JP4856123B2 - シリンダ錠及び鍵 - Google Patents

シリンダ錠及び鍵 Download PDF

Info

Publication number
JP4856123B2
JP4856123B2 JP2008162990A JP2008162990A JP4856123B2 JP 4856123 B2 JP4856123 B2 JP 4856123B2 JP 2008162990 A JP2008162990 A JP 2008162990A JP 2008162990 A JP2008162990 A JP 2008162990A JP 4856123 B2 JP4856123 B2 JP 4856123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
key
tumbler
keyhole
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008162990A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010001697A (ja
Inventor
晃一 山中
Original Assignee
晃一 山中
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 晃一 山中 filed Critical 晃一 山中
Priority to JP2008162990A priority Critical patent/JP4856123B2/ja
Publication of JP2010001697A publication Critical patent/JP2010001697A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4856123B2 publication Critical patent/JP4856123B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、特定形状の鍵穴を有するシリンダ錠及び鍵に関し、詳細にはピッキングや鍵穴へのいたずらによる故障などを抑制するシリンダ錠及び鍵に関するものである。
近年、特殊な工具を用いることで鍵穴内のタンブラを操作して不正解錠を行うピッキングと称される犯罪や鍵穴に異物を挿入するいたずらが多発している。
シリンダ錠としては、一般的には、長短の複数のピンタンブラの付いたシリンダを用いるもの(ピンシリンダ錠)、ピンタンブラを板状にしたもの(ディスクシリンダ錠)、すり鉢状の凹部であるディンプルを表裏面の所定の位置に設けた鍵を用いるもの(ピンシリンダ錠の一種であるディンプル錠)等がある。これらの錠の解錠の仕組みは、鍵を内筒(シリンダ)の鍵穴に挿入することにより、各タンブラがシリンダのタンブラ穴に沿って所定の位置まで動き、シリンダが外筒(外周部)に対して回動するようになっている点で共通している。
ピンシリンダ錠は、周知のように、内筒(シリンダ)と外筒(外殻部)を貫通する複数のピン穴(タンブラ穴)の夫々にシリンダの中心軸方向に付勢されたタンブラピンとドライバーピンの組を収納しており、鍵穴に鍵が挿入されて鍵の溝が対応するタンブラピンの内端と係合したとき、タンブラピンとドライバーピンの接合部がシアラインとして整列するように構成したものである。
ディスクシリンダ錠はピンタンブラを板状にしたものであり、薄い板を多数並べられることから、ピンシリンダ錠よりも鍵違い数を多くすることができる。ディスクシリンダ錠のディスクタンブラは全て内筒(シリンダ)内に入っており、スプリングによって外筒(外殻部)側に突き出している。鍵穴に鍵が挿入されると鍵の溝の深さに応じてディスクタンブラが所定の位置までスライドしてシアラインとして整列するように構成したものである。
一般的なピンシリンダ錠を図4に示す。図4のピンシリンダ錠は、鍵穴52を有するシリンダ51と外筒50とを主に備えており、この鍵穴52からシリンダ51及び外筒50に連通する複数のタンブラ穴53と、このタンブラ穴53に底から順に配設されるスプリング54、ドライバーピン55及びタンブラピン56とを有している。このスプリング54によってドライバーピン55とタンブラピン56とが鍵穴52側に付勢されている。鍵57を挿入することにより、タンブラピン56が鍵57の溝と係合してシアライン58が整列し、それによって、ドライバーピン55を外殻に残して、シリンダ51がタンブラピン56と共に回動可能な状態となる。
かかるピンシリンダ錠では、上述のピッキングやいたずらの予防策として、ピンをシリンダに対して、上から又は上下方向だけではなく、さらに多数の方向から突出させる方法や、ピンの段差数を増やす方法を採用する等の種々の工夫がされており、その他に、鍵穴の幅方向の一部を被覆可能な一対の板状のシャッタを設けることによって解錠操作を困難にする機構(特開2003−155852号公報)、定位位置から左右側への両方向に回転するタンブラの構造とすることによって、鍵違い数を増やしたシリンダ機構(特開2007−9521号公報)などが提案されている。
