JP4865519B2 - 電線の耐屈曲性試験装置およびその試験方法 - Google Patents
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Description
図6および図7に、従来の電線の屈曲性試験の方法を示す。図6は、試験方法を説明する正面図であり、図7は試験方法を説明する側面図である。
前記電線の電気的な導通がなくなるまでの屈曲回数を計測することを特徴とする電線の耐屈曲性試験方法である。
図1は、電線の耐屈曲性試験装置の摸式図である。図1に示すように、電線の耐屈曲性試験装置1は、略U字形に湾曲された1本の電線2と、電線2の略U字形の底部に取り付けられる荷重手段3と、屈曲機構Aと、電線2の両端部に取り付けられた各端子6間を電気的に接続し、屈曲による電線2の断線を検知する電気回路8と、屈曲回数を計測するカウンター7とを備えている。なお、ここでは荷重手段3としては錘を用いている。
屈曲機構Aは電線2の略U字形の底部と端部との間の所定部位を水平方向の両側から挟みこんで支持し、屈曲支点として機能するマンドレル4と、電線2の上端部付近に取り付けられて電線2を屈曲させるアーム5を備えている。
図3はマンドレル4の位置固定治具の1つの例を説明する図である。図3に示すように、マンドレル4は、概ね水平に並列配置された1対の円柱形状物からなっている。位置固定治具9は、それぞれ1対の位置固定板10−1、10−2と位置固定台11−1、11−2からなっている。
まず図3に示した位置固定治具9によって、マンドレル4を、図4に示す状態を満たすように、所定の位置および高さに固定する。
この状態で、図1に示すように、略U字形に湾曲された電線2の一方の端部の導体と他方の端部の導体を導線によって接続し、電気回路8を形成する。
電気回路8には導通チェッカ14を電気的に接続する。また略U字形に湾曲された電線2の中央下方端に荷重手段3を固定し、荷重をかけた状態とする。
このような状態で、電線2を、アーム5によって、該アーム5の回転軸のまわりに、略U字形が形成された鉛直面に対称に、折り返し屈曲する。
ここで上述したように、アーム5は、電線2が電気的に切断されると屈曲動作を停止するように設定されており、カウンター7は、アーム5が屈曲動作を停止すると計測を停止するように設定されているため、電線2の導体が破断して電線2の導通がなくなると、アーム5の動作が停止し、カウンター7が止まる。
そのときのカウンター7が表示する屈曲回数を、電線の耐屈曲性を示す屈曲回数として記録する。
ここで、電線2の屈曲点13を、アームの回転軸12からマンドレル4の円周分を考慮した高さ分だけ下げることによって、荷重が電線2に均一にかかり、より高い精度で屈曲回数の計測を行うことができる。
使用した電線2および電線101は、図5(a)に示すように、素線径0.3mm相当、素線本数7本、形状が円形圧縮であるサイズ0.5mm2である。
また荷重手段3としては、図5(b)に示すように、従来試験の方には400gの錘を用い、本実施形態の試験の方にはその倍の800gの錘を用いた。
このように本実施形態の試験で、従来の倍の重さの錘を使うのは、本実施形態の試験では、荷重手段3による荷重が、折り返された電線2のそれぞれに分散されるため、実質上、電線2に加わる荷重を従来試験の場合と一致させるためである。
また、図5(d)に電線2が電気的に切断されるまでの屈曲回数のバラつきを示す。縦軸は屈曲回数であり、横軸は本実施形態の試験と従来の試験の区別を示す。図5(d)に示すように、電線2が電気的に切断されるまでの屈曲回数のバラつき(誤差)の幅(最大値−最小値)は、従来の方法によると、1769であるのに対して、本実施形態の方法によると、539と小さくなっていた。したがって従来の試験と比較して本実施形態の試験ではバラつき(誤差)が小さく、計測精度が向上していることが明らかである。
なお、電線2が電気的に切断されるまでの屈曲回数の平均値としては、従来方法は2673回であり、本実施形態の方法では2225回であった。
このような構成により、鉛直面において略U字形に湾曲された電線2の中央下方端に荷重をかけた状態で、電線2を所定の屈曲点において鉛直面に対称に折り返し屈曲させ、電線2の電気的な導通がなくなるまでの屈曲回数を計測することができる。
よって非常に簡単な構成で屈曲による電線2の捩れを抑制でき、低コストで、より高い計測精度で電線の耐屈曲性試験を行うことができる。
また図6に示す従来技術では電線101に荷重手段102をくくりつける作業が大変であったが本実施形態例によれば荷重手段3のリング部3aに電線2を通すだけでよいので、試験の準備作業性が良い。
よって電線2の略U字形の底部と端部との間の所定部位を水平な方向の両側から挟みこんで支持するとともに、電線2の端部に電線2を鉛直面に対称に折り返し屈曲させることができ、マンドレル4を屈曲支点としてアーム5により電線2を安定して固定でき、安定した屈曲動作を実現することができる。
図2に示す電線の耐屈曲性試験装置1は、図1に示す装置と略同様に構成されているが、次の点で特徴的である。
すなわち試験対象となる電線としては、略U字形に湾曲され、直列配置された2つの電線2−1、2−2が使用される。そして電線2−1、2−2の略U字形のそれぞれの底部には荷重手段3−1、3−2が取り付けられる。
マンドレル4は、直列配置された2つの電線2−1、2−2の略U字形の底部と端部との間の所定部位を水平な方向の両側から一括して挟みこんで支持し、それぞれの屈曲支点として機能する。
このような2つの電線2−1、2−2の上端部付近は、位置的に並列配置されており、いずれもアーム5によって一括して固定され屈曲動作が行われるようになっている。
また直列配置された2つの電線のそれぞれの端子6−1、6−2は直列に電気的に接続されており、電気回路8は、屈曲による電線2−1、2−2の断線(導体の破断)を検知するよう、電線2−1、2−2に対して直列に形成されている。電気回路8には、屈曲回数を計測するカウンター7が接続されている。
