JP4848319B2 - 圧電ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、振動する圧電振動子によってポンプ作用を得る圧電ポンプに関する。
圧電ポンプは、周縁を液密に保持した圧電振動子の表裏に、ポンプ室と大気室を形成し、ポンプ室に連なる一対の流路に、流れ方向の異なる一対の逆止弁(ポンプ室への流体流を許す逆止弁とポンプ室からの流体流を許す逆止弁)を設けている。圧電振動子を振動させると、ポンプ室の容積が変化し、この容積変化に伴い一対の逆止弁の一方が閉じて他方が開く動作を繰り返すことから、ポンプ作用が得られる。このような圧電ポンプは、例えば水冷ノート型パソコンの冷却水循環ポンプとして用いられている。
特開平6−117377号公報 特開平6−203351号公報 特開2001−238291号公報 実用新案登録第2510590号公報
圧電振動子としては、導電性金属薄板からなるシムの片面に圧電体を積層したユニモルフ型と、両面に圧電体を積層したバイモルフ型とが知られている。いずれのタイプの圧電振動子を用いるにしても従来は、液密を保持するための一対の環状シール部材(環状狭着部材)をシムの表裏のみに接触させ、環状シール部材の内側に圧電体を位置させていた。これは、変位(伸縮)する圧電体を押さえると、該圧電体の変位が不十分になって吐出量が落ち、ポンプ動作が不安定になると考えられていたことによる。
しかし、圧電ポンプで考慮すべき要素は、流量だけでなく、閉鎖圧(吸入側と吐出側のアンブレラが閉じたとき(流量がゼロになるとき)の吐出側流路内(系)の圧力)が高いこと、及び、圧電振動子の機械的強度が高いことが要求される。すなわち、内圧が高くなったときにも圧電振動子の変形を抑制し閉鎖圧を高くするという新たな要求が生じてきた。
本発明は、シムの薄型化を要求されている圧電ポンプにおいて、圧電振動子の機械的強度及び支持強度を高め、閉鎖圧を高くすることができる圧電ポンプを得ることを目的とする。
本発明は、環状狭着部材で圧電体を押さえることはしない、という従来の技術常識を見直し、圧電振動子の変位は犠牲にしても、圧電体の周縁を環状狭着部材で狭着支持したことで、圧電振動子の機械的強度を高め、閉鎖圧を高めるという着眼に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は、導電性金属薄板からなるメインシムと、このメインシム上に形成した圧電体層とを有する圧電振動子;及びこの圧電振動子の周縁の表裏を狭着支持し、該圧電振動子の表裏に形成されたポンプ室と大気室を液密に保持する一対の環状狭着部材;を有し、圧電振動子を振動させてポンプ作用を得る圧電ポンプにおいて、圧電振動子は、メインシムの一方の面を前記ポンプ室に臨ませ、他方の面に前記圧電体層が少なくとも1層形成されており、一対の環状狭着部材は、ポンプ室側の環状狭着部材が前記メインシムの周縁に当接し、大気室側の環状狭着部材が前記圧電体層の周縁に当接することを特徴としている。
圧電振動子は、ユニモルフ型とバイモルフ型等、少なくとも金属等の弾性体により形成されたシムを少なくとも1枚有するものである。
より具体的には、圧電振動子の圧電体層は、メインシムの他方の面上に形成した下部圧電体層と、この下部圧電体層上に該下部圧電体層とは電気的に分離させて形成した上部圧電体層とにより構成できる。この場合、上部圧電体層は下部圧電体層より小径であって、大気室側の環状狭着部材は、上部圧電体層の周縁を開放し、下部圧電体層の周縁を狭着支持することが好ましい。この態様によれば、上部圧電体層が自由状態(環状狭着部材により変位が抑制されない状態)で保持されるから、圧電振動子の機械的強度及び閉鎖圧を高めつつ、変位量損失を抑えることができる。
圧電振動子の複数層の圧電体層の間には、メインシムとは別に、機械的復元性を有する金属弾性材料からなる中間シムが介在していることが好ましい。この中間シムは、メインシムよりも高い機械的復元性を有しているとより好ましい。中間シムが高い機械的復元性を有していれば、複数の圧電体層の変位に伴って変形容易であり、該複数の圧電体層の変位を極力妨げることがない。
中間シムは該中間シム上の圧電体層より大径で形成し、この中間シムとメインシムの周縁及び両シムの間の圧電体層が一対の環状挟着部材によって挟着支持されていることが好ましい。圧電振動子の圧電体層を例えば下部圧電体層と上部圧電体層の二層で構成した場合には、中間シムは上部圧電体層より大径で下部圧電体層の周縁に延出し、この中間シムを介して下部圧電体層の周縁が狭着支持される。一対の環状狭着部材の間にも中間シムを介在させることで、該狭着支持部の機械的強度が増し、閉鎖圧をより高められる。さらに、環状挟着部材を含めた圧電振動子の厚さを薄くできるため、圧電ポンプ全体の厚さを抑えることが可能となり、より薄型化された圧電ポンプを提供できる。
