JP4849515B2 - Ip変換処理装置、その制御方法 - Google Patents

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本発明は、インタレース走査で得られた映像信号に対してライン信号を補間してノンインタレース化するIP変換処理装置、その制御方法に関する。
インタレース走査で得られた映像信号は、フリッカ妨害や走査線構造が目立つ妨害が発生する等の問題がある。この問題を改善するために、インタレース走査の走査線(走査ライン)を補間してノンインタレース化する、すなわちプログレッシブ走査に係る映像信号に変換して出力するインタレースプログレッシブ(IP)変換方式が実現されている。
このIP変換方式における走査線補間の方法としては、ライン補間とフィールド補間が知られている。しかし、ライン補間、フィールド補間の何れにおいても、フリッカ妨害と走査線構造が目立つ妨害の両方の妨害の発生を同時に防止することはできない。
そこで、この問題を解決すべく、動き適応型IP変換方式が実現されている。この動き適応型IP変換方式では、まず、現在の映像信号と1フィールド前の映像信号との差分から補間すべき画素(以下、補間画素と称する)ごとに動きを検出する。その動き検出で動きがないと判定された補間画素については、1フィールド前の当該画素の画素値(例えば輝度値)でそのまま補間する。一方、動きがあると判定された補間画素については、現フィールドの当該補間画素の上下の走査ラインの画素によるフィールド内補間処理を行なう。
さらに、斜めエッジ(輪郭)や斜め線に対しても有効なフィールド内補間処理を行う手法も実現されている(特許文献1参照)。この特許文献1に係る手法は、補間画素の上下の走査ライン上の複数の組の原画素の中から1組の原画素を選択してフィールド内補間値を生成するものである。
上記の特許文献1では、まず、補間画素を中心とした点対称関係の複数の傾斜度(傾斜方向)に係る原画素の組について、それら原画素の画素値の差分値を求める。そして、その差分値が最小値になる組の方向、すなわち相関の高い方向の原画素の組を選択する。次に、選択した組の原画素の画素値の平均値を、補間画素に係る画素値として補間する。この手法では、斜め方向のエッジについては相関の高い組の原画素の画素値の平均値で補間されるので、斜め方向のエッジがギザギザになるのを防止することができる。
特開平8−163511号公報
しかしながら、特許文献1の手法は、次のような問題点を有している。この問題点を、図15に基づいて説明する。なお、図15に示したハッチングの部分は、例えば、窓枠Wを示している。また、黒○で示した原画素a,d,e,fの画素値、例えば輝度値は小さな値であり、白○で示した原画素b,cの画素値は大きな値であるものとする。
図15において、補間画素xを中心とした点対称関係の原画素の組としては、原画素aと原画素f、原画素bと原画素e、原画素cと原画素dの3つの組が存在するので、これら3つの組の原画素の画素値の差分値(絶対値)をそれぞれ求める。この場合、原画素aと原画素fの画素値の差分値が最小値となるので、補間処理に用いる原画素の組として原画素aと原画素fの組が選択され、この原画素aと原画素fの画素値の平均値が補間画素xの画素値として補間される。
この場合、補間画素xは、本来は白色寄りの大きな画素値であるべきなのに、黒色寄りの小さな画素値で補間されてしまう。換言すれば、補間画素がエッジ(輪郭)の角の部分、特に直角、又は直角に近い角度の部分に係るものである場合は、その角が潰れてしまう。
さらに、補間画素が画像のエッジの角の部分で、かつ補間画素に係る実際の画像が静止しているときは、同一の補間画素がフィールド毎に異なる画素値で交互に補間されてしまう場合がある。この場合には、画素単位でのフリッカ妨害(ドットフリッカ妨害)が発生してしまうこととなる。
本発明は、このような背景の下になされたものである。その目的は、エッジの角の部分においても適正にライン信号を補間してIP変換処理を行ない得るIP変換処理装置、その制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、インタレース走査に係る映像信号をライン補間処理によりプログレッシブに係る映像信号に変換するIP変換処理装置において、前記インタレース走査に係る映像信号に基づいて、各補間画素におけるエッジの方向を判定する方向判定手段と、前記方向判定手段により判定されたエッジの方向を補正して出力する補正手段と、前記補正手段により出力されたエッジの方向を用いて、前記インタレース走査に係る映像信号に対してライン間の画素値を補間する補間手段と、を有し、前記補正手段は、前記方向判定手段により判定されたエッジの方向が垂直方向でない場合、前記補間画素を基準として前記方向判定手段により判定されたエッジの方向の前記インタレース走査にかかる映像信号の第1の画素と、前記第1の画素の垂直方向上または垂直方向下の第2の画素と、前記第の画素の左右に隣接する画素のうち前記補間画素から遠い方の第3の画素のみを用いて、前記第2の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果と前記第3の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果とのいずれが前記第1の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果と相関性が高いかを判別し、前記判定の結果、前記第2の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果の方が前記第3の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果よりも前記第1の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果との相関性が高いときは、前記方向判定手段により判定されたエッジの方向を垂直方向に補正し、前記判定の結果、前記第3の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果の方が前記第2の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果よりも前記第1の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果との相関性が高いときは、前記方向判定手段により判定されたエッジの方向を補正せず、前記方向判定手段により判定されたエッジの方向が垂直方向である場合、前記方向判定手段により判定されたエッジの方向を補正しないことを特徴とする。
