JP4858963B2 - 医用画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、医用画像処理装置に係り、特に2枚以上の画像を位置合わせした後で接合・差分することにより新しい画像を作成する医用画像処理装置に関する。
被検体を体軸方向に2回撮影し、重複させて2枚を並べて接合して長尺画像を作成する場合、同じ部位を撮影した撮影時期が異なる2枚の写真の差分を取り、正常構造を消去することにより、経時的変化が抽出された差分画像を作成する場合等においては、長尺画像、差分画像等を作成する基となる2枚の写真を正確に位置合わせする必要がある。
しかし、画像を観察する作業者が目視で2枚の画像の位置を合わせる場合には、位置合わせに熟練が必要であるため、慣れていない作業者の場合には、位置合わせの精度が低く、正確な長尺画像又は差分画像が作成できない恐れがある。また、位置合わせが手作業であるために、時間がかかるという問題がある。
これに対応するために、特許文献1には、被検体を検出器に密着させた状態で検出器を体軸方向に動かすことで、被検体を複数回撮影し、その画像を結合することによって長尺画像を作成する技術が開示されている。
特開2005-270277号公報
しかしながら、上記特許文献1では以下のような欠点があった。特許文献1では、被検体が動かないことを前提としているため、被検体が動いた場合には、被検体が動いた分だけ位置がずれた長尺画像が作成されてしまうという問題がある。また、被検体が動かない場合においても、検出器が体軸方向に動くことによる誤差が生じ、その誤差分だけ位置がずれた長尺画像が作成されてしまうという問題がある。また、位置ずれを修正する場合には、作業者が画像を確認しながら修正を行わなくてはならず、効率が低下するという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、自動的に高精度の位置合わせを行なうことで、効率よく長尺画像又は差分画像を作成する医用画像処理装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の医用画像処理装置は、被検体が撮影された第1の画像と、この第1の画像に撮影された前記被検体の部位と同じ部位が撮影された領域を含む第2の画像と、を取得する画像取得手段と、前記第1の画像において前記被検体の部位が撮影された領域と前記第2の画像において前記同じ部位が撮影された領域とを重複させる位置合わせ処理に用いるための、前記第1の画像上の第1の処理領域及び前記第2の画像上の第2の処理領域を抽出する処理領域抽出手段と、前記第1の処理領域及び前記第2の処理領域内に撮影された部位の形状特徴量又は前記第1の処理領域及び前記第2の処理領域の濃度値の少なくとも一つに基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との第の位置合わせ処理を行う第の位置合わせ手段と、前記第の位置合わせ手段によって位置合わせされた前記第1の画像と前記第2の画像とに基づいて第3の画像を作成する画像作成手段と、前記画像作成手段によって作成された前記第3の画像を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の医用画像処理装置は、請求項1に記載の医用画像処理装置において、前記第1の画像において前記被検体の部位が撮影された領域を含む前記第1の画像上の第1の注目領域と、前記同じ部位が撮影された領域を含む前記第2の画像上の第2の注目領域と、を抽出する注目領域抽出手段と、前記第1の注目領域と前記第2の注目領域との相関を求め、この相関に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との第1の位置合わせ処理を行う第2の位置合わせ手段と、を更に備え、前記処理領域抽出手段は、前記第1の注目領域において前記第2の位置合わせ処理により前記第2の注目領域と重複した領域から、前記第1の注目領域よりも小さい領域からなる前記第1の処理領域を抽出すると共に、前記第2の注目領域において前記第2の位置合わせ処理により前記第1の注目領域と重複した領域から、前記第2の注目領域よりも小さい前記第2の処理領域を抽出し、前記第1の位置合わせ手段は、前記第2の位置合わせ処理を経て得られた前記第1の処理領域及び前記第2の処理領域を用いて前記第1の位置合わせ処理を行う、ことを特徴とする。
請求項に記載の医用画像処理装置によれば、まず、一部が重複するように撮影位置を被検体の体軸方向に移動させて撮影された第1の画像と第2の画像とにそれぞれ第1の注目領域と第2の注目領域とを設定し、それらの相関に基づいて、第1の画像と第2の画像との大まかな位置合わせを行なう。その後、大まかな位置合わせが行なわれた部分から抽出された処理領域内において、形状特徴量又は濃度特徴量に基づいて第1の画像と第2の画像との局所的な位置合わせを行なう。
これにより、自動的に高精度の位置合わせを行なうことができる。
また、請求項3に記載の医用画像処理装置は、請求項2に記載の医用画像処理装置において、前記処理領域抽出手段は、前記第1の注目領域から複数の前記第1の処理領域を抽出するとともに、前記第2の注目領域における前記複数の第1の処理領域のそれぞれに対応する位置から、複数の前記第2の処理領域を抽出する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の医用画像処理装置は、請求項3に記載の医用画像処理装置において、前記第1の位置合わせ手段は、前記第1の処理領域毎に、当該第1の処理領域に対応する位置から抽出された前記第2の処理領域の位置をずらしながら、各位置における前記第1の処理領域の濃度値と前記第2の処理領域の濃度値との相関を求め、この相関が最も高い位置における前記第1の処理領域に対する前記第2の処理領域の距離を移動距離として算出し、前記各第1の処理領域及び当該第1の処理領域に対応する第2の処理領域の組み合わせから得られた複数の移動距離のうち最も頻度が高いものを最多頻度移動距離として求め、前記最多頻度移動距離に応じて前記第1の画像に対して前記第2の画像を移動させることにより、前記第1の位置合わせ処理を行う、ことを特徴とする。
請求項5に記載の医用画像処理装置は、請求項2に記載の医用画像処理装置において、前記処理領域抽出手段は、一つの前記第1の処理領域と、当該第1の処理領域よりも大きく、前記第2の注目領域において前記第1の注目領域と重複した領域よりも小さい領域からなる前記第2の処理領域を抽出する、ことを特徴とする。
請求項6に記載の医用画像処理装置は、請求項5に記載の医用画像処理装置において、前記第1の位置合わせ手段は、前記第2の処理領域内において前記第1の処理領域の位置を一方向に沿ってずらしながら、各位置における前記第1の処理領域の濃度値と前記第2の処理領域の濃度値との相関を求め、この相関が最も高い位置における前記第1の処理領域に対する前記第2の処理領域の距離を前記一方向に直交する方向に沿った位置における移動距離として算出し、前記第2の処理領域内の前記一方向に直交する方向に沿った各位置における移動距離のうち、最も頻度が高いものを最多頻度移動距離として求め、前記最多頻度移動距離に応じて前記第1の画像に対して前記第2の画像を移動させることにより、前記第1の位置合わせ処理を行う、ことを特徴とする。
請求項7に記載の医用画像処理装置は、請求項2に記載の医用画像処理装置において、前記第2の位置合わせ手段は、前記第1の注目領域に対する前記第2の注目領域の位置をずらしながら、各位置における前記第1の注目領域の濃度値と前記第2の注目領域の濃度値との相関を求め、この相関が最も高い位置における前記第1の注目領域に対する前記第2の注目領域の距離を移動距離として算出し、前記移動距離に応じて前記第1の画像に対し前記第2の画像を移動させることにより、前記第2の位置合わせ処理を行う、ことを特徴とする。
請求項8に記載の医用画像処理装置は、請求項2に記載の医用画像処理装置において、前記注目領域抽出手段は、前記第1の画像及び前記第2の画像において前記被検体の部位が撮影された領域を抽出するための閾値処理により抽出された領域のうち、最大面積を有する領域を計算対象領域とし、この計算対象領域の重心座標に基づいて前記第1の注目領域及び前記第2の注目領域を抽出する、ことを特徴とする。
請求項9に記載の医用画像処理装置は、請求項1に記載の医用画像処理装置において、前記第1の位置合わせ手段は、前記第1の処理領域に対する前記第2の処理領域の位置をずらしながら、各位置における前記第1の処理領域の濃度値と前記第2の処理領域の濃度値との相関を求め、この相関が最も高い位置における前記第1の処理領域に対する前記第2の処理領域の距離を移動距離として算出し、前記移動距離に応じて前記第1の画像に対し前記第2の画像を移動させることにより、前記第1の位置合わせ処理を行う、ことを特徴とする。
請求項10に記載の医用画像処理装置は、請求項1に記載の医用画像処理装置において、前記形状特徴量は、背骨の形状の連続性から求められた値であることを特徴としている。
請求項10に記載の医用画像処理装置によれば、一部が重複するように撮影位置を被検体の体軸方向に移動させて撮影された第1の画像と第2の画像とにそれぞれ第1の注目領域と第2の注目領域とを設定し、それらの相関に基づいて、第1の画像と第2の画像との大まかな位置合わせを行なう。その後、大まかな位置合わせが行なわれた部分から抽出された処理領域内において、背骨の形状の連続性に関する形状特徴量に基づいて第1の画像と第2の画像との局所的な位置合わせを行なう。
