JP4849444B2 - 植物の切断方法およびそれに使用する切断装置 - Google Patents

植物の切断方法およびそれに使用する切断装置 Download PDF

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Description

本発明は、植物、特にキャベツ、白菜、レタスなどの結球部を形成する結球植物の結球部から根と外葉とを切り取る植物等の切断方法およびそれに使用する切断装置に関する。
従来、キャベツ、白菜、レタスなどの結球部を形成する結球植物を刈り取るには、茎の最上部を鎌や包丁などの刃物で切断して行っている。しかし、このような結球部を形成する植物においては、地表に出ている茎の長さは非常に短いので、刈り取り作業は中腰やしゃがんで行わなければならず、不自然な姿勢で行うために疲労や苦痛を伴う作業である。このため、刈り取り作業を機械で行う方法がいくつか提案されている。たとえば、円盤型の回転刃で切断する収穫機(たとえば、非特許文献1参照)や、結球植物の茎にたるんでいるピアノ線を当て、たるんでいるピアノ線に張りを与えるときの緊張状態により切断する方法がある(特許文献1参照)。
平成10年度生研機構報告会資料 特許第2937915号公報(請求項1、(0017)〜(0019)など)
しかし、非特許文献1における回転刃で切断する方法は、結球植物の茎の長さに個体差があり、ちょうど良い位置に回転刃を当てることが困難である。この高さ位置がずれると、切り取った植物に不要な茎が残存したり、必要な部分を畑に残して切り取ってしまうなどの不都合がある。
特許文献1におけるピアノ線による切断方法は、ピアノ線を結球植物の茎の最上部に当てて茎を残さないように切断する方法である。しかし、結球植物を商品として出荷するには、刈り取った後にさらに外葉を切り取る作業が必要になる。また、ピアノ線に張りを与えるときの緊張状態により切断する方法では、ピアノ線を外葉と結球部との間に挿入して切断することはできない。なお、ピアノ線を外葉と結球部との間に挿入する場合には、ピアノ線が結球部に損傷を与えることを防止する必要がある。
本発明はこのような課題を解決するもので、植物、特に、キャベツ、白菜、レタスなどの結球部を形成する結球植物の刈り取り作業を機械で行う際に、切断したい位置である外葉と結球部との間で確実に切断することができる植物の切断方法および切断装置を提供することを目的とする。
また、畑から収穫後の植物の結球部から不要な茎、根あるいは外葉を所定の位置で切断する際に、切断したい位置である外葉と結球部との間で確実に切断することができる植物の切断方法および切断装置を提供することを目的とする。
また、切断時に結球植物を傷めない植物の切断方法および切断装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の植物の切断方法は、所定長さの線材と、前記線材を植物に対して相対的に移動させる変位部と、前記線材の両端に前記線材の長さ方向に配置したパイプ状のガイド部とを備え、前記ガイド部と前記線材とが連続した切断装置により前記植物の収穫部から不要部を切り取る植物の切断方法であって、前記ガイド部の外径が前記線材の線径よりも大きくしてあり、前記ガイド部により前記線材を前記収穫部と前記不要部との間に案内して前記線材を切断位置に配設する位置決め工程と、前記位置決め工程の後に、前記線材を前記切断位置に食い込む方向に前記変位部を移動させる切断工程とを有することを特徴とする。
請求項2記載の本発明の植物の切断方法は、所定長さの線材と、前記線材の両端に前記線材の長さ方向に配置したパイプ状のガイド部と、植物の収穫部と不要部とを仕分ける分離バーを備え、前記ガイド部と前記線材とが連続した切断装置により前記植物の前記収穫部から前記不要部を切り取る植物の切断方法であって、前記ガイド部の外径が前記線材の線径よりも大きくしてあり、前記分離バーを前記収穫部と前記不要部との間に挿入する仕分け工程と、前記仕分け工程の後に、前記ガイド部と前記分離バーとを相対移動させ、前記ガイド部により前記線材を前記収穫部と前記不要部との間に案内して前記線材を切断位置に配設する位置決め工程と、前記位置決め工程の後に、前記植物または前記線材を前記切断位置に食い込む方向に移動させる切断工程とを有することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の植物の切断方法において、前記切断工程では前記植物をアシストローラによって前記線材に押圧することを特徴とする。
請求項4記載の本発明の植物の切断装置は、植物の収穫部から不要部を切り取る植物の切断装置であって、所定長さの線材と、前記線材を前記植物に対して相対的に移動させる変位部と、前記線材の両端に前記線材の長さ方向に配置したパイプ状のガイド部とを備え、前記ガイド部と前記線材とが連続し、前記ガイド部の外径を前記線材の線径よりも大きくし、前記ガイド部により前記線材を前記収穫部と前記不要部との間に案内することを特徴とする。
請求項5記載の本発明の植物の切断装置は、植物の収穫部から不要部を切り取る植物の切断装置であって、所定長さの線材と、前記線材の両端に前記線材の長さ方向に配置したパイプ状のガイド部と、前記線材が前記植物の切断位置に食い込むように前記植物または前記線材を移動させる手段を備え、前記ガイド部と前記線材とが連続し、前記ガイド部の外径を前記線材の線径よりも大きくし、前記ガイド部により前記線材を前記収穫部と前記不要部との間に案内することを特徴とする。
本発明によれば、特に、キャベツ、白菜、レタスなどの結球部を形成する結球植物の刈り取り作業を、切断したい位置である外葉と結球部との間で確実に切断することができる。