本発明によれば、圧電振動子の圧電体の周縁を環状狭着部材により狭着支持しているので、シムの薄型化を要求されている圧電ポンプにおいて、圧電振動子の機械的強度及び支持強度を高め、閉鎖圧を高くすることができる。
図1及び図2は、本発明が対象とする圧電ポンプの基本構造を示している。この圧電ポンプ20は、図示下方から順に積層したロアハウジング21、ミドルハウジング22及びアッパハウジング23を有している。
ロアハウジング21には、冷却水(液体)の吸入ポート24と吐出ポート25が開口している。ミドルハウジング22とアッパハウジング23の間には、一対の環状狭着部材(Oリング27、ガイド28)を介して圧電振動子10及び環状電極端子29が液密に狭着支持されていて、該圧電振動子10とミドルハウジング22との間にポンプ室Pを構成している。圧電振動子10とアッパハウジング23との間には、大気室Aが形成される。大気室Aは、開放しても密閉してもよい。
ロアハウジング21とミドルハウジング22には、吸入ポート24とポンプ室Pを連通させる吸入流路30、及びポンプ室Pと吐出ポート25を連通させる吐出経路31がそれぞれ形成されており、ミドルハウジング22には、この吸入流路30と吐出流路31にそれぞれ逆止弁(アンブレラ)32、33が設けられている。逆止弁32は、吸入ポート24からポンプ室Pへの流体流を許してその逆の流体流を許さない吸入側逆止弁であり、逆止弁33は、ポンプ室Pから吐出ポート25への流体流を許してその逆の流体流を許さない吐出側逆止弁である。図示実施形態の逆止弁32、33は、同一の形態であり、流路に接着もしくは溶着固定される穴あき基板32a、33aに、弾性材料からなるアンブレラ32b、33bを装着してなっている。
またロアハウジング21には、吸入流路30及び吐出経路31とは隔離させた位置に矩形状の収納凹部21aが形成されており、この収納凹部21aとミドルハウジング22の間に、圧電振動子10を駆動制御するドライバ回路基板26が液密に収納されている。
圧電ポンプ20は、圧電振動子10が正逆に弾性変形(振動)すると、ポンプ室Pの容積が拡大する行程では、吸入側逆止弁32が開いて吐出側逆止弁33が閉じるため、吸入ポート24からポンプ室P内に液体が流入する。一方、ポンプ室Pの容積が減少する行程では、吐出側逆止弁33が開いて吸入側逆止弁32が閉じるため、ポンプ室Pから吐出ポート25に液体が流出する。したがって、圧電振動子10を正逆に連続させて弾性変形(振動)させることで、ポンプ作用が得られる。
以上の圧電ポンプ20では、上述したように、一対の環状狭着部材(Oリング27、ガイド28)を介して圧電振動子10(及び環状電極端子29)がミドルハウジング22とアッパハウジング23の間に液密に狭着支持されている。本発明はこの狭着支持構造に特徴を有するものであり、以下では、図3〜図10を参照し、圧電振動子10及びその狭着支持構造について詳細に説明する。
図3及び図4は、本発明の第1実施形態による圧電振動子10及びその狭着支持構造を示している。図3は圧電振動子10の狭着支持構造を拡大して示す拡大断面図であり、図4は圧電振動子10と一対の環状狭着部材(Oリング27、ガイド28)のみを抽出して模式的に描いた模式断面図である。
圧電振動子10は、円形のメインシム11と、メインシム11の表裏面の一方に形成した円形の積層圧電体12とを有する圧電振動子である。
メインシム11は、厚さ30〜300μm程度のステンレスや42アロイ等からなる導電性金属薄板であり、積層圧電体12を支持するための剛性を有している。このメインシム11は、周縁部に配線接続用の配線突起11aを有し、裏面(一方の面)11bをポンプ室P側に臨ませ、表面(他方の面)11c上に積層圧電体12を形成してある。ミドルハウジング22には、配線突起11aに対応する突出凹部22aがポンプ室Pに連なって形成されている。
積層圧電体12は、メインシム11の表面11c側から順に積層した下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの二層で構成され、大気室A側に臨んでいる。下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの間には中間電極層13aが位置し、この中間電極層13aは、下部圧電体層12aと上部圧電体層12bを電気的に分離する中性面として機能する。下部圧電体層12aと上部圧電体層12bは同一形状及び厚さをなし、その径はメインシム11の円形部分の径と同等または若干小さくなっている。
