JP4854176B2 - 洗浄ブラシ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄するための洗浄ブラシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1から図3を使用して、特開2003−344号に開示されてある、従来の洗浄ブラシを説明する。図1は、従来の洗浄ブラシを、前面側から見た斜視図である。図1において、1は洗浄ブラシ、2は台座、3はチャンネルブラシ、4はブラシ片、5は止め金具である。図2は、図1に使用するブラシ片の斜視図である。図2において、6はスリット、7は中央部である。図3は、図1の洗浄ブラシの側面図である。図3において、8は隙間、9は根部である。従来の洗浄ブラシは、図1から図3の如く、チャンネルブラシ3のブラシ片4に、ブロック状体の発泡材を使用し、両端部に所定間隔ごとに複数のスリット6を有すると共に、中央部7にて折り込んでチャンネルブラシ3が形成されてある。しかしながら、従来の技術においては、チャンネルブラシ3のブラシ片4は、両端部に所定間隔ごとに複数のスリット6が形成されてあるが、複数のスリット6は、中央部7にたいして対称となるように形成されてあった。その為、台座2の外周部に形成されたチャンネルブラシ3は、図3の如く、隣接するブラシ片4の間には、隙間8が形成されることにより、根部9の毛腰が弱くなってしまうという課題を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ブラシ片の毛腰を強くする事により、高い洗浄力を有し、かつ迅速で安価に製作できる洗浄ブラシを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の洗浄ブラシは、上記の目的を達成するため次の手段を採った。すなわち、ブラシ片を中央部から折り込んで芯線及び断面コの字型の帯状体で挟み付けて形成されたチャンネルブラシを略円筒形状の台座の外周に固定した洗浄ブラシにおいて、該ブラシ片は、平板状の合成樹脂発泡体であり、複数のスリットが前記中央部に対して非対称であって、且つ一方側の隣り合うスリット間の間隔が小さく、他方側の隣り合うスリット間の間隔が大きくなるように形成されてあることによって、前記チャンネルブラシは、前記芯線を挟んで向かい合う一方のブラシ片が他方のブラシ片を補強するようにして形成されてあり、前記チャンネルブラシは該台座の外周に巻き付けて、止め金具で固定されたことを特徴としている。
【0007】
請求項2の発明は、前記ブラシ片の各スリットは、中央部のスリットのない幅が、略一定になるようにして設けられたことを特徴としている。
【0008】
請求項3の発明は、前記チャンネルブラシのブラシ片の材質として、合成樹脂発泡体に加えて、天然樹脂発泡体、織布、不織布、天然繊維、化学繊維、天然樹脂、合成樹脂、天然ゴム、合成ゴムの内、少なくとも1種類以上が使用されてあることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、請求項1の発明の洗浄ブラシを実施の形態1で、請求項2の発明の洗浄ブラシを実施の形態2で、請求項3の発明の洗浄ブラシを実施の形態3で、請求項4の発明の洗浄ブラシを実施の形態4で、請求項5の発明の洗浄ブラシを実施の形態5で、それぞれ図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1
図4から図8にて実施の形態1を示す。図4は、本発明の洗浄ブラシを洗車ブラシとして使用した形態を前面側から見た斜視図である。図4において、11は洗浄ブラシ、12は台座、13はチャンネルブラシ、14はブラシ片、15は止め金具、91は爪、92はネジである。図5は、図4に使用した台座、及び止め金具を前面側から見た斜視図である。図6は、図4に使用したブラシ片の正面図である。図6において、16、26はスリット、17は中央部、20は幅である。図7は、チャンネルブラシの製造方法を、前面側から見た斜視図である。図7において、10は基台、18は帯状体、89は芯線、97は縦ロール、98は横ロールである。図8は、図4の洗浄ブラシの側面図である。図8において、19は根部、38は隙間である。
【0010】
