JP4852552B2 - 負の剛性装置及び該負の剛性装置を備えた免震構造物 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、重力の作用する方向(鉛直方向)に摺動を生じさせ、水平力と水平変位の関係において負の剛性及び摩擦減衰を兼ね合わせ持つ負の剛性装置、並びに該負の剛性及び摩擦減衰を利用した建築又は土木に用いられる免震構造物に関する。
【背景技術】
【0002】
マンション等の集合住宅、事務所ビル、戸建住宅、及び橋梁等の構造物の耐震設計において、地震、風又は交通振動等の動的入力による構造物、及びその周辺の応答値のうちのいくつかを、振動エネルギ吸収装置により低減し、ある制限値以内に制御する方法が採られている。その中でも、振動エネルギ吸収装置を構造物内又は/及び構造物外に取り付け、該振動エネルギ吸収装置によって地震等の動的入力によって励起された構造物の振動応答を低減しようとする方法が最も有力な手段の一つである。
【0003】
前記振動エネルギ吸収装置として用いられる従来のダンパーには、エネルギ吸収特性が優れている装置がいくつかあり、また各々特有の特徴がある。例えば、粘性系であるオイルダンパーを例に挙げると、構造物の持つ剛性にダンパーの減衰を付加した場合、このダンパーは、振動速度に比例した減衰力を概略仮定することで、減衰定数という形式で性能を設定することができる。
【0004】
一方、特許文献1には、構造部材に生ずる応力の大きさを調整したり、制震建物の減衰効果を増加させたり、免震建物における地震外力の絶縁効果を増加させることが可能な負の剛性装置と、この負の剛性装置を使用した建築構造物が開示されている。
【0005】
さらに、特許文献2には、抵抗力を受ける構造物、又は、抵抗力と復帰手段の復元力とを受ける免震構造物の部位の剛性を特に大きくしなくてもよい上に、広い占有スペースを必要とせず、小型に構成することのできる振動エネルギ吸収装置等が開示されている。
【0006】
この振動エネルギ吸収装置は、液体を収容する円筒シリンダ内を2つの室に区画する可動なピストンと、可変オリフィスを介して2室を連通させる連通手段と、ピストンの円筒シリンダに対する相対的な移動方向に基づいて可変オリフィスを選択するとともに、ピストンの円筒シリンダに対する相対的な移動位置に基づいてオリフィス径を決定する選択・決定手段とを具備している。
【0007】
【特許文献1】
日本特開2003−287079号公報
【特許文献2】
日本特開2004−301306号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、前記振動エネルギ吸収装置として用いられるオイルダンパーは、振動速度に比例した減衰力を概略仮定することで、減衰定数という形式で性能を設定することができるが、その際に構造物の持つ剛性と変位量から求められる水平力に対し、該オイルダンパーのもつ履歴減衰分の水平力が加算され、構造物に生じる水平力が構造物の持つ耐力以上になる可能性がある。
【0009】
すなわち、ダンパーを付加することによって免震・制振効果を持たせているが、ダンパーを付加することで、剛性力を見かけ上増加させる結果となり、ダンパーを設置した構造物に、より大きな負荷を与える虞がある。従って、構造物の持つ剛性力以上の負荷をダンパーが構造物に与えてしまうという問題が生じている。
【0010】
一方、特許文献1は、負の剛性を構造物へ付与する負の剛性装置を開示し、この負の剛性装置は、免震構造物として使用する場合には、構造物の剛性を調整する機能を有して効果的であるが、少なくとも減衰機能を有する別の装置が必要である。さらには、この負の剛性装置は、ローラー材の場合は転動し易く、可動部材の場合は線接触のため摺動し易いため、安定して直立位置を保持することができない虞がある。このことは、小さい入力で作動することに他ならないため、応答性の良さを保証するものではあるが、反面、小さな入力で容易に装置の設置中心位置が移動することになり、施工面での工夫が必要となる。
