JP4865443B2 - 鉄道車両システム - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両システムに係り、特に、発電手段と電力蓄積手段を設備したうえで、この両手段の発生する電力を利用して鉄道車両を駆動する技術に関する。
鉄道車両は、鉄の車輪がレール面上を転がることにより走行するため、走行抵抗が自動車に比べて小さいことが特徴である。特に、最近の電気鉄道車両では、制動時に主電動機を発電機として作用させることで制動力を得ると同時に、制動時に主電動機で発生する電気的エネルギを架線に戻して他車両の力行エネルギとして再利用する回生ブレーキ制御を行なっている。この回生ブレーキを備える電気鉄道車両は、回生ブレーキを備えていない電気鉄道車両に比べて、約半分のエネルギ消費で走行することが可能とされており、走行抵抗が小さい鉄道車両の特徴を生かした省エネ手法といえる。
一方、輸送密度が小さい地方路線などは、架線、変電所等のインフラが要らない気動車(ディーゼルカー)により、きめ細かな乗客サービスを低コストに実現している。しかし、気動車は、架線など他車両にエネルギを渡す手段がないため、電気鉄道車両のような回生エネルギの再利用は行なわれていなかった。このため、気動車で省エネルギを実現するためには、低燃費エンジンの開発に頼らざるを得ないと考えられていた。
このような気動車についても省エネルギを推進する方法のひとつとして、エンジンと蓄電装置を組み合わせたハイブリッド気動車が考案された。ハイブリッド気動車は蓄電装置を設けることにより、制動時に発生する回生エネルギを蓄電装置でいったん吸収することが可能となり、この吸収した回生エネルギを力行時に必要なエネルギの一部として再利用することにより省エネルギを実現することができる。
ハイブリッド気動車の課題の一つは、いわゆる編成列車を構成した場合の蓄電装置のエネルギ管理指針である。編成列車全体としては、駆動システムが大容量となるが、機器搭載スペースの制限から、エンジン、蓄電装置、電力変換装置等の個別機器は編成車両中に分散して搭載することになる。このため、各車両に分散した機器の動作を適切に制御することが重要である。
特に、蓄電装置には2次電池あるいはキャパシタを用いることが一般的である。これらの機器は、おもに使用時の充放電深度、充放電サイクル数、充放電電力、周囲温度等の各パラメータが、その寿命に影響することが知られている。一方、蓄電装置のメンテナンスサイクル(交換周期)は、作業性、作業コストを考慮すると、全ての蓄電装置を一括してメンテナンスできることが望ましい。すなわち、複数の蓄電装置を各車両に分散搭載した場合は、複数の蓄電装置の使用条件をできるだけ等しくすることが、蓄電装置のライフサイクル管理、メンテナンス管理の観点から有利であると言える。
編成列車おけるハイブリッドシステムの構成、制御方式については、例えば特許文献1の鉄道車両駆動システムにおいて述べられている。図6に特許文献1における鉄道車両駆動システムの機器構成図を示す。発電手段10と電力変換装置20と駆動電動機と電力蓄積手段50を搭載した第一の鉄道車両1と、電力変換装置20と駆動電動機と電力蓄積手段50を搭載した第二の鉄道車両2と、各手段を電力伝達手段40によって接続した鉄道車両駆動システムにおいて、発電手段10の発電電力および電力蓄積手段50の蓄電量を制御する電力管理手段100を備え、電力蓄積手段50が、発電手段10が発電する電力および回生電力を蓄積し、発電手段10と電力蓄積手段50を電源として電力変換装置20によって駆動電動機を駆動し、列車を駆動する。
このように、特許文献1における鉄道車両駆動システムでは、複数車両に分割搭載した電力蓄積手段50の全てを、電力伝達手段40で結合することにより、電力蓄積手段50の充放電深度、充放電サイクル数、充放電電力を等しくすることを実現している。
特開2005−27447号公報
以上のようなハイブリッド気動車がおもに適用されると考えられる地方路線では、朝夕のラッシュ時と、昼間深夜の閑散時で、輸送密度が極端に異なる。このため、地方路線における車両は、一両、または数両の比較的小さい車両単位で運用できる仕様とし、複数の車両を連結することにより、輸送量の増減に柔軟に対応できるようにしている。
ハイブリッド気動車において、このような柔軟な増解結を行なう場合に問題になるのが、蓄電装置を含む複数のハイブリッドシステム同士の連携である。前述のように、特許文献1における鉄道車両駆動システムでは、複数車両に分割搭載した蓄電装置(電力蓄積手段50)の全てを、直流電力線(電力伝達手段)40で結合することにより、蓄電装置(電力蓄積手段)50の充放電深度、充放電サイクル数、充放電電力を等しくして、蓄電装置のライフサイクル管理、メンテナンス管理の容易にできると考えられる。
この構成によるハイブリッド気動車列車について、前記のように柔軟な増解結を実現するため、本発明では、ハイブリッドシステム間を無線等による情報伝送装置により接続し、各ハイブリッドシステムは、他のハイブリッドシステムを含めて編成内全ての蓄電量情報を共有できるようにする。
一方、シンプルな電気設備を目指す場合には、以上のような車両間の直流電力線の引きとおしを省略する方法も考えられる。すなわち、複数の車両に配置する蓄電装置は、直流電力線による電気的な連携は行わない。この場合、照明、空調装置等に用いる補助電源装置(SIV)の消費電力が車両毎に異なることから、各蓄電装置の蓄電量は必ずしも同一になるとは限らない。この状態で運用を続けることは、各蓄電装置の充放電深度等にバラツキが生じるため、その結果電池の寿命もばらつくことから、前述にように蓄電装置のライフサイクル管理、メンテナンス管理の面で好ましくない。
この課題に対して、本発明の構成によれば、編成内で共有された共有蓄電量情報を基に、最も蓄電量の多いハイブリッドシステムは、他のハイブリッドシステムよりも駆動出力を増やす一方で、その分、他のハイブリッドシステムは駆動出力を減らすことにより、編成列車全体の駆動出力を加減することなく、蓄電装置の蓄電量を同じレベルに収束させ、最適な充放電深度、充放電サイクル数、充放電電力とする制御手順により解決できる。同じく、この蓄電量情報を基に、最も蓄電量の少ないハイブリッドシステムは、他のハイブリッドシステムよりも発電出力を増やす一方で、その分、他のハイブリッドシステムは駆動出力を減らすことにより、編成列車全体の駆動出力を加減することなく、蓄電装置の蓄電量を同じレベルに収束させ、最適な充放電深度、充放電サイクル数、充放電電力とする制御手順により解決できる。すなわち、これらの制御手順により、蓄電装置のメンテナンスサイクル(交換周期)が各蓄電装置で均等となり、蓄電装置のライフサイクル管理、メンテナンス管理を容易とする。
本発明の目的は、エンジンにより駆動される発電設備に電力蓄積手段を組み合わせ、その両者により供給される直流電力をインバータ装置で交流電力に変換し、モータを駆動するシリーズハイブリッド方式の鉄道車両システムにおいて、複数のハイブリッドシステムの蓄電量情報を情報伝送装置により共有することにより、ハイブリッド気動車列車の柔軟な増解結運用と、蓄電量レベル平準化による蓄電装置の容易なメンテナンス管理を両立できる、ハイブリッド編成制御を実現できる鉄道車両システムを提供することにある。