洗浄ブラシ11は、図4の如く、台座12、チャンネルブラシ13、及び止め金具15より構成されてある。台座12は、略円筒形状からなり、外周の両端部には図5の如く、爪91を有する止め金具15が、台座12にたいしてネジ92にて組みつけられて形成されてある。台座12の外周には、チャンネルブラシ13が形成されてあり、チャンネルブラシ13は、止め金具15に形成された爪91を折り込む事により、固定されてある。チャンネルブラシ13は、芯線89、ブラシ片14、及び帯状体18より形成されてある。
【0011】
次に、洗浄ブラシ11の製造手順を、図7、及び図8にて説明する。まず、図7の如く、断面がコの字型の長尺の帯状体18にたいして、平板状の合成樹脂発泡体からなるブラシ片14の中央部17を、重ね合わせるように、帯状体18の上部に設置し、縦ロール97を使用して、芯線89にてブラシ片14を挟み付けると共に、芯線89を帯状体18のコの字型の内部に押し込む。次に、帯状体18の両側に形成された横ロール98を使用して、帯状体18を両側から、かしめる。その結果、中央部17が帯状体18と芯線89に挟み付けられて、折り込まれたブラシ片14を有するチャンネルブラシ13が、形成される。その後、図8の如く、チャンネルブラシ13を、台座12の外周にたいして巻き付けた後、止め金具15にて固定する。
【0012】
ブラシ片14は、平板状の合成樹脂発泡体が使用されてあり、図6の如く、複数のスリット16、及び26が、中央部17にたいして、幅20を有して非対称となるように形成されてある。ブラシ片14は、上記の形状となっている為、A−Aを折り込んで、図8の如く、台座12の外周にたいして、複数のスリット16、及び26が、互いにずれるようにして、巻き付けられて、形成される。その為、ブラシ片14は、複数のスリット16にて形成された隙間38に、複数のスリット26を有する側のブラシ片14が、重ね合わされるようにして、形成され、隙間38は、複数のスリット26を有する側のブラシ片14により、補強される。
【0013】
実施の形態1の洗浄ブラシ11は、上記の如くの構成となっているので、平板状の合成樹脂発泡体のブラシ片14が、台座12の外周にたいして、複数のスリット16にて形成された隙間38に、複数のスリット26を有する側のブラシ片14が、重ね合わされるようにして、形成される。その為、ブラシ片14の根部19は、隙間38が複数のスリット26を有する側のブラシ片14により補強されることにより、毛腰を強くすることができる。また、使用時には、毛腰の強い根部19を有するブラシ片14を、被洗浄面にたいして連続的に接触させることができる。その為、洗浄ブラシ11は、洗浄ムラが発生する事が無く、短時間にて洗浄する事ができると共に、高い洗浄力を発揮できる。さらにまた、洗浄ブラシ11は、上記の如く、チャンネルブラシ13を、台座12の外周にたいして巻き付けた後、止め金具15にて固定する製造方法を採用している為、迅速、かつ安価に製造することができる。
【0014】
実施の形態1の洗浄ブラシ11は、上記の如くの構成となっているが、ブラシ片の形状等については、使用する目的に応じて、例えば、複数のスリットを、中央部にたいして非対称となるように、所定角度、傾斜させて形成したブラシ片を使用する等、適時、最適になるように、設定しても、何ら支障は無い。また、本発明の実施の形態においては、洗浄ブラシは洗車ブラシとして使用されてあるが、例えば、電車の外壁面用あるいは航空機の外壁面用の洗浄ブラシに転用したり、路面清掃用及び洗浄用の洗浄ブラシに転用したり、高層ビルの壁面洗浄用の洗浄ブラシに転用したり、台座の一端を概取っ手形状とし、一般家庭用の洗浄ブラシに転用しても、何ら支障は無い。
【0015】
実施の形態2
図9から図11にて実施の形態2を示す。図9は、本発明の洗浄ブラシを洗車ブラシとして使用した形態を前面側から見た斜視図である。図9において、21は洗浄ブラシ、22は台座、23はチャンネルブラシ、24はブラシ片、25は溝部、28は帯状体、29は根部、99は芯線である。図10は、図9の洗浄ブラシに使用したチャンネルブラシを前面側から見た斜視図である。図11は、図9の洗浄ブラシに使用したブラシ片の平面図である。図11において、27は中央部、30は幅、36、46はスリットである。
【0016】
