JP4853354B2 - カラオケ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、楽曲データに基づいてカラオケ演奏するカラオケ装置に関し、特に、カラオケ演奏のリズムに合わせて歌えるように歌唱者を支援する技術に関する。
従来、楽曲データに基づいて再生されたカラオケ演奏に併せて、モニタ画面に表示されるカラオケの歌詞を示す歌詞テロップが色変わりする仕組みを備えているカラオケ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。このようなカラオケ装置では、カラオケ演奏と同期して、あらかじめ決められたタイミングで歌詞テロップが色変わりする構成となっている。一般的に歌唱者は、歌詞テロップが色変わりするタイミングをみて歌唱する。
また、カラオケ装置の中には、楽曲データに基づいて再生されたカラオケ演奏に併せて、所定のリズムでLEDの点灯と消灯を繰り返して電子パーカッションの操作タイミングを操作者に知らせるカラオケ装置がある(例えば特許文献2参照)。
特開2005−173256号公報(第2〜4頁、図2) 特開2004−287020号公報(第11頁、図5)
しかし、上述のようなカラオケ演奏と同期して、歌詞テロップが色変わりするカラオケ装置において、歌詞テロップが色変わりするタイミングを見ながら、カラオケ初心者が歌唱した場合には、歌詞テロップの色変わりの色変わり点で歌唱しようとするあまりに、色変わりを目視で追うことばかりに専念し、本来の歌唱することを怠ったり、歌詞テロップの色変わりに惑わされて、カラオケ演奏に合わせながら自己の歌唱リズムを取るのが難しいことがあった。そして、例えカラオケ演奏の音程と合っていたとしても、演奏曲の進行リズムと、歌唱者の自己の歌唱リズムが合わずに歌唱されれば、カラオケの同伴者にとっても聞き難いことがあった。更に、例えば採点機能が付帯されているカラオケ装置において、カラオケ演奏のリズムと合わずに歌唱した場合には、そのリズムが合わないことが原因となって歌唱採点が低くなることがあった。ここで言うリズムとは、演奏曲の進行に対する歌唱進行の安定さを示し、例えば、一定の速度で曲が進行しているのに、歌唱が早くなったり、遅くなったりする度合いが大きければ、いわゆる、リズム感が悪い、ということになる。言い換えれば、クロックに対するゆらぎ(ジッタ)に相当するものである。
また、上述のようなカラオケ演奏に併せて、所定のリズムでLEDの点灯と消灯を繰り返すカラオケ装置において、リズムを取るためにLEDの点灯と消灯を見た場合には、歌詞の色変わり同様、カラオケの歌詞を示す歌詞テロップを見ることに集中できずに歌詞を歌えなくなることが考えられる。また、カラオケの歌詞を示す歌詞テロップを見ることに集中すると、リズムを取るためのLEDの点灯と消灯を見ることに集中できずにカラオケ演奏のリズムを取れないおそれもある。
そのようなリズムを取るのが得意でない歌唱者は、一般的に例えばリズムを取るのが得意な同伴者にカラオケ演奏のリズムに合わせて歌唱者の肩を軽く叩いてもらうことによって、安心感を得られるとともに、そのリズムを身体で感じ取ることでリズムを取り易くなることが知られている。しかし、カラオケボックスでのカラオケ(デイ・カラオケ)や、バー、スナックなどでのカラオケ(ナイト・カラオケ)など、歌唱者の肩を軽く叩きながら歌唱者と一緒に歌唱してくれる同伴者(デイであれば友人であり、ナイトであればママさん)がいれば問題ないが、ホテル宴会場などの宴会場の壇上で行う、宴会の余興としてのカラオケ(以下、宴会カラオケ)においては、壇上にいるのは、カラオケ歌唱する本人だけであり、他の人は宴会の食事をしていたりするので、前記した同伴者がいないことも多い。その場合には、壇上に独りで居る歌唱者が、カラオケ演奏のリズムを取れないままに歌唱しなければならず、歌唱中の歌唱者が、前記カラオケ演奏のリズムを取れないことに対する不安感が増し、前記余興も興ざめになるおそれがある。
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、主に宴会カラオケなどに用いる、楽曲データに基づいてカラオケ演奏するカラオケ装置において、歌詞テロップを見ることに集中しつつカラオケ演奏のリズムに合わせて歌えるように歌唱者を支援することで、歌唱中の歌唱者に対して前記カラオケ演奏のリズムに合わせられないことに対する不安感を低減できる宴会用のカラオケ装置を提供することにある。
上述課題を解決するためになされた本発明のカラオケ装置は、楽曲データ中のリズム音データに対応するリズム音信号に基づいて発生された物理的な振動によって振動部材が励振されることを特徴とする。
具体的には、上述のカラオケ装置は、一つまたは複数のリズムパートを示すリズム音データを含む楽曲データに基づいてカラオケ演奏するよう構成されており、楽曲データに基づいてカラオケ楽曲を再生する再生手段と、再生手段によって再生される前記楽曲データから一つ以上のリズム音データを抽出する抽出手段と、リズム音信号出力手段と、再生手段によって再生される楽曲データに対応してカラオケ演奏音信号を出力するカラオケ演奏音信号出力手段と、振動発生手段と、振動部材と、を備えている。このうちリズム音信号出力手段は、抽出手段によって抽出されたリズム音データに対応してリズム音信号を出力する。また、振動発生手段は、カラオケ演奏音信号出力手段が出力するカラオケ演奏音信号と、リズム音信号出力手段が出力するリズム音信号に基づいて物理的な振動を発生する。そして、振動部材は、振動発生手段が発生する物理的な振動によって励振される。
このように構成された本発明のカラオケ装置によれば、楽曲データから抽出されたリズム音データに対応するリズム音信号に基づいて発生された物理的な振動によって振動部材が励振される。一例を挙げると、楽曲データから抽出されたリズム音、例えばドラムやタンバリンなどのリズムパートを示すリズム音データに対応するリズム音信号に基づいて発生された振動、例えばスピーカのボイスコイルの振動によってボイスコイルに取り付けた振動板が励振されるといった具合である。すると、励振された振動板に歌唱者が例えば手を触れた場合に、振動板がカラオケ演奏のリズムに合わせて歌唱者に物理的な振動を与えることができる。本発明のカラオケ装置によれば、振動板がカラオケ演奏のリズムに合わせて、例えば歌唱者の手に振動を与えることができるので、歌唱者にとっては、そのリズムを身体で感じ取ることでリズムを取り易くなる。したがって、例えばリズムを取るのが得意な同伴者がいなくても、カラオケ演奏のリズムに合わせて歌唱者に物理的な振動を与えることができるので、カラオケ演奏のリズムに合わせて歌えるように歌唱者を支援できる。
ところで、上述の振動部材については、次の(イ)、及び(ロ)のように構成することが考えられる。
すなわち、請求項に記載のように、(イ)振動部材は、振動発生手段が発生する物理的な振動によって励振されることにより演奏音を発することが考えられる。
このように構成すれば、振動部材は、振動発生手段が発生する物理的な振動によって励振されることにより演奏音を発するので、カラオケ演奏のリズム音も歌唱者に聞かせることができる。すなわち、スピーカの振動板は、歌唱者が演奏音を発しているスピーカの振動板に例えば手を触れた場合にカラオケ演奏のリズムに合わせて歌唱者に物理的な振動を与えることができるとともに、カラオケ演奏のリズム音も歌唱者に聞かせることができる。このことにより、歌唱者にとっては、カラオケ演奏のリズム音を耳からも感じ取ることができるため、さらにカラオケ演奏のリズムを取り易くなる。したがって、さらにカラオケ演奏のリズムに合わせて歌えるように歌唱者を支援できる。なお、カラオケ装置が、例えばカラオケ演奏するための聴衆者用のメインスピーカとは別に歌唱者用のモニタスピーカを備えている場合には、このモニタスピーカを振動発生手段及び振動部材として用いることが考えられる。このような場合には、モニタスピーカとは別に振動発生手段及び振動部材を備えた場合と比較して、カラオケ装置全体の外形寸法を大きくすることなく、製造コストを小さくできる。
また、請求項に記載のように、(ロ)振動部材は、板状に形成されていることが考えられる。
