について説明する。
図6は、本発明の実施の形態に係るゴルフクラブにおける調整体の角度調整を説明するための図である。図6に示すゴルフクラブにおいては、上述したように、挿入部28の中心軸線と挿入穴22の中心軸線とが一致し、シャフト11の中心軸線と挿入部28の中心軸線とが所定の角度をもつので、シャフト11を回転させるとシャフト11の中心軸線が図6の矢印方向に回転する。この原理を利用することにより、ネック部11aを回転することで、360度(1回転)の任意角度、シャフト方向にヘッド12及びシャフト11の関係を設定することができる。すなわち、このような回転により、ゴルフクラブにおいてライ角やロフト角を任意に設定することができる。この場合において、回転方向における位置(回転角度)は、調整体14の厚さにより調整することができる。
図7は、調整体(厚さ)と回転角度との間の関係を説明するための図である。図7において、「1」〜「8」の方向は、ヘッド12の挿入穴22の中心軸線26に対するシャフト11のグリップ側の方向を示している。ここでは、それぞれ異なる厚さを有する8枚の調整体を用い、これらの調整体を交換することにより、ヘッド12に対するシャフト11の回転方向における取り付け位置を選択する場合について説明する。なお、調整体14の枚数については、特に制限はなく、8枚以外の枚数でヘッド12に対するシャフト11の回転方向における取り付け位置を選択するように構成しても良い。例えば、図7に示すように、1回転(360度)を8等分する場合、ねじの1ピッチを8等分にした寸法を調整体14のそれぞれの厚さに設定することで調整することが可能である。すなわち、下記表1に示すように、各回転角度に対してねじの1ピッチを8等分にした寸法を調整体14のそれぞれの厚さに設定する。厚さの異なる調整体をネック部11aとホーゼル部12gとの間に介在させることにより、種々のライ角、ロフト角を実現することができるので、種々のライ角、ロフト角を調整体14の交換のみで実現することができる。すなわち、調整体14のセット(必要個数)を準備するだけで良く、ライ角やロフト角を変えて試打する場合に、仕様の異なる多くのクラブを準備する必要がないので、場所をとったり、運搬に苦労することもなく、取り扱いが大変便利となる。なお、実際には、ロフト角と連動してフェース角も変化する。このため、フェース角を重視した調整も可能である。
Figure 0004865674
上述したような調整体14のセットは、例えば、図8に示すようなものが挙げられる。図8(a)は追加式の調整体セットを示しており、この調整体セットにおいては、基準調整体31に角度調整体32を重ねて厚さを調整するようになっている。すなわち、この調整体セットは、ヘッド12に対するシャフト11の回転方向における位置を設定する基準調整体31と、前記位置から所定の割合で比例的にシャフト11に対するヘッド12の角度を増減させるための複数の角度調整体32とを含む。このような調整体セットを用いることにより、基準位置や仕様を正しく確認することができ、また基準からのライ角やロフト角の変化と試打した顧客のスイングとのマッチングの関係を認識し易くなる。
この場合において、基準調整体31は、ねじ部のピッチよりも大きい厚さを有していても良い。また、ねじ部のピッチよりも大きい厚さを有するものが2つ以上含まれていても良い。これにより、調整体の扱いが容易であり、ヘッドとシャフトの交換作業をスムーズに行うことができる。
調整体セットについては、また、図8(b)は別体式の調整体セットを示しており、この調整体セットは、図8(a)に示す基準調整体+角度調整体の厚さのものを一体に形成し、厚さ毎にそれぞれ別体33a〜33hで準備したものであっても良い。また、図8(c)は、1点のみ調整体を設けない位置を決め、その他の角度について図8(a)又は図8(b)に示すような方式で調整体セットを構成しても良い。さらに、調整体は、外観上識別し易くする方が顧客サービスの上で好ましいので、「色分け」や「外観面に印をつける」などを実施することが好ましい。
また、シャフト11やヘッド12の適所に識別デザイン、すなわち、挿入領域の中心軸線とシャフトの中心軸線の角度の方向を識別できるような印、マーク、文字等を付しておくことが好ましい。このように識別デザインを付しておくことで、プレーヤに対して角度の方向、ひいてはロフト角、ライ角の設定条件を理解させることができる。この識別デザインの位置は、プレーヤがグリップした状態で分かるように、ヘッドのトウ方向を正面視した際に見える位置にしておくことが好ましい。具体的には、図1及び図2に示すように、例えば、グリップの前方の元部P1,先部P2、或いは、ネック部11aの大径部21の前部P3、ホーゼル部12gの前部P4等に付しておくことが可能である。或いは、最大又は最小傾斜角度の方向を示す位置に識別デザインを付しても良い。
