JP4858949B2 - ブラケット保持台 - Google Patents

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Description

この発明は、ブラケット保持台に関し、特に、左右で一対とされて二輪車の前輪側に架装されるフロントフォークを保持することになるブラケットにステアリングシャフトを圧入工法で連結する際に利用するブラケット保持台に関する。
二輪車たる、たとえば、自転車の前輪側に架装される松葉型と称されるフロントフォークにあっては、下端部で前輪を保持する一対のフロントフォークの上端部を繋ぐブラケットの中央部にステアリングシャフトを固定状態に立設させていて、このステアリングシャフトを自転車の車体の前端を形成するヘッドパイプの内側に挿通させることで、この松葉型のフロントフォークにおける自転車の前輪側での車体に対する水平方向の揺動を可能にする、すなわち、自転車の前輪の転舵を可能にするとしている。
一方、同じ二輪車でも自動二輪車の前輪側に架装されるフロントフォークにあっては、たとえば、特許文献1に開示されているように、下端部で前輪を保持する一対のフロントフォークの上端側が上下で平行して一対となるアッパーブラケットとアンダーブラケットとで繋がれてなるとしている。
そして、アッパーブラケットとアンダーブラケットとの間に固定状態に配在されているステアリングシャフトを自動二輪車の車体の前端を形成するヘッドパイプの内側に挿通させるようにすることで、一対のフロントフォークが自動二輪車の前輪側で車体に対して水平方向に揺動可能にされる、すなわち、上記したように、自動二輪車の前輪の転舵を可能にされるとしている。
ところで、上記のステアリングシャフトは、ブラケットがその平面視形状を、たとえば、特許文献1に開示されているように山形とするとき、両側部ではなく中央部たる山部に固定状態に立設されるが、このステアリングシャフトの固定状態での立設は、上記の特許文献1では、冷し嵌め工法によるとしている。
そして、上記の特許文献1に開示されているところによれば、冷し嵌め工法でステアリングシャフトが固定状態に立設されるブラケットは、自動二輪車の前輪側にフロントフォークを架装する際に利用するアンダーブラケットであって、上方のアッパーブラケットに対してはステアリングシャフトの上端部がナットを利用した固定構造下に一体的に連結されるとしている。
それゆえ、特許文献1に開示されているところによれば、ステアリングシャフトがアンダーブラケットに傾くことなくいわゆる垂直に連結されて、アッパーブラケットとアンダーブラケットとの間における平行度が保障される限りには、このアッパーブラケットとアンダーブラケットとに左右で一対となるフロントフォークの上端側をいわゆる傾いた状態に連結させないことが可能になる。
ちなみに、左右で一対となるフロントフォークの上端側を連結させるアンダーブラケットにステアリングシャフトが傾いた状態で連結され、したがって、アッパーブラケットとアンダーブラケットとの間で平行度が保障されなくなるときには、左右で一対となるフロントフォークの下端側が上端側と芯間距離を異ならせるなどになり、前輪の車軸のフロントフォークにおける下端部への連結が不能になるなどの不具合が発現されることになる。
実開昭53‐134362号公報(明細書第4頁第7行から第16行の記載および第1図参照)
しかしながら、上記した特許文献1に開示の提案にあっては、冷し嵌め工法によってステアリングシャフトをブラケットに傾くことなくいわゆる垂直に連結すること自体に不具合がある訳ではないが、冷し嵌め工法を実践する上で、些かの不具合があると指摘される可能性がある。
すなわち、冷し嵌め工法は、周知のように、ブラケットを熱してステアリングシャフトを嵌め込むための孔を拡径させる一方で、ステアリングシャフトを冷して嵌め込み部分の径を縮小させ、この状態下にステアリングシャフトをブラケットに嵌め込み、爾後に常温(約20℃)に戻すことで両者を強固に連結するとする。
それゆえ、ステアリングシャフトに対する加熱設備とブラケットに対する冷却設備とが必要になるのはもちろんのこと、両者の温度管理も必須になり、全体として看るとき、冷し嵌め工法に多大の経費を要すことになる不具合があると言い得ることになる。
そこで、この冷し嵌め工法に代えて、ブラケットに開穿されている孔に常温下でステアリングシャフトを圧入して両者を固定状態に一体化する圧入工法が推奨されているのが実情である。