このように構成すれば、振動部材が板状に形成されているので、例えばビールなどの液体が振動部材にかけられた場合に液体が振動部材の板状の面に沿って流れるので、振動発生手段は損傷を受け難い。一例を挙げると、振動部材が例えばパネル型スピーカの振動板のように板状に形成されている。また、パネル型スピーカの振動板がアクリルやポリカーボネ−トなどの樹脂からなり、略矩形状をなし、この振動板の一方の面における四隅に例えば永久磁石及びボイスコイルなどで構成される振動発生手段が取り付けられる。そして、振動板は、例えば振動発生手段が取り付けられた面がカラオケ装置の内部に収容されるとともに、カラオケ装置の上部に配設されるといた具合である。このように構成すれば、振動部材が板状に形成されているので、例えばビールなどの液体がカラオケ装置の外部から振動部材にかけられた場合に液体が振動部材の板状の面に沿って流れる。つまり、振動部材の外面にかけられた液体は、振動部材を透過し難いので、カラオケ装置の内部に収容された振動発生手段が取り付けられた内面にかからない。なお、振動部材が例えばコーン型の振動板の場合には、ボイスコイルが取り付けられた面を、例えばカラオケ装置の内部に収容したとしても、振動部材の外面にかけられた液体は、例えばボイスコイルと永久磁石との隙間に入り込むことによって、ボイスコイルは損傷を受け易い。したがって、振動部材が板状に形成されているので、コーン型の振動板と比較して、振動部材の外面に液体がかけられた場合に振動発生手段は損傷を受け難い。
ところで、歌唱者が励振された振動部材に例えば手を触れた場合に、振動部材の振動が小さくなることが考えられる。すると、歌唱者にカラオケ演奏のリズムを取り難くなるという不安感を与える場合がある。そこで、上述の振動部材が発する演奏音の音量を、次の(ハ)〜()のように調整することが考えられる。
すなわち、(ハ)歌唱者が励振された振動部材に例えば手を触れた場合に、振動部材が発するリズム音の音量レベルを所定音量レベルに一致するように調整するのに合わせてカラオケ演奏音の音量レベルも調整されるとよい。
具体的には、請求項に記載のように、カラオケ装置は、さらに、振動部材が発する演奏音の音量を変更可能な音量可変手段と、振動部材が発する演奏音を入力して電気信号に変換する音入力手段と、記音入力手段が変換した電気信号からリズム音に対応する電気信号だけを抽出するリズム音信号抽出手段と、入力音量レベル算出手段と、音量調整制御手段と、を備える。このうち、入力音量レベル算出手段が、リズム音信号抽出手段が抽出したリズム音に対応する電気信号に基づいて音入力手段に入力されるリズム音の音量レベルである入力音量レベルを算出する。そして、音量調整制御手段が、入力音量レベルと、所定音量レベルとを比較することにより、入力音量レベルを所定音量レベルに一致するように振動部材から発せられる演奏音の音量を音量可変手段を制御して変更させる
このように構成すれば、歌唱者の手が例えば振動部材に触れることによって、振動部材の振動が小さくなるような場合であっても、振動部材から発せられるカラオケ演奏のリズム音の音量レベルが所定音量レベルに一致させるように調整されるのに合わせてカラオケ演奏音の音量レベルも調整される。したがって、歌唱者が励振された振動部材に例えば手を触れた場合であっても、カラオケ演奏音の音量レベルが保たれるので、カラオケ演奏音の音量レベルが小さくなる場合と比較して、さらに歌唱者にカラオケ演奏のリズムを取り難くなるという不安感を与えることが少ない。
(ニ)請求項1に記載のように、カラオケ装置は、振動部材と歌唱者との間に設けられ、且つ振動部材に接合され、振動部材とともに励振するタッチスイッチと、歌唱者がタッチスイッチに接触した際に、接触信号を出力可能な接触信号出力手段と、接触信号出力手段によって出力された接触信号に基づいて歌唱者がタッチスイッチに接触したか否かを判断する接触判断手段と、制御手段とを備える。このうち制御手段は、再生手段によるカラオケ楽曲の再生中において入力音量レベル算出手段に入力音量レベルを繰返し算出させる。そして、接触判断手段による判断結果に基づき歌唱者がタッチスイッチに接触している状態を検出しているときに入力音量レベルが従前より低下したことを検知した場合、音量調整制御手段によって、当該低下した入力音量レベルと、その低下する前の入力音量レベルとを比較することにより、入力音量レベルを当該低下する前の入力音量レベルに一致させるように振動部材から発せられる演奏音の音量を音量可変手段を制御して補正させる。また、接触判断手段による判断結果に基づき当該接触状態の後の非接触状態のときに入力音量レベルが従前より上昇したことを検知した場合、音量調整制御手段によって、当該上昇した入力音量レベルと、その上昇する前の入力音量レベルとを比較することにより、入力音量レベルを当該上昇する前の入力音量レベルに一致させるように振動部材から発せられる演奏音の音量を音量可変手段を制御して補正させる。
(ホ)歌唱者が、カラオケ演奏のリズム音を取る意思もなく、例えば瞬間、励振された振動部材に手を触れる場合が考えられる。すると、演奏音の音量がその瞬間に調整されると歌唱者が戸惑いを感じて、カラオケ演奏のリズムを取り難くなることが予想される。そこで、例えば瞬間、励振された振動部材に手を触れても、演奏音の音量を調整しないようにすることが考えられる。
具体的には、請求項に記載のように、楽曲データは、カラオケ演奏するためのテンポ値データを含んでいる。そして、カラオケ装置は、さらに、再生手段によって再生される楽曲データからテンポ値データを抽出するテンポ値抽出手段と、検出回数決定手段と、ピーク値抽出手段とを備える。
このうち検出回数決定手段が、テンポ値抽出手段によって抽出されたテンポ値データ及び所定の時間に基づいて音入力手段に入力される演奏音の音量レベルを検出する回数を決定する。また、ピーク値抽出手段が、第一の入力音量レベルのピーク値を抽出する。さらに、回数計数手段が、ピーク値抽出手段によって抽出されたピーク値の回数を連続して計数する。
そして、制御手段が、入力音量レベルのピーク値が従前より低下又は上昇した値となって検出された連続回数が検出回数決定手段によって決定された検出回数である場合に、音量調整制御手段によって、入力音量レベルのピーク値を低下又は上昇する前のピーク値に一致させるように演奏音の音量を音量可変手段を制御して補正させる
一例を挙げると、楽曲データのテンポ値が例えばテンポ=120を示す場合には、1/4拍子(4分音符)のリズム音の音声信号は、1分間に120個の周期で出力される。つまり、リズム音の音声信号が出力される周期を、1/4拍子(4分音符)とした場合には、図7(b)に例示するように、前記リズム音の音声信号のピーク値が出力される周期は、約500msとなる。また、所定の時間とは、カラオケ演奏のリズム音を取る意思を確認するための時間である。例えば歌唱者が、カラオケ演奏のリズム音を取る意思もなく励振された振動部材に一瞬手を触れた程度でも、演奏音の音量が調整される場合には、歌唱者が戸惑いを感じて、カラオケ演奏のリズムを取り難くなり不安感を増すことが予想される。一方、カラオケ演奏のリズム音を取る意思を確認するための時間を長くした場合には、歌唱者が装置の故障かと勘違いして、同じように戸惑いを感じて、カラオケ演奏のリズムを取り難くなり不安感を増すことが予想される。そのため、所定の時間は、励振された振動部材に一瞬手を触れた程度では演奏音の音量が調整されず、一方、確認するための時間が長すぎて歌唱者に装置の故障かと勘違いされないような最適な時間に設定されることが考えられる。カラオケにおいては、カラオケ歌唱対象者に対して他の人が歌唱意志を確認する場合、歌唱意志を確認することに要する時間は、通常1〜2秒である。よって、カラオケ分野におけるカラオケ演奏のリズム音を取る意思を確認するために必要な所定の時間とは、1〜2秒の連続した時間が最適な時間と考えられる。前記リズム音の音声信号が出力される周期が、約500msの場合には、1〜2秒間で検出可能な前記リズム音の音声信号の回数の範囲は、2,3,4回となる。検出回数が2回の場合には、約1秒であり、検出回数が4回の場合には、約2秒であり、楽曲データをカラオケ演奏する再生速度に誤差があった場合には、検出回数が2回と4回という検出範囲の端であると、意志を確認する時間ために必要な所定の時間が1〜2秒の間に収まらない可能性がある。そこで、意志を確認するために必要な所定の時間で検出可能なリズム音の音声信号の回数の範囲の中心値を選択すればよい。よって、楽曲データをカラオケ演奏する再生速度に誤差があった場合にも、1〜2秒の間から外れる可能性が最も小さい検出回数は、テンポ=120の場合には、3回(約1.5秒)となる。そして、第一の入力音量レベルのピーク値が1〜2秒間(3回)連続して同じ音量レベルであった場合には、演奏音の音量が調整されるといった具合である。ここで言うピーク値とは、リズム音の音声信号が出力される周期における1周期内での最大の入力音量レベルを指す。つまり、楽曲データからテンポ値を抽出し、前記テンポ値からリズム音の音声信号が出力される周期を特定し、前記周期で出力されたリズム音の音声信号を、周期ごとにその音量レベルのピーク値を特定し、前記リズム音の音声信号が出力される周期の回数が、同じピーク値の音量レベルで、カラオケ演奏のリズム音を取る意思を確認すると設定した時間連続するかによって、カラオケ演奏のリズム音を取る意思が確認され、演奏音の音量も調整される。このことにより、カラオケ演奏のリズム音を取る意思を確認する時間は、カラオケ演奏のリズム音を取る意思もなく、例えば瞬間、励振された振動部材に手を触れた場合には、演奏音の音量を調整せず、一方、確認するための時間が長すぎて歌唱者に装置の故障かと勘違いされないような最適な時間に設定されている。したがって、最適な意思確認時間によって歌唱中の歌唱者に対し、カラオケ演奏のリズムに合わせられないことに対する不安感を増やさない効果が得られる。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[カラオケシステム1000の構成の説明]
