JP4853099B2 - 生産システム - Google Patents

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Description

本発明は、ワークに対して同一の加工工程を実施する複数の加工ブロックが、ワークを搬送するコンベアによって直列に接続された生産システムに関するものである。
樹脂成形などの加工工程は、組立工程、検査工程などの前後工程に対して、加工時間が長くかかる場合が多い。このような場合、加工工程を実行する加工機の台数を、前後工程を実行する設備の台数よりも多くすることにより、各工程で処理されるワークの数をほぼ等しくして、各工程のリードタイムを揃えることができる。
しかしながら、加工機の台数を、他の工程を実施する設備の台数よりも多くして複数台とすると、ワークを各加工機に割り振ることが必要となる。このため、例えば、特許文献1のように、ワークを搬送するパレットに、読み書き可能であって、IDや作業経過情報を記憶する記憶媒体を設け、その記憶された情報に従って、加工を行うべき加工機を決定したり、複数台の加工機のそれぞれに対して専用の搬送レーンを設け、振分装置によって、例えば各専用搬送レーンに均等にワークを振り分けたりする必要がある。
特開平8−71892号公報
しかしながら、上述したようにパレットに記憶媒体を設け、さらに、生産ライン上に、その記憶媒体の記憶情報を読み出したり書き込んだりするための装置を設けると、その分だけ設備の費用が増加する。これは、複数台の加工機に対して専用の搬送レーンを設ける場合も同様である。
さらに、生産量の変動に応じて、生産能力を増強あるいは縮小する場合、パレットの記憶媒体に加工先を記憶するものにおいては、その記憶内容を追加・修正する必要がある。また、専用の搬送レーンを設けるものでは、その専用レーンの追加・削除が必要となる。このように、従来のものは、生産能力を変更する場合に非常に手間やコストがかかるとい問題がある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、ワークを複数の加工ブロックに振り分けるための構成を極力簡単にすることができ、かつ生産能力の変更にも柔軟に対応可能な生産システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の生産システムは、ワークに対して同一の加工工程を実施する複数の加工ブロックが、ワークを搬送するコンベアによって直列に接続され、
複数の加工ブロックの各々は、加工対象となる未加工ワークをコンベアから一時退避させ、その退避させた未加工ワークに対して加工工程を実施した後に、加工済ワークをコンベアに復帰させる退避復帰機構を備え、当該退避復帰機構により、未加工ワークがコンベアから退避させられている間、コンベアによって搬送される後続のワークは、その加工ブロックを通過することが可能であり、
複数の加工ブロックの各々の退避復帰機構がコンベアからワークを退避させる位置の上流側には、コンベアによって搬送されているワークを一時的に停止させるストッパが設置され、
少なくとも上流側から2番目以降の加工ブロックにおいて、ストッパにて停止させられているワークが、未加工ワークであるか加工済ワークであるかを検出する第1の検出手段と、ストッパによって停止させられているワークの数が所定数に達したことを検出する第2の検出手段とが設けられ、
さらに、上流側加工ブロックにおいて未加工ワークに対して加工工程を実施している場合、その上流側加工ブロックに対応するストッパにて停止させられている停止ワークが未加工ワークであるときに、1つ下流側の下流側加工ブロックに対応するストッパにて停止させられているワークの数が所定数以上であることが検出されたならば、上流側加工ブロックに対応するストッパによる停止ワークの停止状態を維持し、下流側加工ブロックに対応するストッパにて停止させられているワークの数が所定数未満であることが検出されたならば、上流側加工ブロックに対応するストッパによる停止ワークの停止状態を解除して、下流側加工ブロックに向けてワークを流出させ、また、上流側加工ブロックに対応するストッパにて停止させられている停止ワークが加工済ワークであるときには、下流側加工ブロックに対応するストッパにて停止させられているワークの数に係らず、上流側加工ブロックに対応するストッパによる加工済みワークの停止状態を解除して、下流側加工ブロックに向けて加工済ワークを流出させる制御手段を備えることを特徴とする。
上述したように、複数の加工ブロックは、それぞれ退避復帰機構を備え、コンベアにより直列に接続された上流側の加工ブロックが未加工ワークに対して加工工程を実施している場合には、後続の未加工ワークを下流側加工ブロックに向けて流動させる。これにより、全加工ブロックに対してほぼ均等に未加工ワークを振り分けることができる。例えば、最も上流側の加工ブロックが未加工ワークをコンベアから退避させて加工工程を実施している場合、それに続く未加工ワークは、その最も上流側の加工ブロックを通過して、1つ下流側の加工ブロックにて加工工程が実施される。さらに、それよりも下流側の加工ブロックがあり、かつ未加工ワークがコンベアによって搬送されてきた場合には、その未加工ワークは、最も上流側の加工ブロック及び1つ下流側の加工ブロックを通過して、さらに下流側の加工ブロックにて加工工程が実施される。