下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの分極方向は、図4の三角指標で示されるように、逆向きをなしている。周知のように、圧電体(層)は、正負の電圧を印加すると、表面積が拡縮する方向に弾性変形する。メインシム11側の下部圧電体層12aはシム側電極層13b及びメインシム11を介して第2給電ライン15と導通し、大気室A側の上部圧電体層12bは表面電極層13c及び環状電極端子29を介して第1給電ライン14と導通している。すなわち、下部圧電体層12aと上部圧電体層12bは、電気的に直列接続(シリーズ接続)されている。
この直列型の積層圧電体12は、下部圧電体層12aと上部圧電体層12bをそれぞれ別個に形成し、分極処理後に下部圧電体層12aと上部圧電体層12bを互いの分極方向が異なる向きで電気的に直列するだけで、形成可能である。より具体的に説明すると、下部圧電体層12aは、圧電グリーンシートを所定形状に平面円形に型抜きし単層もしくは複数層重ねて焼成し、この焼成体の表裏面に電極層(シム側電極層13b、中間電極層13a)を形成して、この表裏面の電極層を利用して分極処理を施すことにより形成する。上部圧電体層12bは、圧電グリーンシートを所定形状に平面円形に型抜きし単層もしくは複数層重ねて焼成し、この焼成体の表裏面に電極層(表面電極層13c、中間電極層13a)を形成して、この表裏面の電極層を利用して下部圧電体層12aとは逆向きの分極処理を施すことにより形成する。そして、メインシム11と下部圧電体層12aのシム側電極層13bを接着し、下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの中間電極層13aを互いに接着する。接着には、例えば導電性樹脂接着剤を用いる。これにより、分極方向が互いに逆向きで、かつ、電気的には直列に接続された下部圧電体層12aと上部圧電体層12bからなる積層圧電体12が得られる。この形成方法によれば、分極処理用の側面電極やスルーホール電極を必要としないので、直列型の積層圧電体12を容易に形成可能である。積層圧電体12の全体の厚さは、例えば50〜1000μm程度とする。なお、この直列型の積層圧電体12は、一体焼成で形成した後に分極処理を行って形成しても良い。
この積層圧電体12において、大気室Aに露出する表面電極層13cはAuで形成される。一方、中間電極層13a及びシム側電極層13bはAuで形成しても良いが、AgまたはAgを含むAg系導電材料により形成しても良い。周知のようにAuはマイグレーション耐性のある導電材料であるから、表面電極層13cの長時間駆動によるマイグレーションを抑制できる。一方、大気室Aに露出しない中間電極層13a及びシム側電極層13bは、マイグレーション耐性を表面電極層13cほど必要としないから、メインシム11との密着強度が良好なAgまたはAg系導電材料を用いることで、長時間駆動による電極剥離を抑制でき、Auを用いる場合よりも低コスト化を図れる。この電極組み合わせによれば、圧電振動子10の長寿命化を図れる。
環状電極端子29は、上部圧電体層12bの変位を妨げず、かつ、表面電極層13cと安定に導通可能な環状の導電性金属薄板であって、表面電極層13cの周縁部に接着される環状部29bと、環状部29bから延出した配線接続用の配線突起29aとを有し、配線突起29aで第1給電ライン14に導通接続している。配線突起29aは、メインシム11の配線突起11aと対をなし、該配線突起11aとともにミドルハウジング22の突出凹部22aに収納される。この環状電極端子29は、例えば厚さ30μm程度の42アロイ等により形成されている。
以上の圧電振動子10は、図3及び図4に示されるように、弾性を有する一対の環状狭着部材(Oリング27、ガイド28)により、積層圧電体12の周縁部で狭着支持されている。Oリング27は、ミドルハウジング22と圧電振動子10の間に配置され、メインシム11の裏面11bの周縁部に当接して図示上方向の押力を与える。一方、ガイド28は、アッパハウジング23と圧電振動子10の間に配置され、積層圧電体12の表面電極層13cに接着した環状電極端子29に当接し、この環状電極端子29を介して積層圧電体12の周縁部を図示上方向から図示下方向へ押圧する。このように積層圧電体12自体を狭着支持すれば、圧電振動子10の機械的強度(支持強度)が増し、閉鎖圧(吸入側と吐出側のアンブレラが閉じたとき(流量がゼロになるとき)の吐出側流路内(系)の圧力)を高められる。また、一対の環状狭着部材27、28は、積層圧電体12の変位量が最小となる周縁部に接するから、積層圧電体12の変位を極力妨げない。なお、この環状電極端子29の代わりに半田等にて第1給電ライン14と表面電極層13cを接合し、環状狭着部材28で積層圧電体12の表面電極層13cを直接支持しても良い。