しかし、この圧入工法におけるステアリングシャフトの圧入時の荷重は、冷し嵌め工法におけるステアリングシャフトの嵌め込み時の荷重に比較して大きく倍増されることになる。
したがって、ステアリングシャフトをブラケットに圧入するときにブラケットが揺動などしてステアリングシャフトがいわゆる傾いてブラケットに連結されないようにするためには、ステアリングシャフトの圧入時にブラケットの静止状態が絶対的に保障される必要がある。
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、圧入工法でステアリングシャフトをブラケットに圧入する際にブラケットの静止状態を容易に具現化できるようにして、ステアリングシャフトがいわゆる傾いてブラケットに連結される不良品の発生をなくすことことで、その汎用性の向上を期待するのに最適となるブラケット保持台を提供することである。
上記した目的を達成するために、この発明によるブラケット保持台の構成を、基本的には、中央部にステアリングシャフトを連結するシャフト圧入孔と、両側部にフロントフォークを連結するフォーク連結部とを有するブラケットをステアリングシャフトと連結する際に保持するブラケット保持台であって、端面を基準面にする一つの基盤と、この基盤に立設されて軸芯部へのステアリングシャフトの挿通を許容する中央台部およびこの中央台部の両側に立設される一対の両側台部とを有し、中央台部の上記基準面に平行する端面に上記ブラケットにおける中央部を当接させ、一対の両側台部の上記基準面に平行しながら同じ高さ位置となる端面に上記ブラケットにおける両側部をそれぞれ当接させ、一対の両側台部における端面がそれぞれこの端面に突設されるガイド部を有し、このガイド部がそれぞれ上記ブラケットの両側部の上記フォーク連結部への分離可能な連繋を可能にしてなるとする。
それゆえ、この発明にあっては、圧入工法でステアリングシャフトをブラケットに圧入する際に、ブラケット保持台がいわゆる三点支持の状態にブラケットを保持することになるから、ブラケットの静止状態を容易に具現化でき、冷し嵌め工法の場合の荷重に比較して大きく倍増される荷重でステアリングシャフトをブラケットに圧入するとしても、ブラケットが揺動などすることがなく、したがって、ステアリングシャフトがいわゆる傾いてブラケットに連結される不具合の招来を回避できることになる。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明によるブラケット保持台1(図4参照)は、図1に示すブラケット2に、図2に示すように、ステアリングシャフト3を固定状態に連設する、すなわち、連結するために利用される。
ここで、図1に示すブラケット2について少し説明すると、まず、素材としては、伝統的な鉄材が選択されるほか、近年では、二輪車の前輪側におけるステアリング機構の軽量化を図る観点からアルミ材が選択される。
そして、このブラケット2が主に二輪車たる自転車の前輪側に架装される松葉型と称されるフロントフォーク向きとされる場合には、いわゆる一枚仕様のものに相当し、このブラケット2が自動二輪車の前輪側に架装されるフロントフォークF(図3参照)向きとされる場合には、上下で一対となる二枚仕様とされてアッパーブラケット4(図3参照)の下方に配在されるアンダーブラケットが相当することになる。
また、このブラケット2は、中央部にステアリングシャフト3の基端部を圧入させるシャフト圧入孔21を有すると共に、図中で左右部となる両側部22にそれぞれフォーク連結部23を有してなるとしている。
シャフト圧入孔21は、このシャフト圧入孔21へのステアリングシャフト3の基端部の自然挿入を許容しない、すなわち、シャフト圧入孔21に照準されたステアリングシャフト3の基端部を、たとえば、作業者が人力で押し進めるようにするだけでシャフト圧入孔21に挿入されるような事態にならないように設定されている。
すなわち、この発明にあっては、ステアリングシャフト3を圧入工法でブラケット2に連結する際に利用するブラケット保持台1を提供するもので、この圧入工法によるところからすれば、シャフト圧入孔21は、機械によって得られる荷重の作用下にのみステアリングシャフト3の基端部の圧入を許容するように設定されていることになる。
そして、フォーク連結部23は、ブラケット2が上記した一枚仕様とされる場合には、多くの場合に、フロントフォークの上端を没入させる状態に連結させる凹部からなるとするが、この凹部に代えて、フロントフォークの上端部を貫通させる孔からなる、すなわち、ブラケット2の両側部22を肉厚方向に貫通する孔からなるとしても良いことはもちろんである。
