JP4853093B2 - 基板トレイ、および成膜装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板を支持する基板トレイ、および成膜装置に関する。
基板上に成膜を行って薄膜等を製造する成膜装置が知られている。このような成膜装置として、プラズマCVD装置があり、太陽電池用薄膜、感光ドラム、液晶ディスプレイ等に用いられるTFTアレイ等の種々の半導体製造に使用されている。
成膜装置では、成膜室内にプラズマを形成するための電極を備える他、例えば200℃〜300℃の温度条件で成膜するためにヒータを備えている。電極とヒータは、成膜室内において対向配置され、この間に基板カートに載置した基板を介在させることによって成膜を行っている。このような成膜装置として、例えば、特許文献1が知られている。
特開2001−237188号公報
成膜装置では、成膜処理を行う基板について高い生産性が求められている。この生産性の向上を妨げている要因として、成膜室内のメンテナンスに時間を要することや、成膜室内で処理できる基板枚数が制限されていること等がある。
従来、成膜室内には電極とヒータが固定して設けられているため、成膜室内を保守管理するには、ヒータの温度が低下するのを待たなければならない他、成膜室を分解する作業を要する場合もある。そのため、保守管理に時間がかかり、また作業性の点でも問題がある。
また、1成膜室において1枚の基板を処理されているため、多数の基板を処理するのは複数の成膜室を要することになる。しかしながら、例えば、中央搬送室の周囲に複数の成膜室を配置してなるクラスター型真空成膜装置では、スペースや基板の搬送に制約があるため、設置可能な成膜室の個数が制限され、成膜室の個数を増やすことで基板の処理枚数を増やすことは難しい。
そこで、本発明は上記課題を解決して、成膜装置の生産性を高めることを目的とする。さらに、より詳細には、成膜室内のメンテナンス性を向上させることを目的とする。
本発明は、基板トレイの態様および成膜装置の態様を含み、基板を加熱するための加熱手段を成膜室から分離した構成とすることにより、成膜室のメンテナンス性を向上させるものである。
本発明の基板トレイは、成膜室に基板を搬出入する基板トレイであって、少なくとも1枚の基板を縦方向又は傾斜方向に支持する支持面と、この支持面の背面側に配置した加熱手段を備える構成とすることによって、基板を加熱するための加熱手段を成膜室から分離する。
また、本発明の成膜装置は、成膜室内に配置するプラズマ放電用の電極と、成膜室内に対して基板を搬出入する基板トレイとを備える構成であり、基板トレイは、少なくとも1枚の基板をほぼ垂直方向に支持する支持面と、当該支持面の背面側に配置した加熱手段とを有する。
基板トレイが備える加熱手段は、基板トレイの支持面を加熱し、この支持面に支持された基板を支持面を介して加熱あるいは保温する。基板トレイは、基板を縦方向又は傾斜方向に支持すると共に、基板トレイが備える加熱手段によって、支持面に支持する基板を加熱するため、成膜室内にヒータ等の加熱手段を設けることなく基板を所定温度とすることができる。また、成膜室内に加熱手段を設けていないため、加熱手段の保守管理は基板トレイ側で行い、電極に保守管理は成膜室側で行うことができるため、成膜室の保守管理が容易となる。
ここで、基板トレイは、加熱手段を挟んで背面側で対向する2つの支持面を有する構成とすることができ、これにより、一つの基板トレイに2枚の基板を支持させ、同時に2枚の基板を加熱し成膜処理を行うことができる。
また、本発明の成膜装置が備える電極は、片面に電極面を有する外電極と、両面に電極面を有する中央電極とを、両電極面を所定の間隔を開けて対向配置して備えた構成とし、この外電極面と中央電極面とで挟まれる隙間に対して、基板トレイを出し入れ自在とする。この電極構造により、外電極と中央電極とによる対向配置の個数を複数個とすることができ、一成膜室内に複数の基板トレイを搬入し、同時に成膜処理する基板の枚数を増やすことができる。
また、本発明の成膜装置が備える電極は、上記した外電極と中央電極とを含む構成の他に、片面に電極面を有する2つの外電極を含む構成とすることもできる。この構成では、各電極面を所定の間隔を開けて対向配置し、この外電極面で挟まれる隙間に対して基板トレイを出し入れ自在とする。
