JP4851744B2 - 線ばね成型装置 - Google Patents

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Description

この発明は、線ばねの加工精度が高く、メンテナンス性に富んだ、線ばね成型装置についての技術である。
従来のばね成型装置には、図10及び図11に記載された構成による、下記特許文献1(特開平10−323731号公報)に示すものがある。前記ばね成型装置は、折り曲げ加工装置30A上に設けられ、スライダ48及びスプライン軸38aを介して前後に摺動自在に動作する折り曲げ工具34を、クイル28aから送り出された線材W方向に前進させて係合させ、かつ工具回転機構100を介して回転させることにより、線材の折り曲げ加工を行うものである。
このとき、折り曲げ工具34を回転させる機構は、以下のように動作する(図10、図11を参照)。即ち、NC装置の指示によってサーボモータ102が動作すると、その駆動力は、ウォーム減速機構104、第2駆動小ギヤ106を介して、第2駆動大ギヤ108に伝達される。第2駆動大ギヤ108が回転すると(図11を参照)、これに噛合する第2従動小ギヤ110が回転し、該第2従動小ギヤ110に対して回転軸112の他端に付設された駆動側ベベルギヤ114が回転する。駆動側ベベルギヤ114の回転力は、従動側ベベルギヤ126→固定側回転筒124→回転軸38(スプライン軸38a)→自在継手42→回転軸40→自在継手44なる経路で加工工具保持部材36に伝達され、折曲工具34が回転する(前記特許文献[0057]の記述より)。
特開平10−323731号公報
前記従来のばね成型装置において、前記駆動サーボモータ102の駆動力を折曲工具34の回転動作へと伝達するまでの経路は、複雑なものとなっていると言える。即ち、前記工具回転駆動機構100においては折曲工具34を回転させるために少なくとも4箇所のギヤの係合と2つの自在継手を必要としている。従ってかかる多くの連接機構はバックラッシの累積を生じさせるため、前記駆動サーボモータ102により発生する駆動力が折曲工具34を回転させるまでの経路上においては、駆動力に伝達ロスが生じ、線ばねの成型において加工精度に悪影響を与えるという問題があった。
また、前記従来のばね成型装置において、折曲工具34に駆動力を伝達する経路のうち、駆動サーボモータ102から第2従動小ギヤ110に至るまでの部材は、ばね成型装置筐体の内部に設置されているため、各部材を取り外してメンテナンスすることに手間がかかるという問題があった。
この発明の目的は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、単一の駆動サーボモータで複数の回転工具を動作させることが出来ることで、サーボモータのコストを削減することに加え、駆動サーボモータから回転工具に至るまでの伝達機構を簡略化し、伝達経路上における駆動力の伝達ロスを軽減することで、線ばねの加工精度を向上させ、かつメンテナンス性の高い線ばね成型装置についての技術を提供することにある。
前述の問題を解決するため、請求項1の発明は、圧送ローラーを介して成型ステージに線材を送り出すクイルの中心線を中心として、前記成型ステージを構成するメインプレートの表面に放射状に配置された曲げ成型用回動ユニットと、前記成型ステージに送り出された線材と突き合わせることにより前記線材を折り曲げるべく前記曲げ成型用回動ユニット上に設けられた曲げ成型ツールと、一の駆動サーボモータの回動動作に連動して一又は二以上の前記曲げ成形用回動ユニットを全て回動させる連動回動機構と、を備えた、線ばね成型装置であって、
前記連動回動機構は、前記線ばね成型装置の外部であって、前記クイルの前方に設けられたことを特徴としている。
従って、前記駆動サーボモータ及び連動回動機構は、全てばね成型装置本体の外部に配置され、メンテナンスも本体の外部において行われる。