上記狭着支持構造を有する圧電ポンプ20において、第1給電ライン14と第2給電ライン15の間に交番電界を印加すると、第1給電ライン14が正、第2給電ライン15が負である瞬間には、図4に矢印で示すように、下部圧電体層12aの表面積が拡大し、上部圧電体層12bの表面積が縮小する。すると、積層圧電体12は全体としては圧電振動子10を図4において下方に凸となる方向に変形させる(偶力Fを発生させる)ことになる。これに対し、第1給電ライン14と第2給電ライン15の正負が逆転すると、以上とは逆に積層圧電体12は全体としては圧電振動子10を図4において上方に凸となる方向に変形させる。この繰り返しにより、圧電振動子10は全体として振動することになる。そして、その振幅は、積層圧電体12が単一の圧電体層からなる場合に比して大きい。ポンプ動作中、流路内には該流路を流れる液体によって圧力が加わる。上述したように本実施形態では、一対の環状狭着部材27、28で積層圧電体12の周縁部が狭着支持されている、すなわち、閉鎖圧が高く保持されているので、流路内に送液による圧力がかかった状態でも安定したポンプ動作を実現可能である。
図5及び図6は、本発明の第2実施形態による圧電振動子210及びその狭着支持構造を示している。この第2実施形態は、第1実施形態の変形例であって、直列型の積層圧電体12及び環状電極端子29に替えて、並列型の積層圧電体212及び環状電極端子29と棒状電極端子29'を用いている。
積層圧電体212は、メインシム11の表面11c側から順に積層した下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの二層で構成され、大気室A側に臨んでいる。下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの間には中間電極層13aが位置し、この中間電極層13aは、下部圧電体層12aと上部圧電体層12bを電気的に分離する中性面として機能する。下部圧電体層12aと上部圧電体層12bは同一形状及び厚さをなし、その径はメインシム11の円形部分の径と同等または若干小さくなっている。
下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの分極方向は、図6の三角指標で示されるように、同一である。下部圧電体層12aはシム側電極層13bを介してメインシム11と導通し、メインシム11及び上部圧電体層12bの大気室A側の表面電極層13cは第1給電ライン14に導通している。第1給電ライン14は、メインシム11及び環状電極端子29の配線突起11a、29aに接続されていて、環状電極端子29は表面電極層13cに接着されている。中間電極層13aは、上部圧電体層12bの側面に形成した側面電極13d、表面に形成した取出電極13e及び該取出電極13eに接着した棒状電極端子29'を介して第2給電ライン15に導通している。すなわち、下部圧電体層12aと上部圧電体層12bは、電気的に並列接続(パラレル接続)されている。中間電極層13aと取出電極13eは、側面電極13dの替わりに、スルーホール電極を用いて導通させてもよい。また、第2実施形態においても、環状電極端子29及び棒状電極端子29'の代わりに半田等にて第1給電ライン14と表面電極層13cを接合し、第2給電ライン15と取出電極13eを接合して、環状狭着部材28で積層圧電体212の表面電極層13cを直接支持しても良い。
この第2実施形態では、下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの分極方向が同一であるから、第1給電ライン14と第2給電ライン15の間に交番電界を印加すると、下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの一方の表面積が拡大し他方の表面積が縮小し、圧電振動子210の圧電体が単一の圧電体層からなる場合に比して大きい振幅で振動することになる。このとき、圧電振動子210は、メインシム11の裏面11bの周縁部がOリング27により図示上方向に押圧され、かつ、積層圧電体212の周縁部が環状電極端子29及び棒状電極端子29'を介してガイド28により図示下方向に押圧されることで、ミドルハウジング22とアッパハウジング23の間に液密に狭着支持されているから、第1実施形態と同様に、圧電振動子210の機械的強度及び閉鎖圧を高められる。
