JP4862340B2 - 非接触式データキャリアインレット、非接触式データキャリアインレットロール、非接触式データキャリア、非接触式データキャリアインレットの製造方法、非接触式データキャリアインレットロールの製造方法および非接触式データキャリアの製造方法。 - Google Patents

非接触式データキャリアインレット、非接触式データキャリアインレットロール、非接触式データキャリア、非接触式データキャリアインレットの製造方法、非接触式データキャリアインレットロールの製造方法および非接触式データキャリアの製造方法。 Download PDF

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Description

本発明は、センサを備え、非接触で情報の交信を行う非接触式データキャリア、その非接触式データキャリアの構成部品となる非接触式データキャリアインレット、複数の非接触式データキャリアインレットがロール状の基材に設けられた非接触式データキャリアインレットロールおよびこれらの製造方法に関する。
従来の非接触式データキャリアにおいて、外的要因変化を検知するために、センサを備える非接触式データキャリアがある。この従来の非接触式データキャリアは、所定の周波数帯で交信可能なアンテナコイルと、このアンテナコイルを介して情報の送受信を行うICチップと、このアンテナコイルの一部に接続されたセンサとから主に構成されている。
この従来のセンサを備える非接触式データキャリアには、例えば、センサとして温度ヒューズを用い、温度ヒューズの切断に伴って、共振周波数が変化し、その変化した共振周波数で交信するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、センサとして温度ヒューズを用い、この温度ヒューズがアンテナコイルの一部に直列的に接続され、温度ヒューズの切断に伴って、アンテナコイル自体が断線される構成を有するものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−135132号公報 特開2005−157485号公報
しかしながら、上記したような、温度ヒューズの切断に伴って、共振周波数が変化する非接触式データキャリアを用いる場合には、例えば、温度ヒューズの切断によって変化する共振周波数に対応する通信距離の調査を要したり、変化する前の共振周波数で交信できない場合には、変化後の共振周波数に対応してリーダライタの設置位置や交信する周波数などを変更して交信することが必要であり、不便であった。
また、温度ヒューズの切断に伴って、アンテナコイル自体が断線される構成を有する非接触式データキャリアを用いる場合には、アンテナコイルの断線後、ICチップ内の情報を読み込むことができなくなる。これによって、例えば、ICチップの固有のIDなどの識別情報をも読み込むことができなくなり、情報管理上好適とは言い難かった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、センサを備えるアンテナ回路と、それとは異なるアンテナ回路を備え、センサを備えるアンテナ回路を介して交信不能となっても、それとは異なるアンテナ回路を介して交信可能な非接触式データキャリアインレット、非接触式データキャリアインレットロール、非接触式データキャリア、非接触式データキャリアインレットの製造方法、非接触式データキャリアインレットロールの製造方法および非接触式データキャリアの製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る非接触式データキャリアインレットは、電気絶縁性の基板上に、第1のアンテナと、前記第1のアンテナに電気的に接続され、所定条件においてその一部が切断される不可逆性の温度ヒューズからなるセンサとを配設してなる第1のアンテナ回路と、前記基板上に、第2のアンテナを配設してなる第2のアンテナ回路と、前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナを介して情報の送受信を行うマルチ周波数対応の1つのICチップとを具備することを特徴とする。
この非接触式データキャリアインレットによれば、基板上に、センサを備える第1のアンテナ回路と、それとは異なる第2のアンテナ回路を備え、センサが切断され、第1のアンテナ回路を介して情報の送受信が不能となっても、第2のアンテナ回路を介して情報の送受信を行うことができる。さらに、第1のアンテナ回路および第2のアンテナ回路に共通の1つのICチップを備える回路構成であるので、非接触式データキャリアインレットの製造などにおいて、製造工程の削減を図ることができる。
また、上記した非接触式データキャリアインレットを複数個配設した状態のシートをロール状に巻回して、非接触式データキャリアインレットロールを構成してもよい。さらに、上記した非接触式データキャリアインレットを外装で覆うことにより、非接触式データキャリアを構成してもよい。
発明に係る非接触式データキャリアインレットの製造方法は、電気絶縁性の基板の一方の面に第1のアンテナおよび第2のアンテナを形成するアンテナ形成工程と、前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナの双方と電気的に接続させて、マルチ周波数対応の1つのICチップを実装するICチップ実装工程と、前記第1のアンテナに電気的に接続させて、所定条件においてその一部が切断される不可逆性の温度ヒューズからなるセンサを実装するセンサ実装工程とを具備したことを特徴とする。
この非接触式データキャリアインレットの製造方法によれば、基板上に、センサを備える第1のアンテナと、それとは異なる第2のアンテナをそれぞれ別個に形成することができるので、温度センサが切断され、第1のアンテナを介して情報の送受信が不能となっても、第2のアンテナを介して情報の送受信を行うことができる非接触式データキャリアインレットを作製することができる。さらに、第1のアンテナおよび第2のアンテナに共通の1つのICチップを備える回路構成とすることができるので、製造工程の削減を図ることができる。
