JP6447917B2 - 手首装着型の入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ジェスチャ入力のために生体電位(例えば、筋電位)を計測する手首装着型の入力装置に関する。
ユーザの手首に装着して生体電位を計測することで、ユーザの指や手の動きを判定し、機器を制御するシステム及び装置が開示されている(例えば、特許文献1及び2を参照)。
特開2000−138858号公報 特開平7−248873号公報
藤原哲司著、「筋電図・誘発電位マニュアル」、改訂4版、金芳堂、2004年7月、p.40
特許文献1及び2では、腕時計バンドのようなベルト状のバンド部に電極が設けられている。この電極がユーザの皮膚と接触することで、ユーザが指や手を動かした際の筋電位が計測される。計測された筋電位を判別用データと比較することでユーザの指や手の動きが判別される。
ここで、指や手を動かしたときに発生する筋電位は、計測する位置により異なる。そのため、同じ判別用データを用いて精度よく判別を行うためには、電極の接触位置を安定させる必要がある。
そこで、本発明は、ユーザの手首に装着されるときに電極の接触位置を安定させることができる手首装着型の入力装置を提供する。
本発明の一態様に係る入力装置は、ジェスチャ入力のための生体電位を計測する手首装着型の入力装置であって、軸方向の両端に第1開口部及び第2開口部を有する筒形状の少なくとも一部を形成するためのバンド部と、前記バンド部の内面に露出する1以上の電極と、前記第1開口部の近傍に配置され、ユーザの尺骨茎状突起の周縁の少なくとも一部に沿う形状を有する第1位置決め部と、前記1以上の電極を用いて前記ユーザの生体電位を計測する計測部と、前記計測部によって計測された前記ユーザの生体電位を出力する出力部と、を備え、前記1以上の電極は、少なくとも1つの計測電極及び少なくとも1つの参照電極を含み、前記少なくとも1つの計測電極は、前記軸方向における前記第1開口部及び前記第2開口部の中間点、又は、前記中間点よりも前記第2開口部に近い位置に配置され、前記少なくとも1つの参照電極は、前記少なくとも1つの計測電極を用いて計測された生体電位を正規化するための参照電位を計測するための電極であり、前記第1位置決め部と前記軸方向に並んで配置される
本発明の一態様に係る手首装着型の入力装置によれば、ユーザの手首に装着されるときに電極の接触位置を安定させることができる。
実施の形態に係る入力装置の利用シーンの一例を示す図 実施の形態に係る入力装置がユーザの手首に装着された状態を示す図 実施の形態に係る入力装置の斜視図 実施の形態に係る入力装置のバンド部を広げた状態を示す図 実施の形態に係る制御システムの機能的な構成を示すブロック図 実施の形態に係る制御システムの処理を示すフローチャート 実施の形態に係る生体電位計測部により計測された筋電位の例を示す図 実施の形態における判定基準の一例を示す図 実施の形態における操作基準の一例を示す図 実施の形態の変形例1に係る入力装置のバンド部を広げた状態を示す図 実施の形態の変形例2に係る入力装置のバンド部を広げた状態を示す図 実施の形態の変形例3に係る入力装置のバンド部を広げた状態を示す図 実施の形態の変形例4に係る入力装置のバンド部を広げた状態を示す図 実施の形態の変形例5に係る入力装置のバンド部を広げた状態を示す図 実施の形態の変形例5に係る入力装置の機能的な構成を示すブロック図 実施の形態の変形例6に係る入力装置のバンド部を広げた状態を示す図 実施の形態の変形例7に係る入力装置の斜視図 実施の形態の変形例8に係る入力装置がユーザの右手首に装着された状態を示す図 実施の形態の変形例8に係る入力装置がユーザの左手首に装着された状態を示す図 実施の形態の他の変形例における判定基準の一例を示す図 実施の形態の他の変形例における位置決め部の一例を示す図 入力装置のハードウェア構成の一例を示す図
(本発明の概要)
本発明の一態様に係る入力装置は、ジェスチャ入力のための生体電位を計測する手首装着型の入力装置であって、軸方向の両端に第1開口部及び第2開口部を有する筒形状の少なくとも一部を形成するためのバンド部と、前記バンド部の内面に露出する1以上の電極と、前記第1開口部の近傍に配置され、ユーザの尺骨茎状突起の周縁の少なくとも一部に沿う形状を有する第1位置決め部と、前記1以上の電極を用いて前記ユーザの生体電位を計測する計測部と、前記計測部によって計測された前記ユーザの生体電位を出力する出力部と、を備え、前記1以上の電極は、少なくとも1つの計測電極を含み、前記少なくとも1つの計測電極は、前記軸方向における前記第1開口部及び前記第2開口部の中間点、又は、前記中間点よりも前記第2開口部に近い位置に配置される。
言い換えると、本発明の一態様に係る入力装置は、ジェスチャ入力のための生体電位を計測する手首装着型の入力装置であって、ユーザの手首に巻き回されるバンド部と、前記バンド部の、前記ユーザの手首に接触する側の第1面上に露出する1以上の電極と、前記バンド部に形成され、前記ユーザの尺骨茎状突起の周縁の少なくとも一部に沿う形状を有する第1位置決め部と、前記1以上の電極を用いて前記ユーザの生体電位を計測する計測部と、前記計測部によって計測された前記ユーザの生体電位を出力する出力部と、を備え、前記位置決め部は、前記バンド部の長手方向に延びる第1辺に形成され、前記1以上の電極は、少なくとも1つの計測電極を含み、前記少なくとも1つの計測電極は、前記バンド部の前記第1面上の位置であって前記第1辺及び前記第1辺に対向する第2辺の中間点、又は、前記中間点よりも前記第2辺に近い位置に配置される。
この構成によれば、ユーザの尺骨茎状突起の周縁の少なくとも一部に沿う形状を有する第1位置決め部が第1開口部の近傍に配置される。したがって、ユーザは、第1位置決め部が尺骨茎状突起に沿うように入力装置を手首に装着することができる。つまり、第1位置決め部は、入力装置が適切な位置に装着されることを支援することができる。また、第1位置決め部が尺骨茎状突起に沿う状態で装着されることにより、装着中における入力装置の手首に対する変位(例えば手首回りの回転)を抑制することができる。その結果、入力装置は、ユーザの手首に装着されるときに電極の接触位置を安定させることができる。
さらに、この構成によれば、計測電極は、軸方向における第1開口部及び第2開口部の中間点、又は、中間点よりも第2開口部に近い位置に配置される。したがって、第1位置決め部が尺骨茎状突起に沿うように入力装置がユーザの手首に装着されたときに、計測電極を手首の関節部分から離すことができる。その結果、ユーザが手首を曲げたり伸ばしたりしたときに、計測電極の接触位置が変化したり、計測電極が皮膚から浮いたりすることを抑制することができる。つまり、入力装置は、計測電極の接触位置を安定させることができ、生体電位を安定的に計測することが可能となる。
例えば、前記1以上の電極は、さらに、少なくとも1つの参照電極を含み、前記少なくとも1つの参照電極は、前記少なくとも1つの計測電極を用いて計測された生体電位を正規化するための参照電位を計測するための電極であり、前記第1位置決め部と前記軸方向に並んで配置されてもよい。
この構成によれば、参照電極が第1位置決め部と軸方向に並んで配置される。したがって、第1位置決め部が尺骨茎状突起に沿うように入力装置がユーザの手首に装着されたときに、参照電極をユーザの尺骨上に配置することができる。生体の表面から活動電位を計測する場合、基準となる電極は、骨などの被検筋外の不活性部位上に配置されることが望ましい(非特許文献1を参照)。つまり、参照電極がユーザの尺骨上に配置されることで、入力装置は、計測電極を用いて計測された生体電位を適切に正規化することが可能となる。