図7は、本発明の第3実施形態による圧電振動子310及びその狭着支持構造を示している。この第3実施形態は、第1実施形態の変形例であって、下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの間に、メインシム11とは別に、中間シム40を介在させた実施形態である。中間シム40は、積層圧電体312の変位に伴って変形自在な機械的復元性を有する、円形または環状の金属弾性体(図示実施形態では円形)である。中間シム40の機械的復元性はメインシム11の機械的復元性より高く、中間シム40は積層圧電体312の変位を極力妨げない。この中間シム40は、メインシム11と同一の材料で、メインシム11の厚さより厚く形成してある。具体的には例えば、厚さ50〜600μm程度の42アロイ等からなる金属薄板を用いる。この中間シム40を備えることで、積層圧電体312延いては圧電振動子310の機械的強度が増し、閉鎖圧をより高められる。中間シム40の挿入位置は、下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの間、すなわち、積層圧電体312の中間位置であって、積層圧電体312に交番電界を印加したときに発生する偶力Fの中性面となるから、中間シム40による積層圧電体312の変位を拡大することができる。中間シム40と下部圧電体層12a及び上部圧電体層12bの間には、それぞれ中間電極層13aが位置している。この第3実施形態においても、環状電極端子29の代わりに半田等にて第1給電ライン14と表面電極層13cを接合し、環状狭着部材28で積層圧電体312の表面電極層13cを直接支持しても良い。
図8は、本発明の第4実施形態による圧電振動子410及びその狭着支持構造を示している。この第4実施形態は、第2実施形態の変形例であって、下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの間に、メインシム11とは別に、中間シム40を介在させた実施形態である。中間シム40は、積層圧電体412の変位に伴って変形自在な機械的復元性を有する、円形または環状の金属弾性体(図示実施形態では円形)である。中間シム40の機械的復元性はメインシム11の機械的復元性より高く、中間シム40は積層圧電体412の変位を極力妨げない。この中間シム40は、メインシム11と同一の材料で、メインシム11の厚さより厚く形成してある。具体的には例えば、厚さ50〜600μ程度の42アロイ等からなる金属薄板からなる。この中間シム40を備えることで、積層圧電体412延いては圧電振動子410の機械的強度が増し、閉鎖圧をより高められる。中間シム40の挿入位置は、下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの間、すなわち、積層圧電体412の中間位置であって、積層圧電体412に交番電界を印加したときに発生する偶力Fの中性面となるから、中間シム40による積層圧電体412の変位拘束を拡大することができる。中間シム40と下部圧電体層12a及び上部圧電体層12bの間には、それぞれ中間電極層13aが位置している。この中間シム40は、中間電極層13aと第2給電ライン15を導通接続するための電極端子としても機能するため、第2実施形態の側面電極13d、取出電極13e及び棒状電極端子29'は不要となり、配線接続が容易となる。シム側電極層13bと表面電極層13cは、メインシム11及び環状電極端子29を介して第1給電ライン14に導通している。この第4実施形態においても、環状電極端子29の代わりに半田等にて第1給電ライン14と表面電極層13cを接合し、環状狭着部材28で積層圧電体412の表面電極層13cを直接支持してもよい。
図9は、本発明の第5実施形態による圧電振動子510及びその狭着支持構造を示している。この第5実施形態は、第3実施形態の変形例であって、上部圧電体層12bを下部圧電体層12aより小径で形成し、下部圧電体層12aの周縁部を一対の環状狭着部材(Oリング27、ガイド28)で狭着支持している。積層圧電体512は全体として断面凸形状をなし、中間電極層13a及び中間シム40は上部圧電体層12bの径と同一の径サイズで形成されている。下部電極体層12aに形成される中間電極層13aは下部圧電体層12aの径と同一のサイズでもよい。下部圧電体層12aの周縁部は、上部圧電体層12bから露出し、この露出部分にガイド28が直接当接する。ガイド28は、下部圧電体層12aの径に対応する環状をなしていて、上部圧電体層12bには接触しない。つまり、上部圧電体層12bは、ガイド28に拘束されず、自由に変位可能である。この第5実施形態によれば、下部圧電体層12aの周縁部を狭着支持することで圧電振動子510の機械的強度及び閉鎖圧を高めつつ、上部圧電体層12bを自由に変位させることで圧電振動子510の変位量をかせぐことができる。さらに、下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの間に生じた段差部にガイド28を配置しているので、ハウジングの薄型化に有利である。図示実施形態では、中間シム40が下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの間に介在しているが、中間シム40はなくてもよい。また、直列型の積層圧電体512に替えて、並列型の積層圧電体を用いてもよい。この第5実施形態においても、環状電極端子29の代わりに半田等にて第1給電ライン14と表面電極層13cを接合してもよい。