また、請求項11に記載の医用画像処理装置は、請求項10に記載の医用画像処理装置において、前記第1の位置合わせ手段は、前記第1画像及び前記第2画像の濃度値に基づいて、前記第1画像及び前記第2画像において前記背骨が撮影された領域の縦方向に沿った各位置における、横方向の前記背骨が撮影された領域の長さからなるレングスを求め、このレングスの前記縦方向に沿った変化を示す近似線を前記背骨の形状の連続性に関する値として用いる、ことを特徴とする。
これにより、自動的に高精度の位置合わせを行なうことで、容易に効率よく長尺画像を作成することができる。また、背骨の形状の連続性に関する形状特徴量、すなわち背骨を構成する脊椎の長さが、頭から足方向にいくにつれて同等もしくは長くなるという特徴を用いることで、体軸方向の位置合わせを精密に行なうことができる。
また、請求項12に記載の医用画像処理装置は、請求項1乃至11に記載の医用画像処理装置において、前記第1の画像及び前記第2の画像は、前記被検体の部位が重複するように撮影位置を前記被検体の体軸方向に沿って移動させて撮影された画像であり、前記画像作成手段は、前記第1の画像及び前記第2の画像の前記被検体の重複した部位が撮影された領域を接合することにより、前記第3の画像としての長尺画像を作成する、または、前記第1の画像及び前記第2の画像は、前記被検体の同一部位を異なる時間に撮影した画像であり、前記画像作成手段は、前記第1の画像及び前記第2の画像を差分処理することにより、前記第3の画像としての差分画像を作成する、ことを特徴とする。
これにより、自動的に高精度の位置合わせを行なうことができる。また、複数個所毎に第3の注目領域及び第4の注目領域の相関を求め、求められた相関関係から最適な相関関係を求めることより、より精密な局所的な位置合わせを行なうことができる。
本発明によれば、自動的に高精度の位置合わせを行なうことで、効率よく長尺画像又は差分画像を作成する医用画像処理装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
本発明は、医用画像撮影装置2の一つであるX線装置によって、一部が重複するように撮影位置を被検体の体軸方向に移動させて撮影された2枚の画像を接合して長尺画像を作成するものである。
図1は、本発明に係る第1の実施の形態の医用画像処理装置全体の構成を示すハードウェア構成図である。
医用画像処理装置10は、X線装置、X線CT装置等の被検体の画像を撮影する医用画像撮影装置2及び医用画像撮影装置2で撮影された被検体の画像が保存されている画像データベース4とLAN3等のネットワークによって接続される。
医用画像処理装置10は、主として各構成要素の動作を制御する制御装置としての中央処理装置(CPU)11、装置の制御プログラムが格納されたり、プログラム実行時の作業領域となったりする主メモリ12と、オペレーティングシステム(OS)、周辺機器のデバイスドライブ、胸壁の厚さの測定等の処理が行われるためのプログラムを含む各種アプリケーションソフト等が格納される磁気ディスク13と、表示用データを一時記憶する表示メモリ14と、この表示メモリ14からのデータに基づいて画像を表示するCRTモニタや液晶モニタ等のモニタ15と、位置入力装置としてのマウス17、マウス17の状態を検出してモニタ15上のマウスポインタの位置やマウス17の状態等の信号をCPU11に出力するコントローラ18と、作業者が指示を入力するためのキーボード16と、上記各構成要素を接続するバス19とから構成される。
CPU11は、上記プログラムを磁気ディスク13から読み出して主メモリ12にロードし、実行する。
なお、本実施例では、主メモリ12以外の記憶装置として磁気ディスク13が接続されているが、それ以外にハードディスクドライブ等が接続されていてもよい。
次に、一部が重複するように撮影位置を被検体の体軸方向に移動させて撮影された2枚の画像を接合し、長尺画像を作成する方法について説明する。
図2は、医用画像処理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。CPU11は、このフローチャートに従って動作する。以下の処理は、一部が重複するように撮影位置を被検体の体軸方向に移動させて撮影された2枚以上の画像データが医用画像撮影装置2から医用画像処理装置10へ読みこまれた後で開始される。なお、画像データベース4に保存されている被検体の体軸方向に沿って撮影された2枚以上の画像データが、画像データベース4から医用画像処理装置10へ読みこまれた後で開始されるようにしてもよい。なお、医用画像処理装置10に読みこまれた画像データは、一旦磁気ディスク13に保存される。
まず、磁気ディスク13に保存されている、一部が重複するように撮影位置を被検体の体軸方向に移動させて撮影された2枚の画像20、21と、画像に添付されている付帯情報とが主メモリ12に読み込まれる(ステップS10)。付帯情報には、例えば、1枚目の画像を撮影した後で2枚目の画像を撮影するときにX線装置の検出器が移動した距離、2枚の画像20、21の重複領域の体軸方向の長さ、画像を撮影した日時の情報等が含まれている。
次に、読み出した2枚の画像20、21から、位置合わせ処理で用いる領域(計算対象領域)を抽出する処理が行われる(ステップS12〜S18)。
まず、閾値が決定される(ステップS12)。この閾値は、位置合わせ処理で用いる領域が明確に分離されるような値があらかじめ設定されている。なお、X線撮影された画像の濃度範囲内における最多頻度を示す濃度を中央値として、その下限値、上限値を探索することにより、閾値を自動設定するようにしてもよい。
画像20、21にステップS12で決定された閾値に基づいて閾値処理が行われることにより、二値化画像が作成される。(ステップS14)。
ステップS14で作成された二値化画像に二次元ラベリング処理を行なうことにより、ラベル画像が作成される(ステップS16)。
ステップS16で作成されたラベル画像で、最大面積のラベル領域が計算対象領域として抽出される(ステップS18)。
これにより、図3に示すように、計算対象領域30が画像20、21に設定される。なお、本実施例では、脊椎が計算対象領域として処理される。
次に、画像20、21に対して、大まかな位置合わせが行われる(ステップS20〜S28)。以下、大まかな位置合わせについて説明する。
ステップS18で抽出された計算対象領域30の重心座標と、抽出領域の横幅が求められ(ステップS20)、その結果を基に、図4(a)に示すように、計算対象領域30の重心座標を中心にして、画像(下部画像)20にテンプレート領域31が設定される(ステップS22)。なお、テンプレート領域31の大きさは、計算対象領域30の大きさに合わせてあらかじめ設定されている。
また、画像(上部画像)21についても、図4(b)に示すように、計算対象領域30の重心座標を中心にして、画像21に探索領域32が設定される(ステップS24)。なお、探索領域32は、テンプレート領域31の大きさよりやや大きめ(テンプレート領域31の約1〜2倍であり、テンプレート領域31の大きさに合わせてあらかじめ設定されている)に設定される。
その後、ステップS22で設定されたテンプレート領域31とステップS24で設定された探索領域32との間で、下記(1)式により、最も相関の高い場所における計算結果が、移動距離として算出される(ステップS26)。
Figure 0004858963
なお、相関を求める式は上記式(1)に限らず、式(2)に示す関数のような、その他のさまざまな評価関数を用いることができる。
Figure 0004858963
そして、ステップS26で求められた移動距離を用いて、画像20、21が移動される(ステップS28)。
これにより、第1の注目領域、第2の注目領域であるテンプレート領域、探索領域により大まかな位置合わせが終了し、図5(a)に示すように、画像20、21が大まかに位置合わせされた画像22が作成される。この段階で、横方向(体軸方向であるy方向に垂直なx方向)の位置合わせはほぼ終了している。
次に、画像20、21が大まかに位置合わせされた画像22に対して、形状特徴量を利用した位置合わせ処理(局所的な位置合わせ)が行われる(ステップS30〜S48)。ここで、形状特徴とは、画像に示されている輪郭の形状の連続性のことを言う。本実施例では、背骨(脊椎)の形状の連続性に注目した位置合わせを意味する。以下、形状特徴量を利用した位置合わせ処理(局所的な位置合わせ)について説明する。
まず、図5(a)に示すように、位置合わせ処理を行なうための処理範囲33が設定される(ステップS30)。この処理範囲33は、画像20、21が貼り合わされた部分である重複領域22aを含み、y方向に所定の幅を持った範囲である。なお、処理範囲33のy方向の幅は、以下に述べる処理が正確に行われるために必要な大きさであり、予め設定されている。
処理範囲33の中のあるy方向の位置Yにおいて、x方向の全ての画素Y’の濃度が加算される(ステップS32)。その結果、図5(b)に示すように、Yにおける濃度値41が算出される。
その後、ステップS32で行われる濃度加算処理が、処理範囲33全てに対して行われたかどうかが判定される(ステップS34)。
