JP4853206B2 - 燃料タンクの給油装置 - Google Patents
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Description
燃料タンクへ燃料を供給する通路を開閉する燃料タンクの給油装置において、
給油ノズルを挿入するためのタンク開口を経て燃料タンクに接続される燃料通路を有するタンク開口形成部材と、
上記タンク開口形成部材内に配置され、上記タンク開口を開く開き動作および上記タンク開口を閉じる閉じ動作をする開閉部材と、該開閉部材に閉じ方向の力を付勢する付勢機構と、を有する開閉機構と、
上記開閉部材による上記開き動作の速度より上記閉じ動作の速度を遅くするように上記開閉部材に上記閉じ方向の力に対し抵抗力を加える遅延機構と、
を備え、
上記遅延機構は、上記開閉部材に装着されたガイドピンと、上記ガイドピンをループ状に倣わせる一方向のガイド部を有するガイド部材とを備え、
上記ガイド部は、上記開き動作のときに上記ガイドピンが倣う往路と、上記閉じ動作のときに上記ガイドピンが倣う復路とを備え、上記ガイドピンは、上記往路より上記復路を倣うときに上記抵抗力を大きく受けるように構成されていること、を特徴とする。
図1は本発明の一実施例に係る自動車の後部を示し、給油蓋を開いた状態を示す斜視図である。自動車の車体の後部には、燃料を給油するための給油蓋FLが開閉可能に支持されている。給油蓋FLは、車体の外板に倣った蓋本体FLaがヒンジFLbを介して車体の外板に開閉可能に支持されている。給油蓋FLを開いたスペースは、給油室FRになっており、この給油室FR内に、基板BPに支持された燃料タンクの給油装置10が配置されている。燃料タンクの給油装置10は、燃料キャップを用いないで、燃料タンクに燃料を供給するための機構であり、給油蓋FLを開いた後に、給油ノズルからの外力で開閉機構を開閉することで、給油ノズルから燃料タンクへ燃料を供給することができる機構である。以下、燃料タンクの給油装置の詳細な構成について説明する。
図2は給油装置10の軸方向に沿った断面図である。図2において、燃料タンクの給油装置10は、燃料タンクに接続される燃料通路11Pを有するタンク開口形成部材11と、燃料通路11Pを開閉する開閉機構20と、遅延機構30とを備えている。
タンク開口形成部材11は、燃料通路11Pを有する管体であり、燃料タンクに接続される接続管12と、接続管12の上端部に接続されるパイプ本体14と、パイプ本体14の上部に装着された開口形成部材16とを備えている。接続管12は、パイプ本体14の燃料タンク側を徐々に縮径した縮径部12aと、縮径部12aに接続された直管部12bとを備え、これらを一体に形成している。
開閉機構20は、開閉部材21と、スプリング22(付勢機構)と、ガスケットGSとを備えている。開閉部材21は、タンク開口形成部材11に支持軸21aで軸支され、注入口14Pを開閉する円板形状の部材である。スプリング22は、弦巻スプリングであり、開閉部材21を閉じる方向に付勢している。ガスケットGSは、ゴム材料から断面C字形に形成され、開口形成部材16の開口周縁部に形成されたシール保持部14cに圧入固定されており、開閉部材21に押圧されることでシールした状態で注入口14Pを閉じる。
図3は開閉機構20および遅延機構30を分解して示す斜視図である。遅延機構30は、開閉部材21の閉じ動作の速度を開き動作の速度より遅くする機構であって、開閉部材21と開口形成部材16とにわたって配置されている。遅延機構30は、開閉部材21に形成された支持部32と、支持部32内で水平の2方向(X,Y方向)でスライド可能に支持されたスライド枠体40と、ダンパ部材45と、ガイド部材50(図3では一方を示す)とを備えている。
スライド枠体40は、支持部32内でY方向に移動可能に支持されるとともに、ダンパ部材45をX方向に移動可能に支持するものであり、ほぼ矩形の枠本体41と、枠本体41の中央部の両方であってY方向に突設されたガイド突部42と、枠本体41の中央部の両方であってX方向に貫通形成された貫通穴43とを備えている。ガイド突部42は、支持部32のガイドスペース32bをスライドするように形成されている。
ダンパ部材45は、ガイド部材50との連携によってスプリング力を生じる樹脂により一体成形された樹脂スプリングであり、両側のダンパ支持体45aと、ダンパ支持体45aの間に形成された蛇腹状のスプリング45bと、ダンパ支持体45aからX方向に突設されたガイドピン45cとを備えている。ガイドピン45cは、スライド枠体40の貫通穴43をスライドするように形成されている。
(3)−1 開き動作
給油蓋が閉じた状態では、図2に示すように、開閉機構20は閉じ位置にあり、また、図5に示すように、遅延機構30は、ガイドピン45cがガイド部材50のガイド部52内において初期位置53P1に位置している。図1に示すように、給油蓋FLを開けると、給油室FR内に配置された燃料タンクの給油装置10が表れる。そして、図6に示すように給油ノズルFNをタンク開口形成部材11の注入口14Pから挿入すると、給油ノズルFNは、スプリング22の付勢力に抗して開閉部材21を押す。これにより、開閉部材21が支持軸21aを中心に回動し、注入口14Pを開く。そして、給油ノズルが燃料通路11Pの奥まで挿入される。このような開閉部材21の回動に連動して、遅延機構30のガイドピン45cがガイド部52の往路52aを倣う。このとき、図6の7−7線に沿って表わす図7に示すように、往路52aの溝は深く、スプリング45bに付勢力をあまり加えないから、開閉部材21は、ガイド部材50、スプリング45bの反力を受けず、給油ノズルFNによってスプリング22の力だけで押すことができる。よって、遅延機構30は、給油ノズルFNの開く速度に影響を与えない。そして、図8に示すように、給油ノズルFNを奥まで挿入すると、ガイドピン45cが給油位置53P2に位置して、これにより給油が可能になる。
