JP4865190B2 - オキセタン化合物を含有するステレオリソグラフィー用樹脂 - Google Patents

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Description

本発明はオキセタン化合物を含有するステレオリソグラフィー用樹脂に関する。本発明は、特に、高い未焼成強度で非常に高い感度(photospeed)を与えるステレオリソグラフィー用樹脂に関する。また、本発明のこれらの樹脂は、粘度が低く、感湿性が低く、耐熱性が高い。
ステレオリソグラフィーによる複雑な形状の三次元物品の製造が、比較的長きに亘り知られている。この技法において、所望の形状の物品は、2工程(a)および(b)を繰り返し交互に行うことにより、液体放射線硬化性組成物から構築される。工程(a)において、組成物の表面が一方の境界を形成する液体放射線硬化性組成物の一層を、この層の厚さだけ、形成すべき物品の所望の断面区域に対応する表面領域の範囲で、適切な放射線、一般には、好ましくはコンピュータ制御されたレーザ光源から発せられた放射線により硬化させる。工程(b)において、硬化した層を液体放射線硬化性組成物の新たな層で被覆する。工程(a)および(b)をこの順序で、所望の三次元形状のいわゆる未焼成モデルが完成するまで繰り返す。この未焼成モデルは、一般にまだ完全には硬化しておらず、したがって、通常は後硬化を施さなければならない。
未焼成強度とも称される未焼成モデルの機械的強度(弾性率、破壊強度)は、未焼成モデルの重要な特性であり、使用するステレオリソグラフィー用樹脂組成物の性質により実質的に決まる。ステレオリソグラフィー用樹脂組成物の他の重要な特性としては、硬化の過程で用いられる放射線に対する高い感度(sensitivity)および未焼成モデルの形状定義を高くできる最小のカール要因が挙げられる。それに加え、例えば、予備硬化した材料層は、液体ステレオリソグラフィー用樹脂組成物により容易に湿潤させるべきであり、もちろん、未焼成モデルだけでなく、最終的に硬化した物品も、最適な機械的性質を有するべきである。
特性を望ましくつり合わせるために、異なるタイプの樹脂系が提案されている。例えば、ラジカル硬化性樹脂系が提案されている。これらの系は、一般に、ラジカルを発生させるためのフリーラジカル光開始剤と共に、一種類以上の(メタ)アクリレート化合物(または他のフリーラジカル重合性有機化合物)からなる。特許文献1には、そのようなラジカル硬化性系の1つが記載されている。
この目的に適した別のタイプの樹脂組成物は、(i)エポキシ樹脂または他のタイプのカチオン重合性化合物;(ii)カチオン重合開始剤;(iii)アクリレート樹脂または他のタイプのフリーラジカル重合性化合物;および(iv)フリーラジカル重合開始剤を有してなるデュアルタイプの系である。そのようなデュアル系すなわちハイブリッド系の例が特許文献2に記載されている。
この用途に有用な第3のタイプの樹脂組成物は、(v)ポリエーテル−ポリオールなどのヒドロキシル含有化合物も含有する。そのようなハイブリッド系の例が特許文献3、4および5に記載されている。
オキセタン化合物は、単独で、ステレオリソグラフィー用樹脂および他の放射線硬化性樹脂のための成分として提案されている。これらの化合物は、カチオン重合性有機物質またはそのような樹脂の反応性改質成分のいずれかとして提案されている。
以下の特許文献を含むいくつかの文献に、放射線硬化性樹脂組成物へのオキセタン化合物の使用が教示されている。
特許文献2および6(大川等)は、(A)化学線硬化性かつカチオン重合性有機物質および(B)カチオン重合のための化学線感受性開始剤を有してなる、光造形のための樹脂組成物に向けられている。成分(A)は、エポキシ化合物、オキセタン化合物またはそれらの混合物のいずれであってもよい。
特許文献7(五十嵐等)には、(A)少なくとも一種類のオキセタン化合物、(B)少なくとも一種類のエポキシド化合物および(C)少なくとも一種類のカチオン開始剤を有してなる活性エネルギービーム硬化性組成物が教示されている。
特許文献8(山村等)には、(A)オキセタン化合物、(B)一種類以上の選択されたエポキシ化合物および(C)カチオン光開始剤を有してなる光硬化性組成物が教示されている。選択されたエポキシ化合物(B)は、(i)共役ジエンモノマーのエポキシ化ポリマー、(ii)共役ジエンモノマーのエポキシ化コポリマー、(iii)共役ジエンモノマーとエチレン性不飽和結合を持つ化合物とのエポキシ化コポリマー、および(iv)エポキシ化天然ゴムを有してなる。この特許文献8には、この光硬化性樹脂組成物は、光の照射により迅速に硬化させることができ、それによって、製造時間が短縮され、高い寸法精度を確実にするための硬化中の最小の収縮および優れた機械的強度を持つ硬化物品を提供することができると述べられている。
特許文献9(山村等)には、(A)シクロヘキサンオキシドを持つ特定のエポキシ化合物、(B)カチオン光開始剤、(C)特定のエチレン性不飽和モノマー、(D)ラジカル光開始剤、および(E)ポリオールを有してなる光硬化性組成物が教示されている。さらに、これらの5つの重要な成分に加えて、成分(A)とは異なる他のカチオン重合性有機化合物が追加に存在してもよく、これらにはオキセタン化合物も含まれるであろう。この特許文献9の第10段の第2〜17行および第49〜53行を参照のこと。
特許文献10(メリサリス(Melisaris)等)には、(A)20〜90重量%のカチオン重合性化合物、(B)0.05〜12重量%のカチオン開始剤、および(C)0.5〜60重量%の少なくとも一種類の選択されたカチオン反応性改質剤を含有する放射線硬化性組成物により三次元形状の物品を製造する方法が教示されている。オキセタン化合物は、カチオン重合性有機物質(A)として、またはカチオン反応性改質剤(C)として用いてもよい。特許文献10の第3段の第41行、第8段の第4〜7行、並びに第17段の第54〜56行を参照のこと。
特許文献11(山村等)には、(A)オキセタン、(B)エポキシ化合物、および(C)カチオン光開始剤を有してなる光硬化性樹脂組成物を選択的に硬化させることにより三次元物体を光造形する方法が教示されている。この特許における好ましいエポキシ化合物は、脂肪酸のグリシジルエステル、エポキシ化大豆油、およびエポキシ化アマニ油である。この特許文献11は、上述した特許文献8の継続出願である。
特許文献12(大川等)には、以下の成分の混合物を含んでもよいステレオリソグラフィー用樹脂組成物が教示されている:(A)エポキシ化合物とオキセタン化合物(3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタンがオキセタン化合物として挙げられている)との混合物であって差し支えないカチオン重合性有機物質、(B)選択されたカチオン光開始剤、(C)ポリアクリレートなどのラジカル重合性有機物質、(D)ラジカル光開始剤、および(E)一分子当たり2つ以上のヒドロキシル基を持つ必要に応じての有機化合物(例えば、ポリエーテル)。