処理範囲33全てに対して濃度加算処理が行われていない場合(ステップS34でNOの場合)は、ステップS32へ戻り、再度濃度加算処理が行われる。
処理範囲33全てに対して濃度加算処理が行われた場合(ステップS34でYESの場合)は、図5(b)に示すように、濃度値の折れ線40が得られ、これを基に、注目部位(脊椎)のレングスが計測される(ステップS36)。ここで、レングスとは、輪郭42(折れ線40の濃度値が高い部分)から輪郭42までの距離、すなわち、脊椎の長さのことである。なお、輪郭42と輪郭42との距離が短い場合はレングスとして計測しない。
脊椎の端面は他の部分に比べて濃度が高いため、脊椎の端面を含む場合の加算値は他の部分の加算値より濃度値が高くなる。そのため、輪郭42と輪郭42とのy方向の幅43α、43β、43γ、43δは、それぞれ脊椎34α、34β、34γ、34δ(図5(a)参照)の長さを意味する。
なお、本実施例においては、説明のため、4個の脊椎に対してレングスを計測した場合について示したが、計測する脊椎の数はこれに限らない。
次に、注目部位(脊椎)のy値、レングスが求められる(ステップS38)。ここで、y値とは、画像22(図5(a)参照)の左上(x軸とy軸との交点)を0としたときのy軸の値である。例えば、図5(a)、(b)に示すように、脊椎34αのy値は、その脊椎34αのy方向の中央値yαであり、レングスは43αである。同様に、処理範囲33に含まれる全ての注目部位(脊椎)について上記処理を行うことにより、表1に示すような関係が求められる。
Figure 0004858963
全ての注目部位(脊椎)について処理が終了したら、注目部位(脊椎)のy値、レングスの相関をとることにより、計測したレングス変化が求められる(ステップS40)。つまり、図6に示すように、縦方向(体軸方向)をy値、横軸をレングスとしたグラフに、表1の値をプロットし、それらを最小二乗法等により補間近似線で連結することで、計測したレングス変化を示す近似線50(図6実線)が作成される。
その後、注目部位(脊椎)のy値、レングスより理想的なレングス変化が求められる(ステップS42)。レングス、すなわち脊椎の長さは、頭から足方向にいくにつれて同等もしくは長くなるという特徴がある。つまり、図6に示すように、縦軸をy値、横軸をレングスとしたグラフに上記表1の値をプロットし、そのプロットをできるだけ多く含んだ近似曲線であって、Y値の増大と共にレングスが増大又は同等になるような近似直線が作成されることで、理想的なレングス変化を示す近似線51(図6点線)が作成される。
これにより、レングス変化を示す近似線すなわち、背骨の形状の連続性に関する値が求められる。
計測したレングス変化を示す近似線50及び理想的なレングス変化を示す近似線51が作成されたら、計測したレングス変化を示す近似線50と理想的なレングス変化を示す近似線51とが一致するかどうかが判断される(ステップS44)。
計測したレングス変化を示す近似線50と理想的なレングス変化を示す近似線51とが一致しない場合には、計測したレングス変化を示す近似線50と理想的なレングス変化を示す近似線51との差(ずれ量)が計算され(ステップS46)、そのずれ量がなくなるように、画像20又は画像21が移動される(ステップS48)。例えば、図6においては、理想的なレングス変化を示す近似線51にくらべて、計測したレングス変化を示す近似線50のレングスが脊椎43γ近辺で短くなる方向にずれているため、脊椎43γがこのずれ量だけ長くなるように画像20又は画像21を移動させる。
計測したレングス変化を示す近似線50と理想的なレングス変化を示す近似線51とが一致する場合には、画像20と画像21とが正確に位置合わせされていると判断されるため、形状特徴量を利用した位置合わせ処理を終了する。
これにより、形状特徴量を利用した局所的な位置合わせが終了し、画像20、21が横方向(体軸方向であるy方向に垂直なx方向)のみでなく縦方向(y方向)の精密な位置合わせが終了される。
次に、画像20、21を貼り合わせた部分の濃度値補正処理(ステップS50〜S54)が行われる。以下、濃度値補正処理について説明する。
同条件で撮影を行った場合においても、一般的に画像20と画像21との濃度は異なっている。そのため、画像20、21の重複領域22a(図5(a)参照)と重複領域22aでない領域22b、22cとでは、濃度が不連続となるため、不自然な画像となってしまう。そこで、より滑らかに画像20と画像21とを接合するために、画像20、21の濃度値に基づいて重複領域22aの濃度合成処理が行われる必要がある。
貼り合わせ箇所からの注目するy方向の画素間の距離に応じて、図7に示すように、注目する画素の濃度値が式(3)によって算出される(ステップS50)。
Figure 0004858963
注目する画素の濃度値が算出されたら、画像22の濃度値が、画像22の左上の画素からy方向に補正され(ステップ52)、この濃度値の補正が画像22全体に対して行われたかどうかが判定される(ステップS54)。そして、濃度補正処理が画像22全体に対して行われたと判断されると、処理を終了する。
これにより、位置合わせが行なわれた画像22に対して、濃度が補正され、画像20、21が滑らかに接合され、自然な長尺画像23(図8(a)参照)が生成される。
長尺画像23が作成されたら、表示メモリ14を介してモニタ15に表示される(ステップS56)。モニタ15には、画像23の他に、作業者がキーボード16、マウス17などで操作することによって、画像23を拡大、縮小したり、画像23を移動させたりするための十字キー56(図8(b)参照)、カラー表示、白黒表示等のモード選択を行うためのモード画面58(図8(c)参照)、十字キー56、モード画面58等を操作するためカーソル56等を表示させることができる。
本実施の形態によれば、一部が重複するように撮影位置を被検体の体軸方向に移動させて撮影された2枚の画像に対して設定された第1の注目領域であるテンプレート領域と第2の注目領域である探索領域との相関に基づいて、第1の画像と第2の画像との大まかな位置合わせを行ない、その結果をもとに精密な位置合わせをするため、自動的に高精度の位置合わせを行なうことができる。
また、形状特徴量である背骨(脊椎)の形状の連続性から求められた値、すなわち、脊椎の長さが頭から足方向にいくにつれて同等もしくは長くなるという特徴から求められた値を用いることで、体軸方向の位置合わせを精密に行なうことができる。
また、位置合わせが行なわれた画像に対して、濃度補正されることで、2枚の画像が滑らかに接合され、その結果、自然な長尺画像(第3の画像)を生成することができる。自動的に長尺画像が生成されるため、容易に効率よく長尺画像が作成されることができる。
なお、本実施の形態では、2枚の画像を接合する方法について説明したが、3枚以上の場合においても、同様に処理することで画像の接合が可能である。
<第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態の医用画像処理装置では、大まかに位置合わせされた2枚の画像に対して、形状特徴量に基づいて局所的な位置合わせが行なわれるが、局所的な位置合わせを行なう方法は、これに限定されるものではない。
本実施の形態の医用画像処理装置は、大まかに位置合わせされた2枚の画像に対して、複数個所の注目領域の相関によって局所的な位置合わせを行うものである。図9は、本発明に係る第2の実施の形態の医用画像処理装置10aの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図中、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
まず、磁気ディスク13に保存されている2枚の画像20、21と、画像に添付されている付帯情報とが主メモリ12に読み込まれる(ステップS10)。
次に、読み出した2枚の画像20、21から、位置合わせ処理で用いる領域(計算対象領域)を抽出する処理が行われる(ステップS12〜S18)。
次に、画像20、21に対して、大まかな位置合わせが行われる(ステップS20〜S28)。
なお、ステップS10〜S28の処理は、第1の実施の形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS20〜S28に示す大まかな位置合わせが終了したら、大まかに位置合わせされた画像20、21に対して、濃度特徴量を利用した位置合わせ処理1(局所的な位置合わせ)が行われる(ステップS60〜S76)。ここで、濃度特徴量とは、画像の濃度を閾値処理することで求められる特徴のことをいう。以下、濃度特徴量を利用した位置合わせ処理1(局所的な位置合わせ)について説明する。
図10(a−1)、(a−2)に示すように、ステップS24において画像(上部画像)21に設定された探索領域32の内部に、テンプレート領域35―nが設定される(ステップS60)。
また、画像(下部画像)20についても、図10(b−1)、(b−2)に示すように、ステップS22において画像(下部画像)20に設定されたテンプレート領域31の内部に、探索領域36が設定される(ステップS62)。
本実施例では、テンプレート領域35−nの高さは約20mmであり、探索領域36の高さは約40mmである。また、テンプレート領域35−n及び探索領域36は脊椎と脊椎の間が含まれるように設定されている。
