JP4851665B2 - 歩数計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、歩数の表示部を覆う蓋を備えた歩数計に関し、詳しくは、使用中の誤カウントを防止して精度良く歩数をカウントできる歩数計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から歩行した際に歩数を計測する歩数計として、開閉可能な蓋を備えたものが知られている。蓋を設けることにより、歩数計が落下等した場合でも表示部などを保護することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、蓋付きの歩数計では、次のような問題点があった。
(1)計測した歩数の表示を見るために蓋を開くと、その際に生じる振動によって歩数がカウントされてしまい、また、ユーザが表示内容の条件設定をボタン操作によって変更する場合にも、その際に生じる振動によって誤カウントが発生する。
(2)更に、夜間や暗い場所などで計測した歩数の表示を見る際には、蓋を開き、ライトボタンを押すという2回の操作が必要となるが、これらの操作の際に生じる振動により歩数が誤カウントされてしまう。これと同様に、音声で情報を伝達する歩数計においても、蓋を開き、音声用のボタンを押すという2回の操作が必要となり、これらの操作の際に生じる振動により歩数が誤カウントされてしまう。
(3)また、近時の歩数計においては、歩数のデータのみならず、歩行距離、歩数に応じたカロリー消費量、目標歩行数、目標のカロリー消費量など多種の情報を表示できる多機能型の歩数計が開発されている。このような、多機能型の歩数計では、多種の情報を切り替えて表示させるため、複雑な操作が必要となっていた。特に、歩行中にこのような切り替え操作を行うことは非常に困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記のような観点から、この発明は、歩数を表示する表示部と、前記表示部を覆う開閉可能な蓋と、前記蓋が開いた状態を検出する蓋スイッチと、前記蓋が開いている間、カウントした歩数が無効とされる歩数カウンタとを有する歩数計である。この発明によればユーザが蓋を開いている状態でのカウントを無効にすることで、蓋を開く際の振動や歩行以外の振動によって歩数が増加(誤カウント)してしまうことを抑止できる。
【0005】
この発明は、前記蓋が開いている間、前記表示部を照らすライトを更に有する歩数計である。蓋が開いている間、表示部をライトで照射することにより視認性を高めることができる。
【0006】
この発明は、歩数を表示する表示部と、前記表示部を覆う開閉可能な蓋と、前記蓋が開いた状態を検出する蓋スイッチと、入力される歩数の信号が連続的であるか否かを判別する判別手段と、前記蓋が開いており且つ前記信号が連続的ではない間、カウントした歩数が無効とされる歩数カウンタとを有する歩数計である。蓋が開いている場合であっても、連続的な歩数カウントの信号が発生している場合は歩行していると判断し、歩数カウンタのカウント数を加算することで、誤カウントを更に防止できる。
【0007】
この発明は、歩数を表示する表示部と、前記表示部を覆う開閉可能な蓋と、前記蓋が開いた状態を検出する蓋スイッチと、使用者に取り付けるためのクリップ部と、前記クリップ部が使用者に取り付けられたことを検出するクリップスイッチと、前記蓋が開いている間又は前記クリップ部が使用者に取り付けられていない間、カウントした歩数が無効とされる歩数カウンタとを有する歩数計である。このようにすれば、蓋が開かれている場合であっても、歩数計がユーザに装着されている場合には、歩数カウントを無効とすることなく正確に歩数を計測できる。
【0008】
この発明は、歩数を含む所定の情報を表示する表示部と、前記表示部を覆う開閉可能な蓋と、前記蓋が開いた状態を検出する蓋スイッチと、前記蓋が開いている間、前記表示部に表示される前記所定の情報を一定時間毎に切り替えて表示させる表示切り替え手段とを有する歩数計である。一定時間毎に各表示内容を切り替えることにより、多機能型の歩数計であっても、複雑な操作を行うことなく多種の表示内容を切り替えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1にかかる蓋付き歩数計を示す説明図であり、(a)は蓋2を閉じた状態の正面図を、(b)は歩数計の左側面図、(c)は(a)の状態から蓋2を開いて表示部3を露出させた状態を示す。この歩数計は、歩数の他に歩行距離、カロリー消費量など多種の情報を表示する多機能型の歩数計である。なお、同図に示す歩数計の構成は、後述する実施の形態1以降の各実施の形態においても同様のものとする。