一方、上記シリンダ錠の鍵として、常温においては変形していて鍵穴に入らず、加熱により使用可能になる形状記憶部材で作った鍵(実開平02−56271号公報)が提案されている。
これらの対策ではピッキング等の困難性は向上しているが、錠の鍵穴は入口から奥端方向への軸線が直線を構成しているため(換言すれば、鍵穴に挿入される鍵の基部から挿入端にかけての軸方向が直線であるため)、直線的な工具を鍵穴の奥まで差し込んで、タンブラを操作・変形して解錠可能であるという抜本的な不都合を有している。従って、ピッキングや鍵穴へのいたずらに対する防止性能をさらに改善した錠及び鍵の開発が望まれている。
特開2003−155852号公報 特開2007−9521号公報 実開平02−56271号公報
本発明は上述の不都合に鑑みてなされたものであり、従来技術による錠及び合鍵と比較して更にピッキング等の防止性の高い錠及び合鍵の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた発明は、
鍵穴を有するシリンダと、
このシリンダを回動可能に支持する外筒と、
鍵穴からシリンダ及び外筒に連通するタンブラ穴に摺動可能に挿通され、シリンダの回動の規制及び許容を切り替えるタンブラとを備えるシリンダ錠であって、
上記鍵穴は入口から奥端方向への軸線が円弧を構成し、且つ鍵穴の入口から奥端方向への軸線がシリンダの中心軸と交差しており、
上記シリンダの入口から奥部へ向かう方向の所定断面において、複数位置に複数のタンブラが設けられていることを特徴とするシリンダ錠である。
このようなシリンダ錠によれば、直線的な工具を鍵穴の奥まで差し込んでも、タンブラを操作・変形することは非常に困難であり、ピッキングや鍵穴へのいたずらによる故障が防止され、防犯性が著しく改善される。具体的には、ピッキングのためには工具を鍵穴の奥部に存在するタンブラを所定の位置まで移動させることが必要であるところ、当該シリンダ錠では直線的な工具を鍵穴の奥にまで挿入することができない。
上記タンブラはピンタンブラ又はディスクタンブラであってよい。いずれのタンブラも一般的にはタンブラ穴にスプリングを介して設置されている。本発明のシリンダ錠においていずれのタンブラを用いた場合であっても、鍵穴の入口から奥端方向への軸線が円弧を構成していることによって、ピッキングや鍵穴へのいたずらに対する防犯性の改善効果が得られる。
上記鍵穴の入口から奥端方向への軸線は、シリンダの中心軸と交差している。鍵穴の入口から奥端方向への軸線とシリンダの中心軸の空間的関係をこのように設定することによって、ピッキングやいたずらの際に、直線的な工具を鍵穴の奥端部に挿入することが非常に困難になるので、ピッキングや鍵穴へのいたずらに対する防犯性が更に改善される。また、当該手段によれば、軸線を円弧とすることによるシリンダ径の増大を抑制することができる。
当該シリンダ錠は、上記タンブラを複数有している。具体的には、当該シリンダ錠は、上記シリンダの入口から奥部へ向かう方向の所定断面において、複数位置に複数のタンブラが設けられている。
そのようにシリンダの入口から奥部へ向かう方向の所定断面において、複数位置に複数のタンブラを設けることによって、複雑なタンブラのパターンに対応した形状を有する鍵によってのみシリンダの回動が許容されるため、ピッキングやいたずらに対する防犯性がさらに高まる。
上記鍵穴は複数にすることもできる。鍵穴を複数設けた場合には、複数の鍵穴に対応した形状を有する鍵によってのみシリンダの回動が許容されるため、ピッキングやいたずらに対する防犯性がさらに高まる。すなわち、鍵穴を複数にすることによってタンブラのパターンが複雑になり、またシリンダの回動を許容する鍵の形状が複雑となり防犯性が向上する。
上記シリンダ錠のシリンダ回動許容時のタンブラと鍵穴の壁面によって形成される輪郭と整合する輪郭を有する鍵によって、シリンダ錠の回動が可能になる。上記シリンダ錠を解錠するために、シリンダ錠に整合した特異な形状の鍵を用いることが必要となる結果、ピッキングやいたずらが防止され防犯性が著しく改善される。
上記鍵の頭部の中心はシリンダの中心軸の略延長線上に位置することが好ましい。ここで鍵は上記シリンダ錠に整合した特異な形状を有している必要はあるが、鍵の頭部の中心をそのような位置にすることによって、その解錠操作が頭部を自転させる一般的な鍵の解錠操作と同じ感覚で可能となり、鍵の操作性が向上する。
錠の「外筒」とはシリンダの外殻部を意味し、シリンダが回動可能なようにシリンダの入口から奥部への方向における断面が円である内壁面を有する限り、その形状は特に限定されない。
鍵穴の入口から奥端方向へ向かう「軸線」とは、鍵穴の入口から奥端へ向かう方向における鍵穴断面の中心線が構成する軸線を意味する。
シリンダの回動の「規制」及び「許容」とは、それぞれ、外筒に対してシリンダの回動が不可能とされている状態と、回動が可能とされている状態を意味する。シリンダ錠においては、鍵が鍵穴に挿入・係合され、タンブラのシアラインが所定の位置に整列することによって外筒に対するシリンダの回動が許容される。
鍵穴の入口から奥端方向への軸線がシリンダの中心軸と「交差」しているとは、当該軸線の円弧(後述する図1におけるX)が、入口からシリンダ外側の一方側に延び、そして途中でその反対側に湾曲し、先端側でシリンダの中心軸(後述する図1におけるY)と交わっている状態を意味する。