また、上記した非接触式データキャリアインレットの製造方法で製造された非接触式データキャリアインレットが複数個配設された状態のシートをロール状に巻回して、非接触式データキャリアインレットロールを作製してもよい。さらに、上記した非接触式データキャリアインレットの製造方法で製造された接触式データキャリアインレットを外装で覆うことにより、非接触式データキャリアを作製してもよい。
本発明の非接触式データキャリアインレット、非接触式データキャリアインレットロール、非接触式データキャリア、非接触式データキャリアインレットの製造方法、非接触式データキャリアインレットロールの製造方法および非接触式データキャリアの製造方法によれば、センサを備えるアンテナ回路と、それとは異なるアンテナ回路を備え、センサを備えるアンテナ回路を介して交信不能となっても、それとは異なるアンテナ回路を介して交信することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る非接触式データキャリアインレット10の一方の面側を示す平面図、図2は、非接触式データキャリアインレット10における一方のアンテナ回路構成部の側面側からの断面図、図3は、非接触式データキャリアインレット10の他方の面側を示す平面図である。また、図4は、非接触式データキャリアインレット10の構成を機能的に示すブロック図である。さらに、図5は、一実施形態に係る非接触式データキャリアインレット10を外装で覆うことにより構成された非接触式データキャリア40の一方の面側を示す平面図、図6は、図5の非接触式データキャリア40における一方のアンテナ回路構成部の側面側からの断面図である。なお、ここでは、2つのアンテナ回路20a、20bが並設された非接触式データキャリアインレット10の一例を示している。
なお、図1および図3において、アンテナコイルA1、A2を含む導体パターンをハッチングで示しており、手前側の面に形成された導体パターンと、その裏面に形成された導体パターンとのハッチングの傾斜方向を変えて区別している。
図1〜図4に示すように、1つの非接触式データキャリアインレット10には、2つのアンテナ回路20a、20bが並設されている。この非接触式データキャリアインレット10は、基材フィルムP1と、基材フィルムP1上に形成されたアンテナコイルA1と、基材フィルムP1上でアンテナコイルA1に並列に接続された一対の接続パターン21a、21bと、基材フィルムP1上に実装され、アンテナコイルA1を介して情報の送受信を行うICチップC1と、一対の接続パターン21a、21bにそれぞれ接続され、基材フィルムP1を介して対をなす複数の静電容量調整パターン22a、22b、23a、23b、24a、24b、25a、25bと、アンテナコイルA1に電気的に直列に接続する、例えば温度センサや衝撃センサなどのセンサ100を備えている。さらに、非接触式データキャリアインレット10は、基材フィルムP1上に形成されたアンテナコイルA2と、基材フィルムP1上でアンテナコイルA2に並列に接続された一対の接続パターン21c、21dと、基材フィルムP1上に実装され、アンテナコイルA2を介して情報の送受信を行うICチップC2と、一対の接続パターン21c、21dにそれぞれ接続され、基材フィルムP1を介して対をなす複数の静電容量調整パターン22c、22d、23c、23d、24c、24d、25c、25dを備えている。
基材フィルムP1は、電気絶縁性を有する基材であって、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)などで構成されるが、この他にも、例えば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルフィド、PBT、ポリアリレート、シリコン樹脂、ジアリルフタレート、ポリイミドなどで構成することもできる。ここでは、基材フィルムP1は、矩形に形成されているが、この形状に限られるものではない。
アンテナコイルA1、A2は、この基材フィルムP1の一方の面26a上に別個に設けられ、それぞれ複数回周回して形成されている。一方のアンテナ回路20aにおいて、一対の接続パターン21a、21bは、基材フィルムP1上のアンテナコイルA1にそれぞれ接続されて、基材フィルムP1の一方の面26aおよび他方の面26b上にそれぞれ延設されている。具体的には、アンテナコイルA1の一端部27aは、一方の接続パターン21aの基端部分に接続されており、この部位にさらにICチップC1の接続バンプ28aの一方が接続されている。
また、アンテナコイルA1の他端部27bは、カシメ部29aを介して、基材フィルムP1の他方の面26b上に配線されるジャンパ線(端子間接続パターン)Y1の一端部に接続され、さらにジャンパ線Y1の他端部は、カシメ部29bを介して、基材フィルムP1の一方の面26a上に配線される配線パターン29cの基端部に接続されている。配線パターン29cの先端部には、ICチップC1の接続バンプ28aの他方が接続されている。さらに、上記したジャンパ線Y1の他端部は、基材フィルムP1の他方の面26b上で接続パターン21bの基端部に接続されている。
一方、他方のアンテナ回路20bにおいて、一対の接続パターン21c、21dは、基材フィルムP1上のアンテナコイルA2にそれぞれ接続されて、基材フィルムP1の一方の面26aおよび他方の面26b上にそれぞれ延設されている。具体的には、アンテナコイルA2の一端部27cは、一方の接続パターン21cの基端部分に接続されており、この部位にさらにICチップC2の接続バンプ(図示しない)の一方が接続されている。
