JP4849306B2 - 車両のステアリング装置 - Google Patents

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Description

この発明は車両のステアリング装置に係り、特にステアリングハンドルの操作時に操作の抵抗となる駆動力を与える電動モータの配設位置を変更してステアリング装置を小型化するとともに、ステアリングハンドルのコラム部の重量バランスの向上を図る車両のステアリング装置に関するものである。
車両においては、ステアリングハンドルの回動状態を操舵輪に伝達する際に、ステアリングシャフト方式とバイワイヤ方式(単に「バイワイヤ」ともいう。)とが考えられる。
バイワイヤ方式の場合には、機械的連結をなくすことによって従来の制約を受けることなく、シフト操作を行うことが可能であり、使い勝手の向上を図ることができるとともに、レイアウトの自由度が高く、理想的なドライビングポジションを得ることが可能であるという利点がある。
特許第2933714号公報 特開2000−344113号公報
ところで、従来の車両のステアリング装置、つまりステアリングシャフト方式におけるステアリングコラムは、以下のように形成されている。
(1)コラム出力軸とピニオン軸とが機械的にステアリングシャフトで連結されている。そして、車両衝突時にピニオン軸との連結によりステアリングシャフトが運転者側に押し出されることを防止するために、コラム入力軸とステアリングシャフト間に衝突吸収機構を備えている。
(2)シフトレバーやライト等のハンドル周りのスイッチは、コラムカバーとは別部品で形成されている。
(3)コラム周辺部品の配線は、空いているスペースを通して相手側部品に接続している。つまり、特に集中配線していない。
よって、以下のような不具合がある。
(1)コラム全長として一定長さが必要となるため、コラムアッシ(Assy)の小型化には限界がある。車両衝突時の乗員の保護を図ったコラム周辺の製造設計に時間がかかる。
(2)ステアリングハンドル周りのスイッチは、別部品で形成されるためコスト及び組み付け工数がかかり、かつ、周辺部品との連係を考慮した小型化設計が必要である。
(3)配線設計及び配線作業に大なる時間が必要となる。
この発明の目的は、ステアリング装置を小型化することができるとともに、ステアリングハンドルのコラム部の重量バランスを向上し得る車両のステアリング装置を実現するにある。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、操舵輪を駆動するアクチュエータと、乗員により回動操作されるステアリングハンドルと、その操作量および操作方向を含む操作状態を検知する操作検知手段と、前記ステアリングハンドルの操作状態に基づきアクチュエータを駆動する制御装置と、前記ステアリングハンドルの角度調整を行うチルト機構と、ステアリングハンドルの操作時に操作の抵抗となる駆動力を与える電動モータを備えるステアリング装置において、前記ステアリングハンドルの回動軸を、前記ステアリングハンドルと前記操作検知手段との間に備えるとともに、前記ステアリングハンドルの回動軸周りに前記操作検知手段および前記電動モータを覆うコラムカバーを備え、前記コラムカバーを、前記電動モータを覆う下面コラムカバーとその余の部分を覆う上面コラムカバーとに分割し、前記電動モータをステアリングハンドルの回動軸の下方且つ前記ステアリングハンドルの回動軸上の前記チルト機構のチルト用回動軸線よりも前記車両の後側に配設し固定したことを特徴とする。
以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、ステアリング装置を小型化することができるとともに、ステアリングハンドルのコラム部の重量バランスを向上させることができる。
上述の如く発明したことにより、ステアリングハンドルの操作時に操作の抵抗となる駆動力を与える電動モータを配設する際には、この電動モータをステアリングハンドルの回動軸の下方に配設し固定し、ステアリング装置を小型化するとともに、ステアリングハンドルのコラム部の重量バランスを向上させている。
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図9はこの発明の実施例を示すものである。図3において、1は車両、2は車両1のフロントガラス、3は車両1のドア、4は車両1の室内である。