【0011】
すなわち、特許文献1の負の剛性装置は、免震構造物として、小地震時や、温度変化、風等による比較的小さな入力の場合には、免震構造物が不要な振動を生じないように、通常与えられるトリガー機能を負担することができず、該負の剛性装置を使用した場合には、別途設ける復元力(原点復帰能力)を有する装置及び/又はエネルギ吸収装置にトリガー機能を持たせる必要があった。
[0012]
また、特許文献2に記載の負の剛性を有する振動エネルギ吸収装置は、免震構造物に使用する際、全体の剛性を特に大きくすることはないという利点があり、免震構物の免震周期を伸ばし、免震効果を高めるという効果がある。その反面、構造そのものが複雑であった。
[0013]
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、簡単な構成により、一つの装置で負の剛性と摩擦減衰の両方の機能を発揮することができ、該負の剛性により、構造物への過大な入力を防止したり、作用する応力を調整できる上に、復元力を有する装置(例えば、積層ゴム体)の復元力を特に大きくする必要がないため、免震構造物の免震周期を延長することができ、また該摩擦減衰により免震構造物の減衰効果を増加させることができる上、トリガー機能も付与できる装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0014]
上記目的を達成するため、本発明は、負の剛性装置であって、下方に開口する凹曲面状溝を有する上部材と、該上部材の凹曲面状溝より曲率の小さい凸曲面状上表面を有し、かまぼこ形に形成された下部材と、前記上部材の凹曲面状溝と同一曲率の凸曲面状上表面を有するとともに、前記下部材の凸曲面状上表面と同一曲率の凹曲面状下表面を有する摺動部材とからなり、該摺動部材の前記凸曲面状上表面が前記上部材の前記凹曲面状溝に当接した状態で、かつ、該摺動部材の前記凹曲面状下表面が前記下部材の凸曲面状上表面に当接した状態で、該摺動部材が前記下部材の凸曲面状上表面を曲率方向に摺動するとともに、前記摺動部材の凸曲面状上表面が前記上部材の凹曲面状溝を摺動して前記摺動部材が前記上部材に対して相対的に回転することにより、負の剛性を有するとともに、摩擦減衰を得ることができることを特徴とする。
[0015]
そして、本発明によれば、地震等の際に、摺動部材の凹曲面状下表面と下部材の凸曲面状上表面との間の静摩擦力を超える水平力が作用すると、摺動部材が上部材に対して相対的に回転しながら下部材の凸曲面状上表面を摺動して徐々に下降していく。これにより、簡単な構成により、一つの装置で負の剛性と摩擦減衰の両方の機能を発揮することができる。そして、負の剛性により、構造物への過大な入力を防止し、構造物に作用する応力を調整することができる。さらに、復元力を有する装置の復元力を特に大きくする必要がないため、免震構造物の免震周期を延長することができる。また、摩擦減衰作用により、免震構造物の減衰効果を増加させることができる。加えて、摺動部材の静摩擦力を超える水平力が作用しないと、摺動部材が摺動を開始しないため、トリガー機能も付与することができる。
[0016]
前記負の剛性装置を上下方向に2段にわたって、かつ互いに直交した状態で配置することができる。この負の剛性装置によれば、上述の負の剛性装置の特徴を有するとともに、上部材が中間部材を介して下部材に対して全方向に移動可能な負の剛性装置を実現することができる。
[0017]
