JP4853133B2 - 半導体レーザ素子 - Google Patents

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本発明は、Inを含有するIII族窒化物半導体からなる活性層を有する半導体レーザ素子に関する。
III族窒化物半導体は、広い禁制帯を持ち、直接遷移型のバンド構造を有するため、高効率の短波長発光が得られると期待され、発光素子への適用が盛んに検討されている。特に近年、次世代の高密度光ディスク用光源として、このIII族窒化物半導体を用いた発振波長405nmの半導体レーザ(Laser Diode:LD)の研究開発が精力的に進められており、一部実用化され始めている。そして、このLDの今後の開発目標は、光ディスクへのより高速な書き込みを実現するための高光出力化へと移行しつつある。
しかしながら、従来のIII族窒化物半導体LDを高い光出力で動作させた場合にはLD素子の寿命を長くすることが困難である。
この原因としては、レーザ光の出射端面部分においてレーザ光の一部が吸収されることが挙げられる。すなわち、レーザ光を吸収した出射端面部分は発熱してその温度が上昇し、温度が上昇すると出射端面部分のバンドギャップが小さくなり、レーザ光の吸収が増大するという悪循環が起こる。
このようなメカニズムによりレーザ光の光吸収により出射端面の劣化が発生・進行し、初期的には問題とならなかった光学損傷(Catastrophic Optical Damage:COD)によってLD発振が不可能になる。そしてこのCODは特に高光出力の場合に大きな問題として顕在化してくる。
このCODの問題を解決するための手段として、出射端面部分にレーザ光が吸収されないような窓構造を導入することが提案されている。窓構造はLD素子の活性層の出射端面部分のバンドギャップを、活性層の他の部分のバンドギャップより大きくすることにより実現される。
例えば、特許文献1では、図8に示すように、光出射端面付近に段差を設けて活性層の位置をずらした構造により、光出射端面部分に活性層よりもバンドギャップの広い光閉じ込め層およびクラッド層を位置させることで窓構造を実現することが提案されている。
同図のLD素子においては、サファイア基板201上に、GaN層202、n型GaNバッファ層203、n型AlGaNクラッド層204、n型GaN光閉じ込め層205、InGaN活性層206、p型GaN光閉じ込め層207、p型AlGaNクラッド層208、およびp型コンタクト層209が順に積層されている。p型コンタクト層209上には、p型電極210が形成されている。また、n型GaNバッファ層203の一部には、絶縁膜211が設けられている。
特開2000−196188号公報
しかしながら、図8のLD素子では、端面部分の活性層のバンドギャップがそれ以外の部分と同じであるため、端面部分の活性層の位置を少しずらしただけでは出射光の一部が活性層にかかる。そのため、依然として大きな光吸収が起こり、充分な窓構造とならないという問題点があった。一方、これを回避するために端面部分の活性層の位置を大きくずらすと、LDの光導波路として最適に設計されたそれ以外の部分の構造と大きく異なってしまう。そのうえ、その変化が短い距離の間で急激に起こるため、この端面部分での光損失が大きくなりLD発振しきい値電流が増大してしまうという問題があった。したがって、LD特性に大きな影響を与えずに効果的な窓構造を実現する必要があるという課題があった。
本発明による半導体レーザ素子は、Inを含有するIII族窒化物半導体からなる活性層を有する半導体レーザ素子であって、当該半導体レーザ素子の光出射端面を含む、上記活性層の第1の部分は、当該活性層の上記第1の部分以外の部分である第2の部分に対して傾斜しており、上記第1の部分の(0001)面に対する傾斜角度をα度、上記第2の部分の(0001)面に対する傾斜角度をβ度としたとき、α>β、かつ1≧α>0.3であることを特徴とする。
この半導体レーザ素子においては、活性層の一部(第1の部分)の傾斜角度αが、その他の部分(第2の部分)の傾斜角度βよりも大きく、かつ0.3度よりも大きい。後述するように、活性層の傾斜角度が0.3度を超えると、傾斜角度の増加にともない発光波長が短波長化していく、すなわち、バンドギャップが大きくなっていく。したがって、光出射端面部分における活性層を、これ以外の部分の活性層に対して傾斜させることで窓構造を実現することができる。このようにして窓構造を実現することにより、光出射端面部分の光導波構造もそれ以外の部分の光導波構造とほぼ同様となり、導波構造の共振器方向の変化が緩やかとなる。このため、この端面部分での光損失が小さく、LD発振しきい値電流等のLD特性に及ぼす影響を小さく抑えることができる。