ここで、複数の加工ブロックはコンベアによって直列に接続されており、上流側の加工ブロックにて加工された加工済ワークは、そのコンベアを用いて搬送される。従って、下流側の加工ブロックでは、未加工ワークと加工済ワークとが混在して搬送されてくる。そのため、請求項1に記載の生産システムでは、少なくとも上流側から2番目以降の加工ブロックにおいて、ストッパにて停止させられているワークが、未加工ワークであるか加工済ワークであるかを検出する第1の検出手段を設けている。従って、上流側から2番目以降の加工ブロックでは、ワークが未加工ワークであるか加工済ワークであるかを検知でき、加工済ワークであるときには、そのまま加工ブロックを通過させることができるようになる。このため、同じコンベアにて、未加工ワークと加工済ワークとを混在させつつ搬送しても、加工済ワークは各加工ブロックを通過することができ、未加工ワークに対しては、確実にいずれかの加工ブロックにて加工工程を施すことができる。
さらに、請求項1に記載の生産システムでは、少なくとも上流側から2番目以降の加工ブロックにおいて、ストッパにて停止させられているワークの数が所定数に達したことを検出する第2の検出手段を設けている。この所定数は、各加工ブロックごとに決定しても良いし、各加工ブロックに対して同数としても良い。
そして、下流側の加工ブロックにおいて、ストッパにて停止させられているワークの数が所定数以上であることが検出された場合には、下流側の加工ブロックに未加工ワークを流出しないようにしている。これにより、各加工ブロックに対して滞留するワークの数を所定数に制限することができるため、未加工ワークの数が増加した場合であっても、加工ブロック毎の加工処理負荷のばらつきが発生することを防止できる。ただし、加工済ワークは、単に加工ブロックを通過するのみであり、その加工ブロックの加工処理負荷を増やすものではないため、ストッパにより停止させられているワーク数に係らず、下流側の加工ブロックに向けて流出させる。
このように、従来に比較して極めて簡単な構成でありながら、直列に接続された各加工ブロックに対し、ほぼ均等に未加工ワークを振り分けることができるようになる。さらに、請求項1に記載の生産システムにおいては、直列に接続した加工ブロックの数を増やしたり減らしたりすることで、生産能力を増強もしくは縮小することができるので、生産能力の変更にも柔軟に対応することができる。
請求項2に記載したように、制御手段は、複数の加工ブロックの各々に対応して複数設けられ、下流側の加工ブロックに設けられた第2の検出手段による検出結果を受信するとともに、対応する加工ブロックに設けられた第1の検出手段の結果を踏まえて、ストッパによるワークの停止維持・解除を制御するように構成することが好ましい。この場合、複数の加工ブロックに対応するストッパを集中制御する場合に比較して、加工ブロックの追加、削除をより一層容易に行うことができる。
請求項3に記載の生産システムでは、複数の加工ブロックの各々は、異常によって加工工程の実施が停止していることを検出する第3の検出手段を有し、制御手段は、第3の検出手段による検出結果に基づいて、正常に稼動している加工ブロックの中で、最も下流側に位置する終端加工ブロックを特定し、当該終端加工ブロックに対応するストッパにて停止させられている停止ワークが未加工ワークである場合には、その終端加工ブロックにて未加工ワークの加工が可能となるまで、終端加工ブロックに対応するストッパによって停止ワークの停止状態を維持させ、当該終端加工ブロックから下流側への未加工ワークの流出を防止することを特徴とする。
例えば、最も下流側に位置する最下流側加工ブロックに異常が発生して、加工工程の実施を停止している場合、その最下流側加工ブロックに未加工ワークが搬送されてくると、その最下流側加工ブロックが正常に稼動するまで、未加工ワークがストッパにて停止されることになる。すると、それがネックとなって、最下流側加工ブロックからワークの流出が行われなくなる。その結果、各加工ブロックのストッパにて停止させられるワーク数も時間の経過とともに増加し、いずれは、各加工ブロックにおいてもワークを流出させることができなくなり、全ての加工ブロックでの加工工程を実施することができなくなってしまう。
そのため、請求項3に記載の生産システムでは、複数の加工ブロックの各々に加工工程が停止している異常を検出する第3の検出手段を設け、その検出結果に基づいて、正常に稼動している加工ブロックの中で、最も下流側に位置する終端加工ブロックを特定する。そして、その終端加工ブロックから下流側へと未加工ワークが流出しないようにしているため、上述したような問題が発生することを未然に防止することができる。
請求項4に記載したように、制御手段が、複数の加工ブロックの各々に対応して複数設けられる場合、複数の加工ブロックの中で最も下流側に位置する最下流加工ブロックに対応する制御手段は、初期的に、対応する最下流加工ブロックが終端加工ブロックであるとの情報を有し、さらに、各制御手段は、第3の検出手段によって終端加工ブロックとなっている加工ブロックの異常が検出された場合、終端加工ブロックであるとの情報を、上流側の加工ブロックに対応する制御手段に伝達するようにすることが好ましい。これにより、正常に稼動している加工ブロックの中で最も下流側に位置する終端加工ブロックを容易に特定することができる。
請求項5に記載したように、終端加工ブロックとなっている加工ブロックよりも下流側の加工ブロックが、停止状態から稼動状態に復帰した場合には、その下流側加工ブロックに対応する制御手段が、その旨を上流側の加工ブロックに対応する制御手段に伝達し、その伝達情報に応じて、上流側の加工ブロックに対応する制御手段は終端加工ブロックであるとの情報を前記下流側加工ブロックに対応する制御手段に戻すことが好ましい。このようにすれば、終端加工ブロックとなっている加工ブロックよりも下流側の加工ブロックが稼動状態に変化した場合に、その稼動状態へ変化した加工ブロックに対する終端加工ブロックであるとの情報の対応付けを正確に行うことができる。
