JP4864362B2 - ナビゲーション装置、方法及びプログラム - Google Patents
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Description
以上のような請求項3の発明では、鉄道線路平面図を外部の記憶手段から提供するようにして、ナビゲーション装置がその提供された鉄道線路平面図を読み込むようにすることで、ナビゲーション装置が予め大量の鉄道線路平面図を保持している必要がなくなる。
本装置は、車載型のナビゲーション装置で、図1の機能ブロック図に示す以下の各要素を備える。すなわち、ナビゲーション用の航法データを得るセンサ群として、GPSのアンテナやレシーバを含む絶対位置・方位検出部1と、ジャイロ等を利用した相対方位検出部2と、車より得られるパルスを処理する車速検出部3とを備える。ディスク制御部12は、ハードディスク、DVD−ROM、CD−ROMなどのドライブで、道路リンクを用いた道路地図データのデータベースを読み取る役割を果たし、携帯電話などを経由するサーバからの情報提供(いわゆるオフボード)で置き換えることもできる。特に本実施形態におけるディスク制御部12では、後述の外部記憶装置20から追加される業務用設備に関する地理情報も保存し、更新するように構成されている。
以上のような構成からなる本実施形態のナビゲーション装置は、業務用設備への目的地設定がなされる以外の場合には、通常のナビゲーションを実行するものであり、以下、通常のナビゲーションの処理と、業務用ナビゲーションの処理とに分けて説明する。
目的地設定部41は、地図上でのカーソル操作や施設検索などで目的地の指定を受け付ける。そして経路設定部42が、その目的地への最適な経路を経路設定部42が経路探索アルゴリズムにより探索、設定する。現在位置計算部40が逐次計算する現在位置に基づき、地図表示部43が現在位置を周辺地図や経路と共に地図表示し、案内部44が経路に沿った進行方向等を合成音声や画面表示などで案内する。
本実施形態のナビゲーション装置における業務用ナビゲーションの処理は、大きく3つの機能を有する。すなわち、(1) データ更新部48における外部記憶装置20からの業務用目的地に関するデータの読込みを行う処理と、(2) 種類判定部45において通常の目的地の設定処理を行うか業務用目的地の設定処理を行うかを判定し、業務用目的地設定部46において業務用目的地の設定を行う処理と、(3) 業務用目的地に対して経路誘導を行う処理である。以下、それぞれについて詳述する。
上述の通り、本実施形態のナビゲーション装置は、外部記憶装置20にCSV形式で格納された業務用の設備データを読込み、バイナリデータに変換してこれを保持する機能を有する。まず、センターにおいて目的地あるいはユーザが設備維持の管区となる所定の地域における設備のデータを編集し、これを外部記憶装置20へ保存する。外部記憶装置20をナビゲーション装置に装着すると、外部記憶装置制御部13がこれを読み出す。次に、データ更新部48が独自のバイナリデータに変換し、当該データをディスク制御部12に保存する。なお、データ更新部48は、このとき入力部11及びユーザインタフェース部9を介してユーザからの更新又は変更指示を受け付けることもできる。
(A)処理の概要
上記のようにして外部記憶装置20から取得される業務用目的地のデータに基づいて実行される本実施形態の目的地設定処理の概略を図面を用いて説明する。なお、以下の説明では、便宜上、処理全体の流れを重視して各メニューの詳細な処理は適宜省略し、詳細な処理については後述の「(2)処理の詳細」において説明する。
次に、本実施形態の目的地設定処理の詳細について画面例を参照して説明する。
図7に示す通常のナビゲーション画面において、「目的地設定」ボタンが押下されると「目的地設定メニュー」を表示し、この画面において「業務メニューから設定」ボタンが押下されると、図9に示す「業務用目的地選択メニュー」が起動し、以下、業務用目的地設定部46の処理が開始する。この目的地選択メニュー画面では、目的地選択メニューとして「全設備から選択」、「予定目的地から選択」、「予定目的地の削除」の各ボタンを表示する。なお、「閉じる」ボタンが押下されると、本画面を閉じて、通常のナビゲーション画面に戻る。
「全設備から選択」ボタンが押下された場合は、(a)「路線選択」を前提として、(b)「設備選択」、(c)「停車場選択」及び(d)「キロ程入力」の3つの方法によって目的地の設定処理がなされる。以下、これを(a)〜(d)に分けて説明する。また、「目的地の決定・登録処理」、「予定目的地の入れ替え処理」について、(e)及び(f)として説明する。
