JP4857541B2 - 固形バインダーおよび固形バインダーを用いた成型炭とコークスの製造方法 - Google Patents

固形バインダーおよび固形バインダーを用いた成型炭とコークスの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4857541B2
JP4857541B2 JP2004281707A JP2004281707A JP4857541B2 JP 4857541 B2 JP4857541 B2 JP 4857541B2 JP 2004281707 A JP2004281707 A JP 2004281707A JP 2004281707 A JP2004281707 A JP 2004281707A JP 4857541 B2 JP4857541 B2 JP 4857541B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coal
solvent
waste plastic
coke
plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004281707A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005240010A (ja
Inventor
稔 浅沼
純 石井
義明 原
昭夫 下村
卓郎 岩間
健史 野田
省三 板垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2004281707A priority Critical patent/JP4857541B2/ja
Publication of JP2005240010A publication Critical patent/JP2005240010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4857541B2 publication Critical patent/JP4857541B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/141Feedstock
    • Y02P20/143Feedstock the feedstock being recycled material, e.g. plastics

Landscapes

  • Coke Industry (AREA)

Description

本発明は、固形バインダーに関し、特に石炭粉を一定形状に加圧成型して製造する成型炭の製造に用いるのに好適な固形バインダーに関する。
近年、産業廃棄物や一般廃棄物としてプラスチック等の合成樹脂類が増加しており、その処理が社会的に、また環境上も大きな問題になっている。なかでも、高分子系の炭化水素化合物であるプラスチックは、燃焼時に発生する発熱量が高く、これを焼却処理した場合に焼却炉の炉壁を痛める等の問題があることから、専用の焼却設備を必要とするため、その多くは、ごみ埋立地等で投棄処理されているのが現状である。しかしながら、プラスチック等の投棄は、埋立地の地盤低下をもたらすとともに、環境対策上からも好ましくなく、また、昨今では処理費用の増加とともに、埋立地用の用地不足が社会問題になりつつある。このために、大量の合成樹脂類を投棄することなく、処理可能とする方法の開発が切望され、各方面で研究されている。
廃プラスチックのリサイクル利用に関して、廃プラスチックを石炭に混合して利用する方法が知られている。例えば、コークス炉炭化室の下部に予め石炭と混合した廃プラスチックを装入する方法であり、廃プラスチックを成型炭とともにコークス炉の炭化室下部または全体に装入することにより、乾留時の発生ガス圧を低下させると共に、コークス品質低下を抑制することを特徴とする高炉用コークスの製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、粒状プラスチックを装入炭に混ぜてコークス炉に装入し、乾留すると、粒状プラスチックは溶融して装入炭同志を接着する糊として作用し、良質のコークスが製造できる方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
一方で、石炭粉を一定形状に加圧成型して製造する成型炭は、石炭粉粒子同士の粘結性を向上させ、乾留後品質を通常のコークス品質と同等に保持するためにバインダー(粘結剤)を混合して製造する場合が多く、このような用途に用いる石炭用固形粘結剤として、石油系重質油、石炭系重質油が知られている。具体的には、石油系重質油としてはアスファルトピッチ(ASP)、石炭系重質油ではプロパン脱アルキル油(PDA)、軟ピッチ(SOP)が用いられている。常温でのハンドリングが容易であることが望ましいため、いずれの重質油も、常温で固形あるいは軟化点が70℃以上のものである。このような粘結材は石油系残渣、石炭乾留残渣であり石油化学および石炭化学の副産物であり、生産量は主産物の製造量やそれらの製造工程に依存して変動する。