また、畑から収穫後の植物の結球部から不要な茎、根あるいは外葉を所定の位置で切断する際に、切断したい位置である外葉と結球部との間で確実に切断することができる。
また、本発明によれば、結球植物を傷めないで切断することができる。
本発明の第1の実施の形態による植物の切断方法は、ガイド部の外径が線材の線径よりも大きくしてあり、ガイド部により線材を収穫部と不要部との間に案内して線材を切断位置に配設する位置決め工程と、位置決め工程の後に、線材を切断位置に食い込む方向に変位部を移動させる切断工程とを有するものである。本実施の形態によれば、結球植物の結球部などの収穫物を畑から刈り取る際に、ガイド部により線材を切断したい位置である不要部である外葉と収穫物である結球部との間に確実に案内することができるので、切断位置を正確に設定して切断することができる。また、線材を切断位置に配設する際に、ガイド部が不要部である外葉と収穫物である結球部との間を案内するため、線材が結球部に接触することを防止できる。
本発明の第2の実施の形態による植物の切断方法は、ガイド部の外径が線材の線径よりも大きくしてあり、分離バーを収穫部と不要部との間に挿入する仕分け工程と、仕分け工程の後に、ガイド部と分離バーとを相対移動させ、ガイド部により線材を収穫部と不要部との間に案内して線材を切断位置に配設する位置決め工程と、位置決め工程の後に、植物または線材を切断位置に食い込む方向に移動させる切断工程とを有するものである。本実施の形態によれば、収穫後の結球植物から不要な茎、根あるいは外葉を切り取る際、あるいは収穫物を畑から刈り取る際に、分離バーで結球部と外葉を仕分けた後に、ガイド部を分離バーに沿って移動させて線材を切断したい位置である結球部と外葉との間に確実に案内することができるので、切断位置を正確に設定して切断することができる。また、線材を切断位置に配設する際に、ガイド部が外葉と結球部との間を案内するため、線材が結球部に接触することを防止できる。
本発明の第3の実施の形態は、第1又は第2の実施の形態による植物の切断方法において、切断工程では植物をアシストローラによって線材に押圧するものである。本実施の形態によれば、植物をアシストローラと線材によって挟み込む状態で切断を行えるため、植物の姿勢を変えることなく、所定の位置での切断を確実に行わせることができる。
本発明の第4の実施の形態による植物の切断装置は、所定長さの線材と、線材を植物に対して相対的に移動させる変位部と、線材の両端に線材の長さ方向に配置したパイプ状のガイド部とを備え、ガイド部と線材とが連続し、ガイド部の外径を線材の線径よりも大きくし、ガイド部により線材を収穫部と不要部との間に案内するものである。本実施の形態によれば、結球植物の結球部などの収穫物を畑から刈り取る際に、ガイド部により線材を切断したい位置である不要な外葉と結球部との間に確実に案内することができるので、切断位置を正確に設定して切断することができる。また、ガイド部が線材を切断位置に案内するので線材が植物の結球部に当たることがなく、切断時に結球植物を傷めないで切断することができる。
本発明の第5の実施の形態による植物の切断装置は、所定長さの線材と、線材の両端に線材の長さ方向に配置したパイプ状のガイド部と、線材が植物の切断位置に食い込むように植物または線材を移動させる手段を備え、ガイド部と線材とが連続し、ガイド部の外径を線材の線径よりも大きくし、ガイド部により線材を収穫部と不要部との間に案内するものである。本実施の形態によれば、収穫後の結球植物から不要部である茎、根あるいは外葉を切り取る際、あるいは収穫物を畑から刈り取る際に、分離バーで結球部と不要部である外葉を仕分けた後に、ガイド部を分離バーに沿って移動させて線材を切断したい位置である結球部と外葉との間に確実に案内することができるので、切断位置を正確に設定して切断することができる。また、線材を切断位置に配設する際に、ガイド部が外葉と結球部との間を案内するため、線材が結球部に接触することを防止できる。
以下に本発明の実施例について図面とともに詳細に説明する。以下の各実施例においては、収穫物である植物がキャベツ、白菜、レタスなどの結球部を形成する結球植物である場合について説明するが、葉や実を収穫する野菜類や果物類などの植物についても適用することができる。
図1及び図2は、本発明の実施例1における植物の切断方法に使用する切断装置の使用状態を示す斜視図、図3は、本実施例におけるガイドの位置を説明する断面概略図、図4は、本実施例における切断態様を説明する概略図、図5は、本実施例における切断装置の線材およびガイド部の他の例を示す斜視図である。図1、図2において、切断装置10はピアノ線などの柔軟性を有する強度の強い線材11を切断用の刃として使用する。線材11は略U字型になるように所定の角度折り曲げ、その両端を一対の支柱12間に回動自在に懸架されている回転軸14に固定する。線材11は線径が0.3〜2.0mmで、折り曲げた曲線部を植物の切断用の刃として露出させ、両端には、線材11の周りに回動自在の樹脂製パイプによるガイド16、17が挿通され、更に固定部材18によって回転軸14に固定されている。回転軸14は、摺動部13によって上下方向に移動可能に支柱12に設置されている。ガイド17の外径は線材11の径よりも大きく、ガイド16の外径はガイド17の外径よりも大きく、ガイド16及びガイド17は長さ方向に同一の外径で構成されている。
なおガイド17は、線材11側の外径をガイド16側の外径よりも小さくなるように段階的に又は連続的に寸法を変更する構成とし、またガイド16は、ガイド17側の外径を固定部材18側の外径よりも小さくなるように段階的に又は連続的に寸法を変更する構成とすることが好ましい。また、図5に示すように、ガイド16とガイド17を連続的に寸法が変化した一体構成としてもよい。