本発明によれば、方向判定手段により判定された各補間画素のエッジの方向を用いて、インタレース走査に係る映像信号に対して、補間手段によりライン間の画素値を補間するに当たり、方向判定手段により判定されたエッジの方向を補正手段により補正することができる。
従って、画像のエッジの角の部分の潰れやドットフリッカの発生を抑制することができる等、エッジの角の部分においても適正にライン信号を補間してIP変換処理を行ない得るIP変換処理装置、その制御方法を提供することが可能となる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るIP変換処理装置を適用した撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、撮像レンズ系1を介して入力された光学像は、電荷結合素子(CCD)2上に結像される。CCD2は、光学像を光電変換し、その光電変換に係るアナログの映像信号をインタレース走査方式で出力する。このインタレース走査方式に係るアナログの映像信号は、A/D変換器3によりAD変換されてカメラ信号処理回路4に出力される。
カメラ信号処理回路4は、入力された映像信号に対してアパーチャ補正処理、ガンマ補正処理、ホワイトバランス処理等の信号処理を施す。このカメラ信号処理回路4の出力信号、すなわち各種の補正処理が施されたインタレース走査に係る映像信号は、斜め方向判定回路5、形状判定回路6、フィールドメモリ7、動き判定回路8、及びフィールド内補間信号生成回路9に入力される(入力信号S1)。
また、斜め方向判定回路5から出力される判定信号、すなわち、エッジ(画像の輪郭)の方向を示す方向信号S3は、形状判定回路6に入力される。この形状判定回路6から出力される形状信号S4は、動き判定回路8とフィールド内補間信号生成回路9に入力される。さらに、入力信号S1をフィールドメモリ7により1フィールド分だけ遅延した遅延信号S2は、動き判定回路8とプログレッシブ変換回路10に入力される。
また、プログレッシブ変換回路10には、動き判定回路8から出力された動き判定信号S6とフィールド内補間信号生成回路9から出力された補間信号S5も入力される。
次に、斜め方向判定回路5による斜め方向判定処理を説明する。図2は、斜め方向判定回路5が斜め方向を判定する際に使用する画素例を示す模式図である。なお、本実施の形態では3方向の画素に基づいてエッジの斜め方向を判定しているが、これに限定されることはない。
図2において、補間点(補間画素)xを中心として、その補間点xの上側の原ラインの水平方向に連続した3つの画素をf,d,gとする。また、補間点xの下側の原ラインの水平方向に連続した3つの画素をh,e,iとする。
そして、斜め方向判定回路5は、相関度の高い方向が垂直方向(d−eの方向)と判定されたときは、垂直方向を示す「0」を方向信号S3として出力する。また、斜め方向判定回路5は、相関度の高い方向が(f−iの方向:右下がり方向)と判定されたときは、右下がり方向を示す「1」を方向信号S3として出力する。また、斜め方向判定回路5は、相関度の高い方向が(g−hの方向:右上がり方向)と判定されたときは、右上がり方向を示す「2」を方向信号S3として出力する。
なお、上記の相関度の高い方向とは、画素dと画素eの画素値の差分の絶対値、画素fと画素iの画素値の差分の絶対値、画素gと画素hの画素値の差分の絶対値のうち、最小の差分の絶対値に係る方向を示し、この方向がエッジの斜め方向(垂直方向を含む)として判定されるものである。
次に、斜め方向判定回路5の処理を、図3、図4のフローチャートに基づいて説明する。なお、図4は、図3のステップS301における初期データ設定処理の詳細を示すフローチャートである。
斜め方向判定回路5は、斜め方向の判定処理で用いる初期データを設定する(図3のステップS301)。この初期データ設定処理では、斜め方向判定回路5は、まず、斜め方向(右下がり方向)の差分値として、画素fと画素iの画素値の差分値を求め、その差分値の絶対値を変数difX1とする(図4のステップS401)。次に、斜め方向判定回路5は、斜め方向(右上がり方向)の差分値として、画素gと画素hの画素値の差分値を求め、その差分値の絶対値を変数difX2とする(図4のステップS402)。そして、斜め方向判定回路5は、斜め方向(垂直方向)の差分値として、画素dと画素eの画素値の差分値を求め、その差分値の絶対値を変数difXとする(図4のステップS403)。なお、以下の説明において、「差分値」という用語は、その絶対値を示すものとして使用する。
斜め方向判定回路5は、初期データを設定した後、右下がり方向の差分値difX1と右上がり方向の差分値difX2を比較する(図3のステップS302)。その結果、右下がり方向の差分値difX1の方が大きければ、右上がり方向の差分値difX2の方が小さいので、斜め方向判定回路5は、その右上がり方向の差分値difX2を、変数difminに設定する(ステップS303)。そして、斜め方向判定回路5は、右上がり方向を示す「2」を変数difselに設定して(ステップS304)、ステップS309に進む。
ステップS302にて、右下がり方向の差分値difX1が右上がり方向の差分値difX2以下であると判別された場合は、斜め方向判定回路5は、右下がり方向の差分値difX1と右上がり方向の差分値difX2が等しいか否かを判別する(ステップS305)。その結果、等しければ、斜め方向判定回路5は、垂直方向を示す「0」を方向信号S3として出力する(ステップS306)。
一方、右下がり方向の差分値difX1が右上がり方向の差分値difX2より小さい場合は、斜め方向判定回路5は、変数difminに右下がり方向の差分値difX1を設定する(ステップS307)。そして、斜め方向判定回路5は、そして、右下がり方向を示す「1」を変数difselに設定して(ステップS308)、ステップS309に進む。