[路線選択メニュー]
図9の画面において「全設備から選択」ボタンが押下されると、図10に示す「路線選択メニュー」からなる目的地の設定画面に遷移する。同図に示すように、ここでは、路線選択メニューとしていわゆる「通称線データ」から抽出した「路線名」ボタンを最大表示件数(ここでは12件)以内で表示する。
さらに、図10に示す路線選択メニューからなる「目的地の設定」画面において、いずれかの路線名ボタン(例えば、「武蔵野線」)が押下されると、図11に示す「地点種別選択メニュー」からなる目的地の設定画面に遷移する。ここでは図10の「路線選択メニュー」からなる画面における路線名ボタンの押下により、選択された「路線名」を引き継ぐ。
[2地点間目的地設定の概要]
図11に示す地点種別選択メニュー画面において「設備選択」ボタンが押下されると、業務用目的地設定処理として、いわゆる「2地点間目的地設定」処理が実行される。そこで、まず、この2地点間目的地設定の概要を説明する。
以下、上記の2地点間目的地設定について、具体的な画面遷移を示しながら、具体的に説明する。なお、以下の画面遷移は、上記図11におけるS1102及びS1103に相当する処理である。
図11に示す地点種別選択メニュー画面において「設備選択」ボタンが押下されると、図13に示す「停車場間選択メニュー」を備えた目的地設定画面に遷移する。この画面では、図11の「設備選択」ボタンの押下により、選択された「路線名」(ここでは、「武蔵野線」)を引き継がれている。
この図14に示す「設備種別選択メニュー」画面では、図11に示す「停車場間選択メニュー」画面における「停車場名」ボタンが押下されることにより、選択された「路線名」と停車場間の「停車場名」を引き継いで、本画面を表示する。「設備種別データ」から「設備種別名」ボタンを最大表示件数(9件)以内で表示する。このとき、「決定」ボタンは利用でない状態で表示されている。なお、「閉じる」ボタンが押下されると、本画面を閉じて、通常のナビゲーションの画面に戻り、「戻る」ボタンが押下されると、「停車場間選択メニュー」画面に戻る。
図15に示す「設備選択メニュー」画面では、図14の「設備種別選択メニュー」画面の「決定」ボタン押下により、選択された「路線名」、停車場間の「停車場名」及び「設備種別名」を引き継いで、停車場間の設備名一覧を表示する。具体的には、「武蔵野線」の「東川口」と「吉川」間の「設備名」を表示し、「設備名」ボタンを最大表示件数(10件)以内で表示する。
ここで、「情報一覧」ボタンが押下されると、図16に示す「設備情報一覧」画面に遷移する。この場合、選択された「路線名」、停車場間の「停車場名」を引き継いで、本画面を表示する。すなわち、引き継いだ「路線名」である「武蔵野線」と停車場間の「停車場名」である「東川口〜吉川」を表示する。また、一覧には「設備名」、「キロ程」及び「説明」が最大表示件数(7件)以内で表示する。
図11に示す地点種別選択メニュー画面において、「停車場選択」ボタンが押下されると、図18に示す「停車場選択メニュー」を有する目的地の設定画面に遷移する。この画面では、図11において選択された「路線名」(ここでは、「武蔵野線」)を引き継いで、本画面を表示する。
一方、図11に示す地点種別選択メニュー画面において、「キロ程入力」ボタンが押下されると、図19に示す「キロ程入力メニュー」を有する目的地の設定画面に遷移する。この画面では、図11において選択された「路線名」(ここでは、「武蔵野線」)を引き継いで、本画面を表示する。また、引き継いだ「路線名」に対応して、入力可能な「キロ程」の範囲を表示する。なお、「閉じる」ボタンが押下されると、本画面を閉じて、通常のナビゲーションの画面に戻り、「戻る」ボタンが押下されると、図11に示す「地点種別選択メニュー」からなる目的地の設定画面に戻る。
上述した、設備選択メニュー画面、キロ程入力メニュー画面及び停車場選択メニュー画面において、それぞれ「設備名」、「キロ程」又は「停車場名」が選択されると、図17に示す「目的地設定メニュー」を備えた目的地の設定画面に遷移する。
図17に示す「目的地設定メニュー」において「予定目的地登録」ボタンが押下された場合に、「予定目的地」が既に20件登録されていた場合には、図20に示す本画面を表示する。本画面では、登録されている「予定目的地」を最大表示件数(5件)以内で一覧表示する。また、各「予定目的地」に対応して、「入れ替え」ボタンを表示する。