一対の支柱12は、それぞれ一対のベース19に摺動自在に固定され、ベース19の長手方向に沿って、すなわち、回転軸14に直交する方向に移動可能である。この移動によって、線材11の曲線部の位置決めを行うとともに、植物20を切断する力を線材11に与える。移動のための動力は、モータなどを利用した電動力を使用することができるが、操作者が手で押して与えるものであってもよい。
つぎに、動作を説明する。まず図1に示すように、ベース19をキャベツなどの植物20の両側に置き、線材11が植物20を跨ぐように配置する。つぎに、図2に示すように、線材11を回転軸14に対して下方に回転させ、線材11の曲線部を植物20を切断させたい位置、すなわち、植物20の外葉22と結球部21との間の位置に配置する。この様子を図3に示す。図3に示すように、ガイド16を植物20の外葉22と結球部21との間に配置するように、線材11を回転軸14に対して下方に回転させると、ガイド16及びガイド17は、外葉22の内表面または結球部21の外表面を回転しながら茎23方向に移動し、線材11の曲線部は茎23の切断位置に達する。以上で位置決め工程が完了する。このとき、ガイド16及びガイド17は、外葉22と結球部21との間に空間を形成するように作用するため、切断用の刃として作用する線材11の曲線部は結球部21の外表面に接することはない。したがって、植物20の結球部21は損傷することがない。なお、線材11の曲線部の位置が茎23から離れている場合は、回転軸14の下方への回転の途中段階で、支柱12をベース19上で移動させて、線材11の曲線部が茎23に近い位置となるように補正する。
つぎに、図2に示すように、回転軸14を支柱12に沿って下方に移動させ、線材11による切断面が植物20の切断高さとなるように回転軸14の高さを決定する。
この状態で支柱12を矢印A方向に移動させると、図4に示すように、線材11の曲線部が結球部21の最下端で茎23に所定角度だけ巻き付き前処理工程が完了する。さらに支柱12を移動させることで、線材11を茎23に食い込ませることで切断工程が行われる。したがって、収穫物として必要な部分である植物20の結球部21のみを根と外葉22から切り離して刈り取ることができる。なお、本実施例による切断方法においては、図4の矢印B方向、すなわち線材11の変位方向に対向する方向に、結球部21に対して力を付与する。またはこの矢印B方向の力に代えて、茎23の軸方向に力を付与してもよい。また、これらの力を付与する代わりに、植物20の根を保持してもよい。本実施例においては、支柱12が変位部を構成する。
以上説明したように、本実施例によれば、植物20を畑から刈り取る際に、ガイド16、ガイド17により、線材11を切断したい位置である外葉22と結球部21との間に確実に案内することができるので、切断位置を正確に設定して切断することができる。また、ガイド16、ガイド17が線材11を切断位置に案内する際に、線材11が植物20の結球部21の外表面を覆う葉に当たらないので、切断時に植物20を傷めないで切断することができる。
図6は、本発明の実施例2における植物の切断方法に使用される切断装置の斜視図、図7は、本実施例における切断態様を説明する概略図である。
本実施例による切断装置30は、植物の結球部の外径より大きい径の円形状の接地枠体31に、一対の支柱32が植立され、支柱32の先端部に一対の枢軸34が設けられている。枢軸34には、一対の操作枠体36、37が枢軸34を中心に回動自在に設けられている。操作枠体36、37の枢軸34の反対側の端部には、実施例1と同様に、固定部材18、樹脂製パイプによるガイド16、17を両端に備えた線材11が設けられている。ここで線材11は、U字状となるように、操作枠体36、37の間隔以上の長さを有している。
つぎに、動作を説明する。操作枠体36、37の上部を離間させた状態で、接地枠体31が接地枠体31を、植物の結球部を囲むように地面に置く。そして、操作枠体36、37の上部を近接させる方向に動作させ、更に操作枠体36の上部と、操作枠体37の上部とを交叉させ、その後操作枠体36、37の上部を離間させる方向に動作させると、線材11はガイド16およびガイド17により案内され、植物の外葉と結球部との間に挿入され、位置決め工程が完了する。そして、さらに操作枠体36、37の上部を離間させる方向に動作させることで、図7に示すように、茎23に対して互いに対向して巻き付き、前処理工程が行われる。このとき、操作枠体36の線材11の茎に対する巻き付け位置と、操作枠体37の線材11の茎に対する巻き付け位置とは上下方向に異なっている。
そして、操作枠体36、37を更に開くように下方に押すと、図7に示すように、一対の線材11は、それぞれ相対する方向に移動し、植物20の茎23を挟みながら切断する。
したがって、収穫物として必要な部分である植物20の結球部21のみを根と外葉22から切り離して刈り取ることができる。本実施例においては、操作枠体36、37が変位部を構成する。
以上説明したように、本実施例によれば、植物20を畑から刈り取る際に、操作枠体36の線材11及び操作枠体37の線材11は、それぞれガイド16およびガイド17により、外葉22と結球部21との間に確実に案内することができるので、切断位置を正確に設定して切断することができる。また、ガイド16およびガイド17が線材11を切断位置に案内する際に、線材11が植物20の結球部21の外表面を覆う葉に当たらないので、切断時に植物20を傷めないで切断することができる。また、操作枠体36、37を開くように下方に押すだけで確実に植物20の結球部21のみを根と外葉22から切断させることができる。さらに、2本の線材11を、互いに相対する方向に移動することで茎23を切断するため、図4の矢印Bに相当するような、植物20を保持するための力を必要としない。