斜め方向判定回路5は、ステップS309では、垂直方向の差分値difXが、変数difminの値、すなわち右下がり方向の差分値と右上がり方向の差分値のうち小さい方の差分値より大きいか否かを判別する。その結果、垂直方向の差分値difXが変数difminの値より大きければ、斜め方向判定回路5は、変数difselの値、すなわち、右下がり方向と右上がり方向のうち差分値の小さい方向に対応する方向を示す値(1又は2)を、方向信号S3として出力する(ステップS310)。
一方、垂直方向の差分値difXが変数difminの値以下であれば、斜め方向判定回路5は、ステップS306に進み、垂直方向を示す「0」を方向信号S3として出力する。
次に、形状判定回路6の処理を、図5〜図11に基づいて説明する。形状判定回路6は、インタレース走査に係る入力信号S1と斜め方向判定回路5からの方向信号S3を用いて、補間画素の周囲の画素についてエッジの形状を判定する。その形状判定の結果、補間画素がエッジの角の部分の画素であると判定されたときは、形状判定回路6は、斜め方向判定回路5から出力された方向信号S3を垂直方向に補正して、形状信号S4として出力する。
すなわち、形状判定回路6は、例えば、図5に黒○で示した補間点(補間画素)の上側の原ラインの画素を中心として水平ハイパスフィルタ処理(以下、水平HPF処理という)を行い、その処理結果を変数αに設定する(図6のステップS601)。形状判定回路6は、同様に、補間点の下側の原ラインの画素を中心として水平HPF処理を行い、その処理結果を変数βに設定する(ステップS602)。なお、水平HPF処理により、当該水平ライン(原ライン)の画像(輪郭)が鮮鋭化される。
次に、形状判定回路6は、変数α,βの値が共に所定の閾値paramより大きいか否かを判別する(ステップS603)。その結果、変数α,βの値が共に閾値paramより大きい場合は、形状判定回路6は、斜め方向判定回路5からの方向信号S3、すなわち変数difselの値(1又は2)をそのまま形状信号S4として出力して(ステップS609)、本形状判定処理を終了する。なお、閾値paramは、固定値、或いは条件により変化する値の何れでもよい。
形状判定回路6は、変数α,βの値が共に閾値paramより小さい場合も(ステップS604)、同様に、変数difselの値(1又は2)を形状信号S4として出力して(ステップS609)、本形状判定処理を終了する。また、形状判定回路6は、変数α,βの値が等しい場合も(ステップS605)、同様に、変数difselの値(1又は2)を形状信号S4として出力して(ステップS609)、本形状判定処理を終了する。
形状判定回路6は、変数α,βの値のうち一方が閾値param以上、他方が閾値param以下であり、且つ両者が等しくない場合は、ステップS606〜S608の処理を行なう。このステップS606では、形状判定回路6は、現在の補間点の左隣の補間点での垂直方向の差分値、例えば図5の上側の原ラインの画素x1の画素値と下側の原ラインの画素y1の画素値との差分値を、変数dif1に設定する。同様に、形状判定回路6は、現在の補間点の右隣の補間点での垂直方向の差分値、例えば図5の上側の原ラインの画素x2の画素値と下側の原ラインの画素y2の画素値との差分値を、変数dif2に設定する(ステップS607)。
そして、形状判定回路6は、変数dif1の値と変数dif2の値が等しい場合、すなわち、現在の補間点の左右の補間点での垂直方向(上下の原ライン上)の画素値が等しい場合は(ステップS608)、変数difselの値(1又は2)を形状信号S4として出力して(ステップS609)、本形状判定処理を終了する。
形状判定回路6は、変数dif1の値と変数dif2の値が等しくない場合は、処理Aを行なう(ステップS610)。この処理Aの具体的な内容は、図7に示した通りである。
この処理Aでは、形状判定回路6は、まず、変数difselの値が「0」であるか否か、すなわち、斜め方向判定回路5での判定結果が垂直方向であるか否かを判別する(図7のステップS701)。その結果、垂直方向であれば、形状判定回路6は、変数difselの値をそのまま形状信号S4として出力して(ステップS702)、本形状判定処理を終了する。
一方、変数difselの値が「0」でなければ、形状判定回路6は、変数difselの値が「1」であるか否か、すなわち、斜め方向判定回路5での判定結果が右下がり方向であるか否かを判別する(ステップS703)。その結果、右下がり方向であれば、形状判定回路6は、変数dif1の値の方が変数dif2の値よりも小さいか否かを判別する(ステップS704)。
このステップS704の処理は、現在の補間画素の左隣の補間点での垂直方向の画素間(図5の画素x1とy1)の画素値の差分値が、現在の補間画素の右隣の補間点での垂直方向の画素間(図5の画素x2とy2)の画素値の差分値よりも小さいか否かを判別していることを意味する。
ステップS704にて、図5の画素x1とy1の画素値の差分値が、図5の画素x2とy2の画素値の差分値よりも小さいと判別された場合は、形状判定回路6は、処理A1を行なう(ステップS706)。この処理A1の具体的な内容は、図8に示した通りである。
ステップS704にて、図5の画素x2とy2の画素値の差分値が図5の画素x1とy1の画素値の差分値以下であると判別された場合は、形状判定回路6は、処理A2を行なう(ステップS707)。この処理A2の具体的な内容は、図9に示した通りである。
ステップS703にて、斜め方向判定回路5での判定結果が右上がり方向であると判別された場合は、形状判定回路6は、図5の画素x1とy1の画素値の差分値が、図5の画素x2とy2の画素値の差分値よりも小さいか否かを判別する(ステップS705)。
ステップS705にて、図5の画素x1とy1の画素値の差分値が、図5の画素x2とy2の画素値の差分値よりも小さいと判別された場合は、形状判定回路6は、処理A3を行なう(ステップS708)。この処理A3の具体的な内容は、図10に示した通りである。
ステップS705にて、図5の画素x2とy2の画素値の差分値が図5の画素x1とy1の画素値の差分値以下であると判別された場合は、形状判定回路6は、処理A4を行なう(ステップS709)。この処理A4の具体的な内容は、図11に示した通りである。