また、アンテナコイルA2の他端部27dは、カシメ部29dを介して、基材フィルムP1の他方の面26b上に配線されるジャンパ線(端子間接続パターン)Y2の一端部に接続され、さらにジャンパ線Y2の他端部は、カシメ部29eを介して、基材フィルムP1の一方の面26a上に配線される配線パターン29fの基端部に接続されている。配線パターン29fの先端部には、ICチップC2の接続バンプ(図示しない)の他方が接続されている。さらに、上記したジャンパ線Y2の他端部は、基材フィルムP1の他方の面26b上で接続パターン21dの基端部に接続されている。
また、静電容量調整パターン22a、22b、23a、23b、24a、24b、25a、25bは、基材フィルムP1を挟んで、一方の面26aおよび他方の面26bに対向して対をなすように、接続パターン21a、21bの各先端部に形成されている。各一対の静電容量調整パターン22a、22b、23a、23b、24a、24b、25a、25bは、それぞれが略円形状に形成されており、コンデンサパターンとして機能し、それぞれの間は、コンデンサ22、23、24、25として機能する。
また、静電容量調整パターン22c、22d、23c、23d、24c、24d、25c、25dは、基材フィルムP1を挟んで、一方の面26aおよび他方の面26bに対向して対をなすように、接続パターン21c、21dの各先端部に形成されている。各一対の静電容量調整パターン22a、22b、23a、23b、24a、24b、25a、25bは、それぞれが略円形状に形成されており、コンデンサパターンとして機能し、それぞれの間は、コンデンサとして機能する。
なお、ここでは、各一対の静電容量調整パターン22a、22b、22c、22d、23a、23b、23c、23d、24a、24b、24c、24d、25a、25b、25c、25dの形状を略円形状としているが、特にこの形状は限定されるものではなく、矩形(四角形)状などに形成されていてもよい。
また、上記したICチップC1には、電源バックアップ不要で、かつ書き換え可能な不揮発性メモリや無線交信のためのRF回路の他、コンデンサ30なども搭載されている(図4a参照)。なお、コンデンサ30は、ICチップのアンテナ接続端子間のみかけの静電容量をあらわしており、ICチップ内の種々の静電容量を含んだ値とする。このように基材フィルムP1上でそれぞれ接続されるアンテナコイルA1、ICチップC1内のコンデンサ30、および静電容量調整パターン22a、22b、23a、23b、24a、24b、25a、25bによって、図4aに示すようにアンテナ全体の共振回路が構成される。
ここで、センサ100を備えるアンテナ回路の形態としては、図4aに示されるようにアンテナコイルA1に対しセンサ100を直列に接続する以外に、図4bに示すようにアンテナコイルA1に対してセンサ100を並列に接続したり、図4cに示すように直列に接続されたセンサ100に並列のコイル104を付加したり、図4dに示すように並列に接続されたセンサ100に直列のコンデンサ105を付加した回路も使用できる。上記した4つの回路では、センサ100の電気的性質が環境の変化に応じて変化(例えば、切断)した場合、それぞれの回路形態に応じてアンテナ回路20aの共振周波数が変化するので、センサ100の変化を非接触で検知でき、本発明のセンサを備えるアンテナ回路として使用できる。以下では図4aの形態のアンテナ回路に基づいて説明する。なお、図4aには、センサ100を備えるアンテナ回路20aの概要が示されているが、アンテナ回路20bにおいては、センサ100を有しないだけで、他の構成は、図4aに示された構成と同じである。
ここで、各静電容量調整パターン22a、22b、22c、22d、23a、23b、23c、23d、24a、24b、24c、24d、25a、25b、25c、25dの少なくとも一方のパターンを取り除くことで、各静電容量調整パターン22a、22b、22c、22d、23a、23b、23c、23d、24a、24b、24c、24d、25a、25b、25c、25dのコンデンサとしての機能を除去することができ、静電容量を調整することができる。また、例えば、接続パターン21a、21b、21c、21dの一部を取り除いて断線させることでも、静電容量を調整することができる。例えば、接続パターン21a、21bの一部を取り除いて断線させた場合には、静電容量調整パターン22a、22b、23a、23b、24a、24b、25a、25bのすべてを取り除いたときと同様の効果が得られる。なお、本実施形態では、いずれの組の静電容量調整パターンも取り除かない状態で、共振周波数の目標値の一例である13.56MHzに近似する周波数が得られる態様を例示している。なお、共振周波数の設定値は、13.56MHzに限られるものではない。
また、ここでは、非接触式データキャリアインレット10として、静電容量調整パターン22a、22b、22c、22d、23a、23b、23c、23d、24a、24b、24c、24d、25a、25b、25c、25dを備えた構成を一例として説明したが、この構成に限られるものではない。例えば、静電容量調整パターンを有さず、基材フィルム上に、アンテナコイルA1と、このアンテナコイルA1を介して情報の送受信を行うICチップC1と、アンテナコイルA1に電気的に直列に介在するセンサ100とからなるアンテナ回路20aと、アンテナコイルA1と併設されたアンテナコイルA2と、このアンテナコイルA2を介して情報の送受信を行うICチップC2とからなるアンテナ回路20bとを備える構成でもよい。
また、アンテナ回路20a、アンテナ回路20bは、それぞれ異なる周波数帯で交信可能なように、アンテナコイルなどを構成してもよいし、同じ周波数帯で交信可能なように、アンテナコイルなどを構成してもよく、用途に適合するように適宜に設定される。
センサ100は、一例としては温度センサであり、所定温度(例えば、40℃)に達した状態で所定時間(例えば、20分)が経過すると、その一部が切断されるもので、例えば、温度ヒューズなどで構成される。