また、本発明は、負の剛性装置であって、上方に開口する凹曲面状溝を有する下部材と、該下部材の凹曲面状溝より曲率の小さい凸曲面状下表面を有し、かまぼこ形に形成された上部材と、前記下部材の凹曲面状溝と同一曲率の凸曲面状下表面を有するとともに、前記上部材の凸曲面状下表面と同一曲率の凹曲面状上表面を有する摺動部材とからなり、該摺動部材の前記凸曲面状下表面が前記下部材の前記凹曲面状溝に当接した状態で、かつ、該摺動部材の前記凹曲面状上表面が前記上部材の凸曲面状下表面に当接した状態で、該摺動部材が前記上部材の凸曲面状下表面を曲率方向に摺動するとともに、前記摺動部材の凸曲面状下表面が前記下部材の凹曲面状溝を摺動して前記摺動部材が前記下部材に対して相対的に回転することにより、負の剛性を有するとともに、摩擦減衰を得ることができることを特徴とする。
[0018]
本発明によれば、地震等の際に、摺動部材の凹曲面状上表面と上部材の凸曲面状下表面との間の静摩擦力を超える水平力が作用すると、摺動部材が下部材に対して相対的に回転しながら上部材の凸曲面状下表面を曲率方向に摺動する際に、上部材が徐々に下降していく。これにより、簡単な構成で、一つの装置で負の剛性と摩擦減衰の両方の機能を発揮し、負の剛性により構造物への過大な入力を防止し、構造物に作用する応力を調整することができる。また、復元力を有する装置の復元力を特に大きくする必要がないため、免震構造物の免震周期を延長できる。さらに、摩擦減衰作用により、免震構造物の減衰効果を増加させることができ、摺動部材の静摩擦力を超える水平力が作用しないと、摺動部材が摺動を開始しないため、トリガー機能も付与することができる。
[0019]
前記負の剛性装置を上下方向に2段にわたって、かつ互いに直交した状態で配置することができる。この負の剛性装置によれば、上述の特徴を有する負の剛性装置であって、上部材が中間部材を介して下部材に対して全方向に移動可能な負の剛性装置を実現することができる。
[0020]
さらに、本発明は、負の剛性装置であって、下方に開口する球面状凹部を有する上部材と、該上部材の球面状凹部より曲率の小さい凸球面状上表面を有する下部材と、前記上部材の球面状凹部と同一曲率の凸球面状上表面を有するとともに、前記下部材の凸球面状上表面と同一曲率の凹球面状下表面を有する摺動部材とからなり、該摺動部材の凸球面状上表面が前記上部材の球面状凹部に当接した状態で、かつ、該摺動部材の凹球面状下表面が前記下部材の凸球面状上表面に当接した状態で、該摺動部材が前記下部材の凸球面状上表面を曲率方向に摺動するとともに、前記摺動部材の凸球面状上表面が前記上部材の球面状凹部を曲率方向に摺動して前記摺動部材が前記上部材に対して相対的に回転することにより、負の剛性を有するとともに、摩擦減衰を得ることができることを特徴とする。
[0021]
本発明によれば、地震等の際に、摺動部材の凹球面状下表面と下部材の凸球面状上表面との間の静摩擦力を超える水平力が作用すると、摺動部材が上部材に対して相対的に回転しながら上部材とともに下部材の凸球面状上表面を摺動して徐々に下降していく。これにより、簡単な構成で、一つの装置で負の剛性と摩擦減衰の両方の機能を発揮することができ、負の剛性により、構造物への過大な入力を防止し、構造物に作用する応力を調整することができるとともに、免震構造物の免震周期を延長させ、免震構造物の減衰効果を増加させトリガー機能も付与することができる。また、各部材は、球面状の凹部又は凸部で接触するため、上部材が下部材に対して全方向に移動可能となる。
[0022]
また、本発明は、負の剛性装置であって、上方に開口する球面状凹部を有する下部材と、該下部材の球面状凹部より曲率の小さい凸球面状下表面を有する上部材と、前記下部材の球面状凹部と同一曲率の凸球面状下表面を有するとともに、前記上部材の凸球面状下表面と同一曲率の凹球面状上表面を有する摺動部材とからなり、該摺動部材の凸球面状下表面が前記下部材の球面状凹部に当接した状態で、かつ、該摺動部材の凹球面状上表面が前記上部材の凸球面状下表面に当接した状態で、該摺動部材が前記上部材の凸球面状下表面を曲率方向に摺動するとともに、前記摺動部材の凸球面状下表面が前記下部材の球面状凹部を曲率方向に摺動して前記摺動部材が前記下部材に対して相対的に回転することにより、負の剛性を有するとともに、摩擦減衰を得ることができることを特徴とする。
[0023]