鍵の「頭部」とは、鍵が鍵穴に挿入・係合された状態において鍵穴から突出している部分であって、施錠・解錠操作時に操作者が把持する箇所を意味する。
以上説明したように、本発明のシリンダ錠により、直線的な工具等を鍵穴の奥まで差し込んでも、タンブラを操作・変形することは非常に困難であり、ピッキングやいたずらによる故障が防止され、防犯性が著しく改善される。
以下、適宜図面を参照しつつ本発明の実施の形態を詳説する。図1は、本発明の一実施形態に係る鍵錠機構(シリンダ錠及び鍵)を示す模式的断面図、図2は、図1の鍵錠機構とは異なる形態に係る鍵錠機構を示す模式的断面図、図3は、図1及び図2の鍵錠機構とは異なる形態に係る鍵錠機構を示す模式的断面図である。
図1の鍵錠機構は、外筒1、シリンダ2、鍵穴3、タンブラ穴4、スプリング5、ドライバピン6、タンブラピン7及び鍵8を主に備えている。
外筒1は、シリンダ2が回動可能なようにシリンダ2の入口から奥部への方向における断面が円である内壁面を有する。
シリンダ2は外筒1の内壁面に近接して円周方向に回動可能に配設されている。シリンダ2の断面形状は、円以外の形状であった場合には外筒1に対する回動が不可能になるため円である必要がある。シリンダ2の断面の半径は、錠の用途次第で適宜選択され、通常0.7センチメートル以上5センチメートル以下とすることができる。
シリンダ2は、鍵を挿入するための鍵穴3、及び、鍵穴3からシリンダ2及び外筒1に連通するように構成されたタンブラ穴4を有している。
鍵穴3は入口から奥端方向への軸線が円弧を構成している。鍵穴3をそのような円弧形状とすることによって、直線的な工具を鍵穴の奥まで差し込んでも、タンブラを操作・変形することは非常に困難となり、ピッキングや鍵穴へのいたずらによる故障が効果的に防止される。
鍵穴3の入口から奥端方向への軸線が構成する円弧は、鍵が挿入可能であるように一定曲率を有する円の一部を形成している必要がある。鍵穴3の入口から奥端方向への軸線が構成する円弧が有する曲率半径については特に制限はないが、鍵の挿入容易性及びピッキング防止性向上の観点から、好ましくは2センチメートル以上10センチメートル以下、特に好ましくは3センチメートル以上5センチメートル以下とすることができる。曲率半径が2センチメートルを下回ると、鍵の挿入が困難となる。また、曲率半径が10センチを上回るとピッキング防止性の高い錠を製造することが困難となる。
また、図示しているように、鍵穴3の入口から奥端方向への軸線X(円弧を形成)がシリンダの中心軸Yと「交差」していることが好ましい。このようなXとYの関係によって、ピッキングやいたずらの際に直線的な工具を鍵穴の奥端部に挿入することが非常に困難になり、ピッキングや鍵穴へのいたずらに対する防犯性が更に改善される。
鍵穴3の入口から奥端へ向かう軸線の最大長さは、その軸線が構成する円の外周の半分以下であれば特に限定されない。軸線が長さがその軸線が構成する円の外周の半分を超えている場合は鍵の鍵穴への挿入・係合が困難になる。
鍵穴3の断面形状は、鍵が挿通可能である限りは特に限定されない。例えば、鍵穴の断面形状は、鍵の断面形状に整合させて矩形、円形等にすることができる。また、その断面形状の少なくとも一部を丸形彫刻刀のように曲線に形成してもよい。このような鍵穴の断面形状の変形をタンブラパターンの複雑化と組み合わせることによって、ピッキングに対する防止性をさらに改善することができる。
タンブラ穴4は筒状の穴であり、鍵穴3からシリンダ2及び外筒1に連通するように構成されている。また、複数のタンブラ穴4が設けられており(図中4本を例示)、鍵穴3の一方側(円弧の内側)に一列に配列されている。このタンブラ穴4には、底側から順にスプリング5、ドライバピン6及びタンブラピン7が配設されている。
ドライバピン6及びタンブラピン7からなるタンブラは単数であっても複数であってもよいが、図示(4本を例示)するように、ピッキング防止の観点から複数であることが好ましい。タンブラの数は3つ以上であることが更に好ましく、5つ以上であることが特に好ましい。タンブラの数に加えて、タンブラの長さ及び間隔パターンを複雑化することによって、ピッキング防止性のさらなる向上が期待される。シリンダ錠のタンブラの長さは通常3ミリメートル以上3センチメートル以下とすることができる。タンブラ穴4の形状は、タンブラが鍵の未挿入時あるいは挿入係合時において格納されうる形状である限り、特に限定されない。
ドライバピン6及びタンブラピン7からなるタンブラの各々は、シリンダ回動許容時において鍵8の各溝部と係合可能な形状を有している必要がある。また、鍵穴3の入口から奥端方向への軸線が円弧を構成しているため、各タンブラの鍵係合部の形状は鍵の鍵穴への挿入容易性及び抜取容易性に鑑みて決定することが好ましい。例えば、各タンブラの鍵係合部の形状は鍵の各溝部の形状と係合可能であると共に、鍵の鍵穴への挿入及び抜取時において、小さい抵抗で動作可能であることが好ましい。