特許文献13(ロートン(Lawton)等)には、(A)30〜70重量%の脂環式ジエポキシド、(B)5〜35重量%の、芳香族アクリル材料またはその組合せからなる群より選択されるアクリル材料、(C)10〜39重量%の脂肪族ポリカーボネートジオールまたはポリテトラヒドロフランポリエーテルポリオール、(D)少なくとも一種類のカチオン光開始剤、および(E)少なくとも一種類のフリーラジカル光開始剤を有してなる感光性組成物が教示されている。3,3−ジメチルオキセタンまたは3,3−ジ(クロロメチル)オキセタンなどのオキセタン化合物を、必要に応じて加えてもよい。特許文献13の第15段の第10〜11行を参照のこと。この文献には、これらの感光性組成物がポリプロピレン物品の外観と感触を持っていると述べられている。
特許文献14(パン(Pang)等)には、(A)55〜90重量%の少なくとも一種類の固体または液体の化学線硬化性かつカチオン重合性有機物質(これらは、オキセタン化合物を含んでもよい。第6段の第42〜54行を参照のこと)、(B)0.05〜10重量%の、カチオン重合のための化学線感受性開始剤、(C)5〜25重量%の化学線硬化性かつラジカル重合性有機物質、(D)0.02〜10重量%の、ラジカル重合のための化学線感受性開始剤、および(E)0.5〜40重量%の少なくとも一種類の固体または液体のカチオン反応性改質剤−柔軟剤を含有する液体の放射線硬化性組成物であって、反応性改質剤−柔軟剤が、反応性エポキシ改質剤、反応性ビニルエーテル改質剤、反応性オキセタン改質剤、またはそれらの混合物であり、反応性改質剤−柔軟剤が、少なくとも約100であり2,000以下の分子量を持つ少なくとも1つの連鎖延長セグメントを含み、成分(A)が、90から800g/eq.のエポキシ当量を持つ少なくとも3つのエポキシ基を有する多価脂肪族、脂環式または芳香族アルコールの少なくとも一種類のグリシジルエーテル、および少なくとも約80重量%のモノマー純度を持つ少なくとも2つのエポキシ基を有する、80から330のエポキシ当量を有する少なくとも一種類の固体または液体の脂環式エポキシド、またはそれらの混合物を有してなるものである、組成物が教示されている。この特許文献14には、具体的なオキセタンベースの改質剤(E)が明白に記載されていない。第15段の第59行および第17段の第53行を参照のこと。
特許文献15(ディー・エス・エム・エヌ・ブイ(DSM N.V.)、日本合成ゴムおよび日本特殊コーティング)には、(A)オキセタン化合物、(B)エポキシ化合物、および(C)カチオン光開始剤を有してなる光硬化性組成物を選択的に硬化させることにより、三次元物体を光造形する方法であって、オキセタン化合物(A)が、二種類以上のオキセタン環を含む化合物(請求項1参照)または特別に定義されたオキセタン化合物(請求項2参照)のいずれかである方法が教示されている。
特許文献16(旭電化工業)には、分子中にオキセタン環を持つカチオン重合性有機材料を含有する、三次元光造形のための樹脂組成物が教示されている。
米国特許第5418112号明細書 米国特許第5434196号明細書 米国特許第5972563号明細書 米国特許第6100007号明細書 米国特許第6287748号明細書 米国特許第5525645号明細書 米国特許第5674922号明細書 米国特許第5981616号明細書 米国特許第6127085号明細書 米国特許第6136497号明細書 米国特許第6365644号明細書 米国特許第6368769号明細書 米国特許第6379866号明細書 米国特許第6413696号明細書 欧州特許第848294号明細書 特開平1−158385号公報
これまでの全ての試みにかかわらず、非常に高い反応性およびステレオリソグラフィー用樹脂に望ましい他の機械的および化学的特性を持つ、硬化物品を製造できる液体のハイブリッド型ステレオリソグラフィー用組成物が必要とされている。本発明は、この必要性に対する解決策を提示するものである。
したがって、本発明のある態様は、ステレオリソグラフィーによる三次元物品の製造に有用な液体の放射線硬化性組成物であって、
(A) 少なくとも一種類のカチオン重合性有機物質、
(B) 少なくとも一種類のフリーラジカル重合性有機物質、
(C) 少なくとも一種類のカチオン重合開始剤、
(D) 少なくとも一種類のフリーラジカル重合開始剤、
(E) 少なくとも一種類のヒドロキシル官能性化合物、および
(F) 少なくとも一種類のヒドロキシル官能性オキセタン化合物、
を有してなる組成物に関する。
本発明の別の態様は、三次元物品を形成する方法において、
(1) ある表面に放射線硬化性組成物の薄層を被覆する工程、
(2) 薄層を画像様に化学線に露光して、画像断面を形成する工程であって、化学線が、露光された区域において薄層を実質的に硬化させるのに十分な強度のものである工程、
(3) 先に露光された画像断面上に組成物の薄層を被覆する工程、
(4) 工程(3)からの薄層を画像様に化学線に露出して、追加の画像断面を形成する工程であって、化学線が、露光された区域において薄層を実質的に硬化させ、かつ先に露光された画像断面に付着させるのに十分な強度のものである工程、
(5) 三次元物品を構築するために、十分な回数だけ工程(3)および(4)を繰り返す工程、
を有してなり、
放射線硬化性組成物が上述したものである方法に関する。
本発明のさらに別の態様は、上述した放射線硬化性組成物を用いた上述の方法により製造された三次元物品に関する。
本発明のある好ましい態様は、ステレオリソグラフィーによる三次元物品の製造に有用な液体の放射線硬化性組成物であって、全ての重量%が放射線硬化性組成物の総重量に基づいて、(A)約30から70重量%の、1つまたは2つのエポキシ基を持つ脂環式エポキシド、(B)約5から20重量%の五官能(メタ)アクリレート、(C)約0.02から5重量%のトリアリールスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、(D)約0.01から4重量%の1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、(E)約5から18重量%のエトキシル化またはプロポキシル化ヒドロキシ官能性ポリエーテル、および(F)約9から17重量%の3−エチル−3−ヒドロキシメチル−オキセタンを有してなる組成物に関する。
本発明の液体放射線硬化性組成物により、三次元物体を形成するためのステレオリソグラフィー装置に用いたときに、耐衝撃性が改善され、曲げ弾性率および引張弾性率の高い部品が得られることが利点である。
本発明の液体放射線硬化性組成物により、三次元物体を形成するためのステレオリソグラフィー装置に用いたときに、水分の存在下で特性が安定している部品が得られることがさらに別の利点である。
本発明の液体放射線硬化性組成物により、高品質の三次元部品を製造する信頼性のある方法を容易に設計できるようにする樹脂材料が得られることがさらに別の利点である。