本発明は、直流電力を発生する直流電力発生手段と、前記直流電力を交流電力に変換するインバータ手段と、前記インバータ手段により駆動される電動機と、前記直流電力を充電および放電する機能を持つ電力蓄積手段と、前記電力蓄積手段の蓄電量を検出し、前記直流電力発生手段により発生する電力、および前記インバータ手段と前記電動機により消費または回生される電力を制御する統括制御手段と、を各車両に備える複数の車両で構成されており、前記複数の車両における前記直流電力は互いに接続されておらず、前記各車両は、前記統括制御手段が有する前記電力蓄積手段の蓄電量の情報を他の車両の統括制御手段との間で送受を行う情報伝送手段を備え、前記各車両の前記インバータ手段は、前記複数の車両の前記電力蓄積手段の蓄電量に応じて、前記複数の車両の前記電力蓄積手段の蓄電量が等しくなる方向に駆動出力を調整する鉄道車両システムである。
また、本発明は、直流電力を発生する直流電力発生手段と、前記直流電力を交流電力に変換するインバータ手段と、前記インバータ手段により駆動される電動機と、前記直流電力を充電および放電する機能を持つ電力蓄積手段と、前記電力蓄積手段の蓄電量を検出し、前記直流電力発生手段により発生する電力、および前記インバータ手段と前記電動機により消費または回生される電力を制御する統括制御手段と、を複数車両に搭載した車両構成単位を複数備えて構成されており、前記複数の車両構成単位における前記直流電力は互いに接続されておらず、前記車両構成単位を構成する車両のうちのいずれかは、前記統括制御手段が有する前記電力蓄積手段の蓄電量の情報を他の車両構成単位の統括制御手段との間で送受を行う情報伝送手段を備え、前記各車両構成単位の前記インバータ手段は、前記複数の車両構成単位の前記電力蓄積手段の蓄電量に応じて、前記複数の車両構成単位の前記電力蓄積手段の蓄電量が等しくなる方向に駆動出力を調整する鉄道車両システムである。
また、本発明は、直流電力を発生する直流電力発生手段と、前記直流電力を交流電力に変換するインバータ手段と、前記インバータ手段により駆動される電動機と、前記直流電力を充電および放電する機能を持つ電力蓄積手段と、前記電力蓄積手段の蓄電量を検出し、前記直流電力発生手段により発生する電力、および前記インバータ手段と前記電動機により消費または回生される電力を制御する統括制御手段と、を各車両に備える複数の車両で構成されており、前記複数の車両における前記直流電力は互いに接続されておらず、前記各車両は、前記統括制御手段が有する前記電力蓄積手段の蓄電量の情報を他の車両の統括制御手段との間で送受を行う情報伝送手段を備え、前記各車両の前記直流電力発生手段は、前記複数の車両の前記電力蓄積手段の蓄電量に応じて、前記複数の車両の前記電力蓄積手段の蓄電量が等しくなる方向に発電電力を調整する鉄道車両システムである。
更に、本発明は、直流電力を発生する直流電力発生手段と、前記直流電力を交流電力に変換するインバータ手段と、前記インバータ手段により駆動される電動機と、前記直流電力を充電および放電する機能を持つ電力蓄積手段と、前記電力蓄積手段の蓄電量を検出し、前記直流電力発生手段により発生する電力、および前記インバータ手段と前記電動機により消費または回生される電力を制御する統括制御手段と、を複数車両に搭載した車両構成単位を複数備えて構成されており、前記複数の車両構成単位における前記直流電力は互いに接続されておらず、前記車両構成単位を構成する車両のうちのいずれかは、前記統括制御手段が有する前記電力蓄積手段の蓄電量の情報を他の車両構成単位の統括制御手段との間で送受を行う情報伝送手段を備え、前記各車両構成単位の前記直流電力発生手段は、前記複数の車両構成単位の前記電力蓄積手段の蓄電量に応じて、前記複数の車両構成単位の前記電力蓄積手段の蓄電量が等しくなる方向に発電電力を調整する鉄道車両システムである。
本発明によれば、エンジンにより駆動される発電設備に電力蓄積手段を組み合わせ、その両者により供給される直流電力をインバータ装置で交流電力に変換し、モータを駆動するシリーズハイブリッド方式の鉄道車両の駆動装置において、複数のハイブリッドシステムの蓄電量情報を各車両又は複数の車両から成る各車両構成単位で情報伝送装置により共有し、当該共有された蓄電量情報に基づいて、各車両又は各車両構成単位においてインバータ装置による電動機の駆動出力又は直流電力発生手段の発電電力を調整することにより、ハイブリッド気動車列車の柔軟な増解結運用と、蓄電量レベル平準化による蓄電装置の容易なメンテナンス管理を両立できる、ハイブリッド編成制御を実現できる鉄道車両の駆動システムを提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
以下、本発明の鉄道車両システムの実施例について、図面を用いて説明する。
実施例1を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態である鉄道車両システムの列車構成を示す図である。車両1a、1b、1cは編成列車を組成している。本実施例においては、本発明の特徴を示すために、特に3両編成の列車を例に上げて説明するが、一編成列車を組成する車両数については限定しない。
車両1aは台車2a、2bを備え、台車2aは輪軸3a、3b、台車2bは輪軸3c、3dにより車両1aの質量を支える。また、図示していない軸箱により、輪軸の回転を許すことで車両の走行が可能である。さらに、車両1aと台車2aおよび台車2bの間に設けている、図示していない枕ばね装置により、車両1aに対する、台車2aおよび台車2bの、線路面に対して垂直軸周りの回転を許すことで、車両全体がスムーズに曲線を走行することが可能である。
ここで、車両1aは次の駆動システム手段を備える。エンジン4aは車両1aの動力源である。発電機5aは、エンジン4aの駆動軸と接続し、エンジン4aの回転出力を3相交流電力に変換する。コンバータ装置6aは、発電機5aで発電された3相交流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による整流制御により直流電力に変換して、コンバータ装置6aとインバータ装置7aの間に位置する直流電力部に供給する。インバータ装置7aは前記直流電力部の直流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による電圧・周波数可変(VVVF)制御により3相交流電力に変換する。この3相交流電力により、図示していない電動機を駆動し、さらに減速機により必要な加速性能を得られる駆動トルクを確保した上で、輪軸3a、3b、3c、3dにトルクを伝達して車両1aを加減速させる。また、前記直流電力部には蓄電装置9aを接続して、前記直流部分の電圧値と、蓄電装置9aの開放端電圧値との関係に応じて、蓄電装置9aが充電または放電される。すなわち、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9aの開放端電圧値より大きいときは、前記直流部分の電力が蓄電装置9aに充電され、逆に、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9aの開放端電圧値より小さいときは、前記直流部分に蓄電装置9aの電力が放電される。
システム制御装置10aは、エンジン4a、コンバータ装置6a、インバータ装置7a、蓄電装置9aの動作状態を監視すると共に、蓄電装置9aの蓄電量SOCを検出する。また、システム制御装置10aは、エンジン4a、発電機5a、コンバータ装置6aにより発電される電力と、インバータ装置7aおよび図示していない電動機で車両1aを加速することにより消費する電力、あるいは減速することにより回生する電力を調整制御して、蓄電装置9aの蓄電量SOCを適切な範囲に維持する機能を備える。
車両情報制御装置11aは、システム制御装置10aと接続することにより、システム制御装置10aで総括されるエンジン4a、コンバータ装置6a、インバータ装置7a、蓄電装置9aの動作状態、および蓄電装置9aの蓄電量SOCを把握できると同時に、他の車両情報制御装置と情報通信することにより、車両1bに搭載されるエンジン4b、コンバータ装置6b、インバータ装置7b、蓄電装置9bの動作状態、蓄電装置9bの蓄電量SOC、および車両1cに搭載されるエンジン4c、コンバータ装置6c、インバータ装置7c、蓄電装置9cの動作状態、蓄電装置9cの蓄電量SOCの状態を共有できる。