本発明によれば、LD特性に大きな影響を与えずに効果的な窓構造を実現することが可能なLD素子が実現される。
以下、図面を参照しつつ、本発明による半導体レーザ素子の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1(a)は、本発明による半導体レーザ素子の一実施形態を示す断面図である。これは共振器方向の断面に相当する。また、図1(b)は、図1(a)のA−A'線に沿った断面を示している。LD素子1は、インナーストライプ型のLD素子である。LD素子1においては、n型GaN基板101上に、Siドープn型GaN層102(例えば厚さ0.2μm)、Siドープn型Al0.05Ga0.95N(例えば厚さ2μm)からなるn型クラッド層103、Siドープn型GaN(例えば厚さ0.1μm)からなるn型光閉じ込め層104、In0.1Ga0.9N井戸層(例えば厚さ3nm)とアンドープGaNバリア層(例えば厚さ10nm)とからなる3周期多重量子井戸(MQW)層105、Mgドープp型Al0.2Ga0.8Nからなるキャップ層106、およびMgドープp型GaN(例えば厚さ0.1μm)からなるp型GaN閉じ込め層107が順に積層されている。
さらに、この上に、電流狭窄層108、GaN/Al0.1Ga0.9N周期構造(例えば、厚さ2.5nm/2.5nm、周期数130)からなるp型クラッド層109、およびMgドープp型GaN(例えば厚さ0.02μm)からなるp型コンタクト層110が順に積層されている。この積層構造の上部および下部には、それぞれp型電極111およびn型電極112が設けられている。2つの光共振器端面のうち光出射端面である一方の端面には反射率10%程度となるように誘電体膜113が形成され、もう一方の端面には反射率90%程度となるように誘電体膜114が形成されている。
n型GaN基板101の表面のうち、光共振器の端面部分が積層される領域は(0001)面から光共振器方向に0.6度傾斜しており、その他の部分が積層される領域は(0001)面である。本実施形態において傾斜部分の長さは、5μmである。GaN基板101としては、例えば、上記のような部分的傾斜領域が予め形成された基板を用いることができる。あるいは、エッチングもしくは選択的結晶成長、またはエッチングと結晶成長との組み合わせにより、元々は平坦な基板に部分的傾斜領域を形成したものをGaN基板101として用いることもできる。GaN基板101上の積層構造についても、活性層を含む長さ5μmの端面部分が(0001)面から0.6度傾斜しており、その他の部分は(0001)面となっている。
本実施形態の効果を説明する。図2は、InGaNを活性層とするIII族窒化物半導体LD素子における活性層発光波長の活性層傾斜角度依存性を示すものであり、本発明者らが初めて見い出した結果である。ここで、傾斜角度は(0001)面を基準とし、図2の横軸の0度は(0001)面を示している。図2から、傾斜角度0.3度以上になると、傾斜角度の増加に伴い発光波長が短波長化していくこと、すなわち、バンドギャップが大きくなっていくことがわかる。したがって、Inを含有するIII族窒化物半導体からなる活性層を有する半導体レーザ素子において、光出射端面部分における活性層を、これ以外の部分の活性層に対して傾斜させることで窓構造を実現することができる。このような微傾斜でバンドギャップが大きく変化する現象は、GaAsやInP系の化合物半導体では観測されておらず、GaN系材料特有の効果であると考えられる。
より詳細には、光出射端面部分の(0001)面に対する傾斜角度をα度、これ以外の部分の活性層の(0001)面に対する傾斜角度をβ度とすると、0≦β≦0.3の場合にはα>0.3で窓構造の効果が得られる。より大きな効果を得るためには、α>0.4であることが好ましい。一方、β>0.3の場合にはα>βで窓構造の効果が得られる。より大きな効果を得るためには、α>(β+0.1)であることが好ましい。
また、光出射端面部分における傾斜した活性層の光共振器方向の長さをL(nm)とし、光閉じ込め層の厚さをd(nm)とした場合、α−β≦tan−1{d/(2L)}であることが好ましい。この理由は、αおよびβがこの関係を満たすことで端面部分とそれ以外の部分との間の光導波特性の差を小さくすることができ、結果として端面部分での光損失を小さくすることができるためである。