まず、n=1、すなわち図10(a−2)、(b−2)に示すように、テンプレート領域35−1が探索領域36の左端に位置するように、テンプレート領域35−nが設定される(ステップS64)。
その後、テンプレート領域35−nを探索領域36の範囲内で上下に動かす(ステップS66)ことにより、テンプレート領域35−nにおける移動距離が算出される(ステップS68)。本実施例では、テンプレート領域35−nの高さは約20mmであり、探索領域36の高さは約40mmであることより、テンプレート領域35−nは、探索領域36の内部を上下に約20mm移動することができる。なお、移動距離の算出は、ステップS26と同様の方法を用いることができる。
そして、n=Nかが判断される(ステップS72)。
n=Nで無い(ステップS72でNO)場合には、n=n+1に設定され(ステップS70)、その後ステップS66に戻り、テンプレート領域35−nが再度設定される。例えば、ステップS68でn=1の場合には、図10(a−2)、(b−2)に示すように、テンプレート領域35−1が探索領域36の左端に位置しているが、ステップS70でn=2に設定されると、図10(a−3)、(b−3)に示すように、テンプレート領域35−1の位置から1画素だけ右に移動した位置にテンプレート領域35−2が設定される。
n=N(ステップS72でYES)の場合、すなわち、図10(a−4)、(b−4)に示すように、テンプレート領域35−Nが探索領域36の右端に位置している場合には、ステップS72で求められた複数の移動距離の中で最も頻度の高い移動距離(最多頻度移動距離)が算出される(ステップS74)。最多頻度移動距離の算出は、ステップS68で求められた複数の移動距離のヒストグラムを作成し、その中で最も度数が多い階級の中央値を最多頻度移動距離として算出してもよいし、ステップS68で求められた複数の移動距離のヒストグラムを作成し、そのヒストグラムの重心を計算し、その値を最多頻度移動距離として算出してもよい。
そして、ステップS74で求められた最多頻度移動距離を用いて、画像20、21が移動される(ステップS76)。
これにより、第3の注目領域、第4の注目領域であるテンプレート領域、探索領域により濃度特徴量を利用した位置合わせが終了し、画像20、21が局所的に位置合わせされ、横方向(体軸方向であるy方向に垂直なx方向)のみでなく縦方向(y方向)の精密な位置合わせが終了される。
濃度特徴量を利用した位置合わせ処理1(局所的な位置合わせ)が終了したら、画像20、21を貼り合わせた部分の濃度値補正処理(ステップS50〜S54)、生成された長尺画像の表示(ステップS56)。が行われる。なお、ステップS50〜S56の処理は、第1の実施の形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。
本実施の形態によれば、大まかな位置合わせが行なわれた部分から抽出された、複数の第3の注目領域であるテンプレート領域と、複数個所の第4の注目領域である探索領域との相関に基づいて、2枚の画像の局所的な位置合わせを行なうことにより、自動的に高精度の位置合わせを行なうことができる。
また、あるテンプレート領域に対して探索領域との相関を求め、求められた複数個の相関関係(移動距離)から最適な相関関係を求めることより、2枚の画像のズレが1mm以下という、より精密な局所的な位置合わせを行なうことができる。
<第3の実施の形態>
上記第2の実施の形態の医用画像処理装置では、大まかに位置合わせされた2枚の画像に対して、テンプレート領域を探索領域の中で1画素ずつ動かしてその各々の場所で移動距離を測定し、その中の最多頻度移動距離を算出することで局所的な位置合わせを行なったが、局所的な位置合わせを行なう方法は、これに限定されるものではない。
本実施の形態の医用画像処理装置は、大まかに位置合わせされた2枚の画像に対してテンプレート領域及び探索領域をそれぞれ複数個所設定し、その各々において移動距離を測定し、その中の最多頻度移動距離を算出することで局所的な位置合わせを行うものである。図11は、本発明に係る第2の実施の形態の医用画像処理装置10bの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図中、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
まず、磁気ディスク13に保存されている2枚の画像20、21と、画像に添付されている付帯情報とが主メモリ12に読み込まれる(ステップS10)。
次に、読み出した2枚の画像20、21から、位置合わせ処理で用いる領域(計算対象領域)を抽出する処理が行われる(ステップS12〜S18)。
次に、画像20、21に対して、大まかな位置合わせが行われる(ステップS20〜S28)。
なお、ステップS10〜S28の処理は、第1の実施の形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS20〜S28に示す大まかな位置合わせが終了したら、大まかに位置合わせされた画像20、21に対して、濃度特徴量を利用した位置合わせ処理2(局所的な位置合わせ)が行われる(ステップS80〜S90)。以下、濃度特徴量を利用した位置合わせ処理2(局所的な位置合わせ)について説明する。
図12(a−1)、(a−2)に示すように、ステップS22において画像(下部画像)20に設定されたテンプレート領域31の内部に、複数のテンプレート領域37が設定される(ステップS80)。
また、画像(上部画像)21についても、図12(b−1)、(b−2)に示すように、ステップS24において画像(上部画像)21に設定された探索領域32の内部の、テンプレート領域37に対応する場所に、探索領域38が設定される(ステップS82)。
例えば、図12(a−2)、(b−2)に示すように、テンプレート領域37−1に対しては、その対応する場所に探索領域38−1が設定される。同様にして、テンプレート領域37−1〜37−9に対して探索領域38−1〜38−9が設定される。また、テンプレート領域37−1〜37−9及び探索領域38−1〜38−9は、ステップS26で求められた移動距離を基に、テンプレート領域31及び探索領域32より小さい大きさに設定される。なお、図12では、9個のテンプレート領域37−1〜37−9及び探索領域38−1〜38−9を設定したが、テンプレート領域37及び探索領域38は複数個であれば9個に限らない。
テンプレート領域37及び探索領域38の設定が終了したら、各々のテンプレート領域37及び探索領域38における移動距離が算出される(ステップS84)。すなわち、テンプレート領域37−1と探索領域38−1とで移動距離が算出され、同様の方法で、テンプレート領域37−1〜37−9と探索領域38−1〜38−9との移動距離が算出される。なお、移動距離の算出は、ステップS26と同様の方法を用いることができる。
その後、全てのテンプレート領域37及び探索領域38に対して移動距離が計算されたかが判断される(ステップS86)。本実施例では、テンプレート領域37及び探索領域38が、テンプレート領域37−1〜37−9、探索領域38−1〜38−9と各9個設定されており、その9個全てに対して移動距離が算出されたかが判断される。
全てのテンプレート領域37及び探索領域38に対して移動距離が計算されていない場合には、ステップS84へ戻り、再度移動距離の算出を行う。
全てのテンプレート領域37及び探索領域38に対して移動距離が計算された場合には、ステップS86で求められた複数の移動距離の中で最も頻度の高い移動距離(最多頻度移動距離)が算出される(ステップS88)。最多頻度移動距離の算出は、ステップS86で求められた複数の移動距離のヒストグラムを作成し、その中で最も度数が多い階級の中央値を最多頻度移動距離として算出してもよいし、ステップS86で求められた複数の移動距離のヒストグラムを作成し、そのヒストグラムの重心を計算し、その値を最多頻度移動距離として算出してもよい。
そして、ステップS88で求められた最多頻度移動距離を用いて、画像20、21が移動される(ステップS90)。
これにより、第3の注目領域、第4の注目領域であるテンプレート領域、探索領域により濃度特徴量を利用した位置合わせが終了し、画像20、21が局所的に位置合わせされ、横方向(体軸方向であるy方向に垂直なx方向)のみでなく縦方向(y方向)の精密な位置合わせが終了される。
濃度特徴量を利用した位置合わせ処理2(局所的な位置合わせ)が終了したら、画像20、21を貼り合わせた部分の濃度値補正処理(ステップS50〜S54)、生成された長尺画像の表示(ステップS56)。が行われる。なお、ステップS50〜S56の処理は、第1の実施の形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。
本実施の形態によれば、大まかな位置合わせが行なわれた部分から抽出された、複数の第3の注目領域であるテンプレート領域と、複数個所の第4の注目領域である探索領域との相関に基づいて、2枚の画像の局所的な位置合わせを行なうことにより、自動的に高精度の位置合わせを行なうことができる。
<第4の実施の形態>
上記第1の実施の形態の医用画像処理装置では、濃度特徴量を利用した大まかな位置合わせの後で、形状特徴量を利用した局所的な位置合わせを行なったが、これに限定されるものではない。
