JP4854481B2 - 製本装置に於ける接着剤塗布方法及び製本装置 - Google Patents

製本装置に於ける接着剤塗布方法及び製本装置 Download PDF

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Description

本発明は一連の画像形成されたシート類を束状に部揃えしてその側縁に接着剤を塗布して綴じ合わせる製本装置に於ける接着剤塗布方法及び装置に係わり、熱溶融性接着剤の塗布機構の改良に関する。
一般にこの種の製本装置は、画像形成装置などから搬出されたシートを束状に部揃えし、これに接着剤を塗布して綴じ合わせる装置として広く使用されている。この場合の製本方法はシート束の背部端面に接着剤を塗布して綴じ合わせる天糊製本と、シート束を表紙シートと一緒に綴じ合わせるくるみ製本が知られている。一方、製本綴じする接着剤は常温で固体状態の熱溶融性接着剤(ホットメルト型接着剤)、例えばエチレン系などの合成樹脂系接着剤が広く使用されている。
従来の製本装置としては例えば特許文献1(特開2005−305822号公報)に開示されているように順次シートを搬送する経路に束集積処理部、糊塗布処理部、表紙綴じ処理部を順次下流側に配置し、画像形成装置などで画像形成されたシートを束集積処理部で束状に部揃えし、このシート束の背部端面に接着剤を塗布し、塗布後のシート束を表紙シートの中央に逆T字状に接合し、これを背折りプレス成形して冊子状に製本仕上げしている。そしてこの接着剤塗布は接着剤を収容した糊トレイに含浸性ローラなどの塗布ローラを配置し、この塗布ローラ表面に含浸した接着剤をシート束の端面に付着させている。このような構造の糊トレイには常温で固形状態のホットメルト型接着剤が補充装填され、トレイ内の加熱手段で液状に溶融した後、塗布ローラでシート束に塗布している。
このようなホットメルト型接着剤は常温で固体状態であるため流通など使用過程で扱いやすい特徴がある。その反面、製本装置内で溶融液化するためウォーミング時間が短時間であり、また塗布過程で接着剤が滴下しないことと、接着後に短時間で固化することが必要となる。このため、接着剤としてはエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が広く知られ、これらに粘着剤などの添加物が種々の目的で添加される。このように添加剤として特許文献2(特公平8−20366号公報)には糊トレイ内の接着剤の残量を検出するため、蛍光材を添加することが提案されている。この蛍光剤の添加によってトレイ内の接着剤に紫外線を照射しその発光量を検出することで残量を検知する方法が開示されている。また特許文献3(特開2002−263551号公報)には着色剤を添加することが提案されている。この着色剤の添加により製本綴じしたシート束にレーザ光を照射し、その反射量を検出することで接着不良を検出する方法が提案されている。これらの文献には添加物をどのような方法で接着剤に添加するか記載されていないが、接着剤を生成する過程でこれらの添加物を添加することを容易に知ることが出来る。
特開2005−305822号公報 特公平8−20366号公報 特開2002−263551号公報
上述のように、束状に集積したシートの端面にホットメルト型接着剤を塗布して製本綴じする場合に、接着剤が広く知られたエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の場合黄褐色であり、白色のシートと色感的に合わない問題がある。例えば白色或いは半透明の表紙シートにくるみ綴じ製本する場合には黄褐色の接着剤が露見し、背表紙部分が汚れた感じに仕上がるため美観上好ましくない。これと同時に前掲特許文献のようにレーザ光などで接着剤の残量或いは製本状態を検出しようとするときに検出精度が得られない問題がある。
そこで、前掲特許文献3に開示されているようにチタン酸化物などの着色添加剤を接着剤に混入する方法が考えられる。このような添加物を予め接着剤に添加すると表紙装丁後に周縁を断裁(トリミングカット)する場合に断裁刃の損耗が激しい問題が新たに発生する。つまりチタン酸化物などの硬度の高い物質を添加すると断裁刃に刃欠けなどの損耗が生ずるとの問題が発生してしまう。また、チタン酸化物が混入された粒(ドロップ)状のホットメルト型接着剤を製造する場合、その製造過程で以下のような問題が発生していた。ドロップ状のホットメルトは、液状のホットメルトを容器に入れ、この容器から少量ずつ押し出された分をカッタで切断し、水などの液体内に落下させることで冷却して形成している。ここで、液状のホットメルトにチタン酸化物のような硬い着色剤が予め添加されていると、カッタの歯が欠けてしまうなどカッタの歯の耐久性の問題があった。そこで本発明者は接着後の装丁状態、或いは接着後の後処理に応じて着色などの添加剤を添加することによって好適な接着剤を得ることができ、さらに接着剤の製造工程上でも問題の発生しない着色剤入り接着剤を得ることが可能であるとの知見に基づいてなされたものである。
従って、本発明は表装時の仕上がり状態或いは製本綴じ後の後処理の状況に応じて接着剤の性状(色)を選定することが可能な接着剤塗布方法及び製本装置の提供をその主な課題としている。
更に本発明は表紙シートの性状、表装後の仕上げ処理など使用者個々のニーズに適した製本仕様に合わせた設定に変更が可能な接着剤塗布方法及び製本装置を提供することをその課題としている。
前記課題を達成するため本発明は以下の構成を採用する。尚本発明にあって「固形接着剤」とは常温で固体状態の熱溶融性接着剤(原料)を云う。また「固形着色剤」とは熱溶融した接着剤を着色する添加剤を云う。そこで熱溶蝕性の固体の接着剤を収容する接着剤収容部材(59A)と、前記接着剤収容部材から前記接着剤を供給するための接着剤供給手段(59C)と、前記接着剤を加熱溶融するための加熱手段(50)と、前記接着剤を着色するための着色剤を収容する着色剤収容部材(59B)と、前記着色剤収容部材から前記着色剤を供給するための着色剤供給手段(59D)と、前記接着剤供給手段で供給され前記加熱手段により加熱溶融された液状接着剤と前記接着剤供給手段から供給された着色剤とを合わせて収容する溶融接着剤収容部材(56)と、前記溶融接着剤収容部材の接着剤をシート束に塗布する接着剤塗布手段(57)を備える。
