JP4855862B2 - ペット隔離用移動部材付エレベータ - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータかごと、エレベータかごに設けられたガイド部と、ガイド部に沿って移動可能なペット隔離用移動部材とを備えるペット隔離用移動部材付エレベータに関する。
近年のペットブーム等により、住宅マンションにおいてペットの同居を認める場合が増えてきている。これに伴って、エレベータ付の多層階のマンションで、エレベータに人とペットとが同乗することが考えられる。このようなペットの同居を認めているエレベータ付マンションの場合、ペット連れの人がエレベータかごに乗ろうとした場合に、先に乗っているペット同乗者と出くわすと、ペット同士が鉢合わせする可能性がある。
このような事情から、特許文献1に記載されたペット対応型マンション用エレベータの場合、各階の乗降口周辺部にペット同乗表示ランプを設けるとともに、エレベータかごのコントロールパネルに設けたペット同乗表示用ボタンを押すことで、各階のペット同乗表示ランプを点灯させるようにし、エレベータ乗降口の周辺部にいる人にペットが同乗していることを知らせるようにしている。
特開2001−322775号公報 発明協会公開技報公技番号2002−4587号
上記の特許文献1に記載されたエレベータの場合、ペットがエレベータかごに同乗している場合に後から乗り込む人がペット同乗表示ランプを見過ごして、ペットが乗っているエレベータかごに後から同乗する可能性がある。このような場合、ペットが人と隔離されていないと、人によっては不安を感じる可能性がないとはいえない。
これに対して、非特許文献1に記載されたペット用トランク付エレベータの場合、トランク付のエレベータを利用して、トランクの内側に柵を設けるとともに、柵の一部をトランクの扉としている。そしてペットをトランクの内側で柵によって仕切られた空間に収納できるようにしている。このような非特許文献1に記載されたエレベータによれば、ペット運搬者がペットをトランクの内側に収納して、後から別の人が同乗しても別の人に不安感を与えることを防止または少なくできる。
ただし、非特許文献1に記載されたペット用トランク付エレベータをトランクが付いていないエレベータかごに採用しようとすると、トランクを新たに設ける必要があり、エレベータの構造上採用が難しくなる可能性がある。また、トランクが付いていないエレベータかごに、移動不可能なペット用檻を設けて、ペット用檻で仕切られたペット隔離用空間を設けておくことも考えられるが、この場合にはエレベータかごにペットを乗せない場合にまでペット隔離用空間が形成されてしまい、エレベータかごにおいて人が乗れる空間が狭くなる。
本発明の目的は、エレベータかごにトランクを設けることなく、ペットが同乗することにより人に不安を感じさせることをなくすことができるかまたは少なくでき、かつ、ペットが乗っていない場合に人が乗る空間を広くできるペット隔離用移動部材付エレベータを提供することを目的とする。
本発明に係るペット隔離用移動部材付エレベータは、エレベータかごと、エレベータかごを構成する奥側壁部に向かって左右両側の2個の横壁部に少なくとも一部が設けられる左右のガイド部であって、各ガイド部の横壁部に設けられる上端部が下端部よりも奥側壁部側に配置されている左右のガイド部と、エレベータかごの奥側壁部の外側部分またはエレベータかごの内側の奥側壁部の壁面に沿った部分に配置され、左右のガイド部に沿って移動可能なペット隔離用移動部材とを備え、左右のガイド部に沿ってペット隔離用移動部材を移動させることにより、エレベータかごの内側にエレベータかごの壁面とペット隔離用移動部材とで仕切られるペット収納室の形成を可能とすることを特徴とするペット隔離用移動部材付エレベータである。
また、好ましくは、ガイド部はガイドレールとし、ペット隔離用移動部材は、複数本の仕切りバーと、複数本の仕切りバーの隣り合う2本の仕切りバーの端部同士に掛け渡した連結部材とを備え、複数本の仕切りバーの端部で連結部材から外れた部分をガイドレールに沿って移動可能とする。