例えば、前記1以上の電極は、さらに、少なとも1つのアース電極を含み、前記少なくとも1つのアース電極は、前記第1位置決め部と前記軸方向に並んで配置されてもよい。
この構成によれば、アース電極が第1位置決め部と軸方向に並んで配置される。したがって、第1位置決め部が尺骨茎状突起に沿うように入力装置がユーザの手首に装着されたときに、アース電極をユーザの尺骨上に配置することができる。生体の表面から活動電位を計測する場合、基準となる電極は、骨などの被検筋外の不活性部位上に配置されることが望ましい(非特許文献1を参照)。つまり、アース電極がユーザの尺骨上に配置されることで、入力装置は、電気デバイスの接地を適切に行うことが可能となる。
例えば、前記第1位置決め部は、前記バンド部の前記第1開口部側の端縁に形成された切り欠き部分であってもよい。
この構成によれば、第1位置決め部を、バンド部の第1開口部側の端縁に形成された切り欠き部分として構成することができる。したがって、切り欠き部分を尺骨茎状突起の周縁に合わせて入力装置を装着することができ、電極の接触位置を安定させることができる。
例えば、前記第1位置決め部は、前記バンド部の前記内面に形成された凹部であってもよい。
この構成によれば、第1位置決め部を、バンド部の内面に形成された凹部として構成することができる。したがって、凹部が尺骨茎状突起に嵌まるように入力装置をユーザの手首に装着することができ、電極の接触位置を安定させることができる。
例えば、前記凹部は、前記バンド部を貫通する貫通孔であり、前記第1位置決め部は、さらに、前記バンド部の外面側から前記貫通孔を覆うキャップ部を備えてもよい。
この構成によれば、第1位置決め部を貫通孔として構成することができる。さらに、キャップ部が貫通孔を覆うことができる。したがって、貫通孔が尺骨茎状突起に嵌まるように入力装置を装着することができ、電極の接触位置を安定させることができる。
例えば、前記キャップ部の少なくとも一部は透明であってもよい。
この構成によれば、キャップ部の少なくとも一部を透明にすることができる。したがって、ユーザは、入力装置を手首に装着するときに尺骨茎状突起を見ながら貫通孔を尺骨茎状突起に嵌めることができる。つまり、キャップ部は、入力装置が適切な位置に装着されることを支援することができる。
例えば、前記キャップ部は、前記貫通孔を開閉自在に覆ってもよい。
この構成によれば、キャップ部が貫通孔を開閉自在に覆うことができる。したがって、ユーザは、入力装置を手首に装着するときに、キャップ部を開くことにより、尺骨茎状突起を見ながら貫通孔を尺骨茎状突起に嵌めることができる。つまり、キャップ部は、入力装置が適切な位置に装着されることを支援することができる。
例えば、前記バンド部は、第1バンド部と、前記第1バンド部よりも柔軟性が高い第2バンド部とを備え、前記第1位置決め部は、前記第2バンド部に形成されてもよい。
この構成によれば、第1バンド部よりも柔軟性が高い第2バンド部に第1位置決め部を形成することができる。したがって、第1位置決め部は、尺骨茎状突起の形状の違いに柔軟に対応することができ、尺骨茎状突起にフィットすることができる。
例えば、前記入力装置は、さらに、前記第2開口部の近傍に配置され、前記ユーザの尺骨茎状突起の周縁の少なくとも一部に沿う形状を有する第2位置決め部を備えてもよい。
この構成によれば、ユーザの右手首及び左手首にそれぞれ対応する2つの位置決め部を備えることができる。したがって、入力装置が右手首及び左手首のいずれに装着される場合であっても、電極の接触位置を安定させることが可能となる。
例えば、前記少なくとも1つの計測電極は、前記中間点に配置されてもよい。
この構成によれば、入力装置が第1位置決め部及び第2位置決め部を備える場合に、ユーザの右手首及び左手首のどちらに装着されたときであっても、計測電極を手首の関節部分から離すことができる。したがって、入力装置は、計測電極の接触位置を安定させることができ、生体電位を安定的に計測することが可能となる。
例えば、前記1以上の電極は、さらに、複数の参照電極を含み、前記複数の参照電極の各々は、前記少なくとも1つの計測電極を用いて計測された生体電位を正規化するための参照電位を計測するための電極であり、前記計測部は、前記複数の参照電極を用いて計測された複数の参照電位のうちの1つを選択的に用いて、前記少なくとも1つの計測電極を用いて計測された生体電位を正規化してもよい。
この構成によれば、複数の参照電極を用いて計測された複数の参照電位のうちの1つを選択的に用いて、計測電極を用いて計測された生体電位を正規化することができる。したがって、より適切な参照電位を用いて生体電位を正規化することが可能となる。
例えば、前記入力装置は、さらに、前記筒形状の外側面に、左右方向及び上下方向を有する表示部を備え、前記第1位置決め部は、前記表示部の中心よりも上方に配置されてもよい。
この構成によれば、ユーザは、第1位置決め部が尺骨茎状突起に沿うように入力装置を手首に装着することにより、尺骨茎状突起が表示部の中心よりも上方に配置されるように入力装置を装着することができる。つまり、表示部が正しい方向で配置されるように入力装置をユーザに装着させることを支援することができる。
例えば、前記入力装置は、さらに、前記筒形状の外側面に表示部を備え、前記表示部は、前記第1位置決め部が画面の中心よりも上方に位置する向きで画面を表示してもよい。
この構成によれば、第1位置決め部が尺骨茎状突起に沿うように入力装置が手首に装着された場合に、尺骨茎状突起が表示部の中心よりも上方に位置する向きに画面を表示することができる。つまり、ユーザが視認しやすい方向に画面を表示することができる。
本発明の一態様に係る入力装置は、ジェスチャ入力のための生体電位を計測する手首装着型の入力装置であって、軸方向の両端に第1開口部及び第2開口部を有する筒形状の少なくとも一部を形成するためのバンド部と、前記バンド部の内面に露出する1以上の電極と、前記バンド部の前記第1開口部の近傍に形成され、ユーザの尺骨茎状突起の周縁の少なくとも一部に沿う形状を有する第1位置決め部と、前記1以上の電極を用いて前記ユーザの生体電位を計測するセンサと、前記センサによって計測された前記ユーザの生体電位を送信する通信デバイスと、を備え、前記1以上の電極は、少なくとも1つの計測電極を含み、前記少なくとも1つの計測電極は、前記軸方向における前記第1開口部及び前記第2開口部の中間点、又は、前記中間点よりも前記第2開口部に近い位置に配置される。
(実施の形態)
以下、図面を参照しながら、手首装着型の入力装置を含む制御システムの実施の形態を説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、請求の範囲を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
[制御システムの利用シーン]
図1は、実施の形態に係る手首装着型の入力装置100を含む制御システム1000の利用シーンの一例を示す。図2は、実施の形態に係る入力装置100がユーザ10の手首に装着された状態を示す。
制御システム1000は、入力装置100と、動作判定装置101と、制御対象機器102とを備える。図1には、制御システム1000のユーザ10が表されているが、ユーザ10は、制御システム1000の構成要素ではない。
入力装置100は、図1及び図2に示すように、ユーザ10の手首に装着される。このとき、ユーザ10の手首にある尺骨茎状突起11が、装着位置を安定させるための基準位置として利用される。尺骨茎状突起11を基準位置として利用するための入力装置100の詳細については後述する。
動作判定装置101は、予め保持された電位パターンを参照して、入力装置100によって計測された生体電位に対応するユーザ10の動作(つまり、ジェスチャ)を判定する。動作判定装置101は、判定されたジェスチャに対応する操作指示を、制御対象機器102に送信する。