また、請求項の発明は、前記連動回動機構が、前記線ばね成型装置の外部上方から前記クイルの前方に向かって引き伸ばされたアームの先端部において、前記クイルと互いに向かい合い、かつ前記クイルの中心線の延長線に対して回動軸の軸線が一致するように配置された前記一の駆動サーボモータと、前記駆動サーボモータにおける一の回動動作を複数の回動動作へと分配変換するため、前記駆動サーボモータに設置された主動ギヤと該主動ギヤに組みつけられた複数の従動ギヤから構成される回動動作分配機構と、一端が前記従動ギヤに固定され、かつ他端が前記曲げ成形用回動ユニットに連結されることにより、前記主動ギヤの回動動作に連動して、前記一又は二以上の曲げ成形用回動ユニットを全て回動させる、前記曲げ成形用回動ユニットの設置数と同数のユニバーサルジョイント機構と、を備えたことを特徴している。
従って、前記駆動サーボモータの駆動力を前記成型用回動ユニット上に設けられた曲げ成型ツールへと伝達するまでの経路においては、ギヤの係合箇所が少ないものとなる。
請求項の発明は、請求項に記載の線ばね成型装置であって、前記アームは、基端部が前記線ばね成型装置の外部上方において、アーム支持部を介し、水平方向に対して回動自在に取り付けられたことを特徴としている。
従って、前記曲げ成型用回動ユニットを使用しない場合には、前記ユニバーサルジョイント機構を取り外した上で、前記アームを回動させて脇にどけて置くことが出来る。
請求項の発明は、請求項1または2に記載の線ばね成型装置であって、前記成型ステージを構成するメインプレートは、前記クイルの中心線を中心として回動可能な回動テーブルとして構成され、前記アーム上において前記駆動サーボモータとは別に設けられ、かつ前記回動テーブルの回動動作に同期連動して回動するテーブル同期用サーボモータと、該テーブル同期用サーボモータに設置された主動プーリーと、駆動プーリーを介して前記主動プーリーの回動動作に連動し、前記回動動作分配機構及び前記ユニバーサルジョイント機構を一体として前記駆動サーボモータの中心軸周りに回動させる従動プーリーと、を備えたことを特徴としている。
従って、線材を自在な方向に曲げるべく、前記曲げ成型用回動ユニットを設置した前記回動テーブルが回動する場合であっても、前記回動動作分配機構と前記ユニバーサルジョイント機構は、共に全体として前記駆動サーボモータの中心軸周りに、前記回動テーブルと同期して回動する。
以下に請求項1〜までに記載された発明の効果をそれぞれ説明する。
請求項1の発明においては、全ての曲げ成形用回動ユニットを一台の駆動サーボモータで回動させることが出来る。一方、連動回動機構をばね成型装置の外部に設けたことにより、線ばね成型装置が曲げ成型ツールを回動させる機構を予め持たなくても外付けにより後から追加することが出来る。更に、外付けにより前記ばね成型装置の内部構造が簡略化される一方で、前記駆動サーボモータ及び連動回動機構の着脱や分解が容易となることでメンテナンス性が向上する。従って、メンテナンスに手間がかかるという前記問題が解決される。
また、請求項の発明においては、前記駆動サーボモータとギヤの係合箇所を減らすことにより、バックラッシの累積が減少するため、駆動サーボモータから回動する前記曲げ形成ツールに至るまでの路上における駆動力の伝達ロスも減少する。 従って、線ばねの加工精度が向上し、前期伝達ロスの減少により、線ばね成型時における加工精度に悪影響を与えるという問題が解決される。
請求項の発明においては、作業に不要なときにアームを側方に回動させることが出来るため、回動しない成型工具を使用して線ばねの成型作業を行う場合や、線ばねの成型作業自体を行わない場合でも前記アームが邪魔にならない。
請求項の発明においては、前記回動テーブルがクイルの中心線を中心に回動しても、前記曲げ成形用回動ユニットは、前記回動テーブルの回動動作に阻害されることなく回動する。
以下、図面1〜9を参照して本願発明の好適な実施形態について説明する。
図1は、本実施形態(以降は単に実施例という)に係る線ばね成型装置の正面図、図2は、線ばね成型装置の全体構造を表す一部断面側面図、図3は、回動動作分配機構を表す正面図、図4は、回動動作分配機構を拡大した一部断面側面図、図5は、曲げ成形用回動ユニット周辺を拡大した一部断面側面図、図6は、アーム支持部の一部断面側面図、図7は上部基盤の正面図、図8は円弧カムとカムフォロワとの機構説明図、図9は、曲げ成型ツール先端部を表す斜視図である。