本実施の形態の医用画像処理装置は、2通りの方法で局所的な位置合わせを行なって結果を比較するものである。図13は、本発明に係る第4の実施の形態の医用画像処理装置10cの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図中、第1の実施の形態、第2の実施の形態又は第3の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
まず、磁気ディスク13に保存されている2枚の画像20、21と、画像に添付されている付帯情報とが主メモリ12に読み込まれる(ステップS10)。
次に、読み出した2枚の画像20、21から、位置合わせ処理で用いる領域(計算対象領域)を抽出する処理が行われる(ステップS12〜S18)。
次に、画像20、21に対して大まかな位置合わせが行われる(ステップS20〜S28)。
なお、ステップS10〜S28の処理は、第1の実施の形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。
画像20、21が大まかに位置合わせされたら、画像20、21が大まかに位置合わせされた画像20、22に対して、局所的な位置合わせが行われる(ステップS30〜S96)。以下、局所的な位置合わせについて説明する。
まずは、形状特徴量を利用した位置合わせ処理(局所的な位置合わせ1)が行われる(ステップS30〜S47)。
まず、位置合わせ処理を行なうための処理範囲33が設定される(ステップS30)。
処理範囲33の中のあるy方向の位置Yにおいて、x方向の全ての画素Y’の濃度が加算され(ステップS32)、この濃度加算処理が、処理範囲33全てに対して行われたかどうかが判定される(ステップS34)。
処理範囲33全てに対して濃度加算処理が行われていない場合(ステップS34でNOの場合)は、ステップS32へ戻り、再度濃度加算処理が行われる。
処理範囲33全てに対して濃度加算処理が行われた場合(ステップS34でYESの場合)は、注目部位(脊椎)のレングスが計測される(ステップS36)。
次に、注目部位(脊椎)のy値、レングスが求められる(ステップS38)。
全ての注目部位(脊椎)について処理が終了したら、注目部位(脊椎)のy値、レングスの相関をとることにより、計測したレングス変化が求められる(ステップS40)。
その後、注目部位(脊椎)のy値、レングスより理想的なレングス変化が求められる(ステップS42)。
計測したレングス変化を示す近似線50及び理想的なレングス変化を示す近似線51が作成されたら、計測したレングス変化を示す近似線50と理想的なレングス変化を示す近似線51とが一致するかどうかが判断される(ステップS44)。
なお、ステップS30〜S44の処理は、第1の実施の形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。
計測したレングス変化を示す近似線50と理想的なレングス変化を示す近似線51とが一致しない場合には、計測したレングス変化を示す近似線50と理想的なレングス変化を示す近似線51との差(ずれ量)が計算され、このずれ量(図6参照)が形状特徴量を利用した位置合わせでの移動量pと設定される(ステップS47)。
計測したレングス変化を示す近似線50と理想的なレングス変化を示す近似線51とが一致する場合には、画像20と画像21とが正確に位置合わせされていると判断されるため、形状特徴量を利用した位置合わせでの移動量pが0に設定される。
これにより、ステップS30〜S47に示す形状特徴量を利用した位置合わせ処理(局所的な位置合わせ1)が終了される。
次に、大まかに位置合わせされた画像20、21に対して、濃度特徴量を利用した位置合わせ処理1(局所的な位置合わせ2)が行われる(ステップS60〜S75)。
ステップS24において画像(上部画像)21に設定された探索領域32の内部に、テンプレート領域35―nが設定される(ステップS60)。また、画像(下部画像)20についても、ステップS22において画像(下部画像)20に設定されたテンプレート領域31の内部に、探索領域36が設定される(ステップS62)。
テンプレート領域35―n及び探索領域36が設定された後で、n=1に設定される(ステップS64)。
その後、テンプレート領域35−nを探索領域36の範囲内で上下に動かす(ステップS66)ことにより、テンプレート領域35−nにおける移動距離が算出される(ステップS68)。
そして、n=Nかが判断される(ステップS72)。
n=Nで無い(ステップS72でNO)場合には、n=n+1に設定され(ステップS70)、その後ステップS66に戻り、テンプレート領域35−nが再度設定される。
なお、ステップS60〜S70の処理は、第2の実施の形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。
n=N(ステップS72でYES)の場合には、ステップS68で求められた複数の移動距離の中で最も頻度の高い移動距離(最多頻度移動距離)が算出され、この最多頻度移動距離が形状特徴量を利用した位置合わせでの移動量qとして設定される(ステップS75)。
なお、最多頻度移動距離の算出は、ステップS68で求められた複数の移動距離のヒストグラムを作成し、その中で最も度数が多い階級の中央値を最多頻度移動距離として算出してもよいし、ステップS68で求められた複数の移動距離のヒストグラムを作成し、そのヒストグラムの重心を計算し、その値を最多頻度移動距離として算出してもよい。
これにより、ステップS60〜S75に示す濃度特徴量を利用した位置合わせ処理1(局所的な位置合わせ2)が終了される。
形状特徴量を利用した位置合わせ処理(局所的な位置合わせ1)及び濃度特徴量を利用した位置合わせ処理1(局所的な位置合わせ2)が終了したら、ステップS47で求められた形状特徴量を利用した位置合わせ処理(局所的な位置合わせ1)での移動量pと、ステップS75で求められた濃度特徴量を利用した位置合わせ処理1(局所的な位置合わせ2)での移動量qとの差が、閾値(例えば1画素)以下であるかどうかが判断される(ステップS92)。なお、その閾値は、所定の値があらかじめ設定されているが、作業者が変更することも可能である。
移動量pと移動量qとの差が閾値以下である場合(ステップS92でYESの場合)には、移動量qが局所的な位置合わせにおける移動量と設定され(ステップS94)、画像20、21が移動される(ステップS96)。
移動量pと移動量qとの差が閾値以下でない場合(ステップS92でNOの場合)には、ステップS20へ戻り、再度大まかな位置合わせ、形状特徴量を利用した位置合わせ処理(局所的な位置合わせ1)及び濃度特徴量を利用した位置合わせ処理1(局所的な位置合わせ2)が行われる。なお、この場合に設定されるテンプレート領域、探索領域又は処理範囲は、1回目に行われる場合でのテンプレート領域、探索領域又は処理範囲より小さく設定される。
これにより、ステップS30〜S96に示す局所的な位置合わせが終了され、画像20、21が横方向(体軸方向であるy方向に垂直なx方向)のみでなく縦方向(y方向)の精密な位置合わせが行われる。
なお、本実施の形態では、移動量pと移動量qとの差が閾値以下である場合において、移動量qを用いて画像20、21を移動させたが、これに限らず、移動量pを用いてもよいし、移動量pと移動量qとを比較して、どちらか小さい方を用いるようにしてもよい。
局所的な位置合わせが終了されたら、画像20、21を貼り合わせた部分の濃度値補正処理(ステップS50〜S54)が行われ、画像がモニタに表示される(ステップS56)。なお、ステップS50〜S56の処理は、第1の実施の形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。
本実施の形態によれば、形状特徴量を利用した位置合わせ処理(局所的な位置合わせ1)と、濃度特徴量を利用した位置合わせ処理1(局所的な位置合わせ2)との2通りの方法で局所的な位置合わせを行ない、それらの差が所定の閾値以下であるかどうかを確認することにより、より正確に、かつより確実に局所的な位置合わせを行なうことができる。
<第5の実施の形態>
上記第1の実施の形態の医用画像処理装置では、一部が重複するように撮影位置を被検体の体軸方向に移動させて撮影された2枚の画像に対して、まず大まかに位置合わせを行ない、その後局所的な位置合わせを行なうことによって正確に位置合わせを行なうものであるが、これに限定されるものではない。
本実施の形態の医用画像処理装置は、被検体の体軸方向に連続して撮影された断層像に対して、まず大まかに位置合わせを行ない、その後局所的な位置合わせを行なうことによって正確に位置合わせを行なうものである。図14は、本発明に係る第5の実施の形態の医用画像処理装置10dの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図中、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
以下の処理は、医用画像撮影装置2のひとつであるX線CT装置で撮影された被検体の断層像及び画像データベース4に保存されている過去に撮影された同じ被検体の断層像が、医用画像処理装置10へ読みこまれた後で開始される。なお、撮影時期の異なる同じ被検体の断層像が画像データベース4から医用画像処理装置10へ読みこまれた後で開始されるようにしてもよい。なお、医用画像処理装置10に読みこまれた画像データは、一旦磁気ディスク13に保存される。