制御対象機器102は、例えば、テレビ受像機などの表示機器である。また例えば、制御対象機器102は、DVDプレイヤあるいはデジタルビデオレコーダであってもよい。また例えば、制御対象機器102は、照明機器あるいはパーソナルコンピュータであってもよい。
なお、図1では、据置型の表示機器が制御対象機器102の一例として示されているが、制御対象機器102は、ユーザ10に装着される機器であってもよい。例えば、制御対象機器102は、ユーザ10の手首に装着される機器(例えば、スマートウォッチ)であってもよい。この場合、入力装置100及び動作判定装置101は、制御対象機器102に内蔵されてもよい。
[入力装置の形状]
次に、入力装置100の形状を詳細に説明する。
図3Aは、実施の形態に係る入力装置100の斜視図である。具体的には、図3Aの(a)及び(b)は、異なる方向から見た入力装置100の斜視図である。
また、図3Bは、実施の形態に係る入力装置100のバンド部302を広げた状態を示す。具体的には、図3Bの(a)は、バンド部302を広げた状態で外面(第2面)302a側から見た入力装置100の図である。図3Bの(b)は、バンド部302を広げた状態で内面(第1面)302b側から見た入力装置100の図である。
なお、図3Bにおいて見えない部分は破線で表されている。また、構成要素間を電気的に接続する配線については実線で表す。
図3A及び図3Bに示すように、入力装置100は、本体部301と、バンド部302と、位置決め部303と、複数の電極310とを備える。
本体部301は、入力装置100を動作させるための各種デバイスが格納される部分である。例えば、本体部301には、信号処理回路、電池、無線通信デバイスなどが格納される。本実施の形態では、本体部301は、生体電位を計測するための回路が構成された回路基板301aを有する。
バンド部302は、ユーザ10の手首に巻き付けられる。つまり、バンド部302は、ユーザ10の手首の全周又は一部を囲う帯状部材である。すなわち、バンド部302は、軸方向に第1開口部304及び第2開口部305を有する筒形状の少なくとも一部を形成することができる。例えば、バンド部302は、樹脂、金属あるいは繊維からなる、ストラップあるいはブレスレットである。
バンド部302の外面302aには、本体部301が設けられている。外面302aは、ユーザ10の手首に接触する内面302bと反対側の面である。つまり、外面302aは、バンド部302がユーザ10の手首に巻き付けられた状態(つまり、バンド部302によって筒形状が形成された状態)において外周側に位置する面である。本実施の形態では、本体部301及びバンド部302は、一体に形成されている。
位置決め部303は、第1開口部304の近傍に配置され、ユーザ10の尺骨茎状突起11の周縁の少なくとも一部に沿う形状を有する。つまり、位置決め部303は、第2開口部305よりも第1開口部304に近い位置に配置される。本実施の形態では、位置決め部303は、バンド部302の長手方向に延びる一辺(第1辺)に形成された切り欠き部分であり、半円形状を有する。つまり、位置決め部303は、バンド部302の第1開口部304側の端縁に形成された切り欠き部分である。入力装置100がユーザ10の手首に装着されたときに、この位置決め部303が尺骨茎状突起の周縁に沿って配置される。
尺骨とは、人の前腕を構成する骨である。尺骨茎状突起とは、尺骨の遠位端(手側の端部)にある突起であり、手首から突出する。
複数の電極310は、バンド部302の内面302bに露出する。複数の電極310は、本体部301に含まれる回路基板301aと、金属配線により電気的に接続されている。
内面302bとは、ユーザ10の手首に接触する側の面である。つまり、内面302bは、バンド部302がユーザ10の手首に巻き付けられた状態において内周側に位置する面である。
本実施の形態では、複数の電極310は、7つの計測電極311と、参照電極312と、アース電極313とを含む。
計測電極311の各々は、当該計測電極が接触している位置における生体電位を計測するための電極である。
参照電極312は、計測電極311によって計測された生体電位を正規化するための参照電位を計測するための電極である。生体電位の正規化とは、一定の規則に基づいて生体電位を調整することである。つまり、参照電極312を用いて計測された参照電位を基準として用いて、各計測電極311を用いて計測された生体電位が調整される。本実施の形態では、各計測電極311を用いて計測された生体電位から参照電極312を用いて計測された参照電位を引いた結果が生体電位(計測結果)として出力される。
アース電極313は、入力装置100に含まれる電気デバイスの接地(アース/グランド)のための電極である。
図2に示すように、これらの計測電極311、参照電極312及びアース電極313の各々がユーザ10の手首の皮膚に接触するように入力装置100はユーザ10の手首に装着される。その結果、入力装置100によって生体電位が計測される。
なお、生体の表面から活動電位を計測する場合、基準となる電極は、骨などの被検筋外の不活性部位上に配置されることが望ましい(非特許文献1を参照)。そこで、本実施の形態では、参照電極312及びアース電極313は、バンド部302の長手方向と交差する方向に位置決め部303と並んで配置される。つまり、参照電極312及びアース電極313は、バンド部302によって形成される筒形状の軸方向に位置決め部303と並んで配置される。
長手方向とは、バンド部302が手首に巻き付けられたときに形成される筒形状の周方向である。また、ここでは、長手方向と交差する方向は、長手方向と略直交する方向である。つまり、長手方向と交差する方向は、バンド部302が手首に巻き付けられたときに形成される筒形状の軸方向であり、尺骨が延びる方向に対応する。
これにより、位置決め部303が尺骨茎状突起に沿うように入力装置100がユーザ10の手首に装着された場合に、参照電極312及びアース電極313は尺骨上に配置される。つまり、入力装置100は、参照電極312及びアース電極313が尺骨上に配置されるように、ユーザ10が入力装置100を装着することを支援することができる。
また、図3Bの(a)に示すように、計測電極311は、筒形状の軸方向における第1開口部304及び第2開口部305の中間点よりも第2開口部305に近い位置に配置される。つまり、計測電極311は、位置決め部303が形成されたバンド部302の第1辺から離れて配置される。具体的には、計測電極311は、バンド部302の内面302b上の位置であって、位置決め部303が形成された第1辺よりも、第1辺に対向する第2辺に近い位置に露出する。つまり、図3Bの(a)に示すように、計測電極311及び第1辺の間の距離D1は、計測電極311及び第2辺の間の距離D2よりも大きい。
[制御システムの機能構成]
次に、制御システム1000の機能構成について説明する。図4は、実施の形態に係る制御システム1000の機能的な構成を示すブロック図である。
制御システム1000は、入力装置100と、動作判定装置101と、制御対象機器102とを備える。まず、入力装置100の機能構成について説明する。
入力装置100は、生体電位計測部401と、計測電位送信部402とを備える。
生体電位計測部401は、例えば、回路基板301aによって実現される。生体電位計測部401は、複数の電極310を用いて、ユーザ10の生体電位を計測する。具体的には、生体電位計測部401は、例えば、複数の計測電極311の各々について、当該計測電極を用いて計測された電位と参照電極312を用いて計測された参照電位との差分を生体電位として算出する。以下において、このように算出された複数の生体電位を生体電位セットと呼ぶ。生体電位セットは、経時的に計測される。