まず、カラオケシステム1000の構成について説明する。図1は、カラオケシステム1000の全体構成を示すブロック図である。
カラオケシステム1000は、図1に示すように、複数のカラオケ装置20がLANを介して互いにデータ通信可能に構成されたものである。また、図1では2台のカラオケ装置20のみを示しているが、実際には多数のカラオケ装置20がLANを介して接続されている。また、カラオケ装置20は、ホストPC21と電話回線を介して接続されており、ホストPC21から楽曲情報など各種情報の配信を受けることができるよう構成されている。なお、カラオケ装置20とホストPC21との間はインターネットを介して接続してもよい。
[カラオケ装置20の外観構造の説明]
次に、カラオケ装置20の外観構造について説明する。図2(a)はカラオケ装置20の正面図であり、図2(b)はカラオケ装置20の側面図であり、図2(c)はカラオケ装置20の背面図である。なお、図2に示すカラオケ装置20においてモニタ25に対してサブモニタ26が配されている側を「前側」とし、その反対側を「後側」とし、フロントパネル1に対してサブモニタ26が配されている側を「上側」とし、その反対側を「下側」とし、カラオケ装置20の前側から後側を見た場合におけるカラオケ装置20の左側、右側をそれぞれ「左側」、「右側」として説明する。
カラオケ装置20は、図2に示すように、主にホテル宴会場などに設置される宴会用のカラオケ装置であり、カラオケ装置20の「前側」が歌唱者側に対向し、カラオケ装置20の「後側」が宴会に参加する参加者側に対向するように配置されて利用される。
また、カラオケ装置20は、当該カラオケ装置20の外装を構成する筐体20a、フロントパネル1、サブモニタ26、サブスピーカ27、モニタ25、及び二つのメインスピーカ104を備えている。このうちフロントパネル1が、筐体20aの「前側」の略中央部に配置されている。また、サブモニタ26が、筐体20aの上部の略中央部に、その表示面を「前側」に向けて傾斜するように配置されている。そのため歌唱者は、カラオケ演奏と同期してサブモニタ26に表示される歌詞テロップを見るのが容易である。サブスピーカ27は、振動板27a、及び振動板27aを励振させるためのアクチュエータ27bなどを備える面スピーカで構成されている。面スピーカとしては、例えばパネル型スピーカなどが挙げられる。また、サブスピーカ27の振動板27aは、透明もしくは透明に近い半透明なアクリルやポリカーボネ−トなどの樹脂からなり、略矩形の板状をなしている。アクチュエータは、例えば永久磁石及びボイスコイルなどで構成され、振動板27aの一方の面における四隅に取り付けられている。そして、サブスピーカ27の振動板27aが、筐体20aの上部の略中央部に、サブモニタ26の表示面を覆い、さらにサブモニタ26の左側、右側、及び上側に延びるように配置されている。なお、サブスピーカ27の振動板27aが透明もしくは透明に近い樹脂からなるので、歌唱者は、サブモニタ26に表示される歌詞などを、サブスピーカ27の振動板27aを通して容易に見ることができる。また、アクチュエータ27bが取り付けられている面がカラオケ装置20の内部に収容されるように配置されている。さらに、サブスピーカ27の振動板27aの左側の上面、及び右側の上面には、歌唱者が左手及び右手を触れるように案内するための案内表示27c,27dが印刷されている。
また、図2(c)に示すように、モニタ25が、カラオケ装置20の背面の上部に、その表示面を「後側」に向けて配置されている。そのため宴会の参加者は、カラオケ演奏と同期してモニタ25に表示される歌詞テロップを見るのが容易である。さらに、二つのメインスピーカ104が、カラオケ装置20の背面におけるモニタ25の位置より下方で、左右対称の位置に配置されている。そのため宴会の参加者は、カラオケ演奏を聞くのが容易である。
[カラオケ装置20の構成の説明]
次に、カラオケ装置20の構成について説明する。
カラオケ装置20は、図1に示すように、フロントパネル1、カラオケ装置本体30、マイク22,23、DVDプレーヤ24、モニタ25、サブモニタ26、メインスピーカ用パワーアンプ103、メインスピーカ104、サブスピーカ用パワーアンプ201、サブスピーカ27、マイク219、及び接触センサ221を備えており、楽曲データに対応するMIDI信号に基づいてカラオケ演奏するよう構成されている。
このうちフロントパネル1は、電源スイッチ1aや曲コード入力スイッチ1b、キーチェンジスイッチ(図示省略)、入力された曲コード等を表示するための7セグメントLED1cなどを備えている。また、フロントパネル1は、1チップCPU1dをその内部に備えており、この1チップCPU1dは、カラオケ装置本体30のメイン制御部7と接続されている。
カラオケ装置本体30は、カラオケ装置20全体の動作を制御するメイン制御部7、カラオケ装置20をLANに接続するためのLANインターフェイス2、カラオケ装置20をホストPC21に接続するためのモデム3、DVDプレーヤ24からの入力信号をメイン制御部7へ入力するための映像入力部4、マイク22,23から入力された音声信号を増幅するマイクアンプ5、DVDプレーヤ24からの入力信号をデジタル変換するAD変換部6、マイク22,23から入力された後にマイクアンプ5にて増幅された音声信号をデジタル変換するAD変換部111、メイン制御部7から出力された映像信号をMPEG形式にデコードしてモニタ25及びサブモニタ26へ出力する映像出力MPEGデコード8、演奏楽曲の伴奏内容及び歌詞を示す楽曲データや映像データなどを記憶するハードディスク(HDD)10,11、メイン制御部7から出力された楽曲データ、AD変換部111によってデジタル変換されたマイクからの音声信号及びAD変換部6によってデジタル変換されたDVDプレーヤ24からの入力信号に対して各種デジタル音声処理を行うデジタル音声処理部102、デジタル音声処理部102によってデジタル音声処理された信号をアナログ変換するDA変換部115、DA変換部115によってアナログ変換されたアナログ信号を増幅するプリアンプ116、デジタル音声処理部102によってデジタル音声処理された信号をアナログ変換するDA変換部117、DA変換部117によってアナログ変換されたアナログ信号を増幅するプリアンプ118、及びプリアンプ116とプリアンプ118とによって増幅されたアナログ信号のボリューム値を調節してメインスピーカ用パワーアンプ103に出力するボリューム119を備えている。このうちHDD10,11は、カラオケ装置20が作動するためのプログラムなどを記憶する。また、ボリューム119は、メイン制御部7によって制御される。このうち楽曲データは、一つまたは複数のリズムパートを示すリズム音データ、及びカラオケ演奏するためのテンポ値データを含んでいる。