なお、上述したように、グリップ13は、少なくとも実際にゴルファーによって握持される領域(図1(a)において符号Rで示す領域)の外形状が、断面円形状に形成されているため、シャフト11を回転したときに、360°どの位置でも同じ握持感(位置に関係なく違和感が生じない握持感)が得られる。このため、プレーヤは、より適正な評価を行うことが可能になる。
以上のように、本実施の形態に係るゴルフクラブにおいては、螺合による回転方向の締め付けと、第1受け面及び第2受け面による軸長方向の位置止めにより、繰り返し使用しても食い込みや摩耗を防止でき、耐久性に優れたゴルフクラブを実現することができる。また、調整体14を第1受け面と第2受け面との間に介在させることにより、ヘッド12とシャフト11の回転方向の位置とを所望の方向に設定できると共に、繰り返し使用に耐えて精度を維持することができる。さらに、調整体14の選択により所望の方向に設定できるので、シャフト11とヘッド12の交換作業をスムーズに行うことができる。
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、ホーゼル部とネック部との間の結合構成については、ねじ部における雌ねじが形成された挿入領域の中心軸線と、ヘッド及びシャフトが螺着した際のシャフトの中心軸線とが所定の角度をもつように設定されていれば良い。
例えば、図9に示すように、ネック部11aに挿入穴41が形成され、挿入穴41の内周面に雌ねじ23が形成され、ホーゼル部12gに突出部42を設け、その外周面に雄ねじ24が形成されており、ネック部11aとホーゼル部12gとの間で螺合する構成であっても良い。
或いは、図10に示すように、ネック部11aの挿入部28に挿入穴41が形成され、挿入穴41の内周面に雌ねじ23が形成されており、ホーゼル部12gに挿入部28を挿入できる大きさの挿入穴22が形成され、その挿入穴22内に突出部42を設け、その外周面に雄ねじ24が形成されており、ネック部11aをホーゼル部12gの挿入穴22に挿入して、ネック部11aとホーゼル部12gとの間で螺合する構成であっても良い。
もちろん、図10に示す構成においても、上述した実施形態のように、ねじ部23,24の螺合関係を外した状態で、シャフト先端のネック部の挿入長さ(ねじ23,24を形成していない部分の挿入長さ)Lが、挿入穴22における開口部の直径Dよりも大きく設定されていることが好ましい。また、図9に示す構成では、突出部(挿入部)42の基端に雄ねじ24を形成し、雄ねじが形成されない部分の突出部の長さを、挿入穴41の開口の直径よりも大きく設定しておけば良い。
このように構成すれば、シャフト11からヘッド12を取り外す場合、誤ってヘッドが落下するのを防止でき、ヘッドが傷付いたり、破損することを防止できる。
図11は、上述した調整体の配置方法の別の実施形態を示す図である。この実施形態に示すように、調整体14Aは円板状に形成され、シャフトのネック部11aの先端と、ヘッドのホーゼル部12gに形成した挿入穴22の底部22Aとの間に交換自在に配設されるようにしている。この場合、ネック部11aの先端に、調整体14Aを着脱できる収容部11Aを形成しておけば良く、底部22Aの内面22A´、及び収容部11Aの内面11A´が、雌ねじ23と雄ねじ24が螺合した際に、調整体14Aが当て付く受け面を構成する。このように、調整体の設置位置については、ネック部とホーゼル部との間で適宜、変形することが可能である。
図12は、ネック部及びホーゼル部の別の実施形態を示す図である。この実施形態では、シャフトのネック部11a、具体的には、外延部27の外周領域に、シャフトとヘッドを着脱する際に用いられる工具が係合する係合部27Aが形成されている。この係合部27Aは、六角面部として一般のスパナで把持して回転操作できるように構成されており、このような構成により、シャフトからヘッドを着脱する際に、上記のような工具を用いて着脱操作を容易かつ確実に行うことができる。また、シャフト本体に大きな捻り負荷が作用することを防止することができ、強度、耐久性に優れたゴルフクラブにすることができる。更には、工具としてトルクレンチ等を使用して、締め付けトルクを一定にしたり、シャフトとヘッドの回転方向の相対的な位置関係が正確に調整し易くなり、セット状態の精度を向上することが可能となる。
なお、上記した係合部27Aについては、六角面部以外にも、対向する二面を形成したり、四角面部であっても良い。或いは、着脱操作がより簡単になるように、外延部27の外周面に、凹凸部やリブを多数形成した構成であっても良い。また、係合部27Aは、螺合部に近い領域に形成しておくことが好ましく、これにより、着脱時の負荷がシャフト本体に掛からないようにすることができる。また、係合部については、ホーゼル側に設ける構成であっても良い。