給油を終えて、図9に示すように、給油ノズルFNを注入口14Pから抜くと、開閉部材21に加わっていた給油ノズルFNの力が解除されるから、スプリング22のスプリング力が開閉部材21に閉じ方向に加わり、これに連動してガイドピン45cにも加わる。このとき、図9の10−10に沿って表わす図10に示すように、復路52cの溝は、往路52aより浅いから、ガイドピン45cは、スプリング45bのスプリング力で復路52cを押して、その反力により摩擦力が増大する。このため、遅延機構30と一体の開閉部材21は、閉じ方向にスプリング22の他に遅延機構30からの摩擦抵抗力を受け、その閉じ速度が給油ノズルFNを抜く速度よりも遅くなって、開閉部材21は注入口14Pをゆっくりと閉じる。そして、図9のように、ガイドピン45cが復路52cから第2移行部52dを通って初期位置53P1に戻ると(図2の状態)、開閉部材21が注入口14Pを閉じる。
上記実施例にかかる燃料タンクの給油装置10により、以下の作用効果を奏する。
例えば、遅延機構30のスプリング45bは、別体の樹脂スプリングのほかに、コイルスプリングなどの各種の付勢手段を適用することができる。
11...タンク開口形成部材
11P...燃料通路
12...接続管
12a...縮径部
12b...直管部
14...パイプ本体
14P...注入口
14a...上壁
14b...係合爪
14c...シール保持部
16...開口形成部材
16a...側壁部
16b...上壁部
16c...係合穴
16d...傾斜面
20...開閉機構
21...開閉部材
21a...支持軸
22...スプリング
30...遅延機構
32...支持部
32a...スライド室
32b...ガイドスペース
32c...ガイド貫通穴
40...スライド枠体
41...枠本体
42...ガイド突部
43...貫通穴
45...ダンパ部材
45a...ダンパ支持体
45b...スプリング
45c...ガイドピン
50...ガイド部材
52...ガイド部
52a...往路
52b...第1移行部
52c...復路
52d...第2移行部
53P1...初期位置
53P2...給油位置
BP...基板
FL...給油蓋
FLa...蓋本体
FLb...ヒンジ
FN...給油ノズル
FR...給油室
GS...ガスケット
Claims (4)
- 燃料タンクへ燃料を供給する通路を開閉する燃料タンクの給油装置において、
給油ノズル(FN)を挿入するためのタンク開口を経て燃料タンクに接続される燃料通路(11P)を有するタンク開口形成部材(11)と、
上記タンク開口形成部材(11)内に配置され、上記タンク開口を開く開き動作および上記タンク開口を閉じる閉じ動作をする開閉部材(21)と、該開閉部材(21)に閉じ方向の力を付勢する付勢機構と、を有する開閉機構(20)と、
上記開閉部材(21)による上記開き動作の速度より上記閉じ動作の速度を遅くするように上記開閉部材(21)に上記閉じ方向の力に対し抵抗力を加える遅延機構(30)と、
を備え、
上記遅延機構(30)は、上記開閉部材(21)に装着されたガイドピン(45c)と、上記ガイドピン(45c)をループ状に倣わせる一方向のガイド部(52)を有するガイド部材(50)とを備え、
上記ガイド部(52)は、上記開き動作のときに上記ガイドピン(45c)が倣う往路(52a)と、上記閉じ動作のときに上記ガイドピン(45c)が倣う復路(52c)とを備え、上記ガイドピン(45c)は、上記往路(52a)より上記復路(52c)を倣うときに上記抵抗力を大きく受けるように構成されていること、を特徴とする燃料タンクの給油装置。 - 請求項1に記載の燃料タンクの給油装置において、
上記遅延機構(30)は、上記ガイドピン(45c)を上記ガイド部52に向けてスプリング力を加えるスプリング(45b)を備えている燃料タンクの給油装置。 - 請求項1または請求項2に記載の燃料タンクの給油装置において、
上記ガイド部(52)は、上記開閉部材(21)が回動する回動軸に対して直角方向の平面上に配置された深さを異にした溝であり、
上記ガイドピン(45c)は、上記ガイド部(52)の溝を倣うように上記回動軸の方向に移動可能であるとともに、上記開閉部材(21)の面上に沿いかつ上記回動軸の方向と直角方向に移動可能に設けられている燃料タンクの給油装置。 - 請求項3に記載の燃料タンクの給油装置において、
上記遅延機構(30)は、上記開閉部材(21)の平面上でスライド可能に支持されたスライド枠体(40)と、該スライド枠体(40)にスライド可能に支持され上記ガイドピン(45c)を有するダンパ部材(45)とを備えている燃料タンクの給油装置。
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2006
- 2006-09-28 JP JP2006265478A patent/JP4853206B2/ja active Active
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