本発明によれば、地震等の際に、摺動部材の凹球面状上表面と上部材の凸球面状下表面との間の静摩擦力を超える水平力が作用すると、摺動部材が下部材に対して相対的に回転しながら下部材とともに上部材の凸球面状下表面を摺動することにより、上部材が徐々に下降していく。これにより、簡単な構成で、一つの装置で負の剛性と摩擦減衰の両方の機能を発揮することができ、負の剛性により、構造物への過大な入力を防止し、構造物に作用する応力を調整することができるとともに、免震構造物の免震周期を延長させ、免震構造物の減衰効果を増加させトリガー機能も付与することができる。また、各部材は、球面状の凹部又は凸部で接触するため、上部材が下部材に対して全方向に移動可能となる。
[0024]
また、本発明は、免震構造物であって、前記負の剛性装置を備えた上部工支持装置の少なくともいずれか一つと、復元力特性を有する装置とを備えることを特徴とする。これによって、前記負の剛性装置の負剛性を利用するとともに、地震等の後に構造物の原点復帰が容易となり、余震の際等に作動状況が不安定になることを防止することができる。ここで、復元力特性を有する装置には、ばね装置、積層ゴム支承装置等を用いることができる。
発明の効果
[0025]
以上のように、本発明によれば、簡単な構成により、一つの装置で負の剛性と摩擦減衰の両方の機能を発揮することができ、トリガー機能も付与できる負の剛性装置、及び該負の剛性装置を備えた免震構造物を提供することができる。
発明を実施するための最良の形態
[0026]
本発明にかかる負の剛性装置等の説明に先立ち、まず、負の剛性を有する振動エネルギ吸収装置(ダンパー)の原理について説明する。
[0027]
図1は、従来の線形ダンパーを説明するためのものであって、例えば、左側のグラフに示すような正の剛性を有する積層ゴムに、真ん中の楕円形状の挙動を示すダンパーを取り付けた場合には、免震システムとして右側に示すような挙動を示すこととなる。ここで、積層ゴムの持つ剛性と変位量から求められる水平力に対し、ダンパーのもつ履歴減衰分の水平力が加算され、システム全体として考えた場合、構造物に生じる水平力が増加し、構造物の持つ耐力以上になるおそれがある。
[0028]
そこで、図2に示すように、左側のグラフに示すような正の剛性を有する積層ゴムに、真ん中の右下がりの直線と縦軸に平行な直線からなる平行四辺形状の挙動を示すダンパー(滑り型の負剛性ダンパー(以下、単に「負の剛性装置」という)を取り付けると、免震システムとして右側に示すような正方形状の挙動を得ることが可能となる。すなわち、積層ゴムの持つ剛性と変位量から求められる水平力に対し、負の剛性装置のもつ履歴減衰分の水平力が加算されても、システム全体として考えた場合、構造物に生じる水平力が増加することを抑制することができ、構造物の持つ耐力以上になることを防止し得る。
[0029]
図3は、本発明にかかる負の剛性装置の一実施の形態を示し、この負の剛性装置1は、上部材2と、下部材3と、摺動部材4とで構成され、図4に示すように、上部材2と摺動部材4とが組み合わされた状態で、摺動部材4が上部材2に対して相対的に回転しながら下部材3の上表面を摺動し、これに伴い上部材2が下部材3に対して相対移動する。尚、摺動部材4の摺動表面には所望の摩擦係数に応じ、フッ素樹脂等の樹脂系材料、交織布系材料、ベアリングプレート(固体潤滑剤付きを含む)等を使用することができ、上部材2及び下部材3には、ステンレス鋼材、潤滑皮膜で被覆された鋼材、又はメッキを施した鋼材等を使用することができる。また、上部材2には、構造物の重量に加え、上部材2を上方からばね等で押圧することにより負荷を加え所望の摩擦力を得ることもできる。
[0030]
上部材2は、下方に開口する凹曲面状溝2aを有し、下部材3は、上部材2の凹曲面状溝2aより曲率の小さい(曲率半径の大きい)凸曲面状上表面3aを有する。また、摺動部材4は、上部材2の凹曲面状溝2aと同一曲率の凸曲面状上表面4aを有するとともに、かまぼこ形の下部材3の凸曲面状上表面3aと同一曲率の凹曲面状下表面4bを有する。ここで、図4に示すように、上部材2は上方からの鉛直力Wを受けている。尚、下部材3の凸曲面状上表面3aは曲率半径Rを有する。