この車両1の室内4において、図3に示す如く、車両前側に車体内装5を設け、この車体内装5よりも車両後側にインストルメントパネル6を配設するとともに、このインストルメントパネル6の車両後側には運転席シート7や助手席シート8を配設し、前記インストルメントパネル6の表示パネル9から前記運転席シート8側に突出するステアリングハンドル10を設ける。
このとき、ステアリングハンドル10のステアリングシステムであるステアリング装置11は、操舵輪12を駆動する操舵モータからなる第1、第2アクチュエータ13、14と、乗員により回動操作される前記ステアリングハンドル10と、その操作量および操作方向を含む操作状態を検知する操作検知手段15と、ステアリングハンドル10の操作状態に基づき前記第1、第2アクチュエータ13、14を駆動する制御装置16を備える。
つまり、前記ステアリング装置11は、図4に示す如く、ステアリングギヤボックス17を介して左右の操舵輪12を配設し、このステアリングギヤボックス17の中央部位にピニオンシャフト18とこのピニオンシャフト18の回転角度を検出する複数個の角度センサ19とを配設するとともに、これらのピニオンシャフト18と角度センサ19とを挟むように前記第1、第2アクチュエータ13、14を配設し、この第1、第2アクチュエータ13、14と角度センサ19とを前記制御装置16に接続する。
また、前記ステアリングハンドル10の回動軸20部位には、図4に示す如く、コラム部21と、前記操作検知手段15の一部を構成し、かつ前記ステアリングハンドル10の回転角度を検出する複数個の角度センサ22と、機械式の反力発生機構23とを一体的に設け、コラム部21近傍に電動モータからなる操作反力モータ24を設け、この操作反力モータ24と前記角度センサ22とを操作制御装置25に接続する。
この操作制御装置25は、前記操作反力モータ24を制御して前記ステアリングハンドル10に反力を付けるものである。そして、操作反力モータ24は、前記ステアリングハンドル10のコラム部21に設けられる。
このとき、前記角度センサ22と操作制御装置25とを接続する信号線26と、前記角度センサ19と前記制御装置16とを接続する信号線27とを信号線28により接続する。
そして、前記制御装置16は、前記角度センサ22により検出される前記ステアリングハンドル10の回転角度により、前記第1、第2アクチュエータ13、14を制御して前記ピニオンシャフト18からラックシャフト、タイロッド、前記操舵輪12の順序で駆動させるものである。
更に、前記ステアリング装置11のステアリングハンドル10に連接したコラム部21を介して、ステアリングハンドル10を支持する前記インストルメントパネル6の構造体29を設け、図3及び図5に示す如く、インストルメントパネル6の構造体29を前記車両1のフロア1a面から立ち上げ上下方向に延出させ、側面視でその上部30の中間部31がその上部30および下部32よりもシート、つまり前記運転席シート7側に向けて突出する湾曲形状に形成し、その上部30の中間部31の突出端部33近傍に前記ステアリングハンドル10のコラム部21の基部34を支持する。
前記インストルメントパネル6の構造体29は、図5に示す如く、ステアリングハンドル10の回動軸20を通る鉛直平面に対して、車両幅方向の一側に変位して設けられる。
また、図5に示す如く、前記ステアリングハンドル10のコラム部21の基部34を、側面視で前記インストルメントパネル6の構造体29と重なるように設け、車両幅方向に指向する回動軸35により、インストルメントパネル6の構造体29に回動可能に軸支する。
更に、前記インストルメントパネル6の構造体29には、図5に示す如く、回動軸35に沿って略円筒状のクロスメンバ36を配設し、クロスメンバ36内部に回動軸35を駆動する駆動力伝達装置37を収納する。
更にまた、図8に示す如く、前記ステアリングハンドル10のコラム部21の基部34を回動させるチルト動作用の電動モータ38を設け、この電動モータ38を支持する構造部材39を設け、図8及び図9に示す如く、この構造部材39に電動モータ38をクロスメンバ36内の駆動力伝達装置37に駆動連結する駆動力伝達装置40を併設し、この構造部材39をクロスメンバ36下方に連なるインストルメントパネル6の構造体29の内部に収容支持する。
そして、インストルメントパネル6の構造体29には、クロスメンバ36の上部から上方に向かうに連れステアリングハンドル10から離間し、かつ構造体29に対して車両幅方向に移動可能な前記表示パネル9を支持する。