まず図1により実施例における線ばね成型装置の概要を説明すると、図面中、架台200はその上部に上部基盤201を支持しており、前記架台200には、サーボモータ(後記する線材を圧送するための一対の圧送ローラ203を駆動する、圧送用サーボモータ202と、後記する回動テーブル204を回動させるテーブル回動用サーボモータ205と、後記するスライドユニット206の前進・後退を行うためのスライド用サーボモータ207)を位置決め駆動させる多軸数値制御装置208(図示した実施例では円弧カムユニット209が8個あるので12軸数値制御装置)が内蔵されている。
また、上部基盤201には、対応する数の各内蔵サーボモータにより、駆動する複数の円弧カムユニット209(本実施形態では8個)と、後述するクイル210の中心軸に対して回動自在に取り付けられた回動テーブル204が設けられている。また前記回動テーブル204上には、前記円弧カムユニット209の駆動力により前進又は後退させられる複数のスライドユニット206(本実施形態では4つ)が設けられている。
次に、図2により実施例における線ばね成型装置の概要を側面から説明する。
線ばねを成型するための線材Wは、圧送用サーボモータ202の駆動軸に固定された歯車202aに噛み合っている歯車列202bを介して一対の圧送ローラ203により、設定された所定長さだけ後述するクイル210(線材の案内ガイド)に圧送される。このとき線材Wは、上部基盤2に固定されている中間クイル210aを経て、前記圧送ローラ203によりクイル210を経由して、本実施例に係る線ばね成型装置の前面における成型ステージに送り出される。そして、成型ステージに送り出された線材Wは、クイル210の中心線方向へ前進させられた曲げ成型ツール213に突き合わされ、曲げ成型ツール213の回動動作により曲げ成型される。尚、線材Wに向かって、前進又は後退させられるスライドユニット206上において、曲げ成型ツール213を設けた曲げ成形用回動ユニット212(以降は単に回動ユニットという)が取り付けられている。
一方で、線ばね成型装置の上方から前方に向けて、アーム214が引き伸ばされ、アーム214は、線ばね成型装置の外部上方において、アーム支持部214aにより水平方向に対して回動自在に取り付けられている。またアーム214の先端には、前記回動ユニット212を回動させるための駆動サーボモータ215と、回動テーブル204の回動動作に同期して、後述する回動動作分配機構216及びユニバーサルジョイント機構219を駆動サーボモータ215の回動軸周りに回動させる、テーブル同期用サーボモータ224がそれぞれ設置されている。
ここで、図2により前記曲げ成型ツール213を回動させる伝達機構の概略について説明すると、アームの先端部において駆動サーボモータ215は、前記クイル210と互いに向かい合い、かつ該駆動サーボモータ215における回動軸の軸線と前記クイルの中心線の延長線とが一致するように配置されている。また前記駆動サーボモータ215の前方には、回動動作分配機構216(以降は単に分配機構という)が備え付けられている。
前記分配機構216は、図3に示すように前記駆動サーボモータ215の回動軸上において固定された主動ギヤ217と、ボールベアリングを介して前記回動軸に対して取り付けられた従動プーリー226と、前記主動ギヤ217と噛み合い、かつ前記従動プーリー226上においてボールベアリングを介して取り付けられた複数の従動ギヤ218から形成されている。
また、図2に示すように、従動ギヤ218の先端には、ユニバーサルジョイント機構219の主動継手222がそれぞれ取り付けられ、他方で、ユニバーサルジョイント機構の従動継手223は、それぞれ対応する回動ユニット212に取り付けられている。従って、各回動ユニット212上に設けられた曲げ形成ツール213は、前記駆動サーボモータ215が駆動することにより、前記従動ギヤ218に取り付けられた、各ユニバーサルジョイント機構219を介して回動させられることになる。