[0031]
上記構成により、図4(a)に示すように、摺動部材4に左方向の水平力Fが付加され、下部材3と摺動部材4との間の静摩擦力を超える水平力が作用すると、摺動部材4は、図4(b)に示すように、上部材2とともに下部材3の凸曲面状上表面3a上を左方向に摺動して徐々に下降していく。その過程で、摺動部材4の凸曲面状上表面4aが上部材2の凹曲面状溝2aを摺動し、摺動部材4が上部材2に対して相対的に回転する。この際、摺動部材4の変位が大きくなるに従って、摺動部材4には負の負荷が加わることとなるため、図2の真ん中に示したグラフに示すような挙動を取ることとなる。尚、図4(c)に示すように、摺動部材4に右方向の水平力Fが加えられた場合も同様である。
[0032]
尚、上記実施の形態においては、下方に開口する凹曲面状溝2aを有する上部材2と、上側凸形状でかまぼこ形に形成された下部材3と、摺動部材4とを組み合わせたが、これらを上下方向に反転し、上部材を下側凸形状でかまぼこ形に形成し、下部材に上方に開口する凹曲面状溝を設け、これらの間を摺動部材が摺動するように構成し、上記と同様の作用効果を奏することもできる。
[0033]
尚、図4に示した負の剛性装置の剛性(−K)は、曲率半径Rと物体の重量Wの関係より、(−K)=W/Rとして計算され、併用される積層ゴム等の正の剛性Kと適宜組み合わせることで、装置全体の剛性を如何様にも調整することができる。
[0034]
次に、本発明にかかる負の剛性装置の第2の実施の形態について、図5を参照しながら説明する。
[0035]
この負の剛性装置11は、上部材12と、下部材15と、中間部材13と、上部材12と中間部材13との間で摺動する摺動部材14と、下部材15と中間部材13との間で摺動する摺動部材16とで構成される。ここで、上部材12は、図3の上部材2と、中間部材13及び下部材15は、図3の下部材3と、摺動部材14、16は、図3の摺動部材4と各々同様の形状及び材質を有する。また、摺動部材14の軸線と、摺動部材16の軸線とは互いに直交する。
[0036]
この負の剛性装置11は、図3及び図4に示した負の剛性装置1を上下方向に2段にわたって、かつ互いに直交した状態で配置したものであって、負の剛性装置1と同様の効果を奏するとともに、上部材12は、中間部材13に対して摺動部材14の軸線に対して垂直な方向に移動可能であり、一方、中間部材13は下部材15に対して摺動部材16の軸線に対して垂直な方向に移動可能となる。これによって、上部材12は、中間部材13を介して下部材15に対して全方向に移動することが可能となる。
[0037]
尚、上記実施の形態においては、下方に開口する凹曲面状溝を有する上部材12と、上側凸形状でかまぼこ形に形成された下部材15と、上側凸形状でかまぼこ形に形成された中間部材13と、2つの摺動部材14、16を組み合わせたが、これらを上下方向に反転し、上部材を下側凸形状でかまぼこ形に形成し、下部材に上方に開口する凹曲面状溝を設け、これらの間に中間部材を設け、2つの摺動部材を組み合わせることによって、上記の負の剛性装置と同様の作用効果を奏するように構成することもできる。
[0038]
次に、本発明にかかる負の剛性装置の第3の実施の形態について、図6を参照しながら説明する。
[0039]
この負の剛性装置21は、上部材22と、下部材23と、上部材22と下部材23との間で摺動する摺動部材24とで構成される。
[0040]
上部材22は、下方に開口する球面状凹部22aを有し、下部材23は、上部材22の球面状凹部22aより曲率の小さい(曲率半径の大きい)凸球面状上表面23aを有する。また、摺動部材24は、上部材22の球面状凹部22aと同一曲率の凸球面状上表面24aを有するとともに、下部材23の凸球面状上表面23aと同一曲率の凹球面状下表面24bを有する。