このとき、前記インストルメントパネル6は車体へ支持され、インストルメントパネル6自体が移動可能である。
前記ステアリングハンドル10の軸である回動軸20を含む縦断面を仮想したときに、その縦断面に対して、インストルメントパネル6の構造体29のうち、縦方向のフレーム41は、全体的にドア3とは反対側にオフセットし、ステアリング系を横方向に片持ちする構造としている。
前記インストルメントパネル6の構造体29の本体はフレーム構造である。
図5に示す如く、前記フレーム41は略S字を描く形状の縦方向に長い板状パネルであり、それを複数、例えば3つ並べて互いにその面を対向させたものと、それらを互いに連結するパイプ状、かつ複数のクロスメンバ42で主に構成される。
そして、前記フレーム41内に生じる大小かつ多数の内部空間43には、電装品やアクチュエータなどの艤装品を収容して、インストルメントパネル6自体が室内4で占有する空間を小さく、特に前後方向に薄くしている。
また、前記フレーム41のように略S字を描く形状では、上下に離間して2つの異なる方向への湾曲があり、上部30の湾曲では、図5に示す如く、湾曲内側には幅方向へ延出する大径の円筒部からなる前記クロスメンバ36を配して連結する。
この大径の円筒部からなるクロスメンバ36は、その構造的な強度により、その端面に前記コラム部21の基部34にあたるチルトギヤユニットを支持する。
大径の円筒部であるクロスメンバ36は、内部が機械的な前記駆動力伝達装置37の駆動力伝達経路となっており、駆動力伝達装置40を含むギヤトレーン44の一部を内蔵する。
そして、前記インストルメントパネル6の構造体29の上部は、図5に示す如く、大きな表面積の表示パネル(「表示&操作パネル」ともいう。)9を収容支持するために、外形が略四角形の枠体45で、連結枠46を設けた軽量で簡素な構造とする。
特に連結枠46は、インストルメントパネル6の構造体29の本体の上部延長とオフセット部分の境界に当たる中央に位置し、インストルメントパネル6の枠体45を車両幅方向にスライド移動させるインストルメントパネル6の枠体45用のスライド機構と繋がるアーム47が設けられている。
前記インストルメントパネル6の枠体45に収容される表示パネル9は、図3に示す如く、構造体29に形成される固定ガイド部48の表面部位に配置され、インストルメントパネル6の構造体29の上部30の湾曲形状に沿って移動させることが可能である。
また、前記インストルメントパネル6の構造体29の下部は、図5に示す如く、幅方向に長く伸びる略水平な板状パネルからなる前記フレーム41に複数の剛性アップ用の隔壁を設けた構造として、インストルメントパネル6をフロア1aに安定的に支持する脚部49としている。
そして、前記フレーム41の脚部49の下方には、インストルメントパネル6の構造体29を車両幅方向にスライド移動させ、かつ前記フロア1aの下に収容されるインストルメントパネル6の構造体29用のスライド機構が設けられる。
更に、チルト(ステアリングハンドル10の角度調整)・テレスコピック(ステアリングハンドル10の軸方向、車両幅方向調整)機構50は、図5及び図8に示す如く、ステアリングハンドル10の回動軸20に略直交するように交差するチルト用回動軸線51、つまり前記回動軸35の回動中心軸線と、それに平行な主にテレスコピック用回動軸線52と、前記クロスメンバ36の中心軸線53とを備え、ステアリングハンドル10の上下調整を行い、チルト用回動軸線51周りでは、コラム部21とこのコラム部21の基部34にあたるチルトギヤユニットを互いに相対回動させ、テレスコピック用回動軸線52周りでは、コラム部21の基部34にあたるチルトギヤユニットと前記インストルメントパネル6を互いに相対回動させる。
そして、テレスコピック用回動軸線52周りの回動動作は、インストルメントパネル6内部に設けたテレスコピック用モータにより行われる。
ステアリング系のステアリングハンドル10全体が片持ち支持のような構造となっているが、比較的重いチルト動作用の電動モータ38を根元側となるテレスコピック用回動軸線52の略延長線上に搭載するなど、テレスコピック用回動軸線52に対して回動動作するチルト動作用の電動モータ38を車体に近い基側に配置して、モーメントが小さくなるようにしている。
このテレスコピック用回動軸線52から遠心方向に離れるに従って、減速用のギヤトレーン44を配設するようにしている。