車両1bは台車2c、2dを備え、台車2cは輪軸3e、3f、台車2dは輪軸3g、3hにより車両1bの質量を支える。また、図示していない軸箱により、輪軸の回転を許すことで車両の走行が可能である。さらに、車両1bと台車2cおよび台車2dの間に設けている、図示していない枕ばね装置により、車両1bに対する、台車2cおよび台車2dの、線路面に対して垂直軸周りの回転を許すことで、車両全体がスムーズに曲線を走行することが可能である。
ここで、車両1bは次の駆動システム手段を備える。エンジン4bは車両1bの動力源である。発電機5bは、エンジン4bの駆動軸と接続し、エンジン4bの回転出力を3相交流電力に変換する。コンバータ装置6bは、発電機5bで発電された3相交流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による整流制御により直流電力に変換して、コンバータ装置6bとインバータ装置7bの間に位置する直流電力部に供給する。インバータ装置7bは前記直流電力部の直流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による電圧・周波数可変(VVVF)制御により3相交流電力に変換する。この3相交流電力により、図示していない電動機を駆動し、さらに減速機により必要な加速性能を得られる駆動トルクを確保した上で、輪軸3e、3f、3g、3hにトルクを伝達して車両1bを加減速させる。また、前記直流電力部には蓄電装置9bを接続して、前記直流部分の電圧値と、蓄電装置9bの開放端電圧値との関係に応じて、蓄電装置9bが充電または放電される。すなわち、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9bの開放端電圧値より大きいときは、前記直流部分の電力が蓄電装置9bに充電され、逆に、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9bの開放端電圧値より小さいときは、前記直流部分に蓄電装置9bの電力が放電される。
システム制御装置10bは、エンジン4b、コンバータ装置6b、インバータ装置7b、蓄電装置9bの動作状態を監視すると共に、蓄電装置9bの蓄電量SOCを検出する。また、システム制御装置10bは、エンジン4b、発電機5b、コンバータ装置6bにより発電される電力と、インバータ装置7bおよび図示していない電動機で車両1bを加速することにより消費する電力、あるいは減速することにより回生する電力を調整制御して、蓄電装置9bの蓄電量SOCを適切な範囲に維持する機能を備える。
車両情報制御装置11bは、システム制御装置10bと接続することにより、システム制御装置10bで総括されるエンジン4b、コンバータ装置6b、インバータ装置7b、蓄電装置9bの動作状態、および蓄電装置9bの蓄電量SOCを把握できると同時に、他の車両情報制御装置と情報通信することにより、車両1aに搭載されるエンジン4a、コンバータ装置6a、インバータ装置7a、蓄電装置9aの動作状態、蓄電装置9aの蓄電量SOC、および車両1cに搭載されるエンジン4c、コンバータ装置6c、インバータ装置7c、蓄電装置9cの動作状態、蓄電装置9cの蓄電量SOCの状態を共有できる。
車両1cは台車2e、2fを備え、台車2eは輪軸3i、3j、台車2fは輪軸3k、3lにより車両1cの質量を支える。また、図示していない軸箱により、輪軸の回転を許すことで車両の走行が可能である。さらに、車両1cと台車2eおよび台車2fの間に設けている、図示していない枕ばね装置により、車両1cに対する、台車2eおよび台車2fの、線路面に対して垂直軸周りの回転を許すことで、車両全体がスムーズに曲線を走行することが可能である。
ここで、車両1cは次の駆動システム手段を備える。エンジン4cは車両1cの動力源である。発電機5cは、エンジン4cの駆動軸と接続し、エンジン4cの回転出力を3相交流電力に変換する。コンバータ装置6cは、発電機5cで発電された3相交流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による整流制御により直流電力に変換して、コンバータ装置6cとインバータ装置7cの間に位置する直流電力部に供給する。インバータ装置7cは前記直流電力部の直流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による電圧・周波数可変(VVVF)制御により3相交流電力に変換する。この3相交流電力により、図示していない電動機を駆動し、さらに減速機により必要な加速性能を得られる駆動トルクを確保した上で、輪軸3i、3j、3k、3lにトルクを伝達して車両1cを加減速させる。また、前記直流電力部には蓄電装置9cを接続して、前記直流部分の電圧値と、蓄電装置9cの開放端電圧値との関係に応じて、蓄電装置9cが充電または放電される。すなわち、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9cの開放端電圧値より大きいときは、前記直流部分の電力が蓄電装置9cに充電され、逆に、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9cの開放端電圧値より小さいときは、前記直流部分に蓄電装置9cの電力が放電される。
システム制御装置10cは、エンジン4c、コンバータ装置6c、インバータ装置7c、蓄電装置9cの動作状態を監視すると共に、蓄電装置9cの蓄電量SOCを検出する。また、システム制御装置10cは、エンジン4c、発電機5c、コンバータ装置6cにより発電される電力と、インバータ装置7cおよび図示していない電動機で車両1cを加速することにより消費する電力、あるいは減速することにより回生する電力を調整制御して、蓄電装置9cの蓄電量SOCを適切な範囲に維持する機能を備える。
車両情報制御装置11cは、システム制御装置10cと接続することにより、システム制御装置10aで総括されるエンジン4c、コンバータ装置6c、インバータ装置7c、蓄電装置9cの動作状態、および蓄電装置9cの蓄電量SOCを把握できると同時に、他の車両情報制御装置と情報通信することにより、車両1aに搭載されるエンジン4a、コンバータ装置6a、インバータ装置7a、蓄電装置9aの動作状態、蓄電装置9aの蓄電量SOC、および車両1bに搭載されるエンジン4b、コンバータ装置6b、インバータ装置7b、蓄電装置9bの動作状態、蓄電装置9bの蓄電量SOCの状態を共有できる。
ところで、車両1aと車両1bは緩衝器12aにより、また、車両1bと車両1cは緩衝器12bにより連結されており、車両1a、1b、1cで発生するけん引力を相互に伝達できる。また、車両情報装置11aと車両情報装置11bは列車情報伝送装置13aにより、また、車両情報装置11bと車両情報装置11cは列車情報伝送装置13bにより接続されており、車両情報装置1a、1b、1c内で所有する情報を相互に伝達できる。列車情報伝送装置13a、13bとしては無線通信方式が適切であるが、車内LAN方式による実現も可能である。
この構成によれば、複数の車両1a、1b、1cが蓄電装置9a、9b、9cの蓄電量情報を列車情報伝送装置13a、13bを介して共有することにより、蓄電装置9a、9b、9cが接続される直流電力部分の接続、切断作業を伴わないハイブリッド気動車の柔軟な増解結運用と、車両1a、1b、1cが共有する前記の蓄電量情報基づいてインバータ装置7a、7b、7cの駆動出力、またはコンバータ装置6a、6b、6cの駆動出力を加減することにより、蓄電量レベルを平準化して蓄電装置の容易なメンテナンス管理を両立できるハイブリッド編成制御をおこなう鉄道車両の駆動装置を実現できる。