このような成型炭製造用の固形粘結剤として、廃プラスチックをリサイクル利用する方法が知られている。予め減容処理を行った廃プラスチックを石炭に混合して成型炭を製造し、成型炭を石炭に配合して、コークス炉に装入して乾留を行う方法である(例えば、特許文献3参照。)。一方で、廃プラスチックと重質油を高温(200〜500℃)で加熱混合し、重合処理することにより石炭の粘結助成剤としてコークス炉へ装入する方法が知られている(例えば、特許文献4参照。)。
特開2002−47493号公報 特開平6−228565号公報 特開2003−105342号公報 特開2000−53970号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法を用いると、炭化室底部に廃プラスチックを装入した場合、廃プラスチックの分解熱により炭化室底部の吸熱量が大きく、煉瓦の損耗が発生する。また、炭化室底部に装入したコークスの粒度や強度が低下し、コークスの品質が低下するという問題点がある。
また、特許文献2に記載の方法を用いると、廃プラスチックの嵩密度が低いために、コークス炉に装入される石炭の嵩密度が低下し、この石炭を乾留して製造したコークス強度が低くなり、コークス品質が低下する。また、全体として嵩密度が低下するために生産性が低下するという問題も発生する。
特許文献2に記載の方法を改善するためにも、廃プラスチックを成型炭製造用の固形粘結剤として用いるためにも、特許文献3に記載の方法を用いることができ、廃プラスチックを予め減容化し、嵩密度を高くしているので、石炭と均一混合できるとされている。しかし、均一混合するためには嵩密度、比重、粒度などの物理的な性状を石炭と同程度にする必要があり、廃プラスチックの場合、石炭と同一の粒度(例えば、特許文献3に記載の実施例の成型炭の成型サイズ15mmの場合には、原料の石炭として3mm以下程度の粒度を有する石炭を用いる必要があると考えられる)に通常の粉砕装置で粉砕するためには、冷却等の操作が必要となり、経済的ではない。また、廃プラスチックと石炭とを加圧して成型炭を製造するが、その際の現象としては石炭に混合された廃プラスチックが加圧成型により温度上昇し、溶融により粘結剤(バインダー)となることが期待されている。しかしながら、廃プラスチックはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、PETなど種々のプラスチックの混合状態であり、それぞれの溶融温度が異なるため、成型炭内部の一部は廃プラスチックにより結合されるが、他の部分は結合せずに逆に強度が低下する場合もある。したがって、溶融温度の異なる成分を有する廃プラスチックを固形粘結剤として使用するためには、通常は室温から100℃以下程度で行われる成型炭の原料混練や成型工程の温度を150℃程度以上の高温とする必要が生じ、設備コスト等の上昇を招く。
上記のような各種プラスチックの溶融温度の違いによる粘結剤性状の不均一性を改善できる技術として、特許文献4に記載の方法が知られている。しかしながらこのような手法を用いて製造した粘結助成剤を石炭粘結剤として原料炭に添加してコークス炉に装入する特許文献4に記載の方法では、乾留後のコークス強度は向上するものの装入嵩密度が低下すると考えられ、コークスの製造歩留が低下するという問題がある。また原料石炭中への粘結助成剤の均一な分散添加は困難である。特許文献4においてはこのためニーダーを用いて石炭と粘結助成剤(混合バインダー)を加熱混練しているが、粘結助成剤はプラスチックを溶媒中で高温(実施例においては350℃)で反応させ、重合処理を行っているので軟化温度が高くなり、ニーダーにおける加熱混練時にも同程度の温度が必要になると考えられる。このため、高温の加熱が可能で駆動力の大きい加熱混練設備が必要となり、また石炭中へ均一に分散させるための設備規模が大きいので、経済性に問題がある。したがって、廃プラスチックと重質油を加熱混合して重合処理した粘結助成剤と、原料炭とを混合してコークス炉に装入してコークスを製造することは望ましくない。
本発明は、上記のような従来技術の問題点の解決を図ったものであり、有機化合物である廃プラスチックを成型炭製造用等のバインダーとしてリサイクル利用する際に、コークス製造の歩留を低下させることなく、成型炭の強度を従来以上に向上させることのできるバインダーおよびその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、廃プラスチックをバインダーとした成型炭を原料として製造されるコークスの品質を向上可能な、コークスの製造方法を提供することにある。
このような課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