最初に、異なる時期に撮影された2組の断層像En、Fn(n=1〜N、図15参照)に対して、体軸方向の位置合わせ処理(大まかな位置合わせ2)が行われる(ステップS100〜S152)。本実施例では、異なる時期に撮影された2組の断層像から気管支分岐部を特定し、過去に撮影された断層像の気管支分岐部と最近撮影された断層像の気管支分岐部との位置を一致させることによって、異なる時期に撮影された2組の断層像の体軸方向の位置を合わせる、という処理である。以下、大まかな位置合わせ2について説明する。
まず、過去に撮影された被検体の断層像(過去画像)En(n=1〜N、図15(a)参照)に対して、体軸方向の位置合わせを行なうスライスを特定する処理を行う(ステップS100〜S124)。
最初に、特徴領域抽出処理を行う(ステップS100〜S114)。以下、特徴領域抽出処理について説明する。
磁気ディスク13に保存されている、過去画像En(n=1〜N)と、画像に添付されている付帯情報とが主メモリ12に読み込まれる(ステップS100)。付帯情報には、例えば、過去画像Enを撮影した撮影した日時の情報等が含まれている。
n=1に設定される(ステップS102)。すなわち、過去画像Enの先頭のスライスE1から処理が開始される。
その後、閾値が決定される(ステップS104)。この閾値は、位置合わせ処理で用いる領域が明確に分離されるような最適な値があらかじめ設定されている。なお、過去画像Enに含まれるCT値の範囲内における最多頻度を示すCT値を中央値として、その下限値、上限値を探索することにより、閾値を自動設定するようにしてもよい。
そして、ステップS104で決定された閾値に基づいて、過去画像Enに対して閾値処理が行われることにより、過去画像Enの二値化画像が作成される(ステップS106)。
ステップS106で作成された二値化画像に二次元ラベリング処理を行ない、最大面積のラベル領域を用いることにより体領域が作成される(ステップS108)。
ステップS108で作成された体領域と2値化処理した領域とを論理演算することにより、体領域内の空気領域が抽出される(ステップS110)。
ステップS110で作成した空気領域に対して、体領域の中央付近にあり、孤立している領域を特徴領域として抽出する(ステップS112)。ここで、特徴領域とは気管、気管支領域である。
そして、n=Nであるか、すなわち過去画像Enの全てのスライスに対して、上記処理が終了したかが判断される(ステップS114)。
全てのスライスに対して特徴領域が抽出されていない場合(ステップS114でNOの場合)には、n=N+1に設定(ステップS115)、した後で、ステップS104に戻る。すなわち、次のスライスEnに対して閾値設定(ステップS104)を行う。
全てのスライスに対して特徴領域が抽出されている場合(ステップS114でYESの場合)には、特徴領域抽出処理を終了する。
特徴領域抽出処理が終了したら、特徴領域に特徴があるスライス、すなわち特徴領域である気管支領域が分岐する気管支分岐部があるスライスを特定する(ステップS116〜S124)。
n=1に設定される(ステップS116)。すなわち、過去画像Enの先頭のスライスE1から処理が開始される。
特徴領域が1箇所であるかが判断される(ステップS118)。すなわち、そのスライスの中に気管支が1本含まれているかが判断される。
特徴領域が1箇所でない場合(ステップS118でNO)の場合には、n=n+1に設定し(ステップS119)、ステップS118に戻る。すなわち、次のスライスに進み、再度特徴領域が1箇所であるかの判断が行われる(ステップS118)。
特徴領域が1箇所である場合(ステップS118でYES)の場合には、スライスEnの特徴領域とスライスEn+1の特徴領域が連続しているかが判断される(ステップS120)。すなわち、スライスEnに含まれる気管支と、スライスEn+1に含まれる気管支が連続しているかが判断される。
スライスEnの特徴領域とスライスEn+1の特徴領域が連続していない場合(ステップS120でNO)には、n=n+1に設定し(ステップS119)、ステップS118に戻る。すなわち、次のスライスに進み、再度特徴領域が1箇所であるかの判断が行われる(ステップS118)。
スライスEnの特徴領域とスライスEn+1の特徴領域が連続している場合(ステップS120でYES)には、スライスEn+1の特徴領域が2箇所であるかが判断される(ステップS122)。すなわち、スライスEnで1本であったスライスがスライスEn+1において2本になっているかどうか、つまり、気管支が分岐している気管支分岐部であるかどうかが判断される。
スライスEn+1の特徴領域が2箇所でない場合(ステップS122でNO)には、n=n+1に設定し(ステップS119)、ステップS118に戻る。すなわち、次のスライスに進み、再度特徴領域が1箇所であるかの判断が行われる(ステップS118)。
スライスEn+1の特徴領域が2箇所である場合(ステップS122でYES)には、このスライスEnを過去画像における位置合わせを行なうスライスと特定する(ステップS124)。
これにより、過去画像Enにおいて、位置合わせを行なうスライス、すなわち、気管支分岐部を含むスライスが特定される。
過去画像Enに対して、体軸方向の位置合わせを行なうスライスを特定する処理が終了したら、最近撮影された被検体の断層像(現在画像)Fn(n=1〜N、図15(b)参照)に対して、体軸方向の位置合わせを行なうスライスを特定する処理を行う(ステップS126〜S150)。
最初に、特徴領域抽出処理を行う(ステップS126〜S140)。以下、特徴領域抽出処理について説明する。
磁気ディスク13に保存されている、現在画像Fn(n=1〜N)と、画像に添付されている付帯情報とが主メモリ12に読み込まれる(ステップS126)。付帯情報には、例えば、現在画像Fnを撮影した撮影した日時の情報等が含まれている。
n=1に設定される(ステップS128)。すなわち、現在画像Fnの先頭のスライスF1から処理が開始される。
その後、閾値が決定される(ステップS130)。この閾値は、位置合わせ処理で用いる領域が明確に分離されるような最適な値があらかじめ設定されている。なお、現在画像Fnに含まれるCT値の範囲内における最多頻度を示すCT値を中央値として、その下限値、上限値を探索することにより、閾値を自動設定するようにしてもよい。
そして、ステップS130で決定された閾値に基づいて、現在画像Fnに対して閾値処理が行われることにより、現在画像Fnの二値化画像が作成される(ステップS132)。
ステップS132で作成された二値化画像に二次元ラベリング処理を行ない、最大面積のラベル領域を用いることにより体領域が作成される(ステップS134)。
ステップS134で作成された体領域と2値化処理した領域とを論理演算することにより、体領域内の空気領域が抽出される(ステップS136)。
ステップS136で作成した空気領域に対して、体領域の中央付近にあり、孤立している領域を特徴領域として抽出する(ステップS138)。ここで、特徴領域とは気管、気管支領域である。
そして、n=Nであるか、すなわち現在画像Fnの全てのスライスに対して、上記処理が終了したかが判断される(ステップS140)。
全てのスライスに対して特徴領域が抽出されていない場合(ステップS140でNOの場合)には、n=N+1に設定(ステップS141)、した後で、ステップS130に戻る。すなわち、次のスライスFnに対して閾値設定(ステップS130)を行う。
全てのスライスに対して特徴領域が抽出されている場合(ステップS140でYESの場合)には、特徴領域抽出処理を終了する。
特徴領域抽出処理が終了したら、特徴領域に特徴があるスライス、すなわち特徴領域である気管支領域が分岐する気管支分岐部があるスライスを特定する(ステップS142〜S150)。
n=1に設定される(ステップS142)。すなわち、現在画像Fnの先頭のスライスF1から処理が開始される。
特徴領域が1箇所であるかが判断される(ステップS144)。すなわち、そのスライスの中に気管支が1本含まれているかが判断される。
特徴領域が1箇所でない場合(ステップS144でNO)の場合には、n=n+1に設定し(ステップS145)、ステップS144に戻る。すなわち、次のスライスに進み、再度特徴領域が1箇所であるかの判断が行われる(ステップS144)。
特徴領域が1箇所である場合(ステップS144でYES)の場合には、スライスFnの特徴領域とスライスFn+1の特徴領域が連続しているかが判断される(ステップS146)。すなわち、スライスFnに含まれる気管支と、スライスFn+1に含まれる気管支が連続しているかが判断される。
スライスFnの特徴領域とスライスFn+1の特徴領域が連続していない場合(ステップS146でNO)には、n=n+1に設定し(ステップS145)、ステップS144に戻る。すなわち、次のスライスに進み、再度特徴領域が1箇所であるかの判断が行われる(ステップS144)。
スライスFnの特徴領域とスライスFn+1の特徴領域が連続している場合(ステップS146でYES)には、スライスFn+1の特徴領域が2箇所であるかが判断される(ステップS148)。すなわち、スライスFnで1本であったスライスがスライスFn+1において2本になっているかどうか、つまり、気管支が分岐している気管支分岐部であるかどうかが判断される。