図2は、実施例1の鉄道車両システムの駆動システム構成を示す図である。車両1a、1b、1cは編成列車を組成している。本実施例においては、本発明の特徴を示すために、特に3両編成の列車を例に上げて説明するが、一編成列車を組成する車両数については限定しない。
車両1aは次の駆動システム手段を備える。エンジン4aは車両1aの動力源である。発電機5aは、エンジン4aの駆動軸と接続し、エンジン4aの回転出力を3相交流電力に変換する。コンバータ装置6aは、発電機5aで発電された3相交流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による整流制御により直流電力に変換して、コンバータ装置6aとインバータ装置7aの間に位置する直流電力部に供給する。インバータ装置7aは前記直流電力部の直流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による電圧・周波数可変(VVVF)制御により3相交流電力に変換する。この3相交流電力により、電動機8a、8bを駆動し、さらに減速機により必要な加速性能を得られる駆動トルクを確保した上で、輪軸3a、3b、3c、3dにトルクを伝達して車両1aを加減速させる。ここで、電動機8a、8bは一実施形態として2台の場合を示しているが、電動機の台数は限定しない。また、前記直流電力部には蓄電装置9aを接続して、前記直流部分の電圧値と、蓄電装置9aの開放端電圧値との関係に応じて、蓄電装置9aが充電または放電される。すなわち、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9aの開放端電圧値より大きいときは、前記直流部分の電力が蓄電装置9aに充電され、逆に、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9aの開放端電圧値より小さいときは、前記直流部分に蓄電装置9aの電力が放電される。
システム制御装置10aは、エンジン4aの動作状態sd_eng、コンバータ装置6aの動作状態sd_cnv、インバータ装置7aの動作状態sd_inv、蓄電装置9aの動作状態sd_btrを監視すると共に、蓄電装置9aの蓄電量SOCを検出する。また、システム制御装置10aは、エンジン4a、発電機5a、コンバータ装置6aにより発電される電力と、インバータ装置7aおよび図示していない電動機で車両1aを加速することにより消費する電力、あるいは減速することにより回生する電力を調整制御して、蓄電装置9aの蓄電量SOCを適切な範囲に維持する機能を備える。
車両情報制御装置11aは、システム制御装置10aと接続することにより、システム制御装置10aで総括されるエンジン4a、コンバータ装置6a、インバータ装置7a、蓄電装置9aの動作状態、および蓄電装置9aの蓄電量SOCを把握できると同時に、他の車両情報制御装置と情報通信することにより、車両1bに搭載されるエンジン4b、コンバータ装置6b、インバータ装置7b、蓄電装置9bの動作状態、蓄電装置9bの蓄電量SOC、および車両1cに搭載されるエンジン4c、コンバータ装置6c、インバータ装置7c、蓄電装置9cの動作状態、蓄電装置9cの蓄電量SOCの状態を共有できる。
車両1bは次の駆動システム手段を備える。エンジン4bは車両1bの動力源である。発電機5bは、エンジン4bの駆動軸と接続し、エンジン4bの回転出力を3相交流電力に変換する。コンバータ装置6bは、発電機5bで発電された3相交流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による整流制御により直流電力に変換して、コンバータ装置6bとインバータ装置7bの間に位置する直流電力部に供給する。インバータ装置7bは前記直流電力部の直流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による電圧・周波数可変(VVVF)制御により3相交流電力に変換する。この3相交流電力により、電動機8c、8dを駆動し、さらに減速機により必要な加速性能を得られる駆動トルクを確保した上で、輪軸3e、3f、3g、3hにトルクを伝達して車両1bを加減速させる。ここで、電動機8a、8bは一実施形態として2台の場合を示しているが、電動機の台数は限定しない。また、前記直流電力部には蓄電装置9bを接続して、前記直流部分の電圧値と、蓄電装置9bの開放端電圧値との関係に応じて、蓄電装置9bが充電または放電される。すなわち、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9bの開放端電圧値より大きいときは、前記直流部分の電力が蓄電装置9bに充電され、逆に、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9bの開放端電圧値より小さいときは、前記直流部分に蓄電装置9bの電力が放電される。
システム制御装置10bは、エンジン4bの動作状態sd_eng、コンバータ装置6bの動作状態sd_cnv、インバータ装置7bの動作状態sd_inv、蓄電装置9bの動作状態sd_btrを監視すると共に、蓄電装置9bの蓄電量SOCを検出する。また、システム制御装置10bは、エンジン4b、発電機5b、コンバータ装置6bにより発電される電力と、インバータ装置7bおよび図示していない電動機で車両1bを加速することにより消費する電力、あるいは減速することにより回生する電力を調整制御して、蓄電装置9bの蓄電量SOCを適切な範囲に維持する機能を備える。
車両情報制御装置11bは、システム制御装置10bと接続することにより、システム制御装置10bで総括されるエンジン4b、コンバータ装置6b、インバータ装置7b、蓄電装置9bの動作状態、および蓄電装置9bの蓄電量SOCを把握できると同時に、他の車両情報制御装置と情報通信することにより、車両1aに搭載されるエンジン4a、コンバータ装置6a、インバータ装置7a、蓄電装置9aの動作状態、蓄電装置9aの蓄電量SOC、および車両1cに搭載されるエンジン4c、コンバータ装置6c、インバータ装置7c、蓄電装置9cの動作状態、蓄電装置9cの蓄電量SOCの状態を共有できる。
車両1cは次の駆動システム手段を備える。エンジン4cは車両1cの動力源である。発電機5cは、エンジン4cの駆動軸と接続し、エンジン4cの回転出力を3相交流電力に変換する。コンバータ装置6cは、発電機5cで発電された3相交流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による整流制御により直流電力に変換して、コンバータ装置6cとインバータ装置7cの間に位置する直流電力部に供給する。インバータ装置7cは前記直流電力部の直流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による電圧・周波数可変(VVVF)制御により3相交流電力に変換する。この3相交流電力により、電動機8e、8fを駆動し、さらに減速機により必要な加速性能を得られる駆動トルクを確保した上で、輪軸3i、3j、3k、3lにトルクを伝達して車両1cを加減速させる。ここで、電動機8a、8bは一実施形態として2台の場合を示しているが、電動機の台数は限定しない。また、前記直流電力部には蓄電装置9cを接続して、前記直流部分の電圧値と、蓄電装置9cの開放端電圧値との関係に応じて、蓄電装置9cが充電または放電される。すなわち、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9cの開放端電圧値より大きいときは、前記直流部分の電力が蓄電装置9cに充電され、逆に、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9cの開放端電圧値より小さいときは、前記直流部分に蓄電装置9cの電力が放電される。