前記接着剤収容部材には前記接着剤を前記溶融接着剤収容部材に案内する第1給送路(58x)が、前記着色剤収容部材には前記着色剤を前記溶融接着剤収容部材に案内する第2給送路(58y)がそれぞれ備えられ、この第1給送路と第2給送路とが合流する合流経路(58)から前記溶融接着剤収容部材(56)に連結する。
前記溶融接着剤収容部材は、連通孔(56f)を有する隔壁(56e)で区割された第1、第2の収容部(56a、56b)を備え、上記第1の収容部にはシート束に接着剤を塗布する接着剤塗布手段(57)が配置され、上記第2の収容部には液体の着色剤を攪拌する攪拌手段(56d)が配置され、前記接着剤供給手段で供給された前記接着剤と前記着色剤供給手段で供給された着色剤は前記第2収容部に供給される。
前記溶融接着剤収容部材には液体の接着剤を攪拌するための攪拌手段を配設する。前記溶融接着剤収容部材内の溶融接着剤に光を照射する発光手段(hp)と、前記溶融接着剤からの反射光を受光する受光手段(hr)と、前記受光手段で受光した反射光に応じて前記溶融接着剤の液面高さを検出する検出手段(56c)を更に備える。
前記検出手段の結果に応じて前記接着剤供給手段(56C)と前記着色剤供給手段(56D)とを制御する。前記着色剤はチタン酸化物を含む。
束状に部揃えしたシート束の側縁に接着剤を塗布して綴じ合わせる製本装置の接着剤塗布方法であって、常温で固体状態の熱溶融性の接着剤原料と、着色顔料を主成分とする常温で固体状態の着色添加材料とを収容する原料収納ホッパと、前記接着剤原料を加熱溶融する加熱手段を有する接着剤収納容器と、前記接着剤収納容器内の接着剤をシート束に塗布する接着剤塗布手段とを備え、前記接着剤原料と着色添加材料とを前記接着剤収納容器に供給する原料補充工程と、前記原料補充工程で供給された接着剤原料を加熱溶融して着色添加材料と攪拌混合する液状接着剤生成工程と、前記液状接着剤生成工程で生成された液状接着剤をシート束に塗布する塗布工程と、前記塗布工程でシート束に塗布された液状接着剤を冷却固化する接着工程とを備える。
前記原料補充工程は、(1)予め所定比率で接着剤原料と着色添加材料を混合して収納する共通の収納ホッパから接着剤収納容器に供給するか、又は(2)前記接着剤原料と前記着色添加材料とを個別の収納ホッパから所定比率で接着剤収納容器に供給する。この場合前記接着工程は、シート束と表紙シートとをシート束に塗布された液状接着剤で綴じ合わせる。
本発明における製本装置は熱溶融性の固体の接着剤を収容する接着剤収容部材と、前記接着剤収容部材から前記接着剤を供給するための接着剤供給手段と、前記接着剤供給手段から供給された接着剤を案内する第1給送路と、前記接着剤を加熱溶融するための加熱手段と、前記第1給送路を介して供給され前記加熱手段で溶融された接着剤を収容する溶融接着剤収容部材とを備え、前記接着剤を着色するための着色剤を収容する着色剤収容部材と、前記着色剤収容部材から前記着色剤を供給するための着色剤供給手段と、前記着色剤供給手段で供給された着色剤を前記溶融接着剤収容部材へ案内する第2給送路と、前記溶融接着剤収容部材の接着剤をシート束に塗布する接着剤塗布手段とを備える。
本発明は、熱溶融性の接着剤を収容する接着剤収容部材と、これに添加する着色剤を収容する着色剤収容部材とを設け、この接着剤と添加物とを加熱手段を備えた溶融(液状)接着剤収納容器に所定割合で補給するようにしたものであるから、使用環境(状況)に応じて着色剤などの添加物の量を変化させた接着剤を製本装置内で生成することが出来る。
従って例えば薄紙、半透明などの表紙シートで表装する場合には着色剤(例えばチタン酸化物)を添加することで、表紙シートと接着剤との色差によって接着剤が目立ってしまうという外観上の問題を、製本後のシート束を断裁する装置仕様の場合には着色剤を添加しない接着剤で製本綴じすることによって断裁刃の寿命を維持することが可能となる。
このような接着剤の選定は薄紙の表紙シートを多用する使用環境或いは製本シートの断裁を多用しない使用環境ではチタン酸化物などの添加物を添加した接着剤を使用するなど使用者の製本状態に応じて接着剤を選定することが出来る。同様に使用者は製本目的に適合した接着剤の設定が可能となるなどの効果を奏する。
以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。図1は、本発明に係わる製本装置と、これを用いた画像形成システムの全体構成の説明図であり、図2は製本装置の詳細説明図である。
[画像形成装置の構成]
図1に示す画像形成システムは、シートに順次印刷を施す画像形成装置Aと、この画像形成装置Aの下流側に付設された製本装置B、この製本装置Bの下流に配置された後処理装置Cとから構成されている。そして画像形成装置Aで画像形成したシートを製本装置Bで製本処理する。また製本処理しないシートについてはこの製本装置Bを通過して後処理装置Cで印刷シートに後処理を施すように構成されている。
まず画像形成装置Aは複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものが採用可能であるが図示のものは静電印刷装置を示す。この画像形成装置Aはケーシング1内に給紙部2と、印字部3と、排紙部4と制御部とが内蔵されている。給紙部2にはシートサイズに応じた複数のカセット5が準備され、制御部から指示されたサイズのシートが給紙経路6に繰り出される。この給紙経路6にはレジストローラ7が設けられ、シートを先端揃えした後所定のタイミングで下流側の印字部3に給送する。