図8は、本発明の実施例3における植物の切断方法に使用される切断装置の使用状態を示す斜視図である。本実施例は植物を連続的に切断処理する場合に使用する切断装置である。実施例1と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施例における切断装置40は、同一構成からなる切断部材40Aと切断部材40Bとを備えている。これら切断部材40A、40Bは、実施例1における回転軸14の代わりに支柱12の各々に回動自在に設けられた棹41を設け、ガイド16、17が挿通された線材11を、固定部材18により棹41に固定する。固定部材18は棹41に対して回動自在に固定される。支柱12に対する棹41の回動、または棹41に対する固定部材18の回動により線材11は上下方向に移動する。
本実施例においては、支柱12に線材11、ガイド16、17、固定部材18および棹41からなる切断部材40A、40Bを複数個(図8では2個)設け、各々の切断部材40A、40Bで別々の植物20を切断する。
図8における前方の切断部材40Aは前方の植物20を、後方の切断部材40Bは後方の植物20を切断する。切断方法は実施例1で説明した方法と同一であり、支柱12を矢印A方向に移動させることで、一方の植物20の切断操作を行う際に、他方の植物20への線材11の配設操作を行うことができ、連続的に切断操作を行うことができる。また、支柱12を矢印A方向に移動させる代わりに、植物20をコンベアなどによって矢印B方向に移動させてもよいし、支柱12を矢印A方向に移動させるとともに植物20を矢印B方向に移動させてもよい。本実施例においては、支柱12が変位部を構成するが、植物20を移動させる場合にはコンベアなどの移動手段が変位部を構成する。
なお、切断部材40Aは植物20を切断後、支柱12を中心に後方に回転させて切断部材40Bの位置に移動させ、切断部材40Bは、支柱12を中心に前方に回転させて切断部材40Aの位置に移動させる。このように、前方の位置で植物20の切断操作を、後方の位置で植物20への線材11の配設操作を連続して行う。
本実施例によれば、植物への線材11の配設操作と、植物20の切断操作を同時に行い、連続的に処理することで、作業を効率的に行うことができる。
図9は、本発明の実施例4における植物の切断態様を説明する概略図である。
実施例1から3においては、線材11を植物20の茎23に対してU字型に巻き付けることで切断を行う場合について説明したが、実施例4では、線材11を植物20の茎23に180度以上巻き付けて切断するものである。
本実施例においては、図9に示すように、線材11を植物20の茎23に180度以上巻き付け、線材11の両端を引くことにより切断する。本実施例による切断方法によれば、線材11の両端の引く方向を相対する方向とすることで、図4の矢印Bに相当するような、植物20を保持するための力を必要としない。
図10は、本発明の実施例5における植物の切断態様を説明する概略図である。
本実施例は、線材11を植物20の茎23に360度巻き付けて切断するものである。
本実施例においては、図10に示すように、線材11の一端に輪を設け、線材11の他端をこの輪に通すことで線材11を植物20の茎23に360度巻き付け、線材11の他端を引っ張ることで、茎23を線材11によって締め切る。
本実施例によれば、線材11を巻き付けた位置で確実に切断することができる。
図11は、本発明の実施例6における植物の切断態様を説明する概略図である。
本実施例は、線材11の両端を引っ張り、線材11が直線状になるように配置し、線材11の両端を、茎23側に移動させるものである。本実施例においては、線材11をその軸線方向に摺動させることで、より円滑に切断することができる。
なお、線材11をその軸線方向に摺動させる方法は、実施例6についてのみ説明したが、その他の実施例においても適用することができる。また、線材11の摺動は、一方向に摺動させる場合でも、往復方向に摺動させる場合でもよい。
また、上記実施例では、変位部として支柱12や操作枠体36、37を用いて説明したが、線材11の一端部だけを移動させる構成でもよい。線材11の一端部だけを移動させる構成としては、たとえば実施例1における回転軸14を、線材11の一端側の固定部材18と一方の支柱12とを連結する第1の回転軸と、線材11の他端側の固定部材18と他方の支柱12とを連結する第2の回転軸とに分割し、一方の支柱12だけを一方のベース19上で移動させることで実現することができる。
また、本実施例では、変位部として線材11の端部を移動させる場合で説明したが、線材11を移動させず、植物を移動させてもよい。すなわち、変位部は切断対象となる植物との関係において相対的に移動するものであればよい。
図12は、本発明の実施例7における植物の切断方法に使用される切断装置の斜視図、図13は、本実施例における切断態様を説明する切断装置の概略図である。
本実施例による切断装置50は、収穫後の植物20の結球部21から不要な茎、根あるいは外葉を所定の位置で切断するための切断装置として好適なものである。本実施例によれば、植物20の結球部21と切断分離すべき外葉22との間に分離バー54を挿入して切断すべき位置に確実に切断刃である線材51を導入させるようにする。
