JP4855904B2 - 組み立て方法及び組み立て装置 - Google Patents

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Description

本発明は、微細部品の組み立て方法及び組み立て装置に関し、詳しくは基準ピンに対して2つの微細部品にそれぞれ穿設された基準孔を挿入することにより各部品を高精度に位置合わせするピンアライメント技術に関する。
一般的に、1本の基準ピンに対して2つの部品に設けられた基準孔をそれぞれ挿入することにより各部品を位置合わせする際に、例えばピンと孔との径差が50μmであれば第1の部品とピンとの中心位置ずれ量及び第2の部品とピンとの中心位置ずれ量は最大で±25μmずつとなり、第1の部品と第2の部品との中心位置ずれ量は最大で±50μmとなる。
このような位置ずれ量を低減して駆動モジュールと流路プレートとの位置合わせを正確に行うため、予め支持板と呼ばれるマスタを用いて駆動モジュールの位置合わせを行った後、支持板を取り外して実際の接合部品である流路プレートに差し替えて駆動モジュールを接合する技術が、例えば「特許文献1」に開示されている。また、テーブルに傾斜して穿設した複数の通気孔より圧力気体を供給して部品を浮上させ、位置決め部材に当接させて位置決めを行う技術が、例えば「特許文献2」に開示されている。
特開2001−315345号公報 特開平2−308127号公報
「特許文献1」に開示された技術によれば、支持板に対して駆動モジュールの位置を合わせることにより駆動モジュール側の第1の部品であるピンと孔との径差により生じる位置ずれは解消されるが、第2の部品である流路プレートを支持板と差し替えてピンと孔とで位置決めすることに変わりはなく、上述したように第2の部品における位置ずれは残ることとなり、駆動モジュールと流路プレートとの位置ずれは解消されない。この技術のようにピンと孔とによる位置合わせ方法では組み立て作業上ピンと孔とに径差(クリアランス)を設けることが必須であり、この径差が位置ずれの最大要因となっている。「特許文献2」に開示された技術では、部品の位置決め部材と当接する複数の外形寸法に高い加工精度が要求されるため、部品製造コストが高騰してしまうという問題点がある。
本発明は上述の問題点を解決し、ピンと孔との径差に依存しない高精度組み立て方法を提供すると共に、コストを低減することが可能な高精度組み立て装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、相対的に位置合わせを行う一対の部品に共通する位置合わせ用の基準孔をそれぞれ形成し、前記各基準孔に基準ピンを挿入して前記各部品同士の相対位置を位置合わせして組み立てを行う組み立て方法において、前記各部品を載置する載置台及び該載置台と対向配置された前記基準ピンを有する上板とを用い、前記載置台上に載置された前記部品の前記基準孔を介して前記基準ピンに向けて加圧流体を噴出させ、前記基準ピンの軸芯に対して前記基準孔の中心を位置合わせする工程を含むことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の組み立て方法において、さらに前記載置台は載置された前記部品を水平方向に移動させる水平移動手段を有すると共に、前記上板は前記部品を吸着保持する吸着保持手段を有し、第1の部品の基準孔が前記基準ピンと概略対向すべく第1の部品を前記載置台上に載置する工程と、前記載置台と前記上板とを上下方向に相対移動させて前記基準ピンを第1の部品の基準孔に導入させる工程と、第1の部品の基準孔を介して前記基準ピンに向けて加圧流体を噴出させて前記基準ピンの軸芯に対して第1の部品の基準孔の中心を位置合わせする工程と、前記載置台と前記上板とを上下方向にさらに相対移動させて前記載置台と前記上板とにより第1の部品を挟持すると共に前記基準ピンを第1の部品の基準孔に嵌入させる工程と、前記上板により第1の部品を吸着保持する工程と、第2の部品の基準孔が前記基準ピンと概略対向すべく第2の部品を前記載置台上に載置する工程と、前記載置台と前記上板とを上下方向に相対移動させて前記基準ピンを第2の部品の基準孔に導入させる工程と