【0011】
この歩数計は、本体1、蓋2、本体1に設けられた表示部3を有して構成されており、蓋2を開くと本体1の表示部3が露出する。本体1の表示部3の横には操作ボタン4、5、6が設けられている。操作ボタン4、5、6は表示内容の設定、表示内容の変更、ユーザ情報(ユーザの身長、体重など)の入力等を行うために用いられる。
【0012】
蓋2の表側にはクリップ部7が設けられている。クリップ部7を腰のベルト等に挟むことにより、ユーザが歩数計を身体に固定する。クリップ部7にはクリップスイッチが設けられている。クリップスイッチは、例えばクリップ部7の先端に取り付けられた電極と蓋2に設けられた電極間の導通のON/OFFを検出するスイッチであって、クリップスイッチによって歩数計がユーザの身体に装着されているか否かを検出できる。
【0013】
本体1と蓋2の間には蓋開閉スイッチ8が設けられている。蓋開閉スイッチ8は、蓋2が開いているか否かを検出するスイッチであり、凸状のスイッチ8と蓋2の接触状態から蓋2の開閉状態を検出する。なお、蓋開閉スイッチ8を設けずに、操作ボタン4、5、6の1つを用いて蓋の開閉状態を検出するようにしてもよい。
【0014】
実施の形態1にかかる歩数計は、蓋開閉スイッチ8から検出される蓋2の開閉状態に応じて、歩数カウントを無効とするようにしている。すなわち、図1(a)に示すように、蓋2が閉じられている状態では、通常通り歩数をカウントし、その間にカウントした歩数を記憶していく。一方、図1(b)に示すように、蓋2が開いている状態では、その間の歩数のカウントを無効とするようにしている。
【0015】
これにより、ユーザが蓋2を開いた場合に発生する振動によって歩数が増加して誤カウントが発生することを抑止できる。また、蓋2を開いた状態でユーザが操作ボタン5、6、7を操作した場合にも、その際の振動によって歩数が誤カウントされるてしまうことを抑止できる。
【0016】
図2は、上記歩数計の機能ブロック図である。各機能ブロックは、例えば歩数計が内蔵するCPU、RAM、ROMからなるシステムにより実現される。蓋開閉スイッチ8の信号は蓋開閉スイッチ入力部10へ入力され、蓋開閉スイッチ監視部11へ送られる。そして、蓋2が開状態、閉状態のいずれの状態にあるかが蓋開閉スイッチ監視部11で検出される。
【0017】
一方、歩数カウント入力部13には、ユーザの歩行に伴う振動から検出された歩数が入力される。そして、歩数カウント入力部13に入力された歩数は歩数カウント制御部12へ送られる。歩数カウント制御部12では、蓋開閉スイッチ監視部11から送られた蓋2の開閉状態の情報に基づいて歩数カウンタ14に歩数を加算する。この際、蓋2が閉じている状態であれば歩数カウント入力部13から送られた歩数をそのまま歩数カウンタ14に加算する。一方、蓋2が開いている場合には、その間に歩数カウント入力部13から送られた歩数のカウントを無効にし、歩数カウンタ14への歩数の加算は行わない。歩数カウンタ14に加算された歩数の合計は表示部3に表示される。
【0018】
次に、上記歩数計の動作手順を図3のフローチャートに基づいて説明する。先ず、ステップS1では、歩数カウント入力要因が発生しているか否かを判断する。ユーザが歩行している場合など、歩数計に所定の振動が与えられている場合には、歩数カウント入力要因が発生しているため、ステップS2へ進む。歩数カウント入力要因が発生していない場合はステップS1へ戻り、歩数カウント入力要因が発生するまで待機状態となる。歩数カウント入力要因が発生しているか否かの判断は、図2の歩数カウンタ入力部13から歩数情報を受ける歩数カウント制御部12が行う。
【0019】
ステップS2では、蓋2が開いているか否かを判別する。この判別は図2の蓋開閉スイッチ監視部11で行う。蓋2が閉じている場合にはステップS3へ進み、歩数カウンタ14へカウント数を加算する。一方、蓋2が開いている場合には、蓋2を開いた際の振動、蓋2を開いている間の操作による振動など実際の歩行以外の振動によって歩数カウンタ入力要因が発生していると判断し、歩数カウンタのカウント数を増やさずにステップS1へ戻る。以上のステップS3の処理は図2の歩数カウント制御部12で行う。
【0020】
以上説明したように実施の形態1によれば、ユーザが蓋2を開いた場合に発生する振動によって歩数が増加してしまうことを抑止できる。また、蓋2を開いた状態でユーザが操作ボタン5、6、7を操作するなど、歩行以外の要因で歩数計に振動が与えられた場合にも、歩数が誤カウントされてしまうことを防止できる。
【0021】
実施の形態2.