また、本発明の成膜装置において、成膜室の内外を開閉する扉を有し、この扉に基板トレイの一部をその基板トレイの支持面が縦方向又は傾斜方向となるように取り付ける。この構成により、扉を開閉することによって、基板トレイに載置した基板を成膜室に対してほぼ縦方向又は傾斜方向とした状態で出し入れ自在とすることができる。
この態様によれば、成膜室の扉を基板トレイの支持および移動機構の一部とすることにより、扉の開閉動作と同時に基板トレイの搬出入動作を行うことができ、基板トレイに設けた加熱手段、および成膜室内の電極の保守管理を容易とすることができる。
本発明によれば、成膜装置の生産性を高めることができ、成膜室内のメンテナンス性を向上させることができる。
また、外電極面と中央電極面を含む電極構成とすることで、一成膜室内に複数の基板トレイを導入することができ、同時に複数の基板を成膜処理することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明の基板および成膜室の概略を説明するための図である。なお、図1に示す成膜室は一つの基板トレイを導入する構成例であり、図2に示す成膜室は複数の基板トレイを導入する構成例である。また、図3,図4は、成膜室の蓋に基板トレイを取り付ける構成例である。
本発明の基板トレイ11は、基板10を縦方向又は傾斜方向に支持すると共に、支持面の支持した基板を加熱あるいは保温するヒータ等の加熱手段(図1,2には示していない)を備える。この加熱手段は、基板トレイ11の内部において、基板10を支持する支持面の背面側に内蔵することができ、支持面を通して、支持面上に載置した基板を加熱あるいは保温する。また、基板トレイ11自体は、熱伝導性が良好な素材により形成ことができる。
基板トレイ11の2つの支持面は、その背面側同士を対向させて配置して形成され、その支持面は縦方向又は傾斜方向の面を持つ。なお、ここで縦方向とは基板10を鉛直方向に支持する方向であり、傾斜方向とは基板10を鉛直方向から角度を有して斜めの状態に支持面する方向である。なお、傾斜方向とする角度は任意に定めることができるが、鉛直方向となす角度が大きい場合には、基板トレイの横方向(水平方向)の長さが長くなって、基板トレイ11を収納する成膜室の横方向(水平方向)の長さが長くなるため、成膜室の横方向(水平方向)の長さを短くするには、鉛直方向となす角度を小さくして、基板トレイの横方向(水平方向)の長さを短くすることが望ましい。
基板トレイ11内に内蔵する加熱手段には、図示しない配線を通して外部から給電することによって加熱を行う。この配線は基板トレイ11のみに敷設されるため、成膜室20とは独立して行うことができ、基板トレイ11の成膜室20に対する搬出入を支障無く行うことができる。
また、基板10の加熱は基板トレイ11の支持面を通して行い、成膜室内である必要はないため、成膜室20内に導入する前の段階、および成膜室20外に導出した後の段階においても行うことができ、成膜室20内に導入する前に加熱したり、あるいは予め加熱されて基板を保温し、成膜室20内に搬入するまでの間に温度が低下することを防ぐことができる他、成膜室20外に導出した後に基板を保温し、成膜室20から搬出して別の成膜室に搬入するまでの間に温度が低下することを防いだり、更に加熱して別の温度条件に設定することもできる。
図1は1つの基板トレイを導入する成膜室の一例を示している。図1に示す成膜室20は、2つの電極21a,21bを備える。2つの電極21a,21bは、間に基板トレイ11を挿入自在とするよう隙間を空けて対向配置する。
図1(a)は基板トレイ11を挿入する前の状態を示し、図1(b)は基板トレイ11を挿入した後の状態を示している。基板トレイ11は、2枚の基板10a、10bを両側の支持面に載置して支持する。
また、図2は複数の基板トレイを導入する成膜室の一例を示している。図2に示す成膜室30は、4つの電極31a〜1dを備える。4つの電極31a〜31dの内、両側の電極31a,31dは外電極を構成し、内側の電極31b,31cは中央電極を構成する。なお、ここでは、中央電極を2つの電極31b,31cで構成する例を示しているが、1つの電極で構成してもよい。
これら電極において、1の外電極31aと中央電極31bは、間に基板トレイ11aを挿入自在とする隙間を空けて対向配置し、また、1つの外電極31dと中央電極31cについても、間に基板トレイ11b挿入自在とする隙間を空けて対向配置する。