図12および図13において、植物20は、根および不要な茎23が茎挟持チェン56により挟まれた状態で茎挟持チェン56に固定され、茎挟持チェン56を矢印A方向に移動することにより植物20を矢印A方向に移動する。分離バー54は、植物20の進行方向Aに直交する方向に延びて植物20の進行方向Aの上前方に分離バー保持ベルト55により保持されている。植物20の進行方向Aのさらに前方には、実施例1、2と同様の直径が線材51の直径より大きい樹脂製パイプなどによるガイド52を両端に備えたU字状の線材51が線材保持部53に保持されて固定配置されている。
つぎに、動作を説明する。図12および図13において、まず植物20の茎23を茎挟持チェン56により挟んで固定する。この状態で茎挟持チェン56を矢印A方向に移動させると、植物20は茎挟持チェン56の移動とともに矢印A方向に移動する。植物20が分離バー54のやや手前の位置に達したとき、分離バー54を昇降機構(図示せず)により下方に移動させて分離バー54を植物20の切断すべき不要な外葉22と結球部21の間に挿入させることにより、結球部21と外葉22を分離して切断する所定の位置を設定する。その状態で植物20を茎挟持チェン56により、分離バー54を分離バー保持ベルト55によりさらに矢印A方向に移動させると、分離バー54に沿ってガイド52およびU字状の線材51が植物20の結球部21と外葉22との間の所定の切断位置に導かれる。このとき、ガイド52は、外葉22と結球部21との間に空間を形成するように作用するため、切断用の刃として作用する線材51の曲線部は結球部21の外表面に接することはない。したがって、植物20の結球部21は損傷することがない。植物20を茎挟持チェン56によりさらに矢印A方向に移動させると、線材51の曲線部は茎23の切断位置に達し、植物20の結球部21と外葉22とは所定の位置で切断される。こうして、最終的な収穫物として必要な部分である植物20の結球部21のみを茎23と外葉22から切り離すことができる。本実施例においては、植物20を移動させる茎挟持チェン56が変位部を構成する。
なお、以上の説明においては、植物20および分離バー54を矢印A方向に移動させて固定配置されている線材51で切断する例について説明したが、植物20を固定しておき、分離バー54で切断位置を設定後、線材51を矢印A方向と反対の方向に移動させて切断するようにしてもよい。この構成によれば、収穫後の植物20の結球部21を所定の位置で切断する場合はもちろん、植物20が畑に植わっている状態で植物20の結球部21を所定の位置で切断することもできる。すなわち、植物20が畑に植わっている状態では、植物20の位置が畑に固定されているので茎挟持チェン56は不要であるため、図12の構成で茎挟持チェン56を省略し、分離バー54と線材51を搭載した切断装置50を畑に植わっている植物20の近傍に配置して、分離バー54と線材51を植物20の方向に移動させることにより、植物20が畑に植わっている状態で植物20の結球部21を所定の位置で切断することができる。この場合には、切断装置50に備わっている線材51を移動させる手段が変位部を構成する。
また、以上の説明では、分離バー54が分離バー保持ベルト55により保持されて植物20が分離バー54のやや手前の位置に達したとき、分離バー54を昇降機構により下方に移動させたが、分離バー保持ベルト55を使用せずに作業者が手で把持し、植物20の位置を見計らって分離バー54を手動で植物20の切断すべき外葉22と結球部21の間に挿入するようにしてもよい。この場合は、作業者が植物20を直接観察できるので、状態のよい植物20のみを選別して切断することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、分離バー54を植物20の切断すべき外葉22と結球部21の間に挿入し、分離バー54により切断刃としての線材51を切断すべき位置に簡単かつ確実に導くことができるので、植物20結球部21から不要な茎23および外葉22を適正な位置で除去させることができる。
図14は、本発明の実施例8における植物の切断方法に使用される切断装置の斜視図である。
本実施例による切断装置60は、実施例7と同様に収穫後の植物20の結球部21を所定の位置で切断するための切断装置として好適なものである。本実施例によれば、植物20の結球部21と切断分離すべき外葉22との間に挿入する分離バー62および切断刃である線材61を昇降機構により上下させて、分離バー62および線材61の植物20に対する位置を制御するとともに、切断後の結球部21および茎(図示せず)を所定の容器に収納させる。
図14において、植物20は、茎(図示せず)が茎挟持チェン70により固定され、茎挟持チェン70を矢印A方向に移動することにより矢印A方向に移動する。切断装置60の一端には支柱64が設けられ、支柱64には支柱64に対して昇降自在な一対のアーム65、65’が設けられている。一端を支柱64に設けたアーム65、65’の他端には、支持枠63が設けられている。支持枠63は、切断刃としての線材61および分離バー62を支持する。支持枠63は一対のアーム部631、632を有しており、アーム部631、632にはそれぞれ通路66、66’が形成されている。分離バー62はアーム部631、632を跨いで通路66、66’内を矢印B方向に移動可能に設けられている。なお、分離バー62は、アーム部631、632の一端側に付勢されている。アーム部631、632の一端側には線材61の端部が固定されている。なお、線材61は実施例1で説明した線材11と同一構成のものが適しており、線材61の周りに回動自在の樹脂製パイプによるガイド611が挿通されたもの、あるいは、図5に示すようなガイドの寸法が連続的に変化した一体構成のものが使用される。支持枠63は上下駆動装置67により矢印Cで示す上下方向に移動可能であり、支柱64に対して一対のアーム65、65’により保持されながら上下移動する。支持枠63の一端側の上方には植物20の位置を監視するセンサ68が設けられている。線材61、分離バー62、支持枠63、支柱64、アーム65、65’、上下駆動装置67およびセンサ68により切断部69が構成される。