また、より好ましくは、ペット隔離用移動部材は、エレベータかごの奥側壁部の外側部分に配置され、左右のガイド部に沿って移動可能であり、左右のガイドレールは、エレベータかごの奥側壁部に設けられた奥側孔部の両端部を通じて、エレベータかごの外側と内側とに跨ぐように2個設け、左右のガイドレールのエレベータかご内側部分は、エレベータかごを構成する2個の横壁部の内側面に、奥側孔部の端部から乗降口側の奥側孔部よりも下側位置に連続するように設け、ペット隔離用移動部材は、複数本の水平方向の仕切りバーと、複数本の仕切りバーの隣り合う2本の仕切りバーの端部同士に掛け渡した連結部材とを備え、複数本の仕切りバーの端部の連結部材から外れた部分をガイドレールのエレベータかご内側部分に沿って引き下ろすことにより、エレベータかごの奥側にペット収納室の形成を可能とする。
また、より好ましくは、エレベータかごの壁面とガイドレールとの少なくとも一方に係止孔を設け、仕切りバーに仕切りバーの端部からの伸縮を可能に設けられたロックバーを係止孔に挿入することにより、ペット隔離用移動部材のガイドレールに沿う移動が阻止されるようにする。
また、より好ましくは、仕切りバーにシリンダ錠を設けるとともに、シリンダ錠の内筒の回転と仕切りバーの端部からのロックバーの伸縮とを連動させ、シリンダ錠に鍵をかけることによりロックバーを仕切りバーの端部から伸長させ、係止孔にロックバーを挿入する。
また、より好ましくは、各階の乗降口周辺部に設けられたペット同乗中確認装置と、係止孔にロックバーを挿入することに伴って作動するスイッチとを備え、スイッチの作動により各階のペット同乗中確認装置を点灯または表示させる。
本発明に係るペット隔離用移動部材付エレベータによれば、ペット隔離用移動部材を移動させることにより、エレベータかごの内側にエレベータかごの壁面とペット隔離用移動部材とで仕切られるペット収納室を形成するため、ペット収納室にペットを収納することにより、ペットが同乗することにより人に不安を感じさせることをなくすことができるかまたは少なくできる。しかも、上記の非特許文献1に記載されたペット用トランク付きエレベータの場合と異なり、エレベータかごにトランクを設ける必要がない。しかも、エレベータかごにペットが乗っていない場合に、ペット隔離用移動部材をエレベータかごの外側部分またはエレベータかごの内側の壁面に沿った部分に移動させることにより、人が乗る空間を広くできる。
また、ガイド部はガイドレールとし、ペット隔離用移動部材は、複数本の仕切りバーと、複数本の仕切りバーの隣り合う2本の仕切りバーの端部同士に掛け渡した連結部材とを備え、複数本の仕切りバーの端部で連結部材から外れた部分をガイドレールに沿って移動可能とする構成によれば、ペット隔離用移動部材の軽量化を図れる。
また、ガイド部はガイドレールとし、ペット隔離用移動部材は、複数本の仕切りバーと、複数本の仕切りバーの隣り合う2本の仕切りバーの端部同士に掛け渡した連結部材とを備え、複数本の仕切りバーの端部で連結部材から外れた部分をガイドレールに沿って移動可能とする構成において、エレベータかごの壁面とガイドレールとの少なくとも一方に係止孔を設け、仕切りバーに仕切りバーの端部からの伸縮を可能に設けられたロックバーを係止孔に挿入することにより、ペット隔離用移動部材のガイドレールに沿う移動が阻止される構成によれば、ペット運搬者が意図することなく、ペット隔離用移動部材がガイドレールに沿って移動することを防止できる。
また、ガイド部はガイドレールとし、ペット隔離用移動部材は、複数本の仕切りバーと、複数本の仕切りバーの隣り合う2本の仕切りバーの端部同士に掛け渡した連結部材とを備え、複数本の仕切りバーの端部で連結部材から外れた部分をガイドレールに沿って移動可能とし、エレベータかごの壁面とガイドレールとの少なくとも一方に係止孔を設け、仕切りバーに仕切りバーの端部からの伸縮を可能に設けられたロックバーを係止孔に挿入することにより、ペット隔離用移動部材のガイドレールに沿う移動が阻止される構成において、仕切りバーにシリンダ錠を設けるとともに、シリンダ錠の内筒の回転と仕切りバーの端部からのロックバーの伸縮とを連動させており、シリンダ錠に鍵をかけることによりロックバーを仕切りバーの端部から伸長させ、係止孔にロックバーを挿入する構成によれば、シリンダ錠に鍵をかけることにより、ペット隔離用移動部材のガイドレールに沿う移動を阻止できる。