また、カラオケ装置本体30は、デジタル音声処理部102によってデジタル音声処理された信号をアナログ変換するDA変換部215、DA変換部215によってアナログ変換されたアナログ信号を増幅するプリアンプ216、プリアンプ216とプリアンプ116とプリアンプ118とによって増幅されたアナログ信号のボリューム値を調節してサブスピーカ用パワーアンプ201に出力するボリューム217,218、LPF220、音声制御部101などを備えている。このうちボリューム218は、メイン制御部7によって制御される。また、LPF220は、サブスピーカ27の内面側に取り付けられたマイク219から入力された音声信号から低い周波数成分の音声信号を取り出す。さらに、音声制御部101は、メイン制御部7から出力された楽曲データ、LPF220によって取り出された低い周波数成分の音声信号、及びサブスピーカ27の外形寸法より大きい外形寸法を有しサブスピーカ27の外面側にその外面を覆うように取り付けられた接触センサ221から出力された接触信号に基づいてボリューム217を制御する。このうち接触センサ221は、接触センサ221のいずれかの部位に人間(歌唱者)が接触したか否かを感知して、例えば接触した場合には「オン」を示す接触信号、接触していない場合には「オフ」を示す接触信号を出力する。
[メイン制御部7の構成の説明]
メイン制御部7の構成について説明する。メイン制御部7は、図1に示すように、カラオケ装置20全体を制御する機能を有している。また、メイン制御部7は、LANインターフェイス2およびLANを介して別のカラオケ装置20と接続されている。さらに、メイン制御部7は、モデム3および電話回線を介してホストPC21と接続されている。また、メイン制御部7は、映像入力部4、映像出力MPEGデコード8、HDD10,11、音声制御部101、及びデジタル音声処理部102にそれぞれ接続されている。また、メイン制御部7は、シリアルI/O7bを備えている。
このように構成されたメイン制御部7は、DVDプレーヤ24から映像入力部4を介して取得した映像データや、HDD10,11から読み出した映像データを映像出力MPEGデコード8に送信してデコード処理を行い、デコード処理後のデータをモニタ25及びサブモニタ26にて映像出力させることができる。また、メイン制御部7は、HDD10,11からカラオケ演奏に対応するMIDIデータを読み出し、その読み出したMIDIデータをシリアルI/O7bを介して音声制御部101及びデジタル音声処理部102に送信することができる。
[デジタル音声処理部102の構成の説明]
デジタル音声処理部102の構成について説明する。デジタル音声処理部102は、メイン制御部7を介してHDD10,11から楽曲データ(MIDI信号)を取得する機能を有している。
また、デジタル音声処理部102は、デジタル音声処理部102全体の動作を制御するCPU(図示省略)に、バスを介してROM(図示省略)、RAM(図示省略)、MIDI音源部102a,102b、キーコン部102c、ミュージックエフェクト部102d、ボイスエフェクト部102eなどが接続されており、取得した「MIDI信号」を、AD変換部6及びAD変換部111によって生成された「デジタル信号」とともに音声処理する機能を有する。なお、MIDI音源部102b、キーコン部102c、及びミュージックエフェクト部102dが、生音再生MIDI音源部102f(図3参照)を構成している。
ROMには、このデジタル音声処理部102の動作を制御するアプリケーションプログラムなどが記憶されている。
MIDI音源部102bは、曲データの楽音トラックのデータに基づいて(デジタル)楽音信号を形成する。曲データは、カラオケ演奏時に、デジタル音声処理部102のCPUがメイン制御部7のCPUを介してHDD10,11から読み出す。楽音トラックは複数トラックで構成されており、MIDI音源部102bはこのデータに基づいて複数パートの楽音信号を同時に形成する。MIDI音源部102bが形成した楽音信号はミュージックエフェクト部102dへ出力される。
キーコン部102cは、AD変換部6によってデジタル変換されたDVDプレーヤ24からの入力信号に対して音程処理して、音程処理した信号をミュージックエフェクト部102dへ出力する。
ミュージックエフェクト部102dでは入力した楽音信号などに対して音響効果を付与して出力する。この音響効果を付与された楽音信号などは、そのミュージックエフェクト部102dから出力された後にDA変換部115によってアナログ信号に変換され、プリアンプ116を経由した後に、メインスピーカ用パワーアンプ103を介してメインスピーカ104へ出力される。
また、MIDI音源部102aは、曲データの楽音トラックのデータに基づいて(デジタル)リズム音信号を形成する。曲データは、カラオケ演奏時に、デジタル音声処理部102のCPUがメイン制御部7のCPUを介してHDD10,11から読み出す。楽音トラックは複数トラックで構成されており、MIDI音源部102aはこのデータに基づいて一つ以上のリズムパートのリズム音信号を同時に形成する。一つ以上のリズムパートとして、例えばドラムやタンバリンなどのリズムパートが挙げられる。このリズム音信号は、MIDI音源部102aから出力された後にDA変換部215によってアナログ信号に変換され、プリアンプ216を経由した後に、サブスピーカ用パワーアンプ201を介してサブスピーカ27へ出力される。
一方、マイク22,23から入力された歌唱音声信号あるいは音信号は、マイクアンプ5にて増幅され、AD変換部111を介してデジタル信号に変換されてボイスエフェクト部102eへ入力する。ボイスエフェクト部102eでは歌唱音声信号に対してエコーなどの音響効果を付与して出力する。この音響効果を付与された歌唱音声信号は、ボイスエフェクト部102eから出力された後にDA変換部117によってアナログ信号に変換され、プリアンプ118を経由した後に、メインスピーカ用パワーアンプ103を介してメインスピーカ104へ出力される。
[音声制御部101の構成の説明]
次に、音声制御部101の構成について図1及び図3を参照して説明する。図3はカラオケ装置20における音声出力に関わる構成を示すブロックである。
音声制御部101は、図1に示すように、その内部にマイコン101aを備えており、メイン制御部7を介してHDD10,11から楽曲データ(MIDI信号)を取得する機能を有している。また、音声制御部101は、図3に示すように、取得したMIDI信号から最初のノートオン信号を検出した際にはカラオケ演奏が開始されたと判断し、その後MIDI信号から最後のノートオフ信号を検出した際にはカラオケ演奏が終了したと判断する機能を有する。さらに、マイコン101aは、LPF220によって取り出された低い周波数成分の音声信号より音量レベルを検出する音量検出部101c、接触センサ221から出力された接触信号より接触センサ221への接触状態を検出する接触検出部101d、及びシリアル出力部101bを備えている。このうちシリアル出力部101bは、音量検出部101cによって検出された音量レベル及び接触検出部101dによって検出された接触状態に基づいて、ボリューム制御信号をボリューム217に送信することにより、ボリューム217を制御してプリアンプ216とプリアンプ116とプリアンプ118とによって増幅されたアナログ信号のボリューム値を調節する。なお、上述のLPF220は、マイク219から入力されたサブスピーカ27からの演奏音の音声信号のうち、低い周波数成分の音声信号を有する例えばドラムやタンバリンなどのカラオケ演奏のリズム音の音声信号を取り出す機能を有する。また、音声制御部101は、後述するリズム音制御処理(1)を実行する。
なお、メイン制御部7は「再生手段」に相当し、ボリューム217は「音量可変手段」に相当し、マイク219は「音入力手段」に相当し、LPF220は「リズム音信号抽出手段」に相当し、接触センサ221は「タッチスイッチ」及び「接触信号出力手段」に相当し、サブスピーカ27は「振動発生手段」及び「振動部材」に相当する。また、デジタル音声処理部102は「抽出手段」及び「カラオケ演奏音信号出力手段」に相当し、DA変換部215及びプリアンプ216は「リズム音信号出力手段」に相当し、音声制御部101は「制御手段」、「テンポ値抽出手段」、「検出回数決定手段」、「ピーク値抽出手段」、及び「回数計数手段」に相当し、シリアル出力部101bが「音量調整制御手段」に相当し、音量検出部101cが「入力音量レベル算出手段」に相当し、接触検出部101dが「接触判断手段」に相当する。
[音声制御部101のリズム音制御処理(1)の説明]
以下に、音声制御部101が実行するリズム音制御処理(1)の処理手順を図4のフローチャートに基づいて説明する。
このリズム音制御処理(1)は、カラオケ装置20が起動している間に実行される。
まず、S110の処理においては、カラオケ演奏が開始されたか否かを判断する。具体的には、メイン制御部7を介してHDD10,11から取得したMIDI信号から最初のノートオン信号を検出したか否かを判断する。そして、カラオケ演奏が開始されていないと判断した場合には(S110:NO)、カラオケ演奏が開始されるまで待機し、カラオケ演奏が開始された場合には(S110:YES)、S115の処理へ移行する。