図2に示した活性層発光波長の活性層傾斜角度依存性は、活性層形成表面のステップ密度と関係があるため、本発明の効果をステップ密度の観点から説明することも可能である。傾斜角度と平均ステップ密度は、平均ステップ密度(本/μm)=1000/c×2×tan(傾斜角度(度))として関係づけられる。ここにc(nm)は活性層形成面の材料の(0001)面方向の格子定数である。活性層形成面の材料としてはGaN、GaInN、AlGaNなどの様々なIII族窒化物半導体が用いられ、それぞれの混晶比によりc(nm)の値は異なるが、例えばGaNの場合にはc=0.5185(nm)となる。この場合、上記傾斜角度0.1度、0.3度、0.4度はそれぞれ平均ステップ密度6.7(本/μm)、20.2(本/μm)、26.9(本/μm)、に対応する。この時、本発明の効果が得られる構成としては、上記光出射端面部分の活性層形成面の平均ステップ密度をγ(本/μm)、上記これ以外の部分の活性層形成面の平均ステップ密度をδ(本/μm)とすると、0≦δ≦20.2(本/μm)の場合にはγ>20.2(本/μm)で窓構造の効果が得られる。より大きな効果を得るためにはγ>26.9(本/μm)が好ましい。一方、δ>20.2(本/μm)の場合にはγ>δで窓構造の効果が得られる。より大きな効果を得るためにはγ>δ+6.7(本/μm)が好ましい。GaNと異なる活性層形成面の材料についてもc(nm)の値に応じて上記と同様にステップ密度の観点から本発明の効果を説明することができる。
LD素子1においては、光出射端面部分のInGaN活性層がこれ以外の部分の活性層に対して0.6度傾斜している。したがって、この光出射端面部分のInGaN活性層のバンドギャップはそれ以外の部分の活性層のバンドギャップより大きく、端面窓構造が実現される。しかも、端面部分の傾斜角度が1度以下と非常に小さいので、この部分の光導波構造はそれ以外の部分の光導波構造とほぼ同様となるのみならず、その構造変化は緩やかである。このため、端面窓構造部分での光損失が小さくLD発振しきい値電流等のLD特性に及ぼす影響は非常に小さい。
図7(a)は、本発明の第1の実施例に係る半導体レーザ素子を示す断面図である。これは、図1(a)と同様に共振器方向の断面に相当する。また、図7(b)は、図7(a)のA−A'線に沿った断面を示している。n−GaN(0001)ジャスト基板101に、幅10μm、深さ52nm、周期1200μm、方位<11−20>のストライプ状溝パターン801を、SiOをマスクとしたドライエッチングにより形成する。次に、SiOマスクを除去した後に、MOVPE法によりSiドープn型GaN層102を厚さ200nm成長する。これにより、ストライプ状溝部分に緩やかなV字溝が形成される。(0001)面に対するV字溝斜面の角度は約0.6度となる。
次に、Siドープn型Al0.05Ga0.95N(厚さ2μm)からなるn型クラッド層103、Siドープn型GaN(厚さ0.1μm)からなるn型光閉じ込め層104、In0.1Ga0.9N井戸層(厚さ3nm)とアンドープGaNバリア層(厚さ10nm)とからなる3周期多重量子井戸(MQW)層105、Mgドープp型Al0.2Ga0.8Nからなるキャップ層106、Mgドープp型GaN(厚さ0.1μm)からなるp型GaN閉じ込め層107、および電流狭窄層としての低温成長AlN層108を結晶成長する。
次に、低温成長AlN層にストライプ開口部を形成する。まず、AlN上に開口幅1.5μm、厚さ100nmのSiOストライプパターンを通常のフォトリソグラフィーとウェットエッチングにより形成する。ストライプの方向は<1−100>である。次に、このSiOをマスクとしてリン酸と硫酸の混合溶液により低温AlN層の選択エッチングを行う。次に、SiOマスクを除去し、結果としてAlN層に1.5μm幅のストライプ状開口部802を有する構造を得る。
次に、MOVPE法によりGaN/Al0.1Ga0.9N周期構造(厚さ2.5nm/2.5nm、周期数130)からなるp型クラッド層109、Mgドープp型GaN(厚さ0.02μm)からなるp型コンタクト層110を成長し、LDウェハの結晶成長工程を完了する。このとき、このLDウェハでは最初のn−GaN層の成長で形成した緩やかなV字溝の上方の積層構造は、同じように斜面角度約0.6度のV字溝型を成している。