図10は、本発明の第6実施形態による圧電振動子610及びその狭着支持構造を示している。この6実施形態は、第5実施形態の変形例であり、中間シム40を下部圧電体層12aの周縁部まで延ばし、この中間シム40を介して下部圧電体層12aの周縁部をガイド28で狭着支持している。中間シム40と下部圧電体層12aの径は同一である。ガイド28と下部圧電体層12aの間にも中間シム40を介在させることで、該狭着支持部での強度が増し、圧電振動子610の機械的強度及び閉鎖圧をより高めることができる。図示実施形態では直列型の積層圧電体612を用いているが、並列型の積層圧電体を用いてもよい。この第6実施形態においても、環状電極端子29の代わりに半田等にて第1給電ライン14と表面電極層13cを接合してもよい。
図11は、一対の環状狭着部材27、28により圧電振動子310を積層圧電体12の周縁部で狭着支持した実施例1と、一対の環状狭着部材27、28により同圧電振動子310をメインシム11の周縁部で狭着支持した比較例1(図13)において、流路内の所定位置での流量[ml/min]と圧力[kPa]を測定した結果を示している。測定は、圧電振動子310を駆動周波数30Hz、60Hzで動作させて行った。図中の丸指標は駆動周波数30Hzで動作させたときの測定値を、四角指標は駆動周波数60Hzで動作させたときの測定値を示している。
圧電振動子310は、図7に示した第3実施形態の圧電振動子であって、下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの間に中間シム40が介在している。実施例1と比較例1は、一対の環状狭着部材27、28により狭着支持する位置が異なる。実施例1ではメインシム11の厚さ0.03mm、下部圧電体層12a及び上部圧電体層12bの厚さ0.2mm、中間シム40の厚さ0.1mmとし、比較例1ではメインシム11の厚さ0.03mm、下部圧電体層12a及び上部圧電体層12bの厚さ0.3mm、中間シム40の厚さ0.05mmとすることで、測定条件を比較例1より実施例1で厳しくし、実施例1の効果がより明確になる構成とした。なお、比較例1では実施例1より中間シム40の厚みが0.05mm薄いが、比較例1と実施例1の機械的強度は下部圧電体層12a及び上部圧電体層12bの厚さが支配的となるため、本測定においては中間シム40の厚さの違いによる影響を無視できる。
図11から明らかなように、駆動周波数30Hz及び60Hzのいずれで圧電振動子310を動作させても、積層圧電体12の周縁部を狭着支持した実施例1では、閉鎖圧(流量ゼロのときの圧力)が比較例1よりも大きくなる。また、圧電振動子310の駆動周波数を30Hzから60Hzに変えると、比較例1では閉鎖圧は変わらないが、実施例1でも閉鎖圧の低下は無く、高速駆動化の影響はない。なお、実施例1では流量(圧電振動子310の変位)が比較例1に比べて若干落ちているが、駆動周波数60Hz時でも50ml/min以下に抑えられており、大幅な減少ではない。
図12は、一対の環状狭着部材27、28により圧電振動子510を積層圧電体12の周縁部で狭着支持した実施例2と、上述の比較例1(図13)において、流路内の所定位置での流量[ml/min]と圧力[kPa]を測定した結果を示している。測定は、圧電振動子310、510を駆動周波数30Hz、60Hzで動作させて行った。図中の丸指標は駆動周波数30Hzで動作させたときの測定値を、四角指標は駆動周波数60Hzで動作させたときの測定値を示している。
圧電振動子510は、図9に示した第5実施形態の圧電振動子であって、上部圧電体層12bが下部圧電体層12aより小径に形成され、該上部圧電体層12bから延出している下部圧電体層12aの周縁部がガイド28により狭着支持されている。下部圧電体層12aと上部圧電体層12bの間には、中間シム40が介在している。比較例1は、上部圧電体層12bの大きさと一対の環状狭着部材27、28により狭着支持される位置が異なる以外は、同一の構成である。具体的に、メインシム11の厚さは0.03mm、下部圧電体層12a及び上部圧電体層12bの厚さは0.2mm、中間シム40の厚さは0.05mmとしてある。