ドライバピン6及びタンブラピン7からなるタンブラは、スプリング5により鍵穴3に向かって付勢されているが、常時はタンブラの先端部が鍵穴3に突出している。鍵8を鍵穴3の軸線が構成する円弧の入口から奥端方向に向かって挿入することによって、鍵8の輪郭と、タンブラ(タンブラピン7)と鍵穴3の壁面によって形成される輪郭とが整合する。この際、ドライバピン6とタンブラピン7の境界が所定の位置であるシアライン9に整列することによって、外筒1に対してシリンダ2がドライバピン6と共に回動可能になる。本実施形態ではピンタンブラを用いた例を示しているが、タンブラを板状にしたディスクタンブラを用いた場合も同様の原理によって、外筒に対してシリンダの回動が許容・規制される。
鍵8は、シリンダ回動許容時のタンブラと鍵穴の壁面によって形成される輪郭と整合する輪郭を有する鍵である限り、その形状、材質は特に限定されない。鍵穴3の入口から奥端方向への軸線が円弧を構成していることから、各タンブラと係合する鍵8の各溝部の形状は、鍵8の鍵穴3への挿入容易性及び抜取容易性に鑑みて決定することが好ましい。例えば、鍵8の各溝部の形状は、各タンブラの鍵係合部の形状と係合可能であると共に、鍵8の鍵穴3への挿入及び抜取時において小さい抵抗で動作可能であることが好ましい。
図示するように、鍵の頭部の中心がシリンダの中心軸の略延長線上に位置することは好ましい。鍵の頭部の位置をそのように設定することによって、その解錠操作が一般的な鍵の解錠操作と同じ感覚で可能となり鍵の操作性が向上する。
シリンダ錠の各部材及び鍵の材料は各種金属や樹脂を用いることが可能であるが特に限定されない。防犯性の強化、強度の観点からは硬質金属などが好ましい。例えば、シリンダ錠の各部材及び鍵の材料として、ステンレス鋼、焼入鋼、チタン合金、セラミックス等の硬質耐熱性材料を用いることができる。シリンダ錠及び鍵の各部材の成形方法は、特に限定されず、射出成形、押出成形、プレス成形、切削等の公知の方法を用いることができる。
シリンダ錠及び鍵は、使用者の好みによって、また防犯上の観点から、塗料などによって任意の色に着色してもよい。
本実施形態の鍵錠機構によれば、直線的な工具を鍵穴の奥まで差し込んでも、タンブラを操作・変形することは非常に困難であるから、ピッキングやいたずらによる故障が防止され、防犯性が著しく改善される。また、このような鍵錠機構の解錠のために(シリンダ回動を許容状態とするために)特異な形状を有する鍵が必要となり、それによって防犯性が顕著に向上する。
図2の鍵錠機構は、シリンダ2の入口から奥部へ向かう方向の所定断面において、ドライバピン6及びタンブラピン7からなるタンブラが、紙面の上下2列にそれぞれ4本ずつ設けられている。それ以外の構成は図1の鍵錠機構と同じであるから、その鍵錠機構の各部材については同じ番号を付して説明を省略する。
図2に示すようにタンブラをシリンダ断面における複数位置に設けた場合には、それらタンブラの複雑なパターンに対応した形状を有する鍵によって解錠することが必要になるため、ピッキング防止性がさらに高まる。
図3の鍵錠機構は、鍵穴3が2つ設けられており、鍵穴3のそれぞれに対応して紙面の上から1列のタンブラ(ドライバピン6及びタンブラピン7)4本と、紙面の下から1列のタンブラ4本が配設されている。鍵8は2つの鍵穴3に対応して二股となっており、2列のタンブラと係合可能な鍵穴を有する。それ以外の構成は図1の鍵錠機構と同じであるから、その鍵錠機構の各部材については同じ番号を付して説明を省略する。
図3に示すようにシリンダ錠に鍵穴を複数設けた場合には、複数の鍵穴に対応した形状を有する鍵によってシリンダの回動が許容されるため、ピッキングやいたずらに対する防犯性がさらに高まる。すなわち、鍵穴を複数にすることによってタンブラのパターンが複雑になり、またシリンダの回動を許容する鍵の形状が複雑となり防犯性が向上する。
なお、上述の各実施形態ではピンタンブラを用いた鍵錠機構の具体例を説明したが、本発明のシリンダ錠及び鍵の各部材の数及び形状はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、ディスクタンブラを用いた場合においても、ピンタンブラを用いた鍵錠機構と同様に、鍵穴の軸線が円弧を構成していることにより、ピッキングやいたずらによる故障が防止され、防犯性が著しく改善されるという効果を奏する。
本発明の錠及び鍵は、例えば、公知の他のシリンダ錠及び鍵、鍵保管庫、キー情報読み取り装置等の他の防犯強化方法と組み合わせることができる。このような組み合わせによって更に防犯性が改善される。
本発明の錠及び鍵は、車、オートバイ、家具、家の扉、貯金箱等の防犯が要求が要求されるあらゆる用途で使用されうる。それらのいずれの用途においても、本発明の錠及び鍵によって、ピッキングやいたずらによる故障が防止され、防犯性が著しく改善される。
本発明の一実施形態に係る鍵錠機構(シリンダ錠及び鍵)を示す模式的断面である。 図1の鍵錠機構とは異なる形態に係る鍵錠機構を示す模式的断面図である。 図1及び図2の鍵錠機構とは異なる形態に係る鍵錠機構を示す模式的断面である。 従来技術に係る鍵錠機構を示す模式的断面図である。
符号の説明
1 外筒
2 シリンダ
3 鍵穴
4 タンブラ穴
5 スプリング
6 ドライバピン
7 タンブラピン
8 鍵
9 シアライン
X 鍵穴の入口から奥端方向への軸線
Y シリンダの中心軸