図5の画素x1とy1の画素値の差分値が、図5の画素x2とy2の画素値の差分値よりも小さい場合に実行される処理A1では、次のような処理が行なわれる。
すなわち、形状判定回路6は、補間画素の下側の原ラインの水平HPF処理の処理結果である変数βの値が、閾値paramよりも小さいか否かを判別する(ステップS801)。その結果、変数βの値が閾値param以上であれば、形状判定回路6は、変数difselの値をそのまま形状信号S4として出力して(ステップS802)、本形状判定処理を終了する。一方、変数βの値が閾値paramよりも小さい場合は、形状判定回路6は、変数val_b、変数val_v、変数val_cに、それぞれ次の値を設定する。
すなわち、形状判定回路6は、図5の画素x1に対してエッジ抽出フィルタ処理を行い、そのフィルタ出力値を変数val_bに設定する(ステップS803)。また、形状判定回路6は、図5の画素a1に対してエッジ抽出フィルタ処理を行い、そのフィルタ出力値を変数val_vに設定する(ステップS804)。さらに、形状判定回路6は、図5の画素b1に対してエッジ抽出フィルタ処理を行い、そのフィルタ出力値を変数val_cに設定する(ステップS805)。
なお、各画素に対するエッジ抽出フィルタ処理では、各画素の画像領域よりも小さな領域の単位でエッジ抽出処理を行なうことのできるエッジ抽出フィルタを用いることは、言うまでもない。
次に、形状判定回路6は、画素x1に対応する変数val_bの値と画素b1に対応する変数val_cの値の差分値が、画素x1に対応する変数val_bの値と画素a1に対応する変数val_vの値の差分値よりも小さいか否かを判別する(ステップS806)。このステップS806の処理は、画素x1に対する相関度に関して、画素b1が画素a1よりも相関度が高いか否かを判別していることを意味する。
ステップS806での判別の結果、画素x1に対する相関度に関して画素b1が画素a1よりも高い場合は、形状判定回路6は、変数difselの値をそのまま形状信号S4として出力して(ステップS802)、本形状判定処理を終了する。
一方、画素x1に対する相関度に関して画素a1が画素b1以上である場合は、形状判定回路6は、垂直方向を示す「0」を形状信号S4として出力して(ステップS807)、本形状判定処理を終了する。
すなわち、画素x1に対する相関度に関して画素a1が画素b1以上である場合は、補間画素がエッジの角の部分に係る画素であることを意味するので、斜め方向判定回路5でエッジの方向が斜め方向であると判定されたのを、垂直方向に補正する。この垂直方向への補正処理により、エッジの角の部分、特に直角又は直角に近い角の部分が潰れるのを防止することが可能となる。
次に、図5の画素x2とy2の画素値の差分値が、図5の画素x1とy1の画素値の差分値以下の場合に実行される処理A2について説明する。
すなわち、処理A2では、形状判定回路6は、補間画素の上側の原ラインの水平HPF処理の処理結果である変数αの値が、閾値paramよりも小さいか否かを判別する(ステップS901)。その結果、変数αの値が閾値param以上であれば、形状判定回路6は、変数difselの値をそのまま形状信号S4として出力して(ステップS902)、本形状判定処理を終了する。一方、変数αの値が閾値paramよりも小さい場合は、形状判定回路6は、変数val_b、変数val_v、変数val_cに、それぞれ次の値を設定する。
すなわち、形状判定回路6は、図5の画素y2に対してエッジ抽出フィルタ処理を行い、そのフィルタ出力値を変数val_bに設定する(ステップS903)。また、形状判定回路6は、図5の画素a2に対してエッジ抽出フィルタ処理を行い、そのフィルタ出力値を変数val_vに設定する(ステップS904)。さらに、形状判定回路6は、図5の画素b2に対してエッジ抽出フィルタ処理を行い、そのフィルタ出力値を変数val_cに設定する(ステップS905)。
次に、形状判定回路6は、画素y2に対応する変数val_bの値と画素b2に対応する変数val_cの値の差分値が、画素y2に対応する変数val_bの値と画素a2に対応する変数val_vの値の差分値よりも小さいか否かを判別する(ステップS906)。このステップS906の処理は、画素y2に対する相関度に関して、画素b2が画素a2よりも相関度が高いか否かを判別していることを意味する。
ステップS906での判別の結果、画素y2に対する相関度に関して画素b2が画素a2よりも高い場合は、形状判定回路6は、変数difselの値をそのまま形状信号S4として出力して(ステップS902)、本形状判定処理を終了する。
一方、画素y2に対する相関度に関して画素a2が画素b2以上である場合は、形状判定回路6は、垂直方向を示す「0」を形状信号S4として出力して(ステップS907)、本形状判定処理を終了する。
すなわち、画素y2に対する相関度に関して画素a2が画素b2以上である場合は、補間画素がエッジの角の部分に係る画素であることを意味するので、斜め方向判定回路5でエッジの方向が斜め方向であると判定されたのを、垂直方向に補正する。この垂直方向への補正処理により、エッジの角の部分、特に直角又は直角近い角の部分が潰れるのを防止することが可能となる。
次に、図5の画素x1とy1の画素値の差分値の方が、図5の画素x2とy2の画素値の差分値よりも小さい場合に実行される処理A3について説明する。
すなわち、処理A3では、形状判定回路6は、補間画素の下側の原ラインの水平HPF処理の処理結果である変数βの値が、閾値paramよりも小さいか否かを判別する(ステップS1001)。その結果、変数βの値が閾値param以上であれば、形状判定回路6は、変数difselの値をそのまま形状信号S4として出力して(ステップS1002)、本形状判定処理を終了する。一方、変数βの値が閾値paramよりも小さい場合は、形状判定回路6は、変数val_b、変数val_v、変数val_cに、それぞれ次の値を設定する。
すなわち、形状判定回路6は、図5の画素y1に対してエッジ抽出フィルタ処理を行い、そのフィルタ出力値を変数val_bに設定する(ステップS1003)。また、形状判定回路6は、図5の画素a3に対してエッジ抽出フィルタ処理を行い、そのフィルタ出力値を変数val_vに設定する(ステップS1004)。さらに、形状判定回路6は、図5の画素b3に対してエッジ抽出フィルタ処理を行い、そのフィルタ出力値を変数val_cに設定する(ステップS1005)。