、第2の部品の基準孔を介して前記基準ピンに向けて加圧流体を噴出させて前記基準ピンの軸芯に対して第2の部品の基準孔の中心を位置合わせする工程と、前記載置台と前記上板とを上下方向にさらに相対移動させて前記載置台と前記上板とにより第1の部品及び第2の部品を挟持すると共に前記基準ピンを第2の部品の基準孔に嵌入させる工程とを含むことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の組み立て方法において、さらに前記水平移動手段は前記載置台から噴射された流体の噴射圧によって前記部品を前記載置台上より浮上させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の組み立て方法において、さらに前記基準ピンはその形状がほぼ円錐形状であり、前記基準ピンの先端部のみを前記基準孔に挿入することにより前記基準ピンが前記基準孔に導入されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の組み立て方法において、さらに前記載置台上に載置された前記部品の前記基準孔を介して前記基準ピンに向けて加圧流体を噴出させることにより、前記基準ピンの軸芯と前記基準孔の中心とのずれにより生じる隙間を前記加圧流体が通過する際に、前記加圧流体に発生する圧力分布差によって前記基準ピンに対して前記基準孔を求心させることで、前記基準ピンの軸芯に対する前記基準孔の中心の位置合わせが行われることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の組み立て方法により製造される液滴吐出ヘッドの製造方法であって、前記部品が、液滴を吐出する複数のノズルを有するノズル基板、前記各ノズルが連通する複数の液室を有する流路板、前記液室に駆動エネルギを伝達する振動板の何れかを含むことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、基準孔が形成された部品を載置する載置台と、前記載置台と対向配置され前記基準孔に嵌合する基準ピンを有する上板とを有し、前記基準孔に前記基準ピンを挿入して前記部品同士の相対位置を位置合わせして組み立てを行う組み立て装置において、前記載置台は前記基準ピンと対向する位置に流体吹き出し口を有し、前記載置台上に載置された前記部品の前記基準孔を介して前記流体吹き出し口より加圧流体を噴出させて前記基準ピンの軸芯に対して前記基準孔の中心を位置合わせする調芯手段を有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の組み立て装置において、さらに前記載置台上に載置された前記部品を水平方向に移動させる水平移動手段と、前記上板に前記部品を吸着保持させる吸着保持手段と、前記載置台と前記上板とを上下方向に相対移動させる上下動手段とを有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の組み立て装置において、さらに前記水平移動手段は前記載置台上に形成された複数の空気吹き出し孔と前記各空気吹き出し孔に接続された空圧発生手段とを有し、前記水平移動手段は前記各空気吹き出し口より圧力空気を噴出させて前記載置台上に載置された前記部品を浮上させることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8または9記載の組み立て装置において、さらに前記基準ピンはその形状がほぼ円錐形状であり、前記上下動手段により前記載置台と前記上板とを上下方向に相対移動させ前記基準ピンの先端部のみを前記基準孔に挿入することによって前記基準ピンが前記基準孔に導入されることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項7ないし10の何れか1つに記載の組み立て方法において、さらに前記調芯手段は前記載置台上に載置された前記部品の前記基準孔を介して前記流体吹き出し口から前記基準ピンに向けて加圧流体を噴出させることにより、前記基準ピンの軸芯と前記基準孔の中心とのずれにより生じる隙間を前記加圧流体が通過する際に、前記加圧流体に発生する圧力分布差によって前記基準ピンに対して前記基準孔を求心させることで、前記基準ピンの軸芯に対する前記基準孔の中心の位置合わせを行うことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項7ないし11の何れか1つに記載の組み立て装置において、さらに前記部品として、液滴を吐出する複数のノズルを有するノズル基板、前記各ノズルが連通する複数の液室を有する流路板、前記液室に駆動エネルギを伝達する振動板の何れかが用いられることを特徴とする。