一方で図2より回動テーブル204には、その表面において放射状に、かつクイル210の中心線の延長方向に対して直角になるように各スライドユニット206が備え付けられ、かつ回動テーブル204は、クイル210の中心線を中心にクロスローラベアリングを介して回動自在となるように上部基盤201に支持されている(図1参照)。従って、回動テーブル204は、テーブル回動用サーボモータ205を駆動させると、該モータ205の出力軸に固定されたギヤ227と噛み合っているリングギヤ228を介してクイル210の中心線を中心として回動し、線材に対して曲げ成型ツール213の先端をつき合わせる方向を調節することにより、線材Wが様々な方向に折り曲げ形成される。
次に、図4により、分配機構216周辺の構造について詳細に説明すると、駆動サーボモータ215の回動軸には主動ギヤ217が固定され、かつ従動プーリー226が、ボールベアリングを介し前記回動軸に対して回動自在となるように取り付けられている。また従動プーリー226には、複数の従動ギヤ218がそれぞれボールベアリングを介し、前記従動プーリー226において、回動自在となるように取り付けられている。一方、従動ギヤ218の先端にはユニバーサルジョイント219機構の主動継手222が、前記従動ギヤ218と一体となって回動するよう固定されている。
また、図2より本実施例のユニバーサルジョイント機構219は、伸縮自在に組み合わされたアーム部220とアーム部221と、該アーム部の両端に形成された主動継手222及び従動継手223から構成されている。そして、アーム部220はアーム部221の中子として挿入出来るように形成し、アーム部220の外周面には、軸方向に雄形状のスプラインを複数本形成し(図示せず)、アーム部221の内周面には、軸方向に前記スプラインに対応した数の雌形状のスプライン溝(図示せず)を形成することが考えられる。このような構成によりアーム部220はアーム部221に対してスプライン溝に沿って伸縮自在にストローク可能となり、かつアーム部220のアーム部221に対する相対的な回動が制限されるため、駆動サーボモータ215が駆動すると、両アーム220,221は一体となって回動する。尚、主動継手222と従動継手223の構造には、例えば、総コロベアリングを利用したものが考えられる。
また、線材の曲げ方向を調節するために回動テーブル204が回動すると、図4に示すテーブル同期モーター224は、前記回動テーブル204の動作と同期して前記テーブル同期モーター224の回動軸に固定された主動プーリー225を回動させ、該主動プーリー225上に噛み合わされた駆動ベルト225aを介して、同じく駆動ベルト225aに噛み合う従動プーリー226を回動させる。 このとき従動プーリー226上に取り付けられた各従動ギヤ218及び該従動ギヤ218に取り付けられたユニバーサルジョイント機構219は、主動ギヤ217と噛み合うことによりそれぞれが、従動ギヤ218の回動軸周りに回動しつつ、全体として駆動サーボモータ215の回動軸周りを回動する。
尚、上述の点から上部基盤2に回動テーブル204を設けず、上部基盤2にスライドユニット206を直接配置した場合には、テーブル同期モーター224及び駆動ベルト225aは不要となる。
次に、図5より曲げ成形用回動ユニット212周辺の構造について詳細に説明する。ユニット本体には、ユニバーサルジョイント機構219の従動継手223とかさ歯歯車229とが、ボールベアリングを介し一体として回動自在になるように取り付けられ、更に、前記かさ歯歯車229に噛み合うかさ歯歯車230と曲げ成型ツール213とが、ボールベアリングを介し一体として回動自在になるように取り付けられている。従って、前記曲げ成型ツール213は、前記駆動サーボモータ215を駆動させることにより、前記従動継手223及びかさ歯歯車229,230を介して回動させられる。
次に図6より、アーム支持部の構造について説明する。
本実施例では、線ばね成型装置本体に対してねじ止め231a(本実施例では2箇所)により固定した、底板部231の上面には、中実円筒状の内筒軸232がねじ止め232a(本実施例では3箇所)により固定されている。そして、前記内筒軸の外周には、上方から前記内筒軸の外径と略同一の内径を有するスラストワッシャー233と、中空円筒状に形成され下向きに開口した外筒軸234とがはめ込まれている。尚、外筒軸234は、中空円筒234aの上面に天板234bをねじ止め234c(本実施例では4箇所)することで構成されている。