本発明の樹脂は、低粘度、高速硬化、改善された未焼成強度、完成部品のより大きい熱安定性の組み合わされた特性を持つ樹脂が提供される点で、従来技術のステレオリソグラフィー用樹脂よりも有利である。本発明の樹脂は、既存のステレオリソグラフィー装置に使用でき、使用前に、どのような前処理や機械調節も必要ないであろう。
本発明の樹脂は、高い感度(photospeed)および高い精度が組み合わされているという点で、従来技術のステレオリソグラフィー用樹脂よりも有利である。従来技術の樹脂は、高い感度を有しているが、低い精度の部品(アクリレート系をラジカル硬化する場合のように、ステレオリソグラフィープロセスの最中または後に変形する傾向)が得られるか、またはエポキシ/アクリレートハイブリッド系の場合のように、感度が低く、精度が高いかのいずれかである。本発明の樹脂は、非常に速く硬化するが、従来技術のハイブリッド系の精度を有している。
本明細書および特許請求の範囲で用いられている「(メタ)アクリレート」という用語は、アクリレートおよびメタクリレートの両方を称する。
本明細書および特許請求の範囲で用いられている「液体」という用語は、「室温で液体」と等しいものとする。室温は、一般に、5℃から30℃までである。
ここで新規の組成物は、最も広い意味で、少なくとも一種類のカチオン重合性有機物質、少なくとも一種類の選択されたフリーラジカル重合性有機物質、少なくとも一種類のカチオン重合開始剤、少なくとも一種類のフリーラジカル重合開始剤、少なくとも一種類のヒドロキシル官能性化合物および少なくともカチオン化合物を含有する。この組成物はさらに、必要に応じて、他の添加剤を含有していてもよい。
(A) カチオン重合性有機物質
カチオン重合性化合物は、脂肪族、脂環式または芳香族ポリグリシジル化合物、もしくは脂環式ポリエポキシドもしくはエポキシクレゾールノボラックもしくはエポキシフェノールノボラック化合物であってよく、平均で、分子中に1より多いエポキシド基(オキシラン環)を持つ。そのような樹脂は、脂肪族、芳香族、脂環式、芳香脂肪族または複素環構造を有していてもよく、それら樹脂はエポキシド基または側基を含有する、またはこれらの基が脂環または複素環系の一部を形成する。これらのタイプのエポキシ樹脂は、一般的な用語として知られており、市販されている。
そのような適切なエポキシ樹脂の例が特許文献4に開示されている。
エポキシ樹脂のための硬化剤と共に、上述したものなどのエポキシ樹脂の液体予備反応付加物を使用することも考えられる。
もちろん、この新規の組成物中に液体または固体のエポキシ樹脂の液体混合物を使用することもできる。
エポキシ樹脂化合物以外のカチオン重合性有機物質の例としては、テトラヒドロフランおよび2,3−ジメチル−テトラヒドロフランなどのオキソラン化合物;トリオキサン、1,3−ジオキサランおよび1,3,6−トリオキサンシクロオクタンなどの環状アセタール化合物;β−プロピオラクトンおよびε−カプロラクトンなどの環状ラクトン化合物;エチレンスルフィド、1,2−プロピレンスルフィドおよびチオエピクロロヒドリンなどのチイラン化合物;並びに1,3−プロピレンスルフィドおよび3,3−ジメチルチオタンなどのチオタン化合物が挙げられる。そのような選択的なカチオン重合性有機物質を、エポキシ樹脂と一緒に、またはその代わりに用いてもよい。オキセタン化合物は一般にカチオン重合性有機物質であるが、それらは成分(F)に含まれるので、この成分(A)には含まれない。
そのような他のカチオン重合性化合物の例が特許文献4に開示されている。
本発明のカチオン重合性化合物は、放射線硬化性組成物の約30から70重量%を構成することが好ましい。
本発明の特に好ましい実施の形態の1つは、特定のエポキシタイプのカチオン重合性有機物質を含有する。この好ましいタイプは、1つまたは2つのエポキシ基を持つ脂環式エポキシドである。これは、単独で用いても、多価化合物の二官能以上のグリシジルエーテルなどの他のエポキシと共に用いてもよい。
1つまたは2つのエポキシ基を持つ、これらの好ましいカチオン重合性脂環式エポキシドとしては、平均で、分子中に2つ以上のエポキシド基(オキシラン環)を持つ、脂環式ポリグリシジル化合物または脂環式ポリエポキシドであってよい、任意のカチオン硬化性液体または固体化合物が挙げられる。そのような樹脂は、側基としてエポキシド基を含有する脂環構造を有していてもよく、またはエポキシド基が脂環構造の一部を形成していてもよい。これらのタイプのそのような樹脂は、一般的な用語で知られており、市販されている。
エポキシド基が脂環構造の一部を形成している化合物の例としては、ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル;2,3−エポキシシクロペンチルグリシジルエーテル、1,2−ビス(2,3−エポキシシクロペンチルオキシ)エタン;ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)メタンジグリシジルエーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパンジグリシジルエーテル;3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート;3,4−エポキシ−6−メチル−シクロヘキシルメチル3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレート;ジ(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)ヘキサンジオエート;ジ(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)ヘキサンジオエート;エチレンビス(3,4−エポキシシクロヘキサン)カルボキシレート、エタンジオールジ(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)エーテル;ビニルシクロヘキセンジオキシド;ジシクロペンタジエンジエポキシドおよび2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−1,3−ジオキサンが挙げられる。
好ましい脂環式エポキシドは、Cyracure UVR 6105または6110として得られる3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシ−シクロヘキサンカルボキシレートである。
最も好ましい実施の形態において、これらの脂環式エポキシドは、全カチオン重合性有機物質の100重量%を構成する。