このセンサ100として機能する温度ヒューズの形状の一例として、図1に示すように、アンテナコイルA1と電気的に直列に接続される端子部101、102と、これらの端子部101、102のそれぞれに接続された導電性の連結部103とから主に構成され、その表面は、絶縁性のフィルムで覆われている。
この温度ヒューズのより具体的な構成として、例えば、この温度ヒューズの利用目的に合わせた所定の温度で収縮する樹脂からなる収縮チューブ中に、導電性ペーストを充填して連結部103とし、その両端に電気的に接続された導電性の端子部101、102を備え、その表面を絶縁性フィルムで覆った構成などが挙げられる。この構成を有する温度ヒューズでは、所定の温度に達すると収縮チューブが収縮し、その内部に充填された導電性ペーストを切断して、不可逆的に導通が遮断される。アンテナコイルA1の一部に、電気的に直列に接続された温度ヒューズの導通が遮断されると、アンテナコイルA1の一部の導通が遮断されたこととなり、アンテナコイルA1を介した情報の送受信ができなくなる。なお、温度ヒューズの構成は、この構成に限られるものではなく、所定温度になったら不可逆的に導通が遮断(または遮断が導通)されるものであればよい。
センサ100の別の例として衝撃センサを用いることができる。図13a、図13bは、衝撃センサの断面図である。衝撃センサは、所定のレベル以上の衝撃(加速度)が加わるとセンサの一部が不可逆的に変化して電気的な導通を切断し、所定のレベル以上の衝撃が加わった状態を記憶するセンサである。具体的な構成は、図13aに示すように、1対の弾性を有する板状の電極121、122を絶縁体123で対向するように固定し、この対向した電極121、122に導電性を有する衝撃検知体124を挟んで保持する。衝撃検知体124は、球形をした金属を例示しているが、必要に応じて好適な形状に設計することが可能である。衝撃センサ120の初期状態は、図13aに示した状態であり、電極121、122は、保持した衝撃検知体124を介して電気的に導通している。衝撃センサ120に所定レベル以上の衝撃が加わると衝撃検知体124は、電極121、122の間から外れて失われた状態(図13b参照)となり、電極121と電極122の間は電気的に絶縁された状態になり、衝撃が加わったことを電気的に検知することができる。
また、図5および図6に示すように、上記した非接触式データキャリアインレット10を、外装で覆うことにより非接触式データキャリア40が構成される。本実施形態では、矩形の塩化ビニル樹脂製の一対の保護フィルム41a、41bを用いて、非接触式データキャリアインレット10を両側から挟み込むようにラミネート(カード)加工を施すことで、カード型の非接触式データキャリア40が構成されている。
ここで、カード型の形態以外に、例えば、パウチ加工を施して得られるパウチ型の非接触式データキャリア、ラベル加工を施して得られる粘着層やそれを覆う離形紙などを備えたラベル型の非接触式データキャリア、さらには、PPS(ポリフェニレンサルファイド)やPSF(ポリサルホン)などの、いわゆるエンジニアリングプラスチックスを用いて成形品加工を施して得た耐熱性の高いタイプの非接触式データキャリアなどを構成することもできる。
次に、上記した非接触式データキャリアインレット10の製造方法について、図7a〜図7g、図8a、図8b、図9および図10を参照して説明する。なお、ここでは、静電容量調整パターン22a、22b、22c、22d、23a、23b、23c、23d、24a、24b、24c、24d、25a、25b、25c、25dを形成しないタイプの非接触式データキャリアインレット10の製造方法について説明する。
図7a〜図7gは、非接触式データキャリアインレット10の基本的な製造工程を模式的に示す図、図8a、図8bおよび図10は、図7a〜図7gの製造工程に用いる製造装置を概略的に示す図である。図9は、作製された非接触式データキャリアインレットロールR3を示す平面図である。
まず、図7a、図8aに示すように、例えば30〜40μm程度の厚さのPET製の基材フィルムP1がロール状に巻回されたPETロールR1から巻き出しローラ50によって、基材フィルムP1の連続的な送り出しを開始する。
続いて、図7b、図8aに示すように、この送り出された基材フィルムP1の両側面に、貼付ローラ51a、51bを用いて、接着シートS1、S2が巻回されたロール52a、52bおよび銅などの金属シートK1、K2が巻回されたロール53a、53bから接着シートおよび金属シートを引き出し、接着シートS1、S2を介して金属シートK1、K2を貼り付ける。
さらに、図7c、図8aに示すように、基材フィルムP1の両面にそれぞれ貼り付けられた金属シートK1、K2上の所定位置にローラ54a、54bを用いてレジストTを印刷する。ここでは、アンテナコイルA1、A2、配線パターン29c、29fなどを形成することに対応してレジストTが印刷される。
続いて、図7d、図8aに示すように、金属シートK1、K2上にレジストTが印刷された基材フィルムP1は、エッチング槽55に導かれエッチング処理が施される。
続いて、図7e、図8aに示すように、レジスト洗浄・乾燥室56で、レジストTを洗浄して除去する。これにより、図7eに示すように、一方の面26aにアンテナコイルA1、A2などが形成され、かつ他方の面26bにジャンパ線Y1、Y2が形成される。
続いて、図7f、図8aに示すように、カシメ機57によって、アンテナコイルA1、A2およびジャンパ線Y1、Y2が形成された基材フィルムP1のアンテナコイルA1、A2の他端部27b、27dを、カシメ部29a、29dを介して、基材フィルムP1の他方の面26b上に配線されるジャンパ線(端子間接続パターン)Y1、Y2の一端部に接続する。さらに、基材フィルムP1の配線パターン29c、29fの基端部を、カシメ部29b、29eを介して、ジャンパ線Y1、Y2の他端部に接続する。
このようにして、アンテナコイルA1、A2の所定部位にジャンパ線Y1、Y2が接続された基材フィルムP1を、巻き取りローラ58によって巻き取り、アンテナロールR2を形成する。