図2(a)は基板トレイ11a,11bを挿入する前の状態を示し、図2(b)は基板トレイ11a,11bを挿入した後の状態を示している。2つの基板トレイ11a,11bは、それぞれ2枚の基板10a,10b、および基板10c,10dを両側の支持面に載置し、合計4枚の基板10を支持する。
この電極構成により、成膜室30は、2つの基板トレイ11a,11bに載置した4枚の基板10a〜10dに対して成膜を行うことができる。
なお、図2では、2つの基板トレイ11a,11bに載置した4枚の基板10a〜10dを成膜する構成例と示しているが、中央電極の個数を増やすことによって、導入する基板トレイを増やし、成膜する基板の枚数を増やすことができる。
次に、図3,図4を用いて、成膜室の蓋部分に基板トレイを取り付ける構成例を示している。図3は斜視図を示し、図4は断面図を示している。なお、図3は1つの基板トレイを導入する成膜室の例を示し、図4は2つの基板トレイを導入する成膜室の例を示している。
図3に示すように、成膜室20は、内部に電極21a,21bを備えると共に、基板トレイ11を搬出入するための搬出入口22を備え、この搬出入口22の開口部は蓋12によって開閉される。
基板トレイ11は、この成膜室20の蓋12の面に対して縦方向あるいは傾斜方向に取り付けられる。基板トレイ11は、上述したように、その両側に支持面に基板10a,10bを縦方向あるいは傾斜方向に載置する。
成膜室20の蓋12は基板トレイ11を取る付けることによって、蓋12を成膜室20に取る付ける動作と、基板トレイ11を成膜室20内に導入する動作とを同時に行うことができ、また、蓋12を成膜室20から取り外す動作と、基板トレイ11を成膜室20外に導出する動作とを同時に行うことができる。図3(a)は、蓋を取る付ける前の状態を示し、図3(b)は、蓋を取る付けた後の状態を示している。
図4は、2つの基板トレイを導入する成膜室例の断面図であり、図4(b)は蓋を取る付ける前の状態を示し、図4(a)は、蓋を取る付けた後の状態を示している。
各蓋12a,12bには、それぞれ基板トレイ11a,11bが取り付けられる。蓋12aは、成膜室30の一方の基板トレイ11a用の搬出入口をふさぐと共に、基板トレイ11aを成膜室30内の外電極30aと中央電極30bの間に形成された隙間に導入し、基板トレイ11aに取り付けた一方の基板10aを外電極30aに対向させ、同じく基板トレイ11aに取り付けた他方の基板10bを中央電極30bに対向させる。
また、蓋12bは、成膜室30の他方の基板トレイ11bの搬出入口をふさぐと共に、基板トレイ11bを成膜室30内の外電極30dと中央電極30cの間に形成された隙間に導入し、基板トレイ11bに取り付けた一方の基板10dを外電極30dに対向させ、同じく基板トレイ11bに取り付けた他方の基板10cを中央電極30cに対向させる。
ここで、蓋12aと蓋12bを別構成とすることよって、成膜室30の基板トレイ用の2つの搬出入口を個別の開閉することができ、成膜室内の保守管理が容易となるという効果を奏する他、2つの基板トレイ30を分離することによって、基板トレイへの基板の取る付けを個別に行うことができ、取り付けおよび取り外しの作業を容易に行うことができるという効果を奏することができる。
次に、上述した本発明の基板トレイおよび成膜室を備える成膜装置の構成例について、図5〜図8を用いて説明する。なお、以下では、成膜装置として、クラスター型真空成膜装置を例として示す。
図5は、本発明のクラスター型真空成膜装置を説明するための概略図である。図5において、クラスター型真空成膜装置1は、クラスター型の中央搬送室2と、この中央搬送室2の周囲に設けたロード室7と、複数の成膜室3〜6を備える。
ロード室7は、中央搬送室2と装置外部との間に基板トレイ11を導入して基板10(10a,10b)の搬出入を行うチャンバである。中央搬送室2は、図示しない真空装置によって真空排気可能であって、周囲の成膜室3〜6を備え、ロード室7を通して導入された基板トレイ11によって搬送された基板10(10a,10b)を成膜室3〜6との間で導出入するチャンバであり、同一の搬送動作で複数枚の基板10を中央搬送室2に対して導入あるいは導出する。
中央搬送室2は内部に搬送機構8を備え、成膜室3〜6との間で基板10の導出入を行う。なお、基板の搬送および導出入は、基板トレイに載置した状態で行う。
搬送機構8は、各成膜室3〜6に対し、その成膜室3〜6が収納することができる基板トレイの個数に応じた基板トレイを選択的に搬送する。