印字部3には静電ドラム10が設けられ、この静電ドラム10の周囲には印字ヘッド9、現像器11、転写チャージャ12などが配置されている。そして印字ヘッド9は例えばレーザ発光器などで構成され、静電ドラム10上に静電潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーインクを付着し、転写チャージャ12でシートに印刷する。この印刷シートは定着器13で定着され排紙経路17に搬出される。排紙部4には上記ケーシング1に形成した排紙口14と排紙ローラ15が配置されている。尚図示16は循環経路であり、排紙経路17からの印刷シートをスッチバック経路で表裏反転した後再びレジストローラ7に送り、印刷シートの裏面に画像形成する。このように片面若しくは両面に画像形成された印刷シートは排紙口14から排紙ローラ15で搬出される。
尚図示20はスキャナユニットであり、上記印字ヘッド9で印刷する原稿画像を光学的に読み取る。その構造は一般的に知られているように原稿シートを載置セットするプラテン23と、このプラテン23に沿って原稿画像をスキャンするキャリッジ21と、このキャリッジ21からの光学像を光電変換する光学読取手段(例えばCCDディバイス)22とから構成されている。また図示のものは原稿シートを自動的にプラテンに給送する原稿送り装置25がプラテン23上に装備してある。
[製本装置の構成]
次に、上述の画像形成装置Aに付設された製本装置Bについて説明する。この製本装置Bはケーシング30内に印刷シートを束状に集積して部揃えする集積部40(以下「トレイ41」という)と、このトレイ41からのシート束に接着糊を塗布する接着剤塗布手段55と、接着剤を塗布されたシート束に表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段60とから構成されている。そして上記トレイ41には、その上流側にシート搬入経路(以下「中紙搬送経路」という)32が、下流側に製本経路33がそれぞれ配置してある。
[集積トレイの構成]
集積部40は略々水平方向に配置したトレイ41で構成され、上記中紙搬送経路32の排紙口32bからの印刷シートを積載収納する。上記トレイ41の上方には正逆転ローラ42aと搬入ガイド42bが設けてあり、排紙口32bからの印刷シートを搬入ガイド42bでトレイ41上に案内し、正逆転ローラ42aで収納する。この正逆転ローラ42aは正回転で印刷シートをトレイ41に収納し、逆回転でトレイ後端(図1右端)に配置された規制部材43にシート後端を突き当て規制する。またトレイ41には図示しない整合手段が設けられトレイ上に収納した印刷シートの両側縁を基準位置に片寄せ整合する。このような構成で中紙搬送経路32からの印刷シートはトレイ41上に順次積み上げられ束状に部揃えされる。
[シート搬送経路の説明]
次に各シートの搬送経路について説明すると、上記ケーシング30内には画像形成装置Aの排紙口14に連なる搬入口31aを有する搬入経路31と、この搬入経路31に連なる表紙搬送経路34が装置を横断するように配置されている。この搬入経路31と表紙搬送経路34で装置を横断してシートを略水平方向に搬送する「第1シート搬送経路」が構成されている。また、上記搬入経路31にはシートを集積部40(トレイ41)に案内する中紙搬送経路32が経路切換フラッパ36を介して連接され、搬入口31aからのシートをトレイ41に搬送する。
一方トレイ41には、その下流側に装置を縦断してシート束を略鉛直方向に搬送する製本経路33が設けられている。この製本経路33で構成される「第2シート搬送経路」と上記「第1シート搬送経路」(以下「表紙搬送経路」という)とは互いに交差し、その交差部に後述する表紙綴じ手段60が配置されるようになっている。以上のように構成された搬入経路31は前述の画像形成装置Aの排紙口14に連なり、画像形成装置Aから印刷シートを受入れる。この場合画像形成装置Aからはコンテンツ情報を印刷された印刷シート(中綴じシート)と表装カバーとして使用するタイトルなどを印刷された印刷シート(表紙シート)とが搬出される。そこで搬入経路31は中紙搬送経路32と表紙搬送経路34とに分岐され経路切換フラッパ36を介して各印刷シートをそれぞれの搬送経路に振り分け搬送することとなる。
[インサータ装置の構成]
一方、上記搬入経路31にはインサータ装置26が連結してあり、画像形成装置Aで印刷処理しない表紙シートを給紙トレイ26aから1枚ずつ分離して搬入経路31に供給するように構成してある。このインサータ装置26は1つ若しくは複数段の給紙トレイ26aを備え、このトレイ先端には積載されたシートを1枚ずつ分離して給送する給紙手段と、この給紙手段の下流側に給紙経路27が設けられ、この給紙経路27は経路切換片28を介して搬入経路31に連結している。
また上記搬入経路31には搬送ローラ31bが、中紙搬送経路32には搬送ローラ32aが、製本経路33にはグリップ搬送手段47(シート束保持手段;以下同様)と後述するターンテーブルユニット65aと搬出ローラ66が配置されている。また表紙搬送経路34には搬送ローラ34aが、後処理経路38には搬送ローラ38aがそれぞれ配置され、駆動モータに連結されている。
上記中紙搬送経路32には前述のトレイ41が連接され、このトレイ41の下流側には製本経路33が配置されている。この製本経路33は束状に集積された中綴じシート(以下単に「シート束」という)を順次移送しながら製本処理を施す。図示の製本経路33は略々鉛直方向に配置され、シート束姿勢偏向位置Dと接着剤塗布位置Eと表紙綴じ位置Fと裁断処理位置Gが順次この順に下流側に配置されている。この表紙綴じ位置Fには前述の表紙搬送経路34が交差するように配置され、この表紙綴じ位置Fに表紙シートを供給する。
[溶融接着剤収容部材の構成]
上記製本経路33の接着剤塗布位置Eには前記トレイ41からのシート束に接着剤を塗布するために溶融接着剤収容部材56(以下「糊容器」という)と、接着剤塗布手段55が配置されている。糊容器56は図4(b)に示すように液状接着剤収容室(第1収容部;以下「液剤収容室」という)56aと固形接着剤収容室(第2収容部;以下「固形剤収容室」という)56bに区割(区分け)され、両収容室間は隔壁56eに形成した連通孔(不図示)で液化した接着剤が両方の部屋を流動出来るようになっている。そして固形剤収容室56bには攪拌手段56dが設けられている。図示の攪拌手段56dは歯車部材で構成されている。この歯車部材で構成された攪拌手段56dは後述する塗布ロールの回転軸57rに取り付けられている。