洗浄ブラシ21は、図9の如く、台座22、及びチャンネルブラシ23より構成されてある。台座22は、略円筒形状からなり、外周には、チャンネルブラシ23が形成されてあり、チャンネルブラシ23は、台座22の外周に形成された溝部25にたいして、着脱可能に、挿入して固定されてある。また、図10の如く、チャンネルブラシ23には、平板状の合成樹脂発泡体が使用されてあるブラシ片24が形成されてあり、ブラシ片24は、図11の如く、複数のスリット36、及び46が、中央部27にたいして、幅30を有して非対称となるように形成されてある。ブラシ片24は、上記の形状となっている為、B−Bを折り込む事により、複数のスリット36、及び46が、互いにずれるようにして、図10の如くの、チャンネルブラシ23が形成される。その為、チャンネルブラシ23は、根部29の毛腰が強く形成される。
【0017】
実施の形態2の洗浄ブラシ21は、上記の如くの構成となっているので、ブラシ片24の根部29は、毛腰を強くすることができる。また、使用時には、毛腰の強い根部29を有するブラシ片24を、被洗浄面にたいして、接触させることができる。その為、洗浄ブラシ21は、短時間にて洗浄する事ができると共に、高い洗浄力を発揮できる。さらにまた、洗浄ブラシ21は、上記の如く、チャンネルブラシ23を、台座22の外周に形成された溝部25にたいして、着脱可能に挿入して、固定する製造方法を採用している為、迅速、かつ安価に製造することができる。
【0018】
実施の形態2の洗浄ブラシ21は、上記の如くの構成となっているが、溝部の形成箇所、詳細形状等については、例えば、台座の外周のみならず、内周に形成したり、台座の長手方向の軸にたいして捩りを加えた後、溝部にチャンネルブラシを挿入したり、チャンネルブラシを溝部に挿入後、台座の長手方向の軸にたいして捩りを加えて製造する等、使用する目的に応じて、適時、最適になるように設定しても、何ら支障は無い。
【0019】
実施の形態3
図12から図14にて実施の形態3を示す。図12は、本発明の洗浄ブラシを洗車ブラシとして使用した形態の側面図である。図12において、31は洗浄ブラシ、32は台座、33はチャンネルブラシ、34はブラシ片、39は根部、48は隙間、56、66はスリット、75は止め金具である。図13は、図12に使用したブラシ片の正面図である。図13において、35は位相差、37は中央部、40、50、60は幅である。図14は、実施の形態3の他の実施例として使用したブラシ片の正面図である。図14において、44はブラシ片、45は位相差、47は中央部、49は根部、63、70、73、80、90は幅、76、77、78、86、87、88はスリットである。
【0020】
洗浄ブラシ31は、図12の如く、台座32、チャンネルブラシ33、及び止め金具75より構成されてある。台座32は、略円筒形状からなり、外周には、チャンネルブラシ33が形成されてあり、チャンネルブラシ33は、止め金具75により、固定されてある。チャンネルブラシ33にはブラシ片34が形成されてあり、図13の如く、複数のスリットは、ブラシ片の長手方向に対して直角方向で一定の幅毎に中央部を除いて設けられ、中央部に対する一方側のスリットと他方側のスリットは位相差を有して形成されている。すなわち、中央部37にて幅40を形成すると共に、幅50を形成する複数のスリット56、及び幅60を形成する複数のスリット66が、ブラシ片34の長手方向にたいして、位相差35を有して、形成されている。
ブラシ片34は、上記の形状となっている為、C−Cを折り込んで、図12の如く、台座32の外周にたいして、複数のスリット56、及び66が、互いにずれるようにして、巻き付けられて、形成される。その為、ブラシ片34は、複数のスリット66にて形成された隙間48に、複数のスリット56を有する側のブラシ片34が、重ね合わされるようにして形成され、隙間48が、複数のスリット56を有する側のブラシ片34により、補強されることにより、根部39の毛腰を強くすることができる。
【0021】
実施の形態3の洗浄ブラシ31は、上記の如くの構成となっているので、毛腰の強い根部39を有すると共に、台座32の外周にたいして、複数のスリット56、及び66が、互いにずれるようにして、巻き付けられて、形成されたブラシ片34を、被洗浄面にたいして連続的に接触させることができる。その為、洗浄ブラシ31は、洗浄ムラが発生する事が無く、短時間にて洗浄する事ができると共に、高い洗浄力を発揮できる。
【0022】