本発明によれば、基準ピンと各部品に形成された基準孔との径差に依存しない高精度な位置合わせを行うことにより簡易なピンアライメント方式を用いた高精度な組み立て方法及び組み立て装置を提供することができ、製品の歩留まりを向上することができると共に製造コストを低減することができる。
図1は、本発明の一実施形態における組み立て方法及び組み立て装置を用いて製造可能な液滴吐出ヘッドとしてのインクジェット記録ヘッドを示している。インク流路から吐出口にかけての形状が直線的であるエッジシュータ方式のインクジェット記録ヘッド100は、吐出エネルギ発生体107(これに吐出信号を印加する電極及び必要に応じて設けられる保護層等は図示を省略)を有する基板101に、流路104の側壁及びオリフィス105を構成する壁材102、及び流路104の覆いを構成する天板103を積層した構成を有している。このインクジェット記録ヘッド100においては、インクが蓄えられている図示しない液室から流路104にインクが充填された状態で、図示しない電極を介して記録信号を吐出エネルギ発生体107に印加すると、吐出エネルギ発生体107から発生した吐出エネルギが流路104内のインクに対して吐出エネルギ発生体107の上方(吐出エネルギ作用部)で作用し、その結果インクがオリフィス105から液滴として吐出される。吐出されたインク滴はオリフィス105の前方に送り込まれた記録紙等の被記録材に付着する。
図2は、本発明の一実施形態における組み立て方法及び組み立て装置を用いて製造可能な液滴吐出ヘッドとしてのインクジェット記録ヘッドを示している。インク流路の向きと吐出口の向きとが異なるサイドシュータ方式のインクジェット記録ヘッド110は、天板103にオリフィス105を設け、図中に一点鎖線で示すように流路104内の吐出エネルギ作用部へのインクの流れ方向とオリフィス105の開口中心軸とが直角をなした構成を有している。このような構成とすることにより、吐出エネルギ発生体107からのエネルギをより効率よくインク滴の形状とその飛行の運動エネルギとに変換することができ、またインクの供給によるメニスカスの復帰も速いという構造上の利点を有している。これは、吐出エネルギ発生体107として発熱素子を用いた場合には特に効果的である。また、エッジシュータ方式において問題となる、気泡が消滅する際の衝撃により吐出エネルギ発生体107が徐々に破壊されるいわゆるキャビテーション現象を回避することができるという利点がある。つまり、サイドシュータ方式では成長した気泡がオリフィス105に到達すれば気泡が大気に通じることとなり、温度低下による気泡の収縮が発生せず、インクジェット記録ヘッドの寿命が長くなるという長所を有している。
上述したエッジシュータ方式のインクジェット記録ヘッドを採用することにより、各部分の精度よい微細化やオリフィスのマルチ化、あるいは記録ヘッドの小型化が極めて容易となり、量産性に富んだインクジェット記録ヘッドの製造が可能となる。また、サイドシュータ方式のインクジェット記録ヘッドを採用することにより、エネルギをより効率よくインク滴の形成とその飛行の運動エネルギへと変換することができ、またインクの供給によるメニスカスの復帰も速いという構造上の利点を得ることができる。この作用効果は、吐出エネルギ発生体として発熱素子を用いた場合には特に効果的となる。
図3ないし図5は、本発明の一実施形態における組み立て方法及び組み立て装置を用いて製造可能なPZT方式印字ヘッドの概略構成を示している。図3に示すように液滴吐出ヘッドとしてのPTZ方式印字ヘッド501は、駆動ユニット503、駆動ユニット503に接合した液室ユニット502を有している。