支柱64の線材61とは反対側には結球部21を搬送する搬送ベルト71、72が配置されている。
つぎに、動作を説明する。まず植物20の茎(図示せず)を茎挟持チェン70により挟んで固定する。この状態で茎挟持チェン70を矢印A方向に移動させると、植物20は茎挟持チェン70の移動とともに矢印A方向に移動する。植物20が分離バー62のやや手前の位置に達したことをセンサ68が検知すると、上下駆動装置67が作動して支持枠63を下方に移動させる。このとき、センサ68の検知条件として、状態のよい植物20を選別するような識別機能を追加することにより、状態のよい植物20のみを選別することもできる。なお、このような識別機能としては、色判別機能や形状判別機能により実現することができる。
支持枠63が下方に移動すると、分離バー62が植物20の切断すべき外葉22と結球部21の間に挿入されるので、分離バー62が結球部21と外葉22を分離して切断する所定の位置を設定する。その状態で植物20を茎挟持チェン70によりさらに矢印A方向に移動させると、分離バー62は植物20とともに通路66、66’内を線材61のガイド611および線材61に沿って矢印A方向に移動し、切断用の刃として作用する線材61の曲線部が植物20の結球部21と外葉22との間の所定の切断位置に導かれる。このとき、ガイド611は外葉22と結球部21との間に空間を形成するように作用するため、切断用の刃として作用する線材61の曲線部は結球部21の外表面に接することはない。したがって、植物20の結球部21は損傷することがない。植物20を茎挟持チェン70によりさらに矢印A方向に移動させると、線材61の曲線部は茎(図示せず)の切断位置に達し、植物20の結球部21と外葉22とは所定の位置で切断される。切断後、支持枠63を上下駆動装置67により上方に移動させる。分離バー62はバネ(図示せず)などの弾性体による付勢により通路66、66’内を矢印Aと反対方向に移動させて元の位置に復帰させる。この結果、分離バー62および線材61は元の位置に復帰する。
こうして、最終的な収穫物として必要な部分である植物20の結球部21のみを茎(図示せず)と外葉22から切り離すことができる。切断された植物20の結球部21は搬送ベルト71、72により所定の容器(図示省略)内に保管される。一方、切断された茎(図示せず)は茎収納容器に廃棄される。本実施例においては、植物20を移動させる茎挟持チェン70が変位部を構成する。
なお、以上の説明においては、植物20および分離バー62を矢印A方向に移動させて線材61で切断する例について説明したが、本実施例においても、植物20を固定しておき、切断部69を矢印Aと反対方向に移動させて、分離バー62で切断位置を設定後、線材61を矢印A方向と反対の方向に移動させて切断するようにしてもよい。この構成によれば、収穫後の植物20の結球部21を所定の位置で切断する場合はもちろん、植物20が畑に植わっている状態で植物20の結球部21を所定の位置で切断することもできる。すなわち、植物20が畑に植わっている状態では、植物20の位置が畑に固定されているので茎挟持チェン70は不要であるため、図14の構成で茎挟持チェン70を省略し、分離バー62と線材61を搭載した切断部69を畑に植わっている植物20の近傍に配置して、分離バー62と線材61を植物20の方向に移動させることにより、植物20が畑に植わっている状態で植物20の結球部21を所定の位置で切断することができる。この場合には、切断部69に備わっている線材51を移動させる手段が変位部を構成する。
また、以上の説明では、センサ68で植物20の位置を観察して植物が所定の位置に達したときに上下駆動装置67により分離バー62および線材61の支持枠63を下方に移動させたが、作業者が支持枠63を手で移動させるようにしてもよい。この場合は、作業者が植物20を直接観察できるので、状態のよい植物20のみを選別して切断することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、植物20が所定の位置に達したことをセンサ68で検知して支持枠63を上下駆動装置67により下方に移動させ、分離バー62を植物20の切断すべき外葉22と結球部21の間に挿入し、分離バー62により線材61を切断すべき位置に簡単かつ確実に導くことができるので、結球部21から不要な茎および外葉を適正な位置で自動的に除去することができる。
図15は、本発明の実施例9における植物の切断方法に使用される切断装置の概略側面図である。
本実施例による切断装置は、実施例8の構成において切断部を複数段配列して植物の切断を連続的に行うものである。図14と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施例においては、切断部69の後段にさらに切断部69と同一構成の切断部79を配置する。
まず、実施例8と同様な操作で植物20の茎23を切断する。このとき切断部69の分離バー62および線材61は茎挟持チェン70付近まで下方に移動しているが、切断部79は上方に位置して植物20の後続の植物20’の到着を待機している。切断部69が植物20の茎23を切断すると、切断部69の分離バー62および線材61は上下駆動装置67により上方に移動して元の位置に復帰する。したがって、後続の植物20’は茎挟持チェン70により切断部69の下を通過し、切断部79の近傍に移動する。切断部79のセンサ80が後続の植物20’を検知すると、切断部79が実施例8と同様の動作により線材81で後続の植物20’の茎23を切断する。切断後、切断部79の分離バー82および線材81は上下駆動装置67により上方に移動して元の位置に復帰する。以下同様の動作を繰り返して切断部69および切断部79により連続して移動してくる植物20、20’を次々に切断する。