(1)、二軸押出成型機を用いて廃プラスチックを150℃220℃に加熱した石油系タ ールおよび/または石炭系タールの溶媒中に混合および/または溶解し、前記廃プラスチックに対する前記溶媒の混合比率を質量比で0.5〜10とし、前記廃プラスチックが混合および/または溶解された溶媒の軟化点を100〜200℃とし、該溶媒中に混合および/または溶解した廃プラスチックを前記溶媒とともに冷却して固化体とし、該固化体を粉砕した後、石炭とを混合して加圧成型することで成型炭を製造することを特徴とする成型炭の製造方法。
(2)、前記溶媒が、石油系タールおよび/または石炭系タールに替え、石油系タールおよび/または石炭系タールを蒸留後、軽質油を回収した残渣である重質油であることを特徴とする(1)に記載の成型炭の製造方法。
(3)、(1)または(2)に記載の方法で製造された成型炭を、コークス炉に装入して乾留することを特徴とするコークスの製造方法。
(4)、(1)または(2)に記載の方法で製造された成型炭を、石炭とともにコークス炉に装入して乾留することを特徴とするコークスの製造方法。
本発明によれば、廃プラスチックを成型炭製造用に好適な固形バインダーとして利用することができ、安価な固形バインダーを製造できる。また、製造される成型炭の強度が上昇し、成型炭としての品質が向上する。さらに、成型炭を乾留することで製造されるコークスの品質を向上させることが出来る。成型炭に添加された廃プラスチックは、含有する炭素の一部がコークスとして残留する他、一部はタールとして回収され、残りはガス化してコークス炉ガス(COG)として製鉄所内で有効に利用され、高度なリサイクル利用を達成できる。
上記の課題を解決するために、本発明では廃プラスチックを石油石油系および/または石炭系タール等の溶媒に混合および/または溶解し、成型炭用バインダーとして用いる。このような成型炭用バインダーを用いることより、廃プラスチックを成型炭中に均一に分散可能となり、また廃プラスチックに由来して粘度が増加するために成型炭強度が大幅に向上する。廃プラスチックを溶媒に混合および/または溶解し、廃プラスチックが溶媒分子中に分散した状態とすると、廃プラスチックの分子鎖間に溶媒分子鎖が入り込むため分子鎖同士の結合力が緩くなり、軟化点が低下する事によってバインダーとして必要な粘性が発現するという仕組みを有効に利用したものであり、プラスチック分子自体に化学的な重合反応をさせる必要が無いため低温で混合および/または溶解を行うことが可能であり、経済的である。また、コークス炉に本発明の固形バインダーを用いて製造した成型炭を配合することにより、コークス炉への原料の装入嵩密度が向上し、生産性が上がるという利点がある。
本発明の具体的な手段や特徴を以下に詳しく説明する。
プラスチックは例えばエチレン等の構成単位が数万から数十万重合した化合物であるが、その構造中には非晶質の低分子部位あるいは重合不十分な部位が存在する。そのため、ある特定の溶媒あるいは溶剤中にプラスチックを投入すると、ある特定の溶媒あるいは溶剤が重合不十分な部位に進入し、主鎖間の結合を弱め、結果としてプラスチックはその溶媒あるいは溶剤に溶解する。さらに、溶媒あるいは溶剤中でプラスチックを加熱することにより、低重合化し、溶媒を除去した後も元のプラスチックの形態には戻らない。本発明では上記原理を利用して、廃プラスチックを原料とした石炭用の粘結材の製造について鋭意検討し、成型炭製造用の粘結剤として、以下の方法により製造された固形バインダーが好適であることを見出した。すなわち、廃プラスチックを溶媒中に混合および/または溶解した後に溶媒とともに冷却して固化体とし、該固化体を粉砕した固形バインダーである。
このようにして製造された固形バインダーは、常温で固体であり、プラスチック成分が低重合化され、溶媒中に均一に分散しているため、溶融温度が部分的に高くなることがない。また、溶媒の選定や廃プラスチックの溶媒に対する混合量を変化させることにより、軟化点を任意に調整することができるので、従来のバインダーと同様の温度条件で成型炭の製造に利用可能である。また、固形バインダーとすることで、従来のバインダー添加設備をそのまま使用することができ、良好なハンドリング性を確保できる。
廃プラスチックを溶媒中に混合および/または溶解する際には、プラスチックの膨潤や溶解を促進するために加熱しながら行うことが望ましく、溶媒を60〜250℃に加熱することが好ましく、150℃から220℃で行うことが特に望ましい。150℃未満で加熱すると廃プラスチック中の各種プラスチック類の中に溶融温度に達しないものがある場合があり溶解が困難になるためであり、また220℃超えで加熱するとは溶媒であるタールや重質油等の一部が揮発し成分が変質する場合があり廃プラスチック分子が分散しにくくなる場合があるためである。