次に、このLDウェハに対しp型電極111およびn型電極112を真空蒸着法により形成する。次に、このLDウェハをV字溝の中央部でへき開し、LD共振器端面を形成する。さらに、<1−100>方向に割り出してLD素子を得る。
上記の工程で得られたLD素子は共振器長が600μmであり、共振器両端面から約5μmの領域でInGaN活性層が基板側に約0.6度傾斜している。したがって傾斜領域の活性層のバンドギャップはそれ以外の領域の活性層のバンドギャップよりも大きく、窓構造が実現されている。
再び図7(a)および図7(b)を用いて、本発明の第2の実施例に係る半導体レーザ素子について説明する。(0001)面から<1−100>方向に0.3度傾斜したn−GaN基板101に、幅10μm、深さ26nm、周期1200μm、方位<11−20>のストライプ状溝パターン801を、SiOをマスクとしたドライエッチングにより形成する。次に、SiOマスクを除去した後に、MOVPE法によりSiドープn型GaN層102を厚さ200nm成長する。これにより、ストライプ状溝部分に緩やかなV字溝が形成される。(0001)面に対するV字溝斜面の角度は約0.3度となる。
次に、実施例1と同じ手順で、n型クラッド層103から電流狭窄層としてのAlN層108までを結晶成長し、さらにこのAlN層108に1.5μm幅のストライプ状開口部802を形成した後、p型クラッド層109、p型コンタクト層110を順次成長し、LDウェハの結晶成長工程を完了する。このとき、このLDウェハでは最初のn−GaN層の成長で形成した緩やかなV字溝の上方の積層構造は同じように斜面角度約0.3度のV字溝型を成している。
次に、このLDウェハに対しp型電極111およびn型電極112を真空蒸着法により形成する。次に、このLDウェハをV字溝の中央部でへき開し、LD共振器端面を形成する。さらに<1−100>方向に割り出してLD素子を得る。
上記の工程で得られたLD素子は共振器長が600μmであり、共振器両端面から約5μmの領域でInGaN活性層が基板側に約0.3度傾斜している。この時、端面部分の活性層の(0001)面からの傾斜角度は、一方が約0度となり、他方は約0.6度となる。したがって、前者の端面部分では窓構造とならないが、後者の端面部分は窓構造となる。そこで、端面を誘電体膜でコーティングして後者の端面を光出射端面とすることで窓構造有するLD素子が実現される。
本発明による半導体レーザ素子は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、活性層の形状については様々な変形例が可能である。上記の実施形態では光共振器の端面部分の活性層は(0001)面から光共振器方向に0.6度傾斜しており、その他の部分の活性層は(0001)面であるとしたが、端面部分の活性層の傾斜角度は0.3度より大きい任意の角度で良く、好ましくは1度以下が良い。
また傾斜方向も任意であり、上記実施形態のように(0001)面に対して基板側向きへの傾斜のみならず、図3のように基板と反対側向きの傾斜でも良く、また図4のように共振器の両端面でこの向きが互いに逆でも良い。また、共振器方向ではなく共振器方向に対して任意の角度を向いた傾斜でも良い。
また、図5のように2つの共振器端面のうち光出射端面側の活性層だけ傾斜させても良い。また、例えば、端面部分以外が積層される領域が(0001)面から0.3度傾斜している場合は、端面部分が積層される領域は(0001)面から0.3度より大きく傾斜していれば良く、好ましくは0.4度以上傾斜していれば良く、更に好ましくは1.3度以下が良い。
また、端面部分の活性層の傾斜角度は一定値でなくとも良く、例えば徐々に増加したり、徐々に減少したりしても良く、或いは、図6のように1つの端面部分の活性層の中で増加領域と減少領域が混在しても良い。また、傾斜部分の長さも任意であり、例えば10μmあるいは20μmとしても良い。
以上に記載した変形例以外にも、図2および前述の式:α−β≦tan−1{d/(2L)}を参照し、好適あるいは最適な窓構造となる活性層の形状を設定すること可能である。
また、活性層の形状以外についても様々な変形例が可能である。例えば、元々は平坦な基板に選択的結晶成長やエッチングと結晶成長の組み合わせにより基板に部分的傾斜領域を形成する場合には結晶成長層がInやAlを含むInGaNやAlGaNやInAlGaNでも良い。
また、上記実施の形態では基板としてGaN基板を例としたが、サファイアやSiC等の他の材料の基板上に結晶成長したGaN層を基板としても良い。