実施の形態2に係る歩数計では、蓋2が開かれ且つ歩数カウントの信号が連続的に入力されていない場合に歩数カウントを無効にする。なお、実施の形態2に係る歩数計の機能ブロックは、図2に示した実施の形態1の機能ブロックと同様であり、歩数カウント入力部13から受けた信号に基づいて、歩数カウント制御部12が歩数カウントの信号が連続的であるか否かを判別する。
【0022】
以下、図4のフローチャートに基づいて、実施の形態2に係る歩数計の処理手順を説明する。先ず、ステップS21では、歩数カウント入力要因が発生しているか否かを判断する。歩数カウント入力要因が発生している場合には、ステップS22へ進む。歩数カウント入力要因が発生していない場合はステップS21へ戻り、歩数カウント入力要因が発生するまで待機状態となる。ステップS22では、蓋2が開いているか否かを判別する。この判別は図2の蓋開閉スイッチ監視部11で行う。蓋2が閉じている場合にはステップS23へ進み、歩数カウンタ14のカウント数を加算する。
【0023】
蓋2が開いている場合はステップS24へ進み、入力されている歩数カウントの信号が連続的な信号か否かを判別する。連続的な信号であるか否かを判別する際には、所定時間内にある回数以上(例えば10回以上)の信号が発生しているか、入力されている信号の間隔が歩行による信号の間隔と同程度であるか等の基準に基づいて行う。入力信号が連続的な信号の場合には、歩行中にユーザが蓋2を開いたと判断し、ステップS23へ進んで歩数カウンタ14のカウント数を加算する。入力信号が連続的でない場合は、ステップS21へ戻る。
【0024】
このように、蓋2が開いている場合であっても、連続的な歩数カウントの信号が発生している場合は歩数カウンタ14のカウント数を加算するため、歩行中に蓋2が開かれた場合であっても正確な歩数カウントを行うことができる。なお、蓋2が開かれている間、歩数カウンタ14の加算を行い、表示部3には加算後の値をその都度表示しないようにしてもよい。これにより、表示内容が固定されるため、情報の確認が容易となる。この場合においても、ユーザが操作ボタン4、5、6を操作することにより、歩数カウンタ14に加算された実際の歩数を表示できる。
【0025】
実施の形態3.
実施の形態3に係る歩数計は、ユーザが蓋2を開いた場合に、歩数、カロリー消費量などの表示内容を一定時間毎(例えば5秒毎)に切り替えて表示部3に表示するようにしたものである。多機能型の歩数計では、歩数データの他、歩行距離、歩数に応じたカロリー消費量、目標歩行数、目標のカロリー消費量、これらのデータのグラフ表示など多種の情報を表示する。これらの表示内容の切り替えは操作ボタン4、5、6を操作することによって手動で切り替えることもできるが、歩行中に操作ボタンを操作することは比較的難しい。
【0026】
実施の形態3では、蓋2が開かれ、且つ連続表示が指示されている場合には、一定時間毎に各表示内容を切り替えるようにしている。これにより、歩行中においても、複雑な操作を行うことなく必要な情報を短時間で認識することが可能となる。
【0027】
以下、図5のフローチャートに基づいて、実施の形態3に係る歩数計の処理手順を説明する。先ず、ステップS31では、蓋2が開いているか否かを判別する。この判別は図2の蓋開閉スイッチ監視部11で行う。蓋2が閉じている場合にはステップS31へ戻る。
【0028】
蓋2が開いている場合はステップS32へ進み、連続表示切り替えが指示されているか否かを判別する。連続表示切り替えが指示されている場合には、ステップS33へ進み、歩数、歩行距離、カロリー消費量など多種の表示内容を一定時間毎に切り替えて表示部3に表示する。ステップS32で連続表示切り替えが指示されていない場合には、ステップS31へ戻る。連続表示切り替えの設定は、予め歩数計に記憶させておいてもよいし、蓋2を開いた直後にユーザが操作ボタン4、5、6の1つを1回操作することによって設定してもよい。表示を切り替える手段は、歩数計が内蔵するCPU、RAM、ROMからなるシステムにより実現され、切り替える手段により切り替えられた表示内容が表示部3に表示される。
【0029】
実施の形態4.