次に、形状判定回路6は、画素y1に対応する変数val_bの値と画素b3に対応する変数val_cの値の差分値が、画素y1に対応する変数val_bの値と画素a3に対応する変数val_vの値の差分値よりも小さいか否かを判別する(ステップS1006)。このステップS1006の処理は、画素y1に対する相関度に関して、画素b3が画素a3よりも相関度が高いか否かを判別していることを意味する。
ステップS1006での判別の結果、画素y1に対する相関度に関して画素b3が画素a3よりも高い場合は、形状判定回路6は、変数difselの値をそのまま形状信号S4として出力して(ステップS1002)、本形状判定処理を終了する。
一方、画素y1に対する相関度に関して画素a3が画素b3以上である場合は、形状判定回路6は、垂直方向を示す「0」を形状信号S4として出力して(ステップS1007)、本形状判定処理を終了する。
すなわち、画素y1に対する相関度に関して画素a3が画素b3以上である場合は、補間画素がエッジの角の部分に係る画素であることを意味するので、斜め方向判定回路5でエッジの方向が斜め方向であると判定されたのを、垂直方向に補正する。
この垂直方向への補正処理により、エッジの角の部分、特に直角又は直角近い角の部分が潰れるのを防止することが可能となる。
次に、図5の画素x2とy2の画素値の差分値が図5の画素x1とy1の画素値の差分値以下である場合に実行される処理A4について説明する。
すなわち、処理A4では、形状判定回路6は、補間画素の上側の原ラインの水平HPF処理の処理結果である変数αの値が、閾値paramよりも小さいか否かを判別する(ステップS1101)。その結果、変数αの値が閾値param以上であれば、形状判定回路6は、変数difselの値をそのまま形状信号S4として出力して(ステップS1102)、本形状判定処理を終了する。一方、変数αの値が閾値paramよりも小さい場合は、形状判定回路6は、変数val_b、変数val_v、変数val_cに、それぞれ次の値を設定する。
すなわち、形状判定回路6は、図5の画素x2に対してエッジ抽出フィルタ処理を行い、そのフィルタ出力値を変数val_bに設定する(ステップS1103)。また、形状判定回路6は、図5の画素a4に対してエッジ抽出フィルタ処理を行い、そのフィルタ出力値を変数val_vに設定する(ステップS1104)。さらに、形状判定回路6は、図5の画素b4に対してエッジ抽出フィルタ処理を行い、そのフィルタ出力値を変数val_cに設定する(ステップS1105)。
次に、形状判定回路6は、画素x2に対応する変数val_bの値と画素b4に対応する変数val_cの値の差分値が、画素x2に対応する変数val_bの値と画素a4に対応する変数val_vの値の差分値よりも小さいか否かを判別する(ステップS1106)。このステップS1106の処理は、画素x2に対する相関度に関して、画素b4が画素a4よりも相関度が高いか否かを判別していることを意味する。
ステップS1106での判別の結果、画素x2に対する相関度に関して画素b4が画素a4よりも高い場合は、形状判定回路6は、変数difselの値をそのまま形状信号S4として出力して(ステップS1102)、本形状判定処理を終了する。
一方、画素x2に対する相関度に関して画素a4が画素b4以上である場合は、形状判定回路6は、垂直方向を示す「0」を形状信号S4として出力して(ステップS1107)、本形状判定処理を終了する。
すなわち、画素x2に対する相関度に関して画素a4が画素b4以上である場合は、補間画素がエッジの角の部分に係る画素であることを意味するので、斜め方向判定回路5でエッジの方向が斜め方向であると判定されたのを、垂直方向に補正する。
この垂直方向への補正処理により、エッジの角の部分、特に直角又は直角近い角の部分が潰れるのを防止することが可能となる。
次に、動き判定回路8の処理を説明する。動き判定回路8は、インタレース走査に係る入力信号S1とフィールドメモリ7からの遅延信号S2と形状判定回路6からの方向信号S4に基づいて画像の動きを判定し、その判定値を出力する。
すなわち、動き判定回路8は、まず、インタレース走査に係る現フィールドの入力信号S1の周波数解析を行うことにより、現フィールド内での補間画素のエッジ情報egvを生成する。この際、動き判定回路8は、形状判定回路6からの形状信号S4で示される斜め方向も考慮に入れて、エッジ情報egvを生成する。なお、周波数解析は、ハイパスフィルタ処理、バンドパスフィルタ処理、ローパスフィルタ処理、コアリング処理、メディアンフィルタ処理等を用いて行なうことができる。
次に、動き判定回路8は、インタレース走査に係る現フィールドの入力信号S1とフィールドメモリ7からの遅延信号S2(1フィールド前の信号)に基づいて、両フィールド間での画素値変化情報fddを生成する。この画素値変化情報fddを生成する場合は、まず、現フィールドの入力信号S1から補間画素の仮想的な画素値を生成する。次に、1フィールド前の情報であるフィールドメモリ7からの遅延信号S2から、補間画素に対応する画素の画素値を抽出する。そして、上記の仮想的な画素値と抽出した画素値との差分値を求め、この差分値を画素値変化情報fddとする。なお、この場合の差分値は、絶対値ではなく、プラス、マイナスを含んでいる。
次に、動き判定回路8は、現フィールド内での補間画素のエッジ情報egvとフィールド間での画素値変化情報fddとの比を求め、その比を動き判定値、すなわち動き判定信号S6として出力する。この動き判定値は、静止している場合は「0」に近い値となり、動きの度合いが大きくなるほど大きな値となる。なお、上記の動き判定処理は一例であり、これ以外の手法で動き判定を行なうことも可能である。
次に、フィールド内補間信号生成回路9の処理を説明する。フィールド内補間信号生成回路9は、インタレース走査に係る現フィールドの入力信号S1と形状判定回路6からの形状信号S4に基づいて、フィールド内補間信号を生成する。すなわち、フィールド内補間信号生成回路9は、現フィールドの補間画素の上下の原ラインにおいて、形状判定回路6からの形状信号S4で示される方向の両画素の平均値を求める。そして、フィールド内補間信号生成回路9は、その平均値を補間画素の画素値としたフィールド内補間信号を生成し、このフィールド内補間信号を補間信号S5として出力する。