なお、一枚仕様のブラケット2にあって、フォーク連結部23が凹部からなるときには、多くの場合に、凹部に没入されたフロントフォークの上端部がブラケット2に溶接されることで固定状態に連結されるとするが、このフォーク連結部23が孔からなる場合であっても、フロントフォークの上端部がブラケット2に溶接されて固定状態に連結されるとしても良いことはもちろんである。
また、フォーク連結部23は、ブラケット2が上記した二枚仕様とされるときのアンダーブラケットである場合には、フロントフォークFの上端側を貫通させる孔からなるとしている。
そして、このフォーク連結部23としての孔は、原理的には、固定孔とされて径が不変とされていても良いが、多くの場合に、たとえば、割り23aを有するなどして縮径可能に形成されてなるとするのが一般的であろう。
そしてまた、この割り23aを有するなどして縮径可能に形成される場合には、ボルトナットの利用下に、あるいは、ボルトの締め付けで縮径されるとし、縮径状態のときにフロントフォークFの上端側を把持する状態に維持するとしている。
ちなみに、フロントフォークFが大径のアウターチューブを下端側部材にすると共に小径のインナーチューブを上端側部材にする正立型に設定されている場合には、この小径のインナーチューブの上端側が貫通する径の孔からなるフォーク連結部23がブラケット2における両側部22開穿され、フロントフォークFが小径のインナーチューブを下端側部材にすると共に大径のアウターチューブを上端側部材にする倒立型に設定されてなる場合には、この大径のアウターチューブの上端側が貫通する径の孔からなるフォーク連結部23がブラケット2における両側部22開穿されるのはもちろんである。
一方、ブラケット2の平面視形状については、図1に示すように、中央のシャフト圧入孔21の中心と両側のフォーク連結部23たる凹部あるいは孔の中心を結ぶ線がV字状を呈することになるように形成されるほか、逆V字状あるいは直線状を呈することになるように形成されてなるとしても良い。
ところで、図3に示すところは、自動二輪車における前輪Tに入力される路面振動を吸収する油圧緩衝器としてのフロントフォークFが左右で一対とされながら上記したブラケット2たるアンダーブラケットとこのアンダーブラケットの上方に配在されるアッパーブラケット4との利用下に自動二輪車の前輪側に架装される状態を示している。
このとき、アッパーブラケット4は、アンダーブラケットに固定状態に連設されたステアリングシャフト3にナット31の利用下に固定構造に連結されるのはもちろんのこと、アンダーブラケットに対して上下で平行するように配在されてなるとし、したがって、アッパーブラケット4とアンダーブラケットとに上端側が保持される左右で一対となるフロントフォークFは、基本的には、下端側と上端側との芯間距離を同一にし得ることになり、したがって、下端部への前輪Tの連結を障害なく実現できることになるとしている。
つぎに、ステアリングシャフト3は、図2に示すように、図中で下端部となる基端部が上記したブラケット2の中央部に形成のシャフト圧入孔21に圧入されるもので、このステアリングシャフト3の基端部とシャフト圧入孔21との間における圧入代は、ブラケット2が、たとえば、アルミ材からなる場合に、たとえば、100ミクロン程度とされるとしている。
それゆえ、このステアリングシャフト3をブラケット2のシャフト圧入孔21に圧入するについては、シャフト圧入孔21に図中で上端側となる先端側から挿通されたステアリングシャフト3の図中で下端となる基端に冶具を当接させる、すなわち、突き当てると共に、この状態からステアリングシャフト3の軸線方向に作用する冶具からの外力でステアリングシャフト3を押し進め、ステアリングシャフト3の基端部をシャフト圧入孔21に強制的に挿入することで、両者間における強固な連結状態が、すなわち、固着状態が具現化されることになる。
そして、このとき、ステアリングシャフト3の基端がシャフト圧入孔21から突出するとし(図4参照)、この突出した部分にストッパリング32を介装することで、ステアリングシャフト3の基端部がシャフト圧入孔21から図2中で上方に突き抜けるようにして脱落することを阻止するとしている。
ブラケット2およびステアリングシャフト3が以上のように形成されているとき、この発明によるブラケット保持台1は、図4に示すように、中央台部11と、一対の両側台部12と、ガイド部13とを有してなる。
ちなみに、この図4に示すところでは、ブラケット2が前記したアッパーブラケット4と共に二枚仕様とされるときのアンダーブラケットとされており、ブラケット2が一枚仕様とされるときのものである場合については、要するときのみ説明する。
