JP3083400U - 折畳み式自転車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 体積が小さく、軽量且つ精巧で、折り畳むこ
とができる折畳み式自転車を提供する。 【解決手段】 車体前管１両端にそれぞれハンドル縦管
２と前車輪３１に枢設するフロントフォーク３とが設け
られ、車体前管１に横桿４が連接され、更にサドル５１
を支えるサドル支持桿５が連接されている。サドル支持
桿５の前側に相対する横桿４下方には枢設台４１が設け
られ、そこにバックフォーク６が一組対応し、更に後車
輪６３が枢設されている。サドル支持桿５に成形された
枢設耳５２に振動防止装置７が連結され、振動防止装置
７の底端は横向きに圧迫部品８が接続されている。バッ
クフォーク６の二枚の板体には凹口６１が開設され、振
動防止装置７の圧迫部品８によって横向きにバックフォ
ーク６両側の凹口６１が止められ定位される。折り畳む
時、快速着脱レバー８１を緩め、バックフォーク６を枢
設台４１で回転させると下方向に折り合わさる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、車体を完全に折畳むことができ、占有空間を小さくすることができ る折畳み式自転車に関する。

【０００２】

【従来の技術】

自転車は、外出に便利で且つ健康増進にも効果があるため広く利用されており 、また設計も多種にわたっている。機能性を備えるため、体積が小さく、軽量で 、携帯できる小型自転車が現在多く見られる。 しかしながら、この種の小型自転車には使用上いくつかの不便な点がある。

【０００３】 自転車を使用しない時や途上他の交通機関（電車など）を利用する場合、車体 が固定式構造では折り畳むことができず、空間を占有することになる。車体が一 般の自転車より軽量で小さくても小空間内では充分に大きく、携帯に不便である 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

よって本考案の目的は、体積が小さく、軽量且つ精巧で、折り畳むことができ る折畳み式自転車を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための本考案の請求項１記載の折畳み式自転車は、車体前 管とハンドル縦管とフロントフォークと横桿とサドル支持桿とバックフォークと 振動防止装置と圧迫部品とを備え、車体前管の両端にそれぞれハンドル縦管およ び前車輪を枢設するフロントフォークが設けられ、車体前管から横桿が延長され サドルを支えるサドル支持桿が連接され、サドル支持桿の前に設けられている横 桿の下方には枢設台が固定され、枢設台に一組のバックフォークが連接されて後 車輪に連接されている。サドル支持桿に成形された枢設耳に振動防止装置が設け られ、振動防止装置の底端には圧迫部品が設けられ、バックフォークの両板体を 圧迫部品および開設された凹口で相対させ、振動防止装置の圧迫部品によってバ ックフォーク両側の凹口が抑えられ、振動防止装置が枢設台とバックフォークと の間で垂直に設けられる。折り畳む時、圧迫部品を緩めて振動防止装置をバック フォークから離すと、バックフォークが枢設台を中心にして回転し、折り合わさ ることを特徴とする。

【０００６】 本考案の請求項２記載の圧迫部品は、請求項１記載の圧迫部品であって、快速 着脱レバーおよび定位ナットから構成されていることを特徴とする。 本考案の請求項３記載の圧迫部品は、請求項１記載の圧迫部品であって、ナッ トおよび定位栓から構成されていることを特徴とする。 本考案の請求項４記載のナットは、請求項３記載のナットであって、回転する レバーが設けられ回転することを特徴とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 先ず図１、図２、および図３に示すとおり、本考案の第一実施例による折畳み 式自転車は、主にハンドル部分の縦管が段に分割され、且つ全体を車体側面に折 り畳まれ、更にバックフォークを回転させて前車輪に折り合わさる形態である。 車体前管１上端は管束１１によってハンドル縦管２が接続され、このハンドル 縦管２は二段式の管体で、管束２１で相互に接続されている。下段のハンドル縦 管２末端部には折曲枢設構造２２が設けられ、開いた時には車体前管１内に内蔵 される（この構造は本考案の重要点ではないため、詳細な説明は割愛する。図４ 参照）。且つ車体前管１下方は、フロントフォーク３および前車輪３１が連接さ れ、車体前管１周辺縁からは、後方に向かって延びる円弧形の横桿４、更にサド ルを支えるサドル支持桿５へと連接されている。また横桿４底周辺には枢設台４ １が設けられ、二つ一組のバックフォーク６が設けられている。

【０００８】 このバックフォーク６の二枚板体の上には相対する凹口６１が設けられ、また バックフォーク６に二枚のペダル６２が貫設され、更にその後端部には後車輪６ ３が設けられている。また、サドル支持桿５には垂直にサドル５１が設けられ、 サドル支持桿５後方には後ろ向きに成形された枢設耳５２が設けられ、振動防止 装置７が設けられている。

【０００９】 この振動防止装置７には、筒形ピン７１がこの装置の上下二段先端に挿入され 、筒形ピン７１の両端にそれぞれリング７２が填められている。その上先端は、 枢設部品５２１によってサドル支持桿５の枢設耳５２上に設けられ、またその底 端は圧迫部品８が挿入され、バックフォーク６に定位されている。この圧迫部品 ８は快速着脱レバー８１および定位ナット８２によって構成され、振動防止装置 ７底部の筒形ピン７１内に挿入されている。