次に、プログレッシブ変換回路10の処理を説明する。プログレッシブ変換回路10は、動き判定回路8からの動き判定信号S6で示される動き判定値に基づいて、フィールドメモリ7からの遅延信号S2、すなわち1フィールド前の信号と、フィールド内補間信号生成回路9からの補間信号S5、すなわち現フィールド内で補間処理が施された補間信号とを混合する。この混合により、インタレース走査に係る現フィールドの入力信号S1のライン間のラインが補間されたプログレッシブ信号が生成されることとなる。そして、プログレッシブ変換回路10は、このプログレッシブ信号を上方のラインから順に出力する。この場合、現フィールドの入力信号と補間信号が交互に順次出力されることとなる。
このようにしてプログレッシブ変換回路10から出力される映像信号、すなわちプログレッシブ信号は、前述のように斜め方向を考慮して生成されているため、斜め方向のエッジが滑らかに補間されたものとなっている。さらに、エッジの角の部分が潰れるのを防止する処理が施されているので、静止画においてもドットフリッカの発生が抑制された映像信号となっている。
[第2の実施の形態]
図12は、本発明の第2の実施の形態に係るIP変換処理装置を適用した撮像装置の概略構成を示すブロック図である。第2の実施の形態は、第1の実施の形態における形状判定回路6の代わりに周波数解析回路11と積分回路12を設けた点で第1の実施の形態と相違している。
周波数解析回路11は、インタレース走査に係る入力信号S1に対してハイパスフィルタ処理を行い、入力信号S1のうち高周波成分を出力する(出力信号S8)。なお、周波数解析回路11は、インタレース走査に係る入力信号S1に対してバンドパスフィルタ処理、或いはエッジ抽出フィルタ処理を行なってもよい。
積分回路12は、周波数解析回路11の出力信号S8を1フィールド単位で積分し、ゲインを調整して出力する(出力信号9)。なお、積分回路12における積分期間は、1フィールド単位ではなく、予め設定された任意の期間とすることも可能である。
斜め方向判定回路5aは、インタレース走査に係る入力信号S1、積分回路12の出力信号S9に基づいて斜め方向を判定し、その判定結果を方向信号S3aとして出力する。斜め方向判定回路5aは、図13のフローチャートに基づいて、斜め方向判定処理を行なう。
この図13のフローチャートは、第1の実施の形態における図3の斜め方向判定処理とほぼ同様なので、ここでは、相違点だけを説明する。
ステップS309aにおいて、斜め方向判定回路5aは、垂直方向の差分値difXと、変数difminの値、すなわち右下がり方向の差分値と右上がり方向の差分値のうち小さい方の差分値に、積分回路11の出力信号S9をオフセット値として加算した加算結果とを比較する。そして、斜め方向判定回路51は、垂直方向の差分値difXが、加算結果よりより大きいか否かを判別する。
その結果、垂直方向の差分値difXが加算結果より大きければ、斜め方向判定回路5aは、変数difselの値、すなわち、右下がり方向と右上がり方向のうち差分値の小さい方向に対応する方向を示す値(1又は2)を、そのまま方向信号S3aとして出力する(ステップS310)。
一方、垂直方向の差分値difXが加算結果以下であれば、斜め方向判定回路5aは、ステップS306に進み、垂直方向を示す「0」を方向信号S3aとして出力する。この場合、加算結果は、上記のように、右下がり方向の差分値と右上がり方向の差分値のうち小さい方の差分値に、積分回路11の出力信号S9をオフセット値として加算したものである。すなわち、加算結果は、斜め方向の相関度が小さくなるように補正したものとなっている。
従って、斜め方向の小さい方の差分値が有る程度以上に小さい、すなわち相関度が有る程度以上に大きくない限りは、斜め方向判定回路5aにおいて斜め方向として判定されることはない。このことは、出力画像において、エッジの角の部分、特に直角又は直角近い角の部分での潰れの発生が防止されることを意味する。
動き判定回路8の処理は、第1の実施の形態とほぼ同様である。すなわち、第1の実施の形態では、動き判定回路8は、エッジ情報egvを生成する際に形状判定回路6からの形状信号S4で示される斜め方向を考慮していた。これに対し、第2の実施の形態では、動き判定回路8は、斜め方向判定回路5aからの方向信号3aで示される斜め方向を考慮している点で第1の実施の形態と相違し、他の点では第1の実施の形態と同様である。
同様のことは、フィールド内補間信号生成回路9についても言える。すなわち、第1の実施の形態では、フィールド内補間信号生成回路9は、補間画素の上下の原ラインにおいて、形状判定回路6からの形状信号S4で示される方向の画素の平均値を求めてフィールド内補間信号とし、この平均値(フィールド内補間信号)を補間信号S5として出力していた。
これに対し、第2の実施の形態では、フィールド内補間信号生成回路9は、補間画素の上下の原ラインにおいて、斜め方向判定回路5aからの方向信号S3aで示される方向の画素の平均値を求めてフィールド内補間信号とし、この平均値(フィールド内補間信号)を補間信号S5として出力している。第2の実施の形態におけるフィールド内補間信号生成回路9の他の点は、第1の実施の形態と同様である。
第2の実施の形態におけるプログレッシブ変換回路10は、第1の実施の形態と全く同様の処理を行なう。第2の実施の形態においても、プログレッシブ変換回路10から出力される映像信号、すなわちプログレッシブ信号は、斜め方向が考慮されているため、斜め方向のエッジが滑らかに補間されたものとなっている。
また、斜め方向判定回路5aにおいてエッジの角の部分が潰れるのを防止する処理が予め施されているので、プログレッシブ変換回路10から出力されるプログレッシブ信号は、静止画においてもドットフリッカの発生が抑制されたものとなっている。
[第3の実施の形態]
図14は、本発明の第3の実施の形態に係るIP変換処理装置を適用した撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