[0041]
図6(c)に示すように、上部材22と、摺動部材24と、下部材23とを組み合わせ、上部材22の上方から鉛直力Wを付加する。そして、地震等により、摺動部材24に右方向の水平力Fが付加され、摺動部材24と下部材23との間の静摩擦力を超える水平力が作用すると、摺動部材24は、上部材22とともに下部材23の凸球面状上表面23a上を右方向に摺動して徐々に下降していく。その過程で、摺動部材24の凸球面状上表面24aが上部材22の球面状凹部22aを右方向に摺動し、摺動部材24が上部材22に対して相対的に回転する。この際、摺動部材24の変位が大きくなるに従って、摺動部材24には負の負荷が加わることとなるため、前述の図2の真ん中に示したグラフに示すような挙動を取ることとなる。また、本実施の形態においては、各構成部材が、球面状凹部又は凸球面状上表面等を有し、互いに球面で接触しているため、上部材22は、下部材23に対して全方向に摺動することができる。
【0042】
尚、上記実施の形態においては、下方に開口する球面状凹部22aを有する上部材22と、凸球面状上表面23aを有する下部材23と、摺動部材24とを組み合わせたが、これらを上下方向に反転し、上部材を凸球面状下表面を有するように形成し、下部材に上方に開口する球面状凹部を設け、これらの間を摺動部材が摺動するように構成し、上記と同様の作用効果を奏することもできる。
【0043】
次に、本発明にかかる負の剛性装置を用いた免震構造物の一実施の形態について、図7を参照しながら説明する。
【0044】
この免震構造物30は、構造物31に、図3及び図4に示した負の剛性装置1と、積層ゴム32を設置することにより構成される。
【0045】
積層ゴム32は、そのせん断剛性が線形ではなく、歪が大きいとハードニング現象により剛性が高くなる。そのため、本発明にかかる負の剛性装置1と組み合わせることにより、免震構造物全体の特性として広い範囲で線形性を有する剛性と、併せて減衰を得ることが可能となる。
【0046】
また、地震発生後は、構造物31を所定の位置、すなわち構造物の原点に復帰させるにあたって、負の剛性装置1は抵抗力として作用する。そのため、復元力特性を有する積層ゴム32によって原点復帰を行う。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】従来の線形ダンパーを用いた構造物全体の水平力−変位履歴を説明するための図である。
【図2】本発明にかかる負の剛性装置を用いた構造物全体の水平力−変位履歴を説明するための図である。
【図3】本発明にかかる負の剛性装置の第1の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図4】図3の負の剛性装置の動作説明図である。
【図5】本発明にかかる負の剛性装置の第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図6】本発明にかかる負の剛性装置の第3の実施の形態を示す図であって、(a)は分解斜視図、(b)は分解一部断面図、(c)は動作説明図である。
【図7】本発明にかかる負の剛性装置と、復元力特性を有する装置とを組み合わせた免震構造物の一実施の形態を示す一部断面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 負の剛性装置
2 上部材
2a 凹曲面状溝
3 下部材
3a 凸曲面状上表面
4 摺動部材
4a 凸曲面状上表面
4b 凹曲面状下表面
11 負の剛性装置
12 上部材
13 中間部材
14 摺動部材
15 下部材
16 摺動部材
21 負の剛性装置
22 上部材
22a 球面状凹部
23 下部材
23a 凸球面状上表面
24 摺動部材
24a 凸球面状上表面
24b 凹球面状下表面
30 免震構造物
31 構造物