溶媒としては、有機化合物からなる溶媒を用いることが望ましく、プラスチックを溶解しやすいアルキル基を含むタール成分が好ましく、石油系タールおよび/または石炭系タールを用いることが特に好ましく、また石油系タールおよび/または石炭系タールを蒸留し、軽質油成分を取り出した後に得られる重質油も好適に使用できる。
また、石炭用の粘結剤として利用する場合、石炭と固形バインダーとを混合する際に固形バインダーが軟化溶融することが望ましく、廃プラスチックを含有する溶媒の軟化点が80〜200℃であることが好ましい。たとえば、廃プラスチックの溶媒に対する添加量、や溶媒の種類を調整することで、廃プラスチックが混合および/または溶解された溶媒の軟化点を80〜200℃とすることが可能である。
廃プラスチックを溶媒中に混合および/または溶解する際には、二軸押出成型機を用いることが好ましい。二軸押出成型機を用いて廃プラスチックの加熱・混練・成型を行うことで、廃プラスチックを溶媒中に混合および/または溶解し、溶媒とともに冷却して容易に固化体とすることができる。
さらに、上記の方法で製造された固形バインダーと石炭とを混合して、加圧して成型し、製造された成型炭は、安価であり、従来の粉砕した廃プラスチックバインダーとした成型炭に比べて高強度を有する。したがって、本発明の固形バインダーを用いて製造した成型炭はコークスの製造に用いるのに好適である。また、本発明の固形バインダーを用いて製造された成型炭をコークス炉に装入して乾留して製造したコークスは、従来の成型炭を用いた場合よりも高品質のコークスが製造できる。成型炭をコークス炉に装入して乾留する際には、通常の原料炭(石炭)とともにコークス炉に装入して乾留すると、コークス炉内の充填密度が増加し、生産性が向上するので望ましい。
廃プラスチックは、必要に応じて、取扱いの容易な大きさに破砕処理を行い、混入された異物を除去して用いることが望ましい。例えば、廃プラスチックを解砕・解袋する工程と、粗破砕する工程と、金属等プラスチック以外の異物を除去する工程と、異物が除去された廃プラスチックを破砕する工程等により、一定の大きさに破砕され、異物が除去された廃プラスチックを原料として用いることが出来る。さらにこれを造粒成型することによりハンドリング性が向上し、嵩密度が上がるために溶媒への分散性を高めることができる。さらに、これら廃プラスチックを溶媒中に混合および/または溶解する工程と、前記廃プラスチックを含有する溶媒を冷却する工程、該冷却された廃プラスチックを含有する溶媒を粉砕する工程からなる固形バインダーの製造方法を用いることができる。
本発明の一実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態であり、廃プラスチックをバインダーとして利用するコークス製造フローである。コークス製造工程は、廃プラスチックの収集工程1とベール状に梱包された廃プラスチックを解砕(解袋)する工程2、解砕された廃プラスチックを50mm以下に破砕する1次破砕工程3、廃プラスチック中の異物(金属、瀬戸物等)を風選、磁選、手選等により選別除去する選別工程4、異物が除去された廃プラスチックを20mm以下に破砕する2次破砕工程5、破砕された廃プラスチックを溶媒中に混合および/または溶解させる混合・溶解工程6、溶媒に混合および/または溶解したプラスチックを溶媒とともに冷却して固化体とする冷却工程7、バインダーとして利用可能な粒度に固化体を粉砕する粉砕工程8、粉砕工程8で製造された固形バインダーを石炭に配合、混合する石炭混合工程9、固形バインダーと石炭との混合物を成型する成型工程10、成型工程10により得られた成型炭を石炭とともに乾留するコークス炉11からなる。製造されたコークスは、高炉12等で利用する。石炭混合工程9では、さらに液体状のバインダーも配合することも可能である。
収集工程1で収集された廃プラスチックが容器包装プラスチックのように、菓子袋や包装材等のフィルム系プラスチックが主体である場合は、取扱いを容易とするために1次破砕工程3において剪断型破砕機等を用いて50mm以下に破砕することが望ましい。また、廃プラスチック中にはプラスチック以外の異物が混入していることから、風選、磁選、手選、比重選別等の手法を用いて選別工程4にて金属、ガラス、陶器等、成型工程10の妨げとなる異物が除去される。廃プラスチックが産業廃棄物系プラスチックのように、含まれる異物の割合が少ない場合は、選別工程4の負荷を軽減することも可能である。さらに、造粒・成型工程を経て粒状に成型することにより、廃プラスチックのハンドリング性が高まり、また嵩密度が高くなるため溶媒との混合性を高めることができる。プラスチック造粒方法としてはリングダイ成型法、二軸押出成型法等を用いることができる。廃プラスチックの粒状物の平均粒径としては、3mm以上、20mm以下程度とすることが適当である。3mm未満では成型時の生産性が低く、また20mm超えでは廃プラスチックの粒状物の粒度が大きすぎて溶解に時間がかかる場合があるためである。