このとき、ギヤトレーン44のギヤ類は、図8及び図9に示す如く、軸受を前記コラム部21の基部34にあたるチルトギヤユニットの構造部材39の板状パネル54部位と兼用して軸支することで、ギヤ類を平面状に並べ、軽量かつコンパクトとしている。
そして、前記構造部材39の板状パネル54部位の外方位置には、板状パネル54の外面と意匠用のユニットカバー55(図7参照)との間の扁平空間56を形成し、各種配線を並べて配索している。
前記チルト用回動軸線51周りの回動動作は、テレスコピック用回動軸線52と略同軸に設けられたチルト動作用の電動モータ38により行う。
よって、チルト用回動軸線51周りの構成が簡略となってすっきりし、チルト角を大きく採ることが可能になる。
なお、前記チルト用回動軸線51周りのスペースを利用し、前記操作反力モータ24を近くに配設することも可能である。
前記コラム部21の基部34にあたるチルトギヤユニットには、外表面の略全体を覆う前記ユニットカバー55に沿って外殻をなすように構造部材39を設けており、前記インストルメントパネル6の構造体29の端面に当接させ、テレスコピック用回動軸線52により回動可能に軸支している。
そして、前記構造部材39の外殻形状により、内部に生まれる長円筒状の空間にチルト動作用の電動モータ38や減速ギヤである減速用のギヤトレーン44を効率よく収容して、全体をコンパクトにしている。
また、前記チルト用回動軸線51に対して同心状態に前記構造部材39内に配設される回動軸35を中空シャフト状として、高い剛性の確保と軽量化を実現している。
そして、前記ステアリングハンドル10の操作時に操作の抵抗となる駆動力(「反力」とも換言できる。)を与える電動モータからなる操作反力モータ24を設け、この操作反力モータ24をステアリングハンドル10の回動軸20の下方に配設し固定する構成とする。
ここで、前記ステアリングハンドル10近傍の構成を説明すると、ステアリングハンドル10は、バイワイヤにより従来の制約を受けず、新しいシフト装置は邪魔にならず、使い勝手が良好であるとともに、車速に応じて操舵角可変(ロックtoロック、1回転以下)とし、高速域での安定性や低速域での操作性を重視し、また、ステアリングハンドル10の上下を切除したハンドル形状として、メータの視認性を向上させるとともに、足下のゆとりを確保するものである。
つまり、前記ステアリングハンドル10には、図1及び図2、図6、図7に示す如く、中央部にハンドルベース環状部材57が形成され、このハンドルベース環状部材57の左右に位置するグリップ58が形成され、これらのグリップ58の上端に外周部位にイルミネーションを有する各種操作用プッシュスイッチ59が配設されるとともに、左右のグリップ58に一端が連絡し、かつ他端が前記ハンドルベース環状部材57に連絡するスポーク60内には各種操作用プッシュスイッチ59の配線が配設される。
そして、前記ステアリングハンドル10の前面側・中央部位をコラムカバー61のハンドル前カバー62で覆い、ステアリングハンドル10の後面側は、上面コラムカバー63と下面コラムカバー64と背面コラムカバー65と前記ユニットカバー55とで覆う。
このとき、ハンドル前カバー62には、左右の方向指示用ボタン等が配設される。
前記上面コラムカバー63はコラム部21の上面を覆うものであり、図2に示す如く、上面コラムカバー63の内部には、ステアリングハンドル10の回動軸20に対して平行に配設されるハンドル前カバー62用の取付柱脚66や板金状のコラム固定ブラケット67、前記角度センサ22が位置している。
前記コラム部21は、チルト軸である前記チルト用回動軸線51より上方に立ち上がるように設けたコラム固定ブラケット67を有し、このコラム固定ブラケット67の面から法線方向にステアリングシャフト、つまりステアリングハンドル10の回動軸20を回動可能に支持している。
図6及び図7に示す如く、上面コラムカバー63からは前記ステアリングハンドル10の左右のグリップ58の背面側に夫々突出する筒状の左側操作部68と右側操作部69が配設され、この左側操作部68はシフト選択スイッチとして機能するとともに、右側操作部69はワイパやライトの操作スイッチとして機能する。
つまり、前記コラム部21の周面上左右両側には、それぞれ、比較的大きな径の回動スイッチとなる左側操作部68及び右側操作部69を設けてあり、コラムカバー61と連続させて外観も向上させている。
そして、回動スイッチとなる左側操作部68及び右側操作部69には、図1及び図6に示す如く、シフト操作やライトの点灯消灯操作が割り付けられるとともに、状態表示する表示窓70も有している。