ある用途にとっては、これらの一種類以上の脂環式モノまたはジ−エポキシドと共に他のタイプのエポキシドまたは他のタイプのカチオン重合性有機物質を使用することが望ましいであろう。追加のタイプのエポキシ化合物は、アルカリ性条件下で、またはアルカリ処理を後に行う前提の酸性触媒の存在下で、少なくとも2つのフリーなアルコール性ヒドロキシル基を持つ化合物を、適切に置換したエピクロロヒドリンと反応させることにより得られる多価化合物のカチオン重合性である二官能以上のグリシジルエーテルである。このタイプのエーテルは、ポリエピクロロヒドリンと反応させた場合、エチレングリコール;プロパン−1,2−ジオールまたはポリ(オキシプロピレン)グリコール;プロパン−1,3−ジオール;ブタン−1,4−ジオール;ポリ(オキシテトラメチレン)グリコール;ペンタン−1,5−ジオール;ヘキサン−1,6−ジオール;ヘキサン−2,4,6−トリオール;グリセロール;1,1,1−トリメチロールプロパン;ビストリメチロールプロパン;ペンタエリトリトール;ソルビトールなどの非環式アルコールから誘導されるであろう。これらのタイプのそのような樹脂は、一般的な用語で知られており、市販されている。
最も好ましい二官能以上のグリシジルエーテルは、Araldite DY-Tとして得られるトリメチロールプロパントリグリシジルエーテルである。
これらの二官能以上のグリシジルエーテルを使用する場合、このグリシジルエーテルが、好ましくは、全カチオン重合性有機物質の約10から50重量%、より好ましくは、約15から40重量%を構成する。
(B) フリーラジカル重合性有機化合物
フリーラジカル硬化性成分は、少なくとも一種類の固体または液体のポリ(メタ)アクリレートを含む、例えば、二、三、四または五官能モノマーまたはオリゴマー脂肪族、脂環式または芳香族アクリレートまたはメタクリレートであることが好ましい。これらの化合物は200から500の分子量を有することが好ましい。
分子中に2つより多い不飽和結合を持つ適切な脂肪族ポリ(メタ)アクリレートの例としては、ヘキサン−2,4,6−トリオール;グリセロールまたは1,1,1−トリメチロールプロパン;エトキシル化またはプロポキシル化グリセロール;または1,1,1−トリメチロールプロパンのトリアクリレートおよびトリメタクリレート;およびトリエポキシド化合物、例えば、前記トリオールのトリグリシジルエーテルを(メタ)アクリル酸と反応させることにより得られるヒドロキシル基含有トリ(メタ)アクリレートが挙げられる。例えば、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、ビストリメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリトリトールモノヒドロキシトリアクリレートまたはメタクリレート、もしくはジペンタエリトリトールモノヒドロキシペンタアクリレートまたはメタクリレートを使用することもできる。
さらに、例えば、多官能ウレタンアクリレートまたはウレタンメタクリレートを使用することもできる。これらのウレタン(メタ)アクリレートは、当業者に知られており、例えば、末端水酸基型ポリウレタンをアクリル酸またはメタクリル酸と反応させることにより、もしくは末端イソシアネート型プレポリマーをヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと反応させて、前記ウレタン(メタ)アクリレートを得ることにより、公知の様式で調製することができる。
これらのフリーラジカル重合性化合物が放射線硬化性組成物の約5から20重量%を構成することが好ましい。
特に好ましいタイプのフリーラジカル重合性化合物は、三官能以上の(メタ)アクリレート化合物である。
これらの随意的な三官能以上の(メタ)アクリレートは、三、四または五官能モノマーまたはオリゴマーの脂肪族、脂環式または芳香族アクリレートまたはメタクリレートであることが好ましい。そのような化合物は200から500の分子量を有することが好ましい。
適切な脂肪族の三、四および五官能(メタ)アクリレートの例としては、ヘキサン−2,4,6−トリオール;グリセロールまたは1,1,1−トリメチロールプロパン;エトキシル化またはプロポキシル化グリセロール;または1,1,1−トリメチロールプロパンのトリアクリレートおよびトリメタクリレート;およびトリエポキシド化合物、例えば、前記トリオールのトリグリシジルエーテルを(メタ)アクリル酸と反応させることにより得られるヒドロキシル基含有トリ(メタ)アクリレートが挙げられる。例えば、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、ビストリメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリトリトールモノヒドロキシトリアクリレートまたはメタクリレート、もしくはジペンタエリトリトールモノヒドロキシペンタアクリレートまたはメタクリレートを使用することもできる。
適切な芳香族(トリ)メタクリレートの例としては、三価フェノールおよび3つのヒドロキシル基を含有するフェノールまたはクレゾールノボラックのトリグリシジルエーテルの(メタ)アクリル酸との反応生成物が挙げられる。
これらのより官能価の高い(メタ)アクリレートは、公知の化合物であり、それらのうちいくつかは、例えば、サートマー社(SARTOMER Company)から、SR295,SR350,SR351,SR367,SR399,SR444,SR454,SR9020またはSR9041などの製品名で市販されている。
最も好ましい官能価の高い(メタ)アクリレート化合物としては、ジペンタエリトリトールモノヒドロキシペンタアクリレートであるSARTOMER SR399またはプロポキシル化グリセリントリアクリレートであるSR9020が挙げられる。
(C) カチオン重合開始剤
本発明による組成物において、化学線への露光の際に、エポキシ材料の反応を開始させるカチオンを形成するどのようなタイプの光開始剤を用いても差し支えない。公知であり、技術的に実証されたエポキシ樹脂のための適切なカチオン光開始剤は数多くある。これら光開始剤は、例えば、求核性の弱いアニオンを持つオニウム塩を含む。それらの例としては、欧州特許出願公開第153904号明細書に記載されているものなどのハロニウム塩、ヨードシル塩またはスルホニウム塩;例えば、欧州特許出願公開第35969号、同第44274号、同第54509号、および同第164314号の各明細書に記載されたものなどのスルホキソニウム塩;または例えば、米国特許第3708296号および同第5002856号の各明細書に記載されたものなどのジアゾニウム塩が挙げられる。他のカチオン光開始剤は、例えば、欧州特許出願公開第94914号および同第94915号の各明細書に記載されたものなどのメタロセン塩である。他の好ましいカチオン光開始剤が、特許文献3(シュタインマン(Steinmann)等)、4(パン(Pang)等)および10(メリサリス(Melisaris)等)に述べられている。
より好ましい市販のカチオン光開始剤は、UVI-6974,UVI-6970,UVI-6990(ダウ・ケミカル社(Dow Chemical Company)により製造されている)、CD-1010,CD-1011,CD-1012(サートマー社により製造されている)、Adekaoptomer SP-150,SP-151,SP-170,SP-171(旭電化工業により製造されている)、Irgacure 261(チバ・スペシャルティー・ケミカルス社(Ciba Specialty Chemicals Corp.))、CI-2481,CI-2624,CI-2639,CI-2064(日本曹達)、DTS-102,DTS-103,NAT-103,NDS-103,TPS-103,MDS-103,MPI-103,およびBBI-103(ミドリ化学)である。UVI-6974,CD-1010,UVI-6970,Adekaoptomer SP-170,SP-171,CD-1012,およびMPI-103が最も好ましい。上述したカチオン光開始剤は、個々に用いても、二種類以上を組み合わせて用いても差し支えない。