続いて、図7g、図8bに示すように、アンテナロールR2から巻き出しローラ59によって、アンテナコイルA1、A2とジャンパ線Y1、Y2とが導通された基材フィルムP1の連続的な送り出しを開始する。そして、ICチップ実装装置60によって、この送り出された基材フィルムP1上のアンテナコイルA1、A2の形成面側にICチップC1、C2を配設する。さらに、センサ実装装置61によって、この送り出された基材フィルムP1上のアンテナコイルA1の所定位置にセンサ100を配設する。そして、圧着装置62によって、ICチップC1、C2およびセンサ100を圧着して実装する。
さらに、図8bに示すように、ICチップC1、C2およびセンサ100が実装された基材フィルムP1を、巻き取りローラ63によって巻き取り、非接触式データキャリアインレットロールR3を形成する。この際、形成される非接触式データキャリアインレットロールR3のロール長は、例えば5〜500m程度である。このようにして、図9に示すような、非接触式データキャリアインレット10が複数縦横に並べられた状態の非接触式データキャリアインレットロールR3が形成される。なお、非接触式データキャリアインレットロールR3の巻き取り方向に対して、センサ100が垂直に配設される、つまり、センサ100の長手方向が基材フィルムP1の幅方向になるように配設されることが好ましい。このようにセンサ100を配設することで、センサ100が外力によって曲がって故障したり、破損したりするのを防ぐことができる。
上記した非接触式データキャリアインレットロールR3の製造方法は、一例を示したものであり、これに限られるものではない。例えば、上記した製造方法では、アンテナコイルA1、A2やジャンパ線Y1、Y2を形成するための金属シートK1、K2を接着シートS1、S2を介して基材フィルムP1に貼り付けているが、蒸着によって基材フィルムP1に金属シートK1、K2を接合してもよいし、また、スパッタリングで下地を形成した後、メッキ槽を利用して金属層を形成してもよい。さらに、アンテナコイルA1、A2やジャンパ線Y1、Y2を形成する際、例えば、シルク印刷によって銀ペーストで基材フィルムP1上に、アンテナコイルA1、A2やジャンパ線Y1、Y2を形成するスクリーン印刷方式などを採用してもよい。
次に、図10に示すように、非接触式データキャリアインレットロールR3から巻き出しローラ70によって、非接触式データキャリアインレット10が複数縦横に並べられた状態のシートの連続的な送り出しを開始する。
続いて、この送り出されたシートは、裁断装置71により、所定の位置を基準として所定サイズに裁断され、非接触式データキャリアインレット10が作製される。なお、非接触式データキャリアインレット10が打ち抜かれた後のシートは、回収ローラ72によって巻き取られ、回収ロールR4となる。
ここでは、静電容量調整パターン22a、22b、22c、22d、23a、23b、23c、23d、24a、24b、24c、24d、25a、25b、25c、25dを形成しないタイプの非接触式データキャリアインレット10の製造方法について説明したが、静電容量調整パターン22a、22b、22c、22d、23a、23b、23c、23d、24a、24b、24c、24d、25a、25b、25c、25dや接続パターン21a、21b、21c、21dは、アンテナコイルA1、A2やジャンパ線Y1、Y2を形成する工程において、同様の方法で形成することができる。
上記したように、一実施の形態の非接触式データキャリアインレット10および非接触式データキャリア40によれば、センサ100を備えるアンテナ回路20aと、それとは異なるアンテナ回路20bを備え、センサ100が切断され、アンテナ回路20aを介して情報の送受信が不能となっても、アンテナ回路20bを介して情報の送受信を行うことができる。
例えば、センサ100を温度センサで構成し、アンテナ回路20aおよびアンテナ回路20bにおいて、それぞれ同じ周波数帯で交信するように設定された場合には、所定の温度を超えることで、センサ100が切断され、アンテナ回路20aを介して情報の送受信が不能となっても、リーダライタにおいて交信周波数を変更しなくても、アンテナ回路20bを介して情報の送受信を行うことができる。また、例えば、非接触式データキャリアと交信するリーダライタ側において、ICチップC1、C2の固有のIDなどを判定することができ、これによって、アンテナ回路20bのICチップC2からの交信のみを検知した場合には、センサ100が切断され、アンテナ回路20aを介して情報の送受信が不能であると判定することもできる。
例えば、アンテナ回路20aおよびアンテナ回路20bにおいて、それぞれ異なる周波数帯で交信するように設定された場合には、所定の温度を超えることで、センサ100が切断されると、アンテナ回路20a用の交信周波数でアンテナ回路20aを介して情報の送受信が不能となるので、所定の温度を超えたことを認識することができる。この場合に、アンテナ回路20bを介して情報の送受信が可能であるため、非接触式データキャリアの固有の情報などがアンテナ回路20bを備えるICチップC2に記憶されている場合には、その情報を読み出すことができる。
例えば、一実施の形態の非接触式データキャリア40は、温度管理などを必要とする、例えば、食料品の管理などに用いることが好適である。例えば、温度管理上超えてはならない温度がある場合に、この温度になったら温度センサで構成されたセンサ100が切断するように設定することで、管理上に問題があったこと、つまり、規定の温度を超えたことを認識することができる。また、センサ100は、一旦切断すること元には戻らない、不可逆性を有して構成されているため、管理温度が定常値に戻っても、センサ100を備えるアンテナ回路20aを介して情報の交信はできない。これによって、規定の温度を超えたことを確実に認識することができ、さらに、メモリをリセットするなどの改ざんなどを防止する効果もある。