また、回動スイッチとなる左側操作部68及び右側操作部69は、図1及び図2、図6、図7に示す如く、低い位置の前記操作反力モータ24に対して、コラム部21の上側寄りに配置し、ステアリングハンドル10の回動軸20と同等高さで、左右両側に設けている。
前記下面コラムカバー64はコラム部21の下面を覆うものであり、図7に示す如く、下面コラムカバー64の内部には前記操作反力モータ24が配設されている。
前記背面コラムカバー65はコラム部21の背面を覆うものであり、図2及び図7に示す如く、前記角度センサ22及び前記コラム固定ブラケット67の背面部位を覆っている。
この背面コラムカバー65の背面部位には、前記角度センサ22等に接続させるための配線束71を覆う配線カバー部72が位置している。
前記ユニットカバー55は、チルト動作用の前記電動モータ38を支持する構造部材39を覆っている。
追記すれば、前記操作反力モータ24をステアリングハンドル10の回動軸20とギヤトレーン73により駆動連結し、ステアリングハンドル10と操作検知手段15、例えば前記角度センサ22との間に位置する回動軸20に前記ギヤトレーン73を駆動連結する。
この操作反力モータ24の搭載位置は、これら信号線などの配線束71と操作反力モータ24とを離間させるよう配設してあり、また、足下に近い低い位置であり、いわゆるチルト軸である前記チルト用回動軸線51の近くであり、回動時にはモーメントが小さくなります。
また、前記ステアリングハンドル10の回動軸20周りに操作検知手段15および前記操作反力モータ24を覆うコラムカバー61を設け、コラムカバー61を、操作反力モータ24を覆う一方の半部である前記下面コラムカバー64とその余の部分を覆う他方の半部、つまり、上面コラムカバー63とに分割するとともに、上面コラムカバー63に複数のスイッチを集めて設ける。
更に、前記コラムカバー61の一方の半部である下面コラムカバー64には、図2及び図6に示す如く、コラム部21の内部を換気するスリット群状の換気口74を設ける。
更にまた、上面コラムカバー63や下面コラムカバー64からなるコラムカバー61を合わせたその背面に生じる開口75を覆う背面コラムカバー65を設け、この背面コラムカバー65を通してコラム部21の内部を通る配線束71を外部に導出する。
また、前記コラム部21内にステアリングハンドル10の回動軸20を回動可能に支持する構造部材39を設け、この構造部材39を金属製とし、かつ回動軸支持部の周囲を囲む面状部分である前記板状パネル54を設け、この板状パネル54を挟んでチルト動作用の電動モータ38とは反対側に配線束71を配索する。
つまり、前記コラム部21の内部には、シフトスイッチやライトスイッチ等のコラムやステアリングハンドル10に設けられる各種スイッチ類の信号線やモータ駆動用の電力線、および、ハンドル前カバー62に表示装置を搭載する場合にはその信号線が束ねられて配索される。
前記コラム部21内の配線束71は、チルト動作用の電動モータ38やギヤトレーン73を避けつつ、剛性確保のための構造部材39を利用してチルト動作用の電動モータ38と区画し、厚みを抑えて平たく配索しています。
なお、符号76は、前記構造部材39の板状パネル54の車両左側部位を固定する第1板状フレーム、77は構造部材39の板状パネル54の車両右側部位を固定する第2板状フレーム、78は前記第1板状フレーム76の外側、つまり車両左側に形成され、かつ前記インストルメントパネル6に支持させるための取付面、79は前記構造部材39を前記インストルメントパネル6に取付面78を利用して連結させる際に使用する連結ボルトボス部、80は前記コラム部21と前記構造部材39とを固定する際に使用されるコラム固定ブラケットである。
次に作用を説明する。
先ず、前記ステアリングハンドル10の操作時に操作の抵抗となる駆動力を与える電動モータからなる操作反力モータ24を、ステアリングハンドル10の回動軸20の下方に配設し固定する。
また、前記操作反力モータ24をステアリングハンドル10の回動軸20とギヤトレーン73により駆動連結し、ステアリングハンドル10と操作検知手段15、例えば前記角度センサ22との間に位置する回動軸20に前記ギヤトレーン73を駆動連結する。
更に、前記コラムカバー61を、操作反力モータ24を覆う一方の半部である前記下面コラムカバー64とその余の部分を覆う他方の半部、つまり、上面コラムカバー63とに分割し、上面コラムカバー63に複数のスイッチを集める。