最も好ましいカチオン光開始剤は、UVI-6974などのトリアリールスルホニウムヘキサフルオロアンチモネートである。
カチオン光開始剤は、全放射線硬化性組成物の約0.01から8重量%、より好ましくは、約0.02から5重量%を構成するであろう。
(D) フリーラジカル重合開始剤
本発明による組成物において、適切な照射が行われたときにフリーラジカルを形成するどのようなタイプの光開始剤を用いても差し支えない。公知の光開始剤の一般的な化合物としては、ベンゾインなどのベンゾイン類;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、およびベンゾインイソプロピルエーテルなどのベンゾインエーテル類;ベンゾインアセテート;アセトフェノン、2,2−ジメトキシアセトフェノン、4−(フェニルチオ)アセトフェノン、および1,1−ジクロロアセトフェノンなどのアセトフェノン類;ベンジル;ベンジルジメチルケタール、およびベンジルジエチルケタールなどのベンジルケタール類;2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、および2−アミルアントラキノンなどのアントラキノン類;トリフェニルホスフィン;例えば、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(Lucirin(登録商標)TPO)などのベンゾイルホスフィンオキシド類;ベンゾフェノン、および4,4’−ビス(N,N’−ジメチルアミノ)ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン類;トリオキサン類およびキサントン類;アクリジン誘導体;フェナゼン誘導体;キノキサリン誘導体または1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−O−ベンゾイルオキシム;1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、フェニル(1−ヒドロキシイソプロピル)ケトンおよび4−イソプロピルフェニル(1−ヒドロキシイソプロピル)ケトンなどの1−ヒドロキシフェニルケトンまたは1−アミノフェニルケトン;または例えば、4’−メチルチオフェニル−1−ジ(トリクロロメチル)−3,5S−トリアジン、S−トリアジン−2−(スチルベン)−4,6−ビス−トリクロロメチル、およびパラメトキシスチリルトリアジンなどのトリアジン化合物が挙げられ、これらの全ては公知の化合物である。
照射線源として、例えば、325nmで動作するHe/Cdレーザ、例えば、351nm、または351および364nm、または333、351および364nmで動作するアルゴンイオンレーザ、もしくは351および355nmの出力を持つ周波数三倍YAG固体レーザと通常組み合わせて用いられる、特に適したフリーラジカル光開始剤としては、2,2−ジアルコキシベンゾフェノンなどのアセトフェノン類;および1−ヒドロキシフェニルケトン、例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−1−{4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル}−2−メチル−1−プロパン、または2−ヒドロキシイソプロピルフェニルケトン(2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルアセトフェノンとも称される)が挙げられるが、特に、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンが適している。別のタイプのフリーラジカル光開始剤の例としては、ベンジルジメチルケタールなどのベンジルケタールが挙げられる。特に、アルファ−ヒドロキシフェニルケトン、ベンジルジメチルケタール、または2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドが光開始剤として用いられる。
別のタイプの適切なフリーラジカル光開始剤としては、化学線を吸収して、アクリレートの重合を開始できるフリーラジカルを生成できるイオン性染料−対イオン化合物が挙げられる。イオン性染料−対イオン化合物を含む本発明による組成物は、400から700ナノメートルの可調波長範囲の可視光を用いて、様々な様式で硬化させられる。イオン性染料−対イオン化合物およびそれらの作用様式は、例えば、欧州特許出願公開第223587号、並びに米国特許第4751102号、同第4772530号、および同第4772541号の各明細書から知られている。
Irgacure I-184として市販されているフリーラジカル光開始剤の1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンが特に好ましい。
フリーラジカル開始剤は、全放射線硬化性組成物の約0.01から8重量%、最も好ましくは、約0.01から4重量%を構成する。
(E) ヒドロキシル官能性化合物
ヒドロキシル官能性化合物は、少なくとも1つ、好ましくは、少なくとも2つのヒドロキシル官能価を持つどのような有機材料であってもよい。この材料は、残りの成分中に可溶性であるかまたは分散性である固体または液体であってよい。この材料は、硬化反応を阻害する、もしくは熱的または光分解的に不安定であるどのような基も実質的に含まないべきである。
ヒドロキシル官能性化合物は、脂肪族ヒドロキシル官能性化合物または芳香族ヒドロキシル官能性化合物のいずれかであることが好ましい。
本発明の組成物にとって有用であろう脂肪族ヒドロキシル官能性化合物としては、1つ以上の反応性ヒドロキシル基を含有する任意の脂肪族タイプの化合物が挙げられる。これらの脂肪族ヒドロキシル官能性化合物は、多官能アルコール、ポリエーテル−アルコールおよびポリエステルなどの多官能化合物(好ましくは、2〜5のヒドロキシル官能基を有する)であることが好ましい。
前記有機材料は、2つ以上の第1または第2脂肪族ヒドロキシル基を含有することが好ましい。ヒドロキシル基は、分子内にあっても、末端にあってもよい。モノマー、オリゴマーまたはポリマーを用いても差し支えない。ヒドロキシル当量、すなわち、数平均分子量をヒドロキシル基の数で割った商が約31から5000の範囲にあることが好ましい。
1のヒドロキシル官能価を持つ適切な有機材料の代表的例としては、アルカノール、ポリオキシアルキレングリコールのモノアルキルエーテル、アルキレングリコールのモノアルキルエーテル等が挙げられる。