S115の処理においては、ボリューム値を初期のボリューム値にする。具体的には、マイコン101aが有するメモリ(図示せず)に設けられた初期のボリューム値メモリ領域に記憶されている初期のボリューム値を読み出す。そして、その初期のボリューム値を示すボリューム制御信号をボリューム217に送信することにより、ボリューム217を制御してプリアンプ216とプリアンプ116とプリアンプ118とによって増幅されたアナログ信号のボリューム値を初期のボリューム値になるように調節する。なお、初期のボリューム値とは、例えば前記アナログ信号がサブスピーカ用パワーアンプ201を介してサブスピーカ27へ出力され、このサブスピーカ27から放音されるカラオケ演奏のリズム音を歌唱者が取り易いように適切に設定されたボリューム値である。S115の処理が終了したらS130の処理へ移行する。
S130の処理においては、サブルーチンである音量レベル検出処理(1)を実行する。なお、音量レベル検出処理(1)については後述する。S130の処理が終了したらS135の処理へ移行する。
S135の処理においては、ボリューム値補正フラグがあるか否かを判断する。具体的には、マイコン101aが有するメモリに設けられたボリューム値補正フラグメモリ領域に、例えばボリューム値補正フラグの数値「1」が記憶されているか否かを判断する。そして、ボリューム値補正フラグがあると判断した場合には(S135:YES)、S140の処理へ移行する。一方、ボリューム値補正フラグがないと判断した場合には(S135:NO)、S145の処理へ移行する。
S140の処理においては、サブルーチンであるボリューム制御処理(1)を実行する。なお、ボリューム制御処理(1)については後述する。S140の処理が終了したらS145の処理へ移行する。
S145の処理においては、カラオケ演奏が終了したか否かを判断する。具体的には、メイン制御部7を介してHDD10,11から取得したMIDI信号から最後のノートオフ信号を検出したか否かを判断する。そして、カラオケ演奏が終了していないと判断した場合には(S145:NO)、S130の処理へ戻る。一方、カラオケ演奏が終了したと判断した場合には(S145:YES)、S110の処理へ戻る。
[音声制御部101の音量レベル検出処理(1)の説明]
以下に、音声制御部101により実行される音量レベル検出処理(1)の処理手順を図5のフローチャート及び図7に基づいて説明する。図7(a)は接触検出部101dによって検出された接触状態を示す説明図であり、図7(b)はマイク219によって入力されたサブスピーカ27からの演奏音の音量レベルを示す説明図であり、図7(c)は音量検出部101cによって検出された演奏音の音量レベルを示す説明図である。本処理は、上述した音声制御部101のリズム音制御処理(1)を実行中にS130の処理へ移行した際に実行される。
まず、S210の処理においては、音量レベルを検出する。具体的には、図7(c)に示すように、マイク219によって入力されたサブスピーカ27からの楽曲データを構成するMIDI信号から作成された演奏音の音声信号のうち、LPF220によって取り出された低い周波数成分の音声信号より音量レベルを検出する。このうち低い周波数成分の音声信号とは、例えばドラムやタンバリンなどのカラオケ演奏のリズム音の音声信号である。また、前記リズム音の音声信号が出力される周期は、前記MIDI信号のテンポ値(Tempo)によって決定される。リズム音の音声信号が出力される周期を、1/4拍子(4分音符)とした場合には、図7(b)に例示するように、4分音符のリズム音の音声信号は、例えばテンポ=120の場合には、1分間に120個の周期で出力される。よって、図7(c)に例示する音量レベルのピーク値は、約500msの検出周期で検出される。S210の処理が終了したらS215の処理へ移行する。
S215の処理においては、検出した音量レベルのピーク値をリングバッファに格納する。具体的には、S210の処理において検出した音量レベルのピーク値をマイコン101aが有するリングバッファ(図示せず)に記憶する。S215の処理が終了したらS220の処理へ移行する。S220の処理においては、S215の処理において今回格納した音量レベルのピーク値(「今回の音量レベル」とも称する。)が、前回格納した音量レベルのピーク値(「前回の音量レベル」とも称する。)と同じか否かを判断する。具体的には、S215の処理においてマイコン101aが有するリングバッファに記憶した音量レベルのピーク値が、このリングバッファに前回記憶した音量レベルのピーク値と同じか否かを判断する。そして、「今回の音量レベル」が、「前回の音量レベル」と同じと判断した場合には(S220:YES)、本処理を終了する。一方、「今回の音量レベル」が、「前回の音量レベル」と同じではないと判断した場合には(S220:NO)、S225の処理へ移行する。S225の処理においては、サブスピーカ27が押さえられているか否かを判断する。具体的には、図7(a)に示すように、接触センサ221から出力された接触信号より接触センサ221への接触状態を検出し、その検出された接触状態からサブスピーカ27が押さえられているか否かを判断する。ここで、接触センサ221は、接触センサ221のいずれかの部位に人間(歌唱者)が接触したか否かを感知して、例えば接触した場合には「オン」を示す接触信号、接触していない場合には「オフ」を示す接触信号を出力する。そして、サブスピーカ27が押さえられていると判断した場合には(S225:YES)、S235の処理へ移行する。一方、サブスピーカ27が押さえられていない判断した場合には(S225:NO)、S230の処理へ移行する。
S230の処理においては、前回格納した音量レベルを今回格納した音量レベルとして格納する。具体的には、S215の処理において記憶した「今回の音量レベル」を消去し、「前回の音量レベル」を記憶する。S230の処理が終了したらS235の処理へ移行する。
S235の処理においては、ボリューム値補正フラグの数値「1」を記憶する。具体的には、マイコン101aが有するメモリに設けられたボリューム値補正フラグメモリ領域に、ボリューム値補正フラグの数値「1」を記憶する。S235の処理が終了したら、本処理を終了する。
[音声制御部101のボリューム制御処理(1)の説明]
以下に、音声制御部101により実行されるボリューム制御処理(1)の処理手順を図6のフローチャート及び図7に基づいて説明する。本処理は、上述した音声制御部101のリズム音制御処理(1)を実行中にS140の処理へ移行した際に実行される。
まず、S310の処理においては、前回格納した音量レベルと今回格納した音量レベルを格納する。具体的には、マイコン101aが有するリングバッファに記憶した「前回の音量レベル」と、「今回の音量レベル」との音量レベルの差を比較し、予め定められた差よりも小さければ、前回格納した音量レベルを今回格納した音量レベルとして、マイコン101aが有するリングバッファに記憶する。S310の処理が終了したらS315の処理へ移行する。
S315の処理においては、3つ連続するリングバッファに記憶された音量レベルが同じか否かを判断する。具体的には、図7(c)の(イ)〜(ハ)に示すように、S310に処理においてマイコン101aが有するリングバッファに記憶した音量レベルが、次にようにして決定された回数(3回)連続して同じか否かを判断する。すなわち、音声制御部101が、メイン制御部7によって再生される楽曲データからテンポ値データを抽出する。また、音声制御部101が、抽出したテンポ値データ及び所定の時間に基づいてマイク219に入力される演奏音の音量レベルを検出する回数を決定する。本実施形態の場合には、リズム音の音声信号が出力される周期を、1/4拍子(4分音符)とした場合には、図7(b)に例示するように、4分音符のリズム音の音声信号は、例えばテンポ=120の場合には、1分間に120個の周期で出力される。また、所定の時間とは、カラオケ演奏のリズム音を取る意思を確認するための時間であり、例えば1〜2秒の連続した時間が最適な時間と考えられる。そして、出力される時間が1〜2秒となるように出力される回数が決定される。2回出力した場合には、約0.5秒s×2=約1秒となり、1〜2秒に収まらない可能性がある。また、4回出力した場合には、約0.5秒s×4=約2秒となり、1〜2秒に収まらない可能性がある。そこで、3回出力した場合には、約0.5秒s×3=約1.5秒となり、1〜2秒に収まることから、3回と回数が決定される。そして、3つ連続するリングバッファに記憶された音量レベルが同じと判断した場合には(S315:YES)、S320の処理へ移行する。一方、3つ連続するリングバッファに記憶された音量レベルが同じでないと判断した場合には(S315:NO)、本処理を終了する。