また、ガイド部はガイドレールとし、ペット隔離用移動部材は、複数本の仕切りバーと、複数本の仕切りバーの隣り合う2本の仕切りバーの端部同士に掛け渡した連結部材とを備え、複数本の仕切りバーの端部で連結部材から外れた部分をガイドレールに沿って移動可能とし、エレベータかごの壁面とガイドレールとの少なくとも一方に係止孔を設け、仕切りバーに仕切りバーの端部からの伸縮を可能に設けられたロックバーを係止孔に挿入することにより、ペット隔離用移動部材のガイドレールに沿う移動が阻止される構成において、各階の乗降口周辺部に設けられたペット同乗中確認装置と、係止孔にロックバーを挿入することに伴って作動するスイッチとを備え、スイッチの作動により各階のペット同乗中確認装置を点灯または表示させる構成によれば、エレベータかごにペットが乗っていることを各階の乗降口の周辺部にいる人が確認できる。しかも、上記の特許文献1に記載されたペット対応型マンション用エレベータの場合と異なり、ペットの運搬者がペットがエレベータかごに同乗していることを知らせるために、ペット隔離用移動部材の移動とは別に、エレベータかごのコントロールパネルに設けたペット同乗表示用ボタンを押す等、コントロールパネルを操作する必要がない。
以下において、図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。図1から図6は、本発明の実施の形態のペット隔離用移動部材付エレベータを示している。図1は、エレベータかご10の内側から外側にペット隔離用移動部材である、シャッター状の移動仕切り12を退避させた状態を一部を透視して示す略斜視図であり、図2は、エレベータかご10の内側に移動仕切り12を引き下ろし、ペット収納室14にペット16を収納した状態を一部を透視して示す略斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態のペット隔離用移動部材付エレベータは、図示しない昇降路内において昇降可能なエレベータかご10と、エレベータかご10に設けたガイド部である2個のガイドレール18,20と、エレベータかご10の外側部分に配置され、ガイドレール18,20に沿って移動可能な移動仕切り12とを備える。
エレベータかご10は、奥側壁部22と2個の横壁部24,26とで三方を仕切っており、開口側(図1,2の表側)に図示しない乗降口を設けている。奥側壁部22の高さ方向中間部に、貫通した水平方向の奥側孔部28を設けている。また、エレベータかご10の下部に底板部29を設けている。
2個のガイドレール18,20のそれぞれは、図3にガイドレール18で代表して詳しく示すように、側板部30の両端部から2本の突壁部32を同方向(図3の表方向)に突出させることにより、断面形状を、矩形の一端を開口させた形状としている。そして、2個のガイドレール18,20の全体を、Uを逆にしたような形状に形成するとともに、エレベータかご10に設けた奥側孔部28の端部にガイドレール18,20の中間部を挿入し、エレベータかご10の外側と内側とを跨ぐようにエレベータかご10にガイドレール18,20を固定している。
また、ガイドレール18,20のエレベータかご10内側部分は、エレベータかご10の2個の横壁部24,26の内側面(エレベータかご10内側に向いた面)に、奥側孔部28の端部から乗降口側(図1,2の表側、図3の右側)の奥側孔部28よりも下側位置の底板部29付近に略円弧形に連続するように形成している。そして、ガイドレール18,20のエレベータかご10内側部分の下端を、エレベータかご10の底板部29上面に突き当てている。なお、ガイドレール18,20のエレベータかご10内側部分の下端を底板部29上面に突き当てず、ガイドレール18,20のエレベータかご10内側部分の下端開口を塞ぐ塞ぎ部を、ガイドレール18,20と一体に設けることもできる。
また、ガイドレール18,20のエレベータかご10外側部分は、上部にエレベータかご10の奥側壁部22から離れる方向に湾曲した湾曲部34(図3)を設けるとともに、中間部を奥側壁部22の外側面(エレベータかご10外側に向いた面で、図3の左側面)に沿わせて、下部をエレベータかご10の底板部29の下面から下方に突出させている。また、ガイドレール18,20のエレベータかご10外側部分の下端開口を塞ぐ塞ぎ部36を、ガイドレール18,20と一体に設けている。