システム制御装置10cは、エンジン4cの動作状態sd_eng、コンバータ装置6cの動作状態sd_cnv、インバータ装置7cの動作状態sd_inv、蓄電装置9cの動作状態sd_btrを監視すると共に、蓄電装置9cの蓄電量SOCを検出する。また、システム制御装置10cは、エンジン4c、発電機5c、コンバータ装置6cにより発電される電力と、インバータ装置7cおよび図示していない電動機で車両1cを加速することにより消費する電力、あるいは減速することにより回生する電力を調整制御して、蓄電装置9cの蓄電量SOCを適切な範囲に維持する機能を備える。
車両情報制御装置11cは、システム制御装置10cと接続することにより、システム制御装置10aで総括される、エンジン4c、コンバータ装置6c、インバータ装置7c、蓄電装置9cの動作状態、および蓄電装置9cの蓄電量SOCを把握できると同時に、他の車両情報制御装置と情報通信することにより、車両1aに搭載されるエンジン4a、コンバータ装置6a、インバータ装置7a、蓄電装置9aの動作状態、蓄電装置9aの蓄電量SOC、および車両1bに搭載されるエンジン4b、コンバータ装置6b、インバータ装置7b、蓄電装置9bの動作状態、蓄電装置9bの蓄電量SOCの状態を共有できる。
ところで、車両1aと車両1bは緩衝器12aにより、また、車両1bと車両1cは緩衝器12bにより連結されており、車両1a、1b、1cで発生するけん引力を相互に伝達できる。また、車両情報装置11aと車両情報装置11bは列車情報伝送装置13aにより、また、車両情報装置11bと車両情報装置11cは列車情報伝送装置13bにより接続されており、車両情報装置1a、1b、1c内で所有する情報を相互に伝達できる。列車情報伝送装置13a、13bとしては無線通信方式が適切であるが、車内LAN方式による実現も可能である。
この構成によれば、複数の車両1a、1b、1cが蓄電装置9a、9b、9cの蓄電量情報を列車情報伝送装置13a、13bを介して共有することにより、蓄電装置9a、9b、9cが接続される直流電力部分の接続、切断作業を伴わないハイブリッド気動車の柔軟な増解結運用と、車両1a、1b、1cが共有する前記の蓄電量情報基づいてインバータ装置7a、7b、7cの駆動出力、またはコンバータ装置6a、6b、6cの駆動出力を加減することにより、蓄電量レベルを平準化して蓄電装置の容易なメンテナンス管理を両立できるハイブリッド編成制御を行う鉄道車両の駆動装置を実現できる。
図3は、実施例1の鉄道車両システムにおける制御動作を示す図である。以下、図面に基づいてハイブリッド編成制御の制御動作について説明する。車両1a、1b、1cは編成列車を組成している。本実施例においては、本発明の特徴を示すために、特に3両編成の列車を例に上げて説明するが、一編成列車を組成する車両数については限定しない。
図3は、車両1a、1b、1cの概略構成と共に、各車両におけるインバータ装置7a、7b、7cの駆動出力Power_trc_a、Power_trc_b、Power_trc_cと、蓄電量SOC_a、SOC_b、SOC_cを、ハイブリッド編成制御なし(Without
control)の場合と、制御あり(With control)の場合、それぞれについて、棒グラフを用いて示している。
ハイブリッド編成制御は、蓄電装置9a、9b、9cの蓄電量不均衡を解消して、蓄電量が等しくなる方向に、インバータ装置7a、7b、7cの駆動出力、またはコンバータ装置制御6a、6b、6cの発電電力を調整し、蓄電装置9a、9b、9cからの放電電力を制御することにより実現する。
ここでは、ハイブリッド編成制御の制御方式の一例として、インバータ装置7a、7b、7cの駆動出力を調整することにより、蓄電装置9a、9b、9cの蓄電量不均衡を解消する方式を説明する。
ハイブリッド編成制御なしの場合、車両1aが備えるインバータ装置7aの駆動出力Power_trc_a0、車両1bが備えるインバータ装置7bの駆動出力Power_trc_b0、車両1cが備えるインバータ装置7cの駆動出力Power_trc_b0は、駆動出力図51aに示すように、全てを等しくして車両1a、1b、1cを加速する。すなわち、インバータ装置7a、7b、7cの駆動出力Power_trc_a0、Power_trc_b0、Power_trc_c0の関係は次の通りである。
Power_trc_a0=Power_trc_b0=Power_trc_c0(式1−1)
いま、インバータ装置7a、7b、7cの駆動出力が(式1−1)の関係にて車両1a、1b、1cを加速する状況において、車両1aが備える蓄電装置9aの蓄電量SOC_a0、車両1bが備える蓄電装置9bの蓄電量SOC_b0、車両1cが備える蓄電装置9cの蓄電量SOC_c0が蓄電量図52aに示す状態、すなわち、次式の通りであったとする。
SOC_a0<SOC_c0<SOC_b0(式1−2)
蓄電装置9a、9b、9cの蓄電量が(式1−2)のように車両1a、1b、1cで差が生じるひとつの理由は、照明、空調装置等に用いる補助電源装置(SIV)の消費電力が車両毎に異なることである。例えば、各車両の乗車人員、乗降口や窓の開閉状況により空調装置の負荷に差が生じることが考えられる。
ハイブリッド編成制御ありの場合、車両1a、1b、1cが備えるインバータ装置7a、7b、7cの駆動出力Power_trc_a1、Power_trc_b1、Power_trc_c1は、(式1−2)に示した蓄電装置9a、9b、9cの蓄電量の大小関係に応じて設定する。
すなわち、車両1a、1b、1cの蓄電量SOC_a0、SOC_b0、SOC_c0のうち、車両1bの蓄電量SOC_b0が最も高いことから、駆動出力図51bに示すように、車両1bの駆動出力をPower_trc_b0よりも、delta_Power_trcだけ大きいPower_trc_b1とする。すなわち次式の通りである。
Power_trc_b1=Power_trc_b0+delta_Power_trc(式1−3)
ここで、delta_Power_trcの設定は、Power_trc_b1がインバータ装置7bの出力容量を超えない範囲で設定することが重要である。
また、車両1bのインバータ装置7bにて調整した駆動出力delta_Power_trcについては、車両1a、1b、1cの走行性能を不変とするため、ハイブリッド編成制御がある場合の各車両の駆動出力Power_trc_a1、Power_trc_b1、Power_trc_c1の総和は、ハイブリッド編成制御がない場合の各車両の駆動出力Power_trc_a0、Power_trc_b0、Power_trc_c0の総和に等しくする。すなわち次式の通りである。
Power_trc_a1+Power_trc_b1+Power_trc_c1
=Power_trc_a0+Power_trc_b0+Power_trc_c0(式1−4)
ハイブリッド編成制御時の車両1aの駆動出力Power_trc_a1、および車両1cの駆動出力Power_trc_c1は、前述の(式1−3)(式1−4)を満たすように決めればよいが、その一例として、次式により決定することが考えられる。
Power_trc_a1=Power_trc_a0−delta_Power_trc/2(式1−5)
Power_trc_c1=Power_trc_c0−delta_Power_trc/2(式1−6)