また、この図4に示すところは、ブラケット2がいわゆる天地を逆にした状態でブラケット保持台1に載置されている状態を示す、すなわち、圧入工法でステアリングシャフト3をブラケット2に連結するときの態勢を示すもので、したがって、ステアリングシャフト3は、図2に示すところと逆に、先端側を下方に向けるとしている。
以上の前提の下に、まず、このブラケット保持台1は、中央台部11,一対の両側台部12および後述するガイド部13を有すること、そして、中央台部11および一対の両側台部12が後述する基盤5に保持されたり連設されたりすること、さらには、このブラケット保持台1が機能するころを勘案すると、すなわち、ステアリングシャフト3が圧入されるブラケット2を支えることからすれば、ステアリングシャフト3の圧入時の外力作用でいたずらに変形しない機械的強度を有するように、たとえば、鉄材などで形成されるのが常態であろう。
そして、このブラケット保持台1にあっては、図示するところでは、中央台部11および一対の両側台部12が基準面を形成する一つの基盤5に連設されてなるとし、この基盤5は、たとえば、固定状態に設置される作業台や組立ラインにおける移動するテーブルなどからなるとし、上記の基準面は、この基盤5における上端面5aからなるとしている。
また、このブラケット保持台1にあって、この中央台部11および一対の両側台部12は、図示するところでは、下端が上記した基盤5の上端面5aに隣接された状態下に、すなわち、当接された状態下に溶接されてなるとするが、この中央台部11および一対の両側台部12が基盤5の上端面5aに固定状態に配在される限りには、任意の手法を選択できる。
たとえば、中央台部11および一対の両側台部12は、基盤5側からのボルトの捩じ込みで基盤5の上端面5aに保持されるとしても良く、あるいは、下端側が基盤5の上端側に捩じ込まれることで基盤5に一体的に保持されるとしても良く、さらには、基盤5に一体に形成されてなるとしても良い。
以上からすれば、このブラケット保持台1において、中央台部11はともかくとして、一対の両側台部12が基盤5に分離可能に螺着されてなるとする場合には、ブラケット2が寸法をより大きくするものとされる場合に、一対の両側台部12を相応する寸法のものに交換することで、このブラケット保持台1を転用することが可能になる利点がある。
そしてまた、このブラケット保持台1にあって、中央台部11は、基準面たる基盤5の上端面5aに平行する端面たる上端面にブラケット2における中央部の下端面を当接させる、すなわち、載置させるとし、一対の両側台部12は、同じく上記の上端面5aに平行しながらそれぞれ同じ高さ位置となる端面たる上端面にブラケット2における両側部22の下端面をそれぞれ当接させる、すなわち、載置させるとしている。
このとき、図示するところでは、一対の両側台部12における上端面の基準面からの高さ位置は、中央台部11における上端面の基準面からの高さ位置と比較すると、わずかに、すなわち、たとえば、製作誤差として許容される寸法の範囲内で低くなるとしている。
このように、一対の両側台部12の高さが中央台部11の高さに比較して製作誤差とされる寸法の範囲内で低くなるように設定される場合には、このブラケット保持台1の製作にあって精緻な寸法管理が要求されなくなり、製品コストの低減を可能にし得る点で有利となる。
のみならず、一対の両側台部12の高さが中央台部11の高さより低くなるように設定される場合には、一対の両側台部12の高さと中央台部11の高さとが同一に設定される場合に招来されることになる製作誤差によるブラケット2の傾きを解消できることになる点で有利となる。
それゆえ、基本的には、ブラケット2にあって、このブラケット2が平坦面に平置きされるとき、シャフト圧入孔21を有する中央部と、フォーク連結部23を有する両側部22のいわゆる高さを同一にするように形成されている場合に、このブラケット保持台1にあって、一対の両側台部12の高さと中央台部11の高さとを同一にするとき、ブラケット2における中央部が中央台部11に載置されると共に、ブラケット2における両側部22が一対の両側台部12に載置されることで、ブラケット2がいわゆる三点支持されながら水平状態に維持されることになり、したがって、後述するように、このブラケット2にステアリングシャフト3を垂直に圧入する動作を容易にすることになる。