まず図1の態様で説明したのと同様に、位置固定治具9によって、マンドレル4を所定の位置および高さに固定した状態で、電線2−1、2−2を図2に示すように直列に接続し、カウンター7と接続された電気回路8を形成する。
そして2つの電線2−1、2−2のそれぞれの略U字形に湾曲された中央下方端に荷重手段3−1、3−2を取り付け、電線2−1、2−2の両方に荷重をかけた状態とする。
このような状態で、アームの回転軸12のまわりに、電線2−1、2−2の略U字形が形成された鉛直面に対称に、アーム5によって電線2−1、2−2の上端部側を折り返し屈曲し、いずれかの電線2−1もしくは電線2−2が電気的に切断されるまでの屈曲回数を計測する。
ここで例えば電線2−1が屈曲により電気的に切断されたとすると、そのときのカウンター7の屈曲回数を電線2−1の耐屈曲性を示す屈曲回数として記録する。
そして、その切断された電線2−1を電気回路8から切り離し、さらに残りの電線2−2のみによって新たな電気回路8を形成してから、電線2−2の屈曲動作を再開し、電線2−2について引き続き屈曲回数を計測する。
また計測毎にマンドレル4の位置の調節をする必要がなく、計測精度のバラつきが生じにくい。
例えば第1、第2の実施形態における荷重手段3は錘であるが、鉛直下方向に引っ張るものであればなんでもよい。
また第2の実施形態では、略U字形に湾曲された2つの電線2−1、2−2を直列配置しているが、略U字形に湾曲された電線2の数は3以上であってもよい。複数の電線2−1、2−2の電気的な接続の仕方は、図2に示したように直列接続に限らず、各電線2−1、2−2を並列に接続してもよい。状況によって、直列接続と並列接続を組み合わせてもよい。いずれの場合も、切断した電線、例えば電線2−1を除去して、新たな電気回路8が形成されるようにスイッチを設定してもよい。
また第2の実施形態で、電線2−1を排除した後、電線2−2のみで試験を継続したが、新たに他の電線を電線2−2に接続しなおして試験を継続することももちろん可能である。
2 電線
3 荷重手段
4 マンドレル
5 アーム
6 端子
7 カウンター
8 電気回路
9 位置固定治具
10 位置固定板
11 位置固定台
12 アームの回転軸
13 電線の屈曲点
14 導通チェッカ
15 制御回路
101 電線
102 荷重手段
103 マンドレル
104 アーム
105 カウンター
Claims (12)
- 鉛直面において略U字形に湾曲された少なくとも1つの電線と、
前記電線の略U字形の底部に取り付けられる略鉛直方向下側への荷重を付与する荷重手段と、
前記電線の前記略U字形の底部と端部との間の所定部位を水平な方向の両側から挟みこんで支持し、屈曲支点として機能するマンドレルと、前記電線の端部に固定されて、前記マンドレルを屈曲支点として、前記電線を鉛直面に対称に折り返し屈曲させるアームとを備え、前記略U字形の前記電線を屈曲させる屈曲機構と、
前記電線と接続され、屈曲による前記電線の断線を検知する電気回路と、
前記屈曲機構の屈曲回数を計測するカウンターとを備えたことを特徴とする電線の耐屈曲性試験装置。 - 2本以上の前記電線が電気的に接続された状態で配置され、1つの屈曲機構によって屈曲されることを特徴とする請求項1に記載の電線の耐屈曲性試験装置。
- 前記2本以上の電線が電気的に直列に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の電線の耐屈曲性試験装置。
- 前記2本以上の電線のうち屈曲により電気的に切断された電線を前記電気回路から切り離して、残りの電線によって電気回路を形成することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電線の耐屈曲性試験装置。
- 前記アームは、前記電線が電気的に切断されると屈曲動作を停止することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電線の耐屈曲性試験装置。
- 前記アームは、前記電線が電気的に切断されると屈曲動作を停止し、その後、電気回路が形成されると、屈曲動作を再開することを特徴とする請求項4に記載の電線の耐屈曲性試験装置。
- 前記カウンターは、前記アームが屈曲動作を停止すると計測を停止し、屈曲動作を再開すると計測を継続することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の電線の耐屈曲性試験装置。
- 鉛直面において略U字形に湾曲された電線の中央下方端に荷重をかけた状態で、前記電線を所定の屈曲点において鉛直面に対称に折り返し屈曲させ、
前記電線の電気的な導通がなくなるまでの屈曲回数を計測することを特徴とする電線の耐屈曲性試験方法。 - 前記電線の前記略U字形の底部と端部との間の所定部位を水平な方向の両側から挟みこんで支持するとともに、前記電線の端部に電線を鉛直面に対称に折り返し屈曲させることを特徴とする請求項8に記載の電線の耐屈曲性試験方法。
- 2本以上の前記電線を電気的に接続して、前記電線を同時に屈曲させて試験を行うことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の電線の耐屈曲性試験方法。
- 前記2本以上の電線を電気的に直列に接続させていることを特徴とする請求項10に記載の電線の耐屈曲性試験方法。
- 前記電線のうち最初に電気的な導通がなくなった電線から順に除去し、電気的な導通のある残りの電線を電気的に直列に接続して、さらに試験を行うことを特徴とする請求項11に記載の電線の耐屈曲性試験方法。
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