一方、上記液剤収納室56aには接着剤塗布手段55が設けられている。図示の接着剤塗布手段55は塗布ロール57で構成され、液剤収容室56aに回転軸57rで回転自在に取り付けられている。この回転軸57rにはロール回転モータMRが連結され、塗布ロール57と攪拌手段56dを回転する。また塗布ロール57は耐熱性の多孔質材で構成され、接着剤を含侵してロール外周面に接着剤層が盛り上がるようになっている。図4(a)に示す57aはロール表面に含浸する接着剤量を調整するドクターブレードであり、57bはロール表面との間で接着剤溜まりを形成する制御バーである。また、この液剤収容室56aには加熱手段50が備えられている。この加熱手段50としては電熱ヒータ、高周波加熱ヒータなど容器内の接着剤を加熱する種々の構成が採用可能である。この加熱手段50は後述する制御CPU75に結線され、液剤収容室56a内の接着剤を所定の溶融温度に温度調整する温度制御手段79(図7に示す)に結線されている。
従って、初めに固形剤収容室56bに固形の接着剤および着色剤が投入されると、隔壁56eの連通孔を通って接着剤および着色剤が液剤収容室56aに入る。そして液剤収容室56aでヒータの熱により接着剤が溶融して液状となり、着色剤はその液状接着剤に混入された状態となる。液状接着剤の量が増えてくると固形剤収容室56bにも液状接着剤が流入し、攪拌手段56dが液状接着剤に浸るようになり、その回転で液状接着剤を攪拌できるようになる。よって、攪拌手段56dの回転により液状接着剤が攪拌されているところに接着剤および着色剤が投入されるので、接着剤が溶けるのに時間がかからず、また着色剤もムラになり難く、結果として色むらになり難いという効果を得ることができる。なお、液剤収容室56aと固形剤収容室56bとを隔壁56eで区割(区分け)したのは新たに補充された固形接着剤の溶融熱によって塗布ロール57で塗布する接着剤温度が低下するのを防止するためであり、糊容器56が大型で充填部と塗布ロール部が十分離れている構成にあっては2つの収容室を設ける必要がない。
[液面検出センサの構成]
上記液剤収容室56aには接着剤量を検出する液面検出手段56cが設けられている。図示の液面検出手段56cは例えば図4(c)に示すように発光素子hpと受光素子hrを備えたセンサヘッドShを接着剤の液面に向けて配置し、発光素子hpからレーザ光を液面に照射し、その反射光を受光素子hrで検知して接着剤量を検出する。この液面検出手段56cは後述の制御CPU75の固形剤補充制御手段77に結線されている。この他図示しないが液剤収容室56aには温度センサが設けてあり、容器内の接着剤温度を検出し、制御CPU75の温度制御手段79に結線してある。
[接着剤塗布手段の構成]
上述のように糊容器56内に設けられた塗布ロール57は前記製本経路33に送られたシート束に接着剤を塗布するため、糊容器56と塗布ロール57は次のようにシート束の端面に沿って移動自在に構成されている。図3にその概念を示すが、シート束の下端縁(製本時の背表紙部)S1の長さに対し糊容器56は短い長さ(寸法)に形成してあり、これに内蔵した塗布ロール57と伴にシート束の下端縁S1に沿って移動するように構成されている。このため糊容器56は装置フレームのガイドレール52(図3参照)に摺動自在に支持され、駆動モータMSに連結されたタイミングベルト53に固定されている。そしてこの糊容器56は図3左限位置にホームポジションHPが設定され、シート束を挟んで対向する側にリターンポジションRPが設定されている。このホームポジションHPに補給位置が設定され、糊容器56に固形接着剤が充填される。この固形接着剤の充填については後述する。
そして装置電源投入時(イニシャル時)にはホームポジションHPに設定され、先行する例えば前記グリップ搬送手段47のグリップセンサSgのシートグリップ信号から所定時間後(シート束が接着剤塗布位置Eに到達する見込み時間後)にホームポジションHPからリターンポジションRPに向けて移動する。この移動と同時に塗布ロール57はロール回転モータMRで回転を開始する。尚図示SPは上記糊容器56のホームポジションセンサである。そして上記駆動モータMSの回転で、糊容器56はガイドレール52に沿って図3左側から右側に移動する。この往路では塗布ロール57はシート束に圧接してシート束の下端縁S1をバラけさせ、リターンポジションRPからホームポジションHPに戻る復路ではシート束の下端縁S1と所定のギャップを形成して接着剤を塗布するように、後述するグリップ搬送手段47の送り量を昇降モータ(図示せず)で調整するように構成されている。
[シート束搬送手段の構成]
上記製本経路33には前記トレイ41から上記接着剤塗布位置Eにシート束を移送するグリップ搬送手段47が配置されている。このグリップ搬送手段47はトレイ41に集積したシート束を水平姿勢から鉛直姿勢に偏向し、略鉛直方向に配置された製本経路33に沿って下流側に搬送して接着剤塗布位置Eに搬送セットする。このため、トレイ41は集積位置(図2実線)から引き渡し位置(図2鎖線)に移動し、この引き渡し位置で準備されたグリップ搬送手段47にシート束を引き渡すようになっている。
[表紙綴じ手段]
上記製本経路33の表紙綴じ位置Fには表紙綴じ手段60が配置されている。この表紙綴じ位置Fには前述の表紙搬送経路34が交差するように配置され、この表紙搬送経路34から表紙シートが供給され、この表紙綴じ位置Fで表紙シートと上記接着剤塗布位置Eからのシート束とがくるみ綴じ製本される。この為この表紙綴じ位置Fには表紙シートをバックアップ支持する背当プレート61と、シート束と表紙シートとの接合部(背部)をプレス成形する背折プレート62と、折りロール63が設けられている。この背当プレート61と背折プレート62と折りロール63とで表紙綴じ手段60が構成されている。
[断裁手段の構成]