一方、図1に示すように、エレベータかご10の外側部分に、ガイドレール18,20に沿ってエレベータかご10の外側部分と内側部分とに移動可能な移動仕切り12を設けている。移動仕切り12は、図2、図3に示すように、水平方向の円管状のロック用仕切りバー38と、複数本の水平方向の円管状の仕切りバー40と、複数本の仕切りバー38,40の両端部で、隣り合う2本の仕切りバー38,40の端部同士に掛け渡した連結部材42とを備える。連結部材42は、図4に一部を拡大して示すように、中間幹部44の両端部にリング部46を結合している。なお、中間幹部44とリング部46とを、球面状の突部と球面状の孔部等から成るユニバーサル継手(自在継手)により結合することもできる。
そして、仕切りバー38,40の端部のそれぞれに2個の固定リング48を嵌合固定するとともに、移動仕切り12の両端の2個の仕切りバー38,40を除く、仕切りバー40の端部において、2個の固定リング48(図4参照)の間のそれぞれに、2個の連結部材42のリング部46を緩く嵌合させている。仕切りバー40の同じ端部にリング部46を嵌合させた2個の連結部材42は、仕切りバー40と隣り合い、2個の連結部材42同士で別の仕切りバー38,40に、別のリング部46を緩く嵌合させている。したがって、移動仕切り12の両端の2個の仕切りバー38,40の端部において、2個の固定リング48の間のそれぞれに、1個の連結部材42のリング部46が緩く嵌合される。
また、仕切りバー38,40の端部において、固定リング48および連結部材42よりもさらに端側の部分をガイドレール18,20の突壁部32同士の間に挿入し、ガイドレール18,20により仕切りバー38,40の移動を案内している。
移動仕切り12は、図3の矢印イで示す引き出し方向への移動と、図3の矢印ロで示す退避方向への移動とを可能としている。移動仕切り12が引き出し方向に移動する場合、下端のロック用仕切りバー38が底板部29の上面、またはガイドレール18,20のエレベータかご10内側部分の端部に設けた塞ぎ部(図示せず)に突き当たることで、移動仕切り12の下方への移動が阻止される。また、移動仕切り12が退避方向に移動する場合、下端の仕切りバー40がガイドレール18,20のエレベータかご10外側部分の端部に設けた塞ぎ部36に突き当たることで、移動仕切り12の下方への移動が阻止される。
さらに、2個のガイドレール18,20の一方(図1,2,4の右方)のガイドレール18と、エレベータかご10の横壁部24とにおいて、図4に示すように、側板部30のエレベータかご10内側部分の上端部と、横壁部24のこの上端部と対向する位置とに、第1上側係止孔50と第2上側係止孔52とを設けている。また、図1に示すように、一方のガイドレール18とエレベータかご10の横壁部24とにおいて、側板部30のエレベータかご10内側部分の下端部と、横壁部24のこの下端部と対向する位置とに、第1下側係止孔54(図1)と図示しない第2下側係止孔とを設けている。
また、移動仕切り12の一端(図1の上端、図2、図3の下端)に位置するロック用仕切りバー38の内側に、図4から図6に示すように、ロックバー56を挿入支持するとともに、ロックバー56の移動仕切り12の長さ方向の変位を可能としている。ロックバー56の一端(図4の右端)は、ロック用仕切りバー38の端部から出入可能である。また、ロックバー56の中間部に板部58を設けるとともに、板部58のロック用仕切りバー38の長さ方向略中央部に対応する部分の側面に、凹部60を設けている。
一方、ロック用仕切りバー38の長さ方向略中央部に、長さ方向に対し直交する方向にシリンダ錠62を結合している。シリンダ錠62は、外筒64の内側に内筒66を設けており、図示しない対応する鍵を内筒66の内側に設けた鍵口68に入れた場合にだけ内筒66の回転を可能としている。また、ロック用仕切りバー38の中間部内側にカム部材70(図5、図6)を揺動変位可能に支持するとともに、カム部材70に固定した歯車72と、内筒66の仕切りバー38内側部分に固定した歯車74とを噛合させている。また、カム部材70の先端部に設けたカム部76と、ロックバー56に設けた凹部60とを係合させている。
この構成により、内筒66が回転すると、歯車72,74の回転に伴ってカム部材70が揺動し、カム部76と凹部60とのカム係合により、ロックバー56が仕切りバー38の一端(図1,2,4の右端)から出入する。