駆動ユニット503は、基板515上に複数の圧電素子駆動部514a及び支柱部514bを交互に配設して構成され、これら圧電素子駆動部514a及び支柱部514bは所定の間隔をおいて基板515に接合している。
液室ユニット502は、インク滴を吐出する複数のノズル540を有する図4に示すノズル板511と、ノズル540に対応した液室530が形成された図5に示す流路板512と、液室530に対応し、かつ駆動ユニット503の圧電素子駆動部514aの振動を液室530に伝える振動板513から構成されている。液室ユニット502を構成するノズル板511、流路板512、振動板513は、流路板512の表裏両面に塗布された接着剤516によって高精度で接着接合されており、液室ユニット502には図示しないインク供給機構によって液室530に対してインクが供給される。
駆動ユニット503の各圧電素子駆動部514a及び各支柱部514bの上面には接着剤516が塗布され、駆動ユニット503と液室ユニット502とは接着剤516によって高精度で接着接合される。この構成により、圧電素子を選択的に駆動することにより、液室ユニット502のノズル540からインク滴が吐出される。ノズル板511及び流路板512には、相対的に位置合わせを行うための位置合わせ用の貫通基準孔521,522が、それぞれ2個ずつ形成されている。
ここで、上述したノズル板511と流路板512とを位置合わせする際に用いられる本発明の組み立て装置について説明する。図6は、本発明の組み立て装置を示しており、組み立て装置40は、位置合わせを行う部品としてのノズル板511及び流路板512を載置する載置台6、載置台6に対向配置された上板1を有している。上板1は、リニアガイドあるいは1軸ロボット等の図示しない直線駆動機器に接続されており、載置台6に対して高精度で上下動可能に構成されている。この図示しない直線駆動機器により上下動手段が構成されている。
上板1には、ノズル板511及び流路板512が接触する面の全面にわたって複数の吸着孔3が穿設されており、各吸着孔3は図示しない真空切換弁を介して図示しない真空発生器に接続されている。また上板1の、ノズル板511及び流路板512にそれぞれ形成された基準孔521,522と対応する位置には、各基準孔521,522に嵌合可能な基準ピン2a,2bが植設されている。各基準ピン2a,2bは、各基準孔521,522に対して所定のクリアランスで嵌合する植設部近傍に設けられた平行嵌合部と、この平行嵌合部から先端方向に向けてほぼ円錐形状に形成された導入部とを有している。
載置台6の、ノズル板511及び流路板512が載置される面の各基準ピン2a,2bと対応する位置には、流体吹き出し口8a,8bが形成されている。各流体吹き出し口8a,8bは載置台6の内部において互いに連通されており、各流体吹き出し口8a,8bには図7に示すように切換弁20a及び圧力制御弁21aを介して空圧発生手段としての圧力空気供給源22が接続されている。また載置台6には、ノズル板511及び流路板512が載置される面の全面にわたって複数の空気吹き出し孔7が穿設されており、各空気吹き出し孔7には図7に示すように切換弁20b及び圧力制御弁21bを介して圧力空気供給源22が接続されている。
次に、上述した組み立て装置40を用いた本発明の組み立て方法について説明する。先ず、図6に示すように、各基準孔521が各流体吹き出し口8a,8bにほぼ一致する態様で図示しない案内治具等を用いてノズル板511を載置台6上に載置する。次に図示しない直線駆動機器を作動させて上板1を下降させ、図7に示すように各基準ピン2a,2bの導入部のみを各基準孔521に挿入する。次に、図示しない制御回路により切換弁20bを作動させ、圧力空気供給源22から供給され圧力制御弁21bによって所定の圧力に調整された圧力空気を矢印31で示す方向に流動させる。これにより圧力空気供給源22から供給された空気は、所定の圧力で各空気吹き出し孔7から噴出する。ノズル板511は、下方からの圧力空気の噴出により載置台6の上面より浮上し、矢印30で示すように載置台6の水平面内において移動自在な状態となる。上述した各空気吹き出し孔7、切換弁20b、圧力制御弁21b、圧力空気供給源22によって水平移動手段4が構成される。このとき、各基準ピン2a,2bの導入部のみが各基準孔521に挿入されている状態であるため、ノズル板511は載置台6上より逸脱することなく各基準ピン2a,2bの導入部径と各基準孔521直径との径差分の自由度にその移動が制限されている。