第3の実施の形態は、第2の実施の形態に対して、動き判定回路8の後段に積分回路13を追加したものである。この積分回路13は、動き判定回路8からの動き判定信号S6を積分し、その積分値を閾値と比較し、閾値よりも積分値の方が大きい場合は「0」を出力信号S10として、積分回路12aに出力する。積分値が閾値以下の場合は、積分回路13は、「1」を出力信号S10として積分回路12aに出力する。
この閾値は、固定値であっても、或いは変更可能に設定された任意の値であってもよい。また、積分回路13の積分期間は、フレーム単位、フレームを分割した単位でもよい。
積分回路12aは、積分回路13の出力信号S10が「1」の場合にのみ周波数解析回路10の出力信号S8を積分し、積分回路13の出力信号S10が「0」の場合は、周波数解析回路10の出力信号S8を積分しないようにしている。
すなわち、積分回路13の出力信号S10が「0」の場合は、動いている画像領域が多く、ドットフリッカは発生しにくい状態である。従って、この場合は、積分回路12aは、積分処理を行わず、図13のステップS309aで使用されるオフセット値(出力信号S9)を、斜め方向判定回路5aに出力しないようにする。これにより、斜め方向判定回路5aにおける斜め方向判定において、垂直方向が選択され難くなり、斜め方向の判定精度は向上し、斜め方向のエッジを一層滑らかに補間することが可能となる。
一方、積分回路13の出力信号S10が「1」の場合は、静止している画像領域が多く、ドットフリッカが発生する可能性が高い状態である。従って、この場合は、積分回路12aは、積分処理を行い、図13のステップS309aで使用されるオフセット値(出力信号S9)を、斜め方向判定回路5aに出力するようにする。これにより、斜め方向判定回路5aにおける斜め方向判定において、垂直方向が選択され易くなるので、ドットフリッカの発生を一層抑制することが可能となる。
この場合、斜め方向判定回路5aでの斜め方向の判定精度は低下してしまうが、プログレッシブ変換回路10での前述の混合処理により、前フィールドの画素値でライン補間が行われるため、斜め方向のエッジを滑らかに補間することができる。
このように、第3の実施の形態では、ドットフリッカの発生をより一層抑制しながら、斜め方向のエッジも滑らかに補間することができる。なお、第3の実施の形態においても、図13のステップS309a→ステップS306の処理により、第1,第2の実施の形態と同様に、エッジの角の部分が潰れるのを防止することができることは、言うまでもない。
なお、本発明は、上記の第1〜第3の実施の形態に限定されることなく、例えば、CCD等の固体撮像素子から得られたインタレース走査に係る映像信号だけでなく、テレビカメラ等の撮像管から得られたインタレース走査に係る映像信号に対して、上記第1〜第3の実施の形態に係るIP変換処理を施すことも可能である。また、斜め方向の判定処理は、3方向の原ラインの画素だけでなく4方向以上の原ライン上の画素を用いて行なうことも可能である。
本発明の第1の実施の形態に係るIP変換処理装置を適用した撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 斜め方向判定処理を説明するための画素例を示す概念図である。 第1の実施の形態における斜め方向判定処理を示すフローチャートである。 図3の斜め方向判定処理における初期データ設定処理を示すフローチャートである。 形状判定処理を説明するための画素例を示す概念図である。 第1の実施の形態における形状判定処理を示すフローチャートである。 図6に続く処理Aを示すフローチャートである。 図7に続く処理A1を示すフローチャートである。 図7に続く処理A2を示すフローチャートである。 図7に続く処理A3を示すフローチャートである。 図7に続く処理A4を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るIP変換処理装置を適用した撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態における斜め方向判定処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るIP変換処理装置を適用した撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 従来技術の問題点を説明するための画素例を示す概念図である。
符号の説明
5,5a…斜め方向判定回路、6…形状判定回路、7…フィールドメモリ、8…動き判定回路、9…フィールド内補間信号生成回路、10…プログレッシブ変換回路、11…周波数解析回路、12,12a,13…積分回路

Claims (8)

  1. インタレース走査に係る映像信号をライン補間処理によりプログレッシブに係る映像信号に変換するIP変換処理装置において、
    前記インタレース走査に係る映像信号に基づいて、各補間画素におけるエッジの方向を判定する方向判定手段と、
    前記方向判定手段により判定されたエッジの方向を補正して出力する補正手段と、
    前記補正手段により出力されたエッジの方向を用いて、前記インタレース走査に係る映像信号に対してライン間の画素値を補間する補間手段と、を有し、
    前記補正手段は、前記方向判定手段により判定されたエッジの方向が垂直方向でない場合、
    前記補間画素を基準として前記方向判定手段により判定されたエッジの方向の前記インタレース走査にかかる映像信号の第1の画素と、前記第1の画素の垂直方向上または垂直方向下の第2の画素と、前記第の画素の左右に隣接する画素のうち前記補間画素から遠い方の第3の画素のみを用いて、前記第2の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果と前記第3の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果とのいずれが前記第1の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果と相関性が高いかを判別し、