図1、図4に示すように、ロック用仕切りバー38が移動仕切り12の最上端に位置する場合に、ロックバー56の端部がロック用仕切りバー38の一端から伸長すると、ロックバー56の端部は第1上側係止孔50および第2上側係止孔52に挿入される。また、ロック用仕切りバー38が、図2に示すように最下端に位置する場合に、ロックバー56の端部がロック用仕切りバー38の一端から伸長すると、ロックバー56の端部は第1下側係止孔54(図1)および第2下側係止孔に挿入される。
なお、シリンダ錠62の内筒66に直接カム部材70を固定し、カム部材70のカム部76をロックバー56の凹部60に係合させることにより、内筒66に固定した歯車74とカム部材70に固定した歯車72とを省略することもできる。
また、ロック用仕切りバー38の中間部のシリンダ錠62を挟む両側2個所位置に把手78を設けている。把手78は、図5に示すように、人が手で容易に掴めるようにするための孔部80を設けている。
さらに、2個の横壁部24,26の一方(図1,2,4の右方)の横壁部24において、第1下側係止孔54(図1)および第2下側係止孔と整合する位置に、マイクロスイッチ等のスイッチ82を設けるとともに、エレベータの図示しない各階の乗降口周辺部にペット同乗中確認装置である、ペット同乗中確認点灯部(図示せず)を設けている。そして、スイッチ82の作動により各階のペット同乗中確認点灯部が点灯し、スイッチ82の非作動によりペット同乗中確認点灯部が消灯するように、スイッチ82とペット同乗中確認点灯部とを電気回路部により接続している。
また、ロックバー56の端部がロック用仕切りバー38の一端から伸長し、第1下側係止孔54および第2下側係止孔に挿入された状態で、ロックバー56の端部によりスイッチ82の押圧部が押されてスイッチ82が作動するようにしている。このように、スイッチ82の作動に連動してペット同乗中確認点灯部の点灯を可能とし、エレベータかご10にペットが乗っていることを各階の乗降口周辺部にいる人に知らせるようにしている。
このようなペット隔離用移動部材付エレベータを使用してペット運搬者がペットを同乗させる場合、まず、図1に示すように、エレベータかご10外側に移動仕切り12が退避した状態で、ペット運搬者がシリンダ錠62に対応する鍵を持って、エレベータかご10に乗り込む。次に、鍵によりシリンダ錠62を開錠して、すなわち、内筒66(図5、図6)を一方向(図6の矢印ハ方向)に回転させて、ロックバー56を図4から図6の左方に変位させ、第1上側係止孔50および第2上側係止孔52から抜き出させる。この状態で、移動仕切り12のガイドレール18,20に沿った移動が可能となる。そして、ペット運搬者が、エレベータかご10の奥部の図1で斜格子で示すペットゾーンに犬等のペット16(図2)を移動させた状態で、把手78を掴み、図2に示すように移動仕切り12を引き下ろす。
移動仕切り12を引き下ろした状態で、エレベータかご10の内側に、エレベータかご10の横壁部24,26の壁面と移動仕切り12とで仕切られるペット収納室14が形成される。また、移動仕切り12を引き下ろした状態で、鍵によりシリンダ錠62を施錠して、すなわち、内筒66(図5、図6)を他方向(図6の矢印ハと逆方向)に回転させて、ロックバー56をロック用仕切りバー38の一端から伸張させ、伸張させたロックバー56の端部を第1下側係止孔54(図1)および第2下側係止孔に挿入する。これにより、移動仕切り12のガイドレール18,20に沿った移動が阻止され、移動仕切り12が開かなくなる。
また、ロックバー56がスイッチ82の押圧部を押すことで、スイッチ82が作動して、各階の乗降口周辺部に設けたペット同乗中確認点灯部が点灯する。
このような本実施の形態のペット隔離用移動部材付エレベータによれば、移動仕切り12を移動させることにより、エレベータかご10の内側にエレベータかご10の壁面と移動仕切り12とで仕切られるペット収納室14の形成を可能とするため、ペット収納室14にペット16を収納することにより、ペット16が同乗することにより人に不安を感じさせることをなくすことができるかまたは少なくできる。しかも、上記の非特許文献1に記載されたペット用トランク付エレベータの場合と異なり、エレベータかご10にトランクを設ける必要がなく、トランクのないエレベータかご10に本実施の形態の構造を容易に採用できる。しかも、エレベータかご10にペット16が乗っていない場合に、移動仕切り12をエレベータかご10の外側部分に退避させることにより、人が乗る空間を広くできる。