次に、図示しない制御回路により切換弁20aを作動させ、圧力空気供給源22から供給され圧力制御弁21aによって所定の圧力に調整された圧力空気を図8に矢印32で示す方向に流動させる。これにより圧力空気供給源22から供給された空気が所定の圧力で各流体吹き出し口8a,8bから噴出し、この噴出した空気によって各基準ピン2a,2bの軸芯に対して各基準孔521の中心を位置合わせする調芯工程が行われる。この調芯工程を、図9を用いて説明する。
図9において、基準ピン2aの軸芯と基準孔412の中心との間にずれ量33存在すると、基準ピン2aと基準孔512との隙間を通過する圧力空気の流れは、隙間が大きい部分を通過する流れ32aの方が隙間が小さい部分を通過する流れ32bよりもその流量が大きくなる。また隙間が大きい部分を通過する流れ32a側は、隙間が小さい部分を通過する流れ32b側に比して流体抵抗が小さくなり流速が速くなる。このため、流れ32b側に対して流れ32a側の圧力が低下し、この圧力差によって水平方向に移動自在なノズル板511はずれ量33を少なくする方向に移動し、基準ピン2aと基準孔512とが調芯される。この調芯は1回の動作で完結するものではなく、上述の動作を複数回繰り返すことによりずれ量33が徐々に減少して調芯が行われることとなる。上述した水平移動手段4、各流体吹き出し口8a,8b、切換弁20a、圧力制御弁21aによって調芯手段5が構成される。
次に、図10に示すように、上述した調芯工程を行いながら図示しない直線駆動機器を作動させて上板1を下降させ、各基準ピン2a,2bの平行嵌合部を各基準孔521に嵌合させた後に上板1をノズル板511に当接させる。この状態で図示しない真空発生器を作動させると、ノズル板511が各吸着孔3より発生する吸着力によって上板1に吸着し、これによりノズル板511の各基準ピン2a,2bへの位置合わせが完了する。各吸着孔3、図示しない真空切換弁、図示しない真空発生器によって吸着保持手段が構成されている。
次に、吸着保持手段を作動させた状態で図示しない直線駆動機器を作動させて上板1を上昇させ、図11に示すように各基準孔522が各流体吹き出し口8a,8bにほぼ一致する態様で図示しない案内治具等を用いて流路板512を載置台6上に載置する。流路板512の上面(ノズル板511との接合面)には、図示しない接着剤塗布装置によって接着剤516が塗布されている。
次に、図示しない直線駆動機器を作動させて上板1を下降させ、図12に示すように各基準ピン2a,2bの導入部のみを各基準孔522に挿入した後、上述と同様に水平移動手段4を作動させる。これにより流路板512は載置台6の水平面内において移動自在な状態となる。このとき、各基準ピン2a,2bの導入部のみが各基準孔522に挿入されている状態であるため、流路板512は載置台6上より逸脱することなく各基準ピン2a,2bの導入部径と各基準孔522直径との径差分の自由度にその移動が制限されている。
次に調芯手段5を作動させ、上述と同様の調芯工程を行いながら図示しない直線駆動機器を作動させて上板1を下降させ、図13に示すように各基準ピン2a,2bの平行嵌合部を各基準孔522に嵌合させた後に流路板512をノズル板511に当接させる。これにより流路板512の各基準ピン2a,2bへの位置合わせが完了し、ノズル板511と流路板512とは位置合わせされた状態で接合される。
上述の構成によれば、基準ピンと各部品に形成された基準孔との径差に依存しない高精度な位置合わせを行うことにより簡易なピンアライメント方式を用いた高精度な組み立て方法及び組み立て装置を提供することができ、製品の歩留まりを向上することができると共に製造コストを低減することができる。また、この組み立て方法及び組み立て装置を高精度なインクジェットヘッドの製造に用いることにより、インク噴射曲がり不良の低減及びインク噴射量の安定化等の品質向上を図ることが可能となると共に、インクジェットヘッドの製造コストを低減することができる。