実施の形態3の洗浄ブラシ31は、上記の如くの構成となっているが、位相差の形成状態については、例えば、前記請求項に記載の如く、ブラシ片の長手方向、あるいは短手方向のうち、少なくとも1方向以上に位相差を有して複数のスリットが形成されてあるものであれば、使用する目的に応じて、適時、最適になるように設定しても、何ら支障は無い。
【0023】
次に、実施の形態3の他の実施例を示す。実施の形態3の他の実施例に使用するブラシ片44は、図14の如く、幅73を形成する複数のスリット76、77、78、及び幅73を形成する複数のスリット86、87、88が、中央部47にて、幅70、80、90を有して、段差状に形成されてある。また、スリット76、86は、ブラシ片44の短手方向にたいして、幅63、70を有すると共に、位相差45を有して、形成されてある。ブラシ片44は、上記の形状となっている為、D−Dを折り込んで、図12と同じ要領にて、台座32の外周にたいして、ブラシ片44を、巻き付けて形成した場合には、短手方向にたいして異なる幅を有する段差状の複数のスリットが、重ね合わされるようにして、形成され、根部49の毛腰を強くすることができる。
【0024】
実施の形態3の他の実施例においては、上記の如くの構成となっているので、毛腰の強い根部49を有すると共に、短手方向にたいして異なる幅を有する段差状の複数のスリットが形成されたブラシ片44を、被洗浄面にたいして連続的に接触させることができる。その為、洗浄ムラが発生する事が無く、短時間にて洗浄する事ができると共に、高い洗浄力を発揮できる。
【0025】
実施の形態3の他の実施例においては、上記の如くの構成となっているが、スリットの形成状態については、例えば、上記の如く、ブラシ片の短手方向にたいして、位相差を有して、複数のスリットが形成されてあると共に、ブラシ片の長手方向にたいしても、位相差を形成させる等、使用する目的に応じて、適時、最適になるように設定しても、何ら支障は無い。
【0026】
実施の形態4
図15から図16にて実施の形態4を示す。図15は、本発明の洗浄ブラシを洗車ブラシとして使用した形態の側面図である。図15において、41は洗浄ブラシ、42は台座、43はチャンネルブラシ、54はブラシ片、58は隙間、59は根部、85は止め金具、96はスリットである。図16は、図15に使用したブラシ片の正面図である。図16において、55、65は幅、57は中央部である。
【0027】
洗浄ブラシ41は、図15の如く、台座42、チャンネルブラシ43、及び止め金具85より構成されてある。台座42は、略円筒形状からなり、外周には、チャンネルブラシ43が形成されてあり、チャンネルブラシ43は、止め金具85により、固定されてある。チャンネルブラシ43にはブラシ片54が形成されてあり、図16の如く、幅65を有する複数のスリット96が形成されてあり、中央部57には幅55が形成されてあると共に、幅55は、ブラシ片54の長手方向にたいして、いずれの箇所においても略一定に形成されている。すなわち、ブラシ片の各スリット96は、中央部のスリットのない幅55が、略一定の寸法になるようにして設けられている。
ブラシ片54は、上記の形状となっている為、E−Eを折り込んで、図15の如く、台座42の外周にたいして、複数のスリット96の長さが、互いに異なるようにして、巻き付けられて形成される。その為、ブラシ片54は、複数のスリット96にて形成された隙間58を補強することができると共に、根部59の毛腰を強くすることができる。
【0028】
実施の形態4の洗浄ブラシ41は、上記の如くの構成となっているので、重ね合わせて折り込んだ平板状の合成樹脂発泡体のブラシ片54が、台座42の外周にたいして、複数のスリット96の長さが、互いに異なるようにして、巻き付けられて形成される。その為、ブラシ片54は、複数のスリット96にて形成された隙間58を補強することができると共に、根部59の毛腰を強くすることができる。また、使用時には、毛腰の強い根部59を有するブラシ片54を、被洗浄面にたいして連続的に接触させることができる。その為、洗浄ブラシ41は、洗浄ムラが発生する事が無く、短時間にて洗浄する事ができると共に、高い洗浄力を発揮できる。
【0029】