また、図12に示す実施形態では、ヘッド12とシャフト11とを螺着した際、第1受け面30と第2受け面21aとの間に介在される調整体14が位置する部分P5の挿入部の外径は、その部分以外の挿入部の外径(雄ねじ24が形成される部分の外径)よりも大きく形成されている。このような構成によれば、調整体14をねじ部から着脱操作し易いと共に、安定して装着することができ、調整体14をセットした状態でガタ付きを小さくすることができる。また、調整体を長期間使用することができると共に、正確な比較試験が行い易くなる。
また、図12に示す実施形態では、ネック部11aの挿入部28の基端側に雄ねじ24を形成すると共に、挿入穴22の開口側に雌ねじ23を形成している。このような構成にすると、ネック部11aの挿入部28の雄ねじ24部の肉厚は、内側をシャフトで補強した構成になるので、薄くすることができる。従って、ネック部11aを軽量化することが可能になり、ヘッド設計の自由度が向上する。また、このような構成においても、ネック部11aの挿入部28の雄ねじ24が形成されていない部分の長さLを、挿入穴22の開口の直径Dより大きく形成しておくことが好ましい。このように構成することで、上述した実施形態と同様、ヘッド12の着脱時に、ヘッドが不用意に落下することを防止できる。
もちろん、LとDの関係では、上述した実施形態と同様、L>1.2D、好ましくは、L>1.5Dに設定しておくことで、ヘッドの落下を効果的に防止することができる。
図13(a)及び(b)は、ネック部の更に別の実施形態を示す図である。この実施形態では、ホーゼル部と前記ネック部における、挿入穴22と挿入部28との間に、ホーゼル部及びネック部よりも軟質な振動吸収部材が介在するようにしている。具体的に(a)に示す構成では、ネック部11aの挿入部28の先端側に円周溝を形成しておき、ここに、例えば、ゴム、エラストマー樹脂等の軟質合成樹脂で構成されたリング状の振動吸収部材60を、挿入部28が出し入れ自在となるように嵌め込んでいる。また、(b)に示す構成では、挿入部28の先端に空間部28Aを形成しておき、ここに嵌入部60aを具備した円柱状の振動吸収部材60Aを圧入、或いはネジ等によって挿入部28が出し入れ自在となるように固定している。
このような構成によれば、振動吸収部材60,60Aは、ゴルフクラブの使用中において、挿入穴22の内面に接触した状態で挿入部との間に介在することが可能となり、ヘッドのガタ付きや異音の発生を防止できる。
なお、上記した構成における振動吸収部材は、軟質合成樹脂に金属を混入して防振性を向上しても良いし、接着等によって挿入部に固着しても良い。また、その配設方法についても、軸方向に沿って設置しても良く、更には、ホーゼル側(ヘッドの挿入穴側)に設置する等、適宜変形することが可能である。また、振動吸収部材の形状や種類を変えることで打球感を変化させることが可能となり、より多くのゴルフクラブを提供することができる。
図14は、ネック部の更に別の実施形態を示す図である。この実施形態では、シャフトのネック部11aの先端(挿入部28の先端)に空間部28Aを形成し、この空間部28Aにウェイト調整部材62を交換自在に保持させるようにしている。ウェイト調整部材62は、圧入、ネジ止め等により空間部28Aに保持させることが可能であり、着脱が簡単になるように、ゴム、エラストマー樹脂、その他、軟質の樹脂にタングステンや鉛、銅、ステンレス等の金属やセラミックスの高比重材料(比重5.0以上)を混入したり、包み込んで形成することが可能である。或いは、上記した金属やセラミックスの高比重材料を用いても良い。
この構成によれば、ロフト角、ライ角にウェイト調整部材62の調整が加わった複合的なテストができ、多岐に亘る試験が同時に可能となる。特に、個別テストでは評価できなかったプレーヤへの複合的な仕様変更の影響を正しく把握することが可能となる。
なお、上記したウェイト調整部材62を収容する空間部は、ネック部11aではなく、ヘッドの挿入穴22に形成しても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態以外にも、その目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。例えば、図11から図14に示した特徴については、図1から図10に示した構成に適用しても良い。