なお、上記した一実施の形態の非接触式データキャリアインレット10および非接触式データキャリア40では、センサ100を備えるアンテナ回路20aおよびアンテナ回路20bともに、アンテナとして、アンテナコイルを用いた一例を示したが、この構成に限られるものではない。アンテナは、その交信する周波数帯域によってその構成などがことなるため、例えば、アンテナ回路20bにおいて、マイクロ波帯域で交信するように構成する場合には、アンテナ回路20bにおけるアンテナには、ダイポールアンテナや平面状アンテナが用いられる。
また、上記した一実施の形態の非接触式データキャリアインレット10および非接触式データキャリア40では、センサ100を備えるアンテナ回路20a、アンテナ回路20bを並設して構成した一例を示したが、例えば、アンテナ回路20aの内側に、アンテナ回路20bが設けられてもよい。
さらに、上記した一実施の形態の非接触式データキャリアインレット10および非接触式データキャリア40では、アンテナ回路20a、アンテナ回路20bのそれぞれに、ICチップを備えた一例を示したが、マルチ周波数対応のICチップを用いることで、アンテナ回路20aおよびアンテナ回路20bに共通の1つのICチップを備える回路構成とすることもできる。マルチ周波数対応のICチップの例としては、フィリップス社製のUCODE HSLがあり、860〜930MHzのUHF帯と2.45GHz帯の2つの周波数帯域に対応している。このマルチ周波数対応のICチップを用いることによってICチップの数が削減でき、非接触式データキャリアインレット10の製造などにおいて、製造工程の削減を図ることができる。
また、アンテナコイルA1、A2およびジャンパ線Y1、Y2が形成された基材フィルムP1のアンテナコイルA1、A2の他端部27b、27dを、基材フィルムP1の他方の面26b上に配線されるジャンパ線(端子間接続パターン)Y1、Y2の一端部に接続する場合や、基材フィルムP1の配線パターン29c、29fの基端部をジャンパ線Y1、Y2の他端部に接続する場合に、カシメによって導通させることに限られるものではない。例えば、スルーホールを形成し、そのスルーホールの内壁面にスパッタなどで導電層を形成して、基材フィルムP1の一方の面26a側と他方の面26b側とを導通させるように構成してもよい。
以上、本発明を一実施の形態により具体的に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、アンテナとして、2.45GHzなどのマイクロ波帯域で交信するダイポールアンテナを、センサ100を備えるアンテナ回路20aおよびアンテナ回路20bの双方に備えてもよい。
図11は、このセンサ100を備えるアンテナ回路20aおよびアンテナ回路20bに、アンテナとしてダイポールアンテナを用いた場合の非接触式データキャリアインレットの平面図である。
図11に示すように、センサ100を備えるアンテナ回路20aにおけるダイポールアンテナDA1の一方のアンテナには、センサ100が介在し、このセンサ100は、一方のアンテナに電気的に直列に接続されている。
ここで、センサ100としての温度センサをダイポールアンテナDA1の一方のアンテナに介在させることで、所定温度以上になったときに、センサ100が切断される。これによって、例えば、1〜3m程度の交信距離を有するダイポールアンテナDA1は、この交信距離を介して交信できなくなり、実質上、ダイポールアンテナDA1を介しての情報の交信は不能となる。また、ダイポールアンテナDA2は、一方のアンテナと他方のアンテナを導通パターン110によって所定の位置で導通させることで、ICチップC2とのマッチングのためのインピーダンスを調整した構成となっている。
この場合においても、上記した非接触式データキャリアインレット10および非接触式データキャリア40の場合と同様に、センサ100が切断され、アンテナ回路20aを介して情報の送受信が不能となっても、アンテナ回路20bを介して情報の送受信を行うことができる。
図12には、アンテナとしてダイポールアンテナを用いた場合において、センサ100としての温度センサを、インピーダンスを調整するための導通パターン110に介在させた一例を示す平面図が示されている。
図12に示すように、アンテナ回路20aにおけるダイポールアンテナDA1の導通パターン110には、センサ100が介在し、このセンサ100は、導通パターン110に電気的に直列に接続されている。
この場合においてセンサ100として温度センサを用いた場合は、センサ100が切断されると、インピーダンスが変化し、交信周波数が変化する。これによって、センサ100が切断されたことを認識することができる。
なお、上記したアンテナとしてダイポールアンテナを用いた場合において、アンテナ回路20a、アンテナ回路20bのそれぞれに、ICチップを備えた一例を示したが、マルチ周波数対応のICチップを用いることで、アンテナ回路20aおよびアンテナ回路20bに共通の1つのICチップを備える回路構成とすることもできる。
さらに、図14に示すように、電気絶縁基板P1上の第1のアンテナに電気的に接続するセンサと第1のICチップからなる第1のアンテナ回路に代えて、コイル状アンテナA1と、このコイル状アンテナA1に電気的に接続するセンサ100と(必要に応じコンデンサを有する)からなる第1の共振回路80aを配設し、電気絶縁基板P1に、第2のアンテナA2と、この第2のアンテナを介して情報の送受信を行う第2のICチップC2とを配設してなる第2のアンテナ回路20bとを具備する構成の非接触式データキャリアインレット80もしくは非接触データキャリアとしてもよい。