次に上記折りロール63の下流側に位置する断裁処理位置Gには断裁手段65が配置してある。この断裁手段65はシート束の天地方向を偏向するターンテーブルユニット65aと、切断するシート束の断裁縁を押圧支持する断裁縁プレスユニット65bと、断裁刃ユニット65cで構成されている。ターンテーブルユニット65aは前記折りロール63から送られたシート束をニップした状態で旋回するように構成され、同時に断裁処理位置Gにシート束を搬送セットする。上記断裁縁プレスユニット65bはシート束の断裁縁を押圧支持するように製本経路33と直交する方向に移動自在の加圧部材を備え、シート束を押圧支持するように構成されている上記断裁刃ユニット65cは平刃状の断裁刃と、シート束を挟んでこの断裁刃と対向する刃受け部材と、断裁刃を駆動するカッタモータとから構成されている。
上記断裁手段65により、冊子状に製本処理されたシート束の背部を除く周縁を所定量裁断して切り揃える。この裁断処理位置Gの下流側には搬出ローラ66と収納スタッカ67が配置されている。この収納スタッカ67は図示のようにシート束を倒立状態で収納するようになっている。そしてこの収納スタッカ67には満杯検知センサSfが配置され、収納スタッカ67に収納されるシート束の満杯状態を検出して、オペレータにその除去を警告するようになっている。
[シート束収納スタッカの構成]
また、上記断裁処理位置Gの下方には収納スタッカ67と並列に屑収納ボックス68が設けられ、断裁刃で切断した紙片を収納する。このため断裁処理位置Gの直下にはスイーパ手段69が設けられ、このスイーパ手段69は図示しない駆動モータによって図2左右方向に揺動し、シート束を断裁する際は断裁処理位置Gの直下に位置して切断片を屑収納ボックス68に案内し、断裁後は断裁処理位置Gから退避してシート束を収納スタッカ67に収容可能に退避するようになっている。また、上記屑収納ボックス68には内部に収納された切断紙片の収納量を検知するフル検知センサ(満杯検知センサ)SfとニアフルセンサSnが配置してある。このニアフルセンサSnはシート束の断裁中に満杯とならないように例えばシート束の周縁を断裁する1回分に相当する紙片を収容可能な状態でこれを検出するように配置されている。
[後処理装置の構成]
上述の製本装置Bには後処理装置Cが配置され、この後処理装置Cは前記表紙搬送経路34(第1シート搬送経路)に連なる後処理経路38が設けられ、この後処理経路38にステイプルユニット、パンチユニット、スタンプユニットなどの後処理機器が配置され、画像形成装置Aからの印刷シートを、表紙搬送経路34を介して受け取り、このシートにステイプル処理、パンチ処理、捺印処理を施し排紙トレイ37に搬出する。また、このような後処理を施すことなく画像形成装置Aからのシートを排紙トレイ37に収納するようになっている。
[接着剤補給ホッパの構成]
次に前記糊容器56への接着剤の補充についてその構造を説明する。図5(a)に示すように、前記糊容器56が前記ホームポジションHPに位置するとき、若しくはこのホームポジションHPから離間した待機位置(例えば図3左端部)に位置するとき固形剤収容室56bに固形接着剤を補給する補給経路(合流経路)58が設けてある。この補給経路58の上流側には接着剤収納ホッパ(接着剤収容部材;以下同様)59Aと着色剤収納ホッパ(着色剤収容部材;以下同様)59Bが設けられている。各収納ホッパは粉状、粒状、塊状などに形成された接着剤と着色添加剤を収容可能なトレイ(タンク)で構成されている。なお、接着剤は製本に一般的に使用される例えばエチレン−酢酸ビニル樹脂が主成分のホットメルト糊で、着色剤は例えば白色顔料としてのチタン酸化物である。接着剤収納ホッパ59Aは第1給送路58x、着色剤収納ホッパ59Bは第2給送路58yを介して補給経路58に連通されている。つまり前記糊容器56の固形剤収容室56bに連通する補給経路58は上流側で分岐され、その第1給送路58xは接着剤収納ホッパ59Aに、第2給送路58yは着色剤収納ホッパ59Bに連通されている。
[接着剤供給手段及び着色剤供給手段の構成]
また、上記接着剤収納ホッパ59Aには接着剤供給手段59Cが、着色剤収納ホッパ59Bには着色剤供給手段59Dが各給送路との間に設けてある。この供給手段59Cと59Dとは各ホッパから所定量の接着剤及び着色剤を給送路に送るように構成されている。つまり、供給手段59C、59Dは非作動時には各ホッパから収納剤が給送路に流入しないように遮断し、作動時には各ホッパから所定量(予め設定された規定量)給送路に送り出すように構成される。図示のものは接着剤と着色剤をそれぞれ所定形状(円柱状、キュービック状、球体状など)のブロック(塊)剤で構成している。このため接着剤供給手段59Cと着色剤供給手段59Dは図5(b)に示すように回転軸59oに計量ドラム59dを回転自在に設け、このドラム外周に搬出溝59gとシャッタ壁59sが設けてある。そして回転軸59oにはドラム回転モータMDが連結してあり、計量ドラム59dの搬出溝59gが収納ホッパ59A、59Bの搬出口59xに臨むときには所定量の収納剤を給送路58x、58yに送り、ドラム外壁のシャッタ壁59sが搬出口59xに臨むときには収納剤が給送路に流出するのを防止するようになっている。
このように、本実施例では、接着剤と着色剤とを別々に収容する二つの収納ホッパを用い、各収納ホッパに供給手段をそれぞれ設けることで、接着剤と着色剤の各々について単独で補給量の制御をすることができる。よって、例えばユーザーの希望に応じた様々な色合いの(溶融)接着剤を製本機内で簡単に作ることができるようになる。さらに、各収納ホッパからの補給経路が途中で合流することにより、糊容器に投入される前に接着剤と着色剤とが混ぜ合わされて、色がより均一な(溶融)接着剤を作ることができるようになるのである。
なお、もちろん補給経路が途中で合流せず、それぞれ単独で糊容器に投入されるように構成しても構わない。
[収納ホッパの異なる態様]