また、内筒軸の上面には、ねじ孔232bを設け、かつ外筒軸の上面には前記ねじ孔232bと中心が一致する貫通孔234dを設ける。そして、該貫通孔234dの上からスラストワッシャー235とゆるみ防止用のダブルナット236aを介した状態で、前記ねじ孔232bにボルト236を螺合させる。尚、外筒軸234の外周側面にはアーム214が各溶接部237において溶着固定されている。
従って上記構成とすることで、スラストワッシャー233及び235の作用により、外筒軸234の上面及び下面を摺動面として、外筒軸234に一体として固定されたアーム214が、内筒軸232に対して回動する。
尚、本線ばね成型装置においては、回動ユニット212に換えてスライドユニット206上に、成型ツール自体の回動を伴わずに線材の巻き加工を行うコイル成形用ツール(図示せず)を取り付けて使用することも考えられる。このような場合には、ユニバーサルジョイント機構219におけるアーム両側の主動継手222及び従動継手223をばね成型装置本体から取り外した上で、上記構成によりアーム214を左右いずれかに回動させて作業の邪魔とならないようによけておく。
一方、図2、図5、図7、図8により回動ユニットが取り付けられたスライドユニット206のスライド構造について説明する。前提としてスライドユニット206については、図7より曲げ成型ツール213の先端部方向を「前部」としカムフォロワ21の方向を「後部」とした上で、クイル中心方向へ向かうスライドを「前進」とし逆向きのスライドを「後退」とする(以後はこの呼称で記述する)。
まず、図7より前記回動テーブル204の外方には、スライドユニット206の個数以上の円弧カムユニット209が、目的のスライドユニット206をクイル210の中心方向に前進・後退させるために上部基盤201上に設けられている。
図7と図8により、円弧カムユニット209の構造を説明すると、ユニット支持台238上のスライドガイド32(図7では省略、図8参照)により、スライドプレート33が、長穴33aに沿ってクイルの中心方向へスライド可能に支持されている。 また、ユニット支持台238上には、スライドプレート33上においてカム36を回動可能に支持した出力軸35が長孔33aを貫通して設けられている。
尚、カム36はそれぞれ、対応するスライド用サーボモータ207(図2を参照)により回動する。
また図5より、スライドユニット206の下端部には突起部239が設けられ、該突起部239は、一端がばね成型装置の本体に付勢されたコイルばね240(本実施例では2つ)の他端に付勢されている。ここで、図8(A)に示すとおり、スライドプレート33上におけるカムフォロワ37の初期位置は、出力軸35の中心から前記カムフォロワ37との接点までの距離(以降は単に接点距離という)が最小となる点となる。そして、図8(B)に示すようにカム36が回動し接点距離が増加すると、スライドプレート33は、カムフォロワ37、円弧カム39及びカムフォロワ21(図5、図7も参照)を介してスライドユニット206を押し、コイルばね240を伸長させつつ、成型ステージ上の線材W方向へと前進させる。このとき、スライドユニット206上に取り付けられた曲げ成型ツール213の先端が、カム36の外形に応じて、線材Wと付き合わされる基準位置まで前進し、クイル210の先端から送り出される線材Wと付き合わされて線ばねを成形する。
一方、カム36が回動し上記接点距離が減少する場合には、前記と逆にコイルばね240の付勢力によってスライドユニット206は後退させられる。このときスライドプレート33上のカムフォロワ37は、カム36の外周上に接した状態を維持しつつ最終的には初期位置に戻る。
次に、図9(a)(b)より実際の線ばねの成型状況を説明する。曲げ成型ツール213の先端形状は(a)(b)に示すような2種類のものが考えられる。 (a)の場合、クイル210の先端から成型ステージへ送り出された線材Wは、前記円弧カムユニット209により、前記線材Wと付き合わされる基準位置まで前進させられ、曲げ成型ツール213の先端に形成された芯金123上の溝123aに係合させられる。その状態で駆動サーボモータ215を駆動して芯金123に対して回動体125を回動させると、回動体125上の線材掛止用突起125aに掛止された線材Wは、芯金の溝123aの端部を支点として、曲げ成型される。