この構成を備える非接触式データキャリアインレット80もしくは非接触データキャリアにおいても、上記した本発明の非接触式データキャリアインレットと同様の効果を奏することができる。つまり、センサ100として温度センサを用いた場合、環境が所定の温度を超え、温度センサが遮断されると第1の共振回路80aの共振周波数が変化し、所定の周波数での共振回路の応答が無くなっても、第2のアンテナ回路20bを介して情報の送受信が可能である。そのため、アンテナ回路20bが備えるICチップC2に記憶されている非接触式データキャリアの固有の情報を読み出すことができ、非接触式データキャリアの存在を認識できるため、センサを有する第1共振回路80aの共振周波数が変化したことを認識することができる。上記したようなセンサを有する非接触データキャリアの構成であればICチップの数は1つであるため、同じ環境検出機能を有しながらより低価格な構成とすることができる。
本発明の一実施形態に係る非接触式データキャリアインレットの一方の面側を示す平面図。 図1の非接触式データキャリアインレットにおける一方のアンテナ回路構成部の側面側からの断面図。 図1の非接触式データキャリアインレットの他方の面側を示す平面図。 非接触式データキャリアインレットの構成を機能的に示すブロック図。 非接触式データキャリアインレットの他の構成を機能的に示すブロック図。 非接触式データキャリアインレットの他の構成を機能的に示すブロック図。 非接触式データキャリアインレットの他の構成を機能的に示すブロック図。 図1の非接触式データキャリアインレットを外装で覆うことにより構成された非接触式データキャリアの一方の面側を示す平面図。 図5の非接触式データキャリアにおける一方のアンテナ回路構成部の側面側からの断面図。 非接触式データキャリアインレットを製造するための工程を説明するための断面図。 非接触式データキャリアインレットを製造するための工程を説明するための断面図。 非接触式データキャリアインレットを製造するための工程を説明するための断面図。 非接触式データキャリアインレットを製造するための工程を説明するための断面図。 非接触式データキャリアインレットを製造するための工程を説明するための断面図。 非接触式データキャリアインレットを製造するための工程を説明するための断面図。 非接触式データキャリアインレットを製造するための工程を説明するための断面図。 図7a〜図7fに示した製造工程を実施するための装置を概略的に示す図。 図7gに示した製造工程を実施するための装置を概略的に示す図。 作製された非接触式データキャリアインレットロールを示す平面図。 非接触式データキャリアインレットを裁断する工程を実施するための装置を概略的に示す図。 アンテナとしてダイポールアンテナを用いた場合の非接触式データキャリアインレットの平面図。 アンテナとしてダイポールアンテナを用いた場合において、温度センサを導通パターンに介在させた非接触式データキャリアインレットの平面図。 衝撃センサの断面図。 衝撃センサの断面図。 非接触式データキャリアインレットの他の構成を機能的に示すブロック図。
符号の説明
10…非接触式データキャリアインレット、20a,20b…アンテナ回路、21a,21b,21c,21d…接続パターン、22,23,24,25,30…コンデンサ、22a,22b,22c,22d,23a,23b,23c,23d,24a,24b,24c,24d,25a,25b,25c,25d…静電容量調整パターン、26a…一方の面、26b…他方の面、27a,27c…一端部、28a…接続バンプ、29a,29d…カシメ部、40…非接触式データキャリア、41a,41b…保護フィルム、100…センサ、101,102…端子部、103…連結部、A1,A2…アンテナコイル、C1,C2…チップ、P1…基材フィルム、Y1,Y2…ジャンパ線。

Claims (18)

  1. 電気絶縁性の基板上に、第1のアンテナと、前記第1のアンテナに電気的に接続され、所定条件においてその一部が切断される不可逆性の温度ヒューズからなるセンサとを配設してなる第1のアンテナ回路と、
    前記基板上に、第2のアンテナを配設してなる第2のアンテナ回路と
    前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナを介して情報の送受信を行うマルチ周波数対応の1つのICチップと
    を具備することを特徴とする非接触式データキャリアインレット。
  2. 前記第1のアンテナ回路と前記第2のアンテナ回路とが並設されていることを特徴とする請求項1記載の非接触式データキャリアインレット。
  3. 前記第1のアンテナがアンテナコイルからなり、前記第1のアンテナ内に、前記第2のアンテナ回路が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の非接触式データキャリアインレット。
  4. 前記第1のアンテナがアンテナコイルからなる前記第1のアンテナ回路が、
    前記第1のアンテナにそれぞれ接続され、前記第1のアンテナが配設された前記基板の一方の主面上、および前記一方の主面に対向する他方の主面上に延設された一対の第1の接続パターンと、
    前記一方および他方の主面上で前記一対の第1の接続パターンにそれぞれ接続されて前記基板を介して対向して設けられ、前記一方または他方の主面に形成されたパターンの少なくとも一部、または前記接続パターンの一部を取り除くことで静電容量調整を調整可能な第1の静電容量調整パターンと
    をさらに具備したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の非接触式データキャリアインレット。
  5. 前記第2のアンテナがアンテナコイルからなる前記第2のアンテナ回路が、
    前記第2のアンテナにそれぞれ接続され、前記第2のアンテナが配設された前記基板の一方の主面上、および前記一方の主面に対向する他方の主面上に延設された一対の第2の接続パターンと、
    前記一方および他方の主面上で前記一対の第2の接続パターンにそれぞれ接続されて前記基板を介して対向して設けられ、前記一方または他方の主面に形成されたパターンの少なくとも一部、または前記接続パターンの一部を取り除くことで静電容量調整を調整可能な第2の静電容量調整パターンと
    をさらに具備したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の非接触式データキャリアインレット。