請求項6に記載したように、ワークは、パレットに搭載されて、コンベア上を搬送されるものであり、未加工ワークと加工済ワークとのパレット上における搭載位置が異なることが好ましい。これにより、搭載位置に基づいて、未加工ワークであるのか、加工済ワークであるのかを容易に判別することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態における生産システムについて、図面に基づいて説明する。なお、本実施形態においては、加工工程として樹脂成形を行い、その前工程として樹脂成形におけるインサート部品を製造する製造工程を行い、さらに後工程として樹脂成形品に関する各種の検査を実施する検査工程を行う生産システムについて説明する。
図1は、本実施形態の生産システムの全体構成を示す構成図である。図1に示すように、本実施形態の生産システムは、前工程ブロック10、加工ブロック20〜40、及び後工程ブロック50を有し、各ブロック10〜50は、2本のベルトコンベア5,6によって直列に接続されている。ベルトコンベア5は、未加工ワークもしくは加工済ワークを搭載したパレット7を前ブロック10から加工ブロック20〜50を経て、後ブロック50へ向けて搬送するものである。また、ベルトコンベア6は、後ブロック50において、加工済ワークが取り出されて空になったパレット7を前ブロック10に戻すためのものである。
前工程ブロック10は、未加工ワークとして、後述する加工ブロック20〜40にて樹脂成形を行う際に、内部にインサートされるインサート部品を製造するためのインサート部品製造設備を備える。このインサート部品製造設備は、インサート部品をプレス加工によって製造するプレス機3、及びプレス機3に対してインサート部品の原材料であるフープ材2を供給するアンコイラ1からなる。
パレット移送ユニット4は、プレス機3によって製造されたインサート部品を、ベルトコンベア5上のパレット7に搭載する。このパレット移送ユニット4は、インサート部品のパレット7への搭載の他、ベルトコンベア6によって戻された空のパレット7を、ベルトコンベア5に移し変える。ストッパ8は、ベルトコンベア5に移されたパレット7へのインサート部品の搭載が完了するまで、ベルトコンベア5の搬送動作に係らず、パレット7を停止状態に維持する。
パレット7には、図2に示すように、ストッパ8の係合部と係合するピン51が形成されている。従って、ストッパ8の係合部を、パレット7のピン51と係合する位置まで前進させておくと、ベルトコンベア5が稼動していても、パレット7は停止したままとなる。パレット7へのインサート部品52の搭載が完了すると、ストッパ8の係合部が後退して、ストッパ8は、パレット7のピン51との係合を解除する。これにより、パレット7は、ベルトコンベア5により加工ブロック20に向けて搬送される。
パレット7は、図2に示すように、未加工ワークとしてのインサート部品52と、加工済ワークとしての樹脂成形品53とが、それぞれ異なる位置に搭載できる大きさに形成されている。なお、図2では、インサート部品52と樹脂成形品53とがともにパレット7に搭載された状態が描かれているが、ベルトコンベア5によって搬送されるときには、インサート部品52と樹脂成形品53のいずれか一方のみがパレット7に搭載される。また、パレット7には、後述する近接センサ13によってパレット7を検出するための検出用ブロック54が形成されている。
加工ブロック20〜40は、いずれも、インサート部品52をインサートした樹脂成形品53を製造する同一の加工工程を実施するものであり、各加工ブロック20〜40は同様の構成を有している。従って、以下に、加工ブロック20を例にとり、その構成を説明する。
まず、加工ブロック20は、第1のストッパ11及び第2のストッパ14を有する。これら第1及び第2のストッパ14は、前工程ブロック10のストッパ8と同様に、ベルトコンベア5の搬送動作に係らず、パレット7を停止状態に維持したり、その停止を解除したりするものである。
第1のストッパ11は、加工ブロック20において、加工工程としての樹脂成形を実行する設備の上流側に設置されている。この第1のストッパ11によるパレット7の停止位置に対応して、ベルトコンベア5によって搬送されてきたパレット7にインサート部品52が搭載されているのか、樹脂成形品53が搭載されているのかを検出するための検出センサ12が設けられている。この検出センサ12は、例えば、パレット7が第1のストッパ11によって停止されたとき、パレット7上において樹脂成形品53が搭載される位置に対応して設置された、一対の発光素子と受光素子とから構成できる。この場合、パレット7に樹脂成形品53が搭載されているときには、発光素子から受光素子への光路が樹脂成形品53によって遮蔽される。従って、受光素子によって発光素子からの光を受光した場合には、パレット7には樹脂成形品53ではなく、インサート部品52が搭載されていると判断でき、発光素子からの光を受受光できない場合には、パレット7には樹脂成形品53が搭載されていると判断できる。