上述の接着剤収納ホッパ59Aと着色剤収納ホッパ59Bは、それぞれ異なる収納容器で構成する場合を示したが、単一の容器に接着剤と着色剤を所定割合で混合して収納することも可能である。第1は、接着剤と着色剤を粉末又は微細粒で形成し、この両者を所定割合で混合して収納ホッパに収容し、定量カップ状の搬出部から給送路に流出する方法である。その構造は図6(a)に示すように前述と同様の計量ドラム59dにカップ形状の搬出溝59gを設け、その他は前述と同一に構成する。これによって簡単な構造で接着剤と着色剤を補給経路58に送ることが出来る。この場合は収納ホッパ内に攪拌手段を設けることが好ましい。
第2の方法は、接着剤と着色剤を異なる形状に構成し、前述のものと同様の計量ドラムに図6(b)に示すような寸法形状の異なる接着剤搬出溝59g1と着色剤搬出溝59g2を設ける。同図には例えば接着剤SAと着色剤SBを円柱形状に構成し、接着剤SAの径d1と長さn1に対し、着色剤SBの径d2と長さn2をd1<d2、n1>n2のように接着剤は着色剤搬出溝59g2には係合しないように、着色剤は接着剤搬出溝59g1に係合しないようにそれぞれ設定する。尚この場合には収納ホッパ内に着色剤と接着剤の整列手段を設けることが好ましい。以上のように構成することによって単一の収納ホッパから接着剤と着色剤をそれぞれ定量ずつ給送路に供給することが出来る。
[制御手段の構成]
次に、上述の接着剤を補給するための制御手段の構成を図7に基づいて説明する。
同図は制御ブロック図であり、図1に示すような画像形成装置Aと製本装置Bとを連結したシステムでは、例えば画像形成装置Aに備えられた制御CPU70にコントロールパネル71と、モード設定手段72を設ける。そして製本装置Bの制御部には制御CPU75を設け、この制御CPU75は製本処理実行プログラムをROM76から呼び出して製本経路33における各処理を実行する。またこの制御CPU75には画像形成装置Aの制御CPU70から後処理モード指示信号、ジョブ終了信号、その他製本に要する情報及びコマンド信号を受信する。
[液面検出手段の制御]
上記制御CPU75は製本処理プログラムをROM76から読み出し、シート集積動作75a、接着剤の温度制御動作(温度制御手段)79、接着剤塗布動作75b、表紙綴じ動作75c、断裁動作75d、製本スタック動作75eをそれぞれ実行するように構成されている。そして制御CPU75は上記各製本動作の過程で糊容器56内の接着剤の残量を監視して補充する固形剤補充制御手段77を備えている。この固形剤補充制御手段77は接着剤量監視手段77aと接着剤補充動作制御部77bとから構成されている。接着剤量監視手段77aは製本動作の過程で適時(後述のステップSt001とSt004)、前記液面検出手段56cの検出信号から糊容器内の接着剤が所定量以上であるか否かを判断する。この判断は液面検出手段56cの検出値と基準値(予め設定された液面レベル)とを比較して行う。
また、上記接着剤補充動作制御部77bは前記糊容器56を往復移動する駆動モータMSと、加熱手段50と、前記接着剤供給手段及び着色剤供給手段の各ドラム回転モータMDをそれぞれ駆動制御するように連結されている。
上記制御CPU75による製本動作と、上記固形剤補充制御手段77による接着剤補充動作について図8、図9に示すフローチャートに基づいて説明する。前記画像形成装置Aのコントロールパネル71で画像形成条件と後処理モードを設定する(St001)。この後処理モードは例えば「プリントアウトモード」「製本処理モード」「ステイプルモード」「スタンプモード」「パンチモード」「ジョグモード」などに設定する。プリントアウトモードは画像形成したシートを製本及び後処理することなく排紙トレイ37(図示のものは後処理装置Cに備えられている)に搬出収納する。
製本モードは画像形成されたシートを部揃え集積して表紙シートと綴合わせて収納スタッカ67に収納する。また、ステイプルモードは画像形成されたシートを後処理装置Cに備えられたステイプルユニットによってステイプル綴じし、スタンプモードは捺印処理し、同様にパンチモードはパンチ処理を、ジョグモードは仕分け処理をそれぞれ後処理装置Cで実行し、その後排紙トレイ37に収納する。
そこで上記ステップSt001で「製本処理モード」が選択されると、制御CPU75は、接着剤量監視指示信号St001aを発し、後述する接着剤量の判別と補充動作を実行する。次いで画像形成装置Aは画像形成動作を実行し、画像形成したシートを排紙口14から搬出する(St002)。画像形成装置Aから排紙指示信号を受けると、製本装置Bの制御CPU75は前記中紙搬送経路32の搬送モータを駆動し、搬入口31aからシートを搬入し、排紙口32bから搬出する。排紙口32bに送られたシートはトレイ41に積載されて部揃え集積される(St003)。次に画像形成装置Aからジョブ終了信号(St004)を受けると制御CPU75は、接着剤量監視指示信号(St004a)を発し、後述する接着剤量の判別と補充動作を実行する。
上記接着剤量監視指示信号と同時に制御CPU75はトレイ上に集積されたシート束をグリップ搬送手段47で下流側の製本経路33に搬送する(St005)。このシート束の搬送は図2に示すようにトレイ41が集積位置から搬出位置に降下し、この搬出位置でグリップ搬送手段47がシート束を把持する。次いでグリップ搬送手段47はシート束を略々90度旋回し水平姿勢から鉛直姿勢にシート束の姿勢を偏向する。グリップ搬送手段47はこの偏向後のシート束をその下端縁が接着剤塗布位置Eに位置決めされるように移送する。
次に制御CPU75は上記シート束の接着剤塗布位置Eへの移送と前後して前記表紙搬送経路34から表紙シートを搬送し、表紙綴じ位置Fに表紙シートを給送セットする(St006)。尚表紙シートは画像形成装置Aから供給されるか、或いはインサータ装置26から供給される。次いで制御CPU75は、糊塗布動作を実行する。この動作は図3に示すようにホームポジションHPにある糊容器56をシート束の下端縁S1に沿って移動し、リターンポジションRPで復帰動させる。そして往動作でシート束に塗布ロール57を押圧してシート端をばらけさせ、復動作で接着剤を塗布する(St007)。