  6. 前記第1のアンテナがアンテナコイルからなる前記第1のアンテナ回路が、
    前記第1のアンテナにそれぞれ接続され、前記第1のアンテナが配設された前記基板の一方の主面上、および前記一方の主面に対向する他方の主面上に延設された一対の第1の接続パターンと、
    前記一方および他方の主面上で前記一対の第1の接続パターンにそれぞれ接続されて前記基板を介して対向して設けられた第1の静電容量調整パターンの少なくとも一部、または前記第1の接続パターンの一部を削除した第1のチューニング部と
    をさらに具備したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の非接触式データキャリアインレット。
  7. 前記第2のアンテナがアンテナコイルからなる前記第2のアンテナ回路が、
    前記第2のアンテナにそれぞれ接続され、前記第2のアンテナが配設された前記基板の一方の主面上、および前記一方の主面に対向する他方の主面上に延設された一対の第2の接続パターンと、
    前記一方および他方の主面上で前記一対の第2の接続パターンにそれぞれ接続されて前記基板を介して対向して設けられた第2の静電容量調整パターンの少なくとも一部、または前記第2の接続パターンの一部を削除した第2のチューニング部と
    をさらに具備したことを特徴とする請求項1乃至3、6のいずれか1項記載の非接触式データキャリアインレット。
  8. 前記各アンテナ回路に備えられた各アンテナを介して、それぞれ同じ周波数帯で交信可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の非接触式データキャリアインレット。
  9. 前記各アンテナ回路に備えられた各アンテナを介して、それぞれ異なる周波数帯で交信可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の非接触式データキャリアインレット。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の非接触式データキャリアインレットが複数個配設された状態のシートをロール状に巻回して構成されていることを特徴とする非接触式データキャリアインレットロール。
  11. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の非接触式データキャリアインレットを外装で覆うことにより構成されていることを特徴とする非接触式データキャリア。
  12. 電気絶縁性の基板の一方の面に第1のアンテナおよび第2のアンテナを形成するアンテナ形成工程と、
    前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナの双方と電気的に接続させて、マルチ周波数対応の1つのICチップを実装するICチップ実装工程と、
    前記第1のアンテナに電気的に接続させて、所定条件においてその一部が切断される不可逆性の温度ヒューズからなるセンサを実装するセンサ実装工程と
    を具備したことを特徴とする非接触式データキャリアインレットの製造方法。
  13. 前記第1のアンテナがアンテナコイルからなり、前記第1のアンテナが配設された前記基板の一方の主面上に、一端側を前記第1のアンテナの一端側に電気的に接続して他端側を延設し、前記一方の主面に対向する他方の主面上に、一端側を前記第1のアンテナの他端側に前記基板を介して電気的に接続して他端側を延設し、一対の第1の接続パターンを形成する第1の接続パターン形成工程と、
    前記一方および他方の主面上に、前記一対の第1の接続パターンにそれぞれ接続させて前記基板を介して対向するように第1の静電容量調整パターンを形成する第1の静電容量調整パターン形成工程と
    をさらに具備したことを特徴とする請求項12記載の非接触式データキャリアインレットの製造方法。
  14. 前記第1の静電容量調整パターンの少なくとも一部、または前記第1の接続パターンの一部を削除して静電容量を調整する第1のチューニング工程をさらに具備したことを特徴とする請求項13記載の非接触式データキャリアインレットの製造方法。
  15. 前記第2のアンテナがアンテナコイルからなり、前記第2のアンテナが配設された前記基板の一方の主面上に、一端側を前記第2のアンテナの一端側に電気的に接続して他端側を延設し、前記一方の主面に対向する他方の主面上に、一端側を前記第2のアンテナの他端側に前記基板を介して電気的に接続して他端側を延設し、一対の第2の接続パターンを形成する第2の接続パターン形成工程と、
    前記一方および他方の主面上に、前記一対の第2の接続パターンにそれぞれ接続させて前記基板を介して対向するように第2の静電容量調整パターンを形成する第2の静電容量調整パターン形成工程と
    をさらに具備したことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項記載の非接触式データキャリアインレットの製造方法。
  16. 前記第2の静電容量調整パターンの少なくとも一部、または前記第2の接続パターンの一部を削除して静電容量を調整する第2のチューニング工程をさらに具備したことを特徴とする請求項15記載の非接触式データキャリアインレットの製造方法。
  17. 請求項12乃至16のいずれか1項記載の方法で製造された非接触式データキャリアインレットが複数個配設された状態のシートをロール状に巻回して作製することを特徴とする非接触式データキャリアインレットロールの製造方法。
  18. 請求項12乃至16のいずれか1項記載の方法で製造された非接触式データキャリアインレットを外装で覆うことにより作製することを特徴とする非接触式データキャリアの製造方法。
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