更にまた、前記背面コラムカバー65を通してコラム部21の内部を通る配線束71を外部に導出する。
また、前記構造部材39の板状パネル54を挟んでチルト動作用の電動モータ38とは反対側に配線束71を配索する。
前記ステアリングハンドル10及び前記コラム部21、構造部材39を前記インストルメントパネル6の構造体29に装着するとともに、
このインストルメントパネル6の構造体29を前記車両1のフロア1a面から立ち上げ上下方向に延出するように配設する。
このとき、側面視でインストルメントパネル6の上部30の中間部31がその上部30および下部32よりも運転席シート8側に向けて突出するように湾曲させ、インストルメントパネル6の上部30の中間部31の突出端部33近傍にステアリングハンドル10のコラム部21の基部34を支持する。
そして、標準4座席やドライバセンタ4座席、ドライバセンタ3座席、ドライバセンタ1座席等の多彩なシートレイアウトから任意のシートレイアウトを選択し、シートレイアウトを行う。
着座後には、この選択したシートレイアウトに合致するように、前記インストルメントパネル6の構造体29用のスライド機構によってインストルメントパネル6の構造体29の全部を車両幅方向にスライド移動させる。
また、インストルメントパネル6の枠体45用のスライド機構を駆動させ、このインストルメントパネル6の枠体45用のスライド機構と繋がるアーム47によって前記インストルメントパネル6の枠体45を車両幅方向にスライド移動させる。
このとき、枠対45は表示パネル9を収容しているため、表示パネル9がインストルメントパネル6の構造体29の上部30に形成される固定ガイド部48の湾曲形状に沿って移動される。
更に、前記チルト・テレスコピック機構50のチルト機能によって、チルト用回動軸線51周りでコラム部21とこのコラム部21の基部34にあたるチルトギヤユニットを互いに相対回動させ、前記ステアリングハンドル10の角度調整を行う。
更にまた、前記チルト・テレスコピック機構50のテレスコピック機能によって、テレスコピック用回動軸線52周りでコラム部21の基部34にあたるチルトギヤユニットと前記インストルメントパネル6を互いに相対回動させ、前記ステアリングハンドル10の軸方向、車両幅方向調整を行う。
これにより、前記ステアリングハンドル10の操作時に操作の抵抗となる駆動力(「反力」とも換言できる。)を与える電動モータからなる操作反力モータ24を設け、この操作反力モータ24をステアリングハンドル10の回動軸20の下方に配設し固定する構成によって、前記ステアリング装置11を小型化することができるとともに、前記ステアリングハンドル10のコラム部21の重量バランスを向上させることができる。
また、前記操作反力モータ24をステアリングハンドル10の回動軸20とギヤトレーン73により駆動連結し、ステアリングハンドル10と操作検知手段15、例えば前記角度センサ22との間に位置する回動軸20に前記ギヤトレーン73を駆動連結することにより、前記ステアリングハンドル10のコラム部21を小型化することができる。
更に、前記ステアリングハンドル10の回動軸20周りに操作検知手段15および前記操作反力モータ24を覆うコラムカバー61を設け、コラムカバー61を、操作反力モータ24を覆う一方の半部である前記下面コラムカバー64とその余の部分を覆う他方の半部、つまり、上面コラムカバー63とに分割するとともに、上面コラムカバー63に複数のスイッチを集めて設けることにより、コラムカバー61に設けられる複数のスイッチの操作性及び組み付け性を向上させることができるとともに、コラムカバー61内の複数のスイッチの耐ノイズ性を向上させることができる。
更にまた、前記コラムカバー61の一方の半部である下面コラムカバー64には、コラム部21の内部を換気するスリット群状の換気口74を設けることにより、コラムカバー61内の冷却性を向上させることができる。
また、前記上面コラムカバー63や下面コラムカバー64からなるコラムカバー61を合わせたその背面に生じる開口75を覆う背面コラムカバー65を設け、この背面コラムカバー65を通してコラム部21の内部を通る配線束71を外部に導出することにより、配線束71の組み付け性を向上させることができるとともに、コラムカバー61の外観性を向上させることができる。