上述の実施形態では、組み立てる部品としてインクジェットヘッドを構成するノズル板511と流路板512とを用いた例を示したが、本発明が適用可能な部品はこれに限られず、例えば上述した流路板512と振動板513との組み合わせや、他の高精度な位置合わせを必要とする部品に適用可能である。流路板512と振動板513とに本発明と適用する場合には、振動板513に各基準孔521,522と同様の位置合わせ用の基準孔を設ければよい。
本発明の一実施形態における組み立て方法及び組み立て装置を用いて製造可能なインクジェット記録ヘッドの要部概略図である。 本発明の一実施形態における組み立て方法及び組み立て装置を用いて製造可能なインクジェット記録ヘッドの要部概略図である。 本発明の一実施形態における組み立て方法及び組み立て装置を用いて製造可能なPZT方式印字ヘッドの概略構成図である。 本発明の一実施形態における組み立て方法及び組み立て装置に適用可能なノズル板の概略平面図である。 本発明の一実施形態における組み立て方法及び組み立て装置に適用可能な流路板の概略平面図である。 本発明の一実施形態を採用した組み立て装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態における組み立て装置及び組み立て方法を説明する概略構成図である。 本発明の一実施形態における組み立て装置及び組み立て方法を説明する概略構成図である。 本発明の一実施形態における調芯工程を説明する概略図である。 本発明の一実施形態における組み立て方法を説明する概略構成図である。 本発明の一実施形態における組み立て方法を説明する概略構成図である。 本発明の一実施形態における組み立て方法を説明する概略構成図である。 本発明の一実施形態における組み立て方法を説明する概略構成図である。
符号の説明
1 上板
2a,2b 基準ピン
4 水平移動手段
5 調芯手段
6 載置台
7 空気吹き出し孔
8a,8b 流体吹き出し口
22 空圧発生手段(圧力空気供給源)
40 組み立て装置
511 部品(ノズル板)
512 部品(流路板)
513 部品(振動板)
521,522 基準孔

Claims (12)

  1. 相対的に位置合わせを行う一対の部品に共通する位置合わせ用の基準孔をそれぞれ形成し、前記各基準孔に基準ピンを挿入して前記各部品同士の相対位置を位置合わせして組み立てを行う組み立て方法において、
    前記各部品を載置する載置台及び該載置台と対向配置された前記基準ピンを有する上板とを用い、前記載置台上に載置された前記部品の前記基準孔を介して前記基準ピンに向けて加圧流体を噴出させ、前記基準ピンの軸芯に対して前記基準孔の中心を位置合わせする工程を含むことを特徴とする組み立て方法。
  2. 請求項1記載の組み立て方法において、
    前記載置台は載置された前記部品を水平方向に移動させる水平移動手段を有すると共に、前記上板は前記部品を吸着保持する吸着保持手段を有し、第1の部品の基準孔が前記基準ピンと概略対向すべく第1の部品を前記載置台上に載置する工程と、前記載置台と前記上板とを上下方向に相対移動させて前記基準ピンを第1の部品の基準孔に導入させる工程と、第1の部品の基準孔を介して前記基準ピンに向けて加圧流体を噴出させて前記基準ピンの軸芯に対して第1の部品の基準孔の中心を位置合わせする工程と、前記載置台と前記上板とを上下方向にさらに相対移動させて前記載置台と前記上板とにより第1の部品を挟持すると共に前記基準ピンを第1の部品の基準孔に嵌入させる工程と、前記上板により第1の部品を吸着保持する工程と、第2の部品の基準孔が前記基準ピンと概略対向すべく第2の部品を前記載置台上に載置する工程と、前記載置台と前記上板とを上下方向に相対移動させて前記基準ピンを第2の部品の基準孔に導入させる工程と、第2の部品の基準孔を介して前記基準ピンに向けて加圧流体を噴出させて前記基準ピンの軸芯に対して第2の部品の基準孔の中心を位置合わせする工程と、前記載置台と前記上板とを上下方向にさらに相対移動させて前記載置台と前記上板とにより第1の部品及び第2の部品を挟持すると共に前記基準ピンを第2の部品の基準孔に嵌入させる工程とを含むことを特徴とする組み立て方法。