ちなみに、ブラケット保持台1において、中央台部11の高さが一対の両側台部12の高さよりも陥没するように低く形成される場合は、ステアリングシャフト3の圧入時にブラケット2を歪めることになる危惧があり、好ましい選択とは言い得ないであろう。
なお、ブラケット保持台1において、一対の両側台部12の高さが中央台部11の高さよりも上記した製作誤差以上に大きい寸法で低く形成される場合であっても、一対の両側台部12が後述するガイド部13を有する場合には、すなわち、ブラケット2における両側部22に形成のフォーク連結部23に軽圧入操作で連繋するガイド部13を有する場合には、このガイド部13における垂直度が一対の両側台部12の上端面に対して確保される限りには、ブラケット2を平行状態に維持することが可能になり、爾後にこのブラケット2にステアリングシャフト3を垂直に圧入するについて不具合はないと言い得るであろう。
ところで、ブラケット保持台1において、基盤5の上端面5aを基準面にするときの中央台部11における高さと一対の両側台部12における高さが同一とされ、あるいは、ほぼ同一とされる場合であっても、中央台部11にブラケット2における中央部を載置させながら一対の両側台部12にブラケット2における両側部22を載置させるときには、このブラケット2と下方の基盤5との間に、たとえば、作業者の掌の抜き挿しを許容する隙間を出現させることが可能になるとするのが好ましい。
このように設定することで、このブラケット保持台1にあっては、ブラケット2が基盤5の上方に隙間を有して位置決められることになるから、作業者がブラケット2をこのブラケット保持台1にセットするときの作業性を良くすることになる。
すなわち、作業者が手を使ってブラケット2における中央部をブラケット保持台1における中央台部11に載置させると共にブラケット2における両側部22をブラケット保持台1における一対の両側台部12に載置する際に、作業者の手が基盤5の上端面5aなどの他部に接触することがなく、その作業性が良くされることになる。
のみならず、このブラケット保持台1にあっては、一対の両側台部12がブラケット2における両側部22に形成のフォーク連結部23たる孔に嵌挿される後述のガイド部13を有することからしても、ブラケット2が基盤5の上方に隙間を有して位置決められることで、作業者がブラケット2の下方に挿し込んだ手でブラケット2を一対の両側台部12から、すなわち、このブラケット保持台1から抜き上げるようにして撤去することが可能になり、上記したところも含めて、作業者によるブラケット2の着脱操作を容易に実現し得ることになる。
一方、このブラケット保持台1における中央台部11と一対の両側台部12の機械的強度についてだが、図示するところでは、中央台部11および一対の両側台部12のいずれもが厚肉の筒状に形成されて必要となる機械的強度を具有するとしている。
すなわち、中央台部11にあっては、ステアリングシャフト3の基端部をブラケット2のシャフト圧入孔21に圧入するについて外力を作用することを鑑みると、この外力作用によっては容易に変形しない機械的強度を有することが肝要となる。
それに対して、一対の両側台部12にあっては、外力作用でブラケット2のシャフト圧入孔21にステアリングシャフト3の基端部を圧入する際にも、その際の外力が殆ど作用しないから、中央台部11ほどの機械的強度を有することが要求されず、したがって、この一対の両側台部12は、厚肉の筒状に形成されていなくても良いことになる。
のみならず、この発明では、一対の両側台部12に連設される後述のガイド部13が筒状に形成されることを鑑みると、この一対の両側台部12自体をガイド部13に連続するなどの筒状に形成する方が、この一対の両側台部12をロッド状に形成する場合に比較して、ブラケット保持台1における全体重量の軽減化を可能にする点で有利となる。
ところで、ガイド部13は、上記の一対の両側台部12における端面たる上端面にそれぞれ筒状に形成されて突設されてなるとするもので、ブラケット2の両側部22に形成のフォーク連結部23たる孔への分離可能な連繋を、すなわち、フォーク連結部23たる孔への抜き挿しを具現化できる連結を可能にするとしている。
ちなみに、フォーク連結部23が凹部からなる場合には、この凹部に導入されることになるガイド部13の突出高さは、すなわち、一対の両側台部12における上端面からの突出する高さは、多くの場合に、上記の孔に挿通されるように形成される場合に比較して、低くなるように設定されるであろう。
また、このガイド部13は、フォーク連結部23たる孔あるいは凹部に対する抜き挿しを具現化できる限りには、任意の態様で一対の両側台部12における上端面から突出するとして良い。