更に、前記コラム部21内にステアリングハンドル10の回動軸20を回動可能に支持する構造部材39を設け、この構造部材39を金属製とし、かつ回動軸支持部の周囲を囲む面状部分である前記板状パネル54を設け、この板状パネル54を挟んでチルト動作用の電動モータ38とは反対側に配線束71を配索することにより、チルト動作用の電動モータ38の耐ノイズ性を向上させることができるとともに、チルト動作用の電動モータ38及び配線束71の組み付け性を向上させることができる。
なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
例えば、この発明の実施例においては、車両のステアリング装置について説明したが、船舶やスノーモービル等のステアリングハンドルを備えた乗り物全般のステアリングコラムアッシに応用することも可能である。
また、前記ステアリングハンドルに反力を付ける電動モータからなる操作反力モータの取付位置をコラム部の後面側とするとともに、配線束をコラム部の下面に集中させる構成としても、この発明の実施例のものと同様に、前記ステアリング装置の小型化や前記ステアリングハンドルのコラム部の重量バランスの向上を図ることが可能である。
この発明の実施例を示すハンドル前カバーと上面コラムカバーと下面コラムカバーと配線カバー部とユニットカバーとを取り外した状態のステアリングハンドル部分を車両右前下方側から観た状態の斜視図である。 ハンドル前カバーと上面コラムカバーと下面コラムカバーと配線カバー部とユニットカバーとを取り外した状態のステアリングハンドル部分を車両右上方側から観た状態の斜視図である。 車両の室内を車両左後方側から視た状態の概略斜視図である。 ステアリング装置のシステム図である。 ステアリング装置のインストルメントパネルの構造体部分を車両左後方側から観た状態の斜視図である。 ステアリングハンドル部分を車両右後方側から観た状態の斜視図である。 ステアリングハンドル部分を車両左前方側から観た状態の斜視図である。 構造部材を車両左後方側から観た状態の斜視図である。 回動軸を取り外した構造部材を車両右前方側から観た状態の斜視図である。
符号の説明
1 車両
1a フロア
4 室内
5 車体内装
6 インストルメントパネル
7 運転席シート
8 助手席シート
9 表示パネル
10 ステアリングハンドル
11 ステアリング装置
12 操舵輪
13 第1アクチュエータ
14 第2アクチュエータ
15 操作検知手段
16 制御装置
17 ステアリングギヤボックス
19 角度センサ
20 回動軸
21 コラム部
22 角度センサ
23 反力発生機構
24 操作反力モータ
25 操作制御装置
29 構造体
35 回動軸
37 駆動力伝達装置
38 チルト動作用の電動モータ
39 構造部材
40 駆動力伝達装置
45 枠体
49 脚部
50 チルト・テレスコピック機構
51 チルト用回動軸線
52 テレスコピック用回動軸線
54 板状パネル
55 ユニットカバー
61 コラムカバー
62 ハンドル前カバー
63 上面コラムカバー
64 下面コラムカバー
65 背面コラムカバー
66 取付柱脚
68 左側操作部
69 右側操作部
70 表示窓
71 配線束
72 配線カバー部
73 ギヤトレーン
74 スリット群状の換気口
76 第1板状フレーム
77 第2板状フレーム
78 取付面

Claims (1)

  1. 操舵輪を駆動するアクチュエータと、乗員により回動操作されるステアリングハンドルと、その操作量および操作方向を含む操作状態を検知する操作検知手段と、前記ステアリングハンドルの操作状態に基づきアクチュエータを駆動する制御装置と、前記ステアリングハンドルの角度調整を行うチルト機構と、ステアリングハンドルの操作時に操作の抵抗となる駆動力を与える電動モータを備えるステアリング装置において、前記ステアリングハンドルの回動軸を、前記ステアリングハンドルと前記操作検知手段との間に備えるとともに、前記ステアリングハンドルの回動軸周りに前記操作検知手段および前記電動モータを覆うコラムカバーを備え、前記コラムカバーを、前記電動モータを覆う下面コラムカバーとその余の部分を覆う上面コラムカバーとに分割し、前記電動モータをステアリングハンドルの回動軸の下方且つ前記ステアリングハンドルの回動軸上の前記チルト機構のチルト用回動軸線よりも前記車両の後側に配設し固定したことを特徴とする車両のステアリング装置。
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