S320の処理においては、音量レベルの差に相当するボリューム値を計算する。具体的には、3回連続して同じであった音量レベルと、その3回以前の音量レベルとの音量レベルの差に相当するボリューム値を計算する。S320の処理が終了したらS325の処理へ移行する。
S325の処理においては、現在のボリューム値に音量レベルの差に相当するボリューム値を加算して、合計したボリューム値にする。具体的には、現在のボリューム値に音量差に相当するボリューム値を加算して、合計したボリューム値を示すボリューム制御信号をボリューム217に送信することにより、ボリューム217を制御してプリアンプ216とプリアンプ116とプリアンプ118とによって増幅されたアナログ信号のボリューム値を上述した合計のボリューム値になるように調節する。S325の処理が終了したらS330の処理へ移行する。
S330の処理においては、ボリューム値補正フラグをクリアする。具体的には、マイコン101aが有するメモリに設けられたボリューム値補正フラグメモリ領域に記憶されたボリューム値補正フラグの数値「1」を消去する。S330の処理が終了したら、本処理を終了する。
[効果]
(1)本実施形態のカラオケ装置20は次のように構成されている。すなわち、カラオケ装置20は、カラオケ装置20は、一つまたは複数のリズムパートを示すリズム音データを含む楽曲データに基づいてカラオケ演奏するよう構成されている。また、メイン制御部7が、楽曲データに基づいてカラオケ楽曲を再生する。さらに、デジタル音声処理部102が、メイン制御部7によって再生される楽曲データから一つ以上のリズム音データを抽出する。また、DA変換部215及びプリアンプ216が、デジタル音声処理部102によって抽出されたリズム音データに対応してリズム音信号を出力する。また、サブスピーカ27が、DA変換部215及びプリアンプ216が出力するリズム音信号に基づいて物理的な振動によって励振されることにより演奏音を発する。
このように構成されているので、楽曲データから抽出されたリズム音データに対応するリズム音信号に基づいて発生された物理的な振動によって励振されることにより演奏音を発する。すると、励振されることにより演奏音を発するサブスピーカ27の左右の案内表示27c、27dに歌唱者が例えば手を触れた場合に、サブスピーカ27がカラオケ演奏のリズムに合わせて歌唱者に物理的な振動を与えることができる。このことにより、サブスピーカ27がカラオケ演奏のリズムに合わせて、例えば歌唱者の手に振動を与えることができるので、歌唱者にとっては、そのリズムを身体で感じ取ることでリズムを取り易くなる。また、歌唱者にとっては、カラオケ演奏のリズム音を耳からも感じ取ることができるため、さらにカラオケ演奏のリズムを取り易くなる。したがって、例えばリズムを取るのが得意な同伴者がいなくても、カラオケ演奏のリズムに合わせて歌唱者に物理的な振動を与えることができるので、カラオケ演奏のリズムに合わせて歌えるように歌唱者を支援でき、さらにカラオケ演奏のリズムに合わせて歌えるように歌唱者を支援できるので、歌唱中に、前記カラオケ演奏のリズムに合わせられないことに対する不安感が低減する。特に、サブスピーカ27に、例えば手を触れるだけでカラオケ演奏のリズムを得られるので、例えば老人介護施設や、身障者施設においても、前記施設の人によるカラオケ歌唱に対し、歌唱中に、前記カラオケ演奏のリズムに合わせられないことに対する不安感を低減させ、カラオケが簡単に楽しめようになる可能性が高い。
(2)また、本実施形態のカラオケ装置20は次のようにも構成されている。すなわち、サブスピーカ27の振動板が、アクリルやポリカーボネ−トなどの樹脂からなり、略矩形の板状をなしている。そして、永久磁石及びボイスコイルなどで構成されるアクチュエータが取り付けられている面がカラオケ装置20の内部に収容されるように配置されている。
このように構成されているので、例えばビールなどの液体がカラオケ装置20の外部から振動板にかけられた場合に液体が振動板の板状の面に沿って流れる。つまり、振動板の外面にかけられた液体は、振動板を透過し難いので、カラオケ装置20の内部に収容されたアクチュエータが取り付けられた内面にかからない。したがって、振動板の外面に液体がかけられた場合にアクチュエータは損傷を受け難いので、カラオケ演奏のリズムも安定するため、歌唱中に、前記カラオケ演奏のリズムに合わせられないことに対する不安感を与えることが少なくなる。
(3)さらに、本実施形態のカラオケ装置20は次のように構成されている。すなわち、また、音声制御部101のシリアル出力部101bは、音量検出部101cによって検出された音量レベル及び接触検出部101dによって検出された接触状態に基づいて、ボリューム制御信号をボリューム217に送信することにより、ボリューム217を制御してプリアンプ216とプリアンプ116とプリアンプ118とによって増幅されたアナログ信号のボリューム値を調節する。また、マイク219は、サブスピーカ27が発する演奏音を入力して電気信号に変換する。さらに、音声制御部101の音量検出部101cは、マイク219が変換した電気信号に基づいてマイク219に入力される演奏音の音量レベルを算出する。そして、音声制御部101のシリアル出力部101bは、「今回の音量レベル」と、「前回の音量レベル」とを比較することにより、「今回の音量レベル」を「前回の音量レベル」に一致するようにサブスピーカ27から発せられる演奏音の音量レベルをボリューム217を制御して変更させる。
このように構成されているので、歌唱者の手が例えばサブスピーカ27の左右の案内表示27c、27dに触れることによって、サブスピーカ27の振動が小さくなるような場合であっても、サブスピーカ27から発せられる「今回の音量レベル」が「前回の音量レベル」に一致させるように調整される。したがって、歌唱者がサブスピーカ27の左右の案内表示27c、27dに例えば手を触れた場合であっても、サブスピーカ27から発せられる「今回の音量レベル」が「前回の音量レベル」に保たれるので、サブスピーカ27から発せられる「今回の音量レベル」が小さくなる場合と比較して、歌唱者にカラオケ演奏のリズムを取り難くなるという不安感を与えることが少ない。また、「今回の音量レベル」及び「前回の音量レベル」には、カラオケ演奏音の音量レベルも含まれるので、カラオケ演奏音の音量レベルが小さくなる場合と比較して、さらに歌唱者にカラオケ演奏のリズムを取り難くなるという不安感を与えることが少ない。
(4)また、本実施形態のカラオケ装置20は次のように構成されている。すなわち、カラオケ装置20の「前側」には、カラオケ演奏と同期して歌詞テロップが表示されるサブモニタ26が配置されている。カラオケ装置20の上部には、サブスピーカ27の振動板が配置されている。そして、カラオケ装置20の「後側」には、カラオケ演奏と同期して歌詞テロップが表示されるモニタ25が配置されている。さらに、二つのメインスピーカ104が、カラオケ装置20に左右対称の位置に配置されている。つまり、カラオケ装置20は、カラオケ装置本体30、サブモニタ26、サブスピーカ27、モニタ25、及びメインスピーカ104が一体化された構造を有している。したがって、宴会用のカラオケ装置として、カラオケ装置本体30、サブモニタ、サブスピーカ、モニタ、及びメインスピーカが一体化されていない場合と比較して、宴会場での移動が楽になる。 カラオケ装置20は、図2に示すように、主にホテル宴会場などに設置される宴会用のカラオケ装置である。
(5)また、本実施形態のカラオケ装置20は次のように構成されている。すなわち、楽曲データは、カラオケ演奏するためのテンポ値データを含んでいる。そして、音声制御部101が、メイン制御部7によって再生される楽曲データからテンポ値データを抽出する。また、音声制御部101が、抽出したテンポ値データ及び例えば1〜2秒の所定の時間に基づいてマイク219に入力される演奏音の音量レベルを検出する回数を決定する。さらに、音声制御部101が、検出した音量レベルのピーク値をリングバッファに格納した連続回数を計数する。そして、音声制御部101のシリアル出力部101bは、計数された連続回数が決定された検出回数であり、且つリングバッファに格納した音量レベルが検出回数連続して同じ音量レベルである場合に、音量レベルが調整される。