加工ブロック20には、第1〜第3の近接センサ13a〜13cが設けられている。これらの近接センサ13a〜13cは、各々の近接センサ13a〜13cが設置された位置にパレット7が存在するか否かを検出するものである。例えば、近接センサ13a〜13cも一対の受発光素子によって構成でき、受光素子がパレット7の検出用ブロック54によって反射された光を受光した場合には、パレット7が存在すると判断でき、受光素子が反射光を受光しない場合には、パレット7がないと判断できる。
第1の近接センサ13aは、第1のストッパ11のさらに上流側に設けられており、第1のストッパ11によってパレット7が停止させられているか否かを検出する。この第1の近接センサ13aによって、パレット7が検出された場合、第1のストッパ11によってパレット7が停止させられていると判断し、上述した検出センサ12によって、パレット7にインサート部品52が搭載されているのか、樹脂成形品53が搭載されているのかをさらに検出する。
第2の近接センサ13bは、第2のストッパ14によるパレット7の停止位置に対応して設けられており、第2のストッパ14によって停止させられているパレット7があるか否かを検出する。さらに、第3の近接センサ13cは、第2のストッパ14よりも、次工程の加工ブロック30に近い下流側に設けられ、次工程の加工ブロック30における第1のストッパ11によって停止させられているパレット7が満載状態に対応する所定数に達したか否かを検出する。
加工ブロック20は、パレット7をベルトコンベア5から退避させて、インサート部品52をパレット7から取り出したり、インサート部品52が取り出されて空になったパレット7に樹脂成形品53を搭載し、そのパレット7をベルトコンベア5に戻したりする退避復帰ユニット16を備える。この退避復帰ユニット16によるパレット7の退避及び復帰を円滑に行うために第2のストッパ14が設けられている。すなわち、第2のストッパ14は、退避復帰ユニット16がパレット7の退避及び復帰を行う位置に対応して設置されている。このため、退避復帰ユニット16は、パレット7が静止した状態で、当該パレット7の退避や復帰を行うことができる。
ここで、退避復帰ユニット16について、図3(a),(b)を参照して、さらに詳細に説明する。図3(a)に示すように、退避復帰ユニット16は、第1のエアシリンダ62を有する。この第1のエアシリンダ62は、パレット7を上方に持ち上げるためにパレット7に係合する係合爪61を駆動するためのものである。第1のエアシリンダ62によって係合爪61が駆動されると、パレット7の両側に係合爪61が当接し、パレット7は一対の係合爪61によって挟持される。
さらに、退避復帰ユニット16は、第2のエアシリンダ65を有する。この第2のエアシリンダ65は、一対の係合爪61によって挟持されたパレット7を上方に移動させるためのものである。すなわち、第2のエアシリンダ65のシリンダロッドは、連結部63を介して、第1のエアシリンダ62に接続されている。このため、第2のエアシリンダ65の駆動によってシリンダロッドが上方に突出すると、連結部63、第1のエアシリンダ62及び係合爪61も同様に上方に移動する。この結果、図3(b)に示すように、係合爪61によって挟持されたパレット7は、ベルトコンベア5から上方に離間した位置に保持される。従って、後続のパレット7は、加工ブロック20を通過することができ、下流側の加工ブロック30へ向けて搬送することができる。なお、64は、退避復帰ユニット16におけるベースである。
退避復帰ユニット16は、さらに、保持したパレット7からインサート部品52を取り出して、ロータリテーブル18上に設けられた成形金型17にセットする。一方、ロータリテーブル18には、インサート部品52がセットされた一方の成形金型17と対称位置に他方の成形金型17が設けられている。この他方の成形金型17には、以前に退避復帰ユニット16がパレット7から取り出したインサート部品52がセットされている。そして、一方の成形金型17へのインサート部品52のセットが行われる間に、他方の成形金型17において、型締め、溶融樹脂の射出、樹脂成形品の冷却などの一連の樹脂成形工程が実行される。
そして、一方の成形金型17にインサート部品52がセットされ、他方の成形金型17において樹脂成形工程が完了するとロータリテーブル18が回転する。このロータリテーブル18の回転により、一方の成形金型17は射出成形機19からの溶融樹脂が供給される位置まで移動し、他方の成形金型17は、製造された樹脂成形品53を取り出すとともに、新たなインサート部品52をセット可能な位置まで移動する。この他方の成形金型17から取り出された樹脂成形品53は、退避復帰ユニット16が保持しているパレット7に搭載され、ベルトコンベア5に戻される。
このように、パレット7からインサート部品52を取り出して、成形金型17へセットすることと並行して、もう一方の成形金型17において樹脂成形工程を実施することにより、加工ブロック20における樹脂成形品53の製造効率を向上することができる。
後工程ブロック50は、樹脂成形品53を搭載したパレット7を停止させるストッパ41、ストッパ41によって停止されたパレット7から樹脂成形品53を取り出して、その樹脂成形品53に対して各種の検査を行う検査装置43に供給するとともに、ベルトコンベア5上のパレット7をベルトコンベア6に移し替える移送ユニット42を備える。
検査装置43は、例えばインサート部品52が、樹脂成形品53において外部との電気的導通を図るための端子(ターミナル)として用いられるものである場合には、ターミナルの導通検査や、ターミナルへの樹脂の付着や欠品が生じていないかを確認する外観検査などを実施する。検査装置43による検査が完了すると、樹脂成形品53はロータリテーブル44によって梱包ユニット45に移動される。梱包ユニット45は、梱包トレイ46に所定数の樹脂成形品53を梱包する。