次いで制御CPU75はグリップ搬送手段47を動作させて接着剤を塗布したシート束を下流側の表紙綴じ位置Fに移送する。そしてこの表紙綴じ位置Fで表紙シートと逆T字状に接合する。このとき表紙シートは背当プレート61で支持されている。この状態で背折プレート62がシート束を挟んだ状態で表紙シートを背折りプレスする。この一連の動作で表紙綴じ処理が実行される(St008)。
次に制御CPU75は所定の冷却時間の経過を待つ(St009)。所定の冷却時間経過後制御CPU75は背当プレート61と背折プレート62を製本経路33から退避させ、折りロール63を回転駆動し、シート束を下流側の断裁処理位置Gに移送する(St010)。次いで制御CPU75は断裁手段65を作動してシート束の天部、地部、小口部を順次所定量断裁して揃える(St011)。このシート束の断裁終了後制御CPU75は製本仕上げされたシート束を収納スタッカ67に収納する(St012)。
一方、前記ステップSt001及びSt004で「接着剤量監視指示信号」が発させられると、制御CPU75に設けられた固形剤補充制御手段77は次の動作を実行する。図9に示すフローに従って説明すると、上記指示信号を受けると固形剤補充制御手段77は接着剤が所定量以上であるか否かを判断する(St013)。この判断で接着剤が所定量以上のときには糊容器56は正常として前記ステップに戻り後続する動作を実行する(St014)。また上記判断で接着剤量が所定量以下のときには固形剤補充制御手段77は、まず製本動作を禁止する信号を発し、前述のステップで後続する動作を禁止する(St015)。
次に固形剤補充制御手段77は糊容器56をホームポジションHPに移動する(St016)。このホームポジションHPへの移動で前記接着剤収納ホッパ59A及び着色剤収納ホッパ59Bからの(固形剤)補給経路58は糊容器56の固形剤収容室56bに連なる。そこで固形剤補充制御手段77は前記接着剤供給手段59Cのドラム回転モータMDを作動して接着剤収納ホッパ59Aから所定量の接着剤を第1給送路58xに送る。これと同時に前記着色剤供給手段59Dのドラム回転モータMDを作動して着色剤収納ホッパ59Bから所定量の着色剤を第2給送路58yに送る。この第1、第2給送路58x、58yからの接着剤と着色剤は所定割合で補給経路58に送られ糊容器56の固形剤収容室56bに充填される(St017)。
次に固形剤補充制御手段77は糊容器56の加熱手段50を作動して糊容器56内の接着剤を昇温溶融する(St018)。そして容器内の接着剤が所定温度に達する溶融時間を待つ(St019)。このとき固形剤収容室56b内に充填された(固形)接着剤は溶融され液化するのと同時に前記攪拌手段56dで着色剤と攪拌混合される。その後この混合された接着剤と着色剤は液剤収容室56aに連通孔から流入して補給される。次いで固形剤補充制御手段77は糊容器56の液剤収容室56aの接着剤温度が予め設定された溶融温度に達すると製本動作の許可信号を発する(St020)。この許可信号を発した後前述するステップにリターン復帰(St014)し、後続する製本動作を続行する。
上述の過程で溶融され液化した接着剤には所定の着色剤が混合され、着色剤の成分および量に応じた色彩の接着剤がシート束に塗布されることとなる。従って例えば白色或いは透明の表紙シートとシート束とを製本綴じする場合には着色剤を白色にすると美観に富んだ製本が可能となる。また、例えば製本綴じ後のシート束を断裁揃えする場合には硬度の低い着色剤を選択することによって断裁刃の損耗を逓減することが出来る。
[接着剤塗布方法の説明]
次に本発明に係わる接着剤塗布方法について説明すると、前述の製本装置Bのように束状に部揃えしたシート束の側縁に接着剤を塗布して綴じ合わせる製本装置の接着剤塗布方法であって、常温で固体状態の熱溶融性接着剤原料と、着色顔料を主成分とする常温で固体状態の着色添加材料(前述の着色剤)を収容する原料収納ホッパ(前述の接着剤収納ホッパ59A及び着色剤収納ホッパ59B)と、上記接着剤原料を加熱溶融する加熱手段50を有する接着剤収納容器(前述の糊容器56)と、接着剤収納容器内の接着剤をシート束に塗布する接着剤塗布手段(前述の塗布ロール57)とを備える。つまり前述した製本装置Bの構成であって、次の手順でシート束に接着剤を塗布する。
「原料補充工程」
前述のように接着剤収納ホッパ59Aに接着剤原料(固形接着剤)を収納し、着色剤収納ホッパ59Bに固形の着色添加材料を収納し、この各収納ホッパから所定の量の接着剤原料と着色添加剤を糊容器(接着剤収納容器)56に供給する。この場合(1)予め所定比率で接着剤原料と着色添加材料を混合して収納する共通の収納ホッパから接着剤収納容器に供給するか、又は(2)前記接着剤原料と前記着色添加材料とを個別の収納ホッパから所定比率で接着剤収納容器に供給する。
「液状接着剤生成工程」
上述のように糊容器(接着剤収納容器)に収納された接着剤原料を加熱溶融して着色添加材料と攪拌混合する。
「塗布工程」
糊容器内で生成された液状接着剤(接着剤原料と着色添加剤の混合物)をシート束に塗布する。これは例えば前述のように糊塗布ロールでシート束の端面に塗布する。
「接着工程」
上述のようにシート束に塗布された液状接着剤を冷却固化する。この場合接着剤を塗布したシート束を(表紙シートなしで)接着する天糊製本若しくはシート束と表紙シートとをシート束に塗布された液状接着剤で綴じ合わせるくるみ綴じ製本する。
本発明に係わる接着剤塗布装置を内蔵した製本装置を備えた画像形成装置の全体構成の説明図。 図1の装置に於ける製本装置の詳細説明図。 図2の装置における糊塗布装置のレイアウト構成の説明図。 図2の装置に於ける糊塗布装置の説明図であり、(a)はその斜視説明図、(b)、(c)は断面説明図。 図2の装置に於ける固形接着剤の供給機構の説明図であり、(a)は供給機構の全体説明図、(b)は固形接着剤と着色剤の各供給手段の構成を示す説明図。 図5と異なる供給手段の構成の説明図。 図2の装置に於ける接着剤供給の制御構成を示すブロック図。 図2の装置に於ける製本処理の動作手順を示すフローチャート。 図8のフローチャートに於ける接着剤量監視動作を示すフローチャート。
符号の説明
47 グリップ搬送手段