計測電位送信部402は、出力部の一例であり、例えば、回路基板301a及び図示しないアンテナ等により実現される。計測電位送信部402は、生体電位計測部401により経時的に計測された生体電位セットを動作判定装置101に出力する。
次に、動作判定装置101の機能構成について説明する。動作判定装置101は、計測電位受信部403と、動作検出部404と、動作判定部405と、基準蓄積部406と、判定結果送信部407とを備える。
計測電位受信部403は、計測電位送信部402から生体電位セットを受信し、動作検出部404に送る。
動作検出部404は、予め保持された検出基準を参照して、生体電位計測部401によって経時的に計測された複数の生体電位セットの中から、ユーザ10が何らかの意図的な動作(ジェスチャ)を行ったときに計測される生体電位セットを検出する。
例えば、動作検出部404は、検出基準として所定の閾値電位を保持する。そして、動作検出部404は、生体電位計測部401によって経時的に計測された複数の生体電位セットの中から、所定の閾値電位以上の生体電位を含む生体電位セットを検出する。所定の閾値電位としては、例えば、ユーザ10の所定の動作に対応する筋電位が用いられる。
動作判定部405は、基準蓄積部406が保持する判定基準を参照して、動作検出部404が検出した生体電位セットに対応するジェスチャを判定する。具体的には、動作判定部405は、判定基準が示すジェスチャに対応する生体電位パターンと、動作検出部404によって検出された生体電位セットとの一致度を所定の閾値一致度と比較することにより、検出された生体電位セットに対応するジェスチャを判定する。
基準蓄積部406は、電位と動作(ジェスチャ)とを対応付けた判定基準を保持する。判定基準の一例は、複数の筋電位の大きさとジェスチャとを対応付けた生体電位パターンである。筋電位の大きさは、筋電位の絶対値でもよいし、所定の電位に対する筋電位の割合の絶対値でもよい。
判定結果送信部407は、動作判定部405が判定したジェスチャの情報(以下、単に「ジェスチャ」と記載する)を制御対象機器102に送信する。
次に、制御対象機器102の機能構成について説明する。制御対象機器102は、判定結果受信部408と、機器制御部409と、機器機能実行部410とを備える。
判定結果受信部408は、動作判定装置101の動作判定部405によって判定されたユーザ10のジェスチャを受信し、機器制御部409に伝える。機器制御部409は、予め保持する操作基準を参照して、ユーザ10のジェスチャに対応する操作を決定する。機器制御部409は、機器機能実行部410を制御することにより、決定された操作を実行する。
[制御システムの処理]
次に、以上のように構成された制御システム1000の処理について説明する。図5は、実施の形態に係る制御システム1000の処理を示すフローチャートである。ここでは、生体電位として筋電位を用いる場合について説明する。
<ステップS101>
生体電位計測部401は、複数の電極310を用いて、ユーザ10の手首の複数の位置における筋電位セットを経時的に計測する。図6は、生体電位計測部401により計測された筋電位セットの一例を示す。図6のグラフにおいて、縦軸は、電位の大きさ(μV)示し、横軸は、計測電極311のチャンネル番号を示す。チャンネル番号は、図3Bにおいて7つの計測電極311にそれぞれ記載された番号に対応する。
計測電位送信部402は、計測された筋電位セットを動作判定装置101に送信する。
<ステップS102>
計測電位受信部403は、計測電位送信部402から送られた筋電位セットを受信し、動作検出部404に送る。
動作検出部404は、受け取った筋電位セットの中から、所定の閾値電位以上の筋電位を検出する。所定の閾値電位は、ユーザ10の平常時の筋電位より大きく、かつ、ユーザ10が意図的な動作をした時の電位の範囲に含まれる電位である。所定の閾値電位は、例えば、ユーザ10が入力装置100を装着する部位又は入力装置100を装着するユーザ10に応じて、予め計測された電位に基づいて設定される。
例えば、動作検出部404は、筋電位セットの中に所定の閾値電位以上の筋電位が含まれるか否かを判定する。筋電位セットの中に所定の閾値電位以上の筋電位が含まれている場合、動作検出部404は、当該筋電位セットが計測された時刻を取得する。なお、ここで取得する時刻は、一定の幅を有していてもよい。動作検出部404は、生体電位計測部401によって順次計測された複数の筋電位セットの中から、取得した時刻を用いて計測された筋電位セットを、ユーザ10が何らかの動作(ジェスチャ)を行っているときの筋電位セットと決定する。
例えば、図6に示す例において、所定の閾値電位が「200」である場合、チャンネル5〜7の電位が閾値電位を超えている。よって、動作検出部404は、閾値電位を超える電位を含むチャンネル1〜7の筋電位セットを、ユーザ10が何らかの意図的な動作(ジェスチャ)を行ったときの筋電位セットとして検出する。
<ステップS103>
動作判定部405は、基準蓄積部406が保持する判定基準を参照して、動作検出部404が検出した筋電位セットに対応するジェスチャを判定する。図7は、実施の形態に係る基準蓄積部406に蓄積されている判定基準の一例を示す。図7では、手をグー(stone)にするジェスチャ、親指を曲げて手を開くジェスチャなどの各ジェスチャに対応する各チャンネルの筋電位の大きさ(筋電位パターン)が判定基準として示されている。
例えば、動作判定部405は、図7に示す基準蓄積部406に蓄積されている判定基準を参照して、図6に示す動作検出部404が検出した筋電位セットに対応するジェスチャを例えばパターンマッチングにより判定する。例えば、動作判定部405は、図7に示す判定基準を参照することにより、図6に示す筋電位セットに対応するジェスチャa(手をグーにするジェスチャ)を判定する。
判定結果送信部407は、動作判定部405が判定したジェスチャを制御対象機器102に送信する。
<ステップS104>
判定結果受信部408は、判定結果送信部407から動作判定部405が判定したジェスチャを受信する。
機器制御部409は、予め保持する操作基準を参照して、ユーザ10のジェスチャに対応する操作を決定する。機器制御部409は、機器機能実行部410を制御することにより、決定した操作を実行する。
図8は、実施の形態における操作基準の一例を示す。図8に示す例は、ジェスチャと制御対象機器102の操作とが対応付けられた情報である。操作とは、例えば、電源のON、電源のOFF、音量の調節(音量を上げる又は音量を下げる)、画面操作(進む、戻る、ズームイン、ズームアウトなど)などである。
[効果]
以上のように、本実施の形態に係る入力装置100によれば、ユーザ10の尺骨茎状突起11の周縁の少なくとも一部に沿う形状を有する位置決め部303が第1開口部304の近傍に配置される。したがって、ユーザ10は、位置決め部303が尺骨茎状突起11に沿うように入力装置100を手首に装着することができる。つまり、位置決め部303は、入力装置100が適切な位置に装着されることを支援することができる。また、位置決め部303が尺骨茎状突起11に沿う状態で装着されることにより、装着中における入力装置100の手首に対する変位(例えば手首回りの回転)を抑制することができる。その結果、入力装置100は、位置決め部303によってユーザ10の手首に装着されるときに電極310の接触位置を安定させることができる。