ここで、加工ブロック20〜40が実施する樹脂成形工程には、前工程ブロック10や後工程ブロック50における処理時間に比較して長い時間がかかる。このため、本実施形態では、上述したように、複数(3個)の加工ブロック20〜40をベルトコンベア5によって直列に接続することにより、各工程で処理されるワークの数がほぼ等しくなり、各工程のリードタイムが揃うようにしている。
以下に、ベルトコンベア5によって直列に接続された複数の加工ブロック20〜40にインサート部品52を適切に振り分けるための振分処理について説明する。なお、各加工ブロック20〜40には図示しない制御装置がそれぞれ設けられており、それらの制御装置は、それぞれ独立して振分処理を実行する。
図4は、振分処理を示すフローチャートである。この振分処理では、まず、ステップS110において、加工ブロック20〜40の第1のストッパ11によってパレット7が停止させられているか否かを、第1の近接センサ13aの検出信号に基づいて判定する。このステップS110の判定処理において、停止パレット7がないと判定された場合には、第1のストッパ11によってパレット7が停止させられるまで待機する。一方、ステップS110において停止パレット7有りと判定された場合、ステップS120の処理に進む。
ステップS120では、加工ブロック20〜40がインサート部品52を用いて樹脂成形品53を加工中であるか否かを判定する。すなわち、退避復帰ユニット16がインサート部品52を搭載したパレット7をベルトコンベア5から退避させて、そのインサート部品52を一方の成形金型17へセットしたり、インサート部品52がセットされている他方の成形金型17にて樹脂成形工程を行ったりしている状態であるか否かを判定する。
ステップS120において加工中ではないと判定された場合には、ステップS130に進み、第1のストッパ11によって停止させられているパレット7に、インサート部品52が搭載されているか、樹脂成形品53が搭載されているかを、検出センサ12の検出信号に基づいて判定する。ステップS130にてパレット7に搭載されているのがインサート部品52であると判定された場合、ステップS140の処理に進む。
ステップS140では、まず、第1のストッパ11はパレット7の停止状態を解除して、パレット7をベルトコンベア5によって搬送させる。次に、パレット7を第2のストッパ14によって停止させる。その後、停止状態となったパレット7を退避復帰ユニット16によってベルトコンベア5から退避させる。これにより、加工ブロック20〜40において、樹脂成形工程を実施する成形金型17に未加工ワークであるインサート部品52を供給することができ、加工ブロック20〜40は加工中状態となる。
なお、上述したステップS140の処理は、第2の近接センサ13bによって、第2のストッパ14により停止させられているパレット7が存在しないことが検出されているときに行われる。
ステップS130にてパレット7に搭載されているのが加工済ワークである樹脂成形品53と判定された場合には、ステップS150の処理に進む。ステップS150では、樹脂成形品53に対しては何ら加工工程を実施する必要がないため、樹脂成形品53を通過させる処理を実行する。具体的には、第1及び第2のストッパ11,14の係合部を後退させて、樹脂成形品53を搭載したパレット7が、後退復帰ユニット16を通過できるようにする。
ステップS120において加工中であると判定された場合には、ステップS160に進み、第1のストッパ11によって停止させられているパレット7に、インサート部品52が搭載されているか、樹脂成形品53が搭載されているかを、検出センサ12の検出信号に基づいて判定する。ステップS160にてパレット7に搭載されているのが樹脂成形品53と判定された場合、ステップS150の処理に進み、樹脂成形品53を搭載したパレット7が、後退復帰ユニット16を通過できるようにする。
ステップS160において、パレット7に搭載されているのが、インサート部品52であると判定された場合には、ステップS170に進んで、対応する加工ブロック20〜40が終端加工ブロックとなっているか否かを判定する。ここで、終端加工ブロックについて、図5及び図6(a)、(b)を用いて説明する。
終端加工ブロックとは、直列に接続された複数の加工ブロック20〜40の中で、正常に稼動している、最も下流側に位置する加工ブロックを意味する。例えば、図5に示すように、加工ブロック20〜40がすべて正常に稼動している場合には、最も下流側に位置する最下流加工ブロック40が終端加工ブロックとなる。なお、加工ブロック40の制御装置は、初期的に、加工ブロック40が終端加工ブロックであるとの情報を有している。
そして、この終端加工ブロック情報を、各加工ブロック20〜40の稼動状態の変化に応じて制御装置間で移動させるために、本実施形態では、各加工ブロック20〜40に何らかの異常が発生して加工工程の実施を停止した場合、その停止状態を検出する検出器を設けている。この検出器は、例えば、異常発生時に、各制御装置による加工ブロック20〜40の構成設備への駆動信号が停止したことを検出するものとすることができる。その他、検出器は、各加工ブロック20〜40の加工を停止させる停止スイッチが動作されたことを検出するものであったり、加工ブロック20〜40の各構成設備が制御装置によって指示された通りの動作を行っていないことを検出するものであったり、或いは異常発生時に、各構成設備への電源供給が停止される場合には、その電源供給の停止を検出するものであっても良い。