(式1−5)(式1−6)によれば、Power_trc_a1、Power_trc_c1は、ハイブリッド編成制御がない場合の駆動出力Power_trc_a0、Power_trc_c0よりもそれぞれ小さくなることから、インバータ装置7a、7cの出力容量を超えることはない。
前記(式1−3)(式1−5)(式1−6)に基づいて、車両1a、1b、1cの駆動出力Power_trc_a1、Power_trc_b1、Power_trc_c1を決めることにより、蓄電量図52bに示すように、最も大きかった車両1bの蓄電量は減少し、車両1a、1cの蓄電量は増加する。その結果、車両1a、1b、1cの蓄電量SOC_a1、SOC_b1、SOC_c1の関係は次式のようになる。
SOC_a1<SOC_b1<SOC_c1(式1−7)
このように、(式1−3)(式1−5)(式1−6)に従い、車両1a、1b、1cの駆動出力Power_trc_a1、Power_trc_b1、Power_trc_c1を決めた場合、車両1a、1b、1cの蓄電量の不平衡は減少する方向の制御できるが、これを直ちに解消することは出来ない。しかし、(式1−7)にて最も大きい車両1cの蓄電量SOC_c1を基準として、(式1−3)(式1−5)(式1−6)と同様に車両1a、1b、1cの駆動出力を繰返し更新することにより、次第に車両1a、1b、1cの蓄電量の不平衡が収束するように制御できる。
この制御方式によれば、複数の車両1a、1b、1cが蓄電装置9a、9b、9cの蓄電量情報を列車情報伝送装置13a、13bを介して共有することにより、蓄電装置9a、9b、9cが接続される直流電力部分の接続、切断作業を伴わないハイブリッド気動車の柔軟な増解結運用と、車両1a、1b、1cが共有する前記の蓄電量情報基づいてインバータ装置7a、7b、7cの駆動出力を加減することにより、蓄電量レベルを平準化して蓄電装置の容易なメンテナンス管理を両立できるハイブリッド編成制御をおこなう鉄道車両の駆動装置を実現できる。
図4は、実施例1の鉄道車両システムにおける制御動作を示す図である。以下、図面に基づいてハイブリッド編成制御の制御動作について説明する。車両1a、1b、1cは編成列車を組成している。本実施例においては、本発明の特徴を示すために、特に3両編成の列車を例に上げて説明するが、一編成列車を組成する車両数については限定しない。
図4は、車両1a、1b、1cの概略構成と共に、各車両におけるコンバータ装置6a、6b、6cの駆動出力Power_gen_a、Power_gen_b、Power_gen_cと、蓄電量SOC_a、SOC_b、SOC_cを、ハイブリッド編成制御なし(Without control)の場合と、制御あり(With control)の場合それぞれについて、棒グラフを用いて示している。
ハイブリッド編成制御は、蓄電装置9a、9b、9cの蓄電量不均衡を解消して、蓄電量が等しくなる方向に、インバータ装置7a、7b、7cの駆動出力、またはコンバータ装置制御6a、6b、6cの発電電力を調整し、蓄電装置9a、9b、9cからの放電電力を制御することにより実現する。
ここでは、ハイブリッド編成制御の制御方式の一例として、コンバータ装置6a、6b、6cの駆動出力を調整することにより、蓄電装置9a、9b、9cの蓄電量不均衡を解消する方式を説明する。
ハイブリッド編成制御なしの場合、車両1aが備えるコンバータ装置6aの駆動出力Power_gen_a0、車両1bが備えるコンバータ装置6bの駆動出力Power_gen_b0、車両1cが備えるコンバータ装置6cの駆動出力Power_gen_b0は、発電出力図53aに示すように、全てを等しくして発電制御する。すなわち、コンバータ装置6a、6b、6cの発電出力Power_gen_a0、Power_gen_b0、Power_gen_c0の関係は次の通りである。
Power_gen_a0=Power_gen_b0=Power_gen_c0(式2−1)
いま、コンバータ装置6a、6b、6cの発電出力が、(式2−1)の関係にて車両1a、1b、1cを加速する状況において、車両1aが備える蓄電装置9aの蓄電量SOC_a0、車両1bが備える蓄電装置9bの蓄電量SOC_b0、車両1cが備える蓄電装置9cの蓄電量SOC_c0が蓄電量図52cに示す状態、すなわち、次式の通りであったとする。
SOC_a0<SOC_c0<SOC_b0(式2−2)
蓄電装置9a、9b、9cの蓄電量が(式2−2)のように車両1a、1b、1cで差が生じるひとつの理由は、照明、空調装置等に用いる補助電源装置(SIV)の消費電力が車両毎に異なることである。例えば、各車両の乗車人員、乗降口や窓の開閉状況により空調装置の負荷に差が生じることが考えられる。
ハイブリッド編成制御ありの場合、車両1a、1b、1cが備えるコンバータ装置6a、6b、6cの駆動出力Power_gen_a1、Power_gen_b1、Power_gen_c1は、(式2−2)に示した蓄電装置9a、9b、9cの蓄電量の大小関係に応じて設定する。
すなわち、車両1a、1b、1cの蓄電量SOC_a0、SOC_b0、SOC_c0のうち、車両1aの蓄電量SOC_a0が最も低いことから、発電出力図53bに示すように、車両1aの駆動出力をPower_trc_a0よりも、delta_Power_genだけ大きいPower_gen_a1とする。すなわち次式の通りである。
Power_gen_a1=Power_gen_a0+delta_Power_gen(式2−3)
ここで、delta_Power_genの設定は、Power_gen_a1がコンバータ装置6bの出力容量を超えない範囲で設定することが重要である。
また、車両1aのコンバータ装置6aにて調整した駆動出力delta_Power_genについては、車両1a、1b、1cの保持エネルギ(運動エネルギ+蓄電エネルギ)を不変とするため、ハイブリッド編成制御がある場合の各車両の発電出力Power_gen_a1、Power_gen_b1、Power_gen_c1の総和は、ハイブリッド編成制御がない場合の各車両の駆動出力Power_gen_a0、Power_gen_b0、Power_gen_c0の総和に等しくする。すなわち次式の通りである。
Power_gen_a1+Power_gen_b1+Power_gen_c1=Power_gen_a0+Power_gen_b0+ Power_gen_c0(式2−4)
ハイブリッド編成制御時の車両1bの駆動出力Power_gen_b1、および車両1cの駆動出力Power_gen_c1は、前述の(式2−3)(式2−4)を満たすように決めればよいが、その一例として、次式により決定することが考えられる。
Power_gen_b1=Power_gen_b0−delta_Power_gen/2(式2−5)
Power_gen_c1=Power_gen_c0−delta_Power_gen/2(式2−6)
(式2−5)(式2−6)によれば、Power_gen_b1、Power_gen_c1は、ハイブリッド編成制御がない場合の駆動出力Power_gen_b0、Power_gen_c0よりもそれぞれ小さくなることから、コンバータ装置6b、6cの出力容量を超えることはない。
前記(式2−3)(式2−5)(式2−6)に基づいて、車両1a、1b、1cの発電出力Power_gen_a1、Power_gen_b1、Power_gen_c1を決めることにより、蓄電量図52dに示すように、最も小さかった車両1aの蓄電量は増加し、車両1b、1cの蓄電量は減少する。その結果、車両1a、1b、1cの蓄電量SOC_a1、SOC_b1、SOC_c1の関係は次式のようになる。
SOC_c1<SOC_a1<SOC_b1(式2−7)