図9の目的地選択メニュー画面において「予定目的地から選択」ボタンが押下されると、図21に示す「予定目的地選択」メニューを有する目的地の設定画面に遷移する。この画面では、予め登録された「予定目的地」を最大表示件数(5件)以内で一覧表示する。また、各「予定目的地」に対応して、「目的地決定」ボタンを表示する。この「目的地決定」ボタンが押下されると、該当「予定目的地」の「名称」と「位置情報」を通常のナビゲーション装置における目的地設定として登録する。
図9の「目的地選択メニュー」画面において「予定目的地削除」ボタンが押下されると、図22に示す「予定目的地の削除」に遷移する。この画面では、登録されている「予定目的地」を最大表示件数(5件)以内で一覧表示する。
図9の目的地選択メニュー画面において、コンパクトフラッシュ(登録商標)等からなる外部記憶装置20が装着されているか否かが確認され、装着されていない場合には図9(a)に示すような画面を表示し、装着されている場合には図9(b)に示すように「設備データの読込み更新」及び「予定目的地の読込み更新」ボタンを表示し、設備データの更新あるいは予定目的地データの更新を受け付ける。
以上のように設定される業務用目的地に対する経路誘導について説明する。業務用目的地設定部46によって業務用目的地が設定されると、その業務用目的地への最適な経路を経路設定部42が経路探索アルゴリズムにより探索、設定する。この際、ディスク制御部12が出発地から当該業務用目的地周辺までの地図データを読み出すとともに、外部記憶装置制御部13が外部記憶装置20から業務用目的地及びその周辺の地図データを読み出し、メモリMに記憶する。経路設定部42は、この2つの地図データを併用し、業務用目的地までに最適な経路を計算するものである。
以上のように作用する本実施形態の効果は次の通りである。
[業務用目的地の選択、業務用地図の併用の効果]
一般的なナビゲーション用の地図に含まれていない鉄道施設、すなわち業務用設備の名称、位置等の業務用目的地に関するすべてのデータを別途有することにより、当該業務用施設等を目的地として直接設定できる。また、業務用目的地設定部46によって業務用の目的地が設定された場合に、ディスク制御部12が出発地から当該業務用目的地周辺までの地図データを読み出すとともに、外部記憶装置制御部13が外部記憶装置20から業務用目的地及びその周辺の地図データを読み出して、その業務用目的地への最適な経路を経路設定部42が経路探索アルゴリズムにより探索し、設定設備周辺までではなく、本来の目的地である設備までも的確な誘導案内が行われるようになる。
まず、目的地としたい路線を選択し、次に、当該路線における目的地区間となる停車場を選択し、さらに設備種別を選択することによって、2つの停車場間に存在する業務用施設がリストアップされ、リストアップされた施設を目的地として設定することができるので、保守管理対象となる鉄道線路上の施設のみを業務用目的地として設定したい場合に、無駄な目的地候補がリストアップされなくなり、所望の目的地の検索を迅速確実に行うことができるようになる。このように、必要な施設のみが的確にリストアップされるため、例えば、線路上で事故や施設の故障が発生した場合などでも、目的地の検索を迅速に行うことができる。また、保守管理対象となる区域の独自のデータを予め外部記憶手段20に記憶させておけば、一般のナビゲーションでは利用できないデータを利用でき、目的に即したより正確な目的地検索が可能となる。
一般的なナビゲーション用の地図に含まれていない鉄道施設、すなわち業務用設備の名称、位置等の業務用目的地に関するすべてのデータを別途有することにより、当該業務用施設等を目的地として直接設定できる。特に、目的地設定の手段として、図18に示すように、「キロ程」を入力することにより業務用設備を目的地として直接的に指定することができるとともに、より精度の細かい目的地設定が可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、次に例示するような他の実施形態も含むものである。上記実施形態においては、本発明を鉄道事業に用いた場合について説明したが、本発明は鉄道事業のみならず、電気・水道・ガス・電話・道路等の管理事業等、独自の施設を広範囲に渡って有し、保守点検を行う事業者であれば、いずれにおいても適用可能である。例えば、高速道路や有料道路を管理する事業者においては、上記実施形態における「路線」は道路名に置き換えることができ、「停車場」はインターチェンジやドライブインに置き換えることができる。また、「キロ程」は高速道路等の位置を示すものとして付された「キロポスト」と置き換えることができる。