例えば、入力装置100が装着中に手首回りに回転した場合、計測電極311の手首上における位置が変化する。そのため、ユーザ10が同じジェスチャを行っても、計測される電位が大きく変化する。その結果、ジェスチャの認識精度が悪化する。これに対し、本実施の形態に係る入力装置100では、位置決め部303を尺骨茎状突起11に合わせて装着することができる。したがって、入力装置100が手首を軸とした回転運動を起こし難くなるため、計測電極311の位置の変化によるジェスチャの認識精度の悪化を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る入力装置100によれば、参照電極312及びアース電極313がバンド部302の軸方向に位置決め部303と並んで配置される。したがって、位置決め部303が尺骨茎状突起11に沿うように入力装置100がユーザ10の手首に装着されたときに、参照電極312及びアース電極313をユーザ10の尺骨上に配置することができる。生体の表面から活動電位を計測する場合、基準となる電極は、骨などの被検筋外の不活性部位上に配置されることが望ましい(非特許文献1を参照)。つまり、参照電極312がユーザ10の尺骨上に配置されることで、入力装置100は、計測電極311を用いて計測された生体電位を適切に正規化することが可能となる。また、アース電極313がユーザ10の尺骨上に配置されることで、入力装置100は、電気デバイスの接地を適切に行うことが可能となる。
また、本実施の形態に係る入力装置100によれば、計測電極311は、軸方向における第1開口部304及び第2開口部305の中間点、又は、中間点よりも第2開口部に近い位置に配置される。したがって、位置決め部303が尺骨茎状突起11に沿うように入力装置100が手首に装着されたときに、計測電極311を手首の関節部分から離すことができる。その結果、ユーザ10が手首を曲げたり伸ばしたりしたときに、計測電極311の接触位置が変化したり、計測電極311が皮膚から浮いたりすることを抑制することができる。つまり、入力装置100は、計測電極311の接触電極を安定させることができ、生体電位を安定的に計測することが可能となる。
また、本実施の形態に係る入力装置100によれば、位置決め部303を、バンド部302の第1開口部304側の端縁に形成された切り欠き部分として構成することができる。したがって、切り欠き部分を尺骨茎状突起の周縁に合わせて入力装置100を装着することができ、電極310の接触位置を安定させることができる。
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1について説明する。本変形例は、ユーザが適切な位置に入力装置を装着するためのマークがバンド部に付されている点が上記実施の形態と異なる。以下に、本変形例に係る入力装置について、上記実施の形態と異なる点を中心に説明する。
図9は、実施の形態の変形例1に係る入力装置100Aのバンド部302Aを広げた状態を示す図である。なお、図9では、構成要素間を電気的に接続する配線の記載が省略されている。また、図9において、図3Bと同一又は類似の構成要素については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
入力装置100Aのバンド部302Aの外面302aには、マーク320Aが付されている。マーク320Aは、位置決め部303と並んで配置された参照電極312及びアース電極313の位置を示す。
本変形例では、マーク320Aは、ユーザ10の尺骨に沿う形状を表す。つまり、マーク320Aが尺骨に沿って配置されることにより、入力装置100Aが適切な位置に装着される。
以上のように、本変形例に係る入力装置100Aによれば、参照電極312及びアース電極313の位置を示すマーク320Aがバンド部302Aの外面302aに付される。したがって、入力装置100Aは、ユーザ10が参照電極312及びアース電極313を尺骨上に配置することを容易にすることができる。
(変形例2)
次に、上記実施の形態の変形例2について説明する。本変形例は、ユーザが左右の手首のそれぞれに対応する位置決め部が入力装置に備えられる点が上記実施の形態と異なる。以下に、本変形例に係る入力装置について、上記実施の形態と異なる点を中心に説明する。
図10は、実施の形態の変形例2に係る入力装置100Bのバンド部302を広げた状態を示す図である。なお、図10では、構成要素間を電気的に接続する配線の記載が省略されている。また、図10において、図3Bと同一又は類似の構成要素については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図10に示すように、本変形例に係る入力装置100Bは、位置決め部303に加えて、位置決め部303Bを備える。ここで、位置決め部303は、第1位置決め部に対応し、位置決め部303Bは、第2位置決め部に対応する。位置決め部303Bは、位置決め部303と同様に、ユーザ10の尺骨茎状突起11の周縁の少なくとも一部に沿う形状を有する。本変形例では、位置決め部303は、ユーザ10の右手首の尺骨茎状突起に対応し、位置決め部303Bは、ユーザ10の左手首の尺骨茎状突起に対応する。
位置決め部303Bは、第2開口部305の近傍に配置される。具体的には、位置決め部303Bは、バンド部302Bの第2開口部305側の端縁に形成された切り欠き部分である。つまり、位置決め部303Bは、バンド部302Bの長手方向に延びる第2辺に形成された切り欠き部分である。位置決め部303と位置決め部303Bとは、バンド部302Bの対向する辺にそれぞれ形成されている。
また、図10に示すように、計測電極311Bは、バンド部302の長手方向に延びる2辺(第1辺及び第2辺)から等距離の位置に配置される。つまり、計測電極311Bは、筒形状の軸方向における第1開口部304及び第2開口部305の中間点に配置される。具体的には、計測電極311B及び第1辺の間の距離D1は、計測電極311B及び第2辺の間の距離D2と等しい。なお、中間点は、厳密な中間点である必要はなく、略中間点(つまり、実質的な中間点)であればよい。同様に、等距離は、厳密な等距離である必要はなく、略等距離(つまり、実質的に等距離)であればよい。
以上のように、本変形例に係る入力装置100Bによれば、ユーザ10の右手首及び左手首にそれぞれ対応する2つの位置決め部(位置決め部303及び位置決め部303B)を備えることができる。したがって、入力装置100Bは、右手首及び左手首のいずれに装着される場合であっても、電極の接触位置を安定させることが可能となる。
(変形例3)
次に、上記実施の形態の変形例3について説明する。本変形例は、バンド部が互いに柔軟性が異なる第1バンド部及び第2バンド部によって構成されている点が上記実施の形態と異なる。以下に、本変形例に係る入力装置について、上記実施の形態と異なる点を中心に説明する。
図11は、実施の形態の変形例3に係る入力装置100Cのバンド部302Cを広げた状態を示す図である。なお、図11では、バンド部302C及び位置決め部303Cを除く構成要素の記載が省略されている。
バンド部302Cは、第1バンド部3021Cと、第1バンド部3021Cよりも柔軟性が高い第2バンド部3022Cとを備える。第1バンド部3021C及び第2バンド部3022Cは、ともにユーザ10の手首に巻き付けられる。
位置決め部303Cは、第2バンド部3022Cに形成される。本変形例では、位置決め部303Cは、第2バンド部3022Cの長手方向に延びる一辺に形成された切り欠き部分である。
以上のように、本変形例に係る入力装置100Cによれば、第1バンド部3021Cよりも柔軟性が高い第2バンド部3022Cに位置決め部303Cを形成することができる。したがって、位置決め部303Cは、尺骨茎状突起の形状の違いに柔軟に対応することができ、尺骨茎状突起11にフィットすることができる。
(変形例4)
次に、上記実施の形態の変形例4について説明する。本変形例は、位置決め部の形状が上記実施の形態と異なる。以下に、本変形例に係る入力装置について、上記実施の形態と異なる点を中心に説明する。