図12から明らかなように、駆動周波数30Hz及び60Hzのいずれで圧電振動子310、510を動作させても、積層圧電体512の周縁部を狭着支持した実施例2では、閉鎖圧(流量ゼロのときの圧力)が比較例1よりも大きくなる。また、圧電振動子310、510の駆動周波数を30Hzから60Hzに変えると、比較例1では閉鎖圧は変わらないが、実施例2でも閉鎖圧の低下は無く、高速駆動化の影響はない。なお、実施例2では流量(圧電振動子の変位)が比較例1に比べて若干落ちているが、駆動周波数60Hz時でも60ml/min以下に抑えられており、大幅な減少ではない。
以上のように本実施形態によれば、一対の環状狭着部材27、28によって積層圧電体12(212、312、412、512、612)の周縁部を狭着支持するので、圧電振動子10(210、310、410、510、610)の変位を極力妨げずに、圧電振動子10(210、310、410、510、610)の機械的強度及び閉鎖圧を高めることができる。したがって、流路系の内圧で圧電振動子10(210、310、410、510、610)が変形することなく、安定したポンプ動作を実現可能である。これにより、メインシム11の薄型化にも容易に対応できる。
図14ないし図17は、本発明による圧電ポンプの別の実施形態を示している。この実施形態は、図1ないし図3の圧電ポンプ20とはハウジング構造が異なる点、環状電極端子29を廃止し、導電性ゴム18を介して表面電極層13cを第1給電ライン14に接続した点、及び第1給電ライン14と第2給電ライン15の平面位置を異ならせた点で、第一の実施形態と異なる。図1ないし図3の圧電ポンプ20と同一の要素には同一の符号を付した。圧電振動子10自体は、上述の各実施形態のいずれも採用できる。
この実施形態の圧電ポンプ20は、アッパハウジング(上蓋)20A、ロアハウジング20B、駆動基板20C及び下蓋20Dを備えている。ロアハウジング20Bには、圧電振動子10を収納する円形凹部41が形成されている。
ロアハウジング20Bとアッパハウジング20Aの間には、一対の環状狭着部材(Oリング27、ガイド28)を介して、円形凹部41に挿入した圧電振動子10が液密に狭着支持されており、該圧電振動子10とロアハウジング20Bとの間にポンプ室Pを構成している。圧電振動子10とアッパハウジング20Aとの間には、大気室Aが形成される。環状挟着部材28が圧電振動子10の圧電体層の周縁を挟着支持するのは、上述の各実施例と同様である。
ロアハウジング20Bには、円形凹部41内に、圧電振動子10(円形凹部41)の平面中心に対する偏心対称位置に位置させて、吸入側液溜室42と吐出側液溜室43が形成されている。吸入側液溜室42とポンプ室P、吐出側液溜室43とポンプ室Pとの間にはそれぞれ、吸入側逆止弁32と吐出側逆止弁33が設けられている。また、ロアハウジング20Bには、この吸入側液溜室42と吐出側液溜室43に連通する吸入ポート24と吐出ポート25が形成されている。ロアハウジング20Bには、円形凹部41周囲の筒状部44に、周方向位置を異ならせて、給電ライン収納溝45と46が形成されている(図14、図15)。
平面円形をなす圧電振動子10の表面電極層13cには、その周縁部において、導電性ゴム18を介して第1給電ライン(リード部材)14が導通接続されている。導電性ゴム18は、ゴム性を維持して体積固有抵抗値を小さくした導電性ゴムからなっている。例えば、カーボンブラックを添加し、体積固有抵抗を小さくしたNBR(ニトリルゴム)、EPDM(エチレン-プロピレン-ジエンゴム)、シリコーンゴム、ブチルゴムなどが挙げられる。アッパハウジング20Aの内面には、図16に示すように、この導電性ゴム18を収納して力Pで表面電極層13cに常時押し付ける凹部20rが形成されている。
導電性ゴム18は、圧電振動子10の直径が25mm程度のとき、例えば縦横1〜3mm程度、厚さ1mm程度の大きさを有するもので、図17(A)に示すように、厚さ方向の中間部に予めスリット18aが形成されており、この導電性ゴム18に、第1給電ライン14を挿入することで、該第1給電ライン14との導通が図られている。第1給電ライン14は、線材やFPC、板状の金属部材でもよい。FPCの場合には、絶縁被覆を剥離して剥離部分と絶縁被覆の一部をスリット18a内に挿入する。
図17(B)は、導電性ゴム18に、スリット18aに代えて、第1給電ライン14を挿入する穴18bを形成した実施形態、図17(C)はスリット18aも穴18bも形成することなく、硬質材料で形成した第1給電ライン14を差し込むことで、第1給電ライン14との導通をとる実施形態である。
シム11の径方向に突出する配線突起11aには、図14、図15に示すように、第2給電ライン15が半田16によって接続されている。