有用なモノマーポリヒドロキシ有機材料の代表例としては、1,2,4−ブタントリオール;1,2,6−ヘキサントリオール;1,2,3−ヘプタントリオール;2,6−ジメチル−1,2,6−ヘキサントリオール;1,2,3−ヘキサントリオール;1,2,3−ブタントリオール;3−メチル−1,3,5−ペンタントリオール;3,7,11,15−テトラメチル−1,2,3−ヘキサデカントリオール;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール;1,3−シクロペンタンジオール;トランス−1,2−シクロオクタンジオール;1,16−ヘキサデカンジオール;1,3−プロパンジオール;1,4−ブタンジオール;1,5−ペンタンジオール;1,6−ヘキサンジオール;1,7−ヘプタンジオール;1,8−オクタンジオール;および1,9−ノナンジオールなどのポリアルコールおよびアルキレングリコールが挙げられる。
有用なオリゴマーおよびポリマーヒドロキシ含有材料の代表例としては、約200から約10,000の分子量を持つポリオキシエチレンおよびポリオキシプロピレングリコールおよびトリオール;様々な分子量を持つポリテトラメチレングリコール;酢酸ビニルコポリマーの加水分解または部分加水分解により形成されたペンダントヒドロキシル基を含有するコポリマー;ペンダントヒドロキシル基を含有するポリビニルアセタール樹脂;末端水酸基型ポリエステルおよび末端水酸基型ポリラクトン;ポリブタジエンなどのヒドロキシル官能化ポリアルカジエン;および末端水酸基型ポリエステルが挙げられる。
他のヒドロキシル基含有モノマーは、1,4−シクロヘキサンジメタノール並びに脂肪族および脂環式モノヒドロキシアルカノールである。
他のヒドロキシル基含有オリゴマーおよびポリマーとしては、ヒドロキシルおよびヒドロキシル/エポキシ官能化ポリブタジエン、ポリカプロラクトンジオールおよびトリオール、エチレン/ブチレンポリオール、並びにそれらの組合せが挙げられる。ポリエーテルポリオールの例は、様々な分子量のポリプロピレングリコールおよびグリセロールプロポキシレート−B−エトキシレートトリオール、並びに例えば、250、650、1000、2000、および2900MWなどの様々な分子量で得られる線状および枝分れポリテトラヒドロフランポリエーテルポリオールである。
好ましいヒドロキシル官能性化合物は、例えば、単純な多官能アルコール、ポリエーテル−アルコール、および/またはポリエステルである。多官能アルコールの適切な例としては、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリトリトール、ジ−ペンタエリトリトール、グリセロール、1,4−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジメタノール等である。
適切なポリエーテルの例としては、アルコキシル化トリメチロールプロパン、もしくはエトキシル化またはプロポキシル化ポリエーテル化合物、ポリエチレングリコール−200または−600等が挙げられる。好ましい一例は、ダウ・ケミカル社から得られる、約450の平均分子量を持つグリセリンプロポキシル化ポリエーテルトリオールであるVoranol CP 450である。
適切なポリエステルとしては、必要に応じて、少量の官能価の大きい酸またはアルコールと共に、二酸およびジオールから得られるヒドロキシ官能性ポリエステルが挙げられる。適切なジオールは上述したものである。適切な二酸は、例えば、アジピン酸、ダイマー酸、ヘキサヒドロフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等である。他の適切なエステル化合物としては、カプロラクトン由来のトリメチロールプロパン−トリエステル、Tone(登録商標)0301およびTone(登録商標)0310(ダウ・ケミカル社)などのカプロラクトンベースのオリゴ−およびポリエステルが挙げられる。これらのエステルベースのポリオールは、約50より大きい、特に、約100より大きいヒドロキシル価を持つことが好ましい。酸価は、約10より小さい、特に、約5より小さいことが好ましい。好ましいポリエステルポリオールとしては、バイエル(Bayer)社から得られる線状ポリエステルポリオールである、Desmophen 850が挙げられる。別の好ましい芳香族ヒドロキシル官能性化合物は、ビー・エー・エス・エフ(BASF)社から得られるLupraphen 8004などの二官能ポリエステルポリオールである。
好ましい脂肪族ヒドロキシル官能性化合物の1つは、市販のトリメチロールプロパンである。
本発明の組成物にとって有用であろう芳香族ヒドロキシル官能性化合物としては、1つ以上の反応性ヒドロキシル基を含有する芳香族型化合物が挙げられる。これらの芳香族ヒドロキシル官能性化合物は、少なくとも2つのヒドロキシル基を有するフェノール化合物並びにエチレンオキシド、プロピレンオキシドまたはエチレンオキシドとプロピレンオキシドとの組合せと反応せしめられる少なくとも2つのヒドロキシル基を有するフェノール化合物を含むことが好ましい。
最も好ましい芳香族ヒドロキシル官能性化合物としては、ビスフェノールA、ビスフェノールS、エトキシル化ビスフェノールA、エトキシル化ビスフェノールSが挙げられる。
これらのヒドロキシル官能性化合物は、好ましくは、全液体放射線硬化性組成物の約3から20重量%、より好ましくは、約5から18重量%で存在する。
(F) ヒドロキシ官能性オキセタン化合物
少なくとも1つのオキセタン環および少なくとも1つのヒドロキシル官能価を有するどのような化合物(ここでは、ヒドロキシル官能性オキセタン化合物と称する)を本発明の放射線硬化性組成物の成分(F)として用いてもよい。これらのヒドロキシル官能性オキセタン化合物は1つまたは2つのオキセタン環を有することが好ましい。そのようなヒドロキシル官能性オキセタン化合物の例が、両方ともここに全てを引用する、米国特許第5674922号および同第5981616号の各明細書に開示されている。好ましいヒドロキシル官能性オキセタン化合物は3−エチル−3−ヒドロキシメチル−オキセタンである。
本発明の樹脂組成物中の成分(F)の比率は、通常、約5から20重量%、好ましくは、約9から17重量%、より好ましくは、約10から15重量%である。
(G) 随意的な添加剤
必要であれば、本発明によるステレオリソグラフィー用途の樹脂組成物は、本発明の効果に悪影響が及ぼされない限りは、適量で他の材料を含有してもよい。そのような材料の例としては、上述したカチオン重合性有機物質以外のラジカル重合性有機化合物、感熱性重合開始剤、顔料や染料等の着色剤などの様々な樹脂用添加剤、消泡剤、均展剤、増粘剤、難燃剤および酸化防止剤が挙げられる。
他の2つの好ましい随意的添加剤は、ピレンおよびベンジルジメチルアミンである。前者は増感剤として働き、後者はカチオン安定剤として働く。このような随意的な添加剤を使用する場合、その添加剤が全液体放射線硬化性組成物の約0.001から5重量%を構成することが好ましい。