実施の形態4の洗浄ブラシ41は、上記の如くの構成となっているが、スリット96の形成状態については、中央部57に形成されてある幅55が、ブラシ片54の長手方向にたいして、いずれの箇所においても略一定に形成されてあるならば、例えば、ブラシ片54の長手方向あるいは、短手方向のいずれかの方向にたいして、所定の位相差を有してスリット96を形成する等、使用する目的に応じて、適時、最適になるように設定しても、何ら支障は無い。
【0030】
実施の形態5
図17にて実施の形態5を示す。図17は、本発明の洗浄ブラシを洗車ブラシとして使用した形態の側面図である。図17において、51は洗浄ブラシ、52は台座、53はチャンネルブラシ、64、74はブラシ片、69は根部、95は止め金具である。
【0031】
洗浄ブラシ51は、図17の如く、台座52、チャンネルブラシ53、及び止め金具95より構成されてある。台座52は、略円筒形状からなり、外周には、チャンネルブラシ53が形成されてあり、チャンネルブラシ53は、止め金具95により、固定されてある。チャンネルブラシ53には、ブラシ片64、74が形成されてある。ブラシ64の材質には、合成樹脂発泡体が使用されてある。また、ブラシ74の材質には、織布あるいは不織布が使用されてある。洗浄ブラシ51は、図17の如く、ブラシ片64、及びブラシ片74が、交互に形成されるように、重ね合わせた後、折り込まれて形成されてある。
【0032】
実施の形態5の洗浄ブラシ51は、上記の如くの構成となっているので、被洗浄面にたいして、合成樹脂発泡体からなるブラシ片64、及び織布あるいは不織布からなるブラシ片74を、連続的に接触させることができる。その為、洗浄ブラシ51は、合成樹脂発泡体の有する高い耐摩耗性、及び織布あるいは不織布の有する高い洗浄力を、同時に有することができ、被洗浄面にたいして、高い耐摩耗性、及び高い洗浄力を有することができる。
【0033】
実施の形態5の洗浄ブラシ51は、上記の如くの構成となっているが、ブラシ片の材質については、前記請求項に記載の如く、合成樹脂発泡体、織布、不織布の他にも、例えば、天然樹脂発泡体、編物、天然繊維、化学繊維、天然樹脂、合成樹脂、天然ゴム、合成ゴム、ゲル材、フィルム材、メッシュ材の内から、使用する目的に応じて、適時、最適になるように選択しても、何ら支障は無い。また、例えば、数種類の異なる合成樹脂発泡体を使用する等、同材質を数種類使用しても、何ら支障は無い。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の洗浄ブラシは次に示すような効果を得ることができる。なお、説明にあたっては、請求項の番号と同じ番号を付して説明する。
【0035】
(1)平板状の合成樹脂発泡体のブラシ片が、台座の外周にたいして、複数のスリットにて形成された隙間に、複数のスリットを有する側のブラシ片が、重ね合わされるようにして、形成される。その為、ブラシ片の根部は、隙間が複数のスリットを有する側のブラシ片により補強されることにより、毛腰を強くすることができる。また、使用時には、毛腰の強い根部を有するブラシ片を、被洗浄面にたいして連続的に接触させることができる。その為、洗浄ブラシは、洗浄ムラが発生する事が無く、短時間にて洗浄する事ができると共に、高い洗浄力を発揮できる。さらにまた、洗浄ブラシは、上記の如く、チャンネルブラシを、台座の外周にたいして巻き付けた後、止め金具にて固定する製造方法を、採用している為、迅速、かつ安価に製造することができる。
【0036】
(2)ブラシ片の根部は、毛腰を強くすることができる。また、使用時には、毛腰の強い根部を有するブラシ片を、被洗浄面にたいして、接触させることができる。その為、洗浄ブラシは、短時間にて洗浄する事ができると共に、高い洗浄力を発揮できる。さらにまた、洗浄ブラシは、上記の如く、チャンネルブラシを、台座の外周に形成された溝部にたいして、着脱可能に挿入して、固定する製造方法を採用している為、迅速、かつ安価に製造することができる。
【0037】
(3)毛腰の強い根部を有すると共に、台座の外周にたいして、複数のスリットが、互いにずれるようにして、巻き付けられて、形成されたブラシ片を、被洗浄面にたいして連続的に接触させることができる。その為、洗浄ブラシは、洗浄ムラが発生する事が無く、短時間にて洗浄する事ができると共に、高い洗浄力を発揮できる。
【0038】