このような検出器によって、加工ブロック20〜40の加工工程の停止が検出されたとき、それが終端加工ブロックである場合には、その終端加工ブロックの制御装置が、1つ上流側の加工ブロックの制御装置へと終端加工ブロック情報を伝達する。これにより、常に、正常稼動している加工ブロック20〜40の中で、最も下流側に位置する加工ブロック20〜40が終端加工ブロックとなる。
従って、図5のパターン1〜パターン3に示すように、終端加工ブロックである加工ブロック40が正常に稼動している場合には、加工ブロック20及び/又は加工ブロック30が加工工程を停止しても、終端加工ブロック情報は移動しない。しかしながら、図5のパターン4,5に示すように、終端加工ブロックである加工ブロック40に異常が発生して加工工程を停止すると、終端加工ブロック情報が、1つ上流側の加工ブロック30の制御装置に伝達され、加工ブロック30が終端加工ブロックとなる。さらに、この状態において加工ブロック30の加工工程が停止すると、図5のパターン6及び図6(a)の例に示すように、加工ブロック20の制御装置に終端加工ブロック情報が伝達され、加工ブロック20が終端加工ブロックとなる。
ここで、最も下流側に位置する加工ブロック40に異常が発生して、加工工程の実施を停止している場合、その加工ブロック40に未加工ワークであるインサート部品52を搭載したパレット7が搬送されてしまうと、その加工ブロック40が正常に稼動するまで、インサート部品52を搭載したパレット7は、加工ブロック40の第1のストッパにて停止されることになる。このため、加工ブロック40から、そのパレット7が流出できなくなるので、各加工ブロック20〜40の第1のストッパ11にて停止させられるパレット7の数も時間の経過とともに増加する。そして、いずれは、各加工ブロック20〜40においてもパレット7を全く流出させることができなくなり、全ての加工ブロック20〜40での加工工程を実施することができなくなってしまう。
このような問題は、正常に稼動している加工ブロックの中で、最も下流側の加工ブロックから未加工ワークであるインサート部品52を流出させないようにすることで防止できる。そのため、本実施形態では、各加工ブロック20〜40の稼動・停止状態に基づいて、正常に稼動し、かつ最下流の加工ブロックを終端加工ブロックとして特定し、この終端加工ブロックからインサート部品52を流出させないように制御するのである。
従って、図4のステップS170にて、初期的に設定された又は伝達された終端加工ブロック情報を有しており、終端加工ブロックであると判定された場合には、ステップS190に進んで、第1のストッパ11によってパレット7を停止させたままとする。この第1のストッパ11による停止解除は、終端加工ブロックにおける加工が終了したときになされ、パレット7に搭載されたインサート部品52は、終端加工ブロックに供給されて樹脂成形品53が製造されることになる。
なお、各加工ブロック20〜40の制御装置は、上流側の制御装置へ終端加工ブロック情報を伝達することに加え、加工ブロック20〜40が停止状態から稼動状態に変化した場合に、その稼動開始情報も伝達する。下流側の制御装置から稼動開始情報が伝達されたとき、その伝達先の制御装置が終端加工ブロック情報を有している場合には、逆に、下流側の制御装置に対して終端加工ブロック情報を伝達する。これにより、終端加工ブロックとなっている加工ブロックよりも下流側の加工ブロックが停止状態から正常稼動状態に変化した場合に、その正常稼動状態へ変化した加工ブロックに対し、終端加工ブロックであるとの情報を正確に対応付けることができる。
例えば、図6(b)に示すように、加工ブロック20が終端加工ブロックとなっているときに、加工ブロック40が停止状態から稼動状態に変化すると、加工ブロック40の制御装置は、稼動開始情報を加工ブロック30の制御装置に伝達する。この加工ブロック30は、まだ異常停止したままであるため、その制御装置は、単に、下流側の加工ブロック40の制御装置からの稼動開始情報をさらに上流側の加工ブロック20の制御装置に伝達する。加工ブロック20の制御装置は、終端加工ブロック情報を有し、かつ下流側の制御装置から稼動開始情報を受け取ったため、下流側の制御装置に終端加工ブロック情報を与える。このときも、加工ブロック30の制御装置は、加工ブロックがまだ停止状態であるため、伝達された終端加工ブロック情報を、さらに下流側の加工ブロック40の制御装置へ伝達する。このようにして、正常に稼動し始めた加工ブロック40の制御装置に終端加工ブロック情報が与えられ、加工ブロック40が新たな終端加工ブロックとなる。
再び図4のフローチャートに戻り、ステップS170にて終端加工ブロックではないと判定された場合には、ステップS180の処理に進む。ステップS180では、第3の近接センサ13cの検出信号に基づいて、下流側の加工ブロックの第1のストッパ11にて停止させられているパレット7が所定数に達して、満載状態となっているか否かを判定する。
このステップS180にて満載状態ではないと判定されれば、ステップS150に進んで、インサート部品52を搭載しているパレット7を、加工中の加工ブロックを通過させる処理を実行する。これにより、現在、加工中の加工ブロックではなく、その下流側のいずれかの加工ブロックに、インサート部品52を用いた樹脂成形加工が委ねられることになる。一方、ステップS180にて満載状態であると判定されれば、ステップS190の処理に進み、パレット7を停止させたままとする。