2…相対方位検出部
3…車速検出部
4…処理部(メインCPU及びその周辺回路)
5…ROM
6…ダイナミックRAM(DRAM)
7…スタティックRAM(SRAM)
8…ビデオRAM(VRAM)
9…ユーザインターフェース部
10…表示部
11…入力部
12…ディスク制御部
13…外部記憶装置制御部
20…外部記憶装置
40…現在位置計算部
41…目的地設定部
42…経路設定部
43…地図表示部
44…案内部
45…種類選択受付部
46…業務用目的地設定部
47…詳細地図表示制御部
48…データ更新部
Claims (7)
- 各種センサを用いて現在位置を算出する現在位置計算手段と、
鉄道線路平面図を記憶する業務用地図記憶手段と、
前記鉄道線路平面図を含まない通常地図を記憶する通常地図記憶手段と、
目的地の入力を受け付ける目的地入力手段と、
前記現在位置から前記目的地までの経路計算をする経路計算手段と、
前記経路計算手段で計算された前記経路に基づいて誘導案内する案内手段と、
を備え、
前記鉄道線路平面図は、
一般道から繋がる業務用施設内の道路データと、踏切におかれた踏切上ノードと、業務用施設まで繋がる線路に貼られる線路上リンクとを含み、
前記経路計算手段は、
前記目的地入力手段が前記目的地として前記業務用施設の入力を受け付けると、前記鉄道線路平面図と前記通常地図とを使用して、前記踏切上ノードと前記線路上リンクを加味して前記経路計算を行うこと、
を特徴とするナビゲーション装置。 - 前記誘導案内に関する地図表示を行う表示手段を更に備え、
前記表示手段は、前記業務用施設周辺に至ったときに前記通常地図に前記鉄道線路平面図を重ねて表示すること、
を特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。 - 前記業務用地図記憶手段は、着脱可能な外部記憶装置であること、
を特徴とする請求項1又は2記載のナビゲーション装置。 - 各種センサを用いて現在位置を算出する現在位置計算手段と、目的地の入力を受け付ける目的地入力手段と、前記現在位置から前記目的地までの経路計算をする経路計算手段と、前記経路計算手段で計算された前記経路に基づいて誘導案内する案内手段とを備えるナビゲーション装置の制御部により実行するナビゲーション方法において、
鉄道線路平面図と、前記鉄道線路平面図を含まない通常地図とを予め記憶しておき、
前記鉄道線路平面図は、
一般道から繋がる業務用施設内の道路データと、踏切におかれた踏切上ノードと、業務用施設まで繋がる線路に貼られる線路上リンクとを含み、
前記経路計算では、
前記目的地入力手段が前記目的地として前記業務用施設の入力を受け付けると、前記鉄道線路平面図と前記通常地図とを使用して、前記踏切上ノードと前記線路上リンクを加味して前記経路計算を行うこと、
を特徴とするナビゲーション方法。 - 前記ナビゲーション装置は、前記誘導案内に関する地図表示を行う表示手段を更に備え、
前記業務用施設周辺に至ったときに前記通常地図に前記鉄道線路平面図を重ねて表示させること、
を特徴とする請求項4記載のナビゲーション方法。 - コンピュータを、
各種センサを用いて現在位置を算出する現在位置計算手段と、
鉄道線路平面図を記憶する業務用地図記憶手段と、
前記鉄道線路平面図を含まない通常地図を記憶する通常地図記憶手段と、
目的地の入力を受け付ける目的地入力手段と、
前記現在位置から前記目的地までの経路計算をする経路計算手段と、
前記経路計算手段で計算された前記経路に基づいて誘導案内する案内手段と、
して機能させ、
前記鉄道線路平面図は、
一般道から繋がる業務用施設内の道路データと、踏切におかれた踏切上ノードと、業務用施設まで繋がる線路に貼られる線路上リンクとを含み、
前記経路計算手段は、
前記目的地入力手段が前記目的地として前記業務用施設の入力を受け付けると、前記鉄道線路平面図と前記通常地図とを使用して、前記踏切上ノードと前記線路上リンクを加味して前記経路計算を行うこと、
を特徴とするナビゲーションプログラム。 - 前記誘導案内に関する地図表示を行う表示手段を有する前記コンピュータに、
前記業務用施設周辺に至ったときに前記通常地図に前記鉄道線路平面図を重ねて表示させること、
を特徴とする請求項6記載のナビゲーションプログラム。
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