また、移動仕切り12は、複数本の仕切りバー38,40と、複数本の仕切りバー38,40の隣り合う2本の仕切りバー38,40の端部同士に掛け渡した連結部材42とを備え、複数本の仕切りバー38,40の端部で連結部材42から外れた部分をガイドレール18,20に沿って移動可能とするため、移動仕切り12の軽量化を図れる。
また、ガイドレール18,20とエレベータかご10の壁面とに、第1上側係止孔50および第1下側係止孔54と第2上側係止孔52および第2上側係止孔とを設け、ロック用仕切りバー38に仕切りバー38の端部からの伸縮を可能に設けられたロックバー56を各係止孔50,54,52に挿入することにより、移動仕切り12のガイドレール18,20に沿う移動が阻止されるようにしている。このため、ペット運搬者が意図することなく、移動仕切り12がガイドレール18,20に沿って移動して開閉されることを防止できる。
また、ロック用仕切りバー38にシリンダ錠62を設けるとともに、シリンダ錠62の内筒66の回転とロック用仕切りバー38の端部からのロックバー56の伸縮とを連動させており、シリンダ錠62に鍵をかけることによりロックバー56を仕切りバー38の端部から伸長させ、各係止孔50,54,52にロックバー56を挿入するようにしている。このため、シリンダ錠62に鍵をかけることにより、移動仕切り12のガイドレール18,20に沿う移動を阻止できる。
また、各階の乗降口周辺部に設けられたペット同乗中確認点灯部と、第1下側係止孔54および第2下側係止孔にロックバー56を挿入することに伴って作動するスイッチ82とを備え、スイッチ82の作動により図示しない各階のペット同乗中確認点灯部を点灯させるようにしている。このため、各階の乗降口の周辺部にいる人がエレベータかご10にペット16が乗っていることを、ペット同乗中確認点灯部の点灯で確認できる。しかも、上記の特許文献1に記載されたペット対応型マンション用エレベータの場合と異なり、ペット16の運搬者が、ペット16がエレベータかご10に同乗していることを知らせるために、移動仕切り12の移動とは別に、エレベータかご10のコントロールパネルに設けたペット同乗表示用ボタンを押す等、コントロールパネルを操作する必要がない。このため、ペット嫌いの人や、別のペット連れの人がペット同乗中のエレベータかご10に急に出くわすことを防止できる。
なお、本実施の形態の場合、シリンダ錠62に鍵を入れて回転させることにより、ロック用仕切りバー38の端部からのロックバー56の伸縮を可能としているが、本発明はこのような構造に限定しない。例えば、内筒66(図5、図6)の端部に、ドアに設けるサムターンのような、単なる摘み部を設けて、摘み部の回転により内筒66を回転させ、カム係合部を介して、ロック用仕切りバー38の端部からのロックバー56の伸縮を可能としてもよい。
また、本実施の形態の場合、各階の乗降口周辺部に設けられたペット同乗中確認点灯部を備え、スイッチ82の作動により各階のペット同乗中確認点灯部の点灯でエレベータかご10にペット16が乗っていることを知らせるようにしている。ただし、各階の乗降口周辺部に液晶表示部等のペット同乗中確認表示部を備え、スイッチ82の作動により各階のペット同乗中確認表示部の表示でエレベータかご10にペット16が乗っていることを知らせるようにしてもよい。
さらに、エレベータかご10の内側でエレベータかご10の奥側壁部22の内面である壁面に沿った部分にペット隔離用移動部材を退避させた状態から、乗降口側に引き出し、さらに引き下ろしてペット収納室を形成することもできる。
本発明の実施の形態において、エレベータかごの内側から外側に移動仕切りを退避させた状態を、一部を透視して示す略斜視図である。 エレベータかごの内側に移動仕切りを引き下ろして、ペット収納室にペットを収納した状態を、一部を透視して示す略斜視図である。 図2のA−A断面図である。 エレベータかご外側に移動仕切りを退避させた状態での、図3のB−B断面相当図である。 ロック用仕切りバーのシリンダ錠および把手を含む部分の断面図である。 図5のC−C断面図である。