スライスFn+1の特徴領域が2箇所でない場合(ステップS148でNO)には、n=n+1に設定し(ステップS145)、ステップS144に戻る。すなわち、次のスライスに進み、再度特徴領域が1箇所であるかの判断が行われる(ステップS144)。
スライスFn+1の特徴領域が2箇所である場合(ステップS148でYES)には、このスライスFnを現在画像における位置合わせを行なうスライスと特定する(ステップS150)。
これにより、現在画像Fnにおいて、位置合わせを行なうスライス、すなわち、気管支分岐部を含むスライスが特定される。
位置合わせを行なう過去画像Enと現在画像Fnとが特定されたら、過去画像Enと現在画像Fnとの体軸方向の位置合わせを行なう(ステップS152)。例えば、図15に示すように、現在画像F1〜FNにおいて、過去画像E3(胸部)に対応するスライスをF3とし、過去画像E20(臀部)に対応するスライスをF20とすることで、過去画像Enと現在画像Fnとの体軸方向のスライスの位置を合わせる。
これにより、過去画像Enと現在画像Fnとの体軸方向の位置合わせ処理(大まかな位置合わせ)が終了する。
過去画像Enと現在画像Fnとの体軸方向の位置合わせ処理(大まかな位置合わせ2)が終了したら、濃度特徴量を利用して、過去画像Enと現在画像Fnとの局所的な位置合わせ(ステップS154〜S180)が行われる。本実施例では、異なる時期に撮影された2組の断層像の体軸方向の位置を合わせた状態において、臓器や血管などの構造物の位置を合わせるという処理である。以下、濃度特徴量を利用した局所的な位置合わせ(濃度特徴量を利用した位置合わせ3)について説明する。
n=1に設定される(ステップS154)。すなわち、過去画像En及び現在画像Fnの先頭のスライスE1、F1から処理が開始される。
まず、ステップS108及びステップS134(大まかな位置合わせ2)において抽出された体領域の大きさ及び傾きを用いて、画像サイズ(体領域の大きさ)を調整し、過去画像Enと現在画像Fnの体領域の大きさを一致させる(ステップS156)。過去と現在では、被検体の体型の変化等で体領域の大きさが一致しない場合がある。そのため、過去画像En又は現在画像Fnを拡大・縮小させることにより、スライス毎に体領域の大きさを調整し、過去画像Enの体領域の大きさと現在画像Fnの体領域の大きさとを大まかに一致させる。なお、画像の拡大・縮小は、様々な公知技術を使用できる。
その後、過去画像En及び現在画像Fnの体領域を複数のブロックBi(i=2〜I)に分割する(ステップS158)。例えば、図16に示すように、過去画像En及び現在画像Fnに対して、ステップS110及びステップS136(大まかな位置合わせ2)において抽出された空気領域を利用して、空気領域とそうでない領域との境界を含むようなブロックBiを設定する。このときブロックB1〜BIによって体領域全体が覆われるようにする。
i=1に設定する(ステップS160)。
過去画像Enに対してステップS158で設定されたブロックBiに、複数のテンプレート領域60が設定される(ステップS162)。図16(a)に示すように、このテンプレート領域60は、互いに重なり合わないように設定される。
同様に、現在画像Fnに対してステップS158で設定されたブロックBiに、複数の探索領域61が設定される(ステップS164)。図16(b)に示すように、この探索領域61は、テンプレート領域60に対応する位置に、互いに重なり合わないように設定される。
例えば、図16に示すように、テンプレート領域60−1に対しては、その対応する場所に探索領域61−1が設定される。同様にして、テンプレート領域60−1〜60−9に対して探索領域61−1〜61−9が、互いに重ならないように設定される。なお、図16では、9個のテンプレート領域60−1〜60−及び探索領域61−1〜61−9を設定したが、テンプレート領域60及び探索領域61は複数個であれば9個に限らない。
なお、本実施の形態では、過去画像Enにテンプレート領域60を設定し、現在画像Fnに探索領域61を設定したが、これに限らず、過去画像Enに探索領域61を設定し、現在画像Fnにテンプレート領域60を設定してもよい。
テンプレート領域60及び探索領域61の設定が終了したら、各々のテンプレート領域60及び探索領域61における移動距離が算出される(ステップS166)。すなわち、テンプレート領域60−1と探索領域61−1とで移動距離が算出され、同様の方法で、テンプレート領域60−1〜60−9と探索領域61−1〜61−9との移動距離が算出される。なお、移動距離の算出は、第1の実施の形態におけるステップS26と同様の方法を用いることができる。
その後、全てのテンプレート領域60及び探索領域61に対して移動距離が計算されたかが判断される(ステップS168)。本実施例では、テンプレート領域60及び探索領域61が、テンプレート領域60−1〜60−9、探索領域61−1〜61−9と各9個設定されており、その9個全てに対して移動距離が算出されたかが判断される。
全てのテンプレート領域60及び探索領域61に対して移動距離が計算されていない場合には、ステップS166へ戻り、再度移動距離の算出を行う。
全てのテンプレート領域60及び探索領域61に対して移動距離が計算された場合には、ステップS166で求められた複数の移動距離の中で最も頻度の高い移動距離(最多頻度移動距離)が算出される(ステップS170)。最多頻度移動距離の算出は、ステップS170で求められた複数の移動距離のヒストグラムを作成し、その中で最も度数が多い階級の中央値を最多頻度移動距離として算出してもよいし、ステップS170で求められた複数の移動距離のヒストグラムを作成し、そのヒストグラムの重心を計算し、その値を最多頻度移動距離として算出してもよい。
そして、i=Iかどうか、すなわち、全てのブロックB1〜BIに対して最多頻度移動距離が算出されたかどうかが判断される(ステップS172)。
全てのブロックB1〜BIに対して最多頻度移動距離が算出されていない場合(ステップS172でNOの場合)には、i=i+1に設定され(ステップS174)、その後ステップS162に戻る。すなわち、次のブロックBi+1に対して、テンプレート領域の設定が行われる。
全てのブロックB1〜BIに対して最多頻度移動距離が算出されている場合(ステップS172でYESの場合)には、あるブロックBiにおいて算出された最多頻度移動距離をこのブロックBiにおける移動距離として、全てのブロックB1〜BIをそのブロックB1〜BIにおける移動距離だけ平行移動(局所画像変形処理)させる(ステップS176)。
これにより、過去画像Enと現在画像Fnとの濃度特徴量を利用した局所的な位置合わせが行われる。
そして、n=Nかどうか、すなわち全てのスライスに対して濃度特徴量を利用した局所的な位置合わせ(ステップS156〜S176)が行われたかどうかが判断される(ステップS178)。
全てのスライスに対して濃度特徴量を利用した局所的な位置合わせが行われていない場合(ステップS178でNOの場合)には、n=n+1に設定され(ステップS180)、その後ステップS156に戻る。すなわち、次のスライスEn+1、Fn+1に対して、拡大・縮小処理が行われる。
全てのスライスに対して濃度特徴量を利用した局所的な位置合わせが行われている場合(ステップS178でYESの場合)には、全てのスライスに対して濃度特徴量を利用した局所的な位置合わせが終了しているため、濃度特徴量を利用した局所的な位置合わせ処理を終了する。
これにより、濃度特徴量を利用して、過去画像Enと現在画像Fnとの局所的な位置合わせが終了される。
過去画像Enと現在画像Fnとの局所的な位置合わせが終了したら、過去画像Enと現在画像Fnとの差分画像が作成される(ステップS182)。
本実施の形態によれば、被検体の体軸方向に連続して撮影された断層像である過去画像と現在画像とにそれぞれ含まれる注目領域(気管支分岐)の相関に基づいて、過去画像と現在画像とを体軸方向に大まかな位置合わせを行なった後で、大まかな位置合わせが行なわれた過去画像から抽出された複数個所の第3の注目領域であるテンプレート領域と、現在画像から抽出された複数個所の第4の注目領域である探索領域との相関に基づいて、過去画像と現在画像とを体軸方向と直交する方向に局所的な位置合わせを行なうことにより、自動的に高精度の位置合わせを行なうことができる。
なお、本実施の形態では、X線CT装置で撮影された断層像に対して位置合わせを行ない、差分画像を作成したが、これに限らず、図17に示すように、X線CT装置で撮影された画像データから最大値投影によって体軸方向に平行な長尺画像を作成し、過去の長尺画像と現在の長尺画像とに対して位置合わせを行ない、差分画像を作成してもよい。