    前記判定の結果、前記第2の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果の方が前記第3の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果よりも前記第1の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果との相関性が高いときは、前記方向判定手段により判定されたエッジの方向を垂直方向に補正し、
    前記判定の結果、前記第3の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果の方が前記第2の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果よりも前記第1の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果との相関性が高いときは、前記方向判定手段により判定されたエッジの方向を補正せず、
    前記方向判定手段により判定されたエッジの方向が垂直方向である場合、前記方向判定手段により判定されたエッジの方向を補正しないことを特徴とするIP変換処理装置。
  2. 前記補正手段は、前記第1の画素を、前記補間画素の水平方向左隣および水平方向右隣の補間画素における、垂直方向の前記インタレース走査にかかる映像信号の上下1ラインの画素の画素値の差分値と、前記方向判定手段により判定されたエッジの方向とに基づいて、決定することを特徴とする請求項1記載のIP変換処理装置。
  3. 前記補正手段は、前記第1の画素を、前記補間画素の水平方向左隣および水平方向右隣の補間画素における、垂直方向の前記インタレース走査にかかる映像信号の上下1ラインの画素の画素値の差分値が小さい方向における、記補間画素を基準として前記方向判定手段により判定されたエッジの方向の前記インタレース走査にかかる映像信号の画素に決定することを特徴とする請求項2記載のIP変換処理装置。
  4. 前記IP変換処理装置は、前記補正手段により出力されたエッジの方向に従って補間画素のエッジ情報を生成し、当該エッジ情報と、前記インタレース走査に係る映像信号のフィールド間での画素値変化情報とに基づいて、映像の動きを判定する動き判定手段を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のIP変換処理装置。
  5. 前記IP変換処理装置は、被写体を撮像して得られた画像信号を取得する撮像手段と、
    前記撮像手段により得られた画像信号に基づいて、前記インタレース走査に係る映像信号を生成する信号処理手段と、を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のIP変換処理装置。
  6. 前記IP変換処理装置は、前記インタレース走査に係る映像信号の1フィールド分遅延させるためのフィールドメモリを有し、
    前記動き判定手段は、前記インタレース走査に係る映像信号と、前記フィールドメモリから入力される1フィールド分遅延された映像信号とに基づいて、前記フィールド間での画素値変化情報を生成することを特徴とする請求項記載の前記IP変換処理装置。
  7. インタレース走査に係る映像信号をライン補間処理によりプログレッシブに係る映像信号に変換するIP変換処理装置の制御方法において、
    前記インタレース走査に係る映像信号に基づいて、各補間画素におけるエッジの方向を判定する方向判定工程と、
    前記方向判定工程により判定されたエッジの方向を補正して出力する補正工程と、前記補正工程により出力されたエッジの方向を用いて、前記インタレース走査に係る映像信号に対してライン間の画素値を補間する補間工程と、を有し
    前記補正工程は、前記方向判定工程により判定されたエッジの方向が垂直方向でない場合、
    前記補間画素を基準として前記方向判定工程により判定されたエッジの方向の前記インタレース走査にかかる映像信号の第1の画素と、前記第1の画素の垂直方向上または垂直方向下の第2の画素と、前記第の画素の左右に隣接する画素のうち前記補間画素から遠い方の第3の画素のみを用いて、前記第2の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果と前記第3の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果とのいずれが前記第1の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果と相関性が高いかを判別し、
    前記判定の結果、前記第2の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果の方が前記第3の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果よりも前記第1の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果との相関性が高いときは、前記方向判定工程により判定されたエッジの方向を垂直方向に補正し、
    前記判定の結果、前記第3の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果の方が前記第2の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果よりも前記第1の画素のエッジ抽出フィルタ処理結果との相関性が高いときは、前記方向判定工程により判定されたエッジの方向を補正せず、
    前記方向判定工程により判定されたエッジの方向が垂直方向である場合、前記方向判定工程により判定されたエッジの方向を補正しないことを有することを特徴とするIP変換処理装置の制御方法。
  8. 前記IP変換処理装置の制御方法は、前記補正工程により出力されたエッジの方向に従って補間画素のエッジ情報を生成し、当該エッジ情報と、前記インタレース走査に係る映像信号のフィールド間での画素値変化情報とに基づいて、映像の動きを判定する動き判定工程を有することを特徴とする請求項7に記載のIP変換処理装置の制御方法。
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