(b)の場合には、回動体125の中心に位置する芯金127と、線材が通るよう中心から離れて設けられた線材掛止用突起127aとの間の溝に線材Wを係合させる。その状態で(a)と同様に回動体125を回動させると線材Wは、芯金127を支点とし、芯金127の外周面に沿って曲げ成型される。
以上、本願の発明に係る線ばね成型装置は、コスト、拡張性、線ばねの品質向上及びメンテナンス製に至る効果を奏する点で非常に有用なものとなっている。
実施例に係る線ばね成型装置の正面図。 線ばね成型装置の全体構造を表す一部断面側面図。 回動動作分配機構を表す正面図。 回動動作分配機構を拡大した一部断面側面図。 曲げ成形用回動ユニット周辺を拡大した一部断面側面図。 アーム支持部の一部断面側面図。 上部基盤の正面図。 円弧カムとカムフォロワとの機構説明図。 (A) カムが基点に位置する場合の説明図。 (B) カムが回転して円弧カムが基準位置まで前進した場合の説明図。 (a)(b)曲げ成型ツール先端部を表す斜視図。 従来技術のばね成型装置を表す一部断面側面図。 従来技術における曲げ工具の回転機構を表す一部断面側面図。
符号の説明
203 圧送ローラー
204 回動テーブル
210 クイル
212 曲げ成形用回動ユニット
213 曲げ成型ツール
214 アーム
214a アーム支持部
215 駆動サーボモータ
216 回動動作分配機構
217 主動ギヤ
218 従動ギヤ
219 ユニバーサルジョイント機構
224 テーブル同期用サーボモータ
225 主動プーリー
225a 駆動ベルト
226 従動プーリー
W 線材

Claims (3)

  1. 圧送ローラーを介して成型ステージに線材を送り出すクイルの中心線を中心として、前記成型ステージを構成するメインプレートの表面に放射状に配置された曲げ成型用回動ユニットと、前記成型ステージに送り出された線材と突き合わせることにより前記線材を折り曲げるべく前記曲げ成型用回動ユニット上に設けられた曲げ成型ツールと、一の駆動サーボモータの回動動作に連動して一又は二以上の前記曲げ成形用回動ユニットを全て回動させる連動回動機構と、を備えた、線ばね成型装置であって、
    前記連動回動機構は、
    前記線ばね成型装置の外部であって、前記クイルの前方に設けられ
    前記線ばね成型装置の外部上方から前記クイルの前方に向かって引き伸ばされたアームの先端部において、前記クイルと互いに向かい合い、かつ前記クイルの中心線の延長線に対して回動軸の軸線が一致するように配置された前記一の駆動サーボモータと、
    前記駆動サーボモータにおける一の回動動作を複数の回動動作へと分配変換するため、前記駆動サーボモータに設置された主動ギヤと該主動ギヤに組みつけられた複数の従動ギヤから構成される回動動作分配機構と、
    一端が前記従動ギヤに固定され、かつ他端が前記曲げ成形用回動ユニットに連結されることにより、前記主動ギヤの回動動作に連動して、前記一又は二以上の曲げ成形用回動ユニットを全て回動させる、前記曲げ成形用回動ユニットの設置数と同数のユニバーサルジョイント機構と、
    を備えたことを特徴とする線ばね成型装置。
  2. 前記アームは、基端部が前記線ばね成型装置の外部上方において、アーム支持部を介し、水平方向に対して回動自在に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載の線ばね成型装置。
  3. 前記成型ステージを構成するメインプレートは、前記クイルの中心線を中心として回動可能な回動テーブルとして構成され、前記アーム上において前記駆動サーボモータとは別に設けられ、かつ前記回動テーブルの回動動作に同期連動して回動するテーブル同期用サーボモータと、該テーブル同期用サーボモータに設置された主動プーリーと、駆動ベルトを介して前記主動プーリーの回動動作に連動し、前記回動動作分配機構及び前記ユニバーサルジョイント機構を一体として前記駆動サーボモータの中心軸周りに回動させる従動プーリーと、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の線ばね成型装置。
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