また、p型電極111は、素子全面に渡って形成することが可能であるが、SiO等による絶縁層を形成して電極幅を制限してもよい。
また、電流経路であるストライプ状開口部の両側にある電流狭窄層108の一部が除去されていてもよい。また、電流狭窄層108としては、アンドープのAlNや(Al)GaN等が用いられるが、これにシリコンや酸素等のn型不純物をドーピングしてもよい。電流狭窄層にはp型クラッド層の埋め込み成長時にp型不純物であるMgが拡散して無効電流が増加することが懸念されるが、電流狭窄層にn型不純物をドーピングすることによってこれを補償して、無効電流を低減できる。加えて電流狭窄層とp型クラッド層の界面にpn接合による空乏層が形成されるため、より完全な電流狭窄が行われて閾値電流が低減される。
また、上記実施の形態ではインナーストライプ型LDを例としたが、リッジ型LDに適用しても同様な窓構造の効果が得られる。
また、上述の実施例1,2ではV字溝を形成するストライプ状溝パターンをドライエッチングにより形成したが、これを適当なマスクを用いた選択成長により形成しても良い。
また、実施例1,2におけるストライプ状溝パターンと凹凸形状を逆にしたストライプパターンを形成し、この上にそれらの実施例と同じ層構造を形成することで、端面部分の活性層が基板と反対側に傾斜している窓構造を形成しても良い。
また、実施例1ではLD共振器端面を形成するためにV字溝の中央部でへき開を行ったが、V字溝の内部であれば中央部以外の位置でへき開しても良い。この場合でも、へき開面の両側ともに窓構造となる。実施例2については、V字溝中で(0001)面に対する傾斜角度が0.6度となる斜面上でへき開を行っても良い。
(a)は、本発明による半導体レーザ素子の一実施形態を示す断面図である。(b)は、(a)のA−A'線に沿った断面を示す断面図である。 InGaNを活性層とするIII族窒化物半導体LD素子における活性層発光波長の活性層傾斜角度依存性を示すグラフである。 実施形態の一変形例を説明するための断面図である。 実施形態の他の変形例を説明するための断面図である。 実施形態の他の変形例を説明するための断面図である。 実施形態の他の変形例を説明するための断面図である。 (a)は、本発明の実施例に係る半導体レーザ素子を示す断面図である。(b)は、(a)のA−A'線に沿った断面を示す断面図である。 従来の半導体レーザ素子を示す断面図である。
符号の説明
101 n型GaN基板
102 Siドープn型GaN層
103 n型クラッド層
104 n型光閉じ込め層
105 多重量子井戸(MQW)層
106 キャップ層
107 p型GaN閉じ込め層
108 電流狭窄層
109 p型クラッド層
110 p型コンタクト層
111 p型電極
112 n型電極
113 誘電体膜
114 誘電体膜
201 サファイア基板
202 GaN層
203 n型GaNバッファ層
204 n型AlGaNクラッド層
205 n型GaN光閉じ込め層
206 InGaN活性層
207 p型GaN光閉じ込め層
208 p型AlGaNクラッド層
209 p型コンタクト層
210 p型電極
211 絶縁膜
801 ストライプ状溝パターン
802 ストライプ状開口部

Claims (4)

  1. Inを含有するIII族窒化物半導体からなる活性層を有する半導体レーザ素子であって、
    当該半導体レーザ素子の光出射端面を含む、前記活性層の第1の部分は、当該活性層の前記第1の部分以外の部分である第2の部分に対して傾斜しており、
    前記第1の部分の(0001)面に対する傾斜角度をα度、前記第2の部分の(0001)面に対する傾斜角度をβ度としたとき、α>β、かつ1≧α>0.3であることを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. 請求項1に記載の半導体レーザ素子において、
    0≦β≦0.3である半導体レーザ素子。
  3. 請求項1に記載の半導体レーザ素子において、
    β>0.3である半導体レーザ素子。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載の半導体レーザ素子において、
    前記活性層の前記第1の部分の光共振器方向の長さをL(nm)、当該半導体レーザ素子の光閉じ込め層の厚さをd(nm)としたとき、(α−β)≦tan−1{d/(2L)}である半導体レーザ素子。
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