図12は、実施の形態の変形例4に係る入力装置100Dのバンド部302Dを広げた状態を示す図である。具体的には、図12の(a)は、入力装置100Dを内面側から見た図である。また、図12の(b)は、入力装置100Dを長手方向に沿って切断した断面図である。なお、図12では、バンド部302D及び位置決め部303Dを除く構成要素の記載が省略されている。
バンド部302Dは、第1バンド部3021Dと、第1バンド部3021Dよりも柔軟性が高い第2バンド部3022Dとを備える。第1バンド部3021D及び第2バンド部3022Dは、ともにユーザ10の手首に巻き付けられる。
位置決め部303Dは、第2バンド部3022Dの、ユーザ10の手首に接触する側の内面に形成された円形状の凹部である。本変形例では、凹部は、第2バンド部3022Dを貫通する貫通孔である。この場合、尺骨茎状突起が位置決め部303Dに嵌まるように、入力装置100Dがユーザ10の手首に装着される。
さらに、位置決め部303Dは、第2バンド部3022Dの外面側から貫通孔を覆うキャップ部3031Dを備える。ここでは、キャップ部3031Dの少なくとも一部は透明である。また、キャップ部3031Dは、貫通孔を開閉自在に覆ってもよい。
以上のように、本変形例に係る入力装置100Dによれば、位置決め部303Dを、第2バンド部3022Dの内面に形成された凹部(ここでは貫通孔)として構成することができる。したがって、凹部(貫通孔)が尺骨茎状突起11に嵌まるように入力装置100をユーザ10の手首に装着することができ、電極の接触位置を安定させることができる。
また、本変形例に係る入力装置100Dによれば、キャップ部3031Dの少なくとも一部を透明にすることができる。したがって、ユーザ10は、入力装置100Dを手首に装着するときに尺骨茎状突起を見ながら貫通孔を尺骨茎状突起に嵌めることができる。つまり、キャップ部3031Dは、入力装置100Dが適切な位置に装着されることを支援することができる。
また、キャップ部3031Dは、貫通孔を開閉自在に覆うこともできる。したがって、ユーザ10は、入力装置100Dを手首に装着するときに、キャップ部3031Dを開くことにより、尺骨茎状突起を見ながら貫通孔を尺骨茎状突起に嵌めることができる。つまり、キャップ部3031Dは、入力装置100Dが適切な位置に装着されることを支援することができる。
さらに、バンド部の柔軟性が低い場合、尺骨茎状突起11上に入力装置100Dが装着されたときに、尺骨茎状突起11の影響でバンド部と手首との間に隙間が生じてしまう場合がある。その結果、電極310がユーザ10の皮膚に接触しないために、電位を正しく計測できない場合がある。そこで、本変形例では、凹部(貫通孔)が、高い柔軟性を有する第2バンド部3022Dに形成される。これにより、電極310がユーザ10に接触しないことを抑制することができる。
(変形例5)
次に、上記実施の形態の変形例5について説明する。参照電極は、指や手首が動いたときになるべく電位が発生しない位置に配置されるのが好ましい。本変形例では、入力装置は、複数の参照電極を有し、複数の参照電極を選択的に用いることにより、生体電位を安定して計測する。以下に、本変形例に係る入力装置について、上記実施の形態と異なる点を中心に説明する。
図13は、実施の形態の変形例5に係る入力装置100Eのバンド部302Eを広げた状態を示す図である。なお、図13では、構成要素間を電気的に接続する配線の記載が省略されている。また、図13において、図3Bと同一又は類似の構成要素については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図13に示すように、バンド部302Eには、位置決め部303の近傍に、複数の参照電極312Eが設けられている。複数の参照電極312Eの各々は、計測電極311を用いて計測された生体電位を正規化するための参照電位を計測するための電極である。
図14は、実施の形態の変形例5に係る入力装置100Eの機能的な構成を示すブロック図である。図14において、図4と同一又は類似の構成要素については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
入力装置100Eは、生体電位計測部401と、計測電位送信部402と、電極選択部411とを備える。
電極選択部411は、複数の参照電極312Eの中から1つの参照電極を選択する。例えば、電極選択部411は、指が動いたときに計測された電位の中で最も小さい電位が計測された参照電極を選択する。
参照電極の選択は、例えば、ユーザが明示的にキャリブレーションの実行を指示した時に行われる。このとき、入力装置100Eは、例えば数秒程度の期間に複数の参照電極312Eの各々を用いて筋電位の計測を行う。その結果、電極選択部411は、最も小さい筋電位が計測された参照電極を選択する。
また、参照電極の選択は、入力装置100Eが自動で行ってもよい。この場合は、動作検出部404が動作を検出した際に最も小さい筋電位が計測された参照電極が自動的に選択される。
生体電位計測部401は、選択された参照電極を用いて計測された参照電位を用いて、各計測電極を用いて計測された生体電位を正規化する。つまり、生体電位計測部401は、複数の参照電極312Eを用いて計測された複数の参照電位のうちの1つを選択的に用いて、各計測電極311を用いて計測された生体電位を正規化する。具体的には、生体電位計測部401は、例えば、各計測電極311の電位から、選択された参照電極の電位を減算することにより、正規化された生体電位を導出する。
以上のように、本変形例に係る入力装置100Eによれば、複数の参照電極312Eを用いて計測された複数の参照電位のうちの1つを選択的に用いて、計測電極311を用いて計測された生体電位を正規化することができる。したがって、より適切な参照電位を用いて生体電位を正規化することが可能となる。
(変形例6)
次に、上記実施の形態の変形例6について説明する。本変形例では、入力装置が、複数の参照電極に加えて複数のアース電極を有する点が、上記実施の形態及びその変形例5と異なる。以下に、本変形例に係る入力装置について、上記実施の形態及びその変形例5と異なる点を中心に説明する。
図15は、実施の形態の変形例6に係る入力装置100Fのバンド部302Fを広げた状態を示す図である。なお、図13では、構成要素間を電気的に接続する配線の記載が省略されている。また、図13において、図3B及び図13と同一又は類似の構成要素については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図15に示すように、バンド部302Fには、位置決め部303の近傍に、複数の参照電極312E及び複数のアース電極313Fが設けられている。
以上のように、本変形例に係る入力装置100Fによれば、複数のアース電極313Fを設けることができる。したがって、入力装置100Fに含まれる電気デバイスをより安定的に接地することができる。
なお、複数のアース電極313Fの1つが選択的に接地に用いられてもよい。この場合、例えば手の動きによる電位の変化が最も小さいアース電極が用いられればよい。
(変形例7)
次に、上記実施の形態の変形例7について説明する。本変形例は、位置決め部の形状が上記実施の形態と異なる。以下に、本変形例に係る入力装置について、上記実施の形態と異なる点を中心に説明する。
図16は、実施の形態の変形例7に係る入力装置100Gの斜視図である。なお、図16において、図3Aと同一又は類似の構成要素については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
入力装置100Gは、本体部301と、バンド部302Gと、2つの位置決め部303Gと、複数の計測電極311と、参照電極312と、アース電極313とを備える。