混合・溶解工程6に用いられる溶媒は、廃プラスチックを混合する条件において液体として存在し、少なくともほとんど分解することなく、その粘度等の物理的性質が変化しないものを用いることが望ましい。また、混合・溶解工程6は60℃から250℃で行うことが望ましく、溶媒の常圧における沸点温度は250℃以上であることが好ましい。溶媒の選択は、混合・溶解温度に依存するが、たとえば、コールタール系の常圧蒸留塔中段抜き出し重油、残渣重質油、石炭液化油、特定の油種(カフジ等芳香族成分が多いもの)からの石油系の減圧残油、エチレンボトム油、改質油、FCCオイル等を用いることができる。また、上記残油のブレンド油でも望ましい。さらに、供給する廃プラスチックのうち、塩化ビニル、ポリスチレン、PETの比重は1.0以上、ポリエチレン、ポリプロピレン等の比重は1.0以下であるため、溶媒中への均一混合を考えれば、溶媒の比重は0.9〜1.2の範囲が好ましい。また、廃プラスチックが混合および/または溶解した、廃プラスチックを含有する溶媒の軟化点は、固形バインダーとして従来使用されているものと同様に利用するためには、100〜200℃であることが望ましい。廃プラスチックの溶媒に対する添加量を調整することで、廃プラスチックを含有する溶媒の軟化点を調整することが可能である。混合・溶解工程6では、廃プラスチックに対する溶媒の質量比である、溶媒/廃プラスチックが0.5〜20の範囲で廃プラスチックを混合・溶解することが好ましい。廃プラスチックの割合が多すぎると、溶媒によるプラスチックの低分子化、低重合化、より正確に言うと廃プラスチック分子鎖の溶媒分子鎖間への分散の効果が少ない。また、廃プラスチックの割合が少なすぎると、固形バインダーの軟化点が低下する。固形バインダーの軟化点を100℃以上とするためには、廃プラスチックに対する溶媒の質量比を0.5以上とすることが好ましい。より好ましくは、溶媒/廃プラスチックを0.5〜10の範囲とする。
混合・溶解工程6に用いる装置は、溶媒を加熱しつつ撹拌可能な機構を有するものであることが好ましい。特に、均一溶解および処理時間の短縮のためには、液表面から内部方向への撹拌が可能であることが重要である。またプラスチックが溶解するに従い溶媒が高粘度化するため、攪拌羽根としてはヘリカルリボン型、アンカー型など、高粘度流体において十分攪拌能力を発揮できるものが望ましい。この他に、溶解物に対して高速剪断が可能なホモジナイザーを用いた混合攪拌も有効である。攪拌羽根による攪拌方式を用いない場合、二軸押出成型機に直接原料を投入し、混練処理する方法を用いることもできる。この場合においても混練装置は加熱機構を持つものが望ましい。二軸押出成型機を用いる場合の最適な加熱温度は溶媒の種類、廃プラスチックと溶媒の比率等によって異なるが、100℃以上200℃以下とすることが望ましい。二軸押出成型機を有効に利用することにより、溶解攪拌槽なしで、加熱・混練、さらにその後の成型をすべて行うことが可能となるため、設備を新規に構築する場合においては非常に経済性が高い。
冷却工程7はプラスチックを含有する溶媒を冷却できるものであればよい。プラスチックがスラリー状である場合等のプラスチックの溶媒に対する溶解が不十分な場合には、冷却の過程で分離する恐れがあるので、できるだけ急冷することが望ましい。たとえば、スチール製ベルト上面に溶融状態のプラスチック含有溶媒を供給し、スチールベルト下面を間接的に水等で冷却し、スチールベルトが連続的に前方に移動し、冷却された溶融状態のプラスチック含有溶媒を固体として回収する方法を用いることができる。あるいは、プラスチック含有溶媒を直接冷却する方法を用いることもできる。
粉砕工程8では、たとえば、ジョークラッシャなどの衝撃式粉砕方法や、摩砕による粉砕方法等を用いることができる。溶媒の効果で廃プラスチックを含有する固化体の軟化点が上昇している為、液体窒素等を用いた冷凍粉砕など、特に低温で粉砕する必要はない。但し、廃プラスチック添加量が少なく固化体の軟化点が低めの場合には、粉砕・摩擦による熱で粉砕された粉砕物同士が再融着する可能性がある。このため、空冷しながら粉砕できる方式などが有効である。
粉砕工程8により製造された固形バインダーは石炭混合工程9に供給され、石炭とともに均一に混合される。固形バインダーの混合割合は、成型後の成型炭の品質(強度等)等が十分である程度とする。また、液状バインダーの割合にも依存するので、適宜調整する。例えば、製造される成型炭の0.5〜10mass%の固形バインダーを石炭と混合して混合物とする。混合温度は添加する固形バインダーの軟化点等にもよるが、通常は蒸気で加熱可能な温度範囲(120℃以下程度)とすることが好ましい。また混合方法については均一に混合可能なものであれば良く、スクリュー方式あるいは攪拌機を設置してある混合装置等を適宜使用すれば良いが、攪拌羽根を用いた混合攪拌装置を使用する場合は、混合攪拌性能を確保するため、150rpm以上の攪拌速度を確保できるモーター駆動力を持った攪拌装置の使用が適している。