50 加熱素子(加熱手段)
55 接着剤塗布手段
56 糊容器(溶融接着剤収容部材)
56a 液状接着剤収容室(液剤収容室)
56b 固形接着剤収容室(固形剤収容室)
56c 液面検出手段
56d 攪拌手段
57 塗布ロール(接着剤塗布手段)
58 補給経路(合流経路)
58x 第1給送路
58y 第2給送路
59A (固形)接着剤収納ホッパ(接着剤収容部材)
59B (固形)着色剤収納ホッパ(着色剤収容部材)
59C 接着剤供給手段
59D 着色剤供給手段
59d 計量ドラム
59g 搬出溝
59o 回転軸
59x 搬出口
60 表紙綴じ手段
65 断裁手段
67 収納スタッカ
68 屑収納ボックス
70 制御CPU(画像形成装置)
71 コントロールパネル
72 モード設定手段
75 制御CPU(製本装置)
76 ROM
77 固形剤補充制御手段
77a 接着剤量監視手段
77b 接着剤補充動作制御部
79 温度制御手段
MR ロール回転モータ
MD ドラム回転モータ
hp 発光素子
hr 受光素子

Claims (11)

  1. 熱溶融性の固体の接着剤を収容する接着剤収容部材と、
    前記接着剤収容部材から前記接着剤を供給するための接着剤供給手段と、
    前記接着剤を加熱溶融するための加熱手段と、
    前記接着剤を着色するための着色剤を収容する着色剤収容部材と、
    前記着色剤収容部材から前記着色剤を供給するための着色剤供給手段と、
    前記接着剤供給手段で供給され前記加熱手段により加熱溶融された液状接着剤と前記着色剤供給手段から供給された着色剤とを合わせて収容する溶融接着剤収容部材と、
    前記溶融接着剤収容部材の接着剤をシート束に塗布する接着剤塗布手段と、を備えることを特徴とする製本装置。
  2. 前記接着剤収容部材には前記接着剤を前記溶融接着剤収容部材に案内する第1給送路が、
    前記着色剤収容部材には前記着色剤を前記溶融接着剤収容部材に案内する第2給送路がそれぞれ備えられ、
    前記第1給送路と前記第2給送路とが合流する合流経路を介して、前記接着剤収容部材と前記着色剤収容部材とは、それぞれ前記溶融接着剤収容部材に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  3. 前記溶融接着剤収容部材は、連通孔を有する隔壁で区割された第1、第2の収容部を備え、
    上記第1の収容部にはシート束に接着剤を塗布する接着剤塗布手段が配置され、
    上記第2の収容部には液体の接着剤を攪拌する攪拌手段が配置され、
    前記接着剤供給手段で供給された前記接着剤と前記着色剤供給手段で供給された前記着色剤は前記第2の収容部に供給されることを特徴とする請求項1又は2に記載の製本装置。
  4. 前記溶融接着剤収容部材には液体の接着剤を攪拌するための攪拌手段が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  5. 前記溶融接着剤収容部材内の溶融接着剤に光を照射する発光手段と、
    前記溶融接着剤からの反射光を受光する受光手段と、
    前記受光手段で受光した反射光に応じて前記溶融接着剤の液面高さを検出する検出手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  6. 前記検出手段の結果に応じて前記接着剤供給手段と前記着色剤供給手段とを制御することを特徴とする請求項5に記載の製本装置。
  7. 前記着色剤はチタン酸化物を含むことを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  8. 束状に部揃えしたシート束の側縁に接着剤を塗布して綴じ合わせる製本装置の接着剤塗布方法であって、
    常温で固体状態の熱溶融性の接着剤原料と、(着色顔料を主成分とする)常温で固体状態の着色(添加)材料とを収容する原料収納ホッパと、
    前記接着剤原料を加熱溶融する加熱手段を有する接着剤収納容器と、
    前記接着剤収納容器内の接着剤をシート束に塗布する接着剤塗布手段と、を備え、
    前記接着剤原料と着色(添加)材料とを前記接着剤収納容器に供給する原料補充工程と、
    前記原料補充工程で供給された接着剤原料を加熱溶融して着色(添加)材料と攪拌混合する液状接着剤生成工程と、
    前記液状接着剤生成工程で生成された液状接着剤をシート束に塗布する塗布工程と、
    前記塗布工程でシート束に塗布された液状接着剤を冷却固化する接着工程と、を有する製本装置に於ける接着剤塗布方法。
  9. 前記原料補充工程は、(1)予め所定比率で接着剤原料と着色添加材料を混合して収納する共通の収納ホッパから接着剤収納容器に供給するか、又は(2)前記接着剤原料と前記着色添加材料とを個別の収納ホッパから所定比率で接着剤収納容器に供給することを特徴とする請求項8に記載の製本装置に於ける接着剤塗布方法。
  10. 前記接着工程は、シート束と表紙シートとをシート束に塗布された液状接着剤で綴じ合わせることを特徴とする請求項8又は9に記載の製本装置に於ける接着剤塗布方法。
  11. 熱溶融性の固体の接着剤を収容する接着剤収容部材と、
    前記接着剤収容部材から前記接着剤を供給するための接着剤供給手段と、
    前記接着剤供給手段から供給された接着剤を案内する第1給送路と、
    前記接着剤を加熱溶融するための加熱手段と、
    前記第1給送路を介して供給され前記加熱手段で溶融された接着剤を収容する溶融接着剤収容部材と、
    前記接着剤を着色するための着色剤を収容する着色剤収容部材と、
    前記着色剤収容部材から前記着色剤を供給するための着色剤供給手段と、
    前記着色剤供給手段で供給された着色剤を前記溶融接着剤収容部材へ案内する第2給送路と、
    前記溶融接着剤収容部材の接着剤をシート束に塗布する接着剤塗布手段と、を備えることを特徴とする製本装置。
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