本発明が適用された医用画像処理装置の第1の実施の形態の全体構成を示す概略図である。 上記医療画像装置の第1の実施の形態の処理の流れを示すフローチャートである。 上記医療画像装置の第1の実施の形態の計算領域を抽出する処理の説明図である。 上記医療画像装置の第1の実施の形態の大まかな位置合わせの説明図である。 上記医療画像装置の第1の実施の形態の形状特徴量を利用した位置合わせ(局所的な位置合わせ)の説明図である。 上記医療画像装置の第1の実施の形態の形状特徴量を利用した位置合わせ(局所的な位置合わせ)の説明図である。 上記医療画像装置の第1の実施の形態の濃度補正の説明図である。 上記医療画像装置の第1の実施の形態の表示の一例である。 本発明が適用された医用画像処理装置の第2の実施の形態の処理の流れを示すフローチャートである。 上記医療画像装置の第3の実施の形態の濃度特徴量を利用した位置合わせ1(局所的な位置合わせ)の説明図である。 本発明が適用された医用画像処理装置の第3の実施の形態の処理の流れを示すフローチャートである。 上記医療画像装置の第3の実施の形態の濃度特徴量を利用した位置合わせ2(局所的な位置合わせ)の説明図である。 本発明が適用された医用画像処理装置の第4の実施の形態の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明が適用された医用画像処理装置の第5の実施の形態の処理の流れを示すフローチャートである。 上記医療画像装置の第5の実施の形態の大まかな位置合わせ2の説明図である。 上記医療画像装置の第5の実施の形態の濃度特徴量を利用した位置合わせ3(局所的な位置合わせ)の説明図である。 上記医療画像装置の第5の実施の形態の変形例の説明図である。
符号の説明
10:医用画像処理装置、15:モニタ、20:下部画像、21:上部画像、31、35、37、60:テンプレート領域、32、36、38、61:探索領域

Claims (12)

  1. 被検体が撮影された第1の画像と、この第1の画像に撮影された前記被検体の部位と同じ部位が撮影された領域を含む第2の画像と、を取得する画像取得手段と、
    前記第1の画像において前記被検体の部位が撮影された領域と前記第2の画像において前記同じ部位が撮影された領域とを重複させる位置合わせ処理に用いるための、前記第1の画像上の第1の処理領域及び前記第2の画像上の第2の処理領域を抽出する処理領域抽出手段と、
    前記第1の処理領域及び前記第2の処理領域内に撮影された部位の形状特徴量又は前記第1の処理領域及び前記第2の処理領域の濃度値の少なくとも一つに基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との第の位置合わせ処理を行う第の位置合わせ手段と、
    前記第の位置合わせ手段によって位置合わせされた前記第1の画像と前記第2の画像とに基づいて第3の画像を作成する画像作成手段と、
    前記画像作成手段によって作成された前記第3の画像を表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする医用画像処理装置。
  2. 前記第1の画像において前記被検体の部位が撮影された領域を含む前記第1の画像上の第1の注目領域と、前記同じ部位が撮影された領域を含む前記第2の画像上の第2の注目領域と、を抽出する注目領域抽出手段と、
    前記第1の注目領域と前記第2の注目領域との相関を求め、この相関に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との第1の位置合わせ処理を行う第の位置合わせ手段と、を更に備え、
    前記処理領域抽出手段は、前記第1の注目領域において前記第の位置合わせ処理により前記第2の注目領域と重複した領域から、前記第1の注目領域よりも小さい領域からなる前記第1の処理領域を抽出すると共に、前記第2の注目領域において前記第の位置合わせ処理により前記第1の注目領域と重複した領域から、前記第2の注目領域よりも小さい前記第2の処理領域を抽出し、
    前記第1の位置合わせ手段は、前記第2の位置合わせ処理を経て得られた前記第1の処理領域及び前記第2の処理領域を用いて前記第1の位置合わせ処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記処理領域抽出手段は、前記第1の注目領域から複数の前記第1の処理領域を抽出するとともに、前記第2の注目領域における前記複数の第1の処理領域のそれぞれに対応する位置から、複数の前記第2の処理領域を抽出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記第の位置合わせ手段は、前記第1の処理領域毎に、当該第1の処理領域に対応する位置から抽出された前記第2の処理領域の位置をずらしながら、各位置における前記第1の処理領域の濃度値と前記第2の処理領域の濃度値との相関を求め、この相関が最も高い位置における前記第1の処理領域に対する前記第2の処理領域の距離を移動距離として算出し、前記各第1の処理領域及び当該第1の処理領域に対応する第2処理領域の組み合わせから得られた複数の移動距離のうち最も頻度が高いものを最多頻度移動距離として求め、前記最多頻度移動距離に応じて前記第1の画像に対して前記第2の画像を移動させることにより、前記第の位置合わせ処理を行う、
    ことを特徴とする請求項3に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記処理領域抽出手段は、一つの前記第1の処理領域と、当該第1の処理領域よりも大きく、前記第2の注目領域において前記第1の注目領域と重複した領域よりも小さい領域からなる前記第2の処理領域を抽出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記第の位置合わせ手段は、前記第2の処理領域内において前記第1の処理領域の位置を一方向に沿ってずらしながら、各位置における前記第1の処理領域の濃度値と前記第2の処理領域の濃度値との相関を求め、この相関が最も高い位置における前記第1の処理領域に対する前記第2の処理領域の距離を前記一方向に直交する方向に沿った位置における移動距離として算出し、前記第2の処理領域内の前記一方向に直交する方向に沿った各位置における移動距離のうち、最も頻度が高いものを最多頻度移動距離として求め、前記最多頻度移動距離に応じて前記第1の画像に対して前記第2の画像を移動させることにより、前記第の位置合わせ処理を行う、
    ことを特徴とする請求項5に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記第の位置合わせ手段は、前記第1の注目領域に対する前記第2の注目領域の位置をずらしながら、各位置における前記第1の注目領域の濃度値と前記第2の注目領域の濃度値との相関を求め、この相関が最も高い位置における前記第1の注目領域に対する前記第2の注目領域の距離を移動距離として算出し、前記移動距離に応じて前記第1の画像に対し前記第2の画像を移動させることにより、前記第の位置合わせ処理を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記注目領域出手段は、前記第1の画像及び前記第2の画像において前記被検体の部位が撮影された領域を抽出するための閾値処理により抽出された領域のうち、最大面積を有する領域を計算対象領域とし、この計算対象領域の重心座標に基づいて前記第1の注目領域及び前記第2の注目領域を抽出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記第の位置合わせ手段は、前記第1の処理領域に対する前記第2の処理領域の位置をずらしながら、各位置における前記第1の処理領域の濃度値と前記第2の処理領域の濃度値との相関を求め、この相関が最も高い位置における前記第1の処理領域に対する前記第2の処理領域の距離を移動距離として算出し、前記移動距離に応じて前記第1の画像に対し前記第2の画像を移動させることにより、前記第の位置合わせ処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  10. 前記被検体の部位は、前記被検体の背骨であって、
    前記第の位置合わせ手段は、前記背骨の形状の連続性から求められた値からなる形状特徴量に基づいて前記第の位置合わせ処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  11. 前記第の位置合わせ手段は、前記第1画像及び前記第2画像の濃度値に基づいて、前記第1画像及び前記第2画像において前記背骨が撮影された領域の縦方向に沿った各位置における横方向の前記背骨が撮影された領域の長さからなるレングスを求め、このレングスの前記縦方向に沿った変化を示す近似線を前記背骨の形状の連続性に関する値として用いる、
    ことを特徴とする請求項10に記載の医用画像処理装置。
  12. 前記第1の画像及び前記第2の画像は、前記被検体の部位が重複するように撮影位置を前記被検体の体軸方向に沿って移動させて撮影された画像であり、前記画像作成手段は、前記第1の画像及び前記第2の画像の前記被検体の重複した部位が撮影された領域を接合することにより、前記第3の画像としての長尺画像を作成する、
    または、前記第1の画像及び前記第2の画像は、前記被検体の同一部位を異なる時間に撮影した画像であり、前記画像作成手段は、前記第1の画像及び前記第2の画像を差分処理することにより、前記第3の画像としての差分画像を作成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一つに記載の医用画像処理装置。
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