石炭混合工程9で得られた混合物を成型工程10にて成型して成型炭を製造する。混合物を成型機等を用いて加圧して例えば豆炭状に成型する。成型機は押し出し成型でも、ダブルロールタイプの成型機でも適宜利用可能である。また、成型後のハンドリング強度を考慮して、成型機自体を加熱できるものが望ましい。成型炭の大きさは、コークス製造原料とする場合には、コークス炉での乾留後の大きさが通常のコークスと同程度であれば良く、具体的には18cm3〜75cm3とすることが好ましい。
成型工程10で製造された成型炭は、石炭と混合され、コークス炉11に装入後、乾留され、高炉用コークスを得ることができる。
図2に示す処理装置を用いて、成型炭の製造を行なった。
成型炭の製造に用いた廃プラスチックは、あらかじめ異物除去を行ない、20mm以下に破砕されたものであり、工業分析値で灰分3.5mass%、揮発分95.2mass%であり、化学分析値でC:75.8mass%、H:10.3mass%、O:8.8mass%、N:0.2mass%、S:0.1mass%であった。
溶媒として石炭乾留時に生成したタール留分を常圧蒸留塔で蒸留して、中段より抜き出して得られた留分である減圧蒸留塔留出分を用いた。比重は1.12(15℃)、流動点:40℃、であった。
石炭は粒度3mm以下のものを用いた。
混合・溶解装置14内に、溶媒1.7kgに対して、廃プラスチック2.6kgを装入後、200℃で撹拌しながら、20分間の混合・溶解処理を行なった。スチールベルト式の冷却装置16で室温程度まで冷却後、3mm以下に粉砕した。得られた固形バインダー17の軟化点は102℃であった。
得られた固形バインダー4.3kgと、石炭50kgとを石炭混合装置21に供給し、さらに成型助剤として石炭乾留時に得られるタールを2kg添加し、蒸気により加熱するとともに、攪拌機により2分間撹拌して混合した。バインダー添加率は8%である。さらに、得られた混合物をカップ容量50mlのダブルロール成型機23に送り、成型炭を製造した。得られた成型炭を炉温1150℃、石炭中温度が950℃になるまで乾留を実施した。成型後(乾留前)の歩留まり、圧潰強度を測定した。また乾留後の成型炭のドラム強度、圧潰強度を測定した。(本発明例1)
また、溶媒1.7kgに対して、廃プラスチック3.5kgを装入後、200℃で撹拌しながら、20分間の混合・溶解処理を行なった以外は本発明例1と同様の方法で成型炭を製造した。本発明例1と同様に、成型後(乾留前)の歩留まり、圧潰強度と、乾留後の成型炭の圧潰強度とドラム強度を測定した。得られた固形バインダーの軟化点は148℃であった。(本発明例2)
また、図4に示す処理装置を用いて固形バインダーを製造し、成型炭の製造を行った。原料として本発明例1で用いたものと同等の廃プラスチックを使用し、本発明例1同様、異物を除去した後20mm以下に破砕した後、溶媒とともに一軸混錬ニーダー24に装入した。この際の装入質量は、溶媒200kgに対し、廃プラスチック412kgであった。一軸混練ニーダー24内においてこれらの原料を200℃に加熱しつつ30分の滞留時間で混練しながら搬送した。次に加熱混練された試料を二軸押出成型機25に投入し、成型機内でさらに加熱混練した後圧力をかけて搬送し、20mmφのノズルから押出し成型を行った。ノズルから押し出された試料はノズルの前面に設置された回転羽根26によりほぼ一定の長さに切断された。このようにして得られた成型物の形状は約20mmφ×40〜60mmの円筒状であった。さらにこれらの成型物をキルン型送風冷却機27によって室温まで冷却した後、粒径3mm以下となるよう破砕機28により粉砕し、粉状の固形バインダーを得た。得られた固形バインダーの軟化点は164℃であった。本固形バインダーを使用し、本発明例1と同様の方法で成型炭の製造、乾留を行い、成型後(乾留前)の歩留り・圧潰強度、また乾留後の成型炭の圧潰強度・ドラム強度について比較を行った(本発明例3)。
次に、本発明の固形バインダーを用いることなく、0.3mm以下に冷凍粉砕した廃プラスチック2.6kg、溶媒1.7kg、石炭50kgを石炭混合装置21に供給した以外は上記の本発明例と同様の方法で成型炭を製造した。本発明例と同様に、成型後(乾留前)の歩留まりと圧潰強度と、乾留後の成型炭の圧潰強度とドラム強度を測定した。(比較例)
本発明例、比較例で製造した乾留前の成型炭の歩留まり、乾留前の成型炭の圧潰強度、乾留後のドラム強度、乾留後の圧潰強度を図3に示す。図3において、比較例の強度、歩留まりを100として、指数で示した。
尚、圧潰強度は、圧潰強度試験機にて成型炭の加圧面に対して上下から圧力をかけて、割れが発生した(上昇圧力が停滞した)時点の力を測定して求めた。単位はN/Pで表示し、Pは測定試料が圧力を受ける面が点接触であることを示している。また、ドラム強度はJIS K 2151で規定されるコークスの回転強度であり、ここでは、目開き15.9mmの篩でふるい分けた篩上の成型炭5kgをドラム試験機に装入し25rpmで50回転させたのち、目開き15.9mmの篩でふるい分けて篩上の質量を求め、元の質量に対する百分率をドラム強度とした。ドラム試験機としては、径500mm、厚さ500mm、内部に高さ80mmの羽根3枚を有するトロンメル強度試験機を用いた。