  3. 請求項2記載の組み立て方法において、
    前記水平移動手段は前記載置台から噴射された流体の噴射圧によって前記部品を前記載置台上より浮上させることを特徴とする組み立て方法。
  4. 請求項2または3記載の組み立て方法において、
    前記基準ピンはその形状がほぼ円錐形状であり、前記基準ピンの先端部のみを前記基準孔に挿入することにより前記基準ピンが前記基準孔に導入されることを特徴とする組み立て方法。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の組み立て方法において、
    前記載置台上に載置された前記部品の前記基準孔を介して前記基準ピンに向けて加圧流体を噴出させることにより、前記基準ピンの軸芯と前記基準孔の中心とのずれにより生じる隙間を前記加圧流体が通過する際に、前記加圧流体に発生する圧力分布差によって前記基準ピンに対して前記基準孔を求心させることで、前記基準ピンの軸芯に対する前記基準孔の中心の位置合わせが行われることを特徴とする組み立て方法。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の組み立て方法により製造される液滴吐出ヘッドの製造方法であって、
    前記部品が、液滴を吐出する複数のノズルを有するノズル基板、前記各ノズルが連通する複数の液室を有する流路板、前記液室に駆動エネルギを伝達する振動板の何れかを含むことを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  7. 基準孔が形成された部品を載置する載置台と、前記載置台と対向配置され前記基準孔に嵌合する基準ピンを有する上板とを有し、前記基準孔に前記基準ピンを挿入して前記部品同士の相対位置を位置合わせして組み立てを行う組み立て装置において、
    前記載置台は前記基準ピンと対向する位置に流体吹き出し口を有し、前記載置台上に載置された前記部品の前記基準孔を介して前記流体吹き出し口より加圧流体を噴出させて前記基準ピンの軸芯に対して前記基準孔の中心を位置合わせする調芯手段を有することを特徴とする組み立て装置。
  8. 請求項7記載の組み立て装置において、
    前記載置台上に載置された前記部品を水平方向に移動させる水平移動手段と、前記上板に前記部品を吸着保持させる吸着保持手段と、前記載置台と前記上板とを上下方向に相対移動させる上下動手段とを有することを特徴とする組み立て装置。
  9. 請求項8記載の組み立て装置において、
    前記水平移動手段は前記載置台上に形成された複数の空気吹き出し孔と前記各空気吹き出し孔に接続された空圧発生手段とを有し、前記水平移動手段は前記各空気吹き出し口より圧力空気を噴出させて前記載置台上に載置された前記部品を浮上させることを特徴とする組み立て装置。
  10. 請求項8または9記載の組み立て装置において、
    前記基準ピンはその形状がほぼ円錐形状であり、前記上下動手段により前記載置台と前記上板とを上下方向に相対移動させ前記基準ピンの先端部のみを前記基準孔に挿入することによって前記基準ピンが前記基準孔に導入されることを特徴とする組み立て装置。
  11. 請求項7ないし10の何れか1つに記載の組み立て方法において、
    前記調芯手段は前記載置台上に載置された前記部品の前記基準孔を介して前記流体吹き出し口から前記基準ピンに向けて加圧流体を噴出させることにより、前記基準ピンの軸芯と前記基準孔の中心とのずれにより生じる隙間を前記加圧流体が通過する際に、前記加圧流体に発生する圧力分布差によって前記基準ピンに対して前記基準孔を求心させることで、前記基準ピンの軸芯に対する前記基準孔の中心の位置合わせを行うことを特徴とする組み立て方法。
  12. 請求項7ないし11の何れか1つに記載の組み立て装置において、
    前記部品として、液滴を吐出する複数のノズルを有するノズル基板、前記各ノズルが連通する複数の液室を有する流路板、前記液室に駆動エネルギを伝達する振動板の何れかが用いられることを特徴とする組み立て装置。
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