【００１０】 常態で使用する場合、図３に示すとおり、この振動防止装置７底端の筒形ピン ７１はバックフォーク６の凹口６１に止められ、圧迫部品８の快速着脱レバー８ １および定位ナット８２によりそれぞれバックフォーク６の両側面に止められ、 挟持力を有している（図５参照）。振動防止装置７はサドル支持桿５の枢設耳５ ２とバックフォーク６との間で垂直に定位されている。以上の設計により、平坦 でない道を走行する場合、後車輪６３が道の凸面に当たるとバックフォーク６が 連動し、上端に連接している枢設台４１を中心にして回転し、振動防止装置７を 上方向に移動させ、後車輪６３が受けて、バックフォーク６に伝わった路面の高 低差および振動エネルギーを吸収し、自転車走行時の安定性および快適性が維持 される。

【００１１】 また折り畳む時は、図４に示すとおり、先ずハンドル縦管２の管束２１を開い て緩め、下段のハンドル縦管２内に上段ハンドル縦管２を挿入すると、管体の長 さが縮小される。更に車体前管１上の管束１１を外した後ハンドル縦管２を引き 出し、ハンドル縦管２底端にある折曲枢設構造２２を車体前管１の先端部で表に 出すとハンドル縦管２がこの折曲枢設構造２２によって中心回転し、車体前管１ に対応して車体側面に沿うように折り曲がる。図５、および図６に示すとおり、 更に快速着脱レバー８１を緩め、快速着脱レバー８１および定位ナット８２を緩 めた後再び枢設台４１を中心にしてバックフォーク６を回転させて下方向に移動 すると、横桿４に垂直状態で合わさり、空間が節約できる。

【００１２】 また図７に示すとおり、本考案の圧迫部品８を定位栓８３およびナット８４に 代替すると、上述の実施例中の快速着脱レバー８１が定位栓８３になり、定位ナ ット８２がナット８４に置き換わる。このナット８４周辺縁には可動回転するハ ンドル８４１が設けられ、振動防止装置７の底部にある筒形ピン７１を凹口６１ に設けるとナット８４により定位栓８３が相対し抑えられ、定位効果を有するよ うになる。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の折畳み式自転車は、車体前管両端にそれぞれハ ンドル縦管および前車輪に枢設するフロントフォークが設けられ、車体前管に横 桿が連接され、更にサドルを支えるサドル支持桿が連接されている。サドル支持 桿の前側に相対する横桿下方には枢設台が設けられ、そこにバックフォークが一 組対応し、更に後車輪が枢設されている。サドル支持桿に成形された枢設耳に振 動防止装置が連結され、振動防止装置の底端は横向きに圧迫部品が接続されてい る。バックフォークの二枚の板体には凹口が開設され、振動防止装置の圧迫部品 によって横向きにバックフォーク両側の凹口が止められ定位される。折り畳む時 、快速着脱レバーを緩め、バックフォークを枢設台で回転させると下方向に折り 合わさるという特徴をもつ。それにより、車体を完全に折畳むことができ、占有 空間を小さくするのに効果的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例による折畳み式自転車を示
す分解斜視図である。

【図２】本考案の第一実施例による折畳み式自転車を示
す外観斜視図である。

【図３】本考案の第一実施例による折畳み式自転車を示
す側面図である。

【図４】本考案の第一実施例による折畳み式自転車のハ
ンドル縦管を折り畳んだ状態を示す側面図である。

【図５】本考案の第一実施例による折畳み式自転車の圧
迫部品の取外し指示を示す局部上面図である。

【図６】本考案の第一実施例による折畳み式自転車のバ
ックフォークを折り畳んだ状態を示す側面図である。

【図７】本考案の第二実施例による折畳み式自転車を示
す分解斜視図である。

【符号の説明】

１ 車体前管 ２ ハンドル縦管 ３ フロントフォーク ４ 横桿 ５ サドル支持桿 ６ バックフォーク ７ 振動防止装置 ８ 圧迫部品 ３１ 前車輪 ４１ 枢設台 ５１ サドル ５２ 枢設耳 ６１ 凹口 ６３ 後車輪 ８１ 快速着脱レバー ８２ 定位ナット ８３ 定位栓 ８４ ナット ８４１ レバー

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車体前管と、ハンドル縦管と、フロント
   フォークと、横桿と、サドル支持桿と、バックフォーク
   と、振動防止装置と、圧迫部品とを備え、 前記車体前管の両端にそれぞれ前記ハンドル縦管および
   前車輪を枢設する前記フロントフォークが設けられ、前
   記車体前管から前記横桿が延長されサドルを支える前記
   サドル支持桿が連接され、前記サドル支持桿の前に設け
   られている前記横桿の下方には枢設台が固定され、前記
   枢設台に一組の前記バックフォークが連接されて後車輪
   に連接され、 前記サドル支持桿に成形された枢設耳に前記振動防止装
   置が設けられ、前記振動防止装置の底端には前記圧迫部
   品が設けられ、前記バックフォークの両板体を圧迫部品
   および開設された凹口で相対させ、前記振動防止装置の
   前記圧迫部品によって前記バックフォーク両側の凹口が
   抑えられ、前記振動防止装置が前記枢設台と前記バック
   フォークとの間で垂直に設けられ、 折り畳む時、前記圧迫部品を緩めて前記振動防止装置を
   前記バックフォークから離すと前記バックフォークが前
   記枢設台を中心にして回転し、折り合わさることを特徴
   とする折畳み式自転車。
2. 【請求項２】 前記圧迫部品は、快速着脱レバーおよび
   定位ナットから構成されていることを特徴とする請求項
   １記載の折畳み式自転車。
3. 【請求項３】 前記圧迫部品は、ナットおよび定位栓か
   ら構成されていることを特徴とする請求項１記載の折畳
   み式自転車。
4. 【請求項４】 前記ナットには可動回転するレバーが設
   けられ、回転することを特徴とする請求項３記載の折畳
   み式自転車。