JP4853704B2 - 原子周波数取得装置および原子時計 - Google Patents

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本発明は、原子周波数取得装置および原子時計に関する。
原子の固有振動数を基準として発振器の周波数制御を行う原子時計が、従来の水晶振動子に代わって様々な場面で利用されるようになっている。中でもCPT(Coherent Population Trapping)方式の原子時計は小型化、省電力化に適しており、今後携帯電話などへの適用も見込まれている。
米国特許第6,900,702号明細書 米国特許第6,570,459号明細書
本発明の目的は、原子時計の精度を維持しつつ、さらに小型化を図ることである。
本発明の原子周波数取得装置は、レーザ光源と原子ガスが封入された空洞部を有し、かつ当該空洞部に前記レーザ光源からの光が照射されるセルと、前記セルに照射された光のうち前記セルを通過した光を受光する受光部と、前記レーザ光源から光を前記空洞部に導入する第1の導波路と、前記セルを通過した光を前記受光部に導入する第2の導波路と、を備え、前記第1および第2の導波路の各々は、当該導波路に入射した光の進行方向を変える少なくとも1つの光反射部を備えたものである。
これにより、第1および第2の導波路により、レーザ光がセル内で最長の光路をとるようにレーザ光を導くことができるので、セル内でレーザ光が原子ガス中を通過する距離を長くすることが可能となり、装置の精度を落とさずに小型化を図ることができる。
また、前記第1および第2の導波路の各々に備えられたレーザ光反射部によって光路を変えることによりレーザ光を導くことができる。
また、前記第1の導波路は、前記レーザ光源から光が、45度の入射角で入射する第1の反射部を備え、前記第2の導波路は、前記セルを通過した光が、45度の入射角で入射する第2の反射部を備えることにより、レーザ光源からの出射方向がセル内の最長の光路方向と直交する場合に対応できる。
この場合、レーザ光源には、例えば面発光レーザの光源を用いることができる。
本発明による原子周波数取得装置は、原子時計において時間標準周波数を取得するために用いることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による原子周波数取得装置100の構造を示す斜視図、図2(a)は図1のA−A’線での断面図、図2(b)は上面図である。原子周波数取得装置100は、CPT方式の原子時計において、時間標準周波数を取得するために用いられる。
図1および図2に示すように、原子周波数取得装置100は、基板200上に設置された、セル110、レーザダイオード(レーザ光源)120、フォトディテクタ(受光部)130、第1の導波路140および第2の導波路150を備えている。セル110の上面には、ヒータ300が設置されている。レーザダイオード120、フォトディテクタ130、およびヒータ300は、配線(図示せず)によって駆動回路に接続されている。
セル110は、突起部114によって基板200に設置されている。レーザダイオード120とフォトディテクタ130は、基板200上にセル110を挟んで配置されている。
レーザダイオード120はここではVCSEL(Vertical Cavity Surface−emitting Laser:垂直面発光レーザダイオード)である。
セル110は、光の透過部のみガラスで、他は、例えば金属などで形成されており、内部にキャビティ(空洞)111を有している。セルの材料としては、ガラスの他にも、レーザダイオード120から発振されるレーザ光(ここではVCSELの波長852nm)を透過するものを用いることができる。キャビティ111には、セシウム原子ガスが封入されている。
第1の導波路140は、一面がレーザダイオード120に接し、他の面がセル110の入射面112に接している。第1の導波路140はレーザダイオード120から出力されたレーザ光が45度の入射角で入射する反射部141を有している。反射部141には金属膜等が形成されており、レーザ光を反射する。
第2の導波路150は、一面がフォトディテクタ130に接し、他の面がセル110の出射面113に接している。第2の導波路150は出射面113から出力されたレーザ光が45度の入射角で入射する反射部151を有している。反射部151には金属膜等が形成されており、レーザ光を反射する。
第1の導波路140および第2の導波路150は、例えばインクジェット法によって形成することができる。
ヒータ300は、キャビティ111内の温度を一定(80度〜130度)に保つための加熱ヒータであり、セル110内を加熱することにより、セシウム原子密度を増やし、レーザ光により励起される原子数を高めている。励起される原子数が増えることにより、感度が向上し原子周波数取得装置100の精度があがる。
次に、原子周波数取得装置100の動作について説明する。
レーザダイオード120から出射されたレーザ光(L)は、図2(a)に示すように第1の導波路140を進行し、反射部141で反射されて光路を90度回転させ、セル110の入射面112を透過してセル110に入射する。