ある用途にとって、充填剤を使用することも望ましい。本発明に使用すべき随意的な充填剤は、反応性であっても非反応性であってもよい、無機または有機の、粉末状、繊維状またはフレーク状材料である。有機充填剤の例としては、高分子化合物、熱可塑性物質、コア・シェル、アラミド、ケブラー(登録商標)、ナイロン、架橋ポリスチレン、架橋ポリ(メチルメタクリレート)、ポリスチレンまたはポリプロピレン、架橋ポリエチレン粉末、架橋フェノール樹脂粉末、架橋尿素樹脂粉末、架橋メラミン樹脂粉末、架橋ポリエステル粉末および架橋エポキシ樹脂粉末が挙げられる。無機充填剤の例としては、ガラスまたはシリカビーズ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、マイカ、ガラスまたはシリカバブル、ケイ酸ジルコニウム、酸化鉄、ガラス繊維、アスベスト、珪藻土、ドロマイト、金属粉、酸化チタン、パルプ粉末、カオリン、変性カオリン、水和カオリン、金属充填剤、セラミックおよび複合体が挙げられる。無機および/または有機充填剤の混合物を用いても差し支えない。
好ましい充填剤のさらに別の例としては、微結晶性シリカ、非晶質シリカ、アルカリアルミノケイ酸塩、長石、ウォラストナイト、アルミナ、水酸化アルミニウム、ガラス粉末、アルミナ三水和物、表面処理アルミナ三水和物、およびアルミナシリケートが挙げられる。それらの好ましい充填剤の各々は市販されている。最も好ましい充填剤は、Imsil、Novasite、マイカ、非晶質シリカ、長石、およびアルミナ三水和物である。充填剤としてのマイカは、光硬化性組成物中で沈降する傾向がほとんどないので、非常に魅力的である。マイカは、紫外線に対して透明であり、入射光を屈折したり反射したりする傾向がほとんどなく、寸法安定性および耐熱性が良好である。
本発明によるステレオリソグラフィー用の樹脂組成物に使用すべき充填剤は、カチオン重合もラジカル重合も阻害せず、充填されたステレオリソグラフィー用組成物が、ステレオリソグラフィープロセスに適した比較的低い粘度を有するという要件を満たさなければならない。これらの充填剤は、所望の性能により、単独で用いても、それら二種類以上の混合物として用いてもよい。本発明に使用する充填剤は、中性、酸性または塩基性であってもよい。充填剤の粒径は、用途および所望の樹脂特性により異なってよい。その粒径は、50ナノメートルから50マイクロメートルで様々であってよい。
充填剤を、必要に応じて、様々な化合物−カップリング剤により表面処理しても差し支えない。カップリング剤の例としては、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ベータ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランおよびメチルトリエトキシシランが挙げられる。最も好ましいカップリング剤は、オー・エス・アイ・ケミカルス社(OSI Chemicals Corp.)および他の化学品供給業者から市販されている。
充填剤の充填率は、好ましくは、充填された樹脂組成物の総重量の約0.5から90重量%、より好ましくは、約5から75重量%、最も好ましくは、約5から60重量%である。
配合物の調製
新規の組成物は、例えば、個々の成分を予混し、次いで、これらの予混物を混合することにより、または光のない状態で、所望であれば、わずかに高温で、撹拌容器などの一般的な装置を用いて、全ての成分を混合することにより、公知の様式で調製することができる。
好ましい混合方法の1つは、標準のステレオリソグラフィー用樹脂組成物を調製するときに、成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)および(F)を予混することである。これらの成分は、十分な時間に亘り、適切な(1つまたは複数の)ミキサ中で完全に混合される。
ステレオリソグラフィーによる三次元物品の製造に有用な好ましい液体放射線硬化性組成物の1つは、
(A) 1つまたは2つのエポキシ基を持つ脂環式エポキシド、
(B) 少なくとも一種類の三、四または五官能モノマーまたはオリゴマーの脂肪族、脂環式または芳香族(メタ)アクリレート、
(C) 少なくとも一種類のカチオン重合開始剤、
(D) 少なくとも一種類のフリーラジカル重合開始剤、
(E) 少なくとも一種類のエトキシル化またはプロポキシル化ヒドロキシル官能性ポリエーテル、および
(F) 少なくとも一種類のヒドロキシル官能性オキセタン化合物、
を有してなる。
ステレオリソグラフィーによる三次元物品の製造に有用な特に好ましい液体放射線硬化性組成物の1つは、
(A) 3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、
(B) ジペンタエリトリトール−モノヒドロキシペンタアクリレート、
(C) 少なくとも一種類のカチオン重合開始剤、
(D) 少なくとも一種類のフリーラジカル重合開始剤、
(E) グリセリンプロポキシル化ポリエーテルジオール、および
(F) 3−エチル−3−ヒドロキシメチル−オキセタン、
を有してなる。
硬化した三次元物品の製造方法
上述した新規の組成物は、化学線の照射によって、例えば、電子ビーム、X線、紫外線または可視光により、好ましくは、280〜650nmの波長範囲の照射線により、重合させることができる。HeCd、アルゴンまたは窒素並びに金属蒸気およびNdYAGレーザのレーザビームが特に適している。本発明は、既存のまたはステレオリソグラフィープロセスに使用すべく開発中の様々なタイプのレーザ、例えば、固体レーザ、アルゴンイオンレーザ、ヘリウムカドミウムレーザ等の全てに拡張される。当業者は、選択された各々の光源について、適切な光開始剤を選択し、適当であれば、増感を行う必要があることを承知している。重合すべき組成物中への放射線の貫通深さおよび動作速度が、吸収係数および光開始剤の濃度に正比例していることが認識されている。ステレオリソグラフィーにおいて、最高数のフリーラジカルまたはカチオン粒子を発生させ、重合すべき組成物中への放射線の貫通深さを最高にできる光開始剤を使用することが好ましい。
本発明はさらに、上述した組成物が化学線により処理される、硬化製品の製造方法に関する。例えば、本発明の内容に関して、新規の組成物を、接着剤、コーティング組成物、フォトレジスト、例えば、ソルダレジストとして用いても、または高速試作成形、特に、ステレオリソグラフィーに用いることもできる。新規の組成物をコーティング組成物として用いる場合、木材、紙、金属、セラミックまたは他の表面上に形成されたコーティングは透明であり、硬い。コーティングの厚さは、大幅に様々であってよく、例えば、約0.01mmから約1mmまでであって差し支えない。新規の組成物を使用すると、組成物の照射により、例えば、適切な波長のコンピュータ制御されたレーザビームにより、またはフォトマスクおよび適切な光源を使用することにより、直接プリント回路またはプリント基板のレリーフ像を形成できる。