以下、太陽電池用の薄膜を成膜する場合について説明する。太陽電池用の薄膜は、P層、N層、およびI層の3層を備える。太陽電池用の薄膜を成膜するクラスター型真空成膜装置1は、このP層、N層、およびI層の3層の各層を生成するために、P層成膜室3、N層成膜室4、およびI層成膜室5,6を備える。ここで、I層の膜厚は、P層とN層の膜厚と比較して厚いため、装置規模の大型化を抑えると共に、処理のスループットを向上させるために、クラスター型真空成膜装置1は、I層成膜室5,6の個数をP層成膜室3およびN層成膜室4の個数よりも多く備える。
図5では、P層成膜室3およびN層成膜室4をそれぞれ1つの成膜室とし、I層成膜室5,6を2個とする例を示している。
また、P層成膜室3およびN層成膜室4は1つの基板トレイ11を収納することができ、1つの基板トレイ11に載置された基板10a,10bを成膜する。一方、I層成膜室5,6は2つの基板トレイ11a,11bを収納することができ、2つの基板トレイ11a,11bに載置された基板を成膜する。なお、ここでは、I層成膜室5,6は2つの基板トレイ11a,11bを収納する構成例を示しているが、2つの基板トレイに限らず、さらに多数の基板トレイを収納可とする構成とすることもできる。なお、中央搬送室2に取り付ける成膜室の個数、およびP層成膜室3、N層成膜室4、I層成膜室5,6間の個数比率は一例であって、この成膜室の個数および個数比率はこの例の限られるものではない。
搬送機構8は、中央搬送室2内に導入された複数個の基板トレイの内で、1つあるいは複数の基板トレイを選択的に搬送する複数の搬送系を有する。この複数の搬送機系から選択した一つの搬送系は、複数の基板トレイから選択した1つの基板トレイをP層成膜室3およびN層成膜室4に搬送する。また、複数の搬送機系から選択した複数の搬送系は、複数の基板トレイをI層成膜室5,6に搬送する。
図6は、P層成膜室3、N層成膜室4、およびI層成膜室5の例を示している。図6(a)は、P層成膜室3およびN層成膜室4の例であり、図1で示した成膜室を用いることができ、成膜室内には基板トレイ11によって基板10a、10bが導入され、基板10aは電極3aと対向し、基板10bは電極3bと対向する。
また、図6(b)は、I層成膜室5の例であり、図2で示した成膜室を用いることができ、成膜室内には基板トレイ11によって基板10a〜10dが導入され、基板10aは電極5aと対向し、基板10bは電極5bと対向し、基板10cは電極5cと対向し、基板10dは電極5cと対向する。
以下、図7,図8を用いて、中央搬送室内の備える搬送機構の一例について説明する。図7はP層成膜室3およびN層成膜室4に対する基板トレイの搬送動作を説明するための図であり、図8はN層成膜室5,6に対する基板トレイの搬送動作を説明するための図である。
搬送機構8は複数の搬送系8A,8Bを備え、中央搬送室2内に導入された複数個の基板トレイ11のうちで、1つあるいは複数の基板トレイを、成膜室3〜6から選択された一つの成膜室に対して選択的に搬送する。
図7,図8において、搬送系8A,8Bは、中央搬送室2内において、図示しない回転機構によって一体で回転自在とし、回転中心から径方向に偏芯した位置に設置する。図7,図8では、搬送系8A,8Bは並列配置すると共に、回転駆動の中心を通る径方向に対して偏芯させて配置する。一方、P層成膜室3とN層成膜室4は、中央搬送室2に対して対称の位置に配置し、搬送系8A,8Bと同様に、回転駆動の中心を通る径方向に対して偏芯させて配置する。この搬送系8A,8Bの偏芯と、P層成膜室3およびN層成膜室4の偏芯とによって、P層成膜室3は搬送系8Aの搬送方向の延長上に配置され、N層成膜室4は搬送系8Bの搬送方向の延長上に配置される。
この配置構成により、搬送系8A,8Bは、中央搬送室2内に搬入された2つの基板トレイ11を、それぞれP層成膜室3とN層成膜室4に選択的に導入する。
図7(a)は、基板トレイ11を中央搬送室2内に搬入し、搬送系8Aおよび搬送系8Bに載置した状態を示している。P層成膜室3とN層成膜室4は、中央搬送室2に対して180度の位置に配置されると共に、回転中心を通る径方向に対して偏芯しており、また、搬送系8A,8Bについても回転中心を通る径方向に対して偏芯した状態で並列配置する構成としている。そのため、例えば、搬送系8AをP層成膜室3の方向の回転位置に停止させたときには、搬送系8BはN層成膜室4の方向の回転位置に停止し、同一の回転位置において、2つの基板トレイ11をそれぞれ異なる成膜室との間で導出入を行うことができる。