32 積層ゴム
Claims (7)
- 下方に開口する凹曲面状溝を有する上部材と、
該上部材の凹曲面状溝より曲率の小さい凸曲面状上表面を有し、かまぼこ形に形成された下部材と、
前記上部材の凹曲面状溝と同一曲率の凸曲面状上表面を有するとともに、前記下部材の凸曲面状上表面と同一曲率の凹曲面状下表面を有する摺動部材とからなり、
該摺動部材の前記凸曲面状上表面が前記上部材の前記凹曲面状溝に当接した状態で、かつ、該摺動部材の前記凹曲面状下表面が前記下部材の凸曲面状上表面に当接した状態で、該摺動部材が前記下部材の凸曲面状上表面を曲率方向に摺動するとともに、前記摺動部材の凸曲面状上表面が前記上部材の凹曲面状溝を摺動して前記摺動部材が前記上部材に対して相対的に回転することにより、負の剛性を有するとともに、摩擦減衰を得ることができることを特徴とする負の剛性装置。 - 請求項1に記載の負の剛性装置を上下方向に2段にわたって、かつ互いに直交した状態で配置したことを特徴とする負の剛性装置。
- 上方に開口する凹曲面状溝を有する下部材と、
該下部材の凹曲面状溝より曲率の小さい凸曲面状下表面を有し、かまぼこ形に形成された上部材と、
前記下部材の凹曲面状溝と同一曲率の凸曲面状下表面を有するとともに、前記上部材の凸曲面状下表面と同一曲率の凹曲面状上表面を有する摺動部材とからなり、
該摺動部材の前記凸曲面状下表面が前記下部材の前記凹曲面状溝に当接した状態で、かつ、該摺動部材の前記凹曲面状上表面が前記上部材の凸曲面状下表面に当接した状態で、該摺動部材が前記上部材の凸曲面状下表面を曲率方向に摺動するとともに、前記摺動部材の凸曲面状下表面が前記下部材の凹曲面状溝を摺動して前記摺動部材が前記下部材に対して相対的に回転することにより、負の剛性を有するとともに、摩擦減衰を得ることができることを特徴とする負の剛性装置。 - 請求項3に記載の負の剛性装置を上下方向に2段にわたって、かつ互いに直交した状態で配置したことを特徴とする負の剛性装置。
- 下方に開口する球面状凹部を有する上部材と、
該上部材の球面状凹部より曲率の小さい凸球面状上表面を有する下部材と、
前記上部材の球面状凹部と同一曲率の凸球面状上表面を有するとともに、前記下部材の凸球面状上表面と同一曲率の凹球面状下表面を有する摺動部材とからなり、
該摺動部材の凸球面状上表面が前記上部材の球面状凹部に当接した状態で、かつ、該摺動部材の凹球面状下表面が前記下部材の凸球面状上表面に当接した状態で、該摺動部材が前記下部材の凸球面状上表面を曲率方向に摺動するとともに、前記摺動部材の凸球面状上表面が前記上部材の球面状凹部を曲率方向に摺動して前記摺動部材が前記上部材に対して相対的に回転することにより、負の剛性を有するとともに、摩擦減衰を得ることができることを特徴とする負の剛性装置。 - 上方に開口する球面状凹部を有する下部材と、
該下部材の球面状凹部より曲率の小さい凸球面状下表面を有する上部材と、
前記下部材の球面状凹部と同一曲率の凸球面状下表面を有するとともに、前記上部材の凸球面状下表面と同一曲率の凹球面状上表面を有する摺動部材とからなり、
該摺動部材の凸球面状下表面が前記下部材の球面状凹部に当接した状態で、かつ、該摺動部材の凹球面状上表面が前記上部材の凸球面状下表面に当接した状態で、該摺動部材が前記上部材の凸球面状下表面を曲率方向に摺動するとともに、前記摺動部材の凸球面状下表面が前記下部材の球面状凹部を曲率方向に摺動して前記摺動部材が前記下部材に対して相対的に回転することにより、負の剛性を有するとともに、摩擦減衰を得ることができることを特徴とする負の剛性装置。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の負の剛性装置の少なくともいずれか一つを備えた上部工支持装置と、
復元力特性を有する装置とを備えることを特徴とする免震構造物。
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