Claims (5)

  1. 鍵穴を有するシリンダと、
    このシリンダを回動可能に支持する外筒と、
    鍵穴からシリンダ及び外筒に連通するタンブラ穴に摺動可能に挿通され、シリンダの回動の規制及び許容を切り替えるタンブラとを備えるシリンダ錠であって、
    上記鍵穴は入口から奥端方向への軸線が円弧を構成し、且つ鍵穴の入口から奥端方向への軸線がシリンダの中心軸と交差しており、
    上記シリンダの入口から奥部へ向かう方向の所定断面において、複数位置に複数のタンブラが設けられていることを特徴とするシリンダ錠。
  2. 上記タンブラが、ピンタンブラ又はディスクタンブラである請求項1に記載のシリンダ錠。
  3. 複数の上記鍵穴を有している請求項1又は請求項2に記載のシリンダ錠。
  4. 請求項1、請求項2又は請求項3に記載のシリンダ錠を解錠するための鍵であって、シリンダ回動許容時のタンブラと鍵穴の壁面によって形成される輪郭と整合する輪郭を有する鍵。
  5. 上記鍵の頭部の中心がシリンダの中心軸の略延長線上に位置する請求項に記載の鍵。
JP2008162990A 2008-06-23 2008-06-23 シリンダ錠及び鍵 Expired - Fee Related JP4856123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008162990A JP4856123B2 (ja) 2008-06-23 2008-06-23 シリンダ錠及び鍵