また、複数のスリットが、ブラシ片の短手方向にたいして、幅、及び位相差を有して形成されてある場合においては、毛腰の強い根部を有すると共に、短手方向にたいして、異なる幅を有する段差状の複数のスリットが形成されたブラシ片を、被洗浄面にたいして連続的に接触させることができる。その為、洗浄ムラが発生する事が無く、短時間にて洗浄する事ができると共に、高い洗浄力を発揮できる。
【0039】
(4)重ね合わせて折り込んだ平板状の合成樹脂発泡体のブラシ片が、台座の外周にたいして、複数のスリットの長さが、互いに異なるようにして、巻き付けられて形成される。その為、ブラシ片は、複数のスリットの間に形成された隙間を補強することができると共に、根部の毛腰を強くすることができる。また、使用時には、毛腰の強い根部を有するブラシ片を、被洗浄面にたいして連続的に接触させることができる。その為、洗浄ブラシは、洗浄ムラが発生する事が無く、短時間にて洗浄する事ができると共に、高い洗浄力を発揮できる。
【0040】
(5)被洗浄面にたいして、合成樹脂発泡体からなるブラシ片、及び織布あるいは不織布からなるブラシ片を、連続的に接触させることができる。その為、洗浄ブラシは、合成樹脂発泡体の有する高い耐摩耗性、及び織布あるいは不織布の有する高い洗浄力を、同時に有することができ、被洗浄面にたいして、高い耐摩耗性、及び高い洗浄力を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の洗浄ブラシを、前面側から見た斜視図である。
【図2】同、ブラシ片の斜視図である。
【図3】同、洗浄ブラシの側面図である。
【図4】実施の形態1の洗浄ブラシを洗車ブラシとして使用した形態を前面側から見た斜視図である。
【図5】図4に使用した台座、及び止め金具を前面側から見た斜視図である。
【図6】図4に使用したブラシ片の正面図である。
【図7】チャンネルブラシの製造方法を、前面側から見た斜視図である。
【図8】図4の洗浄ブラシの側面図である。
【図9】実施の形態2の洗浄ブラシを洗車ブラシとして使用した形態を前面側から見た斜視図である。
【図10】図9の洗浄ブラシに使用したチャンネルブラシを前面側から見た斜視図である。
【図11】図9の洗浄ブラシに使用したブラシ片の平面図である。
【図12】実施の形態3の洗浄ブラシを洗車ブラシとして使用した形態の側面図である。
【図13】図12に使用したブラシ片の正面図である。
【図14】実施の形態3の他の実施例として使用したブラシ片の正面図である。
【図15】実施の形態4の洗浄ブラシを洗車ブラシとして使用した形態の側面図である。
【図16】図15に使用したブラシ片の正面図である。
【図17】実施の形態5の洗浄ブラシを洗車ブラシとして使用した形態の側面図である。
Claims (3)
- ブラシ片を中央部から折り込んで芯線及び断面コの字型の帯状体で挟み付けて形成されたチャンネルブラシを略円筒形状の台座の外周に固定した洗浄ブラシにおいて、該ブラシ片は、平板状の合成樹脂発泡体であり、複数のスリットが前記中央部に対して非対称であって、且つ一方側の隣り合うスリット間の間隔が小さく、他方側の隣り合うスリット間の間隔が大きくなるように形成されてあることによって、前記チャンネルブラシは、前記芯線を挟んで向かい合う一方のブラシ片が他方のブラシ片を補強するようにして形成されてあり、前記チャンネルブラシは該台座の外周に巻き付けて、止め金具で固定されたことを特徴とする洗浄ブラシ。
- 前記ブラシ片の各スリットは、中央部のスリットのない幅が、略一定になるようにして設けられたことを特徴とする請求項1に記載の洗浄ブラシ。
- 前記チャンネルブラシのブラシ片の材質として、合成樹脂発泡体に加えて、天然樹脂発泡体、織布、不織布、天然繊維、化学繊維、天然樹脂、合成樹脂、天然ゴム、合成ゴムの内、少なくとも1種類以上が使用されてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄ブラシ。
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CN104203047A (zh) * | 2012-01-27 | 2014-12-10 | 株式会社Stb樋口 | 放射状毛刷及其制造方法 |
CN104203047B (zh) * | 2012-01-27 | 2016-04-27 | 株式会社Stb樋口 | 放射状毛刷及其制造方法 |
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