本実施例においても、実施例8と同様に、植物20、20’を固定しておき、切断部69、79を矢印A方向と反対方向に移動させて切断するようにしてもよい。また、収穫後の植物20、20’はもちろん、植物20、20’が畑に植わっている状態で切断することもできる。また、分離バー62、82および線材61、81を作業者が手で移動させるようにしてもよい。
図16は、本発明の実施例10における植物の切断方法に使用される切断装置の斜視図である。
本実施例による切断装置90は、実施例7と同様に収穫後の植物20の結球部21を所定の位置で切断するための切断装置として好適なものである。本実施例によれば、植物20の結球部21と切断分離すべき外葉22との間に挿入する分離バー62および切断刃である線材61を昇降機構により上下させて、分離バー62および線材61の植物20に対する位置を制御するとともに、切断後の結球部21および茎(図示せず)を所定の容器に収納させる。
図16において、植物20は、茎(図示せず)が茎挟持チェン70により固定され、茎挟持チェン70を矢印A方向に移動することにより矢印A方向に移動する。切断装置90の一端には支柱64が設けられ、支柱64には支柱64に対して昇降自在な支持枠63が設けられている。支持枠63は、切断刃としての線材61および分離バー62を支持する。支持枠63は一対のアーム部631、632を有しており、アーム部631、632にはそれぞれ通路66、66’が形成されている。分離バー62はアーム部631、632を跨いで通路66、66’内を矢印B方向に移動可能に設けられている。なお、分離バー62は、アーム部631、632の一端側に付勢されている。アーム部631、632の一端側には線材61の端部が固定されている。なお、線材61は実施例1で説明した線材11と同一構成のものが適しており、線材61の周りに回動自在の樹脂製パイプによるガイド611が挿通されたもの、あるいは、図5に示すようなガイドの寸法が連続的に変化した一体構成のものが使用される。支持枠63は上下駆動装置67により矢印Cで示す上下方向に移動可能であり、支柱64に対して上下移動する。
本実施例においては、アシストローラ91を備えている。このアシストローラ91は、植物20を線材61に押圧する機能を有するものである。従って、アシストローラ91は、線材61よりも上流側に配置さる。アシストローラ91は、駆動部92によって動作する。
また、本実施例においては、植物20の位置検出センサーとして上下動ローラ93を備えている。この上下動ローラ93の変位によって植物20の位置を検出し、検出時から所定時間遅延させて支持枠63の降下動作を行うように設定している。なお、遅延時間は、茎挟持チェン70の移動速度からあらかじめ設定する。また、この遅延時間の設定によって、切断する外葉枚数を制御することができる。
本実施例では、線材61、分離バー62、支持枠63、支柱64、上下駆動装置67、アシストローラ91、駆動部92、および上下動ローラ93により切断部69が構成される。
つぎに、本実施例による動作を図17から図22を用いて説明する。図17から図22は、本実施例による動作工程を示す概念側面図である。
まず植物20の茎(図示せず)を茎挟持チェン70により挟んで固定する。この状態で茎挟持チェン70を矢印A方向に移動させると、図17に示すように植物20は茎挟持チェン70の移動とともに移動する。
次に、上下動ローラ93は、図18に示すように植物20によって上方へ変位し、更に植物20の移動によって図19に示すように下方へ変位する。このように、上下動ローラ93の上昇と降下動作によって、植物20の位置を正確に検出することができる。
そして図20に示すように、この上下動ローラ93によって検出された時間から所定時間経過後に支持枠63を降下させる。このときの所定時間は、植物20が検出位置から距離Lだけ進むに必要な時間として設定している。なお、遅延時間を長くすることで、分離バー62が植物20に近い位置で支持枠63を降下させることができるので、外葉を多く切断することができる。また遅延時間を短くすることで、分離バー62が植物から遠い位置で支持枠63を降下させることができるので、外葉を多く残すことができる。
図20に示す状態で、分離バー62は、植物20の結球部21と切断分離すべき外葉22との間に挿入される。
そして図21に示すように、植物20は茎挟持チェン70の移動によって更に移動し、植物20の切断位置に線材61が近接する。なお、分離バー62は植物20とともに移動する。
図21の状態となったときにアシストローラ91が動作し、図22に示すようにアシストローラ91を植物20の後方下部に当接させ、更にアシストローラ91によって植物20を線材61に押圧する。
植物20は、茎挟持チェン70による移動とともに、このアシストローラ91による押圧によって線材61に押し当てられ、所定の位置で切断される。そして、支持枠63を上方に移動させることで切断が完了する。
図23は、本実施例による装置を用いて植物の切断試験を行った結果を示すグラフである。
植物として品種名「新藍」のキャベツを用い、外葉を2枚残すように設定して試験を行った。キャベツ20玉で試験を行った結果、半数以上は設定通りの外葉枚数となるとともに、1枚の誤差範囲内では90パーセントという結果となった。