そして、図示するところにあって、このガイド部13は、一対の両側台部12の上端に一体に連設されてなるとしているが、これに代えて、下端が一対の両側台部12の上端に突き当てるようにして隣接された状態下に溶接されてなるとしても良く、また、下端側が一対の両側台部12の上端側に捩じ込まれることで一対の両側台部12に一体的に保持されるとしても良い。
以上からすれば、このガイド部13が一対の両側台部12の上端側に分離可能に螺着されてなるとする場合には、ブラケット2に形成されるフォーク連結部23の内径が異なることになる場合に、ガイド部13を相応する寸法のものに交換することでこのブラケット保持台1を転用できることになる利点がある。
つぎに、このガイド部13は、軽圧入操作することで、すなわち、作業者が体重を架けるほどにならない程度の力でブラケット2をブラケット保持台1に押し付けるようにすることで、ブラケット2におけるフォーク連結部23たる凹部に導入され、あるいは、孔に挿通されることになる圧入代を有してなるとしている。
すなわち、このブラケット保持台1にあっては、ブラケット2を基準面に対して平行状態に維持する、すなわち、基準面が水平面からなるときにブラケット2を水平状態に保持することを主眼とするものであるから、上記のガイド部13は、フォーク連結部23に軽圧入操作されるなどで連繋されることは必ずしも必要ではなく、強いて言えば、ブラケット2にステアリングシャフト3を圧入する際にブラケット2が水平方向に回転しないようにすることが可能になれば足りると言い得ることになる。
そうだとすると、このガイド部13は、図示するところでは、複数本の割り13aを有していて、すなわち、筒状に形成されながらフォーク連結部23たる孔に挿通される上端から両側台部12における端面たる上端面に連続する下端に向けて形成される複数本の割り13aを有していて、孔への挿通時にこのガイド部13が縮径されるとしているが、この割り13aを有するなどで縮径可能とされることは、上記したところからして必ずしも必要でないと言い得ることになる。
一方、このガイド部13にあって、割り13aを有することは、このブラケット保持台1に保持される、すなわち、載置されるブラケット2をいたずらにいわゆるがたつかせず、安定状態に維持することを容易に保障し得ることになる。
そうだとすると、この発明のブラケット保持台1にあって、ガイド部13は、ブラケット2におけるフォーク連結部23たる孔への連繋時に複数本の割り13aを有するがゆえに発現される縮径で、作業者の軽圧入操作による連繋を容易に実践し得ることになるが、その一方で、ステアリングシャフト3を連設した後のブラケット2をこのブラケット保持台1から撤去する作業が些か面倒になる危惧がある。
そこで、図示する実施形態にあっては、ガイド部13は、これが筒状に形成されるとき、内側に円柱状の空部を有することになるが、この空部にガイド部13の上端開口から抜き挿し可能に収装される充填体6を有してなるとしている。
ちなみに、図4において、充填体6は、図中の左側にあるガイド部13内にのみ収容されていて、図中の右側にあるガイド部13内には収容されないとしているが、これは、図示を省略するのみであって、実際には、両方のガイド部13内に同じものが収容されるのはもちろんである。
ところで、この充填体6は、ガイド部13の内側となる空部を埋める機能を果たす限りには、自由な態様に形成されて良いが、図示するところでは、合成樹脂材からなり、有頭円筒状に形成されてなるとしている。
この充填体6が合成樹脂材からなることで、部品としていわゆる安価になり、有頭円筒状に形成されることで、部品重量の軽量化を期待できることになる。
そして、この充填体6は、上記の空部に落とし込まれるようにして収装されるとき、その上端位置がガイド部13の上端位置と同一あるいはほぼ同一になるとしている。
その結果、この充填体6がガイド部13の内側に収容されたままであっても、ブラケット2のブラケット保持台1への載置作業やブラケット保持台1からの撤去作業の邪魔にならないことになる。
一方、この充填体6は、図示するところでは、上端の中央部が浅い湾曲凹部6aからなるとしており、この湾曲凹部6aへの作業者の指、特に、親指の先端部の当接を許容するとしている。
それゆえ、この充填体6にあっては、ブラケット保持台1からのブラケット2の撤去作業を容易にする、すなわち、作業者の手の親指を除く4本の指をブラケット2のいわゆる裏面に当てた状態で親指の先端部の腹を上記の湾曲凹部6aに押し付けるようにし、この状態から、親指を支点にするようにして4本の指でブラケット2を持上げるようにすれば、ブラケット2がブラケット保持台1から容易に撤去されることになる。