以上の処理を各加工ブロック20〜40の制御装置が実施することにより、各加工ブロック20〜40には、ほぼ均等に未加工ワークであるインサート部品52を振り分けることが可能になる。
例えば、最も上流側の加工ブロック20が加工中である場合、インサート部品52を搭載する後続のパレット7は、加工ブロック20を通過して、1つ下流側の加工ブロック30に供給され、加工工程が実施される。さらに、インサート部品52を搭載したパレット7が搬送されてくると、そのパレット7は、加工中の加工ブロック20及び30を通過して、さらに下流側の加工ブロック40に供給され、加工工程が実施される。このように、終端加工ブロック40を除く加工ブロック20、30の制御装置は、対応する加工ブロック20,30が加工中である場合には、インサート部品52を搭載する後続のパレット7を通過させ、下流側の加工ブロックに向けて流出させる。従って、加工待ち状態の加工ブロックがあっても、遅滞なくインサート部品52を供給することができ、各加工ブロック20〜40の稼動率をほぼ均一にすることができる。
ここで、加工ブロック20〜40はベルトコンベア5によって直列に接続されており、上流側の加工ブロックにて製造された樹脂成形品53は、そのベルトコンベア5を用いて搬送される。従って、下流側の加工ブロックでは、インサート部品52を搭載したパレット7と樹脂成形品53を搭載したパレット7とが混在して搬送されてくる。そのため、加工ブロック20〜40の各制御装置は、第1のストッパ11にて停止させられているパレット7が、インサート部品52を搭載しているのか、樹脂成形品53を搭載しているのかを判定し、樹脂成形品53を搭載している場合には、そのまま加工ブロックを通過させるようにする。このため、同じベルトコンベア5にて、インサート部品52もしくは樹脂成形品53を搭載するパレット7を混在させつつ搬送しても、樹脂成形品53を搭載するパレット7は各加工ブロックを通過することができ、インサート部品52を搭載するパレット7は、いずれかの加工ブロックにて退避させられ、加工工程が実施される。
また、加工ブロック20、30の各制御装置は、次工程である下流側の加工ブロックにて停止させられているパレット7が満載状態に相当する場合には、下流側の加工ブロックにインサート部品52を搭載するパレット7を流出しないようにしている。これにより、下流側の加工ブロックで待機させられているインサート部品52の数を所定数以下に抑えることができる。その結果、ベルトコンベア5上においてインサート部品52を搭載するパレット7の数が増加した場合であっても、加工ブロック20〜40毎の加工処理負荷のばらつきが発生することを防止できる。
ただし、樹脂成形品53を搭載したパレット7は、単に各加工ブロックを通過するのみであり、各加工ブロックの加工処理負荷を増やすものではない。このため、下流側の加工ブロックの第1のストッパ11にて停止させられているパレット7の数に係らず、樹脂成形品53を搭載したパレット7を、下流側の加工ブロックに向けて流出させる。これにより、加工が終了した樹脂成形品53は、各加工ブロックを比較的スムーズに通過することができ、円滑に後工程ブロック50に搬送することができる。
さらに、上述した生産システムでは、直列に接続した加工ブロック20〜40の数を増やしたり減らしたりすることで、生産能力を増強もしくは縮小することができるので、生産能力の変更にも柔軟に対応することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することができる。
例えば、上述した実施形態では、樹脂成形加工を行う生産システムについて説明したが、加工工程は、樹脂成形加工に限られるものではなく、例えば切削、溶接等の他の加工であっても良い。ただし、加工工程における処理時間が、前工程及び/又は後工程の処理時間よりも長くかかり、加工工程を行う加工ブロックが複数設けられることが前提となる。
また、上述した実施形態では、各加工ブロック20〜40毎に制御装置を設ける例について説明したが、各加工ブロック20〜40に対して共通の制御装置を設け、その共通制御装置によって集中制御を行っても良い。ただし、この場合、加工ブロック20〜40を増減する場合に、多少の手間が余分にかかる場合がある。
さらに、上述した実施形態では、各加工ブロック20〜40の構成を共通にしていたため、最も上流側の加工ブロック20にも、パレット7にインサート部品52が搭載されているのか、樹脂成形品53が搭載されているのかを検出する検出センサ12を設けていた。しかしながら、加工ブロック20には、原則としてインサート部品52を搭載したパレット7のみが搬入されるので、検出センサ12を省略しても良い。
また、上述した実施形態では、加工ブロック30,40にて待機させられているパレット7が満載状態であるか否かを判定するための所定数を同数にしていたが、この所定数は、各加工ブロック30、40ごとに決定しても良い。
実施形態による生産システムの全体構成を示す構成図である。 パレット7の構成の一例を示す構成斜視図である。 退避復帰ユニット16の構成を示す構成図であり、(a)は、係合爪61がパレット7を挟持した状態を示し、(b)は、退避復帰ユニット16が、パレット7をベルトコンベア5から上方に離間した位置に保持している状態を示す。 各加工ブロック20〜40の制御装置によって実行される、インサート部品を搭載したパレット7の振分処理を示すフローチャートである。 終端加工ブロック情報について説明するための説明図である。 (a)は、加工ブロック30,40が停止状態となったとき、終端加工ブロック情報が加工ブロック20の制御装置に伝達される例を説明する説明図であり、(b)は、加工ブロック40が停止状態から稼動状態に変化したときに、終端加工ブロック情報が、その加工ブロック40の制御装置に伝達される例を説明する説明図である。