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008162990A JP4856123B2 (ja) 2008-06-23 2008-06-23 シリンダ錠及び鍵

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010001697A JP2010001697A (ja) 2010-01-07
JP4856123B2 true JP4856123B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=41583626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008162990A Expired - Fee Related JP4856123B2 (ja) 2008-06-23 2008-06-23 シリンダ錠及び鍵

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4856123B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103397820A (zh) * 2013-08-16 2013-11-20 陈小仁 一种隐藏式防盗锁芯和开启钥匙

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102605997B (zh) * 2012-04-05 2013-12-18 李若霖 双体链节软钥匙锁具
CN115162844B (zh) * 2022-07-08 2023-09-29 国网安徽省电力有限公司铜陵市义安区供电公司 一种无弹子无叶片机械锁

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53110391A (en) * 1977-03-08 1978-09-27 Sanyo Electric Co Ltd Manufacture of multi-layer wiring for semiconductor device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103397820A (zh) * 2013-08-16 2013-11-20 陈小仁 一种隐藏式防盗锁芯和开启钥匙
CN103397820B (zh) * 2013-08-16 2015-07-08 陈小仁 一种隐藏式防盗锁芯和开启钥匙

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010001697A (ja) 2010-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2681671C (en) Hierarchical cylinder lock system
US6945082B2 (en) Key blank, key and master keying system
JP5511271B2 (ja) ロックシリンダおよび手荷物用ロック
US9587415B2 (en) Sidebit operated interchangeable core control lug
EP2360333B1 (en) Improved lock cylinder & key therefor
US10808421B2 (en) Lockdown cylinder locks
JP2009541616A (ja) キー及びディスク・タンブラ型シリンダ錠
JP4856123B2 (ja) シリンダ錠及び鍵
SK284385B6 (sk) Plochý kľúč do valcového zámku
JP2019526725A (ja) 円筒形プラグを備えた錠を制御する鍵、およびこの鍵を認証する錠
US8485006B2 (en) Disc tumbler cylinder lock and key combination
US20190106905A1 (en) Cylinder lock core for a cylinder lock unit
JP5177588B2 (ja) プレートタンブラーを備える盗難防止ロック
NZ206292A (en) Cylinder lock assembly:individual locking pins arranged in one or more rows engage adjacent row of tumbler pins transverse to longitudinal axis of tumbler pins
CZ2010843A3 (cs) Válcový zámek s otocným klícem
EP3103944B1 (en) Key with a pivoting element and a lock
EP3144453B1 (en) Key and key cylinder
JP5563358B2 (ja) 可変式シリンダー錠
JP3856780B2 (ja) 可変コード型シリンダ錠
JPH0319347B2 (ja)
JP3905715B2 (ja) 板タンブラ錠
JP2023081499A (ja) シリンダ錠及びドア
JP4861045B2 (ja) シリンダ錠
JP7048070B2 (ja) シリンダー錠およびその内筒
JP4389094B2 (ja) ピンタンブラー錠

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091130

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110610

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20110610

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20110708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111027

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees