JP4456094B2 - 建築防犯構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、錠前の鍵穴にキーを挿し込んで回転操作することによりドアの施錠又は解錠の状態を切り換えることができる建築防犯構造に関するものである。
従来の防犯対策としては、ドアに設けた錠前に鍵をかけて(施錠して)、ドアを開くことができない状態にしてから外出や就寝等をすることが行われているが、最近は日本の治安が非常に悪化しており、施錠してから外出や就寝等をするようにしても、空き巣や強盗等の被害に遭うことが非常に多くなってきた。
このような空き巣被害等の対策として、錠前の構造に関しては、そのメーカーがその研究開発の一層の進展を図って、錠前の性能をさらに高めることにより、空き巣や強盗等の被害に遭い難い錠前を提供しようとしている。
また、空き巣に対する外観上の防犯対策としては、例えば1つのドアに複数の錠前を取り付けて、少しでも犯人がドアを開けるまでの時間が長くかかるようにして、セキュリティ契約業者、警察官、または被害者本人が現場に駆けつけて犯罪を未然に防ぐのに間に合うようにし、犯人にとっては一目見ただけでそのようなことを察知して犯行を諦めさせるようにすることを狙ったものがある。
しかしながら、メーカーがいくら錠前の性能を高めて高度な錠前を開発しても、コストが高くなるという不利益が伴う割には、空き巣被害の対策としては効果が目に見えて上がるものではなかった。それは、いくら錠前の性能が高くなったとしても、基本的にはドアの1箇所から突出する棒状の部材が壁側のほぞ穴に嵌合する構成となっているだけなので、どんな高度な錠前でもバールのような道具を用いればひとたまりもなく物理的に破壊されて、その結果簡単にドアをこじ開けることが可能となるからである。
また、1つのドアに複数の錠前を取り付けた場合は、多少はドアをこじ開けるまでの時間が伸びるとしても、バール等を用いればやはり短時間で簡単にドアをこじ開けることが可能であるので、空き巣被害の抜本的な対策にはなりえないという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、簡単にドアをこじ開けることができないだけでなく、莫大なコストを要することもなく、実現性の高い空き巣被害等の抜本的な対策として用いることができる建築防犯構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の建築防犯構造は、
出入り口を開閉可能な四辺形のドアに設けられ、錠前部にキーを挿し込んで操作することにより往復動する可動部材の第1係合部が、前記出入り口を形成する建築構造体側に形成された第2係合部に係合することにより、前記ドアが閉じた施錠状態に保持することができる建築防犯構造において、
前記可動部材が前記ドアの各辺に対して傾斜した方向に設けられて、前記第1係合部が前記ドアの輪郭の外側または内側に向かって往復移動するように設けられ、
前記第1係合部が、前記ドアの角部の両側の互いに直交する2辺それぞれと平行の二辺を有するL型状に形成されることにより、前記可動部材全体が矢印状に形成され、
前記第2係合部、前記ドアの互いに直交する2辺それぞれと平行の長さ位置に対応する建築構造体側の2辺の長さ位置にL型状の溝が形成されて、前記第1係合部が係合したり離脱したりできるようにしたことを特徴とするものである。
また、本発明の建築防犯構造は、
前記第1係合部は前記ドアの厚さ方向中央部に形成された隙間から前記ドアの輪郭の外側に突出するように形成され、
前記第2係合部は前記ドアの厚さ部分に対応する前記建築構造体の部分に前記隙間に対応する第1溝部を形成し、
前記第1係合部が前記ドアの輪郭の外側に向かって移動したときに前記第1溝部に係合するようにしたことを特徴とするものである。
また、本発明の建築防犯構造は、
前記第1係合部は前記ドアの厚さ部分から外れた位置に配置された第1板部により形成され、
前記第2係合部は前記ドアの厚さ部分に対応する前記建築構造体の部分から外れた位置に配置された第2板部、又は第2溝部により形成され、
前記第1板部が前記ドアの輪郭の外側に向かって移動したときに前記第2板部、又は前記第2溝部に係合するようにしたことを特徴とするものである。
また、本発明の建築防犯構造は、前記第1板部の前記ドアと反対側に補強板部を配置したことを特徴とするものである。
このような本発明の建築防犯構造によれば、
出入り口を開閉可能な四辺形のドアに設けられ、錠前部にキーを挿し込んで操作することにより往復動する可動部材の第1係合部が、前記出入り口を形成する建築構造体側に形成された第2係合部に係合することにより、前記ドアが閉じた施錠状態に保持することができる建築防犯構造において、
前記可動部材が前記ドアの各辺に対して傾斜した方向に設けられて、前記第1係合部が前記ドアの輪郭の外側または内側に向かって往復移動するように設けられ、
前記第1係合部が、前記ドアの角部の両側の互いに直交する2辺それぞれと平行の二辺を有するL型状に形成されることにより、前記可動部材全体が矢印状に形成され、
前記第2係合部、前記ドアの互いに直交する2辺それぞれと平行の長さ位置に対応する建築構造体側の2辺の長さ位置にL型状の溝が形成されて、前記第1係合部が係合したり離脱したりできるようにしたことにより、
前記第1係合部と第2係合部が、前記ドアの互いに直交する2辺それぞれの長さ位置にわたって係合できるので、簡単にはドアをこじ開けることができないだけでなく、莫大なコストを要することもなく、実現性の高い空き巣被害等の抜本的な対策として用いることができる。
また、本発明の建築防犯構造によれば、
前記第1係合部は前記ドアの厚さ方向中央部に形成された隙間から前記ドアの輪郭の外側に突出するように形成され、
前記第2係合部は前記ドアの厚さ部分に対応する前記建築構造体の部分に前記隙間に対応する第1溝部を形成し、
前記第1係合部が前記ドアの輪郭の外側に向かって移動したときに前記第1溝部に係合するようにしたことにより、
簡単にはドアをこじ開けることができないだけでなく、建築防犯構造がドアの厚さ方向に大型化することを防止することができる。
また、本発明の建築防犯構造によれば、
前記第1係合部は前記ドアの厚さ部分から外れた位置に配置された第1板部により形成され、
前記第2係合部は前記ドアの厚さ部分に対応する前記建築構造体の部分から外れた位置に配置された第2板部、又は第2溝部により形成され、
前記第1板部が前記ドアの輪郭の外側に向かって移動したときに前記第2板部、又は前記第2溝部に係合するようにしたことにより、
建築防犯構造の構成の多様化を図ることができる。
また、本発明の建築防犯構造によれば、前記第1板部の前記ドアと反対側に補強板部を配置したことにより、前記第1板部と前記第2板部との係合をさらに補強することができる。
以下、本発明による建築防犯構造を実施するための最良の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1ないし図4は、本発明の第1の実施の形態に係る建築防犯構造について説明するために参照する図である。
図1において、玄関の出入り口5には四辺形のドア7が設けられており、このドア7はヒンジ8を介して回動可能にドア枠6に取り付けられていて、このドア7の回動の往復により出入り口5は開閉可能となっている。すなわち、ドア7に設けられた把手10を手でつかんで、図中手前側に引くと、ドア7はヒンジ8の軸周りに回動して出入り口5を開き、逆に、手でつかんだ把手10を図中向こう側に押すことによりドア7は上記と反対方向に回動して、開いていた出入り口5を閉じることができるようになっている。
ちなみに出入り口5は、建築構造体としての壁部12にあけた開口の各辺に沿って設けられた、やはり建築構造体としてのドア枠6の内側に形成されている。図中把手10の上方でドア7の厚さ方向内部には錠前14が設けられ、この錠前14はその鍵穴14aをドア7の表側(図中手前側)に見えるように設けられている。
この鍵穴14aに図示しないキーを挿し込んで、それを左右に回転操作することにより、後述するような施錠機構を動作させて、ドア7を開くことができない状態(施錠状態)に設定したり、その状態を解除してドア7を開くことができる状態(解錠状態)に設定できるようになっている。
ドア7の図中右上角部及びこの両側の互いに直交する2辺それぞれの位置で、ドア7の厚さ方向内部には、先端部に、ドア7の上記互いに直交する2辺それぞれと平行の二辺を有する、矢印状に形成された可動部材16が、上記ドア7の上記2辺それぞれの厚さ方向中央部に形成された隙間7d(図3,4参照)から外部に突出可能に設けられている。
この可動部材16が設けられたドア7の前記互いに直交する2辺それぞれに対応するドア枠6の位置で、ドア7の厚さ部分に対応するドア枠6の厚さ部分には、ドア7の隙間7dに対応して溝18(第2係合部)が形成され(図2,3参照)、この溝18内に可動部材16の先端側(図2中右上側)のL型部16a(第1係合部)が嵌合(係合)できるようになっている(図2,4参照)。
このようにL型部16aが溝18内に嵌合しているときは、L型部16aは、その外側の図中斜線部が溝18内に嵌合しているが、その内側はドア7の隙間7d内に残っている状態となる。
図2に示すように、可動部材16の中央真直部16bは、ドア7の厚さ方向内部に設けられたガイド溝7cに摺動可能に嵌合している。可動部材16の図中幅方向右下側の側辺部16cの、上記ガイド溝7cに嵌合していない厚さ部分には、図示していないがラックとしてのギヤが形成されており、このラックに噛合うピニオンとしてのギヤ20(ピッチ円のみを示す)が、ドア7の厚さ方向内部に回転自在に軸支されている。
ギヤ20が時計回り方向に回転すると、上記ラックとピニオンの噛合いを介して可動部材16は、図2における左下側の位置から右上側の位置に向かって移動することができ、ギヤ20が反時計回り方向に回転すると、上記噛合いを介して可動部材16は、前記と逆方向に向かって、すなわち同図中右上側の位置から左下側の位置に向かって移動することができるようになっている。
したがって、可動部材16は、図2において、ドア7の図中右上角部の両側の互いに直交する2辺それぞれに対して45°位傾斜した方向に沿って、往復移動できるようになっている。
このように可動部材16が移動するときは、上記ドア7の互いに直交する2辺それぞれと平行の二辺を有するL型部16aのその二辺が、ドア7の互いに直交する2辺と平行の状態を維持したまま移動する。
可動部材16のL型部16aは、ドア7が解錠状態のときはドア7の内部に形成された収納部7a内に収納されて、ドア7の前記互いに直交する2辺それぞれにおける、厚さ方向の面中央部に形成された隙間7dから、ドア7の輪郭の外側に突出しないようになっている(図3参照)。
ドア7が施錠状態となっているときは、図2,4に示すようにL型部16aは、上記ドア7の厚さ方向の面中央部に形成された隙間7dから、ドア7の輪郭の外側に突出して、ドア枠6側に形成された溝18内に嵌合するようになっている。
図1に示すように、ギヤ20は駆動手段22を介して錠前14と連結されており、鍵穴14aにキーを挿込んで回転操作することにより、駆動手段22を介してギヤ20が回転駆動されるようになっている。
このような駆動手段22としては、無端状のロープやVベルトとそれらのプーリーの他に、複数の歯車から構成される歯車組や、ラックとピニオンの組合せ等が考えられるが、駆動手段22を介してギヤ20が回転駆動されるようにできるものであれば、その他のどのような構成を用いてもよい。
上記可動部材16、そのL型部16a、溝18、ギヤ20及び駆動手段22は、前記施錠機構を構成するものとする。
このような構成の建築防犯構造においては、施錠する場合は、鍵穴14aにキーを挿し込んでキーを回転操作することにより、駆動手段22を介してギヤ20が時計回り方向に回転駆動されて、可動部材16が移動してそのL型部16aがドア枠6側の溝18内に嵌合し、その状態で鍵穴14aからキーを引き抜くとこの施錠された状態を保持することができるように、錠前14が構成されている。
解錠する場合は、鍵穴14aにキーを挿し込んで逆方向にキーを回転操作することにより、駆動手段22を介してギヤ20が反時計回り方向に回転駆動されて、上記L型部16aは上記溝18から抜け出てドア7側の収納部7a内に収納され、その状態で鍵穴14aからキーを引き抜くとこの解錠された状態を保持することができるように、錠前14が構成されている。
もちろん屋内の住人は、鍵穴14aの裏側に設けられた回転板部(図示せず)をドア7の裏側から手で回転操作することにより、建築防犯構造を容易に解錠状態にして、屋内からドア7を容易に開けることができるようになっていることはいうまでもない。
このような構成の第1の実施の形態に係る建築防犯構造によれば、可動部材16のL型部16aが、ドア7の角部及びこの両側の互いに直交する2辺それぞれに対応するドア枠6の位置の、厚さ方向内部に形成された溝18内に嵌合するようになっているので、バール等の道具を用いたとしても簡単にはドアをこじ開けることはできない。
すなわち、L型部16aの外側部とドア枠6の溝18が、ドア7の前記互いに直交する2辺それぞれの長さにわたって係合し、L型部16aの内側部がドア7の隙間7d内に残った状態となっているので、バール等の道具を用いたとしても簡単にはドアをこじ開けることはできず、ドア7やドア枠6を、例えばL型部16aの各辺の長さ範囲にわたって破壊しなければドアは開けることができない。したがって、空き巣等の犯人としては、確実に諦めて退散するしかないことになる。
また、このような構成の第1の実施の形態に係る建築防犯構造によれば、ドア7の内部に、可動部材16、ギヤ20及び駆動手段22を設け、ドア枠6側に溝18を形成するだけでよいので、莫大なコストを必要とすることもない。
したがって、この第1の実施の形態に係る建築防犯構造は、実現性の高い空き巣被害等の抜本的な対策として用いることができる。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る建築防犯構造を示す図である。
前記第1の実施の形態においては、可動部材16のL型部16aが、ドア7の角部及びこの両側の2辺それぞれに沿ってL字状に形成されていたのに対して、この第2の実施の形態においては、可動部材16の係合部16dが、ドア7の角部の両側の互いに直交する2辺それぞれだけに沿って形成され、可動部材16のドア7の角部に対応する部分は切り欠かれているので、その係合部16dは、図中縦方向に伸びる部分と横方向に伸びる部分の、互いに分離された2つの部分から構成されている点において、前記第1の実施の形態と異なるものである。
このような本発明の第2の実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、このような第2の実施の形態によれば、ドア枠6側に形成される、上記第1の実施の形態における溝18に相当する溝19を、ドア7の前記互いに直交する2辺それぞれだけに対応する、ドア枠6の2箇所の長さ部分に形成すれば足り、前記第1の実施の形態のように2箇所の溝を連続してL字状に形成する必要が無いので、溝19の加工を容易にすることができる。
図6ないし図10は、本発明の第3の実施の形態に係る建築防犯構造を示す図である。
前記第1の実施の形態においては、L型部16aがドア7の板厚内に設けられ、そのL型部16aがドア7の前記互いに直交する2辺それぞれの厚さ方向の面中央部の隙間7dから、ドア7の輪郭の外側に突出するように移動して、ドア枠6に形成された溝18に係合していたのに対して、この第3の実施の形態は、L型部26がドア7の板厚外の位置に設けられていて、このL型部26がドア7の板厚に対応するドア枠6の位置とは異なる位置に設けられている係合金具32に係合するようになっている点において異なるものである。
すなわち、図6に示すL型部26(可動部材、第1係合部、第1板部)は、図7に示すように、ドア7の板厚より右側の外れた位置に配置されていて、このL型部26はドア7の板厚内に設けられた棒状の駆動伝達部材28の、その折曲り部28aの先端部に固定されている。ドア7が出入り口5を閉じたときにドア7の上端部と接触する弾性受部29が設けられた、ドア枠6の下垂部6aの下側には、係合金具32(第2係合部、第2板部)の埋込部32aが埋め込まれて固定されている。
上記係合金具32は、図6に示すように、ドア7の角部の両側の互いに直交する2辺の輪郭線より内側で、その2辺それぞれと平行の長さ位置に設けられているL型部26の、互いに直交する2辺に対応するドア枠6の長さ位置に沿って形成されている。
そしてこの係合金具32は、図7に示すように、ドア7の板厚に対応するドア枠6の位置から、ドア7の裏側(図中右側、屋内側)の方にずれた位置に設けられており、さらに、L型部26よりもドア7寄りの位置に設けられている。
また同図に示すように、ドア7の裏側で、L型部26のドア7と反対側(L型部26より図中右側、屋内側)にはカバー部材34(補強板部)が配置されており、このカバー部材34の、L型部26から離れた側(図中下側)の縁部34aは、ドア7の裏側の面に固定されている。
駆動伝達部材28の折曲り部28aは、図8に示すように、ドア7の裏面側の肉厚部に斜め方向に形成された長孔7bに挿通しており、ドア7の解錠又は施錠の状態に応じて、図8(a)又は(b)に示すその各位置に移動するようになっている。
このような構成の建築防犯構造においては、施錠する場合は、鍵穴14aにキーを挿し込んで回転操作することにより、駆動伝達部材28が上方に押し上げられて、その折曲り部28aがドア7の斜め方向の長孔7bに沿って、図8(a)に示す位置から図8(b)に示す位置に移動する。
するとL型部26は、図6,7に示す位置から、図9,10に示す位置に移動して、L型部26はドア枠6側に設けられた係合金具32と重なる位置に来る。このことにより、図10において、ドア7を開こうとして、ドア7が弾性受部29から離れる方向に移動しようとしても、L型部26が係合金具32に干渉(係合)してドア7を開くことができない、施錠された状態になる。
そしてこの状態で鍵穴14aからキーを引き抜くと、この施錠された状態を保持することができる。
解錠する場合は、鍵穴14aにキーを挿し込んで逆方向に回転操作することにより、駆動伝達部材28が下方に押し下げられて、その折曲り部28aが長孔7bに沿って図8(b)に示す位置から図8(a)に示す位置に移動する。
するとL型部26は、図9,10に示す位置から、図6,7に示す位置に移動して、L型部26はドア枠6側の係合金具32と重ならなくなる位置に移動する。このことにより、図7に示すように、ドア7を開こうとして、ドア7が弾性受部29から離れる方向に移動しようとするとき、L型部26が係合金具32に干渉することはなく、ドア7を開くことができる解錠状態になる。
この状態で鍵穴14aからキーを引き抜くと、この解錠された状態を保持することができる。
このような構成の第3の実施の形態に係る建築防犯構造によれば、施錠された状態においては、ドア7側のL型部26がドア枠6側の係合金具32に係合して干渉するようになっているため、やはりL型部26と係合金具32が、ドア7の角部及びこの両側の2辺それぞれと平行の長さ位置に沿って、L型部26の各辺の長さにわたり係合することができるので、簡単にはドア7をこじ開けることはできない。
また、このような構成の建築防犯構造によれば、ドア7の内部に駆動伝達部材28を設け、この駆動伝達部材28の折曲り部28aの先端部にL型部26を設け、ドア枠6側に係合金具32を設けるだけでよいので、莫大なコストを必要とすることもない。
また、L型部26の裏側(図7中右側)には、カバー部材34が設けられているため、L型部26が係合金具32と係合して大きな力を受けたときにカバー部材34が補強することができるので、上記大きな力によりL型部26が折曲り部28aから脱落するのを、防止することができる。
したがって、この第3の実施の形態に係る建築防犯構造も、実現性の高い空き巣被害等の抜本的な対策として用いることができる。
図11,12は、本発明の第4の実施の形態に係る建築防犯構造を示す図である。
前記第3の実施の形態においては、ドア枠6の下垂部6aの下側に、係合金具32が固定されていたのに対して、この第4の実施の形態に係る建築防犯構造は、ドア枠6の下垂部6aに係合金具32の代わりに溝38(第2係合部)が形成されている点において異なり、他の点においては前記第3の実施の形態と同様のものである。
このような構成の建築防犯構造において施錠する場合は、鍵穴14aにキーを挿し込んで回転操作することにより、駆動伝達部材28が上方に押し上げられて、その折曲り部28aが長孔7bに沿って図8(a)に示す位置から図8(b)に示す位置に移動する。
するとL型部26は、図11に示す位置から図12に示す位置に移動して、L型部26が溝38に嵌合することにより、ドア7が開くことができなくなる施錠状態となる。
この状態で鍵穴14aからキーを引き抜くと、この施錠された状態を保持することができる。
解錠する場合は、鍵穴14aにキーを挿し込んで逆方向に回転操作することにより、駆動伝達部材28が下方に押し下げられて、その折曲り部28aが長孔7bに沿って図8(b)に示す位置から図8(a)に示す位置に移動する。
するとL型部26は、図12に示す位置から図11に示す位置に移動して、L型部26が溝38から外れるのでドア7が開くことができる解錠状態となる。
この状態で鍵穴14aからキーを引き抜くと、この解錠された状態を保持することができる。
このような構成の第4の実施の形態に係る建築防犯構造によれば、施錠された状態においてはドア7側のL型部26が、ドア枠6側の溝38に嵌合するようになっているため、やはりL型部26と溝38が、ドア7の角部及びこの両側の2辺それぞれと平行の長さ位置に沿って係合しているので、バール等の道具を用いたとしても簡単にはドア7をこじ開けることはできない。
また、このような構成の第4の実施の形態に係る建築防犯構造によれば、ドア7の内部に駆動伝達部材28を設け、この駆動伝達部材28の先端部にL型部26を設け、ドア枠6側に溝38を形成するだけでよいので、莫大なコストを必要とすることもない。
したがって、この第4の実施の形態に係る建築防犯構造も、現実性の高い空き巣被害等の抜本的な対策として用いることができる。
なお、前記第3及び第4の実施の形態においては、L型部26のドア7と反対側、すなわちドア7の裏側でL型部26よりも裏側にはカバー部材34が設けられていたが、このような構成に限定する必要は無く、このようなカバー部材34が設けられていないものであってもよい。
但しこの場合は、L型部26が係合金具32又は溝38と係合して、係合金具32又は溝38から大きな力を受けたとき、L型部26が駆動伝達部材28の折曲り部28aから脱落するのを防止するために補強することができるカバー部材34が設けられていないので、その分L型部26はその折曲り部28aに大きな強度で固定される必要がある。
本発明の第1の実施の形態に係る建築防犯構造が設けられたドア7を示すその正面図である。 ドア7の内部における可動部材16のL型部16aがドア枠6の溝18内に嵌合した施錠状態を示す部分拡大図である。 可動部材16のL型部16aがドア枠6の溝18内に嵌合していない解錠状態を示すドア7及びドア枠6の側面断面図である。 可動部材16のL型部16aがドア枠6の溝18内に嵌合している施錠状態を示すドア7及びドア枠6の側面断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る建築防犯構造の可動部材16の2箇所の係合部16dがドア枠6の2箇所の溝19内に嵌合した施錠状態を示す部分拡大図である。 本発明の第3の実施の形態に係る建築防犯構造におけるドア7の裏側に配置されたL型部26が係合金具32に係合していない解錠状態を示す部分拡大図である。 図6におけるドア枠6及びドア7のA−A線矢視断面図である。 ドア7に形成した長孔7bとこれに挿通する駆動伝達部材28の折曲り部28aとの位置関係を示す図であり、図8(a)は解錠状態における位置関係、図8(b)は施錠状態における位置関係を示す図である。 ドア7の裏側に配置されたL型部26が係合金具32に係合している施錠状態を示す部分拡大図である。 図9におけるドア枠6及びドア7のB−B線矢視断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る建築防犯構造の解錠状態を示すドア枠6及びドア7の側面断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る建築防犯構造の施錠状態を示すドア枠6及びドア7の側面断面図である。 本発明の他の実施の形態に係る建築防犯構造の解錠状態を示すドア枠6及びドア7の側面断面図である。 本発明の他の実施の形態に係る建築防犯構造の施錠状態を示すドア枠6及びドア7の側面断面図である。
符号の説明
5 出入り口
6 ドア枠
6a 下垂部
7 ドア
7a 収納部
7b 長孔
7c ガイド溝
7d 隙間
8 ヒンジ
10 把手
12 壁部
14 錠前
14a 鍵穴
16 可動部材
16a L型部
16b 中央真直部
16c 側辺部
16d 係合部
18 溝
19 溝
20 ギヤ
22 駆動手段
26 L型部
28 駆動伝達部材
28a 折曲り部
29 弾性受部
32 係合金具
32a 埋込部
34 カバー部材
34a 縁部
38 溝

Claims (4)

  1. 出入り口を開閉可能な四辺形のドアに設けられ、錠前部にキーを挿し込んで操作することにより往復動する可動部材の第1係合部が、前記出入り口を形成する建築構造体側に形成された第2係合部に係合することにより、前記ドアが閉じた施錠状態に保持することができる建築防犯構造において、
    前記可動部材が前記ドアの各辺に対して傾斜した方向に設けられて、前記第1係合部が前記ドアの輪郭の外側または内側に向かって往復移動するように設けられ、
    前記第1係合部が、前記ドアの角部の両側の互いに直交する2辺それぞれと平行の二辺を有するL型状に形成されることにより、前記可動部材全体が矢印状に形成され、
    前記第2係合部、前記ドアの互いに直交する2辺それぞれと平行の長さ位置に対応する建築構造体側の2辺の長さ位置にL型状の溝が形成されて、前記第1係合部が係合したり離脱したりできるようにした
    ことを特徴とする建築防犯構造。
  2. 前記第1係合部は前記ドアの厚さ方向中央部に形成された隙間から前記ドアの輪郭の外側に突出するように形成され、
    前記第2係合部は前記ドアの厚さ部分に対応する前記建築構造体の部分に前記隙間に対応する第1溝部を形成し、
    前記第1係合部が前記ドアの輪郭の外側に向かって移動したときに前記第1溝部に係合するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の建築防犯構造。
  3. 前記第1係合部は前記ドアの厚さ部分から外れた位置に配置された第1板部により形成され、
    前記第2係合部は前記ドアの厚さ部分に対応する前記建築構造体の部分から外れた位置に配置された第2板部、又は第2溝部により形成され、
    前記第1板部が前記ドアの輪郭の外側に向かって移動したときに前記第2板部、又は前記第2溝部に係合するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の建築防犯構造。
  4. 前記第1板部の前記ドアと反対側に補強板部を配置したことを特徴とする請求項3に記載の建築防犯構造。
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