符号の説明
10 前工程ブロック
11 第1のストッパ
12 検出センサ
13a〜13c 近接センサ
16 退避復帰ユニット
17 成形金型
19 射出成形機
20〜40 加工ブロック
50 後工程ブロック

Claims (6)

  1. ワークに対して同一の加工工程を実施する複数の加工ブロックが、ワークを搬送するコンベアによって直列に接続された生産システムであって、
    前記複数の加工ブロックの各々は、加工対象となる未加工ワークをコンベアから一時退避させ、その退避させた未加工ワークに対して前記加工工程を実施した後に、加工済ワークをコンベアに復帰させる退避復帰機構を備え、当該退避復帰機構により、未加工ワークがコンベアから退避させられている間、コンベアによって搬送される後続のワークは、その加工ブロックを通過することが可能であり、
    前記複数の加工ブロックの各々の退避復帰機構が前記コンベアから前記ワークを退避させる位置の上流側には、前記コンベアによって搬送されているワークを一時的に停止させるストッパが設置され、
    少なくとも上流側から2番目以降の加工ブロックにおいて、前記ストッパにて停止させられているワークが、未加工ワークであるか加工済ワークであるかを検出する第1の検出手段と、前記ストッパによって停止させられているワークの数が所定数に達したことを検出する第2の検出手段とが設けられ、
    さらに、上流側加工ブロックにおいて前記未加工ワークに対して加工工程を実施している場合、その上流側加工ブロックに対応するストッパにて停止させられている停止ワークが未加工ワークであるときに、1つ下流側の下流側加工ブロックに対応するストッパにて停止させられているワークの数が前記所定数以上であることが検出されたならば、前記上流側加工ブロックに対応するストッパによる前記停止ワークの停止状態を維持し、前記下流側加工ブロックに対応するストッパにて停止させられているワークの数が前記所定数未満であることが検出されたならば、前記上流側加工ブロックに対応するストッパによる前記停止ワークの停止状態を解除して、前記下流側加工ブロックに向けてワークを流出させ、また、前記上流側加工ブロックに対応するストッパにて停止させられている停止ワークが加工済ワークであるときには、前記下流側加工ブロックに対応するストッパにて停止させられているワークの数に係らず、前記上流側加工ブロックに対応するストッパによる加工済みワークの停止状態を解除して、前記下流側加工ブロックに向けて加工済ワークを流出させる制御手段を備えることを特徴とする生産システム。
  2. 前記制御手段は、前記複数の加工ブロックの各々に対応して複数設けられ、下流側の加工ブロックに設けられた第2の検出手段による検出結果を受信するとともに、対応する加工ブロックに設けられた第1の検出手段の結果を踏まえて、前記ストッパによるワークの停止維持・解除を制御することを特徴とする請求項1に記載の生産システム
  3. 前記複数の加工ブロックの各々は、異常によって加工工程の実施が停止していることを検出する第3の検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記第3の検出手段による検出結果に基づいて、正常に稼動している加工ブロックの中で、最も下流側に位置する終端加工ブロックを特定し、当該終端加工ブロックに対応するストッパにて停止させられている停止ワークが未加工ワークである場合には、その終端加工ブロックにて未加工ワークの加工が可能となるまで、前記終端加工ブロックに対応するストッパによって前記停止ワークの停止状態を維持させて、当該終端加工ブロックから下流側への未加工ワークの流出を防止することを特徴とする請求項1に記載の生産システム。
  4. 前記制御手段は、前記複数の加工ブロックの各々に対応して複数設けられ、前記複数の加工ブロックの中で最も下流側に位置する最下流加工ブロックに対応する制御手段は、初期的に、対応する最下流加工ブロックが終端加工ブロックであるとの情報を有し、
    前記各制御手段は、前記第3の検出手段によって終端加工ブロックとなっている加工ブロックの異常が検出された場合、前記終端加工ブロックであるとの情報を、上流側の加工ブロックに対応する制御手段に与えることにより、正常に稼動している加工ブロックの中で最も下流側に位置する終端加工ブロックを特定することを特徴とする請求項3に記載の生産システム。
  5. 前記終端加工ブロックとなっている加工ブロックよりも下流側の加工ブロックが、停止状態から稼動状態に復帰した場合には、その下流側加工ブロックに対応する制御手段が、その旨を上流側の加工ブロックに対応する制御手段に伝達し、その伝達情報に応じて、上流側の加工ブロックに対応する制御手段は終端加工ブロックであるとの情報を前記下流側加工ブロックに対応する制御手段に戻すことを特徴とする請求項4に記載の生産システム。
  6. 前記ワークは、パレットに搭載されて、前記コンベア上を搬送されるものであり、前記未加工ワークと加工済ワークとのパレット上における搭載位置が異なることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の生産システム。
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