図6は、実施の形態4に係る歩数計の機能ブロック図である。この歩数計は、実施の形態1と同様に蓋2を開いた状態で歩数カウントを無効とし、更に、蓋2を開いた状態で表示部3にライトを発光させるようにしたものであり、その構成は、図2に示した実施の形態1の歩数計にライト制御部21、ライト発光部22を更に付加したものである。
【0030】
ライト制御部21では、蓋開閉スイッチ監視部11から蓋2が開閉しているか否かの情報を受け、蓋2が開いている場合にはライト発光部22に対してライトを発光する旨の命令を送る。これにより、表示部3を照射するライトが発光し、暗闇の中でも表示部3の視認性が向上する。一方、蓋2が閉じている旨の情報をライト制御部21が受けた場合には、ライト発光部22に対してライトを発光させる旨の命令は送られない。これにより、蓋2が開かれている場合は歩数カウントを無効にして誤カウントの発生を抑えることができ、且つ表示部3をライトで照射することにより表示部の視認性を高めることができる。
【0031】
次に、上記歩数計の動作を図7のフローチャートに基づいて説明する。先ず、ステップS41では、歩数カウント入力要因が発生しているか否かを判断する。歩数カウント入力要因が発生している場合には、ステップS42へ進む。歩数カウント入力要因が発生していない場合はステップS41へ戻り、歩数カウント入力要因が発生するまで待機状態となる。
【0032】
ステップS42では、蓋2が開いているか否かを判別する。この判別は図6の蓋開閉スイッチ監視部11で行う。蓋2が開いている場合には、実際の歩行以外の振動によって歩数カウンタ入力要因が発生していると判断し、歩数カウンタ14を増加させることなくステップS43へ進み、表示部3を照らすライトを点灯する。一方、蓋2が開いている場合には、ステップS44へ進み歩数カウンタ14のカウント数を加算する。
【0033】
なお、実施の形態4では、蓋2を開いた場合に、音声で歩数など所定の情報を知らせるようにしてもよい。この場合には、図6の機能構成ブロックにおいて、ライト制御部21の代わりに音声制御部を、ライト発光部22の代わりに音声放音部をそれぞれ設け、蓋2が開いた状態を検出すると、音声制御部から音声放音部に対して所定の情報を放音する旨の命令を送るようにする。そして、図7のステップS43において、ライトを発光する代わりに音声を発するようにする。
【0034】
実施の形態5.
実施の形態5に係る歩数計では、実施の形態1と同様に蓋2を開いた状態で歩数カウントを無効にするとともに、ユーザが歩数計を身体から取り外した場合にも歩数カウントを無効にする。図8は、実施の形態5に係る歩数計の機能構成を示すブロック図である。当該歩数計の構成は、図2の実施の形態1に係る歩数計にクリップスイッチ入力部30、クリップスイッチ監視部31を更に付加したものである。
【0035】
クリップスイッチ入力部30には、図1で説明したクリップ部7のクリップスイッチの信号が入力される。そして、クリップスイッチ入力部30に入力された情報はクリップスイッチ監視部31へ送られ、歩数計がユーザの身体に装着されている否かがクリップスイッチ監視部31で検出される。蓋2の開閉に関する情報は、蓋開閉スイッチ監視部11から歩数カウント制御部12に送られる。また、歩数計がユーザの身体に装着されているか否かの情報はクリップスイッチ監視部31から歩数カウント制御部12に送られる。
【0036】
歩数カウント制御部12では、蓋2が閉じている状態、若しくは歩数計がユーザの身体に装着されている状態の少なくとも一方の状態を検出すると、歩数カウント入力部13から送られた歩数を歩数カウンタ14に加算していく。一方、蓋2が開いている状態、若しくは歩数計がユーザの身体に装着されていない状態の少なくとも一方の状態を検出すると、蓋2が開いている間、歩数計がユーザの身体に装着されていない間に送られた歩数カウントを無効とし、歩数カウンタ14への加算は行わない。これにより、蓋2が開かれている場合であっても、歩数計がユーザに装着されている場合には、歩数カウントを無効とすることなく正確に歩数を計測することができる。
【0037】
次に、実施の形態5の歩数計の動作を図9のフローチャートに基づいて説明する。先ず、ステップS51では、歩数カウント入力要因が発生しているか否かを判断する。歩数カウント入力要因が発生している場合には、ステップS52へ進む。歩数カウント入力要因が発生していない場合はステップS51へ戻り、歩数カウント入力要因が発生するまで待機状態となる。
【0038】
ステップS52では、蓋2が開いているか否かを判別する。この判別は図8の蓋開閉スイッチ監視部11で行う。ステップS52で蓋2が閉じている場合は、ステップS53へ進み、歩数計がユーザの身体に装着されている否かを判別する。一方、蓋2が開いている場合には、ステップS51へ戻る。
【0039】