以上からすると、上記の充填体6にあって、上端の湾曲凹部6aは、これが形成されていなくても利用可能になるとも言い得るが、上記の湾曲凹部6aがない場合には、支点になる親指が充填体6の上端で滑ることになる危惧があり、この観点からすれば、上記の湾曲凹部6aあるいはこれに代わるものが形成されているが肝要になる。
前記したところでは、この発明によるブラケット保持台1を一体的に連設させる基盤5が固定状態に設置されている作業台や組立ラインにおける移動するテーブルなどにおける上端面たる水平面からなるとしているが、この発明が意図するところからすれば、ブラケット2が揺動し得ない固定状態に維持される限りには、上記の基盤5が固定状態や可動状態に形成の壁面たるいわゆる垂直面や傾斜面からなるとしても良いことはもちろんである。
そして、前記したところでは、ブラケット保持台1におけるガイド部13が充填体6を有してなるとしているが、この充填体6が機能するところからすれば、これがガイド部13と別体に形成されていることが必須とされるのではなく、凡そいわゆる指当てとして機能する限りには、ガイド部13がロッド状に形成されていて、中央部分が充填体6に代わるとしても良いこともちろんである。
ステアリングシャフトが立設される前のブラケットたるアンダーブラケットを示す平面図である。 アンダーブラケットにステアリングシャフトが立設されている状態を示す正面図である。 一対となるフロントフォークの上端側にステアリングシャフトを有するアッパーブラケットとアンダーブラケットが連結されている状態を示す正面図である。 この発明によるブラケット保持台にアンダーブラケットが保持されている状態を図1中のX‐X線位置で示す縦断面図である。
符号の説明
1 ブラケット保持台
2 ブラケット
3 ステアリングシャフト
4 アッパーブラケット
5 基盤
5a 基準面たる上端面
6 充填体
11 中央台部
12 両側台部
13 ガイド部
21 シャフト圧入孔
22 両側部
23 フォーク連結部

Claims (6)

  1. 中央部にステアリングシャフトを連結するシャフト圧入孔と、両側部にフロントフォークを連結するフォーク連結部とを有するブラケットをステアリングシャフトと連結する際に保持するブラケット保持台であって、
    端面を基準面にする一つの基盤と、この基盤に立設されて軸芯部へのステアリングシャフトの挿通を許容する中央台部およびこの中央台部の両側に立設される一対の両側台部とを有し、
    中央台部の上記基準面に平行する端面に上記ブラケットにおける中央部を当接させ、
    一対の両側台部の上記基準面に平行しながら同じ高さ位置となる端面に上記ブラケットにおける両側部をそれぞれ当接させ、
    一対の両側台部における端面がそれぞれこの端面に突設されるガイド部を有し、
    このガイド部がそれぞれ上記ブラケットの両側部の上記フォーク連結部への分離可能な連繋を可能にしてなることを特徴とするブラケット保持台。
  2. 中央台部および一対の両側台部が上記基盤に連設あるいは保持されて立設されてなる請求項1に記載のブラケット保持台。
  3. 一対の両側台部における端面の上記基準面からの高さ位置が中央台部における端面の上記基準面からの高さ位置と同一に設定され、あるいは、中央台部における端面の上記基準面からの高さ位置より低く設定されてなる請求項1に記載のブラケット保持台。
  4. 上記ブラケットが自動二輪車における前輪を下端部に保持するフロントフォークの上端側に連結されるアッパーブラケットと上下で平行する一対とされてアッパーブラケットの下方に位置決められるアンダーブラケットとされてなる請求項1に記載のブラケット保持台。
  5. 上記ブラケットの両側部に形成のフォーク連結部がこのブラケットにおける両側部を肉厚方向に貫通する孔からなると共に、上記ガイド部が上記フォーク連結部たる孔に挿通される筒状に形成されながらこの孔に挿通される上端から両側台部における端面に連続する下端に向けて形成される複数本の割りを有してなり、上記孔への上記ガイド部の挿通時にこのガイド部が縮径可能とされてなる請求項1に記載のブラケット保持台。
  6. 筒状に形成の上記ガイド部の内側に出し入れ可能に収装されて上端位置が上記ガイド部の上端位置と同一あるいはほぼ同一とされる充填体を有してなる請求項5に記載のブラケット保持台。
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