なお、実施例10で説明したアシストローラ91による植物20の押圧機能や、上下動ローラ93による植物20の位置検出機能は、実施例7から実施例9における構成に適用することもできる。
以上説明したように、本実施例によれば、植物20が所定の位置に達したことをセンサ68で、植物20’が所定の位置に達したことをセンサ80で検知して各々を切断部69および切断部79で順次連続的に切断することができる。
本発明による植物の切断方法およびそれに使用する切断装置は、特に、キャベツ、白菜、レタスなどの結球部を形成する結球植物の結球部と茎を切断する切断方法および切断装置に適しているが、その他、ほうれん草や小松菜などの葉を収穫する野菜類、きゅうり、トマト、ナスなどの実を収穫する野菜類、ブドウや梨などの果物類などの植物にも適用することができる。
本発明の実施例1における植物の切断方法に使用する切断装置の使用状態を示す斜視図 本実施例における植物の切断方法に使用する切断装置の使用状態を示す斜視図 本実施例におけるガイドの位置を説明する断面概略図 本実施例における切断態様を説明する概略図 本実施例における切断装置の線材およびガイド部の他の例を示す斜視図 本発明の実施例2における植物の切断方法に使用される切断装置の斜視図 本実施例における切断態様を説明する概略図 本発明の実施例3における植物の切断方法に使用される切断装置の使用状態を示す斜視図 本発明の実施例4における植物の切断態様を説明する概略図 本発明の実施例5における植物の切断態様を説明する概略図 本発明の実施例6における植物の切断態様を説明する概略図 本発明の実施例7における植物の切断方法に使用する切断装置の斜視図 本実施例における切断態様を説明する切断装置の概略側面図 本発明の実施例8における植物の切断方法に使用する切断装置の斜視図 本発明の実施例9における植物の切断方法に使用する切断装置の概略側面図 本発明の実施例10における植物の切断方法に使用される切断装置の斜視図 本実施例による動作工程を示す概念側面図 本実施例による動作工程を示す概念側面図 本実施例による動作工程を示す概念側面図 本実施例による動作工程を示す概念側面図 本実施例による動作工程を示す概念側面図 本実施例による動作工程を示す概念側面図 本実施例による装置を用いて植物の切断試験を行った結果を示すグラフ
符号の説明
10、50,60 切断装置
11、51、61、81 線材
12、64 支柱
14 回転軸
16、17、52 ガイド
18 固定部材
20、20’ 植物
21 結球部
22 外葉
23 茎
36、37 操作枠体
40A、40B 切断部材
53 線材保持部
54、62、82 分離バー
55 分離バー保持ベルト
56、70 茎挟持チェン
63 支持枠
65、65’ アーム
66、66’ 波形の通路
67 上下駆動装置
68、80 センサ
69、79 切断部
71、72 搬送ベルト
631、632 アーム部

Claims (5)

  1. 所定長さの線材と、前記線材を植物に対して相対的に移動させる変位部と、前記線材の両端に前記線材の長さ方向に配置したパイプ状のガイド部とを備え、前記ガイド部と前記線材とが連続した切断装置により前記植物の収穫部から不要部を切り取る植物の切断方法であって、前記ガイド部の外径が前記線材の線径よりも大きくしてあり、前記ガイド部により前記線材を前記収穫部と前記不要部との間に案内して前記線材を切断位置に配設する位置決め工程と、前記位置決め工程の後に、前記線材を前記切断位置に食い込む方向に前記変位部を移動させる切断工程とを有することを特徴とする植物の切断方法。
  2. 所定長さの線材と、前記線材の両端に前記線材の長さ方向に配置したパイプ状のガイド部と、植物の収穫部と不要部とを仕分ける分離バーを備え、前記ガイド部と前記線材とが連続した切断装置により前記植物の前記収穫部から前記不要部を切り取る植物の切断方法であって、前記ガイド部の外径が前記線材の線径よりも大きくしてあり、前記分離バーを前記収穫部と前記不要部との間に挿入する仕分け工程と、前記仕分け工程の後に、前記ガイド部と前記分離バーとを相対移動させ、前記ガイド部により前記線材を前記収穫部と前記不要部との間に案内して前記線材を切断位置に配設する位置決め工程と、前記位置決め工程の後に、前記植物または前記線材を前記切断位置に食い込む方向に移動させる切断工程とを有することを特徴とする植物の切断方法。
  3. 前記切断工程では前記植物をアシストローラによって前記線材に押圧することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の植物の切断方法。
  4. 植物の収穫部から不要部を切り取る植物の切断装置であって、所定長さの線材と、前記線材を前記植物に対して相対的に移動させる変位部と、前記線材の両端に前記線材の長さ方向に配置したパイプ状のガイド部とを備え、前記ガイド部と前記線材とが連続し、前記ガイド部の外径を前記線材の線径よりも大きくし、前記ガイド部により前記線材を前記収穫部と前記不要部との間に案内することを特徴とする植物の切断装置。
  5. 植物の収穫部から不要部を切り取る植物の切断装置であって、所定長さの線材と、前記線材の両端に前記線材の長さ方向に配置したパイプ状のガイド部と、前記線材が前記植物の切断位置に食い込むように前記植物または前記線材を移動させる手段を備え、前記ガイド部と前記線材とが連続し、前記ガイド部の外径を前記線材の線径よりも大きくし、前記ガイド部により前記線材を前記収穫部と前記不要部との間に案内することを特徴とする植物の切断装置。
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