上述した方法の特別な方法の1つは、三次元形状の物品のステレオリソグラフィー製造のための方法において、工程(a)および(b)を交互の順序で繰り返すことにより、新規の組成物から物品を構築する方法であって、工程(a)において、組成物の表面が一方の境界を形成する組成物の一層を、この層の厚さだけ、形成すべき三次元物品の所望の断面積に対応する表面領域内で、適切な放射線により硬化させ、工程(b)において、硬化したばかりの層を液体放射線硬化性組成物の新たな層で被覆し、工程(a)および(b)をこの順序で、所望の形状を持つ物品が形成されるまで繰り返すものである方法である。この方法において、使用する放射線源はレーザビームであることが好ましく、コンピュータ制御されたものが特に好ましい。
一般に、まだ適切な強度を持っていない、いわゆる未焼成モデルがその過程で形成される、上述した最初の放射線硬化に続いて、加熱および/またはさらなる照射による所望の形状の物品の最終的な硬化が行われる。
本発明をさらに、以下の実施例および比較例を用いて詳細に説明する。別記しない限り、全ての部および百分率は重量によるものであり、全ての温度は摂氏温度である。
具体例1〜12
以下の具体例1〜12に示した成分の商標名は、以下の表1に列記した化学物質に対応する。
Figure 0004865190
下記の表2に記載された具体例1〜12に示された配合物を、均質な組成物が得られるまで60℃で撹拌しながら成分を混合することにより調製した。これらの配合物に関する物理的データは以下のとおりである:
各々の配合物の粘度は、ブルックフィールド型粘度計を用いて30℃で測定した。
液体配合物の感光性は、いわゆるWINDOWPANES(商標)技法で決定した。この決定において、異なるレーザエネルギーを用いて、単層試験検体を製造し、得られた層の厚さを測定した。このように得られた層の厚さをグラフ上で、使用した照射エネルギーの対数に対してプロットして、「検量線」を得た。この曲線の傾斜はDp(mmまたはミルで表される)と称する。この曲線がX軸と交差するエネルギー値はEcと称する(その材料のゲル化がちょうど生じるエネルギーである;P.Jacobs, Rapid Prototyping and Manufacturing, Soc.of Manufacturing Engineers, 1992, p.270 ff.)。
E6およびE12は、それぞれ、6ミル(約0.15mm)および12ミル(約0.3mm)の厚さの層を形成するのに必要なエネルギーである。それらは、DpおよびEcから計算したものであり、具体例について絶対的に必要とされるものではない。それらのエネルギーは、異なる配合物の速度を比較することを目的とするものである(これらの値が小さいほど、これらの層厚を形成するのに必要なエネルギーが小さく、レーザの速度が速い)。
GFM10およびGFM1hrは、10分後および1時間後の未焼成曲げ弾性率を意味する。これは、機械中における構築プロセス後の部品の強度について指標を与える。それらの値は、構築が完了してから10分後と1時間後に80×4×2mmの寸法の棒材について測定した。
これらの配合物について測定した硬化後の機械的特性は、Nd−YAGレーザを用いたステレオリソグラフィーにより製造された三次元検体について決定した。
各々の配合物のガラス転移温度は、動的粘弾性測定(「DMA」)法により決定した。
引張弾性率(MPa)、引張強度(MPa)、破断点延び(%)の全ては、ISO527法にしたがって決定した。耐衝撃性(ノッチ付き、kJ/m2)は、ISO179法にしたがって決定した。硬化樹脂の硬度は、ショアD試験にしたがって決定した。
Figure 0004865190
Figure 0004865190
この表は、本発明による配合物が非常に低い粘度を持つことを示している。Dp値のために、これらの樹脂は、5から8ミル(0.125から0.2mm)の層厚を持つ部品の造形に特に適したものとなる。さらに、Ec値は、樹脂の硬化が非常に速いように低い。E6およびE12値は、それぞれ、6および12ミル(0.15および0.3mm)の層厚を形成するのに必要なエネルギーを示す。値が低いほど、樹脂が速くなる。これら12の配合物について測定した機械的性質が表4に示されている。
Figure 0004865190
未焼成曲げ弾性率は、造形直後の部品の安定性の尺度である。ハイブリッド型系は、SLA装置中の造形プロセスが完了した後でさえも、重合し、強度を徐々に増し続けるので、この曲げ弾性率は時間と共に増加する。10分後と1時間後のGFM値が高くなるほど、造形後と、紫外線による後硬化前の機械的強度が高くなる。本発明の配合物は、高い加熱撓み温度(高いガラス転移温度)および良好な機械的性質(高い弾性率および低すぎない破断点伸び)を有する。

Claims (2)

  1. ステレオリソグラフィーによる三次元物品の製造に有用な液体の放射線硬化性組成物であって、
    (A) 3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート
    (B) ジペンタエリトリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、
    (C) トリアリールスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート
    (D) 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
    (E) 450の平均分子量を有するグリセリンプロポキシル化ポリエーテルトリオール、および
    (F) 3−エチル−3−ヒドロキシメチル−オキセタン
    を有してなる組成物。
  2. ステレオリソグラフィーによる三次元物品の製造に有用な液体の放射線硬化性組成物であって、該放射線硬化性組成物の総重量に基づいて、
    (A) 30から70重量%の3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート
    (B) 5から20重量%のジペンタエリトリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、
    (C) 0.02から5重量%のトリアリールスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、
    (D) 0.01から4重量%の1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
    (E) 5から18重量%の、450の平均分子量を有するグリセリンプロポキシル化ポリエーテルトリオール、および
    (F) 9から17重量%の3−エチル−3−ヒドロキシメチル−オキセタン、
    を有してなる組成物。
JP2004005735A 2003-01-13 2004-01-13 オキセタン化合物を含有するステレオリソグラフィー用樹脂 Expired - Lifetime JP4865190B2 (ja)

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