本発明の実施の形態に係るゴルフクラブを示す図であり、(a)はフェース部を正面とした図であり、(b)はトウ部を正面とした図である。 図1に示すゴルフクラブのヘッドを示す拡大図である。 図1に示すゴルフクラブのヘッドのネック部を示す拡大図である。 ホーゼル部とネック部との間の結合状態を説明するための分解図である。 本発明の実施の形態に係るゴルフクラブの調整体を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るゴルフクラブにおける調整体の角度調整を説明するための図である。 調整体(厚さ)と回転角度との間の関係を説明するための図である。 (a)〜(c)は、調整体セットの例を示す図である。 ホーゼル部とネック部との間の結合構成の他の例を説明するための分解図である。 ホーゼル部とネック部との間の結合構成の他の例を説明するための分解図である。 調整体の配置方法の別の実施形態を示す図である。 ネック部及びホーゼル部の別の実施形態を示す図である。 (a)及び(b)は、ネック部の更に別の実施形態を示す図である。 ネック部の更に別の実施形態を示す図である。
符号の説明
1 ゴルフクラブ
11 シャフト
11a ネック部
11c,26 中心軸線
12 ヘッド
12g ホーゼル部
13 グリップ
14,14A 調整体
21a 第2受け面
22 挿入穴
23 雌ねじ
24 雄ねじ
27A 係合部
28 挿入部
29 シャフト嵌合穴
30 第1受け面
31 基準調整体
32 角度調整体
60 振動吸収部材
62 ウェイト調整部材

Claims (9)

  1. 第1ねじ部及び第1受け面を有するホーゼル部を備えたヘッドと、前記第1ねじ部と螺合する第2ねじ部及び前記第1受け面と対向する第2受け面を有するネック部を備えたシャフトと、前記第1ねじ部と前記第2ねじ部とを螺合させて前記ヘッドと前記シャフトとを螺着した際に第1受け面と前記第2受け面との間に介在された調整体と、を具備し、
    前記第1ねじ部又は前記第2ねじ部において雌ねじが形成された挿入領域の中心軸線と、前記ヘッド及び前記シャフトが螺着した際の前記シャフトの中心軸線とが所定の角度を有し、
    前記第1受け面と前記第2受け面との間に介在される調整体は、それぞれ異なる厚さを有する複数の調整体を含み、
    前記調整体を交換することにより、前記ヘッドに対する前記シャフトの回転方向における取り付け位置を選択してライ角、ロフト角、フェース角を調整可能としたことを特徴とするゴルフクラブ。
  2. 前記調整体は、前記ヘッドに対する前記シャフトの回転方向における位置を設定する基準調整体と、前記位置から所定の割合で比例的に前記シャフトに対する前記ヘッドの角度を増減させるための複数の角度調整体とを含むことを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ。
  3. 前記調整体は、前記ねじ部のピッチよりも大きい厚さを有するものを少なくとも一つ含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフクラブ。
  4. 前記ホーゼル部の第1ねじ部と前記ネック部の第2ねじ部との螺合を外した状態で、挿入穴に対する挿入部の挿入長さが、前記挿入穴の開口部の直径よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のゴルフクラブ。
  5. 前記シャフトのネック部に、前記シャフトとヘッドを着脱する際に用いられる工具が係合する係合部を形成したことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のゴルフクラブ。
  6. 前記ヘッドとシャフトとを螺着した際、前記第1受け面と第2受け面との間に介在される調整体が位置する部分の挿入部の外径は、その部分以外の挿入部の外径よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のゴルフクラブ。
  7. 前記ホーゼル部と前記ネック部における、挿入穴と挿入部との間に、前記ホーゼル部及びネック部よりも軟質な振動吸収部材を介在したことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のゴルフクラブ。
  8. 前記ホーゼル部又は前記ネック部に空間部を形成し、前記空間部にウェイト調整部材を交換自在に保持したことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のゴルフクラブ。
  9. 前記シャフトは、ヘッドが装着される側と反対側にグリップが装着されており、少なくともグリップの握持される領域の外形状は、断面円形状に形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のゴルフクラブ。
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