このように、(式2−3)(式2−5)(式2−6)に従い、車両1a、1b、1cの駆動出力Power_gen_a1、Power_gen_b1、Power_gen_c1を決めた場合、車両1a、1b、1cの蓄電量の不平衡は減少する方向の制御できるが、これを直ちに解消することは出来ない。しかし、(式2−7)にて最も小さい車両1cの蓄電量SOC_c1を基準として、(式2−3)(式2−5)(式2−6)と同様に車両1a、1b、1cの駆動出力を繰返し更新することにより、次第に車両1a、1b、1cの蓄電量の不平衡が収束するように制御できる。
この制御方式によれば、複数の車両1a、1b、1cが蓄電装置9a、9b、9cの蓄電量情報を列車情報伝送装置13a、13bを介して共有することにより、蓄電装置9a、9b、9cが接続される直流電力部分の接続、切断作業を伴わないハイブリッド気動車の柔軟な増解結運用と、車両1a、1b、1cが共有する前記の蓄電量情報基づいてコンバータ装置6a、6b、6cの駆動出力を加減することにより、蓄電量レベルを平準化して蓄電装置の容易なメンテナンス管理を両立できるハイブリッド編成制御をおこなう鉄道車両の駆動装置を実現できる。
実施例2を説明する。図5は、本発明の第2の実施形態である鉄道車両システムにおける列車構成を示す図である。車両1a、1b、1c、1dは編成列車を組成している。本実施例においては、本発明の特徴を示すために、特に4両編成の列車を例に上げて説明するが、一編成列車を組成する車両数については限定しない。
車両1aは台車2a、2bを備え、台車2aは輪軸3a、3b、台車2bは輪軸3c、3dにより車両1aの質量を支える。また、図示していない軸箱により、輪軸の回転を許すことで車両の走行が可能である。さらに、車両1aと台車2aおよび台車2bの間に設けている、図示していない枕ばね装置により、車両1aに対する、台車2aおよび台車2bの、線路面に対して垂直軸周りの回転を許すことで、車両全体がスムーズに曲線を走行することが可能である。
車両1bは台車2c、2dを備え、台車2cは輪軸3e、3f、台車2dは輪軸3g、3hにより車両1bの質量を支える。また、図示していない軸箱により、輪軸の回転を許すことで車両の走行が可能である。さらに、車両1bと台車2cおよび台車2dの間に設けている、図示していない枕ばね装置により、車両1bに対する、台車2cおよび台車2dの、線路面に対して垂直軸周りの回転を許すことで、車両全体がスムーズに曲線を走行することが可能である。
ここで、車両1aは次の駆動システム手段を備える。エンジン4aは車両1aの動力源である。発電機5aは、エンジン4aの駆動軸と接続し、エンジン4aの回転出力を3相交流電力に変換する。コンバータ装置6aは、発電機5aで発電された3相交流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による整流制御により直流電力に変換して、コンバータ装置6aと、後述の車両1bに備えるインバータ装置7aの間に位置する直流電力部に供給する。
一方、車両1bは次の駆動システム手段を備える。インバータ装置7aは前記直流電力部の直流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による電圧・周波数可変(VVVF)制御により3相交流電力に変換する。この3相交流電力により、図示していない電動機を駆動し、さらに減速機により必要な加速性能を得られる駆動トルクを確保した上で、輪軸3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3hのいずれか、または全てにトルクを伝達して、車両1a、1bを加減速させる。
また、前記直流電力部には蓄電装置9aを接続して、前記直流部分の電圧値と、蓄電装置9aの開放端電圧値との関係に応じて、蓄電装置9aが充電または放電される。すなわち、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9aの開放端電圧値より大きいときは、前記直流部分の電力が蓄電装置9aに充電され、逆に、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9aの開放端電圧値より小さいときは、前記直流部分に蓄電装置9aの電力が放電される。
システム制御装置10aは、エンジン4a、コンバータ装置6a、インバータ装置7a、蓄電装置9aの動作状態を監視すると共に、蓄電装置9aの蓄電量SOCを検出する。また、システム制御装置10aは、エンジン4a、発電機5a、コンバータ装置6aにより発電される電力と、インバータ装置7aおよび図示していない電動機で車両1a、1bを加速することで消費する電力、あるいは減速することにより回生する電力を調整制御することにより、蓄電装置9aの蓄電量SOCを適切な範囲に維持する機能を備える。
車両情報制御装置11aは、システム制御装置10aと接続することにより、システム制御装置10aで総括される車両1aに搭載されるエンジン4a、コンバータ装置6a、蓄電装置9a、および車両1bに搭載されるインバータ装置7aの動作状態、蓄電装置9aの蓄電量SOCを把握できると同時に、他の車両情報制御装置と情報通信することにより、車両1dに搭載されるエンジン4b、コンバータ装置6b、蓄電装置9bの動作状態、蓄電装置9bの蓄電量SOCの状態、および車両1cに搭載されるインバータ装置7bの動作状態を共有できる。
車両1cは台車2e、2fを備え、台車2eは輪軸3i、3j、台車2fは輪軸3k、3lにより車両1cの質量を支える。また、図示していない軸箱により、輪軸の回転を許すことで車両の走行が可能である。さらに、車両1cと台車2eおよび台車2fの間に設けている、図示していない枕ばね装置により、車両1cに対する、台車2eおよび台車2fの、線路面に対して垂直軸周りの回転を許すことで、車両全体がスムーズに曲線を走行することが可能である。
車両1dは台車2g、2hを備え、台車2gは輪軸3m、3n、台車2hは輪軸3o、3pにより車両1dの質量を支える。また、図示していない軸箱により、輪軸の回転を許すことで車両の走行が可能である。さらに、車両1dと台車2gおよび台車2hの間に設けている、図示していない枕ばね装置により、車両1dに対する、台車2gおよび台車2hの、線路面に対して垂直軸周りの回転を許すことで、車両全体がスムーズに曲線を走行することが可能である。
ここで、車両1dは次の駆動システム手段を備える。エンジン4bは車両1dの動力源である。発電機5bは、エンジン4bの駆動軸と接続し、エンジン4bの回転出力を3相交流電力に変換する。コンバータ装置6bは、発電機5bで発電された3相交流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による整流制御により直流電力に変換して、コンバータ装置6bと、後述の車両1cに備えるインバータ装置7bの間に位置する直流電力部に供給する。
一方、車両1cは次の駆動システム手段を備える。インバータ装置7bは前記直流電力部の直流電力を入力とし、図示していないスイッチング素子による電圧・周波数可変(VVVF)制御により3相交流電力に変換する。この3相交流電力により、図示していない電動機を駆動し、さらに減速機により必要な加速性能を得られる駆動トルクを確保した上で、輪軸3i、3j、3k、3l、3m、3n、3o、3pのいずれか、または全てにトルクを伝達して、車両1c、1dを加減速させる。