また、搬送系8Aおよび搬送系8Bと、P層成膜室3およびN層成膜室4との関係は、対称であるため、一方の基板トレイに載置される基板に対してP層を成膜し、他方の基板トレイに載置される基板に対してN層を成膜した後、搬送機構8を180度回転させることによって搬送系と成膜室との関係を逆の関係とすることによって、一方の基板トレイに載置される基板に対してN層を成膜し、他方の基板トレイに載置される基板に対してP層を成膜することができる。図7(b)は、この状態を示している。
また、図8は、I層成膜室5,6に対して搬送系8Aおよび搬送系8Bを回転させて位置合わせすることによって、各成膜室に対してそれぞれ2つの基板トレイを同時に導入あるいは導出することができる。このとき、搬送系8Aおよび搬送系8Bは、I層成膜室5あるいは成膜室6に対して、基板トレイを一体で搬送する。
なお、ここでは、I層成膜室5,6として、2つの基板トレイを導入する例を示しているが、電極数を増やすことによって導入する基板トレイの個数を増やすこともできる。図8(a)は、I層成膜室5に対する2つの基板トレイの導出入を行う状態を示し、図8(b)は、I層成膜室6に対する2つの基板トレイの導出入を行う状態を示している。
図7,図8に示すように、搬送機構8が備える2つの搬送系8A,8Bを偏芯させ、また、P層成膜室3とN層成膜室4を偏芯させる構成、および、2つの搬送系8A,8Bを個別にあるいは一体で移動させる構成とすることによって、単に搬送機構8を回転させるだけで、中央搬送室2の周囲に配置した各成膜室に対して、基板トレイを選択的に導出入することができる。
本発明は、太陽電池用薄膜に限らず、基板上に異なる膜厚を生成する成膜処理に適用することができる。
本発明の基板および成膜室の概略を説明するための図であり、一つの基板トレイを導入する構成例を示す図である。 本発明の基板および成膜室の概略を説明するための図であり、複数の基板トレイを導入する構成例を示す図である。 本発明の基板および成膜室の概略を説明するための図であり、成膜室の蓋に基板トレイを取り付ける構成例である。 本発明の基板および成膜室の概略を説明するための図であり、成膜室の蓋に基板トレイを取り付ける構成例である。 本発明のクラスター型真空成膜装置を説明するための概略図である。 P層成膜室、N層成膜室、およびI層成膜室の構成例を説明するための図である。 P層成膜室およびN層成膜室に対する基板トレイの搬送動作を説明するための図である。 N層成膜室に対する基板トレイの搬送動作を説明するための図である。
符号の説明
1…クラスター型真空成膜装置、2…中央搬送室、3…P層成膜室、4…N層成膜室、5…I層成膜室、6…I層成膜室、7…ロード室、8…搬送機構、8A,8B…搬送系、10、10a〜10d…基板、11,11a,11b…基板トレイ、20…成膜室、21a,21b…電極、30…成膜室、31a〜31d…電極。

Claims (3)

  1. 成膜室内に配置するプラズマ放電用の電極と、
    前記成膜室内に対して基板を搬出入する基板トレイとを備え、
    前記基板トレイは、少なくとも1枚の基板をほぼ垂直方向に支持する支持面と、当該支持面の背面側に配置した加熱手段とを有し、
    前記電極は、片面に電極面を有する外電極と、両面に電極面を有する中央電極とを、両電極面を所定の間隔を開けて対向配置して備え、
    前記基板トレイは、前記外電極面と中央電極面とで挟まれる隙間に対して出し入れ自在であり、
    前記加熱手段は、前記支持面を加熱し、支持面に支持された基板を当該支持面を介して加熱する又は保温することを特徴とする、成膜装置
  2. 前記基板トレイは、加熱手段を挟んで背面側で対向する2つの支持面を有することを特徴とする、請求項1に記載の成膜装置。
  3. 前記成膜室の内外を開閉する扉を有し、
    前記扉には、前記基板トレイの一部が、その基板トレイの支持面が縦方向又は傾斜方向となるように取り付けられ、
    当該扉の開閉により、基板トレイに載置した基板を成膜室に対して縦方向又は傾斜方向で出し入れ自在とすることを特徴とする、請求項1又は2に記載の成膜装置。
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