位置決め部303Gは、第1開口部304の端縁に形成される。ここでは、位置決め部303Gは、バンド部302Gの長手方向に延びる一辺に設けられている。具体的には、位置決め部303Gは、バンド部302Gの長手方向の一辺からバンド部302Gの短手方向に突出する凸部の側面によって形成される。この位置決め部303Gの各々は、ユーザ10の尺骨茎状突起11の端縁の一部に沿うように円弧状に形成されている。
以上のように、本変形例に係る入力装置100Gによれば、位置決め部303Gを、円弧状に形成することができる。このように位置決め部303Gが円弧状に形成された場合であっても、位置決め部303Gが尺骨茎状突起11に沿うように入力装置100Gをユーザ10の手首に装着することができる。したがって、入力装置100Gの電極の接触位置を安定させることができる。
(変形例8)
次に、上記実施の形態の変形例8について説明する。本変形例では、入力装置がユーザに情報を提示するための表示部を持つ点が上記実施の形態及び変形例2と異なる。以下に、本変形例に係る入力装置について、上記実施の形態及び変形例2と異なる点を中心に説明する。
なお、本変形例では、具体例として、表示部が時刻情報を表示する例について説明するが、表示部が表示する情報は時刻情報に限られない。
図17は、実施の形態の変形例8に係る入力装置100Hがユーザの右手首に装着された状態を示す図である。図18は、入力装置100Hがユーザの左手首に装着された状態を示す。なお、図17及び図18において、図3A、図3B及び図10と同一又は類似の構成要素については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
入力装置100Hは、バンド部302Bと、位置決め部303及び303Bと、複数の電極310とを備え、さらに、バンド部302Bよって形成される筒形状の外側面に表示部306を備える。
表示部306は、画像(ここでは、時刻情報を示す時計画像)を表示する。図17及び図18に示すように、表示部306は、左右方向(水平方向)及び上下方向(垂直方向)を有する。
位置決め部303及び303Bは、表示部306の中心306aよりも上方に配置される。中心306aとは、表示部306を平面視したときの表示部306の略中心を示す。具体的には、右手首用の位置決め部303は、表示部306の左上方に配置される。左手首用の位置決め部303Bは、表示部306の右上方に配置される。
このとき、表示部306は、位置決め部303及び303Bが画面の中心よりも上方に位置する向きで画面を表示する。つまり、表示部306によって表示される画面(ここでは時刻表示画面)の向きは、位置決め部303及び303Bが上側に位置する向きである。
以上のように、本変形例に係る入力装置100Hによれば、ユーザは、位置決め部303が尺骨茎状突起に沿うように入力装置100Hを手首に装着することにより、尺骨茎状突起が表示部306の中心よりも上方に配置されるように入力装置100を装着することができる。つまり、表示部306が正しい方向で配置されるように入力装置100Hをユーザに装着させることを支援することができる。
また、本変形例に係る入力装置100Hによれば、位置決め部303が尺骨茎状突起に沿うように入力装置100Hが手首に装着された場合に、尺骨茎状突起が表示部306の中心よりも上方に位置する向きに画面を表示することができる。つまり、ユーザが視認しやすい方向に画面を表示することができる。
(他の変形例)
以上、1つ又は複数の態様に係る入力装置及び制御システムについて、実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態及び変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態及び変形例に施したものや、異なる実施の形態及び変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、1つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、上記実施の形態及び変形例において、入力装置は、複数の電極を備えていたが、これに限られない。例えば、入力装置は、1つの電極のみを備えてもよい。この場合、当該1つの電極を用いて生体電位が計測される。
なお、上記実施の形態及び変形例では、生体電位からジェスチャを判定するための判定基準(例えば図7を参照)と、ジェスチャに対応する操作を決定するための操作基準(例えば図8を参照)とを用いて、制御対象機器102の操作が決定されていたが、これに限られない。例えば、動作判定装置101は、ジェスチャの判定を省略して、生体電位から操作を直接的に判定してもよい。
この場合、基準蓄積部406は、図19に示す情報を保持してもよい。図19は、実施の形態の他の変形例における判定基準の一例を示す図である。ここでは、判定基準は、ユーザの筋電位パターンと制御対象機器の操作とを対応付けた情報である。動作判定部405は、図19に示す判定基準を参照して、ユーザの筋電位セットから制御対象機器102の操作を判定する。
なお、上記実施の形態及び変形例において、本体部とバンド部とは一体に形成されていたが、これに限定されない。つまり、本体部とバンド部とは別体に形成されてもよい。この場合、本体部とバンド部とは、電気的及び物理的に接続されればよい。
なお、上記実施の形態及び変形例において、位置決め部は、バンド部に形成されていたが、本体部あるいは表示部に形成されてもよい。例えば、図20に示す入力装置100Jのように、表示部306Jに位置決め部303Jが形成されてもよい。この場合、バンド部302Jには、位置決め部が形成されなくてもよい。これにより、尺骨茎状突起11を超えて表示部306Jを広げることができ、ユーザの視認性を向上させることができる。
なお、上記変形例8において、表示部は、ユーザの手首を囲う筒形状の外側面の一部の領域に形成されていたが、当該外側面の全領域に表示部が形成されてもよい。例えば、バンド部の外面が表示部であってもよい。
なお、上記変形例8において、表示部は、液晶ディスプレイ等の画像表示装置であったが、これに限られない。例えば、表示部は、機械式のアナログ時計であってもよい。
なお、上記実施の形態及び変形例において、制御システムは、入力装置と、動作判定装置と、制御対象機器とを備えていたが、制御システムの構成はこれに限られない。例えば、入力装置は、動作判定装置を内蔵してもよい。また例えば、入力装置は、動作判定装置及び制御対象機器を内蔵してもよい。例えば入力装置がスマートウォッチである場合、ユーザは、前腕のジェスチャによってスマートウォッチを操作することができる。
なお、上記実施の形態では、入力装置は、ユーザの右手首に装着されるように位置決め部が設けられていたが、ユーザの左手首に装着されるように位置決め部が設けられてもよい。つまり、入力装置は、右手首装着型及び左手首装着型のいずれの入力装置であってもよい。また、入力装置は、変形例2及び7に係る入力装置のように、両手首装着型の入力装置であってもよい。
なお、入力装置は、図21に示すようなハードウェア構成であってもよい。図21では、入力装置500は、センサ501と、通信デバイス502と、制御回路503と、メモリ504と、ディスプレイ505と、を備える。
センサ501は、ユーザの生体電位を計測する。センサ501は、上記実施の形態における生体電位計測部401として機能する。
通信デバイス502は、計測された生体電位を送信する。通信デバイス502は、上記実施の形態における計測電位送信部402として機能する。例えば、通信デバイス502は、無線通信アダプタである。
制御回路503は、センサ501、通信デバイス502、メモリ504、及び、ディスプレイ505を制御する。制御回路503は、専用回路であってもよいし、汎用プロセッサであってもよい。