第1給電ライン14と第2給電ライン15は、ロアハウジング20Bの筒状部44に形成した給電ライン収納溝45と46を通って、円形凹部41の外部に導かれ、駆動基板20Cに接続されている。上述のように、給電ライン収納溝45と46は、平面位置が異なっており、これらの収納溝に収納される第1給電ライン14と第2給電ライン15の平面位置も異なることになる。このように圧電振動子10に対する第1、第2の給電ライン14と15の平面位置を異ならせ上下方向に重ねないことで、短絡の危険を減らす(無くす)ことができる。
図14から図の実施形態では、圧電振動子10の表面電極13cに対し、導電性ゴム18を介して第1給電ライン14を接続したが、表面電極13cに対し半田付けにより第1給電ライン14を接続してもよい。
本発明が対象とする圧電ポンプの基本構造を示す分解斜視図である。 同圧電ポンプの断面図である。 圧電振動子の狭着支持構造の第1実施形態を示す部分拡大断面図である。 同狭着支持構造の模式断面図である。 圧電振動子の狭着支持構造の第2実施形態を示す分解斜視図である。 同狭着支持構造の模式断面図である。 圧電振動子の狭着支持構造の第3実施形態を示す模式断面図である。 圧電振動子の狭着支持構造の第4実施形態を示す模式断面図である。 圧電振動子の狭着支持構造の第5実施形態を示す模式断面図である。 圧電振動子の狭着支持構造の第6実施形態を示す模式断面図である。 一対の環状狭着部材により、積層圧電体の周縁部を狭着支持した実施例1とメインシムの周縁部を狭着支持した比較例1において、圧電ポンプの流量と圧力の関係を示すグラフである。 一対の環状狭着部材により、積層圧電体の下部圧電体層の周縁部を狭着支持した実施例2とメインシムの周縁部を狭着支持した比較例1において、圧電ポンプの流量と圧力の関係を示すグラフである。 図11及び図12の比較例1の狭着支持構造を示す模式断面図である。 本発明が対象とする圧電ポンプの別の基本構造を示す分解斜視図である。 同要部の分解斜視図である。 図14、図15の圧電ポンプの組立状態における導電性ゴム部分の縦断面図である。 (A)、(B)、(C)は導電性ゴムに対するリード部材の導通構造の例を示す斜視図である。
符号の説明
10 圧電振動子
11 メインシム
11a 配線突起
12 積層圧電体
12a 下部圧電体層
12b 上部圧電体層
13a 中間電極層
13b シム側電極層
13c 表面電極層
13d 側面電極
13e 取出電極
14 第1給電ライン
15 第2給電ライン
18 導電性ゴム
20 圧電ポンプ
21 ロアハウジング
22 ミドルハウジング
23 アッパハウジング
24 吸入ポート
25 吐出ポート
26 ドライバ回路基板
27 Oリング(環状狭着部材)
28 ガイド(環状狭着部材)
29 環状電極端子
30 吸入流路
31 吐出流路
32、33 逆止弁
40 中間シム
A 大気室
P ポンプ室

Claims (5)

  1. 導電性金属薄板からなるメインシムと、このメインシム上に形成した圧電体層とを有する圧電振動子;及びこの圧電振動子の周縁の表裏を狭着支持し、該圧電振動子の表裏に形成されたポンプ室と大気室を液密に保持する一対の環状狭着部材;を有し、前記圧電振動子を振動させてポンプ作用を得る圧電ポンプにおいて、
    前記圧電振動子は、前記メインシムの一方の面を前記ポンプ室に臨ませ、他方の面に前記圧電体層が少なくとも1層形成されており、
    前記一対の環状狭着部材は、ポンプ室側の環状狭着部材が前記メインシムの周縁に当接し、大気室側の環状狭着部材が前記圧電体層の周縁に当接することを特徴とする圧電ポンプ。
  2. 請求項記載の圧電ポンプにおいて、前記圧電振動子の圧電体層は、メインシムの他方の面上に形成した下部圧電体層と、この下部圧電体層上に該下部圧電体層とは電気的に分離させて形成した上部圧電体層を有し、この上部圧電体層は前記下部圧電体層より小径であって、前記大気室側の環状狭着部材は、前記上部圧電体層の周縁を開放し、前記下部圧電体層の周縁を狭着支持する圧電ポンプ。
  3. 請求項1または2記載の圧電ポンプにおいて、前記圧電振動子の複数層の圧電体層の間には、前記メインシムとは別に、機械的復元性を有する金属弾性材料からなる中間シムが介在している圧電ポンプ。
  4. 請求項記載の圧電ポンプにおいて、前記中間シムは、前記メインシムより高い機械的復元性を有する圧電ポンプ。
  5. 請求項3または4記載の圧電ポンプにおいて、前記中間シムは、該中間シム上の圧電体層より大径であり、この中間シムと前記メインシムの周縁及び両シムの間の圧電体層が、前記一対の環状挟着部材によって挟着支持されている圧電ポンプ。
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