ステップS53で歩数計がユーザに装着されている場合は、ステップS54へ進んで歩数カウンタ14のカウント数を加算する。ステップS53で歩数計がユーザに装着されていない場合は、歩数カウント入力要因が歩行によるものでないと判断し、歩数カウンタ14のカウント数を増やさずにステップS51へ戻る。このステップS52、S53、S54の処理は、図8の蓋開閉スイッチ監視部11、クリップスイッチ監視部31、歩数カウント制御部12で行う。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の歩数計では、蓋が開いている間、カウントした歩数を無効とすることにより、ユーザが蓋を開いた場合に発生する振動によって歩数が増加することを抑止でき、また、歩行以外の要因で歩数が増加することを抑止できる。従って、誤カウントの発生を抑えた高精度の歩数計を提供できる。
【0041】
また、蓋が開いている間、表示部をライトで照射することにより、表示部の視認性を高めることができ、暗闇の中でも確実に表示内容を認識できる。
【0042】
また、蓋が開いている場合であっても、連続的な歩数カウントの信号が発生している場合は、歩数カウンタのカウント数を加算できるようにしたため、歩行中に蓋が開かれた場合であっても正確に歩数をカウントすることができる。
【0043】
また、蓋が開いている間又はクリップ部が使用者に取り付けられていない間の歩数カウントを無効とすることにより、蓋が開かれている場合であっても、歩数計がユーザに装着されている場合には、歩数カウントを無効とすることなく正確に歩数を計測できる。
【0044】
また、表示部に表示される所定の情報を一定時間毎に切り替えて表示させることにより、多機能型の歩数計であっても、複雑な操作を行うことなく表示内容を切り替えることができ、歩行中であっても多種の情報を短時間で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる蓋付き歩数計を示す模式図である。
【図2】実施の形態1に係る歩数計を示す機能ブロック図である。
【図3】実施の形態1に係る歩数計の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態2に係る歩数計の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態3に係る歩数計の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態4に係る歩数計に係る機能ブロック図である。
【図7】実施の形態4に係る歩数計の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態5に係る歩数計を示す機能ブロック図である。
【図9】実施の形態5に係る歩数計の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 本体
2 蓋
3 表示部
4、5、6 操作ボタン
7 クリップ部
8 蓋開閉スイッチ
10 蓋開閉スイッチ入力部
11 蓋開閉スイッチ監視部
12 歩数カウント制御部
13 歩数カウント入力部
14 歩数カウンタ
21 ライト制御部
22 ライト発光部
30 クリップスイッチ入力部
31 クリップスイッチ監視部
Claims (5)
- 歩数を表示する表示部と、
前記表示部を覆う開閉可能な蓋と、
前記蓋が開いた状態を検出する蓋スイッチと、
前記蓋が開いている間は、カウントした歩数が無効とされる歩数カウンタと、
を有する歩数計。 - 前記蓋が開いている間、前記表示部を照らすライトを更に有する請求項1記載の歩数計。
- 歩数を表示する表示部と、
前記表示部を覆う開閉可能な蓋と、
前記蓋が開いた状態を検出する蓋スイッチと、
入力される歩数の信号が連続的であるか否かを判別する判別手段と、
前記蓋が開いており且つ前記信号が連続的ではないと判別された間は、カウントした歩数が無効とされる歩数カウンタと、
を有する歩数計。 - 歩数を表示する表示部と、
前記表示部を覆う開閉可能な蓋と、
前記蓋が開いた状態を検出する蓋スイッチと、
使用者に取り付けるためのクリップ部と、
前記クリップ部が使用者に取り付けられたことを検出するクリップスイッチと、
前記蓋が開いている間又は前記クリップ部が使用者に取り付けられていない間は、カウントした歩数が無効とされる歩数カウンタと、
を有する歩数計。 - 歩数を含む所定の情報を表示する表示部と、
前記表示部を覆う開閉可能な蓋と、
前記蓋が開いた状態を検出する蓋スイッチと、
前記蓋が開いている間、前記表示部に表示される前記所定の情報を一定時間毎に切り替えて表示させる表示切り替え手段と、
を有する歩数計。
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