このように構成されているので、検出した音量レベルのピーク値をリングバッファに格納した連続回数が、テンポ値データに基づいて算出された検出回数であり、且つリングバッファに格納した音量レベルが検出回数連続して同じ音量レベルである場合に、演奏音の音量が調整されることになる。つまり、検出した音量レベルのピーク値が例えば1〜2秒の所定の時間同じ音量レベルのピーク値である場合に、演奏音の音量が調整されるのである。このことにより、カラオケ演奏のリズム音を取る意思を確認する時間は、カラオケ演奏のリズム音を取る意思もなく、例えば瞬間、サブスピーカ27に手を触れた場合には、演奏音の音量を調整せず、一方、確認するための時間が長すぎて歌唱者に装置の故障かと勘違いされないような最適な時間に設定されている。したがって、最適な意思確認時間によって歌唱中の歌唱者に対し、カラオケ演奏のリズムに合わせられないことに対する不安感を増やさない効果が得られる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態のカラオケ装置20においては、音声制御部101のリズム音制御処理(1)において、例えばサブスピーカ27に歌唱者が例えば手を触れた場合だけリズム音を制御してもよい。具体的には、音声制御部101が次のようなリズム音制御処理(2)を実行する。
[音声制御部101のリズム音制御処理(2)の説明]
以下に、音声制御部101が実行するリズム音制御処理(2)の処理手順を図8のフローチャートに基づいて説明する。
このリズム音制御処理(2)は、カラオケ装置20が起動している間に実行される。
まず、S510の処理においては、カラオケ演奏が開始されたか否かを判断する。そして、カラオケ演奏が開始されていないと判断した場合には(S510:NO)、カラオケ演奏が開始されるまで待機し、カラオケ演奏が開始された場合には(S510:YES)、S515の処理へ移行する。
S515の処理においては、ボリューム値を初期のボリューム値にする。S515の処理が終了したらS522の処理へ移行する。
S522の処理においては、サブスピーカ27が押さえられているか否かを判断する。そして、サブスピーカ27が押さえられていない判断した場合には(S522:NO)、サブスピーカ27が押さえられるまで待機し、サブスピーカ27が押さえられていると判断した場合には(S522:YES)、S530の処理へ移行する。
S530の処理においては、サブルーチンである音量レベル検出処理(2)を実行する。なお、音量レベル検出処理(2)については後述する。S530の処理が終了したらS535の処理へ移行する。
S535の処理においては、ボリューム値補正フラグがあるか否かを判断する。そして、ボリューム値補正フラグがあると判断した場合には(S535:YES)、S540の処理へ移行する。一方、ボリューム値補正フラグがないと判断した場合には(S535:NO)、S545の処理へ移行する。
S540の処理においては、サブルーチンであるボリューム制御処理(2)を実行する。なお、ボリューム制御処理(2)については後述する。S540の処理が終了したらS545の処理へ移行する。
S545の処理においては、カラオケ演奏が終了したか否かを判断する。そして、カラオケ演奏が終了していないと判断した場合には(S545:NO)、S530の処理へ戻る。一方、カラオケ演奏が終了したと判断した場合には(S545:YES)、S510の処理へ戻る。
[音声制御部101の音量レベル検出処理(2)の説明]
以下に、音声制御部101により実行される音量レベル検出処理(2)の処理手順を図9のフローチャート及び図7に基づいて説明する。本処理は、上述した音声制御部101のリズム音制御処理(2)を実行中にS530の処理へ移行した際に実行される。
まず、S610の処理においては、音量レベルを検出する。S610の処理が終了したらS615の処理へ移行する。
S615の処理においては、検出した音量レベルのピーク値をリングバッファに格納する。S615の処理が終了したらS620の処理へ移行する。
S620の処理においては、S615の処理において今回格納した音量レベルのピーク値(「今回の音量レベル」とも称する。)が、前回格納した音量レベルのピーク値(「前回の音量レベル」とも称する。)と同じか否かを判断する。そして、「今回の音量レベル」が、「前回の音量レベル」と同じと判断した場合には(S620:YES)、本処理を終了する。一方、「今回の音量レベル」が、「前回の音量レベル」と同じではないと判断した場合には(S620:NO)、S630の処理へ移行する。
S630の処理においては、前回格納した音量レベルを今回格納した音量レベルとして格納する。S630の処理が終了したらS635の処理へ移行する。
S635の処理においては、ボリューム値補正フラグの数値「1」を記憶する。S635の処理が終了したら、本処理を終了する。
[音声制御部101のボリューム制御処理(2)の説明]
以下に、音声制御部101により実行されるボリューム制御処理(2)の処理手順を図10のフローチャート及び図7に基づいて説明する。本処理は、上述した音声制御部101のリズム音制御処理(2)を実行中にS540の処理へ移行した際に実行される。
まず、S710の処理においては、前回格納した音量レベルと今回格納した音量レベルを格納する。S710の処理が終了したらS715の処理へ移行する。
S715の処理においては、3つ連続するリングバッファに記憶された音量レベルが同じか否かを判断する。そして、3つ連続するリングバッファに記憶された音量レベルが同じと判断した場合には(S715:YES)、S720の処理へ移行する。一方、3つ連続するリングバッファに記憶された音量レベルが同じでないと判断した場合には(S715:NO)、本処理を終了する。
S720の処理においては、音量レベルの差に相当するボリューム値を計算する。S720の処理が終了したらS725の処理へ移行する。
S725の処理においては、現在のボリューム値に音量レベルの差に相当するボリューム値を加算して、合計したボリューム値にする。S725の処理が終了したらS730の処理へ移行する。
S730の処理においては、ボリューム値補正フラグをクリアする。S730の処理が終了したら、本処理を終了する。
このように構成された実施形態においては、歌唱者がサブスピーカ27に接触していないと判断された場合には、音声制御部101に音量レベル検出処理(2)及びボリューム制御処理(2)を実行させないので、音声制御部101の消費電力を削減できる。
(2)上記実施形態のカラオケ装置20においては、音声制御部101のシリアル出力部101bが、音量検出部101cによって検出された音量レベル及び接触検出部101dによって検出された接触状態に基づいて、ボリューム制御信号をボリューム217に送信することにより、ボリューム217を制御してプリアンプ216によって増幅されたアナログ信号のボリューム値だけを調節してもよい。具体的には、カラオケ装置520は、図11に例示するように、上記実施形態のカラオケ装置20とは次のような相違点を有している。すなわち、ボリューム217は、MIDI音源部102aから出力されたリズム音信号をアナログ変換するDA変換部215、DA変換部215によってアナログ変換されたアナログ信号を増幅するプリアンプ216によって増幅されたアナログ信号のボリューム値だけを調節してサブスピーカ用パワーアンプ201に出力するように構成されている。そして、ボリューム217は、MIDI音源部102bから出力された楽曲信号などをアナログ変換するDA変換部115、DA変換部115によってアナログ変換されたアナログ信号を増幅するプリアンプ116によって増幅されたアナログ信号のボリューム値を調整しない。また、ボリューム217は、ボイスエフェクト部102eから出力された歌唱音声信号あるいは音信号をアナログ変換するDA変換部117、DA変換部117によってアナログ変換されたアナログ信号を増幅するプリアンプ118によって増幅されたアナログ信号のボリューム値を調整しない。つまり、リズム音の音量レベルだけを調節し、カラオケ演奏音の音量レベルを調整しない。
このように構成された実施形態においては、歌唱者がサブスピーカ27の左右の案内表示27c、27dに例えば手を触れた場合に、カラオケ演奏音の音量レベルが小さくなっても、リズム音の「今回の音量レベル」が「前回の音量レベル」に保たれる。したがって、リズム音の「今回の音量レベル」が小さくなる場合と比較すれば、歌唱者にカラオケ演奏のリズムを取り難くなるという不安感を与えることが少ない。