メモリ504は、制御回路503に利用されるプログラムあるいはデータなどを記憶する。
ディスプレイ505は、画像を表示する。ディスプレイ505は、上記変形例8における表示部306として機能する。例えば、ディスプレイ505は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイである。また例えば、ディスプレイ505は、タッチディスプレイであってもよい。
本発明の一態様に係る入力装置は、ジェスチャ入力を行うための手首装着型の装置として幅広く利用可能である。具体的には、テレビ受像機等の家電機器、スマートフォン等の携帯端末の操作にも応用可能である。
10 ユーザ
11 尺骨茎状突起
100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100J、500 入力装置
101 動作判定装置
102 制御対象機器
301 本体部
301a 回路基板
302、302A、302B、302C、302D、302E、302F、302G、302J バンド部
302a 外面
302b 内面
303、303B、303C、303D、303G、303J 位置決め部
304 第1開口部
305 第2開口部
306、306J 表示部
306a 中心
310 電極
311、311B 計測電極
312、312E 参照電極
313、313F アース電極
320A マーク
401 生体電位計測部
402 計測電位送信部
403 計測電位受信部
404 動作検出部
405 動作判定部
406 基準蓄積部
407 判定結果送信部
408 判定結果受信部
409 機器制御部
410 機器機能実行部
411 電極選択部
501 センサ
502 通信デバイス
503 制御回路
504 メモリ
505 ディスプレイ
1000 制御システム
3021C、3021D 第1バンド部
3022C、3022D 第2バンド部
3031D キャップ部

Claims (16)

  1. ジェスチャ入力のための生体電位を計測する手首装着型の入力装置であって、
    軸方向の両端に第1開口部及び第2開口部を有する筒形状の少なくとも一部を形成するためのバンド部と、
    前記バンド部の内面に露出する1以上の電極と、
    前記第1開口部の近傍に配置され、ユーザの尺骨茎状突起の周縁の少なくとも一部に沿う形状を有する第1位置決め部と、
    前記1以上の電極を用いて前記ユーザの生体電位を計測する計測部と、
    前記計測部によって計測された前記ユーザの生体電位を出力する出力部と、を備え、
    前記1以上の電極は、少なくとも1つの計測電極及び少なくとも1つの参照電極を含み、
    前記少なくとも1つの計測電極は、前記軸方向における前記第1開口部及び前記第2開口部の中間点、又は、前記中間点よりも前記第2開口部に近い位置に配置され、
    前記少なくとも1つの参照電極は、
    前記少なくとも1つの計測電極を用いて計測された生体電位を正規化するための参照電位を計測するための電極であり、
    前記第1位置決め部と前記軸方向に並んで配置される、
    入力装置。
  2. 前記1以上の電極は、さらに、少なとも1つのアース電極を含み、
    前記少なくとも1つのアース電極は、前記第1位置決め部と前記軸方向に並んで配置される、
    請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記第1位置決め部は、前記バンド部の前記第1開口部側の端縁に形成された切り欠き部分である、
    請求項1又は2に記載の入力装置。
  4. 前記第1位置決め部は、前記バンド部の内面に形成された凹部である、
    請求項1又は2に記載の入力装置。
  5. 前記凹部は、前記バンド部を貫通する貫通孔であり、
    前記第1位置決め部は、さらに、
    前記バンド部の外面側から前記貫通孔を覆うキャップ部を備える、
    請求項に記載の入力装置。
  6. 前記キャップ部の少なくとも一部は透明である、
    請求項に記載の入力装置。
  7. 前記キャップ部は、前記貫通孔を開閉自在に覆う、
    請求項に記載の入力装置。
  8. 前記バンド部は、第1バンド部と、前記第1バンド部よりも柔軟性が高い第2バンド部とを備え、
    前記第1位置決め部は、前記第2バンド部に形成される、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の入力装置。
  9. 前記入力装置は、さらに、
    前記第2開口部の近傍に配置され、前記ユーザの尺骨茎状突起の周縁の少なくとも一部に沿う形状を有する第2位置決め部を備える、
    請求項1に記載の入力装置。
  10. 前記少なくとも1つの計測電極は、前記中間点に配置される、
    請求項9に記載の入力装置。
  11. 前記1以上の電極は、さらに、複数の参照電極を含み、
    前記複数の参照電極の各々は、前記少なくとも1つの計測電極を用いて計測された生体電位を正規化するための参照電位を計測するための電極であり、
    前記計測部は、前記複数の参照電極を用いて計測された複数の参照電位のうちの1つを選択的に用いて、前記少なくとも1つの計測電極を用いて計測された生体電位を正規化する、
    請求項1に記載の入力装置。
  12. 前記入力装置は、さらに、
    前記筒形状の外側面に、左右方向及び上下方向を有する表示部を備え、
    前記第1位置決め部は、前記表示部の中心よりも上方に配置される、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の入力装置。
  13. 前記入力装置は、さらに、
    前記筒形状の外側面に表示部を備え、
    前記表示部は、前記第1位置決め部が画面の中心よりも上方に位置する向きで画面を表示する、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の入力装置。
  14. 前記少なくとも1つの計測電極は、複数の計測電極であり、
    前記複数の計測電極は、前記バンド部の長手方向に沿って設けられている、
    請求項1に記載の入力装置。
  15. 前記計測部は、前記少なくとも1つの計測電極を用いて計測された電位と、前記少なくとも1つの参照電極を用いて計測された参照電位との差分を前記生体電位として算出する、
    請求項1に記載の入力装置。
  16. ジェスチャ入力のための生体電位を計測する手首装着型の入力装置であって、
    軸方向の両端に第1開口部及び第2開口部を有する筒形状の少なくとも一部を形成するためのバンド部と、
    前記バンド部の内面に露出する1以上の電極と、
    前記第1開口部の近傍に配置され、ユーザの尺骨茎状突起の周縁の少なくとも一部に沿う形状を有する第1位置決め部と、
    前記1以上の電極を用いて前記ユーザの生体電位を計測するセンサと、
    前記センサによって計測された前記ユーザの生体電位を送信する通信デバイスと、を備え、
    前記1以上の電極は、少なくとも1つの計測電極及び少なくとも1つの参照電極を含み、
    前記少なくとも1つの計測電極は、前記軸方向における前記第1開口部及び前記第2開口部の中間点、又は、前記中間点よりも前記第2開口部に近い位置に配置され、
    前記少なくとも1つの参照電極は、
    前記少なくとも1つの計測電極を用いて計測された生体電位を正規化するための参照電位を計測するための電極であり、
    前記第1位置決め部と前記軸方向に並んで配置される、
    入力装置。
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