レーザ光はセル110内を基板200に平行に直進し、出射面113からセル110の外へ出ると、第2の導波路150を通る。レーザ光は反射部151で反射されて光路を90度回転させ、フォトディテクタ130に導入される。
レーザ光はセル110内を通過する間にセシウム原子を励起する。励起されたセシウム原子ガスを通過するレーザ光の強度が最大になる時のレーザ光の上側と下側のサイドバンド周波数差が、セシウム原子の固有周波数と一致する。よって、フォトディテクタ130に受光されるレーザ光の強度が最大となるように外部回路でフィードバック制御することにより、レーザダイオード120の変調周波数が調整される。
フィードバック制御系は、原子周波数取得装置100に接続された制御回路およびローカルオシレータを備えて構成され、フォトディテクタ130の出力が制御回路を経由してローカルオシレータに供給されてフィードバック制御を行い、ローカルオシレータの発振周波数を上述のセシウム原子の固有周波数を基準として安定化している。
上記のようにして調整された発振周波数がローカルオシレータから取得され、原子時計の標準信号として利用される。
実施の形態1によれば、レーザダイオード120から出力されたレーザ光を、第1の導波路140の反射部141において進行方向を変えることによりセル110に導入し、さらにセル110を通過したレーザ光を第2の導波路150の反射部151において進行方向を変えることによりフォトディテクタ130に導入するようにしたので、レーザダイオード120の出射方向に関わりなく、レーザ光がセル110内の最長の光路を通るようにすることができる。よって、セル110自体の容積が小さくても、レーザ光がセシウム原子ガス中を通過する距離を長くできるので、より多くのセシウム原子を励起することが可能となり、原子周波数取得装置100の精度を保つことができる。
また、反射部141および反射部151が曲面状の反射面を形成することで、レーザ光が広がり角度を持って入射した場合にも、反射面の集光作用によって広がりを抑えることができ、フォトディテクタ130での受光量を上げて、原子周波数取得装置100の精度を上げることができる。
なお、入射面112および出射面113をレーザ光の光軸に垂直な面から傾斜させてもよい。これにより、レーザ光の一部が入射面112および出射面113において反射されることにより、光路を逆に進んでレーザダイオード120に戻る(戻り光)を防止することができる。
図3は、実施の形態1による原子周波数取得装置100の変形例である。図に示すように、第1の導波路140の反射部141および第2の導波路150の反射部151に対応する部分の外側の壁面に、レーザ光の反射率をあげるための反射膜142,152を設けている。図1および図2と同一の符号は同一の構成要素を表している。反射膜142,152は、たとえばAl合金やAg合金など、レーザ光(ここではVCSELの波長852nm)を反射するものを用いることができる。
また、反射膜142,152が曲面状の反射面を形成することで、レーザ光が広がり角度を持って入射した場合にも、反射面の集光作用によって広がりを抑えることができ、フォトディテクタ130での受光量を上げて、原子周波数取得装置100の精度を上げることができる。
図1は、本発明の実施の形態1による原子周波数取得装置の構造を示す斜視図である。 図2(a)は、図1のA−A’線での断面図、図2(b)は原子周波数取得装置の上面図である。 図3は、実施の形態1による原子周波数取得装置の変形例の断面図である。
符号の説明
100 原子周波数取得装置、110 セル、111 キャビティ、112 入射面、113 出射面、114 突起部、120 レーザダイオード、130 フォトディテクタ、140 第1の導波路、150 第2の導波路、141,151 反射部、142,152 反射膜、200 基板、300 ヒータ

Claims (4)

  1. レーザ光源と
    原子ガスが封入された空洞部を有し、かつ当該空洞部に前記レーザ光源からの光が照射されるセルと、
    前記セルに照射された光のうち前記セルを通過した光を受光する受光部と、
    前記レーザ光源から光を前記空洞部に導入する第1の導波路と、
    前記セルを通過した光を前記受光部に導入する第2の導波路と、を備え、
    前記第1および第2の導波路の各々は、当該導波路に入射した光の進行方向を変える少なくとも1つの光反射部を備えたことを特徴とする原子周波数取得装置。
  2. 前記第1の導波路は、前記レーザ光源から光が、45度の入射角で入射する第1の反射部を備え、
    前記第2の導波路は、前記セルを通過した光が、45度の入射角で入射する第2の反射部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の原子周波数取得装置。
  3. 前記レーザ光源は、面発光レーザの光源であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の原子周波数取得装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の原子周波数取得装置を備えた原子時計。
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