また、成型炭の歩留は、成型後の成型炭中の、粒径10mm以上の成型炭の割合とした。
本発明の固形バインダーを用いて製造した成型炭は、成型時(乾留前)の歩留・圧潰強度とも著しく向上したが、本発明例2においては本発明例1に比較して強度向上効果が大きく、バインダー添加量の増加により、さらに歩留・圧潰強度が向上することが示された。また、乾留後のドラム強度・圧潰強度においても同様の傾向が確認された。さらに、軸押出成型機を用いた本発明例3では、攪拌装置を用いた本発明例2と比較して、成型時(乾留前)の歩留は若干低かったが、圧潰強度がより向上し、乾留後のドラム強度・圧潰強度においても同様の傾向が見られた。
このように本発明の固形バインダーを用いて製造した成型炭はコークスの原料として好適であり、従来の廃棄プラスチックを用いた成型炭(比較例)に比較してはるかに歩留、強度が向上した。
本発明の一実施形態であるコークス製造フロー。 本発明の製造方法に用いるのに好適な処理装置の概略図。 成型炭の強度と歩留を示すグラフ。 本発明の一実施形態である固形バインダー製造フロー。
符号の説明
1 廃プラスチックの収集工程
2 解砕(解袋)工程
3 1次破砕工程
4 選別工程
5 2次破砕工程
6 混合・溶解工程
7 冷却工程
8 粉砕工程
9 石炭混合工程
10 成型工程
11 コークス炉
12 高炉
14 混合・溶解装置
15 ポンプ
16 冷却装置
17 固形バインダー
18 石炭
19 ベルトコンベア
21 石炭混合装置
22 ミキサー
23 ダブルロール成型機
24 一軸混練ニーダー
25 二軸押出成型機
26 切断羽根回転装置(回転羽根)
27 キルン型送風冷却装置
28 破砕機

Claims (4)

  1. 二軸押出成型機を用いて廃プラスチックを150℃220℃に加熱した石油系タールおよび/または石炭系タールの溶媒中に混合および/または溶解し、前記廃プラスチックに対する前記溶媒の混合比率を質量比で0.5〜10とし、前記廃プラスチックが混合および/または溶解された溶媒の軟化点を100〜200℃とし、該溶媒中に混合および/または溶解した廃プラスチックを前記溶媒とともに冷却して固化体とし、該固化体を粉砕した後、石炭とを混合して加圧成型することで成型炭を製造することを特徴とする成型炭の製造方法。
  2. 前記溶媒が、石油系タールおよび/または石炭系タールに替え、石油系タールおよび/または石炭系タールを蒸留後、軽質油を回収した残渣である重質油であることを特徴とする請求項1に記載の成型炭の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の方法で製造された成型炭を、コークス炉に装入して乾留することを特徴とするコークスの製造方法。
  4. 請求項1または2に記載の方法で製造された成型炭を、石炭とともにコークス炉に装入して乾留することを特徴とするコークスの製造方法。
JP2004281707A 2004-01-30 2004-09-28 固形バインダーおよび固形バインダーを用いた成型炭とコークスの製造方法 Active JP4857541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004281707A JP4857541B2 (ja) 2004-01-30 2004-09-28 固形バインダーおよび固形バインダーを用いた成型炭とコークスの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004022731 2004-01-30
JP2004022731 2004-01-30
JP2004281707A JP4857541B2 (ja) 2004-01-30 2004-09-28 固形バインダーおよび固形バインダーを用いた成型炭とコークスの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005240010A JP2005240010A (ja) 2005-09-08