符号の説明
10 エレベータかご、12 移動仕切り、14 ペット収納室、16 ペット、18 ガイドレール、20 ガイドレール、22 奥側壁部、24 横壁部、26 横壁部、28 奥側孔部、29 底板部、30 側板部、32 突壁部、34 湾曲部、36 塞ぎ部、38 ロック用仕切りバー、40 仕切りバー、42 連結部材、44 中間幹部、46 リング部、48 固定リング、50 第1上側係止孔、52 第2上側係止孔、54 第1下側係止孔、56 ロックバー、58 板部、60 凹部、62 シリンダ錠、64 外筒、66 内筒、68 鍵口、70 カム部材、72 歯車、74 歯車、76 カム部、78 把手、80 孔部、82 スイッチ。

Claims (6)

  1. エレベータかごと、
    エレベータかごを構成する奥側壁部に向かって左右両側の2個の横壁部に少なくとも一部が設けられる左右のガイド部であって、各ガイド部の横壁部に設けられる上端部が下端部よりも奥側壁部側に配置されている左右のガイド部と、
    エレベータかごの奥側壁部の外側部分またはエレベータかごの内側の奥側壁部の壁面に沿った部分に配置され、左右のガイド部に沿って移動可能なペット隔離用移動部材とを備え、
    左右のガイド部に沿ってペット隔離用移動部材を移動させることにより、エレベータかごの内側にエレベータかごの壁面とペット隔離用移動部材とで仕切られるペット収納室の形成を可能とすることを特徴とするペット隔離用移動部材付エレベータ。
  2. 請求項1に記載のペット隔離用移動部材付エレベータにおいて、
    ガイド部はガイドレールであり、
    ペット隔離用移動部材は、複数本の仕切りバーと、複数本の仕切りバーの隣り合う2本の仕切りバーの端部同士に掛け渡した連結部材とを備え、複数本の仕切りバーの端部で連結部材から外れた部分をガイドレールに沿って移動可能とすることを特徴とするペット隔離用移動部材付エレベータ。
  3. 請求項2に記載のペット隔離用移動部材付エレベータにおいて、
    ペット隔離用移動部材は、エレベータかごの奥側壁部の外側部分に配置され、左右のガイド部に沿って移動可能であり、
    左右のガイドレールは、エレベータかごの奥側壁部に設けられた奥側孔部の両端部を通じて、エレベータかごの外側と内側とに跨ぐように2個設けられており、
    左右のガイドレールのエレベータかご内側部分は、エレベータかごを構成する2個の横壁部の内側面に、奥側孔部の端部から乗降口側の奥側孔部よりも下側位置に連続するように設けられており、
    ペット隔離用移動部材は、複数本の水平方向の仕切りバーと、複数本の仕切りバーの隣り合う2本の仕切りバーの端部同士に掛け渡した連結部材とを備え、複数本の仕切りバーの端部の連結部材から外れた部分をガイドレールのエレベータかご内側部分に沿って引き下ろすことにより、エレベータかごの奥側にペット収納室の形成を可能とすることを特徴とするペット隔離用移動部材付エレベータ。
  4. 請求項2または請求項3に記載のペット隔離用移動部材付エレベータにおいて、
    エレベータかごの壁面とガイドレールとの少なくとも一方に係止孔を設けており、
    仕切りバーに仕切りバーの端部からの伸縮を可能に設けられたロックバーを係止孔に挿入することにより、ペット隔離用移動部材のガイドレールに沿う移動が阻止されることを特徴とするペット隔離用移動部材付エレベータ。
  5. 請求項4に記載のペット隔離用移動部材付エレベータにおいて、
    仕切りバーにシリンダ錠を設けるとともに、シリンダ錠の内筒の回転と仕切りバーの端部からのロックバーの伸縮とを連動させており、シリンダ錠に鍵をかけることによりロックバーを仕切りバーの端部から伸長させ、係止孔にロックバーを挿入することを特徴とするペット隔離用移動部材付エレベータ。
  6. 請求項4または請求項5に記載のペット隔離用移動部材付エレベータにおいて、
    各階の乗降口周辺部に設けられたペット同乗中確認装置と、係止孔にロックバーを挿入することに伴って作動するスイッチとを備え、スイッチの作動により各階のペット同乗中確認装置を点灯または表示させることを特徴とするペット隔離用移動部材付エレベータ。
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