(3)上記実施形態のカラオケ装置20においては、サブスピーカ27がカラオケ演奏のリズムに合わせて歌唱者に物理的な振動を与えたが、これには限らない。サブスピーカ27の振動板は、例えばアクリルやポリカーボネ−トなどの樹脂からなり、略矩形の板状をなしているが、演奏音を発しなくてもよい。サブスピーカ27のアクチュエータは、例えばコイル内部を鉄心が可動する電磁ソレノイドであってもよい。そして、振動板は、電磁ソレノイドの鉄心の可動に連動して発生する物理的な振動によって励振されるように構成する。
このように構成された実施形態においては、リズム音は発しなくても、振動板に例えば手を触れた場合に、振動板がカラオケ演奏のリズムに合わせて歌唱者に物理的な振動を与えることができる。したがって、例えばリズムを取るのが得意な同伴者がいなくても、カラオケ演奏のリズムに合わせて歌唱者に物理的な振動を与えることができるので、カラオケ演奏のリズムに合わせて歌えるように歌唱者を支援でき、さらにカラオケ演奏のリズムに合わせて歌えるように歌唱者を支援できるので、歌唱中の歌唱者に対し前記カラオケ演奏のリズムに合わせられないことに対する不安感を低減できる。
図1は、カラオケシステム1000の全体構成を示すブロック図である。 (a)はカラオケ装置20の正面図であり、(b)はカラオケ装置20の側面図であり、(c)はカラオケ装置20の背面図である。 カラオケ装置20における音声出力に関わる構成を示すブロックである。 音声制御部101が実行するリズム音制御処理(1)の処理手順を示すフローチャートである。 音声制御部101により実行される音量レベル検出処理(1)の処理手順を示すフローチャートである。 音声制御部101により実行されるボリューム制御処理(1)の処理手順を示すフローチャートである。 (a)は接触検出部101dによって検出された接触状態を示す説明図であり、(b)はマイク219によって入力されたサブスピーカ27からの演奏音の音量レベルを示す説明図であり、(c)は音量検出部101cによって検出された演奏音の音量レベルを示す説明図である。 音声制御部101が実行するリズム音制御処理(2)の処理手順を示すフローチャートである。 音声制御部101により実行される音量レベル検出処理(2)の処理手順を示すフローチャートである。 音声制御部101により実行されるボリューム制御処理(2)の処理手順を示すフローチャートである。 カラオケ装置520における音声出力に関わる構成を示すブロックである。
1・・・フロントパネル、1a・・・電源スイッチ、1b・・・曲コード入力スイッチ、1c・・・7セグメントLED、1d・・・1チップCPU、2・・・LANインターフェイス、3・・・モデム、4・・・映像入力部、5・・・マイクアンプ、6・・・AD変換部、7・・・メイン制御部、7b・・・シリアルI/O、8・・・映像出力MPEGデコード、10,11・・・ハードディスク(HDD)、20,520・・・カラオケ装置、20a・・・筐体、21・・・ホストPC、22,23,219・・・マイク、24・・・DVDプレーヤ、25・・・モニタ、26・・・サブモニタ、27・・・サブスピーカ、27a・・・振動板、27b・・・アクチュエータ、27c,27d・・・案内表示、30・・・カラオケ装置本体、101・・・音声制御部、101a・・・マイコン、101b・・・シリアル出力部、101c・・・音量検出部、101d・・・接触検出部、102・・・デジタル音声処理部、102a,102b・・・MIDI音源部、102c・・・キーコン部、102d・・・ミュージックエフェクト部、102e・・・ボイスエフェクト部、102f・・・生音再生MIDI音源部、103・・・メインスピーカ用パワーアンプ、104・・・メインスピーカ、111・・・AD変換部、115,117,215・・・DA変換部、116,118,216・・・プリアンプ、119,217,218・・・ボリューム、201・・・サブスピーカ用パワーアンプ、221・・・接触センサ、1000・・・カラオケシステム。

Claims (3)

  1. 一つまたは複数のリズムパートを示すリズム音データを含む楽曲データに基づいてカラオケ演奏するカラオケ装置であって、
    前記楽曲データに基づいてカラオケ楽曲を再生する再生手段と、
    前記再生手段によって再生される前記楽曲データから一つ以上の前記リズム音データを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された前記リズム音データに対応してリズム音信号を出力するリズム音信号出力手段と、
    前記再生手段によって再生される前記楽曲データに対応してカラオケ演奏音信号を出力するカラオケ演奏音信号出力手段と、
    前記カラオケ演奏音信号出力手段が出力するカラオケ演奏音信号と、前記リズム音信号出力手段が出力するリズム音信号に基づいて物理的な振動を発生する振動発生手段と、
    前記振動発生手段が発生する物理的な振動によって励振されることにより演奏音を発する振動部材と、
    前記振動部材が発する演奏音の音量を変更可能な音量可変手段と、
    前記振動部材が発する演奏音を入力して電気信号に変換する音入力手段と、
    前記音入力手段が変換した電気信号からリズム音に対応する電気信号だけを抽出するリズム音信号抽出手段と、
    前記リズム音信号抽出手段が抽出したリズム音に対応する電気信号に基づいて前記音入力手段に入力されるリズム音の音量レベルである入力音量レベルを算出する入力音量レベル算出手段と、
    前記入力音量レベルと、所定音量レベルとを比較することにより、前記入力音量レベルを前記所定音量レベルに一致させるように前記振動部材から発せられる演奏音の音量を前記音量可変手段を制御して変更させる音量調整制御手段と、
    前記振動部材と歌唱者との間に設けられ、且つ前記振動部材に接合され、前記振動部材とともに励振するタッチスイッチと、
    歌唱者が前記タッチスイッチに接触した際に、接触信号を出力可能な接触信号出力手段と、
    前記接触信号出力手段によって出力された接触信号に基づいて歌唱者が前記タッチスイッチに接触したか否かを判断する接触判断手段と、
    前記再生手段によるカラオケ楽曲の再生中において前記入力音量レベル算出手段に入力音量レベルを繰返し算出させ、前記接触判断手段による判断結果に基づき歌唱者が前記タッチスイッチに接触している状態を検出しているときに前記入力音量レベルが従前より低下したことを検知した場合、前記音量調整制御手段によって、当該低下した入力音量レベルと、その低下する前の入力音量レベルとを比較することにより、前記入力音量レベルを当該低下する前の入力音量レベルに一致させるように前記振動部材から発せられる演奏音の音量を前記音量可変手段を制御して補正させ、前記接触判断手段による判断結果に基づき当該接触状態の後の非接触状態のときに前記入力音量レベルが従前より上昇したことを検知した場合、前記音量調整制御手段によって、当該上昇した入力音量レベルと、その上昇する前の入力音量レベルとを比較することにより、前記入力音量レベルを当該上昇する前の入力音量レベルに一致させるように前記振動部材から発せられる演奏音の音量を前記音量可変手段を制御して補正させる制御手段と、
    を備えることを特徴とするカラオケ装置。
  2. 請求項1に記載のカラオケ装置において、
    前記振動部材は、板状に形成されていることを特徴とするカラオケ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のカラオケ装置において、
    前記楽曲データは、カラオケ演奏するためのテンポ値データを含み、
    さらに、
    前記再生手段によって再生される前記楽曲データから前記テンポ値データを抽出するテンポ値抽出手段と、
    前記テンポ値抽出手段によって抽出された前記テンポ値データ及び所定の時間に基づいて前記音入力手段に入力される演奏音の音量レベルを検出する回数を決定する検出回数決定手段と、
    前記入力音量レベルのピーク値を抽出するピーク値抽出手段と、
    前記制御手段は、
    前記入力音量レベルのピーク値が従前より低下又は上昇した値となって検出された連続回数が前記検出回数決定手段によって決定された検出回数である場合に、前記音量調整制御手段によって、前記入力音量レベルのピーク値を低下又は上昇する前のピーク値に一致させるように前記演奏音の音量を前記音量可変手段を制御して補正させることを特徴とするカラオケ装置。
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