JP4857541B2 true JP4857541B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=35022065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004281707A Active JP4857541B2 (ja) 2004-01-30 2004-09-28 固形バインダーおよび固形バインダーを用いた成型炭とコークスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4857541B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7338507B2 (ja) * 2019-02-26 2023-09-05 三菱ケミカル株式会社 成型炭の分析方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5450505A (en) * 1977-09-30 1979-04-20 Nippon Kokan Kk <Nkk> Binder for manufacture of coal briquettes
JPH0237397B2 (ja) * 1982-08-27 1990-08-23 Auru Kk Kokeinenryoyonenketsuzainoseizohoho
JPS6236494A (ja) * 1986-04-17 1987-02-17 Auru:Kk 固形燃料の製造方法
JP2000053970A (ja) * 1998-08-07 2000-02-22 Nippon Steel Corp 高強度コークスの製造方法
JP2000192049A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Nkk Corp 廃トナ―の処理方法
JP2001335783A (ja) * 2000-03-23 2001-12-04 Sumitomo Metal Ind Ltd 廃プラスチックスの処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005240010A (ja) 2005-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Xiao et al. Material recovery and recycling of waste tyres-A review
KR101017714B1 (ko) 폐플라스틱 성형 방법 및 폐플라스틱 열분해 방법
JP4469352B2 (ja) 廃プラスチック成形方法
JP2014030824A (ja) 混合プラスチックの微粉およびその製造方法
KR101134809B1 (ko) 폐플라스틱 분쇄물의 제조방법
JP2007090335A (ja) 混合プラスチックの微粉およびその製造方法
KR100548914B1 (ko) 폐기 플라스틱 입상화물 제조 방법 및 그 열분해 방법
JP4857540B2 (ja) 成型炭の製造方法およびコークスの製造方法
JP4857541B2 (ja) 固形バインダーおよび固形バインダーを用いた成型炭とコークスの製造方法
JP4990936B2 (ja) 廃プラスチックの熱分解方法
JP5879222B2 (ja) 副生炭成形物の製造方法
JP2006241442A (ja) 廃プラスチックの処理方法
JP4580259B2 (ja) 塗料廃棄物のリサイクル方法
Ishii et al. Development of a binder manufacturing process for molded coal utilizing used plastics
JP2023540691A (ja) プラスチック変換供給システム
JP3359559B2 (ja) プラスチックの処理方法および該処理方法で得られる固体燃料、鉱石用還元剤
JP2020169288A (ja) 成型炭の製造方法
JP2004010690A (ja) プラスチックを原料とする有用物質の製造方法
JP4998657B2 (ja) プラスチックの炉内への吹き込み方法
JPH10306288A (ja) 成型炭の製造方法
JP4457753B2 (ja) 廃プラスチックを用いたコークスの製造方法
JP4139194B2 (ja) コークスの製造方法
JP3290630B2 (ja) プラスチックの処理方法および該処理方法で得られる固体燃料、鉱石用還元剤
JP2008266411A (ja) 廃棄プラスチックを用いた高炉用コークスの製造方法
JP3311291B2 (ja) プラスチックの処理設備

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060921

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110322

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110719

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4857541

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250