また、前記直流電力部には蓄電装置9bを接続して、前記直流部分の電圧値と、蓄電装置9aの開放端電圧値との関係に応じて、蓄電装置9bが充電または放電される。すなわち、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9bの開放端電圧値より大きいときは、前記直流部分の電力が蓄電装置9bに充電され、逆に、前記直流部分の電圧値が、蓄電装置9bの開放端電圧値より小さいときは、前記直流部分に蓄電装置9bの電力が放電される。
システム制御装置10bは、エンジン4b、コンバータ装置6b、インバータ装置7b、蓄電装置9bの動作状態を監視すると共に、蓄電装置9bの蓄電量SOCを検出する。また、システム制御装置10aは、エンジン4b、発電機5b、コンバータ装置6bにより発電される電力と、インバータ装置7bおよび図示していない電動機で車両1c、1dを加速することにより消費する電力、あるいは減速することにより回生する電力を調整制御して、蓄電装置9bの蓄電量SOCを適切な範囲に維持する機能を備える。
車両情報制御装置11bは、システム制御装置10bと接続することにより、システム制御装置10bで総括される車両1dに搭載されるエンジン4b、コンバータ装置6b、蓄電装置9b、および車両1cに搭載されるインバータ装置7bの動作状態、蓄電装置9bの蓄電量SOCを把握できると同時に、他の車両情報制御装置と情報通信することにより、車両1aに搭載されるエンジン4a、コンバータ装置6a、蓄電装置9aの動作状態、蓄電装置9aの蓄電量SOCの状態、および車両1bに搭載されるインバータ装置7aの動作状態を共有できる。
ところで、車両1aと車両1bは緩衝器12aにより、また、車両1bと車両1cは緩衝器12b、車両1cと車両1dは緩衝器12c、により連結されており、車両1a、1b、1c、1dで発生するけん引力を相互に伝達できる。また、車両情報装置11aと車両情報装置11bは列車情報伝送装置13により接続されており、車両情報装置1a、1b内で所有する情報を相互に伝達できる。列車情報伝送装置13としては無線通信方式が適切であるが、車内LAN方式による実現も可能である。
この構成によれば、複数の車両1a、1b、1c、1dが蓄電装置9a、9bの蓄電量情報を列車情報伝送装置13を介して共有することにより、蓄電装置9a、9bが接続される直流電力部分の接続、切断作業を伴わないハイブリッド気動車の柔軟な増解結運用と、車両1a、1b、1c、1dが共有する前記の蓄電量情報基づいてインバータ装置7a、7bの駆動出力、またはコンバータ装置6a、6bの駆動出力を加減することにより、蓄電量レベルを平準化して蓄電装置の容易なメンテナンス管理を両立できるハイブリッド編成制御を行う鉄道車両の駆動装置を実現できる。
実施例1の鉄道車両システムにおける列車構成を示す図。 実施例1の鉄道車両システムにおけるシステム構成を示す図。 実施例1の鉄道車両システムにおける第1の制御動作例を示す図。 実施例1の鉄道車両システムにおける第2の制御動作例を示す図。 実施例2の鉄道車両システムにおける列車構成を示す図。 従来の鉄道車両システムを示す図。
符号の説明
1…車両、2…台車、3…輪軸、4…エンジン、5…発電機、6…コンバータ装置、7…インバータ装置、8…主電動機、9…蓄電装置、10…ハイブリッドシステム制御装置、11…情報制御装置、12…緩衝器、13…列車情報伝送装置、101…第一の鉄道車両、102…第二の鉄道車両、110…発電手段、120…電力変換装置、130…駆動輪、140…電力伝達手段、150…蓄電手段、200、201…電力管理手段。

Claims (4)

  1. 直流電力を発生する直流電力発生手段と、
    前記直流電力を交流電力に変換するインバータ手段と、
    前記インバータ手段により駆動される電動機と、
    前記直流電力を充電および放電する機能を持つ電力蓄積手段と、
    前記電力蓄積手段の蓄電量を検出し、前記直流電力発生手段により発生する電力、および前記インバータ手段と前記電動機により消費または回生される電力を制御する統括制御手段と、を各車両に備える複数の車両で構成されており
    前記複数の車両における前記直流電力は互いに接続されておらず、
    前記各車両は、前記統括制御手段が有する前記電力蓄積手段の蓄電量の情報を他の車両の統括制御手段との間で送受を行う情報伝送手段を備え
    前記各車両の前記インバータ手段は、前記複数の車両の前記電力蓄積手段の蓄電量に応じて、前記複数の車両の前記電力蓄積手段の蓄電量が等しくなる方向に駆動出力を調整する
    ことを特徴とする鉄道車両システム。
  2. 直流電力を発生する直流電力発生手段と、
    前記直流電力を交流電力に変換するインバータ手段と、
    前記インバータ手段により駆動される電動機と、
    前記直流電力を充電および放電する機能を持つ電力蓄積手段と、
    前記電力蓄積手段の蓄電量を検出し、前記直流電力発生手段により発生する電力、および前記インバータ手段と前記電動機により消費または回生される電力を制御する統括制御手段と、を複数車両に搭載した車両構成単位を複数備えて構成されており
    前記複数の車両構成単位における前記直流電力は互いに接続されておらず、
    前記車両構成単位を構成する車両のうちのいずれかは、前記統括制御手段が有する前記電力蓄積手段の蓄電量の情報を他の車両構成単位の統括制御手段との間で送受を行う情報伝送手段を備え
    前記各車両構成単位の前記インバータ手段は、前記複数の車両構成単位の前記電力蓄積手段の蓄電量に応じて、前記複数の車両構成単位の前記電力蓄積手段の蓄電量が等しくなる方向に駆動出力を調整する
    ことを特徴とする鉄道車両システム。
  3. 直流電力を発生する直流電力発生手段と、
    前記直流電力を交流電力に変換するインバータ手段と、
    前記インバータ手段により駆動される電動機と、
    前記直流電力を充電および放電する機能を持つ電力蓄積手段と、
    前記電力蓄積手段の蓄電量を検出し、前記直流電力発生手段により発生する電力、および前記インバータ手段と前記電動機により消費または回生される電力を制御する統括制御手段と、を各車両に備える複数の車両で構成されており、
    前記複数の車両における前記直流電力は互いに接続されておらず、
    前記各車両は、前記統括制御手段が有する前記電力蓄積手段の蓄電量の情報を他の車両の統括制御手段との間で送受を行う情報伝送手段を備え、
    前記各車両の前記直流電力発生手段は、前記複数の車両の前記電力蓄積手段の蓄電量に応じて、前記複数の車両の前記電力蓄積手段の蓄電量が等しくなる方向に発電電力を調整すること
    を特徴とした鉄道車両システム。
  4. 直流電力を発生する直流電力発生手段と、
    前記直流電力を交流電力に変換するインバータ手段と、
    前記インバータ手段により駆動される電動機と、
    前記直流電力を充電および放電する機能を持つ電力蓄積手段と、
    前記電力蓄積手段の蓄電量を検出し、前記直流電力発生手段により発生する電力、および前記インバータ手段と前記電動機により消費または回生される電力を制御する統括制御手段と、を複数車両に搭載した車両構成単位を複数備えて構成されており、
    前記複数の車両構成単位における前記直流電力は互いに接続されておらず、
    前記車両構成単位を構成する車両のうちのいずれかは、前記統括制御手段が有する前記電力蓄積手段の蓄電量の情報を他の車両構成単位の統括制御手段との間で送受を行う情報伝送手段を備え、
    前記各車両構成単位の前記直流電力発生手段は、前記複数の車両構成単位の前記電力蓄積手段の蓄電量に応じて、前記複数の車両構成単位の前記電力蓄積手段の蓄電量が等しくなる方向に発電電力を調整すること
    を特徴とした鉄道車両システム。
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